横浜市中屋敷保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
---|
名称 | 横浜市中屋敷保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
---|---|---|---|
対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 97(92) 名 |
所在地 | 246-0004 横浜市瀬谷区中屋敷2丁目29番地の2 |
||
TEL | 045-301-5808 | ホームページ | https://www.city.yokohama.lg.jp/seya/kurashi/kosodate_kyoiku/hoiku/hoikujo/shisetsu/hoikuen/nakayashiki.html |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 1982年12月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 横浜市 | ||
職員数 |
常勤職員:20 名
非常勤職員:22 名
|
||
専門職員 |
保育士:31 名
保育補助者 :5 名
調理員:6 名
|
||
施設・設備の概要 |
乳児室(0~2歳児):3
幼児室(3~5歳児):3
沐浴室:1
調理室:1
トイレ:3
事務室:1
職員休憩室:1
職員更衣室:1
地域子育て支援室:1
一時保育室:1
鉄筋コンクリート造り2階建て :建物延べ床面積 567.92㎡
園庭:1107.57㎡
|
【保育理念】 『子どもの思い、大人の願い、ともに輝き、未来をひらく』 自分がかけがえのない存在と感じ、自信をもって生きていかれるように、すべての子どもたちが健やかで幸せに生きる権利を保障します 【基本方針】 ・子どもの最善の利益を目指します ・保護者との関係を大切にします ・子育て支援を行います 【園目標】 ・げんきでいきいき、あそべる子 ・いのちや物を大切にする子 ・なかまと共に育ちあう子 【保育姿勢】 ・健康な生活が送れるよう家庭と連携し、生活リズムを整えていきます ・発達や興味にあったあそびや環境を提供し、意欲を育てます ・一人ひとりを大切にし、相手を思う気持ちを育てます ・保護者の思いを受け止め、共に子育てをしていきます ・地域との関りを大切にして、地域の人に愛される保育園にしていきます |
【立地および施設の概要】 横浜市中屋敷保育園は、相模鉄道本線瀬谷駅から神奈川中央交通バスで鶴間行き、または八幡神社行きに乗車し、「中屋敷」下車徒歩5分の住宅地の中にあります。 1982年12月に開園し、周辺は小高い丘や林、畑が広がる田園地域で、自然豊かな環境の中で四季折々の移ろいを体で感じることができます。建物は鉄筋コンクリート2階建てで、1階は3~5歳児クラス、2階は0~2歳児クラスが使用しています。定員97名のところ92名が在籍しています。園庭には築山、砂場、固定遊具、小さな畑、そして子どもたちが自由に花を摘み取ることができる「はあとのお庭」もあります。 【園の特徴】 子どもたちは、保育園での豊かな生活や遊び体験の中で、周囲の人々や友だちとのかかわりを心地よく感じたり、学んだりしながら成長しています。地域や保護者と共に、げんきでいきいきと遊び、いのちや物を大切にし、仲間とともに育ち合えるような環境作りと、こどもの最善の利益を尊重する保育を行っています。 当園は瀬谷区内の育児支援センター園として、地域の親子が園庭や育児支援ルーム(どんぐり室)で過ごしたり、園児や保育士等と自然に交流することができ、気軽に子育ての相談ができます。 |
評価実施期間 | 2022/04/01(契約日) ~2023/01/27(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2017年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長や今後期待される点 1.ウィズコロナに向けた充実した戸外活動 豊かな自然環境と子どもたちが遊びやすい園庭があり、天気の良い日は散歩を積極的に行い、園周辺の雑木林や畑、草花等の自然に触れています。公園では、どんぐりや枯れ葉、枯れ枝を集めて園に持ち帰り、制作や遊びにつなげています。散歩中に昆虫を見つけ、クラスに戻ってから図鑑で調べたり、ニジイロクワガタを飼育することなどから、命の尊さを学んでいます。 子どもたちは、散歩で出会う地域の人に挨拶をし、近隣の方に収穫物や作品を届けたりする一方で、園庭に花を植えてもらったり畑で作業中の農家の方から冬瓜をいただくなど、地域の人たちと自然と触れあえる機会があります。園庭では、安全に配慮し、他クラスと時間帯を調整して十分に探索や遊びができるようにしています。 コロナ禍ではありますが、子どもたちは、保育士や地域の人に見守られながら、元気に戸外活動を楽しんでいます。 2.食への関心を深める工夫 食育年間計画を作成し、年齢ごとのねらいを明確にした食育に取り組み、じゃがいもやピーマン、かぼちゃ、きゅうり等を栽培しています。 子どもが食について興味・関心を持つように、給食の食材に触れたり、栽培し収穫した野菜を使ってクッキングを行っています。