すずらん二俣川保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | すずらん二俣川保育園 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 19(19) 名 |
所在地 | 241-0082 横浜市旭区さちが丘3-4北上ビル1階 |
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TEL | 045-294-9686 | ホームページ | https://suzurancc.org/hutamatagawa |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2017年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 特定非営利活動法人 すずらんチャイルドケア | ||
職員数 |
常勤職員:8 名
非常勤職員:3 名
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専門職員 |
保育士:10 名
栄養士:1 名
調理員:2 名
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施設・設備の概要 |
乳児室(0~2歳児室) :3
事務室:1
沐浴室:1
調理室:1
トイレ:1
鉄骨造り4階建て :建物延床面積:(92.28 )㎡
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【理念】 小規模で手厚い保育体制の中で、養護と教育を一体的に展開しながら、個々の発達や家族の状況に合わせた保育を実践する。 【基本方針】 ・子どもの個性に合わせて心豊かな保育を行う。 ・保育者としての自己啓発に努める。 ・小規模保育所ならではの、行き届いたきめ細やかなケアを行う。 ・健やかな成長を見守り生きる力を育てる。 |
【立地および施設の概要】 すずらん二俣川保育園は、相鉄線二俣川駅から徒歩6分にある小規模保育事業A型施設で、0~2歳までの19名(定員19名)が在籍しています。園舎はビルの1階にあります。今年度開設5年目を迎えました。保育室はワンフロアでクラス間に壁がなく、職員は全ての子どもたちの様子を把握しています。交通量の多い厚木街道に面していますが、園の裏手は静かな住宅街で近隣には緑が多く見られます。園の並びには日吉神社があり、道路の向かいにはさちが丘消防出張所があります。 【園の特徴】 保育目標に、「生活面からしつけを学ぶ」「遊びから社会性を学ぶ」「あふれる愛情から自尊心を学ぶ」を掲げています。当園は、少人数で家庭にいるような「のんびりゆったり」した温かい保育を目指しています。保護者と職員の距離も近く、保護者と園がお互いに協力しながら、健やかな子どもの成長を見守っています。 |
評価実施期間 | 2021/03/01(契約日) ~2021/10/27(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 初 回(年度) |
特に評価の高い点 | 1.保育の標準化を図るための多様なマニュアルの作成 保育の標準化のために、「保育者マニュアル」を作成しています。各種マニュアルは、書籍を基に、現場の職員の意見も取り入れて作成しました。内容は、保護者対応・電話のかけ方・書類作成など多岐にわたっています。「子どもへの声かけのヒント」には、登園時・食事・午睡時など場面に応じた「良い声かけ、悪い声かけ、その理由」を簡潔にまとめています。職員が自らの保育を振り返り、園全体の保育を向上するために活用しています。 2.全園児と全保護者を全職員で見守る姿勢 少人数の園で、職員は全ての子どもの様子を把握しており、担任以外の職員も積極的に保護者とコミュニケーションをとっています。保護者には子どもができるようになったことや、子どもが楽しんでいる様子をできるだけ多く伝え、子育ての喜びを保護者と共有しています。現在は、感染症対策で玄関での子どもの受け渡しが続いています。保護者の不安や悩みに寄り添い、毎日のお迎えの際には、クラスボードの申し送り表・連絡帳・玄関のドキュメンテーションを使い、日中の子どもの様子を丁寧に分かりやすく伝えています。 3.職員一人ひとりに合わせた人材育成の仕組み 人材育成方針が定められ、階層別目標および行動目標を明示し、職員は評価基準のチェックリストで自らの到達度を確認しています。新入職員は教育担当の職員と1年間チームを組み、個別的なOJTを行っています。 |
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改善を求められる点 | 1.具体的な中・長期計画と計画を反映した事業計画の策定 園の目標とする保育の実現のために中・長期計画を策定しています。単年度の事業計画は、絵本やおもちゃの整備など、それぞれ担当者を決め、実現に向けて取り組んでいます。しかし、中・長期計画を反映した単年度計画とまでは言えません。より具体的な中・長期計画を策定し、さらに中・長期計画を反映した単年度の計画を策定することが望まれます。また、進捗状況が確認できるように、数値目標や具体的な成果等を設定した計画書の作成が期待されます。 2.苦情解決に関する情報公開の拡充を 「苦情対応マニュアル」を作成し、苦情に関する書類なども整備し、苦情解決の仕組みは整っています。現在まで苦情を受け付けた例はありませんが、苦情がなかったことを含め、公表することが期待されます。また、重要事項説明書に苦情相談窓口として第三者委員の氏名を記載することが期待されます。 3.ボランティアの受け入れ ボランティア受け入れマニュアルを作成していますが、現在まで受け入れの実績はありません。当園は設立からまだ5年の新しい施設ですので、地域とのつながりや交流については発展途上の段階だと考えます。園が地域の社会資源として活用できるように、ボランティアの受け入れを推進することが期待されます。 |
