つめくさ保育園
第三者評価機関名 | かながわアドバンスサポート |
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名称 | NPO法人むくの木 つめくさ保育園 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 30 名 |
所在地 | 210-0813 川崎市川崎区昭和1-5-8 |
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TEL | 044-201-9789 | ホームページ | info@mukunoki.main.jp |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2019年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | NPO法人 むくの木 | ||
職員数 |
常勤職員:16 名
非常勤職員:2 名
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専門職員 |
園長:1 名
保育士:9 名
看護師:1 名
栄養士:1 名
調理師:1 名
用務員:1 名
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施設・設備の概要 |
保育室:5室
乳児室、ほふく室:各1室
園庭:88.70㎡
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【保育理念】 ・子どもの全面発達を願い、生きる喜びを感じることのできる保育 【保育方針】 ◇自然と親しみ、楽しい生活の中で強いこころと強いからだ ◇子ども達に本当の体験、本当の文化を伝える ◇子ども達の自主性を重んじ、自立心を養う ◇大人は専門性を高め、黒子として子ども達の輝く毎日を援助する 【保育目標】 ◇それぞれの発達に応じた自立心のある子ども ◇喜怒哀楽を真っすぐ表現できる子ども ◇しなやかでたくましい身体を持つ子ども ◇仲間とともに暮らす喜びを知り、仲間を大切にする心を持つ子ども |
【立地および施設の概要】 本園は京浜急行川崎駅より大師線乗り換え東門前町駅下車徒歩10分、鉄筋コンクリート造り2階建ての新築園舎です。敷地281.33平米、床面積129.68平米、定員30名の小規模保育園です。 本園の運営法人であるNPO法人むくの木<代表理事熊谷操、本部川崎市川崎区田町2-10-6>は、川崎市川崎区大師地区で「熊谷乳児園」「つめくさ保育園」を運営し、子どもの健全育成を図る活動を行っております。併設の「熊谷乳児園」は昭和51年開園以来、乳児専門保育園として運営し、53年川崎市援護対象施設として認定され、後に特定非営利活動法人とし、地域密着の小規模保育園として認可を受け、3歳からの子どもを受け入れるサテライト型保育園つめくさ保育園<園長熊谷和彦>を平成31年4月開設しました。熊谷乳児園が2歳までの乳児専門であるところから、3歳児以上の子どもの受け皿とし開設したものです。従って0、1、2歳児までは定員2名ずつ受入れ、3歳児から8名ずつの定員となり、計30名の小規模保育事業所の認可を受けています。令和4年度から0歳児の定員を増やし、3名としています。NPO法人むくの木は川崎市の「かわさき☆えるぼし認証企業」に指定され、求人の際に使用しています。これは女性の活躍推進、ワーク・ライフ・バランスを推進するため、働きやすい職場づくりに積極的に取り組んでいる中小企業に与えられる認証で、市内15社に与えられています。 【園の特徴】 ⓵むくの木では独自献立の「むくの木ごはん」を採用しています。柱は二つ。「和食中心」と「みんなで食べられる」です。 和食は、ご飯は五分搗きの胚芽米、だしは煮干しと鰹節から取っています。 「みんなで食べられる」という意味は、アレルギー食の子どもも差別なく、一緒に食事できるということです。毎年、様々なアレルゲンで除去食を余儀なくされる園児がいます。トレーを別にして、厳格に間違いがないように配膳しないといけません。絶対に間違いがあってはならないので、一人だけ別になるのですが、器が同じでも他の子は自分で取りに行くのに、自分は大人に渡されるものしか食べられない、その状況をなくしたいという思いから、むくの木では、その年にアレルギー症状が発生する食材を使用しないで給食を作る方法に変更しました。そうする事で全員が同じ配膳方法で一緒のテーブルで食べる事ができるようになりました。現在は新型コロナウイルス感染症拡大防止の為に、一部配膳方法がちがっています ②園庭に遊具はなく裸足で泥んこ遊び つめくさ保育園には80平米以上の園庭があり、固定遊具はなく、砂場、小さな畑と落葉樹、食べられる実がなる樹があるだけです。 園庭の地面は赤土でできていて、築山が一つあります。芝やグラウンドの園庭と赤土の園庭の違いは泥んこ遊びができるかどうかです。 川崎大師地区で随一の泥んこ遊びができる保育園と自負しておりますが、実際に子どもも大人も一年中泥だらけになって遊んでいます。 畑や花を植えてある場所以外はどこを掘り返してもいい、大人も通れる大きさのトンネルを掘ってもいい、山のてっぺんを深く掘り、水を運んで露天風呂を作ってもいい、むくの木の園庭の遊び方は無限にあります。 |
評価実施期間 | 2021/11/09(契約日) ~2022/04/08(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 1 回(2021年度) |
