上の原保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | 上の原保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60(70) 名 |
所在地 | 〒241-0015 横浜市旭区小高町104-5 |
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TEL | 045-370-1152 | ホームページ | http://uenoharahoikuen.or.jp/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2005年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 虹の会 | ||
職員数 |
常勤職員:18 名
非常勤職員:13 名
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専門職員 |
保育士:18 名
栄養士:1 名
調理師:1 名
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施設・設備の概要 |
乳児室:3
幼児室:3
沐浴室:1
ランチルーム:1
一時保育室:1
地域子育て支援室:1
調理室:1
事務室:1
トイレ:8
職員休憩室:1
RC造り 2階建て:建物延床面積 568.41㎡
園庭:904.38㎡
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【保育理念】 子どもの最善の幸福をめざします。 【保育方針】 子どもの権利・主体性を尊重します。 |
【立地および施設の概要】 上の原保育園は、相模鉄道本線鶴ヶ峰駅から徒歩15分に位置する、社会福祉法人虹の会が運営する認可保育所です。開園は2005年4月1日で、0歳児から5歳児まで、定員を60名としていますが、現在70名が在籍しています。園舎はRC造り2階建てで、保育室がある1階は、ランチルームを中心とした回廊型の造りにしています。園は住宅地、雑木林、畑に囲まれた場所にあり、土地の傾斜を利用した園庭や園舎内2か所の中庭のほか、遊歩道沿いには園でポニー、烏骨鶏、ウサギを飼育している場所もあります。その他、近隣には小川の流れる公園やザリガニ釣りのできる場所等があり、自然や遊ぶ環境に恵まれています。 【園の特徴】 「元気な子ども」「仲の良い子ども」「考える子ども」「自分のことが自分でできる子ども」を保育目標に掲げています。子どもたちに豊かな経験をどれだけ用意できるか、子どもたちが楽しかったと思える日々を毎日送ることができるか、を大切にしています。そのための環境を整え、各年齢に合わせ活動を広げていくことを職員で共有し合い、保育を進めています。 |
評価実施期間 | 2022/04/27(契約日) ~2022/11/26(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 4 回(2017年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長や今後期待される点 1.環境を生かした保育 ①園庭には四季折々の植栽があります。近隣は雑木林、畑、小川の流れる公園等があり自然豊かな環境に恵まれています。園庭は草むらを残している場所があり、そこにやってくる虫を捕ったり、花を摘んだりできます。また、園舎1階をランチルームを中心とした回廊型の造りにしてあり、各クラスの様子が伝わり職員間の連携がとりやすい保育環境にあります。 ②職員配置の環境としても「子どもを信じて待ちましょう」のスローガンを意識し、子どもに十分な対応ができるよう、朝延長保育・夕延長保育時間のみの時短勤務、午睡用シーツ取り付け手伝い、用務担当といった多様な職員の雇用やクラスの状況に応じ、フリー職員が応援に入る体制があります。 2.地域との関わりを通した子どもの豊かな経験 園では地域とのつながりを大切に考え、お互いが接触しない形での高齢者施設訪問、小学校との交流、どんど焼き参加、公園愛護会との関わり(花植え)等をコロナ禍の中でも継続できるよう工夫をしています。その他、栽培用の野菜の苗、遠足やお泊り保育用のおやつや夕食の食材の買い物、園の畑で収穫した野菜(ジャガイモ、サツマイモ、大根等)を近隣宅に届けることもしており、子どもたちが地域の人に接する機会、社会体験が得られる機会が多くあります。 3.保護者の園への高い信頼 園は古い住宅地内にあり、周辺は高齢化が進み少子化も加速しています。しかし周辺地域の環境が良いことや保護者から選ばれる魅力ある園作りの経営努力もあり、入園希望者が多く、今後も安定した園運営が見込まれています。保護者には継続的に園の保育について丁寧な情報提供をしています。第三者評価の保護者アンケートでは理念・方針についての認知度は75%で、総合満足度は100%の結果が出ていることからも、保護者に信頼されている園であることが窺えます。 4.事業計画の評価と見直し 中・長期と単年度の事業計画の実施状況・進捗状況を把握し見直していますが、評価や必要に応じて見直されていることが分かる計画書にすることが望まれます。 |
