社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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太陽の子長津田北保育園

2022年03月14日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社ケアシステムズ

② 施設・事業所情報
名称 太陽の子長津田北保育園 評価対象サービス 2021 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 66 名
所在地 276-0027
横浜市緑区長津田3-1-40
TEL 045-988-6820 ホームページ https://www.kidslife-nursery.com/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2014年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) HITOWAキッズライフ株式会社
職員数
常勤職員:16 名
非常勤職員:3 名
専門職員
保育士:16 名
栄養士:2 名
調理師:1 名
施設・設備の概要
居室:ほふく室 保育室・調理室・調乳室・事務所兼医務室
設備等:バリアフリートイレ・園庭・沐浴室・非常階段・エレベーター

③ 理念・基本方針
保育理念
~のびのび、すくすく、にこにこ~
子どもたち一人ひとりがたくさんの"大好き"に出会えるよう、こころとからだをすこやかに育んでゆきます。
保育方針
安心できる人間関係の中で、一人ひとりの違いを認めながら生活します。
整った保育環境の中で、仲間と喜びのある生活をし、自らルールを発見し社会性を育みます。
様々な経験や人との関わりの中で、自ら好きなものを発見し、健全な心身の発達を図ります。
いろいろな違いを体験する中で、広い視野をもった子どもを育てます。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
・絵本のとりくみ
絵本巡回図書館 として2か月毎に新しい絵本が届き、年齢毎の本に触れる事が出来ます。
又、ながりBOOK POSTとしてご家庭で読み終わった絵本を国内外に定期的にプレゼントしてます。
・食育のとりくみ
園庭で野菜作り バケツ稲の栽培、収穫の体験やグリーンカーテン作りクッキング 絵本や歌とのコラボメニュー 行事食メニュー 郷土料理 世界の料理等を通じて食を営む力を目標としてます。
・英語のとりくみ
月2回 0~5歳児対象 外国人スタッフによる英語に触れる経験
・「リズモン」を導入 
 オリジナルプログラムを基にオンラインによるレッスンや保育園スタッフがリズモンダンス研修で学び、日常の保育等で取り入れて活動しています。
・おそうじプログラム おそうじ本舗のスタッフに雑巾の絞り方等教えてもらい、プロの掃除体験をすることによって意識が高まり、公園の美化活動や清掃活動に繋げています。(キッズお掃除チャレンジ)

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2021/05/21(契約日) ~2022/02/18(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(平成28年度)

⑥総評
特に評価の高い点 ・保育の質の向上にむけて意欲的に取り組んでいる
園長は、毎月で開催される法人内の園長会議に出席しているほか、法人内の地域園長会議や法人外での地域園長会議にも出席し、児童福祉事業全体の動向をはじめとする法令や制度、地域での動向なども把握するように努めている。それらを踏まえたうえで、毎月、法人によっての試験を実施し、理解の確認をしている。また、その内容を園内のスッタフ会議や園内研修などで、職員間で共有化を図っている。日々の学びを園内で共有化することにより、園の保育の質の向上に繋げるように努めている。

・子どもが主体的に活動できる環境を整備し、生活と遊びを豊かにする保育を展開している
駅に近い立地にありながら、園庭があり近隣にも自然豊かな公園があり散歩出かけ四季を感じられる環境にある。保育室では生活と遊びコーナーを区切り、子どもが自ら遊びを選択し生活自立を促せる設備と配置に工夫をしている。保育士は研修を行い主体的保育の取り組みについて学び合い、子どもの心身の育ちを育んでいける環境づくりに力を入れて取り組んでいる。

・食に関する豊かな経験ができるよう、食育計画を位置づけ取り組みを行っている
毎月の郷土料理と世界の料理では、日本の地域と各国のメニューを食することで食文化に触れられるようにしている。また、絵本のメニューは、目で見て楽しめる食事、和食の日は、日本食の所作を体験し「食の楽しさ」を感じられる工夫をしている。園庭の畑では食物を育て、作って食べるまでの体験を通して、子どもが食に興味を持ち命の大切さや感謝の気持ちなどを感じ取ることができるように、様々な取り組みを行っている。
改善を求められる点 ・事業計画を保護者にわかりやすく伝える工夫について検討されたい
園での年間事業計画書は、法人の理念や基本方針を反映させて、前年度の課題を踏まえたうえで、法人と連携しながら作成を行っている。年度末の保護者会には年間事業計画の説明を口頭で行ったり、入園説明会では、年間事業計画の内容を抜粋しての説明なども行っている。年間事業計画は保護者に対しての説明は行っているが、目にみえる形として、掲示や配布などの検討などもされたい。

