社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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ポピンズナーサリースクール武蔵小杉

2022年01月31日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社ケアシステムズ

② 施設・事業所情報
名称 ポピンズナーサリースクール武蔵小杉 評価対象サービス 2021 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 60 名
所在地 211-0063
川崎市中原区小杉町3-472 武蔵小杉東急スクエア5F
TEL 044-738-2127 ホームページ https://www.poppins.co.jp/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2013年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社ポピンズ
職員数
常勤職員:16 名
非常勤職員:16 名
専門職員
保育士:9 名
看護師:3 名
栄養士:1 名
施設・設備の概要
居室数11:0歳児室(1)22.83㎡・1歳児室(1)33.75㎡・2歳児室(1)21.80㎡・3歳児室(1)33.67㎡・4歳児室(1)22.28㎡・5歳児室(1)23.38㎡・調理室(1)11.67㎡・医務室(1)10.02㎡・事務室(1)9.50㎡・乳幼児トイレ(2)19.11㎡
設備等:冷暖房・床暖房・空気清浄機 屋外遊戯場:170.00㎡

③ 理念・基本方針
理念:働く女性を最高水準のエデュケアと介護サービスで支援します。
教育方針:人生で最も重要な時期の人間教育を目指します
①寛容な人間:異年齢のお友達との触れ合いを通し、多様な価値観に触れ、人との関係性を築いたり、協調する大切さを学びます。
②聡明で愛情深い人間:「ダメ」といった禁止語の代わりに、「どうして?どうしたいの?」と問いかけます。会話の中で、人格を尊重する姿勢と論理的思考を育み、「他者への思いやり」を教える場でありたいと思います。
③探究心の旺盛な人間:日々のプログラムのほか、四季折々のさまざまなプログラムを通して知的好奇心を刺激し、お子様が自発的に取り組み、表現する力や考える力を伸ばします。
④グローバル社会で活躍できる人間:「異文化理解教育」をカリキュラムに取り入れ、視野の広い人間の育成に努めます。まずは自分に自信を持ち、自分の国や住んでいるところをよく知ることから始めます。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
大切なお子様の安心・安全をお約束し、保護者の皆様の負担を軽減いたします。
最新のITシステムで先生たちと連絡帳をWEB上でやりとり。お子様の当日の朝の様子をいち早く共有することができます。
荷物は最小限(お着替えのみ)で大丈夫。布団やシーツ、紙おむつやタオルの準備(オプションサービス)があるので、忙しい朝の登園もラクラク。
毎日異なるプログラムで、お子様の可能性を最大限に引き出します。さらに、オリンピック出場経験のある一流アスリートを招いたプログラムも。
冷凍母乳のお預かり、離乳食から普通の食事まで働くママに寄り添い完全サポート。栄養士による食育や、アレルギー/宗教に配慮した給食のご用意も可能です。
各スクールは、事前予約で見学いただくことができます。
武蔵小杉は駅ビル直結で駅から徒歩5分以内という利便性のよさがあります。人工芝の園庭があり、のびのびと遊べ、作物(稲やさつまいもなど)を沢山育てています。また、室内には緑やビオトープを園庭に作ることでビルに囲まれた中にもお子様が自然と関わっていけるように環境の設定をしています。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2021/06/01(契約日) ~2022/01/28(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(平成28年度)

⑥総評
特に評価の高い点 地域資源を活用し子どもが様々な体験や交流ができる機会を設けている
駅ビルの中に位置している保育園であり、駅から徒歩5分以内で送迎ができる環境にある。商業施設内であることから利便性が高く、日用品などの買い物もスムーズにできたり、テナントと交流する機会も得られえたりしている。また、地域の高齢福祉施設やハロウィンのイベントではテナントの協力を得て交流ができるようにしている。地域交流を通して、多世代交流や他保育園の園児との関わりを持つことができており、散歩時には職員が見本となり近隣の方に積極的に挨拶をすることで、子どもたちも挨拶ができるようになっている。地域との関係を深め子どもが様々な体験や交流ができる機会を充実させている。

子どもの個性を伸ばすプログラムを充実させている
法人として、生活や遊びを通して子どもの個性を伸ばす「エデュケアプログラム」に力を入れている。当園においても、さまざまな活動を通して子どもの個性を伸ばして表現できるような活動に努めており、年齢別にリトミックを取り入れたり、バイリンガルの時間を設けるなど、子どもが多様な活動の中で自由に表現できるように援助している。エデュケアプログラムを実践していくために、ポピンズアプローチという独自の手法を用い、支援を充実させている。また、ドキュメンテーションを作成して子どもの成長を可視化させたり、カンファレンスを充実させ保育の質の向上に力を入れている。
改善を求められる点 スタッフ間の情報共有をさらに充実させることを目指している
子どもや保護者の状況に変化があった際の情報はクラスミーティングで共有し、個人の記録は常に閲覧できる棚に保管して確認できるようにしている。保護者とは連絡帳や朝・夕の送迎時に直接聞き取りしながら子どもの情報を共有し、配慮が必要な場合は速やかに伝達できる体制が整っている。退園時には、保護者の意向を十分に踏まえた個別の対応を行っており、全スタッフが子ども全員との積極的に関わりを持ち、それぞれの育ちをミーティングで共有することにしている。ただし、子どもに関わる全ての業種が入り交じる職場環境であることから、細かな連携ミスで保護者に迷惑をおかけしてしまうことを認識しており、さらに情報共有の質を高めることを目指している。

