横浜市中川西保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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【保育理念】 児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ育成されるように努める ~すべての子どもが自分を「かけがえのない存在」と感じ、 自信をもって生きていかれるように~ 【保育方針】 ・子ども一人ひとりを大切にする保育を実施します ・子どもの気持ちに共感する保育を実施します ・健康的で安全な環境の下で保育を実施します ・豊かな情操が生まれるような環境のもとで保育を実施します ・家庭や地域と連携を持ち、開かれた保育を目指します |
【立地および施設の概要】 横浜市中川西保育園は、横浜市営地下鉄ブルーライン中川駅から徒歩7分の、閑静な住宅街にあります。中川西地区センター、中川西中学校、竹林と広葉樹が美しい里山の烏山公園が近く、安全に散歩のできる緑道に面して在り、身近に自然に触れられる環境です。園庭には、さくらんぼ、きいちご、りんご、どんぐり、やまもも等、クラス名になっている実のなる木や四季折々の植栽があります。0歳から5歳まで、119名が在籍しています。 【園の特徴】 園目標に「たのしくあそべるほいくえん」を掲げ、子どもの遊びが豊かに広がる働きかけに努めています。都筑区では、「つみきのつづき」をキャッチフレーズとして、積木の楽しさを伝える取組を進めており、園でも大量の積み木を備え、帽子をかぶって靴下を履くなど、安全に配慮してホール等の広いスペースでダイナミックに遊べるようにしています。 近隣の公園に散歩に行った時は、どんぐりや枯れ葉、枝を集めて製作や遊びにつなげています。カイコ、クワガタ、カブトムシ、かたつむり等を飼育し、生き物に触れる機会を持っています。菜の花やトウモロコシ、稲やゴマを栽培して、食育活動も盛んです。 園は都筑区にある公立4園の一つで、育児相談、育児講座、給食体験・離乳食体験、一時保育、出前保育、交流保育、園庭開放等を行うほか、ネットワーク会議に出席して、保育施設全体の保育の質の向上に取り組む役割を担っています。 |
評価実施期間 | 2022/04/25(契約日) ~2023/02/27(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2016年度) |
特長や今後期待される点 | 1.豊かに展開する子どもの遊びの環境づくり 保育室の天井から吊るしたゆらゆらと揺れるモビールを見て気分転換したり、窓辺にステンドカラーシートを貼って差し込む光の揺らぎを楽しめるようにするなど、子どもが身近な事象に興味が持てる環境づくりをしています。 手づくりおもちゃは、様々な布の感触が楽しめて、触るとカシャカシャと音がします。大きな密閉袋に、夏は水を入れてウォーターベッドにしたり、秋には枯れ葉を詰めてクッションにしています。どんぐりとペットボトルでマラカスを作り、職員のギターに合わせて歌をうたったりしています。 5歳児は育てたカイコの繭でコサージュを作って卒園式に胸に付けます。JAの方の指導を受けて稲を栽培しています。脱穀し、栽培したゴマと合わせておにぎりを作ったり、藁をしめ縄にしたりしています。 2.保育を可視化する取組の深化と活用 職員が円滑にコミュニケーションをとりながら保育観や事例を話し、保育を視覚的に捉えて保育を振り返り、保育の質の向上を目指しています。 毎月の職員会議では月間指導計画の内容を話し合い、その過程を蜘蛛の巣状の図式にして紙面にし、プロジェクターを用いて職員間で共有しています。子どもの育ちの過程と育みたい方向性が職員間で共通認識でき、意見交換をしながら、評価・見直しにつなげています。 また、子どもたちが遊びに取り組む様子を写真とコメントにして保育を「見える化」し、コロナ禍の中で、子どもたちの日々の姿を保護者に伝え、クラス懇談会をオンラインで行って、保護者とも子どもの育ちを共有しています。 3.職員が主体的に取り組む園内研修 やってみたい活動を職員同士で呼びかけて取り組む、「わくわく保育宣言」活動を園内研修として行って、全職員がそれぞれ学びたい研修に主体的に参加しています。 職場の風通しをよくする「風の会」、経験の浅い職員の語り場「ひよこの会」、動植物お世話担当「いきものがかり」、職員の情報ツール「なかにし新聞」などの活動があり、園内を巻き込むように行われています。 「風の会」では、働きやすい職場や語りたい園づくりを目指し、職員同士の関わりを大切にしています。職場の課題について、廊下に掲示して職員の意見を付箋で集めています。「なかにし新聞」は都筑区内公立4園の学び合いの会の報告をするなどして、他園の良い取組を紹介し、得られた気づきを掲載しています。 職員が主体的に取り組み、自分の強みを発揮できる場となっています。 4.保護者の相談や意向を集め保育に反映する取組 意見箱「ちょっときいてねbox」を備え付け、匿名でも苦情・相談を受け付けるなど相談しやすい体制を整備しています。懇談会を年2回、個人面談を年1回行っていますが、そのほか希望者には随時プチ面談を行うことを、年度始めに保護者に伝えています。面談よりも心理的な抵抗がなく気軽な相談ができ、職員が保護者に確認したいことがある時なども、構えず行うことができます。 また、2か月ごとの保護者会(役員会)に園長が出席し、保護者の声を直接受け止め、改善に向けて職員間で共有し保護者満足度の向上に取り組んでいます。 5.全職員でのマニュアルの確認 マニュアルは事務室にあり、各クラスに午睡チェック、オムツの替え方、プール遊び、散歩、下痢便・吐物処理、アレルギー除去食、与薬手順書等の手順書を置いて、職員が必要な時はすぐに確認ができるようにしています。一部、手順書通りの対応が見られない場面が見られました。マニュアル通りの対応ができているか、全職員で確認し合うことが望まれます。 |