特に評価の高い点 | ◇特に評価の高い点 1.築山を造ったり崩したり1年中自然に触れている 運営する特定非営利活動法人むくの木の創始者が半世紀にわたる乳児専門の保育経験から出した保育方針「自然に親しみ、楽しい生活の中で強い心と強いからだを作ってゆく」が顕著に具体化されているのが、泥んこ遊びとリズム遊びです。息子である現園長がみずからトラックで赤土を運び、30センチの高さに盛土し、泥んこになって裸足で走りまわります。築山を1mの高さまで築き、そこへ登ったり、崩して遊んだり、最初は嫌がっていた子も誘われて近づき、泥に入るようになっています。そしてほぼ全員が自然の中に溶け込む姿が「評価反省」欄にあります。 2.リズム遊びで強くしなやかな体を作る リズム遊びはピアノの音を耳で聞き、目で見て、真似て、自分も体を動かしてみる運動です。園の紹介パンフレットはこの写真が目をひきます。一つ一つの動きのなかに子どもの育ちの要素が詰まっている遊びで、リズムを楽しむなかで、自然と体が育ってゆきます。アヒルの真似で足腰を強くし、カエルのリズムで跳躍力をつけ、ワニのリズムで身体を低くし、すり這いができ、ロールマットリズムで逆さ感覚、しなやかな体を作ります。トンボのリズムで走る、止まる、平衡感覚が養えます。 毎日、乳児から幼児までレベルの違いはあっても少しずつ上達し、年長になると見違えるように、体も強くしなやかにできあがります。 3.”伝える” 若い園長が、次代へ”伝える”ことの重要性を、子どもに実体験を通じて伝えています。 日本の現代の歌、林光、関忠亮などの歌とその世界観を子どもに教え、習得した年長児は卒園式で自信たっぷりに歌っています。 東北地方の民俗舞踊「虎舞」「はね娘踊り」「荒馬」などを、保育士自身が踊り、笛や太鼓のお囃子も演奏して、子どもたちへ伝統芸能の楽しさを伝えています。 卒園式の場で卒園する年長組が年下組へ「リズムを渡す会」のテーマを作り、かもしかや2人でトントン等のあたらしいリズムや、民舞「荒馬」「はね娘おどり」などのリズム踊りや道具を使った踊りを見せ、これらの芸能やリズムを後輩に”伝え”渡しています。 |
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改善を求められる点 | 1.ICT化の促進 本園は園長を始め職員は若い層が占めています。川崎市の保育所ICT化に伴い、園児の登降園の管理・重要な連絡などが本園でも導入されていますが、現在は一部の機能しか使用されていません。保育現場は記録が多く、可能な限り、早い時期での取組を期待しています。 2.保育の質の向上についての中長期計画の策定 本園は開所間もないために、中長期計画、事業計画に、保育の質に関しての改善課題を明確に盛り込んでいません。現状の保育の質に関して、アンケート、保育所自己評価、指導計画の振り返りなどから浮かび上がる改善課題を明確にし、中長期計画、事業計画に盛り込むことを期待いたします。 |
保育内容につきまして、当園が大切にしている「20歳(成人)を見据えた保育」について評価をいただけたことをうれしく感じています。当園の保育は、今すぐ何かが出来るようになることや、子どもの疑問や葛藤がすぐに解決されることを求めているのではなく、子どもが自ら出来るようになるための努力や葛藤、子どもが自ら答えに向かっていく過程に重きを置いています。長い時間をかけて自ら答えにたどり着くプロセスこそが保育の一番大事な要素であると考えています。 また、当園では大人になってからも心に残される本物の体験、経験をするために、アニメやテレビなどの音楽や、いわゆる子ども向けお遊戯等は取り入れておりません。 日本の伝統民族舞踊や、林光作品や丸山亜季作品を保育に多くとりいれております。それらを子どもに伝えるときにも動画視聴やCD再生などを行わず、民族舞踊のお囃子は職員が笛や太鼓を取り、歌も保育士がピアノを弾き、レッスンを受けてから子どもに歌って伝えます。 それらの独自性を評価していただけたこともありがたく感じます。 また、当園では保育士が専門的スキルを上げていくことも大切にし、職務中はそのことに集中するために職場環境を良くしていくことも大切にしているので、それらを評価していただけたこともうれしく感じます。 課題点としてあげていただいた点につきまして、前述のICT化を行って職員の業務負担軽減を進めることは重要だと捉えました。 また、少子化時代を迎える中での保育園の位置づけは、今までの両親の就労のための育児の補完から、育児の専門家として子どもの育ちを保証する専門機関になっていくべきだと考えております。今後法人として具体的にそうなっていくためには何が必要なのか、中期・長期的に具体的に考えて参りたいと思います。 第三者評価受診を受け、自園の良い点・課題点を客観的にとらえることが出来ました。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園では、保育理念を「子どもの全面発達を願い、生きる喜びを感じることの出来る保育」とし、保育方針を、◇自然と親しみ、楽しい生活の中で強いこころと強いからだ ◇子ども達に本当の体験、本当の文化を伝える、◇子ども達の自主性を重んじ、自立心を養う、◇大人は専門性を高め、黒子として子どもたちの輝く毎日を援助する、として、全体的計画の基盤とし、事務室に掲げています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は顧問税理士とは随時面談を行い、会計報告に基づいて、保育園経営についてのアドバイスを受け、また、地域の園長会や大師支所から得られる情報について、分析を行い、待機児童数、少子化傾向など課題について判断をし、保育園経営を行っています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・運営法人役員会議により、保育を取り巻く経営環境分析などを行い、課題を抽出し、対応策を検討しています。抽出された課題は各園に持ち帰り対応します。各園に持ち帰った改善課題は職員会議などで全職員に周知し、対応しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園では全体的な計画の中で、子どもの育ちを発達段階ごとに分析し、入園から卒園までの長期の育ちを保障するようにし、これを「中長期計画」として、保育園運営を行っています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・年間行事計画は、事業計画の一部として取り扱っています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年間行事計画は、事業計画の一部として取り扱っています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年度初めの保護者懇談会では、単年度の事業計画内容を、分かりやすく、プリントにまとめ、配布し、保護者に説明しています。