市場保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | 市場保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 130(129) 名 |
所在地 | 230-0004 横浜市鶴見区元宮1-17-33 |
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TEL | 045(581)6169 | ホームページ | https://ica-yokohama.com/ichiba/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 1949年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人ICA | ||
職員数 |
常勤職員:28 名
非常勤職員:5 名
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専門職員 |
保育士:25 名
栄養士:3 名
調理員:3 名
子育て支援員:2 名
社会福祉主事:1 名
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施設・設備の概要 |
(本園)0~2歳児室:1
(本園)3~5歳児室 :3
(本園)調理室:1
(本園)トイレ:3
(本園)事務室:2
(本園)職員休憩室:1
(本園)地域子育て支援室:1
(本園)ホール:1
(本園)鉄筋2階建:延床面積 440㎡
(本園)園庭:618㎡
(分園)0~2歳児室:1
(分園)調理室:1
(分園)トイレ:2
(分園)事務室:1
(分園)職員休憩室:1
(分園)地域子育て支援室:1
(分園)ホール:1
(分園)木造2階建:延床面積 377㎡
(分園)園庭:16㎡
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【保育理念】 子どもたちが『健やかなからだとやさしいこころを持ち、人の和の中でいきいきと育つ』ことの出来る環境を追求する。 【基本方針】 『なかよしの子ども』(人と関わる力の育つ保育) 『健やかな子ども』(子どもの主体性が尊重される保育) 『夢を持つ子ども』(自主性を育む保育) 『見守られる子ども』(異年齢保育・チーム保育) |
【立地および施設の概要】 市場保育園は、社会福祉法人ICAが運営する認可保育所で、京浜急行線鶴見市場駅又はJR南武線尻手駅より徒歩約10分に位置しています。1949年4月に開設し、0歳児から5歳児まで定員130名に対し、129名が在籍しています。本園に2~5歳児、隣の分園に0、1歳児が生活し、2歳児を除き、異年齢で生活しています。 近隣は、古くからの町工場や住宅、商業施設、マンションが立ち並び、隣に市場小学校があり、ほとんどの卒園生が入学しています。 園庭にはゆず、梅、モクレン、サルスベリ等が植えられ、畑で夏野菜や冬野菜を栽培し、収穫してクッキングをしています。園庭には、トンネルのある築山やすべり台、三角ログハウス、機関車等があり、子どもたちは朝から固定遊具や三輪車、砂場で思い切り体を使って遊んでいます。 【園の特徴】 保育目標として、「なかよしの子ども(人と関わる力の育つ保育)」「健やかな子ども(子どもの主体性が尊重される保育)」「夢をもつ子ども(自主性を育む保育)」「見守られる子ども(異年齢保育・チーム保育)」をかかげています。 園では、園長・副園長・主任・副主任・給食長からなる執行部会議のほか、リーダー会議、職員会議、クラス会議、年齢別会議、プロジェクトチーム会議、行事会議等を定例的に開催し、全職員が役割分担し、話し合いが行われています。プロジェクトチームとして、資質向上、IT管理、環境美化、安全管理、食育推進の各グループを組成し、業務の改善、質の向上に取り組んでいます。 |
評価実施期間 | 2022/06/02(契約日) ~2023/03/24(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 4 回(2017年度) |
特長や今後期待される点 | 1.子ども同士の関わりや主体性・自主性を大切にした保育 幼児クラス(3~5歳児)は3クラスに分かれ、異年齢で生活する中で、子ども同士が教えあったり、教えてもらったりして共に育つことを大切にし、子どもが自ら育っていこうとする力を尊重しています。子ども同士の関わりの中で、相手の気持ちや考えを聞いたり、自分の意見を言うことの大切さとともに、どうしたら良いかを考える機会を設け、子どもの人権や自主性を尊重する保育に努めています。毎月のクラスだよりには、子ども同士の関わりに関するエピソードが載せられています。年上の子どもが、すべり台の遊び方を年下の子どもに教え、滑り降りてきた年下の子どもを抱きしめる等、日々の生活や遊びの中で子ども同士が互いに寄り添い、相手を尊重する姿を伺うことができます。 室内遊びと園庭での外遊びを選択できるようにし、自由に遊べる時間を提供しています。子どものやりたい気持ちを育て、パーテーションやマットで、お絵描き、ブロック遊び、ままごと遊び等、集中して遊べるようにし、職員は子どもたちが自主的に遊びこめるよう見守っています。 2.園内研修による質の向上への取組 園のリーダー層で構成する「資質向上グループ」を中心に園内研修を企画・開催し、理念・方針に沿ったテーマで話し合い、職員会議後の意見交換勉強会では、全員で話し合いを重ねることで質の向上に取り組んでいます。園内研修や意見交換勉強会のテーマとして、保育目標(なかよしの子ども等)や第三者評価、虐待予防・人権擁護、食事・食具、玩具、行事、嘔吐処理やAED等の安全管理について話し合い、改善に取り組んでいます。 