古川保育園
第三者評価機関名 | かながわアドバンスサポート |
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【保育理念】 ・子どもの権利を保障し、未来を担う子どもたちの生きる力の基礎を育む保育 【保育目標】 ・心身ともに健康な子ども ・自分で考え、行動できる子ども ・感動や思いを自分なりに表現できる子ども ・食べることに関心を持ち、意欲的に食事ができる子ども 【基本方針】 ・子どもの情緒の安定化を図り、安全で清潔な環境を整え、安定した園生活を送れるようにしていく ・個人差に配慮し温かく受容し、個々の生活リズムを整え、心地よく一日が過ごせるよう援助していく ・子どもの良さを認め、自己を充分に発揮できるよう心豊かな個性を育てていく ・季節感を大切にしながら様々な遊びの中で、子どもたちが意欲的に遊べる環境を作っていく ・友達や異年齢との交流を通じ、一緒に遊ぶ楽しさを感じることで遊びを作り出していく力や思いやりの気持ちを育てていく ・地域に開かれた保育園として専門性を活かした子育て支援を行う |
【立地および施設の概要】 本園はJR南武線矢向駅から徒歩15分、市営バス、臨港バスでは川崎駅西口から「太陽日酸前」バス停下車6分の住宅地に立つ鉄骨造り3階建ての新築園舎です。敷地1185平米、延べ床面積1013平米、定員130名の大規模保育園です。 川崎市直営で昭和27年開設した歴史ある保育園です。令和2年9月新改築する際、職員が設計段階からアイデアを出し合い、部屋はぬくもりのある木材を使用、2階は乳児が入るので床暖房にし、各部屋にはシャワー設備をつけた子どもには快適な建物となっています。 温度換気管理は事務室からの中央制御です。園玄関と支援スペースの入り口には防犯カメラがあり4画面24時間録画可能です。地上と屋上の2か所に園庭があります。1、2、3、4歳児は少人数保育をするために2部屋づつ分かれて入ります。園舎建設の際、地域支援のためのスペース「ひまわりルーム」を地域活動の拠点として新設してあります。 【園の特徴】 【幸区「新たな公立保育所」のブランチ園として地域への貢献】 本園は川崎市が進める「10年戦略」の1つ「こどもたちの笑顔があふれるまちづくり」を目指しての「新たな公立保育園のありかた」に基づき、保育園再編成のなかで幸区のブランチ保育所として指定されています。センター園は河原町保育園 ブランチ園として夢見ヶ崎保育園が指定されています。民営保育園化を進めている川崎市では各区に公立保育所としてセンター園1,ブランチ園2を残して後すべて民営化を行っています。民間保育所に対する支援の充実や指導監督の強化を図るため、現場でのノウハウやスキルを継承するために「新たな公立保育所」として各区3園に「地域の子ども・子育て支援」「民間保育所等への支援」「公・民保育所の人材育成」の機能をもたせてあります。 本園では御幸エリア担当としてこれら3機能と役割を果たす多くの事業が計画があります。 ・役割の1つ「地域の子ども・子育て支援」事業概要は次のようです。 ⓵地域に開かれた機能の拡充として親と子どもの体験保育、プレママ、プレパパ応援事業、②子育て相談、情報発信の機能充実 ③保護者、子ども相談機能、要支援児童への相談、関係各機関との連携携強化、 などが本園に課せられた役割で全体的な計画にも明記されています。 ・本園の取組みを事業計画でみると ・各種講座として、離乳食年3回、保健年3回、保育2回、保育連続2回、父親の体験講座3回、 ・体験保育として<同じ学年 随時>、親子でランチ20回、遊びの広場10回、室内(ひまわりルーム)開放平日AM、園庭開放連日〈祝祭日休み〉、育児相談連日〈祝祭日休み〉など子育て、地域支援プログラムが豊富に並んでいます。コロナ禍の今年は対面交流、集合交流が自粛されたために、僅かしか実施できていません。 【地域住民が気軽に立ち寄れる「ひまわりルーム」に多くの保護者が来ています】 「古川保育園へ遊びに来ませんか ひまわりルーム」のチラシ「月曜~金曜・9~12時・予約なしOK」。看護師、栄養士、保育士がいてどんな相談にも応じています。ここでは「べビーカースルーで絵本の貸し出し」が人気で年齢に応じて絵本3冊をセットにして部屋に上がらないまま貸出しています。半年間で249件の貸し出しを記録。幸区のこども子育ての拠点として役割をもつ本園の付属施設として多くの住民に活用されているようです。この地区にはマンションが多く、孤独で不安な気持ちを抱えているママさん方のために、安らぎを与えるのをこの施設は果たしています。 |
評価実施期間 | 2021/09/24(契約日) ~2022/02/17(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2016年度) |
特に評価の高い点 | 1.身体づくりに園挙げて 乳児から幼児まで目標を定め 取り組む 本園の「大事にしていること」の一番目にあるのが身体作りです。自分の身体を守るために身のこなしがよくなるように 丈夫な身体を作ります。リズム遊びや触れ合い遊びを0歳児から5歳児まで取り入れ「乳児のリズム遊び年間計画」「幼児の・・」として実施し、「園だより」<11月>でもその狙いを保護者へ伝えています。1歳児は自分で階段を上り下りでき、バランスボード渡りができる 5歳児は竹馬や一本下駄などできるなど目標をもって遊びのなかで実現できる試みです。その成果が「秋空のカーニバル」でキッズソーラン踊り、トラック周回かけっこ タッチリレー 縄跳び競争、体操などで披露されました。保護者は「子どもがどのような集団生活を過ごしているのか実際目にできなかったことがカーニバルのおかげで確認することができました。こどもの世界が広がっているのを感じました」と、また「どんなに失敗してもあきらめず最後までやりとげた缶ポックリには涙をこらえるのに必死でした。「またやりたい!」と自信をもっている姿に嬉しさがこみあげてきました」と感想を漏らしています。 2.発達障害児向けの研修 全員で 相談支援を強化 本園には発達相談支援コーディネーターの資格者が6名在籍し各部屋に配置されています。