・地域の子育て家庭にむけて、交流や相談が気軽にできるような方法について検討している
地域の子育て家庭にむけて、定期的に園庭開放などを実施し交流や相談等の援助につなげていたが、コロナ禍においては、保育交流や子育て相談が行えていないことを課題としている。孤立する家庭が、子育て相談、育児において困りごとなど気軽に出来るシステムや社会情勢に合わせた対応方法について検討している。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価受審に当たり、保育内容や問題点を見直し、子どもにとってより良い保育を目指す為に、とても良い機会となりました。
保育士・栄養士・主任・園長とで日頃の保育を振り返り、現在の保育の良い点、改善点が見いだされ、今後の保育の見直しと目標を再確認できました。
コロナ禍ということもありましたが、課題としては、地域に開放し交流を深め、「つながり保育」としての役割を果たすこと、また、今後もスタッフ全員で、一人一人の子どもたちの心に寄り添い、子どもの育ちを保護者の方々と「共育て」に取り組んで参ります。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

・理念や基本的な教育方針は、ホームページや重要事項説明書にも記載されており、園内の玄関には重要事項説明書の設置を行い、保護者がいつでも閲覧できるようになっている。また、入園説明時や運営委員会などでも説明を行っている。
・理念や基本的な教育方針は、年度初めやスタッフ会議の際で改めて確認を行い、職員間で共有化を図っている。
・年度の事業計画には、理念や基本的な教育方針に基づいた内容を反映させている。また、職員のハンドブックなどの業務マニュアルにも反映させている。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

・毎月で開催される法人内の園長会議に出席し、児童福祉事業全体の動向についての把握を行っている。また、その際には法人に利用稼働率などの報告を行い、法人の運営推進部と連携を図っている。
・園長は年5回での法人内の地域園長会議に出席して、地域の児童福祉事業の把握にも努めている。また、法人外の緑区地域園長会議にも定期的に出席をしている。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

・毎月での園長会議では運営推進部や役員と課題や問題点について話し合っている。
・毎月の園長会議で園長からの課題についての疑問などがある場合は、運営推進部や役員が代表取締役に報告し、返答がくるようになっている。
・園長会議後には園でのスタッフ会議や昼礼などで職員に園長会議で挙がった課題などを報告し、職員間で共有化を図っている。その際には、職員からの意見が聞けるように努めている。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

・毎年10月には、代表取締役からの動画配信により、法人全体の理念や基本的な教育方針が含まれる中長期的な目標の確認を行っている。毎月の園長会議でも中長期的な目標の確認をして、内容についての評価と改善を行っている。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

・中長期的な目標を含む法人の事業計画書をもとに園での年間事業計画を作成している。
・各クラスの年間指導計画や栄養士による年間食育計画、法人看護師による年間保健計画は年間事業計画に基づいて作成している。
・年度初めの4月には園での年間事業計画を作成し、法人に提出して、運営推進部が確認を行っている。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

・各種の保護者アンケートや意見、毎月のスタッフ会議で挙がた課題や意見などを園の運営委員会がまとめて、評価や見直しを行っている。
・運営委員会がまとめたものを園長が確認し、目標シートを作成して次年度の年間事業計画に反映させている。
・各クラスの年間指導計画などは、月間指導計画や週案ごとでの評価や見直しに基づいて、年度末に全体的な評価や見直しを行っている。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

・年度末の保護者会では年間事業計画の説明を口頭で行っている。
・入園時での説明会では年間事業計画の内容を抜粋して園の説明を行っている。
・各行事後には保護者アンケートを行い、その結果を見直し、改善に繋げて、次年度の年間事業計画に反映させている。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

・園長が法人面談で作成した目標設定シートをもとに、各職員全員が長期目標を含む目標設定シートを作成している。
・各職員が作成した目標設定シートを年度の10月から11月頃には園長が見直しを行い、必要に応じて変更を行っている。
・目標設定シートは年度末の2月には、評価を行い、それに基づいて次年度での保育の質の向上に繋げている。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

・目標設定シートで挙がった課題を園長主任リーダー会議で検討し改善点などを共有した後に、各クラスへ報告している。
・評価結果は各クラスでも検討を行い、職員からの改善点などの意見を出すように努めている。
・年度末には各目標設定シートをまとめて、園長が園全体の自己評価を作成し、作成したものを職員と共有化を図り、園の玄関に掲示している。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

・園内では役割分担表を作成して、園長をはじめとする主任、保育リーダー、栄養士などの職員の役割分担を明確にしている。
・園長は園の方針や取り組みを、職員会議や保護者会などでも説明し、毎月の園だよりや園の情報共有アプリにメッセージを載せて、職員や保護者に共有するように努めている。
・緊急時や災害時での消防計画、避難計画、BCPなどを整備しており、いつでも確認が行えるようにしている。その中では、園長が不在時などでの役割分担も明記されており、職員間で共有化を図っている。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・園長は毎月、法人の園長会議にて研修に参加し、法令や制度、児童福祉事業の動向、各種ガイドラインについて学んでいる。
・その研修内容などについての試験を毎月、法人が行い、園長の理解度を確認している。
・園内研修では園長が研修内容を踏まえて講師を行い、職員にアドバイスなどの指導を行っている。また、毎月でのスタッフ会議でも、必要時に研修を踏まえた上での指導などを行っている。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・年間指導計画を基に作成した月間指導計画を園長と主任が確認し、スタッフ会議などで毎月、振り返りを行い、次の月案に反映させるようにしている。
・毎週での園長主任リーダー会議では各種課題を挙げ、主任とリーダーが連携して各職員に指導が行える体制に取り組んでいる。
・毎月のスタッフ会議では課題や事例検討での意見を職員から出すように努め、必要があれば園長からのアドバイスや指導を行っている。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・職員の勤務シフトは主任が作成しており、職員が毎月、希望休などの申請が行えるように努めている。希望休などを出さない職員は次の月で優先するなどの工夫をしながら働きやすい環境の整備に繋げている。
・園長の判断のもと、残業申請による無駄のない残業指示や有給休暇取得などの働きかけを行っている。
・法人の運営推進部と連携して、必要な場合には適切な人材配置ができるように採用の促しなどを行っている。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