3.個別の目標管理やチェックリストによる振り返りの実施 職員は、年に2回(半期、年度末)「個別目標シート」に目標に対する振り返りと新たな目標を設定しています。年度末には、「個別目標シート」に沿ってこれまでの振り返りを行い、能力活用状況、次年度の目標、5年後の自身の姿等を設定しています。また、職員は、「保育士チェックリスト」を使い、自身の基本行動や保育について振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善に努めています。園長は、これらを基に面接を行い、職員の目標の達成状況を把握し、新年度の目標、受講すべき研修、配置等を決定しています。 4.実施状況の評価が行える事業計画の策定と保護者へのさらなる周知の検討 中長期事業計画並びに単年度事業計画は策定されていますが、財務面の裏付けとなる中長期の収支計画を策定するとともに、事業計画は、数値目標や具体的な成果目標を設定し、実施状況の評価が行える計画内容にすることが望まれます。また、保護者に周知する事業計画の内容として、行事計画や活動内容に加え、環境整備や地域交流等、子どもや保護者に関係する計画も盛り込み、事業計画について保護者へのさらなる周知を図ることが望まれます。 |
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第三者評価を受審して まず初めに、この度はお忙しい中利用者アンケートにご協力下さいました保護者の皆様に、厚くお礼を申し上げます。また、時間をかけて丁寧な聞き取りや、私たち保育者の思いを受け止めての評価や、第三者としての気付き、ご指摘を頂きました評価機関の皆様に感謝申し上げます。 今回は前回の受審から5年が経ち、新しい評価基準の中で、改めて日頃の保育を見直し、保育の質の向上に努めたいと思い受審しました。 個人の自己評価を行った後、主任とリーダーが中心となり、クラスごとや勤続年数の近い職員同士で意見交換を行いました。それにより『自己の保育』『市場保育園の保育』を職員同士で振り返り、強みや課題等、改めて多くの事を共有することが出来ました。 受審が終わり、評価結果報告の中で、子どもたちが主体的に過ごしているところを見て頂けたことが、嬉しさと共に自信にも繋がりました。また、利用者アンケートや自己評価等の結果から、今後の取り組むべきことが見えて来ましたので、どう改善をしていくのか、如何に工夫をしていくのかを検討しています。 今後も子どもたち一人ひとりが、自分らしくいきいきと過ごせる環境を整え、保護者の方とはお子さまの成長を共感し、喜びあっていけるように取り組んでいきたいと考えております。また、地域の中での保育園としての役割もより一層意識をし、今後とも皆さまに親しまれる園でありたいと思っております。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・理念は「子どもたちが健やかな身体とやさしい心を持ち、人の和の中でいきいきと育つことの出来る環境を追求する」であり、法人及び園の使命や方向、考え方を読み取ることができます。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・運営法人本部は、他の法人役員や他施設の施設長との交流の中で、社会福祉事業全体の動向について情報収集し、課題を把握・分析しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長・副園長は、組織体制や職員体制、設備の整備について話し合い課題や問題点を明らかにし、財務状況については、副園長と顧問会計事務所で分析し、課題・問題点を理事長、園長に報告しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・運営法人作成の中長期計画(令和3年度~9年度)があり、基本理念、基本方針のもと、保育計画、環境整備計画、人材育成計画、地域連携計画別に目標を明確にしています。運営法人の中長期計画の中には、当園としての令和3年度の評価・改善点を踏まえた令和4年度の目標が設定されています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・運営法人の中長期計画の内容を反映した、「令和4年度市場保育園事業計画書」を策定しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画は、各クラス及び各プロジェクトチームで意見を集約して、園長を中心にした執行部が立案し、財務面は園長が副園長と相談・精査して、法人の役員会の承認を得て策定しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園説明会で行事計画等の主な内容について説明し、保護者懇談会で資料を配付し今年の行事計画のほか、保育テーマや活動内容について説明しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・各指導計画は、全体的な計画を基に、年齢別の各学年で年間、月間の各指導計画を立案し、各クラスで週案を立て、活動期間終了時に評価・反省をして、次の計画に繋げています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・資質向上グループを中心に自園が取り組む課題・テーマについての勉強会を開き、年度末に各グループごとに改善策を発表しています。