開園5年目での初めての第三者評価を受けるにあたり、様々な視点から今までの保育を振り返る良い機会になったと思います。まず職員一人ひとりが園の良い所や課題点を見つけ出し、今まで感じていた一つ一つを言葉にすることによって、お互いに共有することができたと思います。 私たちが一番大切にしてきた「家庭にいるような温かい保育」を「全園児と全保護者を全職員で見守る姿勢」と高く評価していただき、これからも真摯に取り組み継続してまいりたいと思います。全職員が共通理解をもって日々保育に臨めるよう作成したマニュアルも大切にしつつ、見直すことを怠らず取り組んでまいります。 事業計画においても、誰でもわかりやすく、具体的なものを示していけるよう努力してまいります。コロナ禍で難しかった地域との関わりや、ボランティアの受け入れについても、状況を見ながら進めていきたいと考えております。 お忙しい中、アンケートにご協力いただきました保護者の皆様、丁寧に保育を見ていただき細部まで評価講評をしてくださった評価機関の皆様に心より感謝いたします。 最後になりましたが、今回の第三者評価の経験を活かし、これからも子どもを大切に、皆に寄り添う保育を目指してまいります。 すずらん二俣川保育園 園長 川島祥子 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・理念に「小規模で手厚い保育体制の中で、個々の発達や家庭の状況に合わせた保育」を掲げています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・法人は関係官庁や横浜市のホームページなどから情報を収集し、園長もその情報を共有しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・経営環境・保育内容・組織体制・設備の整備・職員体制・人材育成について園長は把握し、法人と協力して分析、課題を明らかにしています。事務は外部委託し、税理士のチェックも入れて適正な運営を行っています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・法人で中長期計画を作成しています。中長期計画は、保育・運営・地域などに関する内容で、単期(1年)・中期(3年)・長期(5年以上)に分けて作成しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・単年度の事業計画は、保育の向上にむけて取り組む重点課題を3つ挙げています。絵本やおもちゃの整備・災害時の備蓄など、それぞれ担当者を決めて実現に向けて取り組んでいますが、具体的な計画書や振り返りの記録は作成していません。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・単年度の事業計画は、重点課題や年間行事計画などについて職員会議で意見を出し合いながら決めています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・今年度の事業計画と法人の長期事業計画を保護者に配付しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・行事の運営についてはPDCAサイクルシートを使用し、次回の開催に生かしています。日誌・月案・年間計画と記録の中でも自己評価を行っています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度末に園の自己評価を行っています。まず職員が個別に評価項目に沿って5段階評価し、全員の意見をまとめて評価しています。年度末に保護者アンケートを実施しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は年度初めの職員会議で、今年の園の目標や方針を表明しています。また、12月には、次年度の担当クラスを職員に伝えています。園長は一人ひとりの職員が意欲をもって、心地よく働けるように配置の理由も伝えています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長は横浜市や民間主催の園長研修に参加し、保育に関わる法令の改正・職員のメンタルヘルス・PDCAの取り組み方・事故の対応などについて広く学び、理解しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は保育の質の向上のために、「保育者マニュアル」を作成しています。マニュアルは保護者対応・子どもへの声かけのヒント・書類作成についてなど多岐にわたり、職員のスキルアップに役立っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は経営の改善や保育の向上のために、人事・労務・財務については法人や専門家の意見も聞きながら理解し、分析しています。会議や面談の中で職員に園の方針を伝え、組織内に同様な意識が形成されるように努めています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・人材育成基本方針が定められています。園長・保育士・その他の職員の役割が明記されています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人の理念・基本方針に基づいた職員の行動規範として、「目指すべき職員像」を明記しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 ・有給休暇や時間外労働のデータが適切に管理・運用されています。有給休暇の100パーセント消化を目指しています。 ・園長の個別面談を年3、4回行っています。園長・理事長の他に、法人職員で養護教諭の経験のある保育士が職員の悩み相談を行っています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育者マニュアルの中に「目指すべき職員像」を明記しています。人材育成基本方針の中で、階層別到達目標および行動目標が明確に定められています。全ての職員は個別目標シートを作成しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育者マニュアルの中に「目指すべき職員像」を明記しています。保育士に求められる役割と能力をわかりやすく説明しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・人材育成方針が定められています。階層別目標を明示し、職員は評価基準のチェックリストで到達度を確認しています。新入職員は教育担当の職員と1年間チームを組み、個別的なOJTを適切に行っています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・実習生受け入れマニュアルを整備しています。マニュアルに実習生受け入れに対する基本姿勢を明示しています。次年度に就職予定の学生を研修として受け入れています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・ホームページとSNSで保育所の理念・方針を公表しています。予算・決算情報は職員室にファイルし、いつでも取り出せる状態になっていますが、適切な公表とまでは言えません。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・事務・経理・取引等についてルールを定め、運用しています。