また、懇談会では日常の様子も動画も使ってわかりやすく説明しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園では定期的に開かれている、園長、主任(リーダー)会議により、保育の現状を的確に把握しており、保育の質の向上に努めています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・運営法人の全体運営委員会や各園のリーダー会で検討された内容が議事録となり、クラス会議や主任・担任会議など、必要な階層で伝達がなされ、それらの報告会議についても議事録を必ず残しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長はすべての会議に参加し、園の目指す保育観の共有を図っています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は保育・労務・衛生管理等、必要な分野の研修に参加、また、看護師や栄養士等と連携して法令遵守に努めています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は保育会議にすべて参加し、助言を行っていますが、「要請が無い限り現場には手を出さない」ということを公言し、保育士の主体性を大切にしています。要請を受けた時には保育現場に直接入り、指導を積極的に行います。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では、つめくさミーティング(運営委員会)や、四半期毎の会計報告を基に改善を図っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園では実習生の受け入れやボランティアの受け入れを行い、保育士志望の学生に興味を持ってもらったり、コンスタントに相談会に参加して人材確保に努めています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・運営法人の「期待する職員像」である、「むくの木の保育10か条」というものを作成しており、子どもと向き合う時の具体的なふるまいや保育内容について記載しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では「働きやすい職場作り」として、残業ゼロ方針を打ち出し、ほぼ達成していいます。また、有給休暇の消化については、100%を実現しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全職員は半期ごとに園長と面談を行い、アドバイスを得ながら目標を設定し、自己研鑽に励んでいます。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では、「むくのきの保育十か条」で「期待する職員像」を明示・配布し、、かつ事務所に貼りだして職員に周知しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では、新入職員に対して、メンター制度を取り入れ、多角的に職員の必要とする知識・技能に応じた研修を提示しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・本園では受入れ体制は組んでいるものの、開設間もないことから、応募がほぼありません。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・今回の第三者評価受審が開設後初めてであり、この評価結果は、評価機関にホームページなどで公開されます。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では顧問税理士・顧問労務士を依頼し、公正に運営がなされているか、常に確認を行っています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園では、全体的な計画で地域との連携を具体的に、「地域の介護施設への慰問」「赤ちゃん駅の設置」「電話のよる育児相談の随時受付」「園見学の受付」等が計画されています。かわさき・きっずの令和4年度版によれば、「子育て相談」「体験保育」「施設見学」「栄養相談」「絵本貸し出し」「身体測定」などを子育て支援として行うことが案内されています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・ボランティア等の受入れは、次世代育成のために積極的に行っていますが、今年は問い合わせは数件来ておりましたが、1名が体験実習にきております。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長が保有する資格「発達支援コーディネーター」の会議が年三回川崎市で開催され、発達障害のこどもの現況や保育方法について職員と情報を共有しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域町内会長と連絡を取りやすい関係づくりを行っており、ダイレクトに情報をもらえています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・電話による子育て相談は随時受け付けています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・川崎市こどもの権利条例、児童虐待防止について市発行のガイドブックを中心に読み合わせ、ポスターを掲示、権利条例研修を行い、こどもの権利にについての知識涵養につとめています、 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・具体的に写真撮影、使用の同意を、重要事項説明書の説明の時に「同意書」をもらっています、本園では「保育の見える化」の方針で写真を多用し、毎日の保育の様子をクラスごとに公開する「公開日誌」を、毎日玄関に掲示して、保護者に見てもらっています。