保育環境をさらに整えることを目指している
各クラスは低い棚で仕切られた開放感のある保育室となっている。扉のついたロッカーなどが個別に設けられ、白を基調にした大変清潔感のある保育室になっている。統一感のある保育室ではあるが、室内環境が手狭なことは否めない。コーナー遊びや昨日の遊びの続きなどを作るスペースが限られていることを園では認識している。保育の連続性を確保するためにも、保育士一人ひとりが保育の連続性についてさらに工夫することを課題としている。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者からの設問に答えたり、ヒヤリングをされたりすることにより、園の現状を把握できたことに加え
園として改善すべき点や良い点などの把握にもつながった。
園全体で取り組むべき内容に関しては職員と工夫をしながら地域に根付いた保育園になるように努力を続けていきたい。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

・理念や基本的な教育方針は、園内の玄関掲示をはじめ、ホームページや重要事項説明書にも記載され、入園時の説明会や懇談会で保護者にも説明を行っている。
・職員の入社前研修やフォローアップ研修時に、理念や基本的な教育方針の説明や読み合わせを行っている。また、園内で毎週末に開催される職員会議では、その日の議長が理念や基本的な教育方針を読み上げてから会議を開催するなど、職員間で意識づけを行っている。
・保育の年間指導計画書に理念や基本的な教育方針に基づいた内容を反映させている。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

・毎月で開催される法人内の施設長会議に出席し、児童福祉事業全体の動向についての把握を行っている。また、週に2、3回は行政と電話連絡を行い、地域での児童福祉事業の情報把握にも努めている。
・新型コロナウイルスの影響による出生率低下と感染予防のための保育所への預け控えが起きていることにより、地域全体での保育所の定員割れが起きている。そのため、行政や公立保育園との連携、子どもの登園人数や保育士の稼動数など把握し、例年よりもコスト分析に力を入れている。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

・毎月での施設長会議後には役員を含めた会議も行い、経営状況に関する把握や課題を共有している。また、定期的に代表取締役社長とも電話連絡を行い、園の経営状況の報告を行っている。
・施設長会議で挙がった園での課題については、毎週末で行う園の職員会議にて共有化を図り、対応策を職員間で議題にしている。
・新型コロナウイルスの影響による定員割れに対する対応とし、オンラインによる見学会の頻度を増やすなどして利用促進に力を入れ、現在では例年に近い稼働率に戻りつつある。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

・法人決算後の毎年1月には、法人全体の理念や基本的な教育方針が含まれる中長期的な目標の確認を行い、内容についての評価と改善を行っている。
・法人としては以前からSDGsに関する取り組みを目標としており、近年はさらに力を入れるように努めている。各園から挙がった案などを検討し、採用されたものを共有化して取り組んでいる。当園からもプールの水リサイクルや食に関わるおにぎりチャレンジなどが採用されている。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

・毎年1月の法人全体会議を経て、園では1月から3月の間に職員会議などで来年度の事業計画について話し合い、前年度の評価も踏まえつつ事業計画の作成を行っている。
・社会情勢や保護者アンケートなどから臨機応変に事業計画の見直しや変更を行っている。今年度に関しては、定員割れがあったため、急遽、経費の削減などの案を計画に盛り込んでいる。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

・事業計画は法人全体会議後に園長が原案を作成し、職員会議などで園の職員と話し合って意見を出してもらい、内容を決定している。
・基本的には年度末での事業計画の評価を行い、次年度計画に反映させ、年度開始の4月には事業報告書の作成を行っている。
・社会情勢や各行事後の保護者アンケートなどの内容を踏まえて、都度での行事計画の見直しや変更を臨機応変に行うようにしている。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

・事業計画は園の玄関に閲覧用のものを用意して保護者がいつでも閲覧できるようにしている。
・入園時の説明会や懇談会、年2回の運営委員会などで保護者へ事業計画の説明を行っている。
・保護者の意見などを事業計画に反映させる方針はあるが、今までに事例として反映させたことはない。意見などの聞き取り方の工夫を検討して反映できることを期待する。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

・年度末には年間指導計画の見直しを行い、次年度の年間指導計画に反映するように作成をしている。
・作成した年間指導計画は月案や週案に反映させて、毎週週案の見直しを行い、それに伴っての月案の見直し、変更に繋げている。
・法人の評価基準によって、年度末には保育所自己評価を実施している。また、法人による定期的な第三者評価の受審も行っている。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

・保育所自己評価の結果は分析を行い、文書を作成して玄関での掲示やホームページへの記載により、保護者へ向けた発信も行っている。
・保育所自己評価の結果は園長と主任とで改善点などを検討し、職員会議などで課題として挙げ、職員一人ひとりやグループでの検討を行ってもらい、具体的な改善点を挙げるよう努めている。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