・人材の確保や採用は基本、法人が行っており、園の職員退職などに合わせて適宜人材配置を行っている。
・パートやアルバイトなど園に直接での応募があった場合には、法人に相談を行い、園長が面接して採用の可否を決めている。その際にも法人に報告を行っている。
・採用後の職員の人材育成は目標設定などを作成して行い、それに沿ってアドバイスや指導を行っている。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

・園長が設定した目標設定シートは理念や基本的な教育方針内容をはじめ、法人が期待する職員像などが基本となったものであり、それに基づいて各職員は自身の目標設定シートを作成して、自己評価を行っている。
・各職員が作成した目標設定シートを年度の10月から11月の間に園長が見直しを行い、必要に応じて変更を行っている。
・目標設定シートは年度末の2月には、評価を行い、それに基づいて次年度での保育の質の向上に繋げている。
・就業規則や給与規定などは職員室にあり、いつでも職員が閲覧することができるようになっている。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

・法人の労務研修に基づいて、シフト調整や有給休暇取得、育児休業、育児時短勤務など園長が把握して労務管理に努めている。
・年に1回、アンケート方式で全職員を対象にしたストレスチェックを法人が実施している。必要に応じて産業医などのカウンセリングなどの体制も整えている。
・職員に悩みがある場合などには、いつでも園長が相談できるような体制を取っており、個別で面談が行えるようになっている。また、自発的に相談ができない職員などには、園長が日々の様子をみながら声をかけて面談をするように取り組んでいる。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・理念や基本的な教育方針内容、法人が期待する職員像などは、園長が設定した目標設定シートの内容に含まれており、それに基づいて各職員は自身の目標設定シートを作成して、自己評価を行っている。
・各職員が作成した目標設定シートを年度の中間、10月から11月の間に園長が見直しを行い、必要に応じて変更を行っている。
・目標設定シートは年度末の2月には、評価を行い、それに基づいて次年度での保育の質の向上に繋げている。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

・法人が期待する職員像はスタッフハンドブックでも確認が行えるようになっている。
・職員は各専門職ごとに年間研修計画を作成して、それに基づき研修に参加している。
・法人内部の研修は項目ごとに選択できるようになっており、各職員が自身に足りない部分などを把握して選んで研修に参加している。
・そのほかには、園内研修や外部研修などにも参加し、職員のキャリアアップを図っている。コロナ禍においては、外部研修などはリモートなどで行っている。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

・園長と主任で連携し、年間研修計画を作成して、各職員が適した研修に参加できるように取り組んでいる。
・法人研修や外部研修後には、研修報告書を作成して、その研修に基づいた内容を園内研修として、スタッフ会議などで行っている。
・新人教育などのOJTは担当を決めて、マニュアルに沿ったOJTを行っている。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

・法人の教育実習生受入れマニュアルを基本として、教育実習生の受入れを行っている。
・園長は学校側のプログラムや実習生からのヒヤリングを考慮して、主任と実習に関する計画の作成をしている。
・教育実習生が将来、保育士になるための期待感が持てるような指導の配慮を行っている。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

・法人のホームページには、理念や基本的な教育方針を明示している。また、重要事項説明書は園の玄関にて閲覧が可能となっており、入園時の説明会や運営委員会でも説明を行っている。
・定期的な第三者評価の受審を行い、その結果を園内掲示板にて掲示し閲覧できるようにしている。
・地域の自治会に参加し、保育園での活動内容などを地域に対して発信し、明確にしている。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・役割分担表により、園での事務や経理などの責任者を明確にしている。
・園長運営ハンドブックにて、運営や経理に関する記載がされ園長の役割が記載されている。
・法人内の内部監査実施と定期的な行政による指導や監査などの受入れを行っている。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・年間事業計画書に地域との関りを記載し、各クラスの年間指導計画や月間指導計画などにも反映させて、園長を中心に、子どもたちと地域の交流を図っている。
・地域の保育園や幼稚園、小学校などの連絡協議会に参加し、地域の子どもたちとの関りに取り組んでいる。
・地域の高齢者集会所や老人ホームなどと定期的な交流を行っている。コロナ禍においては、リモートでの交流となっている。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

・教育実習生と同様に法人でボランティア受入れマニュアルを整備している。
・ボランティア受入れ時にはボランティア受入れハンドブックに基づいて、事前説明を行っている。また、ボランティアの方には登録申込書を記入してもらっている。
・中学校の職場体験ボランティアなどを受け入れており、その際には、学校の先生との打ち合わせを行っている。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