職務分掌・権限・責任を明確にし、内容は職員も理解しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・地域のハロウィンイベントは、商店街と近隣の保育園の担当者が集まり、話し合いを重ね、企業の協賛もうけて開催しました。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・ボランティア受け入れマニュアルを作成し、受け入れの基本姿勢を明記しています。受け入れの実績はありません。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保健所・役所・児童相談所・病院など地域の関係機関の連絡先を一覧にして掲示しており、職員は内容を把握しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長会に参加し、近隣の園の情報や地域の福祉ニーズを把握しています。毎月、旭区内の保育所の空き情報を確認し、利用者の動向を注視しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・旭区の子育てひろばに職員を派遣しています。ひろばでは子どもの身体測定や、手遊びをしながら保護者の相談にも応じています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・理念や基本方針の中に、子どもを尊重した保育の実施について明示してあります。保育マニュアルや小冊子「子どもの人権」を整備し、職員が子どもを尊重した保育について理解し、実践できるようにしています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「個人情報・プライバシーの保護に関わる規定」を作成しています。職員は毎年研修で小冊子「子どもの人権」を基に人権研修を行い、理解を深めています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園のパンフレットは横浜市旭区役所、横浜市旭区子育て支援拠点「ひなたぼっこ」に置いています。「すずらんチャイルドケアのご案内」は玄関に掲示し、ホームページ、SNSの活用などは法人本部で管理、定期的に更新をしています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会では、保育時間や保育の内容などの写真を貼ったパネルを用いてわかりやすく説明しています。入園が決定してから入園面接をおこない、重要事項説明書・運営規程を配付して説明しています。説明後に、重要事項内容確認同意書、利用契約書(運営規程同意書)に署名・捺印をしてもらっています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・当園は小規模保育所なので、卒園する2歳児の入園先一覧表を作成しています。1歳児で退園するケースもあり、退園児記録を作成し必要時電話で申し送りをしています。引継ぎにもれがないよう、また、職員により伝達内容に差異がないよう「転園・入園先に申し送りをする時のマニュアル」を作成しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、日々の保育の中で子どもの姿をよく観察し、子どもにとって何が最善であるかを考え、子どもの満足を把握するよう努めています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情解決の体制を整備し、苦情解決責任者、苦情受付担当者、第三者委員2名の名前を記載して事務所入り口に掲示しています。保護者には、苦情相談窓口として相談・苦情受付担当責任者の名前を記載した重要事項説明書を配付し、説明をしています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書の苦情相談窓口の項目で、苦情受付には面接、電話、文書などの複数の方法があることを明記し、「保育園と保護者との連携について」の項目で保護者との連絡方法を記載しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は送迎時に保護者との会話を大切にし、些細な内容であっても提案、意見、相談と感じられた事柄などは職員間で周知を図り、園長に伝えるなどの迅速な対応を心掛けています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関する責任者は園長で、職員会議をリスクマネジメントの委員会として体制を整備しています。また、ヒヤリハット会議は、園長とフリーの職員、経験2年目位の職員をメンバーとして隔月で開催し、職員会議で報告する体制を整えています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策についての責任者は園長で、感染症が発生した場合はクラス担任が園長に報告する体制をとっています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害対応マニュアルがあります。災害時の役割分担表を地震、火災、不審者、風水害、嘔吐時ごとに作成し対応体制を整えています。避難の流れについて、火災、水害発生時ごとにマニュアルを作成しています。重要事項説明書には、保育所近隣の地域防災拠点、広域避難場所などの災害時に関することを記載しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「保育者マニュアル」に標準的な実施方法を明文化し職員に貸与しています。職員はそれに基づいて保育をおこなっています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の標準的な実施方法の検証・見直しは、マニュアル担当の職員を決めて変更が必要な箇所を書き止めておき、年度末に改定しています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画策定の責任者は園長となっています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は年度末、月案と個別指導計画は前月末に見直しています。週案は保育日誌に活動内容、今後に向けての反省、改善点を記入し、次月の週案に反映させています。月案や個別指導計画についてはクラスで話し合って次月の指導計画を作成し、月1回のリーダー会議で理事長と園長からアドバイスを受けて見直しに反映しています。