・園長は保育所の方針や取り組みを玄関に掲示し、職員会議や懇談会などでも説明し、定期的なニュースレターのコメントにおいても明確にすることで、職員や保護者に共有するよう努めている。
・園内では年度ごとに業務分担表を作成して、園長をはじめとする職員の役割分担を明確にしている。
・緊急時や災害時でのマニュアルをフローチャートとして作成し、職員室に掲示していつでも確認できるようにしている。その中では、園長が不在時などの役割分担も明記されており、職員間で共有化を図っている。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・園長は毎月での法人による園長会議や研修の参加に加えて、行政からの通知の把握など法令に関する把握に努めている。
・法人による園長会議の参加だけでなく、近隣地域での園長会議の参加や公立保育園との交流により、地域での法令などの情報把握にも努めている。
・園長会議や研修で知り得た法令遵守は、園の職員会議などで報告し、職員からの意見なども聞いて取り組みに反映させている。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・年間指導計画を基に作成した月案や週案を園長が確認し、毎週週案の評価を職員と実施して月案に反映させるようにしている。
・月案や週案の評価時には職員に検討してもらう機会を作り、園長はそのサポートを行うようにして、園全体での保育の質の向上に努めている。
・職員は毎月の法人による研修や週2回行う園内の研修などに参加している。また、職員ごとの課題に合わせた外部研修への参加も行っている。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・職員の働きやすい環境を整備するために園長と主任で協力しシフトを工夫している。また、残業を減らすために職員会議などで職員の意見や対策なども挙げてもらい、取り組みに反映するよう努めている。
・職員一人ひとりに大きな目標を挙げてもらい、それを細分化することによって、今やるべき業務を意識づけることで業務の効率性や実効性を高めるようにしている。
・リーダー層の体制を整え、職員会議などでその体制についての検討を行っている。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

・法人内で年間の入職者が多い時期などの分析をし、採用に関する方針や計画を策定して人材確保に取り組んでいる。
・法人の人事と園長で必要とする人材や時期など連携して把握するようにし、園の人材確保に努めている。
・新入社員には園長が中心となって3か月間のOJTを行い、保育に関するチェックリストなどを用いて育成を行っている。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

・入社時に配布する法人の社員用ガイドブックには、理念や基本的な教育方針をはじめ、法人が期待する職員などの事例が掲載されており、入社時の研修にて説明を行っている。
・職員には、それぞれの専門職別に評価シートを作成して、自己評価や園長による面談・評価が行われている。
・評価シートと各職員の意向などをもとに目標を設定し、今後のモチベーションに繋がるように働きかけている。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:b】

・毎月、職員の勤務状況や有休所得状況などの確認を行い、希望休を優先してシフトの作成を行っている。
・年に3回程、園長との面談をし、職員の心身状況についての相談が行える機会を設けている。
・職員の定着を目標に、働きやすい職場を職員会議などで全員で検討を行い、具体的な対策などを挙げて共有しているが、改善策の実行には至っていないことを課題としている。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・職員一人ひとりに評価シートを作成して目標を設定している。
・目標シートを基に園長との面談を5月、11月、年度末の2月に実施しており、11月の中間面談では、短期目標の成果やそれを踏まえた上での長期目標の見直しを行っている。
・年度末の面談では、目標達成度の振り返りを行い、次年度の目標に活かせるように取り組んでいる。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

・法人が期待する職員像は、社員用ガイドブックに事例を踏まえて記載しており、入社時に配布されている。
・年間での研修計画表を作成しており、各専門職は法人内部、園内、外部などの研修に参加している。
・研修案内通知があった場合や研修終了後などには園長と主任で計画表の分析をして見直しを行っている。
・研修後には、参加した職員が職員会議などで研修内容を説明し、園内で把握するように努めている。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

・職員一人ひとりの職務内容に適した研修や希望する研修などを考慮して研修計画を作成している。
・新入職員に対するOJT研修は園長と主任を中心に3か月間を目標として行っている。
・年間研修計画のほかに、突発的な外部研修などの案内が通知された場合には、職員に知らせて参加を促すように努めている。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:b】

・実習生受入れ時には、専門職の研修・育成マニュアルの確認をして担当する職員を決めている。その際には実習受入れ時での留意点などの確認も行い、実習生側にも説明を行って同意書を交わしている。主任を中心に、学校側のプログラムや実習生からのヒヤリングを考慮して実習プログラムの作成と用意をしている。
・コロナ禍においては、実習生の受入れを控えている状況となっている。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

・法人のホームページには、理念や基本的な教育方針を明示している。また事業計画や事業報告、予算、決算などは園の玄関にて閲覧が可能となっており、入園時の説明会や運営委員会でも説明を行っている。
・定期的な第三者評価の受審を行い、その結果を保護者向けに掲示し、配布をしている。
・厚生労働省情報公表システムや法人公式のSNSなどで理念や基本的な教育方針をはじめ、SDGsに関わる活動などを社会や地域に対して発信し、明確にしている。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・業務分担表により、園での事務や経理などの責任者を明確にしている。
・法人内に内部監査などの委員会を設け、2年に1回程度のペースで実施をしている。また、行政による指導や監査などの受入れも行っている。
・外部の会計事務所の税理士に財務業務を委託しており、アドバイスを受け改善に努めている。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・子どもたちが自分たちの住む地域に誇りを持てるようにという基本的な教育方針に沿って取り組みを行っており、地域の公立保育園との交流会や商業施設のハロウィンイベントなどに参加を計画している。
・保護者アンケートや子どもの意見を取り入れて、地域の公園やイベントなどの情報を玄関に掲示するなどの対応を行っている。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