増加する発達障害児でどの保育所も対応を苦心しています。本園は専門家を招き3回にわたり全職員27名が自費で受講、研鑽し、保育に生かしています。来年も予定しています。コーディネーターは年間の計画を立て、保育の傍ら保護者の個別相談に毎月土曜日を設定して2時間の間個別相談に応じています。 園内では事例をもとにカンファレンスと個別対応の取組を行い、情報の共有をしています。年4回の「たより」を出しリーフレットも出し、気になる子の保護者向けの活動を活発に行っています。 3.「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」への芽生えを早期に探す試み 「自立心」「社会生活への関わり」など「幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿」を保育現場で見られる子どもの行動からその姿の萌芽を見つけて「エピソード記録」として残して その行動を育ててゆこうとするユニークな試みがあります。0歳児から5歳児まで全クラスで子どもの何気ない行動を観察して それが「10の姿」のどれに該当しているかを〇をつけて、保育者の「考察」を書き込んでいくA4一枚の紙です。毎日の記録として各クラスの常備するフアイルに蓄積されています。保育者の観察力と知識が要求され、子どもの発達過程と方向づけができる貴重な資料となっています。 |
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改善を求められる点 | 1.ブランチ園としての事業には人員補充を 「新たな公立保育所」のブランチ園として付与された機能を果たすためのいろいろな多くの事業が、通常の保育園としての職務遂行力を超えているように感じます。3つの機能を果たすためには人材の補充が期待されます。 |
今回の第三者評価の受審をきっかけに、改めて職員間でグループにわかれて、保育理念・保育目標・基本方針等を中心に見直しいろいろな意見を出し合い確認することができました。また新たな公立保育所として、建て替えのブランチ園としての役割をさらに意識して向かうことができました。経験豊富な保育士が多く、色々な個性豊かな子どもに対して保育は柔軟にすすめてきましたが、保育の特色をはっきり出して、目標に向かって意識して語れることを大切にしてきました。建て替えの際には、子どもたちが快適に過ごせるよう職員が考え、意見を反映させて使いやすい園舎となっています。以前怪我が多かったことから、身体づくりについて園内研修を行い、全年齢で、共通目標を持って取り組みました。職員の意識もあり、しなやかで丈夫な身体づくりにつながっています。保護者のアンケートやご意見も受け止めて、コロナ禍により、十分できなかった散歩や戸外遊びもできるかぎり、取り入れていきたいと思います。今後も地域の保護者や子どものために、地域支援スペースの活用を充実させ、発達相談支援コーディネーターを中心にそれぞれの子どもにあわせた細やかな保育や対応を学び合い、保育にいかしていきます。古川保育園職員がチームにまとまって、子どもの権利を保障し、人的・物的な環境を整え、子どもたち自らが育つ主体性を尊重した保育をこれからも目指していきたいと思います。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本年度より川崎市公立はすべて同じ保育理念となり、理念は「子どもの権利を保障し、未来を担う子どもたちの生きる力の基礎を育む保育」としております。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・川崎市公立保育園は川崎市の総合計画に組み込まれて事業運営がなされており、現在は「川崎市総合計画第2期実行計画」「川崎市財政改革第2期プログラム」「地域包括システム」等に基づき、「川崎市子ども・若者の未来応援プラン」の中で園運営がなされています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・川崎市保育事業部運営管理課、幸区保育総合支援担当、公立保育園園長と連携し、情報共有や課題の改善にとりくんでいます。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・川崎市公立保育園は川崎市の総合計画に組み込まれて事業運営がなされており、現在は「川崎市総合計画第2期実行計画」「川崎市財政改革第2期プログラム」「地域包括システム」等に基づき、「川崎市子ども・若者の未来応援プラン」の中で園運営がなされています。来年度から第3期計画に進みます。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・公立園の単年度計画(事業計画)は、「新たな公立保育所」の機能に則り、①地域の子ども・子育て支援、②民間保育所等への支援、③公・民保育所人材育成、④インクルーシブ保育(子どもの多様性を温かく受容する)、⑤自己評価等、⑥職員の資質の向上、などのテーマ別事業計画となり、テーマごとの責任者も決めたプロジェクトチームで会議や打ち合わせを行い、進めています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の各テーマには職員全員参加が前提となっており、各担当、各クラス、学年、乳児、幼児、リーダー、フリー、給食のメンバーで会議を計画的に持ち、意見交換して状況把握や課題解決に取り組んでいます。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・古川保育園の冊子には事業計画を記載し、保育説明会、懇談会、保護者会において説明しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・月案や週案においては定期的にPDCAサイクルを回し、保育の質の向上に努めています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員一人一人の自己評価結果はまとめて、各評価項目の優劣を測るレーダーチャートなどを作成し、視覚なども駆使しながら、課題抽出を進めます。