ラフ・クルー元町保育園
第三者評価機関名 | 一般社団法人 日本保育者未来通信 |
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名称 | ラフ・クルー元町保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60(62) 名 |
所在地 | 231-0868 横浜市中区石川町2-64 プラザセレス石川2F |
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TEL | 045-633-2203 | ホームページ | http://www.laugh-crew.net/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2008年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社コミニティハウス | ||
職員数 |
常勤職員:20 名
非常勤職員:6 名
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専門職員 |
施設長:1 名
保育士:18 名
看護師:1 名
栄養士:2 名
調理員:2 名
子育て支援員:2 名
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施設・設備の概要 |
保育室:2室
調乳室:1室
調理室:1室
事務室:1室
医務室:1室
幼児用トイレ:5個
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【保育理念】 子どもの個性を尊重し、豊かな心を育て、たゆみない笑顔を創造します。 【保育方針】 ・子どもひとりひとりが自分で考え行動できる自主性・自立性を育みます。 ・本物の体験を多く取り入れ、豊かな感受性を育みます。 ・集団生活の中で、社会性を身に付け思いやりの心を育みます。 ・落ち着いた環境の中で、生きる力の基礎を育みます。 |
【労務環境を整え、職員が働きやすい職場づくりに努めています】 職員が働きやすい職場づくりとして、さまざまな労務環境を整えています。産休・育休については、男性職員、女性職員ごとに「ラフ・クルー産休・育休ハンドブック」を作成し、育児休暇に入る前に、労務担当が職員に説明しています。また、育児休暇後、復職する際に、コアタイム内での勤務時間であれば8時間勤務でなくても正社員としてみなす「育児シフト制度」を導入しました。さらに、短時間労働、延長保育料補助制度を導入し、取得実績も積んでいます。また、定数配置以上の職員を配置し、人員体制の充実を図ることで時間外労働の削減を行っています。また、永年勤続表彰の導入や、お泊り保育時の夜間勤務手当を新たに創設しました。また、1分単位での、残業代の支払いを可能にする体制が整えられました。 |
評価実施期間 | 2023/06/20(契約日) ~2024/02/15(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 6 回(2020年度) |
特長や今後期待される点 | 【昨今の社会情勢等も踏まえ、常に子どもにとってより良い環境づくりに努めています】 全体的な計画を見直した際に、社会的責務とSDGsに対する法人の取り組みについて、「保育者の心がけ」の項目に具体的な内容を記載しました。記載内容は現場の保育者が取り組みやすいよう分かりやすい内容で示されています。一例として、「やさしさと温かいまなざしや愛情でゆったりと丁寧に関わることで、一人ひとりが安心して過ごせる人的物的環境を作る」や、貧困についての項目も設けられ、“経済的な貧困”とは別に“体験の貧困”を取り上げ「社会情勢や家庭での生活環境・成育歴から、個々に合わせた必要な援助や体験が積めるよう丁寧に関わる」ことが記載され、日ごろの保育実践につなげています。また、インクルーシブ保育についての項目には、「多様性(国籍や文化の違い、ジェンダーフリー、障がい)を知り、個々の人権が守られる人とのつながりを大切にする」と記載があります。 園では、子どもや家庭と協働して計画内容等にもとづいたSDGsに関するさまざまな取り組みが行われています。玄関には、SDGsの17の目標を掲示し、ペットボトルの蓋を収集する大きな容器が設置されています。ペットボトルの蓋が集まると、子どもたちが蓋を収集している近隣の事業者へ届けています。また、ベルマークを集め近隣の小学校へ届ける取り組みが行われています。SDGsに関する絵本を保育の中に取り入れることで、子ども自身の気付きにもつながっています。その他にも、常設されている製作コーナーで、使用した折り紙の余り部分を取っておくことのできるコーナーの設置をする取り組みや、プラスチック製の商品に示されているマークやプラスチックのゴミに該当する物の写真を掲示する取り組みをしています。