わかくさ保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | わかくさ保育園 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60名(56名) 名 |
所在地 | 236-0023 横浜市金沢区平潟町12-1 |
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TEL | 045-784-2824 | ホームページ | http://kanagawa-s.saiseikai.or.jp/hoikuen/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 1976年08月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 恩賜財団済生会支部神奈川県済生会 | ||
職員数 |
常勤職員:10 名
非常勤職員:20 名
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専門職員 |
保育士:園長:1 名
保育士:主任、副主任:3 名
保育士:17 名
栄養士:1 名
調理員:2 名
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施設・設備の概要 |
乳児室(0~2歳児室):3
幼児室(3~5歳児室):4
調乳室 :1
調理室:1
沐浴室:1
トイレ:4
事務室:4
職員休憩室(更衣室) :1
医務室:1
鉄筋コンクリート造り 3階建て (1・2階部分):建物延床面積 463.09㎡
園庭:425.51㎡
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【保育理念】 子どもの最善の利益を考慮し、子ども一人ひとりの幸福に貢献する。 【保育方針】 ・家庭と保育園が協力しあって、園児一人ひとりの個性を大切にし、互いを思いやる心を育てながら楽しく生活できるようにする。 ・家庭のようにゆったりとした雰囲気と恵まれた自然の中で、子どもたちの主体性や豊かな人間性が育まれるよう援助する。 ・在園児保護者の支援を積極的にすすめるとともに、地域の保護者支援にも努める。 |
【立地および施設の概要】 わかくさ保育園は、社会福祉法人恩賜財団済生会支部神奈川県済生会を運営母体とし、昭和40年5月に済生会若草病院の院内保育所としてスタートし、昭和51年8月1日に横浜市の認可保育園として開園しています。現在、0歳児から5歳児まで、定員は60名で56名が在籍しています。園は金沢シーサイドライン野島公園駅から徒歩3、4分で、病院、訪問看護ステーション、障がい者通所施設がある運営法人の敷地内に位置しています。砂地の園庭遊びのほか、散歩先には海の公園、野島山等があり、自然豊かな環境に恵まれています。 【園の特徴】 「健康で明るく、思いやりのある子ども」「生活習慣を身につけ、自主性のある子ども」を園目標に掲げています。子ども一人ひとりの成長を大切にし、各年齢に合わせ活動を広げていくことを職員で共有し合い、保育を進めています。地域の中の保育園として住民とのさり気ない付き合いがあり、散歩の時には行き交う人たちが子どもたちに声をかけてくれます。 |
評価実施期間 | 2020/12/11(契約日) ~2022/04/09(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2016年度) |
特に評価の高い点 | 1.様々な活動を通した子どもの育ち 天気の良い日は園庭遊び(7時半~18時半の間)のほか、積極的に園外に出ています。朝の一斉活動が始まる前や午睡後に散歩に出かけることもあります。園庭を砂地にしていることもあり、のびのびと体を動かせる環境が整っています。自然の豊かさが感じられる海の公園や野島公園に日々の散歩で行くほか、5歳児クラスは「チャレンジハイキング」で六国峠、鷹取山、神武寺に出かけ、達成感や満足感を培っています。 また、低年齢児クラス(0~2歳児)は、クラスごとの活動だけでなく、遊びや生活(食事・午睡)の場で日常的な関わりをもっています。幼児クラスは年間を通した「3きょうだい」という活動(異年齢活動)があります。「3きょうだい」の活動や生活の中で、年長児が年下の子どもの面倒を見たり、分からないことを教えたり、年下の子どもが年長児の行動にあこがれを持ったりと異年齢児間での関わりが深まっています。異年齢での活動は、同一年齢の保育では得られない育ちあいがあります。 2.子どもと地域との関わり 地域とは、基本的に法人のソーシャルインクルージョン(共生社会)の考え方に基づいて関わっています。地域とのつながりを大切に考え、散歩で出会う地域の人に挨拶をしているほか、通りがかりの人も気軽に子どもたちに声をかけてくれます。その他、地域清掃や、障がい者通所施設の朝のラジオ体操に参加しています。行事の「スマイルクリスマス」では子どもたちは赤い帽子を被り、郵便局、警察署、区役所等を訪問しています。散歩で出会った地域の人々にはラムネのプレゼントを渡しています。高齢者施設の利用者、小学校校長、民生委員、郵便局長等、地域の人々との行事を通した交流もあります。年間を通した卒園児対象の「キッズリターン」や退職職員の「スタッフリターン」では、保育補助ボランティアのような関わり方をしてもらっています。これらを通し、子どもたちが地域の人に接する機会、社会体験が得られる機会が多くあります。 3.保護者への丁寧な情報提供 保護者へは、日々ホームページを活用して情報発信しています。日々の活動や取組を「ほいくえんだより(デイリー)」として写真入りで伝えるほか、「毎月の献立表と毎日の給食メニュー」を掲載しています。定期的な保護者への「おたより」等は、園の思い(理念・方針)が通じる内容になるよう心がけています。 また、コロナ禍のため、保護者の送迎は玄関対応としていることもあり、玄関での掲示を活用し、園長の責務、組織人としての基本的な意識と行動基準、保育変更時(転園・退園)の対応、事業計画及び予算等について、丁寧な情報提供に努めています。 さらに今年度は創立45周年記念冊子を配付し、これまでの取組について分かりやすく伝えています。 |