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新型コロナウイルス感染症が報じられてから早や3年が経過します。保育園はどのような状況下にあっても開所が求められています。当園は、利用者の皆様が安心して通える・お子さまを預けられる場でありたいとの思いから、衛生面の配慮に注意を注ぎました。そして登園している子・登園自粛している子、どの子もこの大切な成長の日々を、楽しく有意義に過ごすための保育の見直しが課題となりました。感染症に対応しての新しい保育の在り方を職員で考え、保護者の皆様にご理解ご協力いただきながら新しい生活様式を進めてきました。行事が中止や縮小され、以前を知る保護者の方々からは諦めの声も聞かれましたが、行事ごとに記入して頂く保護者アンケートは励みや参考になり、貴重な意見として職員間の話し合いに課題として取り入れてきました。 その流れで今回の第三者評価受審のための話し合いを始めました。評価項目はグループごとに話し合い、検討して自己評価に繋げています。職員全員で思いを共有できたこと、項目を通して考えを整理できたことは有意義な話し合いでした。この状況下だからこそ思い切ってできたICT業務効率化で、動画配信や連絡帳の簡素化、巧技台セット購入による保育の取り組み等前向きに関わっていけました。 この度の受審にあたり評価調査員の方々からは、温かいまなざしで園の現状を受け止めたアドバイスをいただきました。この受審で得たノウハウを活かし、子どもたちにとって上の原保育園で過ごす日々が、安全でより楽しいと思える日々になるよう保育内容の充実を目指したいと考えております。最後に、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。 上の原保育園 園長 金子淑子 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念・保育方針・保育目標は園創立時から継続しており、職員の行動規範となる具体的な内容になっています。全職員に「運営ガイドライン」を配付しているほか、各種会議では、子どもが主体、子どもにとってどうか、を考えながら検討をしています。毎日の朝ミーティングで理念・方針・目標等を読み上げ確認しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園運営については運営法人理事長と園長との話し合いで行っています。横浜市や旭区の地域福祉保健計画等から園の状況を把握し、分析しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市や旭区の計画や地域の状況等から園を取り巻く環境を把握し、中長期計画の中で、保育内容の充実、設備整備、職員体制、人材育成、人材確保といった課題を明らかにしています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・2020年4月1日~2025年3月までの中長期計画を策定し、中長期計画・収支計画についてワムネットに公表しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中長期計画を反映し、毎年単年度の事業計画を策定しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の事業計画は、保育所の自己評価をベースに年度末の会議で次年度に向けて話し合われた内容や保護者アンケートの意見も反映しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の事業計画の主な内容や目的は、保護者の理解や協力を促すため、年度始めのクラス懇談会で説明をしています。事業計画は玄関に常置していることも保護者に知らせています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画、指導計画作成、行事計画、人材育成、人事考課等、全て保育の質の向上に向け、PDCAサイクルで取り組んでいます。新型コロナウイルス感染拡大後はそれらを踏まえながらも保育の質を落とさない取組について、計画、実践、反省、また見直しを繰り返しています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎年保育所の自己評価を行い、取り組むべき課題を明確にし、職員間で共有しながら計画的な改善を行っています。保護者には自己評価結果を配付することで周知しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園長は、年度の始めに園の運営や管理についての考え方を全職員に説明し、年間の取組を共有していますが、明確化には至っていません。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は民法、行政法のほか、雇用・労働・契約・個人情報保護等法令遵守を理解し、SDGs(持続可能な開発目標……より良い世界をつくるため設定された世界共通の17の目標)や保育に関する研修を受けています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、主任、副主任らリーダー格的職員と話し合いをしながら、日誌、週案、月間指導計画の振り返りを通して、保育の現状についてを把握しています。毎年の保育所の自己評価においても保育の質の現状について、評価・分析を行っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は効果的・効率的な事務、超過勤務の削減、費用対効果等を分析し、園としての将来や経営資源の有効活用等を常に考えて運営を行っています。クラス保育においても子どもを中心にした保育ができるよう必要に応じて応援職員配置をしているほか、朝延長保育・夕延長保育時間のみの時短勤務、午睡用シーツ取り付け手伝い、用務担当といった職員を雇用することで、職員の働きやすい環境や業務の効率化を図っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園の中長期計画、事業計画に人材育成や確保についての考え方を記載しています。