保護者とは日々の送迎時に情報共有しており、おむつや離乳食の進め方など指導計画の内容には保護者の意向を反映させています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況などは、連絡帳(複写式)、保育日誌などに記録しています。子ども一人ひとりの保育経過記録は、連絡帳の複写を代用しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人情報・プライバシー保護にかかわる規程があり、子どもに関する記録は帳簿類の種類と保存年限を定めて保管しています。個人情報に関する書類は全て鍵付きの棚に保管しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章・児童の権利に関する条約・児童福祉法・保育所保育指針などの趣旨をとらえて作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室は季節に合わせて温度、湿度、換気などを適切な状態に保っています。発達に沿って木製の椅子やテーブル、棚などは安全なものを配置しています。用具や遊具はその都度消毒しながら安全チェックをおこない、安全と衛生面にも配慮しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は一人ひとりの子どもをよく見るということを大切にしています。子どもが表情や喃語で気持ちを伝えるときは見逃さず応答的に関わり、膝の上にのってきた子どもは優しく受け入れて、子どもの気持ちに沿った対応をしています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は一人ひとりの子どもの発達に合わせて排泄、着脱などの基本的な生活習慣が身につけられるよう援助しています。例えば1歳児は脱ぐことから始め、職員がはきやすいように置いたパンツなどに足を通す練習をしています。2歳児は自分でやることが多くなるので、職員は子どものほうから「手伝って」という言葉が出るのを待つ姿勢で見守り、自分でやろうとする気持ちを育んでいます。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育室には玩具、遊具、絵本などを子どもが取り出しやすいよう低い棚に収納し、それぞれおもちゃなどのケースに写真を貼っています。年齢や発達に応じて、子ども自らがおもちゃなどを取り出して遊び、片付けができるような環境を整えています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児の保育室はカーペットを敷き、部屋の真ん中に敷き物を敷いて空間分けをしています。子どもが好きなときに職員の側で安心して寝転がったり、敷き物を敷くことで子どもが走り回らず落ち着いて過ごせるよう配慮しています。また、1、2歳児クラスが散歩に出かけたときは広く部屋を使い、0歳児が十分な運動ができるよう工夫しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年間計画や月間計画にねらいを記載し「養護」と「教育」が一体的に展開できるようにしています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:c】 ・当園は小規模保育事業を運営する保育所で3歳以上児が在籍していません。ガイドラインの基準により評価はcとなります。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・建物の構造上、保育室は段差があり、バリアフリーにはなっていません。配慮が必要な子どもにとって、落ち着ける場所を確保するのは難しい状況が見られます。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間計画の中に長時間保育を位置づけ、長時間保育計画を作成して保育の内容や方法に配慮しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:c】 ・当園は小規模保育事業を運営する保育所で3歳以上児が在籍していません。ガイドラインの基準により評価はcとなります。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康管理マニュアルがあります。それに基づき、毎朝受け入れ時に観察を行い、保護者から前日の様子を聞き取って子どもの心身の健康状態を把握しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:b】 ・健康診断・歯科健診は年2回実施し、健診結果は個々の健康台帳にファイルして職員はいつでも閲覧できるようにしています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市策定の「保育所における食物アレルギー対応マニュアル」を基に、園のアレルギー対応マニュアルを策定して適切な対応をおこなっています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「全体的な計画」「年間計画」「月案」の中に食育を位置づけています。食育年間計画に基づいて、ピーマンを育てる、近くのお店に買い物に行き食材にふれる、栄養士に食材についての話をしてもらう等して、食への関心を深められるよう取り組んでいます。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・月1回職員会議に栄養士が参加し、給食に関する議題で子どもたちの食事の状況を聞いたり、残食や食材の大きさや固さなどについて話し合い、献立・調理の工夫に反映しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・入園説明会・懇談会・園だよりで園の保育の意図や保育内容について伝えています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は毎日子どもの様子だけでなく、保護者の体調にも気を配り、適切なサポートや声かけを行っています。保護者の相談にいつでも応じられる体制ができています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は受け入れ時・着替え・排泄の際に身体チェックを行っています。引継ぎ簿には受け入れ時の体の傷やケガを人型のイラストにチェックする欄があります。職員は日常的に保護者の心身のバランスに気を配っています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・職員は日誌・月案などの記録やクラス会議等での話し合いを通じて、主体的に自らの保育実践の振り返りを行っています。担当クラス以外の記録を見ることができ、互いの学びや意識の向上につなげています。 |