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改善を求められる点 | 1.実施状況の評価ができる事業計画の作成 中長期計画(事業計画)を反映した園の単年度計画として、運営法人の「令和3年度事業計画及び予算」の中で、今年度の方針・重点施策を揚げています。 重点施策は、年間取扱児童延数を除き、数値目標や具体的な成果目標がなく、実施状況の評価が充分行える仕組みとなっていません。数値目標や具体的な成果目標等を設定し、実施状況の評価が行える内容にすることが望まれます。 2.地域子育て支援の継続的な開催 子育て支援事業のおひさまの庭(園庭開放)は開催していますが、コロナ禍のため、利用者がない状況です。コロナ禍以前に行ったベビーマッサージやリトミックといった子育て支援講座に関しても今後の検討課題としており、コロナ後の再開が期待されます。 |
今回の第三者評価は当園創立45周年の節目にあたり、保育運営を総点検する特別な機会になりました。全職員が自己評価に取り組み、保育運営についての理解を深めたり、よりよい実践に向けて語り合ったりすることの意義や重要性を再認識。互いの思いを受け止めながら理解と評価ができることは、保育の質を向上させる上で欠かせません。また、職員間の対話をはじめ情報の理解と共有化を組織に根付かせることが 子どもの育ちという実りをもたらすでしょう。まずは職員同士が気軽に保育を語る機会が増えるよう 皆で工夫することを試みたいと思います。各々の持ち味や専門性、経験などを活かしながら互いの思いを知り、園全体で子どもや保育について多面的に捉えたり考えたりする組織風土を、全職員で醸成していくことが必要です。また、保護者や地域の人々、関係機関などとの対話や連携をどのように維持し発展させていくかが、ますます重要な課題であることも実感しました。 今後、 園の理念や保育方針の実現のために必要な体制作りや様々なPDCAサイクルの実行、さらに専門性の可視化などに努めていきます。そして子どもも大人も幸せを感じられるよう、皆で支え合い協力していく良き関係性が育まれることを願います。最後になりましたが、お忙しい中 アンケートにご協力いただきました保護者の皆様、そして希望の光を灯し伴走してくださいましたナルク神奈川福祉サービスの皆様に 心より感謝申し上げます。 わかくさ保育園 園長 赤間 久美子 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の保育理念は、「子どもの最善の利益を考慮し、子ども一人ひとりの幸福に貢献する」で園の保育の考え方を読み取ることができます。理念に基づいた保育方針は、家庭と園との協力、家庭的な雰囲気と周辺の恵まれた自然の中で子どもたちの主体性や豊かな人間性が育まれるよう援助をするなど、職員の行動規範となる具体的な内容になっています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向については、事業経営をとりまく環境と経営状況を把握したうえで、園が主体となって把握し分析しています。運営法人(社会福祉法人恩賜財団 済生会支部神奈川県済生会)の方針に基づき園運営を行っています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市や金沢区の計画や地域の状況等から園を取り巻く環境を把握しています。中長期計画の中で、人材育成と能力開発、経費の見直し等の課題を明確にしています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・令和4年度~12年度までの中長期計画(事業計画)を策定しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中長期計画(事業計画)の重点項目や今後の課題等を反映した園の事業計画として、運営法人の「令和3年度事業計画及び予算」の中で、今年度の方針を掲げ、年間取扱児童延数と収支予算を記載しています。今年度の重点施策として、感染症対策の継続と新しい保育の在り方、第三者評価受審を通した質の向上、働き方改革、業務改善をあげています。中長期計画(令和4年~12年度)の各重点項目には、年度別の計画が列挙され、令和4年度についての計画は、実現可能な内容となっています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の事業計画は、園長、主任、副主任(2名)、栄養士の運営チームで構成される運営会議で策定をしています。行事計画については、職員会議で検討し、保護者から意見・要望を募って計画に反映しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の事業計画の主な内容や目的は、わかくさ懇談会(全体の保護者懇談会)で園長から保護者に説明をしています。玄関に事業計画のファイルを常置し、いつでも確認ができるようにしています。園の事業計画は、運営法人のホームページにて公開しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画、指導計画作成、行事の計画、職員の自己評価等、保育の質の向上に向け、PDCAサイクルに基づき取り組んでいます。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎年保育所の自己評価を行い、取り組むべき課題を明確にして計画的な改善を行っています。