基本的な職員配置に必要な人員は正職員を採用し、応援配置の職員をパート職員として採用しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員育成計画に「使命と熱意を持ち、自ら考え行動できる職員」を期待する職員像として明記しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・主任が中心となって、職員の家族構成、本人の希望等を考慮し、時短勤務、早朝、遅番シフト、定時勤務等を取り入れ、職員が働きやすい状況を構築しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・新人から主任までの階層を5段階に分け、それぞれの階層の期待する役割・姿勢を示しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所が目指す保育を実践するために、園全体の研修、個々の職員の研修計画に基づき教育研修が行われています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は個々の職員の知識、技術水準等を把握し、必要な研修を振り分けています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・中長期計画と単年度の事業計画に、実習生等の保育に関わる、園の考えを明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園のホームページには法人の理念・基本方針・保育の内容を、ワムネットには財務に関する情報・第三者評価受審結果を掲載し、情報公開を行っています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・運営法人作成の「運営規程」「経理規程」があり、それに沿って、園の運営、経理事務、取引を行っています。運営規程、経理規程は事務所、玄関においてあり、必要なときには職員はいつでも見ることができるようになっています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域との関係については、中長期の事業計画に地域貢献活動、地域行事への参加について、単年度の事業計画に地域連携として基本的な考え方を明示し、地域との交流を大切にしています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「ボランティア・体験学習受入」マニュアルがあり、受け入れに関する基本姿勢を明文化しています。また、全体的な計画の中に小学校との連携を記載し、学校教育への協力についての基本姿勢を明文化しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・旭区こども家庭支援課、横浜市西部地域療育センター、横浜市西部児童相談所、医療機関、近隣の幼保小中等の関係機関のリストを作成しています。リストは事務所に置き、職員はいつでも見ることができるようになっています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・旭区園長会、幼保小連絡会議、地域の子育て支援施設での会合に参加し、地域の福祉ニーズや生活課題を把握しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・把握した地域の福祉ニーズに基づき地域貢献にかかわる事業を計画的に行っています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園内各所に保育理念「子どもの最善の幸福を目指します」、保育方針「子どもの人権、主体性を尊重します」を掲示しています。各クラスには「子どもを信じて待ちましょう」の標語も掲示されており、職員は子どもの人権や気持ちに配慮した保育を行っています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員一人ひとりが持っている、運営ガイドラインには「プライバシー保護・個人情報取り扱いに関する方針」があり、各自が確認すると共に定期的に園としての確認を行っています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・旭区役所にパネルを展示したり、しおり、パンフレットを置き、多くの人が入手できるようにしています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園説明会で重要事項説明書を用い、保育の提供開始に際しての説明事項を説明しています。変更がある場合には文書、口頭での説明を行い、保護者の意向を配慮し同意を得るようにしています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・転園等の際には、個人情報の観点から文書の提供はしていません。文書としてはありませんが、引継ぎが必要な子どもには転園先の園に配慮事項を伝えたり、区役所と連携しながら継続的な保育ができるようにしています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は保育日誌、週案等に書かれている気づき、自己評価、日々の子どもの表情や言動、関わり方等から、子どもの満足度を把握しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・第三者委員を2名、苦情解決責任者を園長、苦情受付担当者を主任保育士と定め、重要事項説明書に記載するとともに玄関に掲示しています。