今年度は5歳児が収穫したじゃがいもでフライドポテトとポテトチップスを作っています。 毎月末に献立表を保護者に配信し、毎日の給食とおやつの写真を掲示しています。調理員がレシピの情報を紹介した「給食室からのおすすめレシピ」を発行し、保護者が希望すれば持ち帰れるようにしています。また、クッキング保育や食事の様子は、写真や文章でお知らせを作成して掲示し、保護者に知らせています。 子どもに食への関心を持ってもらうために、調理する工程を撮影し、出てきた食事はこのようにして作られるということを、子どもたちにわかりやすく紹介する映像作成に取り組んでいます。 3.子どもの発達に応じた遊びこめる環境づくり 園は、子どもが自分のやりたいことを自分で決めるということを大切にしています。 0歳児は、一人ひとりの生活パターンや体調を考慮し、スキンシップや声かけを大切にしています。個別にゆったりと関わり、落ち着いた雰囲気の中で子どもと保育士が愛着関係を築けるようにし、子どもの求めに応じておもちゃを取り出しています。 季節や発達過程(はう、つかまり立ち、歩くなど)に応じて、ボールプールや滑り台等を利用し、設定を変化させて活動の場が広がるように工夫し、全身を使った活動が広がるよう関わっています。 5歳児の保育は、友だちと協力して進め、達成感を味わえるような集団遊びを積極的に取り入れています。職員は子どもが集団の中で自己主張したり、相手の立場に立って考えられるように関わりを持っています。夏祭りでは子どもたちが、自分たちでやりたいことについて、アイディアを出し合ってゲームやくじ当て等を考えて出店するなど、協同して作り上げる活動を行っています。 4.災害に備えた自治会等との連携と保護者の安否確認の取組 災害時に、近隣の協力を得るために、自治会や地元住民との連携について、災害訓練の実施も含めて、さらに検討することが期待されます。また、非常時における保護者の確実な安否確認については課題があると園では考えています。今後、通信アプリケーションソフトの利用等を検討し、保護者との間での確実な安否確認の体制が構築されることが期待されます。 5.園情報をわかりやすく公表する工夫 横浜市や瀬谷区のホームページ、ワムネットの「ここdeサーチ」に園の基本情報を記載し、利用希望者に必要な情報を提供しています。さらに、子どもの活動や遊びの様子を写真で示すなど、具体的にわかりやすく公表する工夫が期待されます。 |
---|
毎年、年度末に自己評価に基づき、より良い保育環境の構築に向けた園運営を目指し取り組んで参りました。しかし、それだけではなく、第三者評価機関による評価を受けることでこれまで気付けなかったことや、無意識に見過ごしてきた課題が明確化されると考え、受審に臨みました。全職員一丸となってマニュアルの見直しや自己評価の取りまとめを行いました。共通項目についてはそれぞれの捉え方に違いがあり、職員間で話し合いの時間を多く持ちました。「経営」という言葉に馴染めずどう捉え評価するか様々な意見が出ました。お互いの考えを理解する良い機会となりました。「内容評価」については具体的に工夫している点についてたくさんの意見が出ました。意見交換後、プロジェクトチームを中心に取りまとめを行い、会議等で全職員に報告し共通理解を深めることが出来ました。 今回受審し、災害時についての課題や園情報をわかりやすく公表する工夫等、中屋敷保育園の課題が明確になりました。今後、これらの課題をどう改善していくのか職員で話し合い、出来ることから始めていきたいと考えています。 今回の第三者評価受審に向けて、保護者の皆様にはお忙しい中アンケート調査にご協力をいただき感謝申し上げます。また、課題だけではなく保育園の良いところもたくさん見つけ評価してくださった評価機関の方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。これまで培ってきたことを大切に、より一層の保育の質の向上を目指して職員一同、尽力して参ります。 |
詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・理念・基本方針・保育目標は、園パンフレット、「保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」、子ども・子育て情報検索システム「ここdeサーチ」に記載しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は、全体責任職会議、行政区責任者会議、瀬谷区保育教育施設長連絡会に出席し、社会福祉事業全体の動向について把握分析しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市こども青少年局や瀬谷区子ども家庭支援課と協議しながら、予算概要や毎月の入所児童数・育児支援実施数、会計年度任用職員充足率から、経営課題をまとめています。また、園長作成の「行動計画・評価書」(MBO)でも課題を明確化し、全職員に周知しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市基本構想(長期ビジョン)」「横浜市中期4か年計画(中期ビジョン)」があります。