また、年度末の保護者アンケートの意見・要望等に対し、各会議やクラス内で協議し、改善策や改善計画を策定しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・施設長は、毎月の園だよりの冒頭で、自らの保育方針、保護者への配慮、園の取組等をコメントしています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・施設長は、社会福祉法、児童福祉法、保育所保育指針、児童虐待の防止に関する法律、個人情報保護法等を理解しています。経理規程には、一定額以上の取引については、見積書を事前に徴収することを定め、取引業者等の利害関係者との適正な関係を保持しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、各種指導計画の振り返りや年度末の園の自己評価を通し、園の保育の質の現状を把握しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、副園長や顧問労務士とともに、人事・労務等の分析を行い、副園長・顧問会計士が行う財務等の分析結果の報告を受けています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・人材の確保(採用)については、法人の中長期計画で「保育人材の確保」を取り上げ、園でも最大の経営課題ととらえています。人材の育成計画として、「キャリアパス」があり、職位別に経験年数、職責、職務内容、求められるスキル、主な研修をあげ、育成方針を明確にしています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員の処遇改善については、国の処遇改善制度に則り、職員の勤続年数、職務に対する成果・貢献度を評価して行っています。永年勤続職員を永年勤続者(3,5,10,20年)として表彰しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員の労務管理は園長・副園長が担い責任体制を明確にしています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・期待される職員像は、法人作成の「キャリアパス」に記載され、職員は、これを基に「個別目標シート」を作成しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人作成の「キャリアパス」の中に、職位別の「求められるスキル」や主な研修名が明記されています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・新人のOJTはサブ・リーダーが行い、配置換え等があった職員へのOJTは配属のクラス内で実施しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育基本マニュアル」に、実習生に関するマニュアルがあり、基本的な考え方、事前オリエンテーション、実習プログラム、日誌等の指導について記載しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園のホームページに、園の概要、理念・保育目標、保育の内容、地域子育て支援情報、第三者評価受審結果を掲載し、WAMNETに現況報告書、財務諸表等の決算状況を掲載しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「運営規程」の中で、園長ほか職員の職務内容や文書の保存期間等について規定し、「職務権限規程」や「保育基本マニュアル」の職務分担で園長・副園長ほか職員の職務分掌と権限・責任を規定して、職員に周知しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域との関わりについては、中長期計画や単年度事業計画の中で、地域連携計画として取り上げ、基本方針を明記しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育基本マニュアルに、ボランティアの受け入れに伴う基本的考え方、事前オリエンテーションについて記載しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育基本マニュアルに関連施設として、警察署、消防署、市役所、区役所、児童相談所、県・市・区の各社会福祉協議会、わくわく保育園、地域療育センター、市場小学校をリスト化して、警察・消防・病院は事務室に貼りだしています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・鶴見区社会福祉協議会、鶴見あいねっとに加盟し、地区懇談会に出席して地域の福祉ニーズや生活課題等を把握しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・地域の未就園児向けに、現在園庭開放を行っていますが、一時保育はコロナ禍のため中断しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育目標に「子どもの主体性が尊重される保育」を明示し、職員は「全国保育士会倫理綱領」や保育基本マニュアルの「子どもの人権」を理解し、日々の保育の中で実践できるように取り組んでいます。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育基本マニュアル「子どもの人権」の中の「羞恥心に配慮した保育に関する項目」にプライバシー保護に関する具体的事例(着替えは速やかに行い長時間裸でいない。おねしょをした時は、周囲の子に気づかれないように早めに対応するなど)が記載され、職員は勉強会等によって理解し、実践しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園を紹介するパンフレットはカラー写真や図、絵を使いわかりやすく説明しています。