その際には、写真を公開していますので、特にプライバシーには配慮しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園紹介パンフレット「こどもの幸せを願って」が写真を多用して、分かりやすく見やすいものとなっています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会では「重要事項説明書」を配布説明して、「同意書」をもらい、同時に配布する「つめくさ保育園の手引き」では、詳細な園生活上の注意事項が書かれています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は乳児専門の熊谷乳児園のサテライト保育園として、同園の3歳児のこどもの受け皿として同運営法人が3年前に開設し、乳児園の卒園児<3歳児>を全員引き取っています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園児全員が個人としてもつ連絡帳には、毎日の出来事や成長の兆候などが詳細に書かれ、保護者からのコメントも詳しく書かれており、満足度が図ることができます。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決第三者委員2名の名前と電話番号を重要事項説明書に掲載し、さらに玄関先の最も見えやすいところに意見箱を設置をすることで、保護者側からの意見を待っている姿勢を表明しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では個別連絡帳を活用し、意見や苦情も聞き、玄関には意見箱も設置し 重要事項説明書でも紹介しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・相談苦情があった時には迅速な対応をする体制があり、職員にも周知しております。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は川崎市の臨港地帯の中の戸建て住宅やマンションが多い地域で、事故発生が予測されるのは散歩ルートです。利用頻度が高い近くの大師公園への散歩のときには、道路での事故を気をつけています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・新型コロナウイルス感染拡大予防のため看護師を中心に感染症対策をとり、嘔吐処理研修を受け、「感染症になりやすい時期」等をアナウンスしています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園が想定している災害は火災、地震、洪水です。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本園の保育マニュアルは運営法人「NPO法人むくの木」理事長が長年にわたる乳児専門の保育経験から編み出されたものがあります。「丁寧な言葉使いで、目を見て正面から話しなさい」など10か条が具体的で簡潔で分かりやすいものとなっています。実務的な運用マニュアルでは川崎市作成の健康マニュアルなど参考にしています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育内容の変更は必要に応じてクラスリーダー会、主担当会、運営委員会等を開き、随時変更しています。例えば、お絵描き帳を導入したが、より自由な表現活動となる様に大きな用紙を用意したり、また、歌について、歌詞や音程を覚えるだけでなく、歌の世界観を伝えたいので、まず大人がそれを知るための時間を作る、など変更されています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園の指導計画は、川崎市公立保育園用の「全体的な計画」フオームに基づき統一された様式で作成されています。アセスメントは児童票、健康台帳、面談の結果をもとに作成さしています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は、四半期ごとに評価・見直を行われる仕組みになっています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園では指導計画、個別指導計画、週日指導計画・日誌は、すべて統一した様式で記録され、「観察・個人記録票」は、川崎市園長研究部会で作成された書式で、児童が入園してからの育ちを一人一人、保育士の関わりようと今後どのようにかかわるかかを記録したもので、子どもの発達する姿が見える貴重な記録です。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園では職員の業務の持ち帰りは禁止されています、多忙で時間外に及ぶときは他の職員がヘルプしています。USB、SDカードの持ち出しはありません。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本園の全体的な計画は、川崎市公営保育所の書式にそって各クラスリーダーと園長が作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園の立地は閑静な住宅街のなかです。3年前に新築され、保育所仕様に設計され、保育室は柔らかく温かいヒノキを使い、壁は音を吸音するボードを使い、80平米の園庭には固定遊具は1つもなく、すべて赤土と砂場と築山です。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は併設の乳児専門の熊谷乳児園のサテライト型保育園であるため、0、1、2歳までは、各2名ずつしか受け入れておりません。3歳以上は熊谷乳児園の卒園生が入ってくるため、定員を8名にしております。