このような取り組みにより、日ごろの生活の中でも、子どもからSDGsに関する意見が出るなど、生活の中にSDGsの意識が浸透してきています。 このような昨今の社会情勢等も踏まえながら、常に「子どもの最善の利益」「子どものやってみたいという気持ち」「保育者の願いと子どもの興味・関心」を出発点とした保育実践に取り組んでいます。WEBマップと呼ばれる手法を用いて、活動における子どもの姿や興味関心を書き出し、活動間の関連性などを可視化しています。さらに、積み重ねの中で醸成されつつある保育者同士で語り合うという、語り合いの風土の中で常に振り返りが行われ、具体的な実践につなげています。 【全職員で園全体の自己評価を実施し、具体的な取り組みにつなげています】 全職員で保育所自己評価に取り組んでいます。各クラスで2~3週間の期間を設け、「教育・保育の基本」「ねらい」及び「内容」、「健康及び安全」、「子育て支援」の項目ごとに、保育所保育指針に沿った具体的な内容について、多岐に渡った振り返りが行われます。園長は、各クラスから提出された振り返り内容をまとめ、職員会議にて、1ヶ月~1ヶ月半ほどの期間をかけて再度検討しています。検討された内容については、「保育所自己評価の結果について」として、昨年度の課題、課題に対する取り組み内容と状況報告、保護者の意見、次年度の課題と改善点をまとめ、保護者に公表しています。 昨年度の課題として、「園内研修の定期的な実施」、「保護者の障がい理解を促す(統合からインクルーシブへ)」、「保育の質の向上・職員の質の向上」を挙げ、具体的な取り組みにつなげています。「園内研修の定期的な実施」については、園内研修の年間計画を立て、月1回実施される職員会議の際に実施しました。看護師による保健・衛生、熱性けいれん対応等の研修、クラスの困り事のディスカッション、外部講師を招いた環境改善の研修を全職員で受講するなどの取り組みを行っています。「保護者の障がいの理解を促す(統合からインクルーシブへ)」ことについては、園便りに障がいの特性に関する内容等を掲載する取り組みが、年間を通じて行われました。また、職員会議等で話し合い、選定された障がいに関する保護者向けの本を、玄関カウンターの貸出絵本コーナーに紹介文を添えて設置するなどの取り組みにつなげました。その結果、園便りに記載があった内容について保護者から意見が出るなど、以前に比べ障がい等に関する理解の浸透が感じられます。 【さらなる中堅職員の育成が期待されます】 園では保育理念である、「子どもの個性を尊重し、豊かな心を育て、たゆみない笑顔を創造します」にもとづき、園長を中心に、日々具体的な保育実践に取り組んでいます。 園長はクラスミーティングや月案ミーティングなど各種会議に参加し、「子どもの最善の利益」「子どものやってみたいという気持ち」「保育者の願いと子どもの興味・関心」などの視点にもとづいて、子ども中心の保育の振り返りを継続し、子どもの最善の利益の視点から話し合う風土が醸成されています。また、園長は常に地域とのつながりを大切にし、町内会や商店街の会合等に参加して、園の概要等について情報発信をしています。現在、園内研修担当を園長から主任に移行するなどの取り組みや、中堅保育者を各クラスリーダーに配置し、保育実践や職員間の連携等について任せていく取り組みを行い、リーダー層の育成につなげています。結果、自身が担当するクラス体制だけでなく、他のクラス体制も考慮した、園全体の職員配置調整を意識できるようになり始めています。 今後は、現在園長が取り組んでいる、マネジメントの役割やファシリテートの役割、地域との連携などの取り組みを中堅職員に移行し、任せていくことで、さらなる中堅職員の育成が期待されます。 |
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・前回の評価から3年が経ち、改めて職員全員で評価分類・評価項目に沿って自園の保育を振り返ることで、保育の方向性や、保育士が行っている保育実践の細かな部分を各自が確認・認識できたと感じている。また前回第三者評価を経験していない保育士も、担任同士話し合い、園全体で確認することで、園の方針等の理解に繋がったように思う。 ・日頃行っている保育内容の良い点を客観的な視点でお伝えいただけることで、保育士の保育への意欲、意欲からの保育の質の向上に繋がっていくと感じる。 ・前回受審した際に改善・向上しなければならない点が第三者の視点で明確化され、中長期的な課題として、園内研修の定期的な実施、保護者への障がいの理解が課題となった。それぞれの課題に対し3年かけ園全体で取り組む。 同じ評価機関に評価していただくことで、課題に対しての3年間の経緯や経過、保育実践をより具体的に評価していただくことができ、自園が課題に対し行ってきたことが明確化され、より具体的な保育所自己評価に繋がった。