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第三者評価受審にあたり、園の自己評価をもとに評価項目ごとに話し合いを進めてきました。保育園を取り巻く環境の変化に伴い新たな課題が出てきたところもあり、改善策を検討していく中で、一人ひとりの捉え方の違いにも気づくことができました。保育者は常に保育の質の向上に努力が望まれます。保育を振り返り、職員間での共通認識を確認する場にもなりました。 様々な経験は子どもにとって大きな意味があり、保育者の援助や言葉かけ一つ一つによって成長しています。その意味や根拠をさらに深めて話し合う中で、子どもたちにとって大切なことは様々な環境と、わくわくする体験であることを確認しました。子どもたちの健やかな成長と発達は、何よりも大きな喜びです。これからも子どもたちが安心して自己発揮していけるような園づくりに力を注いでいこうと考えます。評価機関の方からも参考となるご意見をいただきました。保育や園運営に活かし、保育の質の向上に努めてまいります。子どもたちにも保護者の方々にも頼りになる保育園に、そして地域の方々にも愛される保育園になるように、全職員で力を合わせてまいります。 第三者評価をしていただきました評価機関の皆様には、中川西保育園の取り組みを温かく受け止めていただき、保育者と子どもたちの姿をしっかりと捉えて評価していただいたことを心より感謝いたします。ありがとうございました。 清水千穂子 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園目標は「たのしくあそべるほいくえん」とし、保育姿勢を、「一人ひとりの子どもを大切にする」「子どもの気持ちに共感する」「清潔で安全な環境をつくる」「豊かな情操が育まれる環境をつくる」「家庭や地域と連携を深め、開かれた保育園をつくる」とし、子どもの人権を尊重する、園の目指す方向、職員の行動規範となる具体的な内容になっています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向は、「第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画」や「横浜市地域福祉保健計画」「都筑区地域福祉保健計画」等を通じて把握しています。この地域は港北ニュータウンの新しい住民の街のため、身近な人や地域に関心をもって、ゆるやかに人とつながることを目的とした都筑区地域福祉保健計画「つづき あい」が策定されています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市の事業計画と都筑区の区政方針、毎年実施している園の「自己評価」を分析しています。「行動計画・評価書」を作成し、一人ひとりを尊重した保育の提供や保護者とのコミュニケーション、遊びの環境の整備等を保育運営の課題と認識しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市こども青年局が掲げた中長期的なビジョン「市立保育所のあり方に関する基本方針」に基づき、令和2年度から6年度までの「第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画」を策定しています。保育の質の向上、子育て支援の充実、保育のセーフティネットの役割等の「市立保育所の果たすべき役割・機能」を明記して、具体的な数値目標や目指す姿が示されています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長が園運営に関する年間計画「行動計画・評価書」を作成します。職員と保育に関する「全体的な計画」を策定し、これらをもとに年間・月間の指導計画や研修、行事、保健、食育、異年齢等の各計画を策定して運営しています。これらは、数値目標や振り返りの時期を決めて見直しをしながら、評価を行っています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の事業計画は、年度末の会議で次年度に向けて話し合われたものや、保護者アンケートの意見も反映して策定しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の主な内容は、入園説明会や年度始めの懇談会で行事予定表と、クラス運営方針をもとに保護者に説明をしています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年間、月間指導計画、週案には、ねらいや自己評価欄があり、職員が計画、実行、振り返りを行っています。カリキュラム会議、乳児会議、幼児会議、クラス内で保育の内容や改善点について話し合って、対策、改善を検討する体制があります。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の自己評価と保護者アンケートの結果をもとに、職員会議で内容の分析と課題、改善策を話し合い、「保育所の自己評価の結果」としてまとめ、園内に掲示しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、年度始めに行動計画・評価書を作成し、それに基づき職員会議で、担当業務の状況分析、目標の全体像、重点推進課題、所管業務の目標等を説明しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、社会福祉関係法令や労働基準法令、諸規程を理解し、「横浜市職員行動基準」に沿って誠実、公平性、透明性を意識し、物品購入や工事発注等も規程を遵守して行っています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は主任やリーダー職員と話し合いをしながら、日誌や毎月の指導計画の振り返り、ミーティング、各会議を通して、保育の現状について把握をしています。