ホームページには園の基本情報、特徴、年間行事等詳しく説明しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園面談時に、0、1歳児は保育士、栄養士が説明し、2歳児以上は保育士が対応しています。食物アレルギーのある子どもに対しては保育士、栄養士が同席しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・引継ぎに関しての定められた文書はありませんが、保護者の同意、区役所の依頼があれば必要に応じて引継ぎ文書を提出する場合もあります。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の中で、職員は子どもが何を求めているかを常に考え、応答的に関わりながら、子どもが楽しいと思えるような遊びや活動を取り入れています。幼児クラスは帰りの集まり等で今日はどんな日だったかを聞いたり、行事の後に子どもたちの感想を聞き、話し合う機会を設けています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・意見・要望の解決責任者は園長で、受付担当者は主任です。第三者委員2名の氏名を重要事項説明書、入園・進級のしおりに明記し、入園説明会で保護者に説明しています。園で解決できないときは専門機関を紹介することを明記しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者が相談したり、意見を述べる相手を選択できるよう、園内の相談窓口、第三者委員を重要事項説明書、入園のしおりに記載するとともに、園の玄関ホールに「横浜市福祉調整委員会」のポスターを掲示しています。重要事項説明書には、「面接・電話・文書等の方法により、相談・苦情を受け付けています。」旨、記載しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は送迎の際できるだけ保護者一人ひとりに声をかけ、良好な関係を築いています。クラスボードに誰が担当者なのかわかりやすいように職員の写真を掲示しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関する責任者は園長です。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策の責任者は園長です。感染症対応マニュアルを作成し、予防対策や発生時の対応方法を明記し、職員に周知しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・非常災害対応マニュアルに災害時の対応について文書化し、職員に周知しています。安全管理プロジェクトチームが中心となり、避難経路を定期的に確認し、日頃から安全確保について話し合っています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「保育基本マニュアル」の中に「健康管理」「事故対応」「感染症対応」「アレルギー児」「衛生管理」「安全管理」「虐待対応」等の各種マニュアル、保育の手順等を定めた「おむつ交換」「エピペン」等の各種手順書を文書化しており、職員が一定のサービスを提供できるようにしています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・標準的な実施方法としてのマニュアルの見直しは各プロジェクトチームが年度末に見直しを行うほか、研修や事故があった時に適宜見直しを行っています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に個人面談で家庭環境、子どもの身体状況や生活状況、保護者の意向を把握しているほか、児童票、健康カードに入園前の病気の記録、予防接種等を記入してもらっています。入園後は発達経過記録票等でアセスメントが実施されています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・年間指導計画は四半期ごとに、月間指導計画は月末に評価・反省を行い、週案は日々の振り返りをし、次期の計画を立てています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの発達状況や生活状況は、園独自の書式で記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人情報保護規定、運営規程、保育基本マニュアル等に子どもの記録等の個人情報の保存期間、管理、開示、個人情報に関しての職員が守るべき姿勢を明記しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針等をベースに、保育所の理念・基本方針・保育目標に基づき、子どもの最善の利益を考慮して作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各保育室に空気清浄機や加湿器等を備え、夏場は28℃、冬場は25℃、湿度60~70%としていますが、子どもの様子や温湿度計を見ながら調節し、快適な空間を作るようにしています。廊下の窓を開け、換気扇は24時間換気を行っています。採光はカーテンやサンシェードで調節しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に提出される児童票や「健康カード」、入園面談等から子どもの様子、家族関係、健康状態を把握しています。入園前面談で収集した生活状況、授乳、離乳、アレルギー等について保護者から情報を収集し、把握しています。