・ボランティア受入れに対するマニュアルを整備しており、受入れ時には対応する職員が確認を行っている。また、ボランティア側にも研修や留意点などの説明をし、同意書を交わしている。
・地域の中学校からのボランティアの受入れも行い、学校教育などの協力に繋げている。
・新型コロナウイルスの感染拡大予防のために、コロナ禍においては、ボランティアの受入れは控えている。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

・地域の情報や資料はまとめて保管し、保護者や子どものニーズに合った情報が提供できるように努めており、職員会議などでも職員間で共有化を図っている。
・保育所が併設されている商業施設の店長会議に園長が出席し、地域問題などに取り組んでいる。
・毎月、区の保健所との連絡を行ったり、民生委員などの協力を仰いで地域ネットワークの強化に努めている。
・虐待が疑われるケースでは、法人内や職員間で共有を図り、関係機関との連携を取って対応している。実際にネグレクトに近いケースがあった時には保健所と連携して対応を行った。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・保育所が併設する商業施設や地域の会議には園長が出席し、情報収集に努めている。また、保護者からの情報なども有効活用している。
・地域の情報は職員会議などで職員との共有化を図り、運営委員会などでも説明を行っている。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

・地域の公園を清掃する公園愛護活動の参加や園で育てた稲を地域の公立保育園に配り、交流を深めるなどの活動を行っている。
・事業計画には、地域の子育て支援に対する計画も含まれている。
・近隣の商業施設で開催されるイベントにて、保育士、栄養士、看護師の専門的な知識を地域に提供する機会を設けていたが、コロナ禍においては中止となっている。
・近隣のコロナ患者受入れ病院に医療従事者への感謝の気持ちとして、子どもたちの作成品を送っている。
・災害時には子どもたちや職員とは別に地域の支援を必要とする人たちへの提供ができるように、備蓄品の整備と管理を行っている。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・運営規定や職員一人ひとりが入社時に配布される法人の社員用ガイドブックなどには、子どもの人権を尊重する記載がされており、子どもの人権チェックリストを活用し、職員会議や研修などで職員間で共有するように努めている。
・子ども向けに人権やプライバシーに関する研修も行い、それを実施する職員に対しても研修を行っている。
・性差の先入観をなくすように看護師や主任を中心として保健指導に努めている。
・子どもの人権や文化の違いなどを尊重する方針は、懇談会や個別面談時に保護者にも説明を行い理解を得るように努めている。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

・子どものプライバシー保護についてはマニュアルを整備しており、定期的な研修も行っている。
・職員会議では定期的にプライバシー保護に関する議題を挙げ、事例検討などや職員間でマニュアルに沿った保育が実施できているかの確認を行っている。
・アレルギーやコロナ陽性者などの基本的なプライバシー保護は職員間で注意している。また、プールなどは屋内での着脱を行い、5階の園庭で実施をしている。
・プライバシーに関しての内容は重要事項説明書にも記載しており、入園時の説明会などで保護者への説明も行っている。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

・法人でのホームページのほか、併設する商業施設のホームページにも保育所のページを設けて情報提供を行っている。
・利用希望者に対して随時の見学会を行っており、急な見学でも園長が対応できる場合ならば可能となっている。コロナ禍においては、オンラインでの見学対応とし、定員割れがあったこともあり、毎週見学会を実施している。
・年1回の保護者アンケートをもとに情報提供に関する見直しを行っている。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

・入園説明会では重要事項説明書をもとに保育所の説明を行い、内容を理解を得たうえで同意書を交わしている。
・コロナ禍においての入園説明会はオンラインで開催し、保護者に対して職員が自己紹介をする際には顔が分かるようにマスクを外すなどの配慮を行っている。
・アレルギーや障害などがある子どもの保護者への説明は、看護師でマニュアルを整備しており、受け入れのための基盤は園長や主任で決定をしている。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

・転居などにより、保育所が変更する子どもに対しては、転居先の行政や保育所から情報提供の依頼があれば、保護者に確認を取った後に情報を提供して保育の継続性に配慮をしている。
・卒園時には学校に児童要録を送り、学校側からの問い合わせがあれば情報提供をし、学校教育への移行に努めている。
・卒園後には保育所で開催される運動会などのイベントに招待して継続した関係がもてるよう配慮しているが、コロナ禍においては招待を控えている。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・イベントや行事後には保護者にアンケートを取り、次回開催時に反映できるように取り組んでいる。
・イベント、行事のアンケートのほかに年に1度の保護者アンケートを実施して満足度の調査を行い日々の保育に反映できるように職員間で共有し、具体的な案を策定している。
・年に2回、懇談会と個別面談を開催し、満足度の把握に努めている。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:b】