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は年度初めに4月の職員会議にて、その年の古川保育園運営方針を説明し、その中で園長の役割りと責任を説明しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は行政の主催する法令関連の外部研修は必ず受講し、内容は職員会議などで全職員に説明しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長、主任保育士は、各クラスから上がってくる指導計画などの振り返りに注視し、圓の保育の質について、評価・分析を行っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は全職員の勤務状況を把握し、一人一人の職員に対しては、人事評価の個人面接などで意見・希望を聞き、職員の特性を生かした働きやすい環境の実現に向け、努力しています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園での必要な人材・人員は川崎市と園で募集を掛け、確保に努めています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・川崎市には「川崎市公務員育成ビジョン」「川崎市保育士育成ビジョン」があり、保育士が入職後の年数に依っての「期待する職員像等」を明確にしています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では、働き方改革として「業務の効率化や効率の良い会議の進め方」を検討しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・川崎市には「川崎市保育士人材育成のための手引き」があり、保育士の「期待する職員像等」を明確にしています。また、「川崎市人材育成基本方針」が根底にあり、市職員のあるべき姿として「川崎市保育士人材育成ビジョン」が策定されています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・川崎市には「川崎市保育士人材育成のための手引き」があり、保育士の「期待する職員像等」を明確にしています。また、「川崎市人材育成基本方針」が根底にあり、市職員のあるべき姿として「川崎市保育士人材育成ビジョン」が策定されています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では保育の質向上に向けて、「階層別」「専門職」「課題別」研修をはじめ、外部研修などを職員がバランスよく受講できるように配慮し、研修受講後は研修報告書を提出し、会議などで発表し、全職員で内容を共有できるように進めています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では「実習生受け入れの手引き」に沿って、年1~2名の実習生を受け入れています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園のホームページには、園だよりや園の情報を掲載しています。また、川崎市のサイトにも川崎市公立保育園の理念や基本方針、保育の内容、事業計画、事業報告、予算、決算情報なども公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度初めからの職務分担を会議の中で決めることにしており、年度末に振り返りを行い、事務分担を明確に体制化し、次年度につなげている。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本園は川崎市が展開中の「新たな公立保育所」の幸区のブランチ園と指定されており、役割の1つに「地域のこども・子育て支援」事業があります。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎年実習生や保育ボランティア、小中のインターシップ小学校教諭の体験実習は受け入れていました。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は幸区の中で3園しかない公立保育園のうちブランチ園としての立場から、地域のこども子育て支援業務のほかに「民営保育園の支援業務」も課せられているため、より多くの関係機関との連携の必要性が求められています。ブランチ園の園長として毎月の公立保育園長区別連絡会 3か月ごとの幸区認可保育施設長連絡会など多くの関連会議に出席しております。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・幸区のブランチ園として「地域のこども、子育て支援」の活動拠点とし位置づけられ、各種会議や講座、イベントの主催者として保育ニーズの把握は怠ることができません。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・幸区御幸地区のブランチ園として「民間保育所等の支援」「人財育成」事業があります。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本園の保育理念は「子どもの権利を保障し…」と明記されています。公立保育所として川崎市の「子どもの権利条例」及び「子どもを虐待から守る条例」を保育の現場で具体的に生かす理念です。「権利の尊重」より一歩踏み込んだ「権利の保障」という言葉を使うことにより、保育園の責任の大きさを強調しています。川崎市「子どもの権利条例」には「ありのままの自分でいること」など7つの権利があり、「虐待防止条例」には未然防止、早期発見に向けた取組があり、職員はこれらをセットにした人権研修や自主考査で理解を深めています。