年度始め、中間期、年度末に振り返りの機会を持ち、毎年の園の自己評価においても保育の質の現状について、評価・分析を行っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は各会議で課題や改善に向けた方向性を示し、業務の効率化、事務量の削減、事務時間の確保と事務作業環境の改善、休憩のとり方、応援職員の配置等、働きやすい環境つくりに取り組むことで組織内に同様の意識が形成されるようにしています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市の公立保育園であり、横浜市の人事施策に従い、正規職員等必要な福祉人材を確保しています。「横浜市の人材育成ビジョン」に「職位に応じて求められる姿」を定めています。また、保育士として身につけてほしい能力の指標「保育士キャリアラダー」を定めています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・設置主体である横浜市は、「横浜市職員行動基準」を定めています。全職員に求められる職員像、5つの行動基準を示しています。また、「横浜市の人材育成ビジョン」に「職位に応じて求められる姿」を定めています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、労務管理の責任者として、職員の有給取得状況や時間外労働時間等を把握しています。園長作成の「行動計画・評価表」では、ライフ・ワーク・バランスの指標を提示し働きやすい職場作りに努めています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・目標管理制度により、職員は1人ひとりが年度始めに園長が作成した「行動計画・評価表」を参考に、業務目標を掲げ、具体的取組事項、達成時期、能力開発目標を設定し「目標共有シート」を作成し、それをもとに園長と面談しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・各職員は、園長と面談しキャリアを見通せるような研修受講について話し合い、今後身につけたい専門能力等の今年度の研修計画につなげています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、目標共有シートや保育士キャリアラダーにより、各職員の知識や技術水準、専門資格の取得状況を把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生受け入れのマニュアルに基づいて、実習生を受け入れています。マニュアルには、受け入れに関する姿勢、受け入れ目的、受け入れ手順、オリエンテーションの内容、注意事項、反省会等を記載しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・子ども・子育て支援情報講評システム「ここdeサーチ」に園の概要、保育理念、園目標、受け入れ可能数等を掲載しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市制定の「予算・決算及び金銭会計規則」に従った取組がなされています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域に開かれた保育園づくりを大切にしており、保育姿勢や重要事項説明書に掲載しています。全体的な計画には「地域の人々に親しみを持つ」「地域社会における文化や伝統に親しむ」などを記載し、計画に従って全職員で取り組んでいます。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画の中の「地域とのかかわり」の項目で「学生ボランティアの受け入れ」を明記しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・都筑区子育てネットワーク会議、北部療育センター運営協議会、幼保小実行委員連絡会に参加し、地域の課題について協働で取り組んでいます。自然に触れることの大切さを幼保小連携交流事業での五感教育研究所の講演で学び、日常の保育に生かしています。子育てネットワーク連絡会共通の課題として、もうすぐ母親になるプレママに対して地域において孤立しないよう働きかける運動に取り組んでいます。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、都筑区公立園長会、都筑区公民園長会、子育てネットワーク連絡会等に出席し、地域のニーズを把握するとともに、横浜市や都筑区の待機児童の数等を把握しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・把握した福祉ニーズに基づいて「育児支援事業年間計画書」を作成しています。育児講座やイベント、「おひさままつり」、交流保育、子育て座談会、離乳食や給食体験等に参加を呼びかけ、地域の子育ての仲間づくりに努めています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市の「よこはま☆保育・教育宣言」に従い、子どもを尊重した保育の提供や取組みが行われています |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「プライバシーに関するマニュアル規程」を作成しオムツ交換等の手順も作成しています。規程や手順にもとづき「その子が触れてほしくない内容やことがら」について配慮しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」において、園の理念、基本方針、保育内容等を公表し、インタ―ネットで閲覧可能です。