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎年、年度始めに園長が「第2期横浜市子ども子育て支援事業計画」「瀬谷区運営方針」をもとに、園運営全般に関する重点推進課題・目標を定めた「行動計画・評価書」を作成(瀬谷区に提出)しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、施策や職員意見、保育所の自己評価をもとに「行動計画・評価書」を作成して職員に説明しています。園ではこの「行動計画・評価書」「全体的な計画」「行事予定表」「プロジェクト・係分担表」をもって、園の事業計画としています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の主な内容については、「年間行事計画」「全体的な計画」「園目標・クラス目標」を文書化し、入園前説明会とクラス懇談会で、保護者に配付して説明し、園内にも掲示しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に基づき、年間指導計画、月間指導計画、食育計画等を作成し、各計画に評価反省欄を設けて定期的に実施状況の確認と振り返りを行い、PDCAサイクルにもとづいて、保育の質の向上に取り組んでいます。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育士の自己評価や気づき、毎年度末に実施する保護者アンケート等をもとに、園の自己評価は「保育所の自己評価の結果について」として、年度の目標、今年度の課題、取り組み状況、保護者アンケート結果、次年度の課題・改善点を明示して作成しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は「行動計画・評価書」に、こども・青少年の育成、コロナ対策、安心・安全な園運営、働きやすい職場環境等、保育所の経営・管理に関する方針と取組を明確にしています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、社会福祉関係法令はもとより、「横浜市職員行動基準」「全国保育士会倫理綱領」等から、遵守すべき法令等を理解し、遵守しています。横浜市職員服務規程に「利害関係を有する者との接触規制」を定めており、利害関係者との適正な関係を保持しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は職員面談を実施し、個別の目標や自己評価についてアドバイスするなど、保育の質の向上に努めています。また、可能な限り各クラスを巡回し、保育の状況を把握したり職員とのコミュニケーションを取りながら、個々の職員の状況に即した具体的な対応方法を明示したり、考える力を養えるよう実践の在り方を話し合うなど、職員に応じて指導力を発揮しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市責任者会議、瀬谷区園長会議等に出席し、他園、瀬谷区や横浜市こども青少年局からの情報を職員に伝えています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の「保育士人材育成ビジョン」や「保育士キャリアラダー」による福祉人材の確保と育成方針があり、計画的に人材確保や育成を行っています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市は「横浜市職員行動基準」に期待する職員像として、「ヨコハマを愛し、市民に信頼され、行動する職員」を掲げ、5つの行動基準を定めています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長や主任が、職員の有給休暇の取得状況や時間外労働のデータを確認し、就業状況や意向等を把握し、働きやすい職場環境作りに取り組んでいます。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市職員行動基準」に期待する職員像が明確にされており「横浜市人材育成ビジョン」で、職位による役割が明確になっています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・瀬谷区ネットワーク事業研修計画の中に、「救命救急法研修」や「臨床心理士研修」があり、横浜市の研修に「看護職等研修」を設けるなど、保育所が必要とする職員の専門技術や専門資格を明示しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市こども青少年局主催の研修は、職員階層別(初級・中級・上級)職種別(調理員・看護職等)テーマ別(障害児保育・子育て支援・リスクマネジメント等)キャリアアップ研修等で、職員の職務や必要とする知識・技術の水準に応じた幅広い研修を行っています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生受け入れマニュアルを整備し、実習生の育成・研修に関する基本姿勢を明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・第三者評価を5年ごとに受審し、結果を「ここdeサーチ」に公表しています。