保護者には入園時、進級時に重要事項説明書を配付し説明しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者が意見を述べる際、苦情相談窓口、第三者委員、旭区こども家庭支援課、横浜市福祉調整委員会等の複数の機関があることを重要事項説明書に掲載するとともに玄関に掲示しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・朝夕の送迎時には職員は保護者とコミュニケーションを取ったり、年3回行われる懇談会で子どもの様子を伝え、保護者が話しやすい雰囲気になるよう努めています。懇談会では、保護者同士が話すきっかけを作るようにして、様々な意見があることを気づく機会としています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・小さなケガや打ち身もミーティングで伝え、対応方法も含め「事故けが病気等記録用紙」に記録し全職員に周知しています。「安全配慮点検箇所・内容一覧」にもとづき、不具合事項が認められた場合はヒヤリハットチームで検討し、その都度処置しています |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症が発生した場合の消毒、消毒液の濃度、消毒場所の確認といった園内研修を行っています。長引く新型コロナウイルス感染症拡大防止の取組に力を注ぎ、最善策を探っています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・BCP(事業継続計画)に沿い、保育を継続するための対策を講じています。保育を継続するにあたっての必要な職員の確保については「職員の参集基準」を作成し、生かしていく体制をつくっています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・標準的な実施方法は、各種マニュアル、事故発生時の対応、日常業務分掌等を収蔵し、運用ガイドラインとして整備しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルは毎年見直しをしています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に「家庭生活調査票」「健康調査票」を提出してもらい、家族の状況や子どもの身体状況、生育歴、発達状況、既往症、アレルギー疾患等を把握し、また、保護者面談で子どもの身体的状況等や保護者の状況を聞き取るなど適切なアセスメントが実施されています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員会議や乳児・幼児会議等を開き、月間指導計画は毎月、年間指導計画は4期の期ごとに振り返りと評価をし、見直しています。入園時の提出書類及び入園前の面談で子どもの保育に必要な個別事情や保護者の意向を記録し、把握しています。入園後は連絡アプリケーション配信、日頃の会話、個別面談等で把握していきます。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・家庭生活調査票、入園前の生活について、健康調査票等、子どもの発達状況を把握・記録しています。0歳児クラスは2か月ごと、1歳児クラス以上は3か月ごとに子どもの経過記録を作成しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの記録等個人情報に関するものは全て事務所の鍵のかかる書庫で保管管理をしています。保存や廃棄、提供については個人情報保護規程に従い適正に扱っています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、保育所保育指針、園の理念・方針・目標を踏まえながら、子どもの発達や生活の連続性を十分に考慮し、子どもの健全な育ちを中心に作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・空調に関し、温湿度は日誌に記録しています。換気は窓を開け、エアコン、空気清浄機を設置しています。冬場は加湿器も利用します。全クラスに埃が立ちにくい床暖房を設置しています。保育室は掃き出し窓になっているほか、中庭2か所からの採光も得られる建物構造になっています。職員の声(大きさ、トーン等)、音楽の音量等も大切な環境と考え、意識をしています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に保護者に提出してもらった家庭生活調査票、入園前の生活についてや入園時個別面談からの情報、入園後の子どもと職員の関わり、観察等からも一人ひとりの子どもの個人差を把握し、十分に尊重しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・挨拶、姿勢、食事、排泄、着脱等、基本的な生活習慣が身についたり、園での生活がスムーズに行えるよう、年齢や発達に合った、段階的に進めるための援助をしています。園での箸の使用は、箸遊びから始め、個別対応をしています。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、園での歯磨きは行わず、家庭で磨いてもらうようにしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・天気の良い日は園庭遊びを中心に積極的に戸外に出ています。