園のパンフレットを横浜市中川地域ケアプラザ、都筑区子育て支援センターPopolaに備え付けています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会では重要事項説明書を用い、園の概要、保育内容、利用サービス、服装や持ち物等について丁寧に説明し利用契約書にサインをいただいています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・転園の際、保護者や転園先の要望がある場合には、園での子どもの様子を保護者経由で転園先の園に引き継いでいます。心配な子どもが転園した場合は、保護者に確認したうえで、転園先の園から連絡があれば、園での子どもの様子を口頭で伝えています。転入先で子どもがスムーズに生活できるよう、また終了後の相談体制について文書を作成することが望まれます。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画の保育方針に「子どもの気持ちに共感する保育の実施」を掲げ、各学年の年間・毎月の保育計画では子どもの姿や気持ちに寄り添った内容を計画しています。月末にはクラスで保育計画の反省と課題の抽出を行い、次月につなげています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書に苦情解決制度について記載し、園玄関にも掲示しています。園以外の相談窓口も案内しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書に、苦情解決制度について、相談・苦情受付窓口(クラス担任または主任保育士)、相談・苦情解決責任者(園長)、第三者委員2名を明記する他、園以外の相談窓口も案内し、図解で苦情体制を説明しています。入園説明会、懇談会でも口頭で説明し、クラス内掲示、通用門でも掲示しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者からの相談は、0歳児~2歳児や障がい児との連絡帳のやり取り、毎日の送迎の際の会話等でも受けています。面談の際には、パーテーションとカーテンで仕切った事務所の面接コーナーを案内しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルに、安全・防災防犯対策等、発生時の対応や安全管理の手順が整理されています。毎月、様々な事故を想定した危機管理訓練を計画的に行っています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルの中に感染症の項目があり、毎日の手洗い、うがい、換気、消毒等の感染予防をしています。子どもの感染症が疑われる場合は、保護者にお迎えを要請し、事務室で子どもを休ませて、体調の見守りをしています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「都筑区保育・教育施設班活動マニュアル」に有事の際の責任体制を明記し、緊急連絡先一覧が整理されています。立地により想定される災害はありませんが、職員参集について取り決めがあり、保育を継続するための対策を講じています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・横浜市立保育園として、「よこはまの保育」を土台とし、「よこはま☆保育教育宣言」の保育に当たる姿勢を反映させて、子どもの尊重を第一に考え、個人情報保護や権利擁護に関わる姿勢を明記して、各種マニュアルを整備しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルは年度末に見直しをして修正をしています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時の提出書類及び入園前の面談と、入園後は連絡帳、日頃の会話、個別面談等で子どもの保育に必要な個別事情や保護者の意向を把握して、指導計画を作成しています。必要に応じて、かかりつけ医、都筑区こども家庭支援課、横浜市北部地域療育センター等の関係機関や調理担当者から情報を得ています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は4期の期ごと、月間指導計画は毎月、クラス担任が話し合って振り返りと評価をし、全体ではカリキュラム会議で共有しています。年間指導計画を保育園業務支援システムで配信し、保護者に知らせています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の実施状況は、クラスごとの保育日誌、ドキュメンテーション日誌、個々の子どもの成長については、児童健康台帳、経過記録等、横浜市公立保育園共通の書式に記録をしています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市個人情報の保護に関する条例」に基づいて、個人情報に関するものは、全て事務所の鍵のかかる書庫に保管をし、パソコンもパスワード管理して本体も施錠して持ち出せないようになっています。記録の保存や廃棄の規定に従い、情報開示は横浜市の情報公開の手続きを踏んで行っています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、保育所保育指針、「よこはまの保育」を踏まえながら、子どもの発達や生活の連続性を十分に考慮し、子どもの健全な育ちを目標に、保育理念・基本方針・園の保育目標に基づいて作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室内に、エアコンや扇風機、空気清浄機、加湿器を備え、温湿度は日誌に記録をしています。