年度初めに職員全体で運営方針の読み合わせをし、「人権擁護のセルフチェックシート」で自らの人権意識を再確認しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園には各クラスの部屋ごとにシャワー設備があり、シャワーや着替えの際にはカーテンや遮光ネットを引き慎重に対処しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は川崎市直営の保育所であるため、幸区ホームページでの情報提供は毎月更新されています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育説明会をクラス懇談会を兼ねてコロナ禍のなか、少人数ずつ行いました。パワーポイントを使い、先生の写真や生活の様子を写したスライドも見せ、保護者には名札をつけてもらうなど工夫を凝らした設営です。コロナ禍のため部屋に入れなかつた保護者には子どもの様子を伝えることができ、保護者からたくさんの感想が書かれていました。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所の変更にあたっては、転園先が川崎市内公立保育園に関しては「引き継ぎの手引き」に従って引き継ぎ文書を作成し、継続的な保育を遂行できるよう配慮しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者会の役員会に園長、園長補佐が出席し、保育ニーズや困りごとなどの把握に努めています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・川崎市保育園苦情解決要綱に沿って子ども未来局運営管理課作成の、「保育園における苦情解決の流れ」が園玄関に掲示され、「福祉サービスを利用している方などから苦情等を受付けます」として、本園での「保育園苦情解決担当者」の名前と電話番号 第三者委員2名の名前と電話番号が掲示されています。第三者委員は元園長や民生委員です。また川崎市の「サンキューコール」「市長への手紙」「川崎市市民オンブズマン」へも従来通り申請できます。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情受付担当者(園長補佐)、苦情解決責任者〈園長〉、苦情解決第三者委員2名を設置している上で、相談は担任だけでなく、看護師、栄養士や発達相談支援コーデイネーター等専門性を生かして対応しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・川崎市の苦情解決の流れは、申し出があった段階でその報告を運営管理課と区の保育総合支援担当及び第三者委員へ行い、園内での解決を第三者委員の助言を得て、解決し、結果を各関係者へ報告をするルールになっています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は川崎市幸区の住宅街の中にあり、車が少なく、交通事故の心配も少なく、リスクマネージメントの対象は、園内での園児の事故予防に重点が置かれています。ヒヤリとした時(事故や怪我にならなかったものも含めて)は、「ヒヤリハットの検証記録」に記録し、事故検証を行います。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・コロナの感染拡大予防対策は、市役所〈厚労省〉から逐次通達があり、看護師を中心に職員、保護者へ知らせています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は火事、地震を念頭においた危機管理、避難計画が中心で、毎月訓練が行われています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・標準的な保育サービスの実施方法は、保育所保育指針に則った川崎市作成の「保育の質ガイドブック」「事例集」を基に、多数のマニュアル集が作成されています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育内容についての標準的な見直しをする仕組みが確立しています。保育の質ガイドブックに沿った3つの要素「保育内容」「保育環境」「組織管理体制」に連なる25の視点を3段階に分けてその達成度を振り返り、見直しするPDCA手法です。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に一人一人の子どもの心身の発達状況や家庭での養育状況を、児童票や健康診断表で把握、個人面談で補充しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画はクラス担当が素案を作成し、5月の会議で報告、月指導計画は翌月5日まで、週日指導計画は前週末に園長へ提出します。その評価見直しは、振り返りがあった時点で職員間で話し合い、合意の上、翌月の指導計画作成に反映させています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・乳児は個人別の「観察・個人記録」で毎月と3か月ごとに記録されています。発達の「めやす」としてとその達成状況を毎月3ヶ月ごとに、食事、生活習慣、全身運動、手指の動き、人間関係、など8項目にわたり進み具合がチェックされています。「保育士の関わり状況」「保護者に関する事項」も併せて記入されています |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育に関する記録の管理責任者は園長です。本園の正規職員は保育士の資格を持つ地方公務員です。地方公務員の「守秘義務」と保育士としての「守秘義務」が同時に課せられています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「全体的な計画」は保育所保育指針に則り、川崎市の「子どもの権利条例」及び「子どもを虐待から守る条例」を参考にして編成された川崎市公立保育園の統一様式であり、「子どもの権利を保障し・・」と明記された保育理念も全公立保育園の統一理念です。