・苦情解決の体制を整備しており、入園時に説明を行っている。また、保育所の玄関にも内容を掲示している。
・意見箱の設置や苦情申出書の用意などをしているが、活用がされていない現状があり、それらが上手く機能するような工夫などの検討が望まれる。
・苦情対応マニュアルを整備しており、苦情があった場合には、マニュアルに沿った対応に努めている。
・苦情報告書は内容を詳細に記入できるものとなっており、原因分析に基づいて是正処置の記入も行えるようになっている。また、3か月後での是正処置の見直し検討も行っている。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

・日々の登園時や連絡帳、保護者アンケートなどで相談や意見ができることを重要事項説明書に記載して、入園時に説明を行っている。
・個別面談のほかにも相談を受け、相談できる部屋の確保もしている。要望に応じて相談する職員や時間の変更などにも対応している。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

・意見箱の設置や定期的なアンケートの実施、日々の保護者とのコミュニケーションから、相談や意見を述べやすい環境は整備している。
・基本、朝にあった意見などは夕方には返答や対応が行えるように努めているが、時間がかかるようなことは、その旨を伝えている。
・苦情対応マニュアルや保護者対応マニュアルなどを整備しており、研修時や職員会議などで活用した際には見直しを行い、必要があれば改訂をしている。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

・法人内に危機管理委員会を設け、リスクマネジメント体制を整えている。
・事故防止マニュアルを整備しており、事故発生時の対応やその後の対応などが行えるよう、入社時と年度ごとに確認を行い職員間で共有化を図っている。
・事故に関する研修時には、過去の事例や世間的な事件・事故などの事例検討を行っている。
・事故報告書は詳細な内容を記入できるものとなっており、原因分析に基づいて是正処置の記入も行えるようになっている。また、3か月後での是正処置の見直し検討も行っている。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・業務分担表にて、看護師と園長が感染症対策においての責任者となっている。また、マニュアルを整備し、予防策や発生時の対応などが適切に行えるよう共有化に努めている。
・看護師が専門的な知識を活かして感染症の研修会を開催している。
・懇談会やニュースレターなどで保護者に対して感染症の対策や協力体制を説明している。新型コロナウイルスの流行の兆しがみられた時期には保護者へ直接、電話などで地域の状況などの情報提供を行った。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

・災害時の体制が決められており、職員室にフローチャートを掲示し、いつでも確認が行えるようになっている。
・立地環境から影響することを想定した避難訓練や緊急時での保育方法なども検討している。また、安否確認サービスの活用など災害時での対応は全職員で把握するよう努めている。
・食料や備品類などの備蓄リストを作成し、毎年行政に提出している。
・併設する商業施設での避難訓練の参加や消防署参加での避難訓練などを実施しているが、コロナ禍においては外部の参加は控えている。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

・法人では統一した「ポピンズ業務マニュアル」が整備され、毎年関連法令の改正などに合わせて最新の状態に改訂されている。権利擁護については同様に「ポピンズアプローチ」に明記されており、入職時の学びに加え年1~2回人権擁護に関する研修を開催し周知を図っている。
・週月案や個別カリキュラムの反省欄には、人権擁護のチェックリストに沿って記載することにしており、定期的に振り返る仕組みを設けている。保育所保育指針をはじめ、環境や社会情勢に沿った保育を提供すべく、さらに新しい取り組みを取り入れるよう努めている。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

・園の運営に対する保護者からの意見を聞く「ISOアンケート」や「運営委員会」において参加者からの意見や要望を聞き、業務改善に活かすことにしている。また保育の見直しについては、日々の保育中での反省や改善点を週月案や個別カリキュラムに反映させ、次回からの保育に生かすよう心がけている。
・改訂されたマニュアルの内容については、毎週行われる「週末ミーティング」の際に職員に周知され、マニュアル通り業務が行われているか内部監査が定期的に行われ、「内部監査報告書」としてまとめることで改善につなげている。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

・全体的な計画を基に月週案を作成し、さらに食事や午睡などについては子どもの発育状況や保護者の意見などを個別カリキュラムに盛り込むことにしている。また、保護者や地域の民生委員が参加する運営委員会においても、意向や要望・意見などを傾聴しカリキュラムに反映させることにしている。
・指導計画は週単位で自己評価を行い、月1回、乳児や幼児それぞれのチームで話し合う機会を設けている。また、支援困難なケースについては、施設長・担当保育士・看護師を中心に関係機関と連携しながら、適切な保育が行えるように努めている。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

・月1回、関係者が集まる会議を開催しており、週月案や個別カリキュラムの見直しなど専門な協議に取り組んでいる。また、見直した指導案などについては、ニュースレターや玄関の掲示によって保護者に伝えている。さらに個々の状況において指導計画の変更にも取り組んでおり、その際には「ねらい」も同様としている。
・施設長・主任・担当者は、PDCAサイクルをもとに課題を抽出し改善に取り組むことにしており、次月のカリキュラムへ具体的に反映させることにしている。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

