えんがわ
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | えんがわ | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
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対象分野 | 地域型保育事業(居宅訪問型保育事業除く) | 定員 | 13(14) 名 |
所在地 | 245-0021 横浜市泉区下和泉1-10-23 |
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TEL | 045-392-6662 | ホームページ | izumi-naeba.net/engawa |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2010年10月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 いずみ苗場の会 | ||
職員数 |
常勤職員:5 名
非常勤職員:4 名
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専門職員 |
保育士:9 名
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施設・設備の概要 |
乳児室(0~2歳児室):4
沐浴室:1
調理室:1
トイレ:1
事務室:1
職員休憩室:1
木造2階建て:建物延床面積 88.71㎡
園庭:20㎡
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【保育理念】 「すべての人々はこの世に必要があって生まれてきている」という思いのもと、 どんな子どもも分け隔てなく受け入れ、共に生活をし、充実感のある、楽しい生活の場とする。 【基本方針】 「よく食べること」「よく遊ぶこと」「育ち合うこと」の3つを大事にしている。 【よく食べ】農薬、添付物などを使わない、安心・安全な食材を使った手作りの給食やおやつを食べて丈夫な身体を作る。 【よく遊び】遊びを通して人と関わり、自然に触れ、我慢・努力・勇気、そして優しさや憧れる気持ちを育んでいく。 【育ち合う】園の中だけでなく、地域との関わりを持ちながら、子どもやその保護者、保育士もみんなが関わり会って育つことを保証します。 |
【立地および施設の概要】 「えんがわ」は、「社会福祉法人 いずみ苗場の会」が運営する地域型保育事業所(小規模保育事業A型)で、0~2歳児14名が在籍しています。2010年に「横浜市家庭的保育事業」として開所後、2015年4月に地域型保育事業所として現在に至っています。横浜市泉区の横浜ドリームランド跡地に建設した「ドリームハイツ」に隣接しています。すぐ隣りには系列の「苗場保育園」、近隣には横浜市から民間移管により運営を引き継いだ「俣野保育園」があり、連携を深めています。 隣接の系列連携園「苗場保育園」とは、各種会議、研修会、諸行事、職員交流、給食の搬入、園庭の利用等において、常に連携しています。 【園の特徴】 保育方針の一つに「育ち合う」を掲げ、「子ども」を中心にして、「保護者」「保育士」、さらには「地域の人々」も含めた子ども共々の育ちを大切にしています。 一軒家を改築した園舎は家庭的な雰囲気があり、小規模の特長を生かし一人ひとりに丁寧に向き合った保育を心掛けています。 |
評価実施期間 | 2021/04/01(契約日) ~2022/01/30(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 1 回(年度) |
特に評価の高い点 | 1.戸外での遊びを通した心と身体の成長 隣の苗場保育園の園庭では、子どもたちが元気に走り回っています。園庭には、うんてい、すべり台、古タイヤ、三輪車、砂遊び等の道具があり、外遊びの時間を十分に確保して体を動かしています。起伏にとんだ園庭は、段差や凹凸を残しており、脚の力や平衡感覚・体幹が0歳児から自然に身についています。 天気の良い日は、子どもたち全員で近隣の公園に散歩に出かけています。公園には2歳児が小高い丘にある滑り台で遊んでおり、0歳児はハイハイで丘の上の滑り台の階段の下に向かい、滑り台の階段でつかまり立ちをして階段を登っていました。 遊びを通して、人と関わり、自然と触れ合い、心と身体の成長を促しています。 2.食を楽しむ活動の充実 「食は生命」と考えて、食べることを大切にしています。給食ではできる限り農薬を使わない安心・安全な食材を使い、給食やおやつを手作り(調理は苗場保育園)しています。 年間食育計画を作成し、計画的に食育に取り組んでいます。野菜の絵本を読み、野菜を育てて収穫しています。芋ほりに参加し、芋を洗い、園庭で焼き芋にして、みんなで味わっています。苗場保育園の園庭のミカンや金柑の色づきを観察し、収穫しています。生の魚を見て、触る経験をしています。サンマを園庭で焼いています。五感を十分に使いながら、安心できる保育者や友だちと一緒に、食に関する多くの体験を楽しんでいます。 3.一人ひとりの育ちを大切にした保育 クラスごとに担当制を取り入れ、できるだけ同じ保育者が生活全般を共有することで、子どもが安定して過ごせるようにしています。職員は着替え・手洗い・靴の着脱等、時間がかかっても急がせたりせず、気持ちや時間にゆとりをもって見守っています。苗場保育園の「わらべうた研修」に参加し、0歳児から「わらべうた」を取り入れ、一人ひとりに丁寧に向き合った保育の実践に努めています。 |
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改善を求められる点 | 1.苦情受け入れ体制の整備・改善を 園内に苦情解決の仕組みについて掲示するとともに、保護者が匿名で苦情を申し出る機会の一つとして、意見箱の設置が期待されます。 また、「苦情対応マニュアル」には、相談や意見、苦情を受け付けた際の記録の書式や記録の方法について定めることが望まれます。 2.指導計画の見直しを 現在の年間指導計画、月間指導計画には施設長の確認欄がありません。施設長の確認欄を設け、標準的な実施方法に基づいて実施されているか、確認する仕組みを作ることが望まれます。また、年間指導計画には自己評価欄がありますが、記録がされていません。週案には、週の振り返り欄がありません。 保育士が、自らの保育実践を振り返り自己評価することにより、さらなる保育の質の向上に努めることが望まれます。 3.数値目標等を取り入れた具体的な事業計画の策定と、保護者への周知 隣接の系列連携園の苗場保育園と共通の中長期計画及び単年度の事業計画内容を策定しています。中長期計画や単年度の事業計画には、数値目標や具体的な成果目標を設定するなどして、実施状況の成果等がわかるようにすることが望まれます。 保護者に対しても、事業計画(保育目標や保育の計画、環境整備等)について、さらに周知していくことが望まれます。 |