入園後は連絡帳や送迎時の会話、個人面談を通して子どもの状況を把握し、毎月の個別指導計画に反映しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達に合わせて基本的生活習慣が身に付くように配慮しています。トイレでの排泄やパンツへの移行は家庭と連携し、子どもの気持ちを大切にし、子どものペースで無理なく進めるようにしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・様々な種類の玩具や絵本、生活面で必要なものを子どもの目に入り、自分で触れたり手に取りやすい場所に備えています。子どもが興味を示さなくなった玩具を定期的に入れ替え、遊びたくなる環境を整備しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児は1歳児と同じ空間で生活しています。睡眠、食事、遊びの空間に分かれ、子どもたちが生活するための十分な広さが確保されています。室内はパーテーションで区切られており、眠くなった子どもがマットで寝たり、安全にハイハイできるように環境を整えています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・遊びや生活の中で子どもが自分でしようとしているときはそばで見守り、必要に応じて声をかけながら手伝うようにしています。個々の成長を見極めながら、自分でできたときには褒め、自信につながるようにしています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児の保育では、日々の遊びの中で興味のあることから様々な遊びを提案・提供し、集団遊びを楽しみ、友達同士の関わりを深められるようにしています。また順番を守る・ルールを守る・説明を聞くなど園生活でのルールを知らせています。小集団から徐々に大きな集団で取り組むことを増やし、大きい集団の中でも安心して活動を楽しめるようにしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どもの状況に配慮した「個別支援計画」を作成し、クラスの指導計画と関連付けています。2~5歳児の月間指導計画には個別配慮欄を設け、配慮が必要な子どもの状況を記入しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画に、長時間にわたる保育について記載しています。保育時間の長い子どもに配慮し、デイリープログラムや週案は子どもが安心して心地よく過ごすことができるよう、ゆったりとした計画になっています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画の中の「小学校との連携」にもとづいて、5歳児クラスの年間指導計画には小学校入学を視野に入れた計画を明記し、取り組んでいます。また隣接する小学校と共同で作成したスタートカリキュラムにもとづいて5歳児の月間指導計画を作成し、就学に向けて無理なく就学できるように取り組んでいます。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康管理マニュアルがあり、それにもとづいて子どもの健康状態を把握しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年2回の健康診断(内科健診)、歯科健診、3歳児の視聴覚検診、3~5歳児の尿検査を実施しています。結果は安全管理プロジェクトチームが集計し、健康診断児童票の診査事項(健康診断の結果)、歯科健康診査票に記録し、データを管理しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育所におけるアレルギーガイドライン」をもとにアレルギー疾患対応マニュアルを作成し、子どもの状況に応じた対応を行っています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食育計画表を作成しています。年齢別ねらいを設定し、月ごと、乳児・幼児ごと、行事食、季節の食材、季節を味わう料理、保護者支援(おたより)、地域、食育講話で構成され、子どもたちが食に関する豊かな体験ができるようにしています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの発達状況や体調を考慮して食材の切り方等の調理を工夫しています。0歳児の離乳食の進み具合を栄養士と保育士で伝え合い、保護者と連携をとりながら、子どもの発達に合った食べ物の形状に変えています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児クラスは「連絡帳」を使い、毎日の家庭での様子、園での様子を交互に記入し、やり取りをしています。2~5歳児クラスでは、ホワイトボード(連絡ボード)を使い、毎日の様子を伝え、傍らに先週の活動も伝えています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・登降園時に保護者とのコミュニケーションを図るようにし、声かけや挨拶を心がけています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎朝、登園時に子どもの様子を観察し、些細な変化にも気が付けるようにしています。また、理由が曖昧な長期休みの子どもには、定期的に連絡をとるようにしています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画は、計画終了時に各学年で話し合い、週案・個別指導計画は、各クラスで話し合い、評価・反省(振り返り)を行っています。 |