・週月案、個別カリキュラム、成長記録、日誌、連絡帳などは、法人統一の様式によって作成し、いつでも確認できるようにしている。また、記載内容については都度指導したり、添削担当の職員を設けたりして標準化に努めている。
・毎朝、子どもや保護者に関する情報を共有する機会を設けたり、週1回の職員会議では振り返りや予定の確認を行ったりしている。さらに、月2回開催している会議では提案事項の検討や研修、乳幼児会議などとしている。園一丸となって各種の情報を共有し、検討・改善に導く仕組みが整っている。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

・法人として個人情報管理規定を整備しており、各種書類の管理方法や廃棄基準などを明示している。個人情報の取り扱いに関する研修を設けたり、対策案を示したマニュアルを設けて周知に努めている。
・入職時研修では個人情報管理規定を学び、さらに定期的に規定やマニュアルを読み合わせる機会も設けている。施設長を記録管理の責任者としており、園内研修の講師を務め「個人情報の取り扱い」について学ぶ機会を設けている。重要事項説明書にも明記して、入園時の配布や説明によって保護者への羞恥にも取り組んでいる。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

・法令や保育所保育指針をはじめ、法人理念や目標に従って全体的な計画を策定している。子ども一人ひとりの個性や発達状態を把握して指導計画を策定している。
・毎月「月週案」を作成してクラス担任とフリー保育者が協働して保育に取り組み、さらに月1回の評価と反省をもとに次月に活かす流れとしている。また、「月案」には指導内容のほか、季節に合わせて保護者へ依頼することや配慮することなど数多くの項目が記載されており、保護者も含めて支援する体制が取られている。内容に関しては、「年齢と個々の発達に応じて計画されているか」などの視点で主任及び施設長が確認する仕組みも整っている。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

・室内の玩具をこまめに消毒して清潔確保に取り組み、寝具についても週1回の定期交換や汚染時には適宜交換することにしている。また、屋外環境の整備に関しては、定期的に「必要」「不必要」を選別し安全管理に努めている。
・ソファやクッションなどを用いて絵本を静かに読めるパーソナルスペースを確保したり、一人ひとりが好きな時間に落ち着いて過ごすことができるような環境を整えたりしている。
・食事の際には特に保育室内を清潔に保ち、午睡時には照度計を使用し適切な明るさの確保や音楽を流して心地よい空間作りに取り組んでいる。手洗い場やトイレの清潔確保にも力を入れ、定期的に物の配置や使用するものについて考える機会を設けている。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

・集団保育を行う際にも、子ども一人ひとりの発達や成長段階を見極め、それぞれの個人差を受け止めながら丁寧な保育を心がけている。また、子ども一人ひとりとのスキンシップを大切にし、得意分野を伸ばしたり苦手なことに挑戦しながら信頼関係を築いていけるようにしている。
・乳児や自分の気持ちを表現することが苦手な子に対しては、気持ちを受け取めながら代弁したり、本人が言葉に出して気持ちを伝えやすい環境を整えたりなど、寄り添っていくようにしている。初めての取り組みを行う場合以外にも、日頃から伝えている約束事を話すときなどでは、分かりやすい言葉を使用するようにしている。常に適切な言葉を使うことを心掛け、丁寧な関わりができるように接している。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

・一人ひとりの発達に応じて着脱や排泄などを促し、無理のないように見守りながら褒める言葉がけを大事にし、自らやってみようと楽しみながら生活習慣が学べるように工夫している。健康に園生活を送ることができるように、活動の合間でこまめに水分補給や休息を取ることよう促したり、子ども一人ひとりからの発信を細かく丁寧に受け止めたりすることに力を入れている。
・基本的な生活習慣をある程度できるようになった頃には、子ども一人ひとりがそれぞれのペースで無理なく進めることができるよう、時間配分や環境設定を考慮することを心がけている。また身の回りのことを自分でできる大切さを伝えることを心がけている。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