平成22年に家庭的保育事業所として開園しましたが、隣接する同法人の苗場保育園とは施設として分かれているものの、理念や方針、保育観を同じくして、行事も保育も常に一緒に歩んできました。しかしここで今一度、えんがわとして単独で保育を見つめ直すきっかけにしたいと思い受審をすることにしました。 受審経験の少ない職員もいる中で、職員ひとりひとりが自己評価を行い、保育(自分の思考)を言葉にし、文字にまとめ、話し合うことで、改めて職員が保育観を共有したり、課題に気付いていったりすることを目的としてすすめていきました。 保護者の皆様からのアンケート結果や、評価機関とのやりとりを通して、少人数、担当制、異年齢の関り、一人ひとりを大事にした保育など、えんがわとしての保育の強みを再確認し、自分達の保育に自信を持てた部分もあれば、体制化、書式化など、具体的に改善が求められる課題に気付けたことは大きな収穫となりました。丁寧に取り組み、早速改善をしていきたいと思っています。 丁寧な聞き取りで適切な評価をしてくださった評価機関の皆様、そしてご多忙にもかかわらずアンケートにご協力をいただいた保護者の皆様に心より感謝申し上げます。 えんがわ 施設長 内田 宏和 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・運営法人の保育理念は「【すべての人々は、この世に必要があって生まれてきている】の思いを大切に、どの子も分け隔てなく受け入れ、子ども、保護者、保育者が共に育ちあう場所を目指しています」として、重要事項説明書、入園のしおり等に明記しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市における待機児童問題等、運営法人の「理事会」や、系列各園の園長も出席する「運営会議(理事長、理事、事務長、3系列園園長3人、障がい者施設3人、計9人会議)」等で課題を討議し、対応策を打ち出しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・経営・運営に関しては運営法人の理事会(理事長、事務長、複数の理事、監事による)が年3回開かれ、各園から上がってくる年3回の事業報告書をもとに経営状況を把握して、対応策を検討しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園では長期計画を「理念の実現」として、中期計画を「苗場の保育の見直し」「人材育成の強化」を掲げ、保育の見直しに関しては、「これまで培ってきた保育の再確認と見直し」を掲げ、保育を進めています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中長期計画の目標達成に向けて単年度計画に盛り込み、その初年度実行計画を、その年の事業計画としています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・単年度の事業計画は、各クラスの年度目標等を取り入れたうえで、園全体の事業計画を策定しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画に盛り込んだ保育に直接的に関係する部分、「子どもの育ち」や、「大切にしていること」「園としてしていきたいこと」については行事や懇談会等で機会あるごとに保護者に説明し、園だよりでも伝えています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・月案、週案は、担当職員が提出したものを施設長が確認し、PDCAサイクルにより振り返り、見直し作業を繰り返しています。さらに、月案をもとにして、苗場保育園と合同で、クラス担任と乳幼児リーダー・主任・施設長・園長が参加して、月ごとに振り返りを行う「月総括」を行っています。月総括で保育結果をPDCAサイクルの各段階において話し合いを行い、対応しています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苗場保育園の第三者評価の結果に基づく改善課題については、職員会議等で共有化が図られています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長・施設長は、年度始めに職員会議等で園の運営方針・取組を説明し、施設長自らの役割について話しています。また、「運営規程」には、施設長・保育士等の職員の職務分掌(職務内容)について、記載しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・施設長は児童福祉法や児童憲章、保育士倫理綱領、雇用・労働法規等を理解し、保育理念や保育方針、保育目標等が実現できるように取り組んでいます。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の質の現状については、園長は月案等の確認や頻繁に保育現場に入ること、また、「月総括」等の職員との話し合いの中で確認しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・運営法人の運営会議では系列園の園長や法人職員も参加して、保育園運営のコストや経営問題を話し合っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・運営法人には、「期待する職員像」として、「職員の役割期待水準規定」があり、これをもとに職員は新人研修計画、キャリアアップ研修を受講し自己研鑽に励んでいます。入職5年以上の職員に対しては「中堅職員育成計画」があり、横浜市や保育関係大学の外部研修を受講するようにしています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・運営法人の「期待する職員像」として、全職員に入職時に配付するマニュアルに「職員の役割期待水準規定」があり、新入1年目、2年目から4年目まで、さらには5年目以降のあるべき姿を具体的に記述し、職員の成長方向を示唆しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は年1回の「職員意向調査票」にその一年の振り返りを記入し、施設長との個人面談によりアドバイスを受け、次年度における自分自身の「行動目標」も記入しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では「期待する職員像」(職員の役割期待水準)をマニュアルの中にとじ入れ、全職員が入職する際に配付し、「新人研修」にて周知を図っています。