二酸化炭素濃度計を置き、感染症拡大防止の観点から特に換気に注意を払っています。保育室は窓からの光が入るようにしています。職員の声の大きさ、トーン等も大切な環境と考え、意識をしています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に保護者が提出した児童票・健康台帳や、入園時の面接で得られた情報、入園後の保護者とのやりとりや子どもと職員の関わりから子どもの状況を把握し、職員間で共有して個性を尊重した保育に努めています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・基本的な生活習慣の習得は、日々の保育の中で繰り返し、年齢に合わせた言葉でわかりやすく伝えています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの今の様子を捉えて、興味、関心に応じた週案を柔軟に立てています。子どもがやりたいことを自分で決められることを大切にして、子どもの目線の高さの棚に、おもちゃや絵本を置き、子どもが自分で取り出したり、片付けができるようにしています。保育室にコーナーを作り、遊びに集中できるようにしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室は、パーテーションや敷物で区切って、遊び、食事、午睡の場を分けて、安全と清潔に配慮しています。必要に応じ午前寝をするなど、一人ひとりのペースを尊重しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1歳児は低月齢と高月齢でクラスを二つに分けて、集団を小さくして食事や遊びに丁寧に関わっています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児、4歳児、5歳児の3クラスで保育内容の計画を会議で共有し、つながりのある保育となることをねらっています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・エレベーターを備え、園舎内の床は段差のない造りです。車椅子用のトイレはありませんが、2階の幼児トイレは自動水洗になっています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・長時間園で過ごす子どものために、家庭での生活リズムを考慮して、1日のリズムが安定したものになるようなデイリープログラムを期ごとに策定して、安心して過ごせるようにしています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画には、「幼保小連携」の項目を設け、アプローチカリキュラムや幼保小連携交流事業等の計画を立てています。5歳児の年間指導計画では、「一人ひとりが自分らしさを発揮し、認められる経験をし、互いに尊重し合うことの大切さを感じる」などのねらいを設定しています。月間指導計画では、ルールを確認することや守ることを遊びの中で身につける、生活の中で使う言葉等に興味を持つよう記載されています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市作成の健康管理マニュアルがあり、一人ひとりの健康状態を把握しています。「保健(衛生)計画」をもとに、毎日の健康観察や健康診断、歯科健診、身体測定等を実施し、健康管理に努めていまケガ |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年2回の健康診断、歯科健診結果は、園医からの助言や見解と共に健康台帳に記録し、関係する職員には個別に周知しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市こども青少年局の「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン2019年度版」に沿って誤飲誤食が起こらないよう対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食育年間指導計画、栽培計画を作成しています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・調理担当職員や保育士が出席する給食会議やミーティングで、献立の感想や反省を行い、味付け、切り方や盛り付け方についても工夫し、食べやすいよう検討しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児は個人連絡帳があり、送迎時に子どもの様子を伝え合い保護者と情報共有しています。テラスからの送迎口付近に、子どもの様子を写真やコメントを工夫して、ドキュメンテーションで伝えています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者へ日常的に声をかけ、朝は子どもの体調確認、夕方は1日の様子を伝えています。保護者の思いを察し、保護者の気持ちを聞き出す温かなコミュニケーションを心がけています。保育中のケガについては職員から説明をして、信頼関係を築くようにしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・送迎時の保護者の様子や気になる言葉がないか、着替え時に子どもの身体の様子を確認し、言動や様子をイラストや写真を交えて記録しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・職員の保育の自己評価は、年間指導計画、月間指導計画、保育日誌に自己評価欄があり、それぞれ4半期ごと、月ごと、毎日行っています。また、日々のドキュメンテーション記録によっても保育の振り返りをして、クラス担任間で話し合いをしています。 |