自己評価結果は、配付と掲示で保護者に周知しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、園をリードする立場として日頃から全体把握に努めているほか、会議等を利用し、方針と取組目標や内容について全職員に伝えています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は社会的ルールや倫理等、遵守するための幅広い分野の法令や、体制作りのために経営に関すること等を施設長研修等で学んでいます。園長は、法令・行政の通知等も職員の閲覧をルール化し、自ら学んだことを園内研修や会議の場で職員に周知しています。報道された不適切事案等についても話し合いの題材としてさらなる意識の啓発を促しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は運営チームメンバー(主任・副主任・栄養士)と週1回話し合いの機会をもっています。また、日誌や月間指導計画の振り返りを通して、保育の現状について把握をしています。毎年の保育所の自己評価においても保育の質の現状について、評価・分析を行っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長はクラスの様子、本人の希望、全体のバランス等を考慮し、組織体制作りをしています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・人員体制の基本的な考え方として、園では「横浜市の配置基準を満たすための必要な人員の常時確保・配置」とともに、「短時間パート職員の活用による余裕ある体制の構築」をあげています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・運営法人(済生会)では、期待する職員像として「おもいやり、確かな知識と技術、協力性、開拓性と先駆性、持続的発展を兼ね備えた組織人」を掲げています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の労務管理の責任者は園長で、有給休暇の取得状況や時間外労働のデータを、主任が点検し最終的に園長が確認し、職員の就業状況を把握しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人の期待する職員像を実現するため、園では、「目標による自己管理シート」「個人研修(OJT)計画・評価シート」「生涯研修(キャリアアップ)研修シート」を策定し、職員個々の目標管理の仕組みを整備しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・令和3年度職員研修計画を策定し、職員を育成するための基本方針を掲げています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・新人職員や中途採用の職員に対しては、経験者とペアを組み、全クラスについて経験できるようOJT教育が行われています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「実習生等の受入れに関する体制整備」(マニュアル)を制定し、受け入れの意義と方針、確認事項、諸注意等の基本姿勢を明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・運営法人(本部)のホームページには、現況報告書、決算報告、事業報告、監査報告書等が掲載され、運営法人(支部)のホームページには、令和3年度事業計画や令和2年度の事業報告・決算が掲載されています。園のホームページには、保育所の理念・方針や毎日の保育内容を「ほいくえんだより(デイリー)」として掲載しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の経理、事務、契約等に関する規程は、「済生会経理規程」に規定され、規程にそって事務職員が業務を遂行しています。職務分掌と権限・責任に関する事項は、「運営規程」「職員分掌規程」に規定され、職員に周知しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域との基本的な関わり方について、法人のソーシャルインクルージョン(共生社会)の考え方、保育方針、全体的な計画に示しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・「ボランティア(体験学習)の受け入れについて」のマニュアルがあり、受け入れの意義・方針、確認事項、オリエンテーション方法等を記載しており、ボランティア受け入れや学校教育への協力について基本姿勢を明文化しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・関係機関連絡帳があり、学校関連、嘱託医、横浜市南部児童相談所、横浜市南部地域療育センター等の連絡先を事務室にファイルにして常置しています。関係機関連絡帳の存在や保管場所について全職員に周知しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市こども青年局保育教育運営課、横浜私立保育園園長会、横浜市社会福祉協議会、金沢区保育園園長会、横浜市金沢区社会福祉協議会の会合に園長が出席し、地域の関係機関・団体との情報共有や収集をしています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の中長期計画に「地域連携の推進」として明示しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念で子どもを尊重した保育の実施について明示し、保育指針に加え、園目標においてもすべて子ども本人を尊重したものとなっています。