保護者の意見・苦情・相談の体制、内容については、重要事項説明書に記載し、第三者委員の紹介も含め、入園説明会で園長が説明しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の事務、経理、契約等は瀬谷区と調整し、管理・運営を行っています。園の予算は横浜市のシステムに入力して管理し、年度末には瀬谷区が、財務会計の精査を行っています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市は「市立保育所の在り方に関する基本方針」の中で、市立保育所の果たすべき役割・機能の一つとして「地域の子育て支援の推進」を掲げ、基本的な考え方を文書化しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「ボランティア・インターンシップ等受入マニュアル」に、ボランティア、地域の学校教育等への協力に関する基本姿勢を明文化しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・瀬谷区こども家庭支援課、横浜市こども青少年局、横浜市西部児童相談所、横浜市西部地域療育センター、各種病院等の地域の社会資源をリスト化し、個々の子ども、保護者の状況に対応できるよう、職員会議等で説明するなどして、職員間で情報の共有化を図っています |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、子育て支援連絡会や社会福祉法人瀬谷区社会福祉協議会、瀬谷区保育教育施設長連絡会に参加し地域の福祉ニーズの把握に取り組んでいます。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・育児相談、園庭開放、育児支援ルーム、交流保育、育児講座等、地域での子育てを支援する事業・活動を実施しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育理念に子どもを尊重した保育の実施について明示し、保育方針と保育姿勢に加え、園目標「げんきでいきいきあそべる子、いのちや物を大切にする子、なかまと共に育ちあう子」を掲げています。「保育理念」「保育方針」「保育目標」「保育姿勢」が記載されたカードを職員は携帯し、確認できるようにしています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・人権の配慮やプライバシー保護の規程があり、子どもを尊重した保育について職員は定期的に確認しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園のパンフレットは、分かりやすい言葉や写真、絵等を使って理念や基本方針、保育内容を紹介し、瀬谷区役所に置いています。「せやっこまつり」には園生活の様子を紹介したパネルを展示しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園説明会で「横浜市中屋敷保育園利用のご案内(兼重要事項説明書)」を配付し、保育の開始や保育内容等について図やプレゼンテーション用ソフトを利用し、わかりやすく説明しています。その後、保護者の同意を得たうえで利用契約書を交わしています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・転居等で保育所の変更を行う場合は、個人情報保護の観点から引継ぎ文書は作成していません。転園にあたっては、保護者と園生活の状況を確認しあって、保護者に伝えてもらっています。転園先から問い合わせがあった場合は、基本的には保護者の同意を得て伝えています。特別な支援や配慮が必要なケースについては福祉保健センターの担当保健師を通して連携する体制となっています。保育の継続性に配慮し、利用終了後の相談体制を明文化し、終了時に保護者に渡すことが望まれます。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の中で子どもの表情や言動、関わり方等から、子どもの満足や納得していることの把握に努めています。また、ドキュメンテーションの作成時や保育日誌に保育状況を記載する際に、1日の保育の振り返りを行っています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情受付担当者および解決責任者は園長で、保護者に配付している「重要事項説明書」に第三者委員の氏名・連絡先とともに、苦情解決の仕組みを図式化して明記しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者の意見・要望は、連絡帳や個人面談、送迎時の会話で聞いています。職員は保護者に積極的に声をかけ、要望等の意見を伝えやすい関係構築に努めています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は送迎時に家庭での様子を聞いたり、その日の子どもの様子を伝え、保護者が相談しやすく意見を述べやすいように配慮しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関する責任者は園長で、園内に危機管理担当者を設置し、施設内の安全点検、事故防止に取り組んでいます。