・重要事項説明書には、児童相談所などの行政との連携を行うことを明記している。
・虐待などが疑われることや気になる様子などがみられた際には、児童相談所などの各分野との連携を取ることを園内で共有するように努めている。
・日々、児童相談所や療育センターなどと連絡を取り、いつでも相談しやすい状況を作るように取り組んでいる。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・年2回の運営委員会は運営委員会規約に準じて行っている。
・法人内の清掃業者と連携し、子どもたちと近隣の公園の清掃活動を行っている。
・地域の自治会にも参加して高齢者集会所や老人ホームとの交流をしている。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:b】

・見学会などで、まだ入園していない保護者に対しても子育てについての相談などを行っている。
・第2火曜日には園庭を開放しているが、コロナ禍においては控えている状況となっている。コロナ終息などのタイミングで再開する予定となっている。
・園長が地域の保育園の園長会議に参加して、連携を図っている。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・法人で子どもの人権を尊重するマニュアルを整備し、園長に対してマルトリートメント研修の実施をしている。
・マルトリートメント研修後は園長がスタッフ会議などで園職員全員を対象に研修を実施し、法人にも実施の報告をしている。
・日々の保育で気になる言動があった場合などは、その都度、園長と主任で指導を行うようにしている。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

・子どものプライバシー保護に関するマニュアルを法人で作成して整備し、定期的な研修を行っている。
・園のホームページや園だより、クラスだよりに掲載する写真や動画については、保護者から同意書をもらってから使用している。保護者からの同意が得られない子どもの掲載はしていない。
・子どものフルネームなどが、掲載する写真に写らないように配慮をしている。また、個人ロッカーや袋などには、個人が特定できないように個人のマークか下の名前のみの記入としている。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

・法人でのホームページのほか、パンフレットを用意して園の情報提供を行っている。
・利用希望者に対して見学会を行っており、見学者対応の研修も実施している。
・見学は電話予約となっており、飛込の見学者などには、資料やパンフレットを渡して、後に電話予約するように伝えている。
・コロナ前では1日5組までの見学だったが、コロナ禍においては1組までとし、園内を案内している。
・見学者の事前アンケートを取り、質問内容を把握して対応できうようにしている。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

・入園説明会では重要事項説明書をもとに園の説明を行い、内容を理解したうえで同意書を交わしている。
・入園説明会は園長、主任、栄養士、担任予定の保育士とが参加し、個別面談形式となっている。
・外国人などの配慮が必要な保護者には、行政との連携や改めて説明の機会を設けるなどの対応をし、口頭での理解が難しい場合には分かりやすい書面などを使用している。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

・転居などにより、園が変更する子どもに対しては、転居先の行政や保育所から情報提供の依頼があれば、保護者に確認を取った後に情報を提供して保育の継続性に配慮をしている。
・卒園時には学校に児童要録を提出し、学校側からの問い合わせがあれば情報提供をし、学校教育への移行に努めている。
・利用終了後3か月は園の情報共有アプリは有効となっている。また、保護者には、いつでも相談ができることを伝えている。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・法人での保護者アンケートを実施して内容を分析し、園長と保護者の満足度を共有している。
・イベントや行事後には、保護者にアンケートを取り、次回開催時に反映できるように取り組んでいる。
・保護者懇談会と個人面談を開催し、保護者とのコミュニケーションを図り、満足度の把握に努めている。
・アンケートや相談、意見の結果を、法人と園長で検討し、園でもスタッフ会議で職員間で話し合いをして、改善に取り組んでいる。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:b】

・苦情解決の体制を整備しており、入園時に重要事項説明書を用いて説明を行っている。
・意見箱の用意をしいるが、活用がされていないことが現状となっているので、上手く機能するような工夫などの検討が望まれたい。
・園では登降園時に保護者とのコミュニケーションを図り、意見やを相談が出やすい環境作りを目指している。意見や相談が出た際には苦情になる前に対応するように取り組んでいる。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

・重要事項説明書には苦情相談窓口に関する記載があり、入園説明会でも説明をしている。また、重要事項説明書は園玄関にも設置し、いつでも閲覧できるようになっている。
・日々の登降園時や連絡帳、保護者アンケートなどで相談や意見ができることを説明し、クラス担任以外でも保護者とのコミュニケーションを図ることに努めている。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

・法人でも相談窓口を設置し園長と共有している。法人への意見としては情報共有アプリなどのシステム的なことが多い。
・意見箱の設置や定期的なアンケートの実施、日々の保護者とのコミュニケーションから、相談や意見を述べやすい環境は整備している。
・基本、意見や相談などの返答や対応は速やかに行えるように努めているが、時間がかかるようなことならば、その旨を伝えている。
・職員は保護者からの意見や相談があった場合には、園長や主任に報告して対応を行っている。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