年一度の自己評価票にて自己評価を行うとともに、「職員意向調査票」にその年の自らを振り返り、次年度の「成長目標」を記入し、施設長に提出しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人の基本方針の一つとして、「信頼ある福祉職員の育成」をあげ、「期待する職員像」を明らかにしています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員一人一人の個人ファイルには専門資格の取得状況等が記録されています。新入保育士には、配属先のクラスリーダーがOJTにて適切な指導を行っています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「実習生受け入れマニュアル」「実習生の対応手順」があり、園の実習生受け入れに対する姿勢を明確に打ち出しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・独立行政法人福祉医療機構(WAMNET)に、法人に関する現況報告書、予算・決算状況が公開されています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の運営規程に職員の職務内容を規定し、経理規程には給与・出納・会計監査等について規定しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・苗場保育園の「全体的な計画」には、一時保育、園庭開放、プール開放に加えて、あったかコンサート、保育講座、交流保育、子育てサロン、プレイパークへの参画等、盛りだくさんの地域支援策をもって、一緒に保育に当たっています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園には「ボランティア受け入れマニュアル」があり、園の「全体的な計画」の地域支援の項では、地域中学校からの「体験実習の受入れ」と明記し、地域支援の姿勢を明確に打ち出しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市、泉区の行政、横浜市戸塚地域療育センター(巡回相談)、横浜市西部地域児童相談所、地域の保育園、小学校、提携嘱託医等と提携して保育に当たっています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域には「地域振興活動」(地域のつどい)があり、保育園のみならず、諸々の団体が参加し、地域の活性化について意見交換を行っています。苗場保育園もこの会合に参加し、地域の必要な情報の収集を行っています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の「地域振興活動」(地域のつどい)に参加し、子育て支援の分野で地域振興に協力しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育の理念に「すべての人々は、この世に必要があって生まれてきている」を掲げ、子どもを尊重した保育の実施について「入園のしおり」に明示し、園の玄関ホールには理念・保育方針を掲示しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どものプライバシー保護について、「運営規程」で秘密の保持について規定し、入職時の研修や職員会議で、児童憲章や子どもの権利条約に基づいた人権尊重の姿勢を繰り返し伝え、マニュアルにも明記して職員の理解を深めています。また、園では「わらべうた研修」や「性教育研修」での学びも取り入れて、シャワーやおむつ替え等、一人ひとり個別に援助するように配慮しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・理念や基本方針を含む園の情報提供は、泉区地域子育て支援拠点すきっぷ、泉区おやこの広場ぽっぽの家、泉区役所等で行っています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会では重要事項説明書や入園のしおり等に沿って説明しています。入園にあたり準備する持ち物については、現物を見せながら説明しています。内容ごとに担当者を決めて、各職員が分かりやすい説明をするように工夫しました。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園児の転園先には保護者の同意を得たうえで情報提供し、引継ぎを行います。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は子ども一人ひとりの心が満たされるような関わりを大切に保育しています。0歳児からわらべうたを取り入れて、しっかりと視線を合わせて職員と子どもが心を通わせる時間を大切にしています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情解決規程があり、苦情解決の体制(受付担当者を保育担当者、解決責任者を施設長、第三者委員)を整備しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・説明会や園だよりの中で、園はいつでも保護者の相談に応じることを伝えています。また、苦情解決の仕組みの中に、「かながわ福祉サービス運営適正化委員会」の連絡先も記載しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・コロナ禍でもリモートを併用して懇談会を開き、園の保育について伝えるとともに、保護者同士の絆づくりに努めています。懇談会では和やかな会話ができるようにアイスブレイクを行い、育児の悩みや園への要望等が言いやすいように準備しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・事故防止マニュアル・事故対応マニュアル・安全管理マニュアルを整備しています。業務マニュアルの中にはケガの対応・通院の際の手順書を定めています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・苗場保育園の看護師が子どもの健康に関する助言や対応を行っています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・非常災害の対応マニュアルを作成しています。緊急時対応表(緊急時の連絡先等)、ハザードマップを事務所に掲示しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・「苗場保育園・えんがわマニュアル」を新人研修や入職時に配付して、職員がいつでも内容を確認できるようにしています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育の手順書等、保育の標準的な実施方法の検証・見直しは必要に応じて行っています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時や入園後の個人面談や児童票等の書類を通じて、保護者や子どものニーズを把握して、指導計画に反映しています。