・保育室には月齢に適した玩具を配置して好きな遊びを楽しめるようにしたり、子ども一人ひとりが主体的に周囲との関わりながら遊ぶことができるように取り組んでいる。また、思い思いに遊びを発展させ、身体を動かして遊ぶ活動を充実させることに力を入れている。
・戸外活動の際には交通ルールを意識して安全に散歩できるように声かけを工夫したり、食事の際には姿勢や食具の持ち方などが適切に行えるように支援したりしている。また、例年であれば、勤労感謝の日に老人ホームや近隣の公共機関にプレゼント(製作物)を渡すなどの活動を行い、地域の人と関わりを大切にしている。コロナ禍においては、医療従事者にむけた応援製作とメッセージを送ることなどにも取り組んでいる。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・0歳児が五感を使って遊び込めるように様々な玩具を提供したり、木の玩具にあわせて手作り玩具を作成したりして、子ども自身が遊びたい、触れたいと思える環境作りに力を入れている。また、長時間過ごすことを踏まえ、静と動の活動をバランスよく取り入れ、無理のない遊びの提供と環境設定に努めている。
・乳児保育では、欲求をみたし自分が受け止められているという気持ちを育める言葉かけを大切にしている。また、「初めての子育て」「初めての保育園生活」「育児休業明けの職場復帰に関する不安」などを感じている保護者も多いことを踏まえ、様々なストレスに対して丁寧に対応し、安心して子どもを預けられ、働けるように保護者とのコミニケーションを大切にしている。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・子ども一人ひとりの発達を見極め、側に寄り添いながら「見守りや必要に応じた介助」に努め、個々のやりたい気持ちを受け止めることを心がけている。また、個々の活動において答えをすぐに出すのではなく、子ども自身が考え自分の答えに自信をもって伝えることができるような関わりを大切にしている。月齢に合った玩具を配置しコーナー遊びを充実させ、さらに安心できるような声かけによって暖かい雰囲気作りに取り組んでいる。
・連絡帳を通して保護者とコミュニケーションを図り、安心して園に預けてもらえるような関わりを大切にしている。例年であれば、餅つきやハロウィンなどに保護者の方々や地域の方を園に招き、子どもが保育者以外の大人と関わる機会を設けていた。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・3歳児保育では、活動をじっくりと楽しみ落ち着いた環境の中で友達との関わりを楽しむ事ができるよう、個々のやり取りを側で見守る姿勢を大切にしている。4歳児保育では、友達と一緒に協力して遊ぶことを楽しむ中で、一人ひとりの個性を十分に発揮することができるように、必要に応じて保育者が介入したり、声かけをしたりして見守ることにしている。
・5歳児保育では、保育者からの発案を少なくし、子どもが主体的に活動に参加することができるよう意見に耳を傾け、友達と協力して遊ぶことの楽しさを自ら感じられることができるような環境作りに力を入れている。さらに、コロナ禍ではあるが近隣の保育園とのオンライン交流会を通じて活動を伝えたり、他園に活動を聞いたりして、意見交換をする機会を設けている。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

・建物や設備においてはバリアフリー化し、車いすなどでも生活できるような設計になっている。集団保育するにあたって個別カリキュラムを作成し、計画に沿って保育に取り組めるようにしている。また、社会的なモデルを目指して、子ども同士の関わりに加え、スタッフの関わりについても研修を行い学べる機会を設けている。
・保護者とは特に密な連携を図るようにしており、医療機関や専門機関との関わりに関する情報収集に力を入れ、日常の保育に活かせるようにしている。さらに、保護者の承諾を得て、専門機関が来訪し子どもの保育園生活を実際に見学してもらい、担任と専門医で面談を行い個別配慮等の相談や助言を受ける体制も整っている。表やカードを使用して、視覚でも保育の流れや次の行動の見通しがもてるようにしている。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

・クラス毎の月週案において長時間保育の取組を明示しており、疲労を考慮してゆったりと静かに遊べるようにしたり、ラグやコーナーでゆったりと身体を休めるスペースがとれるようにしたりしている。また、希望によっては補食や栄養士の手作り夕食を喫食できるようにしている。
・活動の合間や切り替わり時には小まめに休息を入れたり、子ども一人ひとりを詳しく視診したり、必要に応じて触診するなど無理なくゆったりと過ごすことができるようにしている。さらに、ホワイトボードや朝のミーティングを通して、スタッフ間の連携にも留意している。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

・就学に向けて、オンラインによる児童館との交流やポピンズグループ内の年長児交流会などを毎月開催して、小学生や他園児と交流を深める機会を設けている。これらの取り組みを通じて、子ども一人ひとりが就学に向けたイメージが持てるようにしている。例年であれば、他園との年長児交流会や小学校訪問の交流に参加する機会を設け、小学校の雰囲気や他園の園児と関わりを実感できるようにしている。ただし、コロナ禍もあり、オンラインによる開催を余儀なくされている。
・毎年、年長児クラスの担任と小学校教諭が意見交換を行う機会を設けており、丁寧な引継ぎによって円滑に小学校へ送り出せるように連携を図っている。保育要録は担任が作成し、主任・施設長の決裁を経て提出する流れとしている。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

・入園児面談には必ず看護士が出席して健康に関わる留意点などを把握し、スタッフ会議において必要事項を共有するようにしている。また、スタッフへの周知を図ることを目的に、スタッフミーティングにおいて健康管理に関わるマニュアルの読み合わせを行うことにしている。体調悪化や怪我等が発生した際には適宜保護者に連絡し、受診を必要とする際には受診前・受診後にそれぞれ細かく伝えることにしている。
・健康に関わる項目は指導計画にも明示しており、子ども一人ひとりに見合った対応がなされるように、担任・フリースタッフ・主任が連携を図りながら取り組むことにしている。SIDS対策としては必ず見守り保育者1名以上配置し、入眠時の姿勢、掛物、湿度、呼吸、顔色などチェックすることにしている。保護者に対しても、入園時や懇談会・個別面談を通して、必要な知識を提供して理解を促している。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

・健康診断・歯科検診ともに、結果を書面とシステム入力にて保護者へ共有している。保育計画の中に健診を盛り込んでおり、定期的な健康診断などを活用しながら保育をしている。歯科検診においては、細かく歯石・虫歯・かみ合わせ等も歯形の書面を利用して分かりやすく表記した上伝えている。
・園外で行われている健康診断(1歳児半、3歳児半)は保護者から結果を聞き取り、内容によっては個人カリキュラムや個別配慮に組み込んでいる。MTG等でスタッフ共有し保育に反映するようにしている。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

