鷺沼ピノキオ保育園
2024年02月20日公開
評価結果報告書
第三者評価機関名 | 株式会社評価基準研究所 |
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名称 | 鷺沼ピノキオ保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60 名 |
所在地 | 2160002 川崎市宮前区東有馬4-5-20 |
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TEL | 044-863-8280 | ホームページ | https://seido-kai.com |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2021年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人正道会 | ||
職員数 |
常勤職員:18 名
非常勤職員:8 名
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専門職員 |
保育士:17 名
看護師:1 名
子育て支援員 :3 名
調理師:1 名
管理栄養士 :1 名
栄養士:1 名
事務員:1 名
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施設・設備の概要 |
0,1歳児 保育室1室:
2歳児 保育室1室:
幼児 保育室3室:
医務室 1室:
調理室 1室:
職員休憩室 1室:
屋外テラス:
中庭園庭:
便所 児童用3室 大人用2室:
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【理念】 共生と共学〜社会で個を育み、個が社会と繋がっていく〜 【方針】 子ども主体の保育の創造 •体育 ~体を十分に動かし、健やかな心身の発達を促す~ •徳育 ~人としての大切な心情を育む~ •共育 ~人間関係向上のための5つの関係性を育む~ 〇子どもと親〇子どもと保育者〇子どもと子ども〇保育者と親〇子どもと地域 |
1.保育(0歳~5歳児クラス) 2.延長保育7:00-7:30 18:30-20:00 3.子ども食堂・おやこ園 4.障害児保育 5.子育て支援広場 |
評価実施期間 | 2023/08/01(契約日) ~2024/02/08(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 回(年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特に評価の高い点 1)「一度決めたことにこだわらない」を意識した保育計画の策定と実践がされている 特に幼児クラスでは子どもたち同士で話し合うサークルタイムや朝の会など、子ども達が普段から意見を述べ合う機会をなるべく多く持てるよう工夫がみられる。担当職員らが前もって立てた計画であっても、子どもたちと意見を交換すると当初の計画通りにいかないこともある。しかし、職員はそれを良しとし、児童が主体的に物事に取り組めるよう実践されている。本当の「主体性」を実践することは業界においても簡単なことではないが、当園では、職員一人一人の意識が高く、理想実現に向けて積極的である。「他人を気遣う」など社会性において発展途上の幼児期において、保育者がバランスよく見守り、主体的でありながら学びともなるよう支援している。 2)障害の有無にかかわらずどの子にも寄り添うことを意識した行事計画となっている 一般的に言う“運動会”や“生活発表会”にあたる行事を当園でも実施しているが、当園では「成果重視」ではなく「プロセスを重視」した行事計画が今は実践されている。過去に行った一斉に同じ種目に取り組むタイプの運動会での子ども達の様子から園独自に教訓を引き出し、現在の行事計画に反映している。例えば現在の“生活発表会”においては、子どもたちの得意分野や苦手分野を子どもたちを交えて会議し、それぞれの特性や気持ちに寄り添った総合的な演出を子どもたちと考えている。子どもたちにとって新鮮な“裏方業務”なども情報として提供し、「やりたい」気持ちを引き出している。一斉と自由のバランスが上手に保たれ、多誰も取り残さない保育の実践が見られる。 3)小学校や学童クラブとの連携や同学区の他の保育園との連携が進められている 開園から3年目にもかかわらず、すでに小学校や学童クラブ、近隣他園との連携が見られる。進学をふまえ小学校からの情報を保護者に共有したり、児童とともに学童クラブに見学に行ったり、近隣他園の同級生にあたる児童同士の交流の機会を作り、子どもたちが進学後の自分たちを少しでもイメージできる機会を創出している。11月ごろには保護者と進学を踏まえた面談を実施し、進学にかかわる悩みのヒアリングや相談を受け付けている。保護者と一緒に就学前の準備を整える園の姿勢を示すことは、卒園後の先を見据えた子育て支援となっている。 ◇改善を求められる点 1)理念や方針の周知について達成基準を設け、着実な取り組みによって理解を深めていくことに期待する 開園当初から公立園からの移行に伴い、園の理念や方針、保育方法について保護者への説明に努めてきた。園内掲示、重要事項説明として説明、連絡帳アプリケーションへの掲載、ピノキオ会議(懇談会)や行事での説明などに努めている。職員にも法人・園内研修、自分の言葉で伝える機会を設けるなど日常的に取り組んでいる。しかし、全ての人が十分に理解しきれていないことを園長は課題と認識している。すべての保護者・職員に十分に理解を得ることは困難な事であり、各自の理解度合いにはばらつきが生じることを前提として考えなければならない。今後は、ポイントを絞り込んで伝えたり、達成度合いの目標を設定し評価して次期の対応を検討するなど、理念や方針の周知に向けて着実な取り組み方法を確立していくことを期待する。 2)園独自の中長期計画、単年度事業計画、事業実施(取り組み)のための計画、評価、フィードバックが一貫した仕組みの確立が求められる 公立園から移行して2年目であり、新しい保育へ変更することに対する保護者理解の獲得、職員体制の安定化、子育て支援事業、地域関係機関との連携体制の構築など単年度事業計画に基づいて様々な取り組みを行ってきた。取り組みは成果を出しており、取り巻く環境への対応も安定しているように見受けられる。さらに新たな取り組みや挑戦も検討している。これらの状況を踏まえると、将来に向けた方向性を検討する段階に来ていると推察できる。今後は、園の長期展望に基づいた中長期計画を作成し、これに基づいて単年度の事業計画、さらに事業実施計画を作成することが求められる。それぞれの計画は、計画ごとにPDCAサイクルの仕組みで評価(事業報告)し、各計画を連動させて一貫性を持たせることが求められる。 3)長期的な展望を踏まえてリーダー職員の育成をより積極的に行うことに期待する 法人ではリーダー職員を育成するための研修を行っており、園からも対象者が参加している。目標管理による職員育成項目にリーダー職員向けの項目があり、より内容を充実させる予定がある。また、毎月CAM(コーチアンドミックス)会議を行い、園長がマネジメント的な視点で副主任の育成を行っている。一方で、法人の中長期計画には新たに園を新設する予定があり予定に合わせてリーダー職員を育成する必要性が予想される。また、今回の調査では園長の業務量が多い様子が伺えた。今後は、例えば事業継続計画の中で定めている園長の代理職員が日常的に実践を通して訓練をしたり、一般職員にリーダーの権限を委譲し実務を行いながら育成を行うなど、さらに一歩踏み込んだ取り組みが望まれる。また、園長などリーダー職の魅力を発信するなど、職員の意識喚起にも期待する。 |
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事業所名:鷺沼ピノキオ保育園 ・自園が提供している福祉サービスの質について専門的かつ客観的な立場から評価をいただきました。 ・こども主体の質の高い保育を目指すと共に、具体的な目標設定を行う上での客観的指標となりました。 ・利用者アンケートでは、保護者の皆さまや職員が本音で意見を伝えられる場となり、自園の強みや改善点が明確になりました。 ・評価結果が高い項目については今後さらに推進し、改善を求められた点については十分に検討を行った上で職員一体となり、より良い施設を目指して具体的に取り組みをしてまいります。 ・今回、得られたものを今後の園運営、保育に活かし、園全体の保育の質の向上に努め、地域に開かれ信頼される保育園、地域資源となるよう努めてまいります。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 |