また、全国保育士会倫理綱領に基づいて、子どもの人格を尊重した保育をすべての職員が実践しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園のホームページには「保護者確認資料」欄を設け、「利用者(子ども・保護者)に対する倫理的責任」として「プライバシー保護と秘密保持」について記載するとともに、玄関にも掲示して、保護者に周知しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・理念や基本方針、保育の内容や特性等を紹介した園のパンフレットを、金沢区民まつり等の地域イベントで配布しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に重要事項説明書を配付して丁寧に説明し、その後、同意書の提出を受けています。進級クラスの保育内容や変更点等についても、事前に説明や質問への回答をしています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「保育変更時(転園・退園)の対応について」のマニュアルが整備され、転園の場合は保護者に確認したうえで、転園先施設へ引継ぎ書(「保育のまとめ」等)を送付しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育のなかで、子どもの表情や言動から、子どもの満足や納得感の把握に努めています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情受付担当者は主任、解決責任者は園長です。保護者に配付している「重要事項説明書」に第三者委員2名の氏名・連絡先も記載されています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保護者相談について」のマニュアルを整備し、また相談相手として第三者委員も含まれることが、重要事項説明書に記載されています。日常的な相談窓口としてクラス責任者が対応し、必要に応じて主任や園長が対応します。面接や電話、文書等で受け付けていますが、連絡帳や送迎時の会話での相談にも対応しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は送迎時に保護者からの申し入れや、連絡帳への記述内容によって迅速な対応をするなどして、保護者が相談しやすく意見を述べやすい配慮をしています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「わかくさ保育園事故防止規程」があり、事故発生時の対応、不審者への対応、震災・津波発生時の対応等、適切に対応できるように職員に周知しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」に準じた対応をするため、園の情報共有のルールに沿い、各自ガイドラインの確認をしています。必要な部分にはアンダーライン(青・黄色・ピンク)を引き、注意を促しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害時の対応体制は、BCP(事業継続計画)として整備をし、「非常時職員参集リスト」に基づいた出勤基準等を作成しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「わかくさ保育園マニュアル(手引き・手順書等)」を作成し、標準的な実施方法を定めた各種マニュアルを制定しています。日常の保育は、クラス運営・環境衛生マニュアルをはじめ、各マニュアルに記載された実施方法によって実施されています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルや手順書は保育・調理・事務の各セクションごとに3か月ごとに見直しをしています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・適切なアセスメントを行うにあたり、入園時の提出書類及び入園前の面談で子どもの保育に必要な個別事情や保護者の意向を記録し、把握しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・クラス会議を開き、月間指導計画は毎月、年間指導計画は4期の期ごとに振り返りと評価をし、見直しています。入園時の提出書類及び入園前の面談で子どもの保育に必要な個別事情や保護者の意向を把握し、入園後は連絡帳、日頃の会話、個別面談等で把握しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育のまとめ」として、個人別に今期目標を定め、0~2歳児は2か月毎に生活習慣、遊び・運動、言葉、情緒・社会性を記録し、幼児は期毎に健康、人間関係、環境、言葉、表現を記録し、次期目標を記載しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの記録等個人情報に関するものは、全て事務室の鍵のかかる書庫に保管管理をしています。子どもの記録の保存や廃棄については、運営法人の文書管理規定に従い書類ごとの期限を設定し適正に扱っています。情報開示については、運営法人の情報公開の手続きを踏み情報提供をしています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童福祉法、保育所保育指針を踏まえながら、子どもの発達や生活の連続性を十分に考慮し、子どもの健全な育ちを中心に保育理念・方針・保育目標を土台として作成しています。