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「感染症ガイドライン(厚生労働省)」および、横浜市作成の「保育園医の手引き」をもとに作成した衛生管理マニュアル、感染症対応マニュアルがあり、「排便処理」「嘔吐処理」「プールあそび」等の手順書を作成しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「瀬谷区防災計画」、瀬谷区保育所班活動マニュアルがあり、園の防災組織図を作成しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市の「よこはまの保育」「よこはま☆保育・教育宣言」および「保育所保育指針」に基づき、全体的な計画を作成しています。また、保育の水準・内容を一定に保つための標準的な実施方法を明文化したものとして、「中屋敷保育マニュアル」、各種対応マニュアル、手順書等を文書化しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各種マニュアル・手順書は、毎年11月から見直しをはじめ年度末までに行っています。見直しは「新年度準備係」を中心に行い、変更する場合は職員会議で確認し、周知しています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に児童票・児童健康台帳・面談票等の書類の提出を受けています。また、同時に個別面接を行い、子どもの発達状況、睡眠や排泄状況等や保護者の意向を確認して、今後の保育実施上のニーズを把握しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画、週案を作成しています。各計画には自己評価欄を設け、それぞれ四半期ごと、月ごと、週案は保育日誌で振り返りを行い、次期の計画につなげる仕組になっています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの発達状況や生活状況は、児童票、経過記録、児童健康台帳、乳児用連絡票兼個人記録等に記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市個人情報の保護に関する条例」「横浜市個人情報の取り扱い基本ルール」をもとにし、「個人情報の取り扱い・プライバシー保護マニュアル」「個人情報管理規程」を策定しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童福祉法、子ども・子育て支援法等の趣旨をとらえ、横浜市の「よこはまの保育」「よこはま☆保育・教育宣言」および保育所保育指針に基づき、子どもの発達や生活の連続性を十分に考慮し、子どもの健全な育ちを中心に作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室内ではエアコン、扇風機、空気清浄機を利用しています。温度、湿度は天候、活動の状況に応じ管理しています。日差しが強く当たる季節には遮光ネットやカーテン等で調整しています。常時換気にも気をつけています。楽器、音楽CDの音、職員の声の大きさ、トーンに配慮しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前に保護者から提出してもらう「児童票」「健康台帳」などの書類や、入園前個人面談時の「個人面談票」から、家庭環境や子ども一人ひとりの状況、個人差を把握しています。子どもの生活のリズムは、個人連絡票で保護者との送迎時の会話からも把握しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもに挨拶、食事、排泄、着替え等、基本的な生活習慣が身につくよう、職員は、年齢や発達に合った援助をしています。園での箸の使用は、スプーン等の3点持ちができるなど手首や手指の発達の状態を見ながら、個別に行っています。着替えや手洗い等の基本的習慣については職員が言葉かけしながら一緒に行い、自分でできたときは十分にほめて自信が持てるようにしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが自分のやりたいことを自分で決められることを大切にして、3~5歳児は子どもの目線の高さに合わせた低い棚に、おもちゃや絵本等を置き、子どもが自分で取り出したり片付けができるようにしています。0~2歳児には、発達過程に応じたおもちゃや絵本を、子どもの要求に応じ安全に留意してその都度、職員が取って渡しています。「お楽しみ会」では5歳児は子どもたちが縄跳びや鉄棒等のやりたいことを提案して発表の仕方について話し合いを行い子どもの自由な発想を受け止めて集団活動に取り入れています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児が長時間安心して過ごせるように、活動、食事、着替え、睡眠の場所を設定しています。保育室にサークルがあり、月齢を分けてゆったり過ごすことができます。