・法人では事故対応マニュアルを整備して研修も実施している。
・事故対応マニュアルをもとに、全園統一のフローチャートを職員室に掲示し、事故発生時には迅速な対応ができるように努めている。
・事故報告書は詳細に記入することができるようになっており、原因分析、今後の対応も記入でき、昼礼やスタッフ会議で再発防止の検討を行い、定期的な見直しを行っている。
・ヒヤリハットやインシデント報告書も事故報告書と同様な対応で行い、法人にも報告している。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・法人で感染症マニュアルを整備し、法人の看護師と連携して管理体制を整えている。
・感染症対策の責任者は園長となっており、マニュアルをもとに感染拡大防止や発生時の対応を職員が共有化できるように努めている。
・感染症流行の兆しがみられたり、流行時期には、昼礼やスタッフ会議で共有化を図り、園の玄関の掲示や情報共有アプリにより、保護者へ感染状況などの情報提供をしている。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

・法人がBCPの作成をし、職員間での共有化を図っている。
・災害対応マニュアルはフローチャートにして職員室に掲示している。
・安否確認は情報共有アプリの活用や171伝言ダイヤルの活用などをすることが決められており、共有化されている。保護者の引き取り訓練では171伝言ダイヤルを使用した訓練を行っている。
・食料や備品類などの備蓄リストを作成し、栄養士が管理を行い、年2回の備蓄確認と補充を行っている。
・年間の避難・消化防災訓練計画を作成して、毎月での訓練を実施している。
・地域の消防署や警察、自治会などと連携した訓練を行っているが、コロナ禍においては控えている。コロナ終息後などには再開する予定となっている。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

・本社にてマニュアルを作成している。スタッフハンドブックに標準的な実施方法を文書化し、権利擁護の姿勢を明示しており、入社時に配布し研修を行い、全職員に周知している
・統一の様式に全体の計画、年間カリキュラム、月案、週案を子どもの育ちに合わせた計画を作成している。
・子どもの興味や成長、季節に合わせて発達や年齢に応じた主体的な保育をすることで子どもの今知りたい気持ちや、興味にこたえられる保育が出来るように計画している。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

・マニュアルの改訂は本社で行われ、毎年、マニュアルに関するヒアリングを各園に実施している。また監査や第三者評価等で意見・指導を受けた事項に関して検討し見直しを図っている。
・月1回のスタッフ会議ではクラスの意見交換や、クラス運営の見直し等園全体での改善に努めている。クラス懇談会、運営委員会、各種行事後の保護者アンケート等からの意見や要望はスタッフ会議等で精査し改善検討を行い、園運営に反映できるように取り組んでいる。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

・入園時は家庭調査票や面談によって子どもと保護者の希望等を把握し、入園後は連絡帳や面談、送迎時の会話などからも情報を得るように努めてており、指導計画の作成に反映できるようにしている。スタッフ会議では保育士、栄養士含めた職員で指導計画の内容確認を行っている。
・個別記録は、クラス内でカンファレンスを行い個別指導計画を作成している。個別の計画が必要な子は定期的に面談をしており子どもの様子や、保護者の思いなどを入れて計画を立てている。支援困難な家庭の対応についても園長、主任主導の下、職員全体で話し合い、対応を決めている。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

・クラスの指導計画は園長、主任の承認後に計画を実行する流れとしており、変更点などクラス担当に伝え、見直し後再確認をし入力して完成となる。園長主任リーダー会ではクラスの計画の進み具合の確認をし、保育の指導を行っている。
・毎月末には計画の反省、評価を担任が行い次月の計画に生かしている。また前月に実施できていない計画などは、次月の計画に引き続き実施できるようにしている。
・月末のスタッフ会議では、クラス毎に前月の評価反省と、今月の取り組みを発表し園全体の取り組みとしている。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

・子どもの発達記状況は本社共通の様式「発達記録」「発達記録まとめ0~2歳児」「発達記録まとめ3~5歳児」に記録をしている。個人面談報告書など記録の書き方に関して、リーダーから各クラス担任に伝え、書き方に差異がないように工夫をしている。
・子どもの発達や生活状況の情報共有を目的とした会議(昼礼やスタッフ会議)を定期的に行い全スタッフが把握できるように取り組んでいる。
・加配児には、特別な配慮の工夫と保護者からの情報を、療育センター、栄養士、担任、主任、園長とで共有し記録している。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

・会社としてのプライバシーポリシーの策定をし、スタッフハンドブックで周知している。
・園内及び本社での研修等で理解を深めるよう促し、研修に参加できない場合は、スタッフ会議議事録や研修参加者の報告書を共有し全ての職員が一定の認識を持つことができるように取り組んでいる。
・保護者には、入園の際に個人情報に関する同意書を提出して頂き、各帳票においては園長が管理責任者のもと、施錠できる棚で管理されている。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

・保育所保育指針や10の育ってほしい姿等を考慮し、自園の発達過程を考慮しながら全体の計画を編成している。
・全体的な計画はベースを作成した段階で、年度末のスタッフ会議にて各クラスの発達過程の見直しや追記箇所の確認等行いながら細かく話しを詰めて最終調整し、園長が作成している。
・翌年度の全体的な計画は、前年度の保育の状況や保護者アンケート、各クラス発達記録、スタッフアンケートなどから検討し作成につなげている。相対的な園評価は掲示しているので、その課題や問題点を考慮し、反映させた全体的な計画の策定となっている。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