従って乳児は少人数で、人員配置はゆとりがあり、約1.5倍になります。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの生活上の基本的習慣は、排泄、着脱、食事、睡眠などですが、子ども自身が意欲的に身辺の自立を行えるように、子どもの発達意欲に合わせた目標を設定をして、保育士は、黒子に徹して強制することなく、主体性、自立性を重んじています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園最大の特色は、泥んこ遊びと体を動かすリズム遊びです。園庭には遊具を1つもおかず、土山と砂場だけがあります。80㎡の庭には、ダンプで搬入された赤土が30センチの高さで敷き詰められ、子どもたちの泥んこ遊びの場になっています。赤土は裸足で走れ、団子やケーキなどの造形に利用できる土です。土山の頂上から溝を作り、そこにバケツでお湯を2人で運び流す、その溝を滑り台にして遊ぶ。仲間と全身泥んこになり、最初は躊躇して入っては来ませんが、やがて仲間の子が泥んこになって遊ぶのを見て、自分も泥んこになって仲間入りします。本園では遊びを選択する場合は、毎日保育士と子どもたちが話し合って1日の活動を決めます。子どもがやりたいことを出し合い、大人がだした活動もみんなが納得して決めます。一人一人の発言の場や子どもの興味を大切にした活動計画を毎日立てることで、主体的な暮らしを保証し、ひとりひとりが”主体的”に毎日を過ごす、みんなで紡ぐ毎日です。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園には0歳児は3名おります。個人別のきめ細かな保育が行われています。0歳児の個別指導計画書には、一人一人の子どもの月齢に応じた、目標と保育士のサポート方法が書かれています。「観察・個人記録」には2月ごとに一人一人の子どもの発達過程の様子が捉えられ、その記録が見える形で示されています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1歳、2歳の子ども各2名ずつの少人数保育です。主体的に生活し活動できる時期にきています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児は本園育ちの2名と姉妹園から進級してくる6名を加え、8名になります。友達として関りを深め、簡単な決まりを知り、集団で遊ぶことを楽しむようになるよう支援しています。年長児や地域の人と関わって遊ぶ中であこがれや親しみ、思いやりの心を育てるようにしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園には看護師と発達支援コーディネーターの資格を有する職員がおり、障害児や発達障害を疑われる子どもが複数、在園しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は朝7時から夕方6時までが標準保育時間です。6時以降は延長保育となり、夕方6時半には殆どの園児が引き取られ帰ります。8時まで残る子は少ないです。夕方4時過ぎから部屋は非常に広く感じるほどの空間となります。小規模園なので、長時間対応の保育士と担任とは常に連絡を密に取り合って、引き継ぎノートを使い伝えもれのないようにしています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・進級先は5校です。各小学校への保育児童要録提出は担任が行い、書面及び口頭でも伝えるようにしています。気になる子については口頭、電話で行います。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者に対しては、四半期に1回発行している「保健だより」を活用し、情報提供を行っています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断は0~2歳児は、年6回、3~5歳児は、年2回以上、概ね年3回行っています。歯科健診は1回来園診察を行っており、医師作成の「検診記録表」により、健康診断は「連絡帳」に転記し、必要なら医師の「意見書」とともに口頭説明して、保護者に手渡しています。歯科健診に関しては、園看護師により「歯科健康診査表」を作成し、「歯科健康診査結果のお知らせ」を、必要ならば「精密検査要望書」とともに保護者に手渡します。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー児一覧表を作り事務所に掲示、誤食等起こらないようにしています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・コロナ禍前は自分の食べる量を自分で盛り付けるビュッフェスタイルを取り入れていましたが、今は、子どもに量を聞き、担任が言われた量を盛り付け、無理なく食べきれることを大切にしています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎月給食アンケートを全職員に行って、その結果をもとに、つめくさの園長、栄養士、調理士、熊谷乳児園の栄養士の4人で給食会議を開き、今月の振り返りを行い、翌月に反映させています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・家庭との連絡については、保護者からの連絡および園からの連絡はは、双方向で毎日の個別の連絡帳で一人ひとりの様子を伝えています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者面談記録を毎回作成しています。内容は全職員で共有しています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども家庭センターや児童家庭課とも連絡を密に取り合ってより専門的な対応が出来るように努めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・月に1回以上のクラス会議を行い、定期的に保育の振り返りを行っています。 |