定められた手法に沿って、アセスメントを実施しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は年3回、月案は月末、週案は毎週の乳児会議で見直しを行っています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児から6か月ごとに、「体、心、言葉」についての発達の記録を「個人記録」として記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・個人情報保護・管理規定があり、個人情報保護に関する基本方針を定めています。全職員に配付している「苗場保育園・えんがわマニュアル」の中にも、個人情報の取り扱い・守秘義務について明記しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針等の趣旨をとらえ、「すべての人々は、この世に必要があって生まれてきている」の園の理念をベースに保育方針、保育目標に基づいて策定しています。各年次担当箇所は各クラス担任が起案し、系列保育園との話し合いにより作成されています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室は明るく、季節に合わせて温度・湿度を適切な状態に保っています。感染症対策として、換気には特に気を配っています。苗場保育園の看護師の指導に従って、保育室の消毒を行っています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前は児童票や面談で、入園後は子どもの経過記録や保護者との関わりの中で、一人ひとりの子どもの状態や家庭環境を把握しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は一人ひとりの発達に合わせて、排泄・着脱等の基本的な生活習慣が身に着けられるようにしています。職員は履きやすいようにズボンを置いたり、一緒にやって見せるなど必要な援助をしています。できたときは共に喜びあっています。職員は子どもの自分でやろうとする気持ちを尊重し見守っています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・おもちゃは子どもの手が届くような低い棚に収納しています。片付けが自分でできるように、かごにはおもちゃのイラストが描いてあります。壁の低い位置に帽子・タオル・カバンをかけるためのフックが設置してあり、個人別のマークもついています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの個別性に配慮して、眠りたいときに休めるような環境を整えています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・担当制保育を実施しています。できるだけ同じ保育者が生活全般を共にすることで、子どもが安定して過ごせるようにしています。保育者としっかり関係が築けた子どもは、周りの大人や子どもにも関心が広がっていきます。また、職員が子どもたちの仲立ちとなっています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:c】 ・当園は、地域型地域型保育事業(小規模保育事業)を運営する保育所で、3歳児以上児は在籍していませんので、非該当となります。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・障がいのある子どもの受け入れを行っています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが見通しをもって生活できるように、毎日同じ流れで活動できるようにしています。子どもたちの様子を見ながら、予定を変更することもあります。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:c】 ・当園は、地域型地域型保育事業(小規模保育事業)を運営する保育所で、3歳児以上児は在籍していませんので、非該当となります。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康管理マニュアルを整備しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断と歯科健診を年2回、実施しています。健康診断と歯科健診の結果は、当日に保護者に書面で伝えています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市の「アレルギー対応マニュアル」に基づく、園の「アレルギー対応マニュアル」の手順にそい対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間食育計画を作成し、計画的に食育に取り組んでいます。給食は乳製品や卵を使用しない和食中心の献立です。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は子どもの年齢にとらわれず、咀嚼や飲み込みの様子等、一人ひとりをていねいに観察しています。離乳食・アレンジ食(移行食)・幼児食を準備しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児は、食事・体調・検温・連絡事項等が書ける様式の「連絡帳」により毎日園と全園児の保護者は双方向で連絡を取り合っています。日常のコミュニケーションについては、日々の会話も大切にしています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育士は、子どもの送迎時の声かけや連絡帳を通して親和的雰囲気を作り、保護者と信頼関係が築けるよう図っています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「虐待防止マニュアル」があり、職員は園外研修に参加して、職員会議で報告し話し合いが行われています。家庭での虐待が疑われるケースでは、地域情報や子どもの家庭の実態を踏まえながら注意深く見守ることとしています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・月間指導計画、個人別月間指導計画は、計画期間終了時に関係した職員全員により「振り返り(自己評価)」を行っています。 |