朝の受け入れや夕方の引き渡しには、なるべく担任が関われるようシフトを工夫し、登園から送迎まで同じ部屋で過ごしています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳未満児の保育では、職員は子ども一人ひとりの気持ちや思いを受け止め、子どもが自分でやりたいという気持ちや意欲を大切にしながら見守り、職員が先回りしないようにしています。子どもが分かりやすいように、マークやシール等を利用して、収納場所等が把握できるようにしています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児は集団遊びを取り入れながら、興味関心のある活動に取り組めるような環境を整え、友だちと一緒に遊ぶ楽しさや充実感を味わえるようにしています。職員は「できる」と思っても十分できず、事故やケガに繋がりやすい時期であることを踏まえて安全で安心して遊べる環境作りを行い、生活リズム、基本的生活動作を覚えられるようにしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園舎は2階建てで、2階保育室に行くには階段を使っています。エレベーターがなく、子どもが車いす利用の場合は移動が困難な状況になりますが、過去に身体障がい児を受け入れた経験もあり、受け入れ時は可能な限り環境を工夫して対応することとしています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間計画に「長時間」の項目があり、1日を通しての保育の連動性に配慮しています。乳児クラスは受け入れ時に起床、朝食、授乳時間を把握し、1日の生活を見通して、連続性に配慮しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・幼児期の終わりまでに育ってほしい姿10項目を念頭に置き、就学を意識した5歳児後半のカリキュラム(アプローチカリキュラム)を作成して保育をしています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康管理マニュアルがあり、担任が朝の健康チェックを丁寧に行い、乳児は個人連絡票、幼児は体温表に当日の体温等を記載して子どもの体調を把握しています。アレルギーや熱性けいれん、薬の預かり等の情報はリストにして、災害時に持ち出せるようにしています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・定期的な健康診断・歯科健診の結果は、健康台帳、歯科健診表に記載しています。必要な情報はミーティングや会議で職員に周知をしています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー疾患のある子どもに対しては「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに園のマニュアルに沿って対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食育年間計画を作成し、年齢ごとのねらいを明示して食育の取組を行い、じゃがいもやピーマン、かぼちゃ、きゅうり等を栽培し、収穫した野菜を使ってクッキングを行っています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況、特に歯の生え変わりの時期や体調等によって、食事の量や食材の切り方を調整しています。離乳食の提供は咀嚼の状況等を確認しながら調理員、担任で話し合って食材の切り方や大きさ、硬さについて話し合っています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児クラスは個別の個人連絡票に子どもの様子を記載し、保護者に伝えています。3~5歳児クラスについては、毎日ドキュメンテーション方式で活動内容を写真や文章で紹介し、掲示板に掲示して、クラスの様子をわかりやすく伝えています。園だよりでも写真を使って活動の内容を伝えています。送迎時には、家庭での様子を尋ねたり、園でのその日の子どもの様子を伝えたりして情報を交換しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人連絡票やドキュメンテーションの掲示で日々の保育中の情報を伝え、送迎時には必ず挨拶をしてその日のエピソードを伝えてコミュニケーションを取り、保護者との信頼関係を築くようにしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・送迎時の保護者の様子や保育中も含めた子どもの顔色、言葉、態度等について目配りしています。着替えの際に、原因の分からないアザやケガ、やけど等がある場合には確認をして、状況に応じて写真を取っています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・職員は、ミーティング、カリキュラム会議、職員会議等で子どもの様子を話し合い、日々の保育の実践の振り返りをしています。月間指導計画、日案(保育日誌)には、自己評価(振り返り)欄があり、各担任が自らの保育実践について振り返り(自己評価)を行っています。評価結果はクラス会議等で共有し、互いの学びや意識の向上に繋げるようにしています。 |