・保育室は空調・扇風機・床暖房、また加湿器・空気清浄機を稼働して季節ごとに快適な環境を保てるよう調整している。コロナ禍においては、窓を開放状態にし常に換気を行っている。
・職員は環境整備の研修を受講したり、園内研修でも学び合う機会を持ち、子どもが主体的に遊べるコーナー作りや配置の工夫を行っている。絵本や玩具なども子どもの発達や季節などにも配慮し定期的な入替を行っている。絵本コーナーには畳を設置し、くつろいで過ごせるように配慮している。
・午睡用の寝具はリースで定期的に交換したりメンテナンスをしてもらっている。衛生面を配慮して個別に名前を付けて同じものを使用するようにしている。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

・昼礼、スタッフミーティングにおいて子どもの状況を把握し情報共有に努めており、園全体で子どもの状態に応じた保育を行うことができるようにしている。
・乳児には欲求を汲み取り穏やかに代弁し受容し、幼児には安心して自分の思いを表現出来るように寄りそっている。子どもの行動やつぶやきを見逃さない様にすることで、一人ひとりの思いを受け止め理解するように心がけている。
・本社のマルトリートメント研修をもとに園内研修を行い、職員にはマルトリートメントとは何なのか理解した上でどういう対応や環境が子どもの心身を大切に育んでいけるのか考える機会を作っている。また園内でそういった場面が見られた時、同僚として意見が言える職員の環境づくりを目指している。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

・5つの基本的生活習慣は、子どもの育ちに合ったやり方で職員が配慮し行っている。基本的には年齢に沿って、時には職員がそっと介助する事も行いながら自分でやろうとする気持ちを育てると共に身につけられるように援助している。乳児では月齢差もあるため年齢にこだわらず、成長に見合った個別の援助を丁寧に行い、子どもの負担にならないように配慮している。
・基本的生活習慣の中で食事・睡眠・排泄でも同じように個人差が大きい為、乳児も幼児も無理なく子ども自身が意欲を持って行ったり気持ちよく行えることを大切にしている。年齢に応じて活動と休息のバランスを意識して保育を行っており、昼寝時間については年長児は就学にむけて年明けより時間を短くするなどの配慮をしている。
・コロナ禍となってからは衛生面に配慮して手洗いの徹底や正しい手洗いのやり方を繰り返し伝えている。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

・天気が良い日は散歩や園庭で外気浴をしながら季節の自然や小さな生き物に触れ合えるように工夫して戸外遊びをしている。絵本に出てくる動植物をさがしたり、散歩先で見つけた自然物を園に戻って図鑑で調べたりなど、子どもの声から遊びを発展できるように、子どものつぶやきを見逃さないように援助している。
・散歩に出かけることで、顔なじみの近隣の人やお店の方に挨拶したり交通ルール学んだりできる機会にもなっており、敬老の日・勤労感謝の行事や植物のタネや苗の買い物などでも近隣の方々と触れ合うことができるように援助している。
・表現活動として自然物を使った制作、廃材遊び、劇遊びなど、子どもの興味を取り入れながら様々な体験ができるような環境づくりに努めている。子どもが主体的に遊びこめるような環境作りについて園内研修で討議したり、ミーティングでアイディアを出し合ったりして改良に取り組んでいる。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・0歳児の保育室はほふく室として衛生面を考慮して、職員は別の靴下を履いて入室している。座位が出来るまではベビーベットやベビーラックを使用して、月齢の高い子どもたちと接触や衝突したりしないように配慮している。
・一人ひとりの生活リズムを大切にし、睡眠・排泄・食事(授乳)等の生理的欲求を受け止めながら信頼関係を育み、時には甘えに応じ言葉をかけたり抱っこで応じるようにしている。鼻水を拭く時やおむつを替えるとき等には話しかけてから行う様にしている。
・身体機能の発達を助けるために介助しながら座位・はいはい・つかまり立ち・歩行など育ちに応じて体を動かしたり、運動マットなどを使って保育士と一緒に動いて遊んだり、探索活動が楽しめるよう安全に配慮しながら戸外や室内の環境整備をしている。
・腕、指先の機能の発達に沿ってひっぱたり、投げたり、入れたり、つまんだりして集中できるような手作り玩具を多く準備している。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・生理的・依存的欲求を満たすことで安心できる保育士との関係づくりを育みながら、戸外遊びを中心に体を動かし体力をつけていけるようにしている。散歩先では職員が安全点検を行い、子ども達が探索遊びが十分に出来るような環境と安全面への配慮をしている。
・興味・関心が持てるように散歩バッグ等を製作して季節の自然物に触れ、拾って持ち帰れる様にするなどの工夫をしている。室内では自分の遊びたい物を選んで遊べるよう玩具の数を揃えたり、育ちに応じて遊びのコーナーを変えたりしている。
・子ども同士の関りが増える時期でもあり、自我の発達によりトラブルが起きた際には、直ぐに対応できるよう子どもの側で見守り、仲良く遊べるように仲立ちしている。
・フリーの職員が保育に入ったり、登降園時に他の職員が対応したり、給食時に栄養士が見守ったりと全園で子どもたちに関わるように努めている。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・幼児クラスは異年齢交流の機会を多く持っており、散歩やおやつ、室内遊びなどでの関りを通して年下児は、年上児を尊敬し憧れを抱くような感情をもつなど、お互いを尊重する気持ちが育つように援助している。
・3歳児から友達にはそれぞれの思いがある事を知らせていき、相手を思いやることが出来るようにセカンドステップを保育に取り入れたり、こんな言葉はどう思うかと問いかけたりして、保育の中で繰り返し伝えている。
・クラス別の活動では年齢に沿ったルールのある集団遊びを取り入れたり、絵本の世界などから子どものつぶやきや発言によって展開するごっこ遊びや、運動遊びのドッジボール、長縄跳び、けん玉などをそれぞれ自分で目標を掲げて行うことができるように援助している。また、生活発表会、運動会などの行事では子どもの意見を多く取り入れるようにしており、興味を持って取り組み、達成感を味わうことができるように援助している。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・現在は障がいをもつ子どもが在園しており、年間支援計画と個別成長記録を作成し、クラスの子ども達とも関わりをもてるように配慮している。車イス使用の為、クラスで同じように保育に参加する事に制限があるが、行事なども違った形になっても参加出来る様担当保育士は工夫している。
・保育室に上がるエレベーターや本児専用のおむつ替え台を準備して使用している。また給食の形態は食べやすいように個別対応している。
・療育センターに定期的に通所していて、センターではリハビリと摂食指導の日があり、担当保育士と栄養士が見学し保育の参考にすることができている。また入園時には、センターの職員が来園し直接話をする機会を持っている。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・出来る限り、クラスで個々に活動するようにしており、人数に応じて夕方は合同保育に少しずつ移行している。乳児は時間の経過で不安になる事も少なくないので、抱っこや保育士の膝に乗せるなどしてスキンシップをとり個別の対応に努めている。延長保育では補食や夕食の提供も行うことが出来る体制がある。
・水分補給を途中にいれながら、乳幼児の合同保育になる時間帯には、玩具など乳児の誤飲になるものは避け安全に配慮しながら、玩具の他に絵本や机上遊びなど落ち着いて遊べる玩具を幾つか用意しながらも、子どもが自分で遊びたい物を選べるようにしている。
・引継ぎは昼礼で行い、共有ノート、登降園ボードによって共有し遅番職員が確実に保護者に伝えられるように取り組んでいる。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:b】