また新たな中長期的な課題が明確化されたので、園全体で取り組んでいきたい。 自己評価ガイドラインにも記載があるように、「外部からの視点の活用」を意識し、外部評価の結果から広い視野で園全体の課題を捉え、3年かけて職員全体で同じ方向を向き取り組めたことは、組織にとっても向上のきっかけとなりました。 新たな課題に対しても引き続き全体で取り組んでいきたいと思います。 ありがとうございました。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の理念や基本方針はパンフレット、ホームページ等に記載されています。保育理念は「子どもの個性を尊重し、豊かな心を育て、たゆみない笑顔を創造します」です。保育理念をもとに、「子どもひとりひとりが自分で考え行動できる自主性・自立性を育みます」等の4つの保育方針、「好奇心や探求心を持ち主体的に表現できる子」等の4つの保育目標が定められ、保育所の使命や目指す方向、考え方を読み取ることができます。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向については、法人代表の日本こども育成協議会への参加や、園長の自治体園長会・区の園長校長会・私立園長会への参加、また外部研修の参加により情報収集をしています。幼児教育・保育情報誌「遊育」を購読し、本社内で回覧することで、「誰でも通園制度」等、最新の動向について関係者が把握しています。また、園長会で周知するとともに、運営担当が必要に応じ、業界動向等について、園長と共有しています。今年度は「遊育」で「今後の保育業界の動向」等について執筆された講師の研修動画を、法人の園長会で視聴しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・経営課題として、職員の雇用形態について取り組み、月1~2回実施される本社会議及び、月2回実施される本社役員会にて共有されています。具体的には、採用経費や待遇面等を考慮し、常勤職員と非常勤職員の雇用体制について検討しています。検討内容については、園長と現状の職員数を確保しながらも、雇用形態を検討することなどが共有されています。改善すべき課題については、必要に応じ園長を通して職員に周知しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・中・長期計画は、法人全体で各園の課題を検討し、本社にて作成されています。作成内容については、法人代表と園長が共有し、必要に応じて園の実態に合わせて修正しています。前回の第三者評価で中・長期の課題として取り上げた、中堅職員の育成については、具体的な取り組みが行われています。職務に応じた「求められる能力」「段階ごとの目標・到達点」「職務内容」「必要な研修・連携」が具体的に記載された、段階別・項目別到達点をもとに面談し、園内研修担当を園長から主任に移行するなどの取り組みにつなげています。今年度も引き続き、中堅職員の育成を中・長期計画に位置づけ、職員から意見を引き出すファシリテートの力を高める取り組み等を行っています。今後は、毎年実施する園の自己評価を踏まえた中・長期計画の策定を検討しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中・長期計画の重点課題を単年度計画に反映させています。重点課題として、前回の第三者評価に引き続き、「中堅職員の育成」及び「保育の質の向上」を掲げています。具体的な取り組みとして、「中堅職員の育成」では、年2回実施される園長面談の際に、目標管理・分析シートを使用しています。法人の理念等の理解、専門知識・技術、子育て・地域支援、対応など項目ごとに、自己採点と園長が採点を行い数値化し、着実な育成につなげています。「保育の質の向上」では、WEBマップと呼ばれる手法を用いて活動における子どもの姿を書き出し、活動間の関連性などを可視化しています。さらに、可視化された内容を、保育者同士が語り合い、子どもの興味や関心から保育の繋がりを意識し、保育の質を深めていくことが定着しつつあります。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画は、法人代表と園長との定期的な情報共有をもとに、本社を中心に計画が策定されています。その際に、年に1回実施される全職員にて取り組む、保育所自己評価を反映させるなど、事業計画が、職員等の参画や意見の集約・反映のもとで策定されるよう配慮されています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画に記載されている保育内容等については、保護者代表4名、第三者委員2名、法人代表、園長、主任が参加し年2回実施される運営委員会にて、非認知スキル、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿、主体的で対話的で深い学び等の具体的な保育内容と照らし合わせ伝えています。