・「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに作成した「アレルギーマニュアル」に沿った食事の提供や対応を行っている。現在慢性疾患のある園児はいないが、体調不良など医師の指示がある場合は指示に従い、食事変更・除去などの対応を行っている。
・毎月アレルギー児の保護者と面談を行い、事前に献立を説明したり、配慮を必要とする内容を共有したりして安全な食事提供に努めている。また除去食によって誕生日会などを提供する際には、見た目の相違がないよう盛り付けへの配慮や食材の選定に取り組んでいる。さらに毎年、園内でアレルギーに関する情報・知識の共有、エピペン使用方法の研修を行い、スタッフへの注意喚起を促している。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

・年間活動計画や月週案に食育を盛り込んでおり、目標を明示したうえで具体的な食育活動に取り組んでいる。また、テーブル毎に人数を決め、幼児はパーテーションを用いて向き合って食べられるようにしている。子どもの発達に合わせて食事介助の仕方や声かけを行い、食具や食器に関しても子ども一人ひとりに合わせて提供することにしている。
・例年であれば幼児クラスはバイキング方式を取り入れ、自分が食べられる量を取り分けるようにしている。また、子どもの苦手な食材を食育計画に取り入れ、自ら苦手な食材に挑戦できる環境作りにも取り組んでいる。毎月給食メニューから好評なメニューを取り上げ、レシピを公開したり、アンケート実施してレシピに反映させたりしている。さらに、個別相談にも対応することにしている。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

・子どもの発達状況に応じて食材の大きさを小さくしたり、9月の身体測定値を基に栄養目標量を再度設定したりしている。栄養士は給食時に各クラスをまわり、喫食状況を把握することに力を入れている。また、毎日残食量を計測して喫食状況を分析し、給食会議において内容を報告したうえ献立に反映させることにしている。
・旬の食材をはじめ季節の行事食を取り入れたり、各月で多文化メニューと郷土料理を取り入れてたりして、子どもに食事へ興味を持ってもらえるようにしている。また、食事に関する掲示を作成して子どもや保護者に丁寧に伝えたり、HACCPの考えを取り入れた衛生管理に取り組んだりしている。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

・家庭や園での子どもの様子は、日々の連絡帳や登降園時に共有し、さらに園での子どもの状況は日常の写真を全クラス掲示して様子を伝えることにしている。また、年二回のクラス懇談会、新年度には新入園児個別面談を設け、その他に全園児を対象に個別面談を実施している。
・行事の際には動画を配信したり、写真を掲示したりし、日々の成長を伝え共有できるようにしている。保護者より個別に相談を受けた際には、時間を設け面談し内容を必ず記録することにしている。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

・日々のコミュニケーションを通して、傾聴する姿勢を保つことで信頼関係を築けるように努めている。また、相談事がある際には連絡帳や面談などを活用しており、面談をする際には就労の負担にならぬように希望時間への配慮を心がけている。
・年2回の個別面談を実施する際には事前アンケートを行い相談内容を事前に把握することにしている。また、定例の個別面談に加え、新入園児を対象にした面談、年度末には年長児対象の面談をそれぞれ行い、入園時や就学前の不安やストレスを軽減させるように取り組んでいる。面談内容は記録を必ず取り、主任・施設長が内容を確認する流れとしている。必要に応じて、主任や施設長面談を実施している。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

・虐待などの兆候を見逃さぬように、日々の子どもや保護者のやりとりに加え、着替えや排泄時など丁寧な視診を心がけている。また、スタッフ会議において虐待防止マニュアルを読み合わせたり、児童虐待をテーマとした研修を開催したりして注意喚起を促している。虐待などの兆候や類似する事例などが見受けられた際には、速やかに園内で情報共有して協議する体制が整っている。虐待早期発見シートや経過観察記録に担任またはフリースタッフが記入し、必要に応じて関係機関と連携を図りながら対応することにしている。
・子どもの情緒や身体の触診・視診によって、早期虐待の発見やSOSを見逃すことのないように努めている。また、朝の受け入れや帰りの際に保護者の話に耳を傾け、悩みや相談を受けやすい体制づくりに取り組んでいる。必要に応じて施設長が個別面談や相談に応じるようにしており、養育の大変さへ共感することを大切にしている。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

・月週案や個別のカリキュラムなどを主体的に振り返りと反省を行っており、中でも心身の健康を大切にし、情緒の安定を目的としている。スタッフ一人ひとりが個人目標を作成して施設長面談を行い、中間期にも振り返りを行う機会を設け、目標達成できているか確認をしている。
・保育の改善や専門性・意識の向上を組織一丸となって取り組んでいくために、外部研修や社内研修の共有化に取り組んだり、園内研修を充実させたりしている。週末ミーティングにおいてグループワークなどを実施し、意見交換する機会を多く設け学びの場となる環境作りに取り組んでいる。