・全体の計画・年間カリキュラム・アプローチカリキュラム、また月案には小学校との連携・継続の項目があるため、年間の計画から月案に記入している。
・近隣の公立保育園が中心となって近隣園との年長児交流を計画し同じ小学校へ通う子ども同士が一緒に遊べる機会を作っている。コロナ禍の為、昨年度は中止となり今年度はお手紙交換へ変更となっている。
・保護者に向けてはクラスだよりの中で、小学校の先生からの声や必要な生活習慣などについて掲載し就学にむけて見通しが持てるように配慮している。
・年度末に近隣の小学校職員と入学について話す機会があり、入学時に出来ていてほしい生活習慣として、立ったまま靴を履く、給食の配膳の経験などを保育に取り入れるようにしている。指導要録をもとに進学先の小学校と連携して話が出来た。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

・看護師の配置はないが、本部看護師の指導の下、保育職員が保健業務・感染症対策それぞれのマニュアルに従い、受け入れ時から健康観察を行っており一人ひとりの一日の様子を確認している。変化があれば園長主任に報告があり、昼礼での共有報告や、また共有ノートや登降園チェック表にも記入され職員内で情報共有できるようにしている。
・発熱やいつもと違う様子があれば保護者に電話連絡を行い、入園のしおりにも記載している状態になったり、必要な時には迎えをお願いしている。早い迎えが必要ない時にはお迎えの際に様子を詳細に伝えている。また感染症発生時には、掲示し保護者にも周知している。
・健康指導として、手洗い、うがい、鼻かみなど年齢に応じて担任が分かりやすく伝えている。幼児クラスでは、寒い、暑い、痛いなど自分の体調や不調を言葉で伝えることが出来るように援助している。
・SIDSについては入園説明会で保護者に説明を行っていたり、園便りや保健だよりなどでも折に触れて掲載している。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

・自治体の指示により、内科健診と歯科健診は年二回行い、個人ファイルにその記録を残している。保護者には健診ごとにその結果を知らせると共に健康の大切さや虫歯を作らない為になど、保健だよりや園便りなどに掲載して伝えている。幼児は園委託医より、歯科健診の後に歯の大切さや虫歯にならない為の歯の磨き方などの話しやレクチャーをしてもらう機会がある。
・昨年来のコロナ禍のため、絵本や紙芝居等でコロナウイルスや予防についてなどの知識を得られるように取り組んでおり、しっかり予防すれば必要以上に怖がる必要もないことも伝えている。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