また、園の子どもの発達過程や園で把握している子どもと家庭の状況、地域の実態に対応した保育等、園の特性を生かした計画になることも考慮しながら作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園庭に砂を入れているため、園舎内がざらつかないよう非常勤職員を中心にこまめな清掃を心がけています。安全点検(室内・外回り)を行っています。床のワックスがけ、トイレ、午睡布団の洗濯・乾燥等、一部、業者委託をしています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、入園時に保護者に提出してもらった児童票・最近の様子・母子手帳のコピーや、入園時の個別面談からの情報、入園後の子どもと職員の関わり、観察等からも子どもを把握し、十分に尊重しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・挨拶、姿勢、食事、排泄、着脱、清潔等、基本的な生活習慣が身につくよう年齢や発達に応じ、適切な時期に見合った援助をしています。園での箸の使用は、3歳を目安に個別対応にしています。歯磨きは全クラスで行っています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・天気の良い日は園庭遊び(7時半~18時半の間)のほか、積極的に園外に出ています。早朝、午睡後に散歩に出かけることもあります。園庭を砂地にしていることもあり、子どものバランスの良い発達の一助になっています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・衛生面に配慮をしながら、乳児の発達や興味関心に合わせた生活環境を整えています。園庭向きにあるテラスは陽当たりがよく良い遊び場になっています。近隣の人が届けてくれた籐のゆりかごや、ちゃぶ台も低月齢児が使用しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1、2歳児クラスは丁寧な関わりをするため、食事開始は時間差をつけています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児以上クラスの活動は年齢ごとですが、保育室は同じです。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・基本的な活動は園舎1階なので、車イス利用に配慮ができています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の開園時間は7時~20時です。長時間にわたる保育のために、家庭での生活リズムを考慮して、園での生活リズムも整うよう配慮し、安心して過ごせるようにしています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画の中の「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿10項目」を目安にして保育が行われています。5歳児クラスの年間計画の中に地域の学校の作品展、公開授業、運動会の見学等、就学に向かえるような活動を盛り込んでいます。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康管理に関するマニュアルとして、厚労省の「保育所における感染症ガイドライン2018年版」を使用しており、それに基づいて健康対策を実施しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・定期的な健康診断や歯科健診の結果は、個別児童ファイルの「健康の記録」や「歯科健康診査票」へ残しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー疾患のある子どもに対して、厚労省の「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」の内容を理解し実践しています。園の食物アレルギー対応として、使用する食器の色やトレイの色を変えています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食育の計画を作成し、「食育を通して、生涯にわたる健康な生活習慣を身につける」をねらいとして食育の取組を行っています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの体調を考慮し、送迎時のやりとりや連絡帳、電話で確認して、麦飯を軟飯に変更するなど、個別対応をしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・家庭と園とは連絡帳や口頭でのやりとりを通じて情報交換を行っています。送迎時の保護者とのコミュニケーションでは、余裕があれば少し時間をかけて話をしています。ホームページで、日々のクラスの活動内容や給食等を写真と文章で伝えています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・連絡帳や送迎時の口頭でのやりとりを通じて、できるだけ丁寧な対応を心がけ、保護者との信頼関係を築くようにしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・送迎時の保護者の様子、表情、化粧、身なり、言動等や、保育中のすべての子どもたちの顔色、身体、言動等に目配りして、親子の様子を注意深く見守っています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・職員は、年間指導計画・月間指導計画・週案の自己評価について、さまざまな会議で互いの疑問点、改善点等を意見交換しています。年間指導計画とは別に、「保育のまとめ」を0~2歳児は2か月ごと、幼児は期毎に作成し、振り返りを行っています。日々の保育の記録は日誌で共有しています。 |