「権利の保障」という概念は子どもの「権利の尊重」という言葉よりも強く、川崎市のこどもの人権に対する強い姿勢をにじませています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・昭和27年(1952年)開設以来、半世紀を過ぎ、令和2年9月に新築した川崎市最古参の保育園で、1、2、3、4歳児は2部屋づつある少人数保育です。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが基本的な生活習慣〈食事、排泄、睡眠、着脱の仕方等〉を身につけるための保育士の援助は、年間、月間の各指導計画の「健康」欄でその取り組みが詳細に述べられています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが基本的な生活習慣〈食事、排泄、睡眠、着脱の仕方等〉を身につけるための保育士の援助は、年間、月間の各指導計画の「健康」欄でその取り組みが詳細に述べられています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・どのクラスも積極的な身体を動かすことを取り入れ、怪我につながらない丈夫な身体づくりを目指しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児は月齢差ばかりでなく、個人差が大きく、成長の差もそれぞれです。連絡帳や口頭での会話などで家庭での様子を丁寧に把握しています。本園には0才児は6名と少ないのは保護者が育休をとれる企業勤務だからのようです。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画では、「自分でやってみようとする自我が芽生える時期」として、基本的な生活習慣を保育士に援助してもらいながら自分でやってみようとし、探索活動や全身を使った遊びで友達と一緒に遊ぶことを楽しんでいます。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3、4歳クラスは各クラス30人を15人ずつに分け、独立した部屋で過ごすことにより落ち着いた雰囲気のなかで、心地よい生活リズムで1日を過ごすことができる環境にしています。自分ができることの喜び、基本的な生活習慣を身に着け、自分の体を使って遊ぶ楽しさを、その子どもの姿、活動の様子を週・月間・4半期ごとの指導計画の振り返り欄で捉えています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画では、障害児保育をより幅広くとらえた「インクルーシブ保育」〈統合保育〉を掲げています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は最寄りの駅から徒歩15分と遠く、企業勤めの保護者が多いため、今年から公立保育所全園で朝7時から夜8時までの延長保育を行っています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「全体的な計画」及び「5歳児年間指導計画」で、小学校への円滑な接続と小学校への興味関心や期待を持てる保育を目標に掲げています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康管理マニュアルを整備しています。常勤の看護師がおり、体調不良やケガの際は適切な対応を行っています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断は、0~1歳児では年6回、2~5歳児では年2回の園医による健康診断を行っています。歯科健診は通常年2回行います。診断、健診の結果は、医療に関する保護者との連絡帳「健やか手帳」に書き込み、手渡すほか、口頭でも担任から伝えています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・食物アレルギーのある子については「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに、、医師の「除去食申請に対する主治医意見書」を「川崎市健康管理委員会」に提出し、認定を受けて取り進めています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では「年間食育計画」を策定し、保護者にも「古川保育園の冊子」に掲載し、配布しています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育園給食の手引き」の中の、「衛生管理マニュアル」に沿って、園は衛生管理を行っています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・どんな些細な出来事でも保護者に子どもの姿や成長を伝えることで、保護者との情報共有や信頼関係の構築につながります。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日ごろから保護者とのコミュニケーションを重視し、どんな小さなことでも子どもの様子を伝え、エピソードを話して、信頼関係を深めています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待防止に関するマニュアルは明文化され全保育士がいつでも閲覧でき、気づきのポイントは事務室に掲示しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年度末に職員の自己評価を行い、園長、園長補佐はこれをまとめ上げ、各評価項目の評価数字を分析・解析することで本園の潜在的課題が浮き彫りになり次年度の事業計画の改善課題として取り上げます。 |