・アレルギー疾患については本社のマニュアルに沿って対応をしている。職員全体でアレルギー児に関するビデオを視聴したり、園内研修でもアレルギーの怖さを学び、常に危機感を持って対応することができるように取り組んでいる。
・食物アレルギー児は栄養士とも面談を行い、給食・おやつの対応策を構築し、除去食対応で全職員に周知している。提供時には食札とトレーを見ながら声に出して確認し、三重のチェックを経てクラスへ運んでおり、クラスでも声に出しアレルギー児対応食という事を他の職員にも周知するようにしている。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

・栄養士が中心となり、年齢別に年間食育計画を立てている。行事食や絵本の料理、世界の料理、日本の郷土料理の献立を提供、野菜を育てたり、野菜に触れたり、調理活動なども取り入れ、子どもが食を通じて様々な体験ができるように援助している。
・園庭の畑での栽培や、バケツ稲を育て収穫から脱穀、洗米、炊飯までを行いおにぎり作りをしたり、乳児は野菜に触れて感触や色・形を楽しんだりしている。また、柑橘類を何種類か輪切りにして、汁を飲んで見た目は似ているのに味に色々な物がある事を知るなど、子どもが興味を持って楽しく体験できるような食育に取り組んでいる。
・絵本やごっこ遊びから、パン屋さんをやったり招待状を書いて他クラスにお客さんとしてきてもらったりなどのあそびの発展も見られている。
・食育活動の様子はコドモンで配信し、給食だよりでも掲載して保護者に伝えている。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

・保育園ではさまざまな食材を提供しており、入園児には食材チェックを行っている。また、授乳や離乳食に関しても栄養士や担任が面談を行い、成長に合わせて離乳食を進めていったり、家庭で進めてもらったりしている。食材もマニュアルがあるが、咀嚼や嚥下の個々の育ちに合った形状にしてもらい、安全に進められるようにしている。
・給食のすすみが良くない場合には無理強いしない様、一口でも食べてみようかと声をかけたり、先に別のお皿に少し取り分けておいたり、幼児なら成長と共に自分で減らして欲しいことを告げられるよう、声をかけている。
・月に一度給食会議を開き、担任よりその月の献立の進み具合や食の傾向を聞いて話し合っている。また、保育士側より食の提案も出たりしている。栄養士は食べている子どもの様子を見に行き、子ども達から感想を聞いている。季節の食材や世界や日本各地の珍しい料理も経験できるように援助している。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

・乳児では園の連絡帳を使用し、排泄・睡眠・食事・投薬などを記入してきてもらい、幼児は定型のノートを使用して登園時に確認をしている。毎日の保育内容を乳児は連絡帳に、幼児は掲示して確認してもらい情報共有している。その他に全学年でクラス単位でブログやドキュメンテーションを掲示したり、月末にはクラス便りで保育の様子を保護者に知らせている。クラス便りにはやったことだけでなく、子ども達にブームの絵本や、歌っている歌、指先を使う遊びなど、発育に伴う遊びや家庭でも行ってほしい育ちに関する提案なども掲載している。
・コロナ禍となり、現況は制限があるものの、行事などもコロナ対策をとりながら出来るだけ開催している。個人面談やクラス懇談会などはZoomを使ったオンラインで行っている。
・子どもの様子がいつもと違ったり、保護者が不安定になった際は個別に面談を提案するなどの配慮をしている。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:b】

・個人面談は希望者のみ実施しているが保護者からの相談があれば、いつでも対応可能であり面談の時間を設けている。また、保育以外に食事などでも気になる姿のある子どもに対しては、担任より保護者に声をかけて都合の良い日程を知らせてもらい、面談を行うこともある。
・個々の事情がある為、他者の耳に入らない様声かけや、目につかない様面談する場所にも配慮している。また、相談内容に応じて園長が同席するなどの対応も行っている。面談を行った内容は個人ファイルに記載している。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

・虐待と思われる事案は発生していないが、登園時の受け入れの際や、保育園で着替える際に子どもの健康観察と共に不審な傷やアザの確認は行っており、日頃より早期発見・早期対応に努めている。
・マニュアル設置以外に、園内研修でもマルトリートメントについて毎年職員は学んでおり、何が虐待なのかを見極められる様に取り組んでいる。身体的なもの以外にも、精神的なものや、性的なもの、ネグレクトなどは分かり辛いことが多いので、子どもの様子を常に見守り、いつもと違う時は子どもの発言から伺ったり、職員全員で情報共有して見守っていき、虐待が疑われる場合、もしくは虐待に繋がるのではないかという時は速やかに役所や関係機関と連絡がとれるようにする体制としている。
・子どもだけでなく保護者に対しても、いつもと様子が違う際には、声をかけ寄りそったり話を聞いたりするように努めている。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

・一人ひとりが年間の目標を設定し、中間、年度末に園長と面談を行っており、意識の向上につながるように取り組んでいる。
・行事・日誌・カリキュラムは活動に対して評価し反省を行っており、それを踏まえて次の計画に反映できるようにしている。行事は毎年担当者が変わることが多いため、写真なども取り入れ詳細に描き残すことで翌年度は反省していた部分に関して、参考となり充実したものが出来ていることがうかがえる。
・毎月のカリキュラムは主任と話合いながら作成することで、担任のカリキュラムに対する思いが反映されたものとなっている。