4、5歳児クラスは毎週外部講師による体操教室があるほか、幼児クラスの歌唱指導(月2回)、4、5歳児クラスの絵画教室(月3回)での情操教育もしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・衛生面に配慮をしながら、畳スペース、ウッドデッキの設置、おもちゃ・知育玩具の用意等、乳児の発達や興味関心に合わせた生活環境を整えています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの成長発達や家庭状況を把握し、子どもの自分でやりたい気持ち、意欲を大切にしながら見守り、さりげなく援助しながら、できたときは十分に褒めて自信や意欲につなげています。甘えたい気持ちも尊重しています。時間のかかりそうな身支度や片づけは時間を多めに設定しています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児クラスは、友だちや人の存在をしっかり意識できるよう遊び方や環境設定に配慮をしています。友だちと遊ぶ様子を見守りながら、トラブルになったときは子どもの思いをしっかりと受け止め、どう相手に伝えれば良いのか状況に合った言葉を伝え、相手の思いも知らせるようにしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・障がいのある子どもを受け入れたときは、クラスの指導計画と関連付け、子どもの状況や発達過程に合わせ4期に分けた個別支援計画を作成します。配慮が必要な子どもについては月間指導計画の個別配慮欄に記入しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・月間指導計画の中に、「長時間にわたる保育の配慮」欄があり、在園時間の長い子どもが無理なく園生活を送れるようにしています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画の中に小学校との連携を掲げ、アプローチカリキュラムを作成しています。11月頃から午睡を無くし、その時間を文字やワーク、工作等に当てています。イス、机は一人座りを用意し、小学校と同じスタイルにしています。また、給食時間を30分くらいにする、立ったまま靴を履く、傘の開閉等の練習を無理のないように行っています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康・衛生管理マニュアル、新型コロナ感染症受け入れマニュアルがあり、それに基づき一人ひとりの子どもの心身の状況を把握しています。マニュアルに沿って朝の受け入れ時、給食前、おやつ前に検温を行っています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年2回行われる内科健診、歯科健診の結果は個々の子どもの「健康調査票」に記入し、職員はいつでも確認できます。緊急を要する内容は、ミーティング、職員会議で周知しています。内科健診、歯科健診の前後には保育の中で健康や歯にまつわる話をし、子どもたちが自分の身体について意識できるようにしています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」を基に一人ひとりのアレルギー児の個別対応マニュアルを作成しています。食物アレルギー疾患のある子どもには1年に1度「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」の提出を受け除去食の提供を行っています。毎月、保護者と除去食材献立表を確認するとともに病院や家庭で行っている経口負荷試験の状況を確認しています。除去食については栄養士を交えて話し合っています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・栄養士と保育士で話し合いながら、年間食育計画を月間保育計画に反映させ、子どもたちが食に関する豊かな経験ができるようにしています。食育計画は子どもたちが季節の食材や行事食について関心が深まるように作成しています。トウモロコシの皮をむいたり梅ジュースを作るなど子どもが年齢に応じて無理なく食に関心が持てるようになっています。年長の子どもたちはおやつやけんちん汁を作るなどの経験もできるようにしています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・栄養士は毎月測定する子どもの身長・体重をもとに、年に1度栄養管理報告書を作成し、献立や調理に生かしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・日々の連絡事項、子どもの様子の伝達等は、ICT化し保育アプリで行っています。保護者にとっても携帯電話からアクセスでき、こまめに連絡しやすい状況になっています。日々の連絡では、クラス全体の活動の写真を付けて伝えるとともに、個別連絡事項、その日のできごとを伝えることもあります。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は保護者と直接顔を合わせることができる送迎時に話しかけるようにしています。保護者の様子を見ながら悩みや自宅での様子を聞くようにしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待防止対応マニュアルには、虐待を受けている子どものチェックリスト、虐待をする家庭のチェックリストがあり、虐待等権利侵害が疑われる子どもの状態や行動を理解できるようにしています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画や月間指導計画は職員会議をはじめとするさまざまな会議で互いの疑問点、改善点等を意見交換しています。日々の保育の記録は日誌で共有しています。 |