また、日ごろから保育内容について、活動の様子を写真と文字で示したドキュメンテーションを通して伝えています。保護者からは、活動中の子どもの表情等が実際に見えることで、園で行った活動について、子どもが話す内容と一致しやすく、分かりやすいとの意見が上がっています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本社での自己評価に関する研修や保育所における自己評価ガイドラインにもとづき、PDCAサイクルについて理解を深め日々の指導計画等に反映させています。指導計画等の各種記録については、園長と主任が必要に応じて指導しています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の自己評価を年に1回実施しています。自己評価の際は、事前に各クラスで自己評価の内容を2~3カ月かけて振り返ります。振り返りの内容を園長が取りまとめ、職員会議にて再度検討しています。検討された評価結果については、「保育所自己評価の結果について」という書面でまとめられ、玄関に常備している保護者閲覧ファイルに保管しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長、主任、リーダー、中堅、新任、新卒と段階ごとに求められる能力や、目標・到達点が記載された「段階別・項目別の到達点」には、園長に求められる能力として「子どもの最善の利益の確保の実施がされているかどうか保育内容を評価する」という内容が挙げられています。園長は日ごろから、具体的な保育事例を通して、「子どもの最善の利益」の確保が実施されているか評価することで、園長の役割を果たしています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、本社開催の顧問弁護士によるハラスメント研修、労務研修、市が主催するマネジメント研修などを受講するなど、遵守すべき法令等について積極的に理解することに努めています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、週に1回実施されるクラスミーティングに参加し、具体的な保育事例を通して、「子どもの最善の利益の視点」「子どもの人権尊重の視点」を踏まえた、定期的、継続的な評価や分析を行っています。また、事例を検討する中で、各職員の目標や課題に合わせた助言を行うことで、職員の意見を反映するための具体的な取り組みにつなげています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は法人代表との定期的な情報共有を行い、経営の改善や業務の実効性の向上に向けて、人事、労務、財務等を踏まえた分析を行っています。一例として、園として必要な時間帯の職員の人員配置等について分析し、採用等の具体的な取り組みにつなげています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人のコーポレートポリシーには、「社会貢献」「コンプライアンス」「環境にやさしい」が掲げられ、人材育成ポリシーには、「協力とチャレンジの精神」「自ら考え、行動できる精神」「思いやりの精神」が示されるなど、必要な福祉人材に関する方針が確立されています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「期待する職員像」は、人材育成ポリシーで定め、段階別・項目別到達点でステージごとに詳細に示されています。ステージは経験年数とともに、新卒、新任、中堅、リーダー、主任、園長に区分され、「業務を知り・法令・制度を学ぶ」「後輩の指導」「上長サポート」「園全体の統括」など具体的な業務内容が示されています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・労務管理については勤怠システムを利用し、園長が勤務管理、シフト管理、有休取得率や時間外労働時間数等の管理をしています。勤怠システムに入力された実績は、半月単位で本社にデータを送信し、情報を共有しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・期待する職員像については、人材育成ポリシー、段階別・項目別到達点、目標管理・分析シートで具体的な職務内容も踏まえ明確に示されています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画には「保育者の心がけ」の欄があり、「期待する職員像」を明示しています。「保育者の心がけ」には、「子どもの自我の育ちを大切にし、否定語、禁止語を使わず、肯定的な伝え方をする」「全ての子どもたちに様々な経験と学びの機会を、平等に提供する」等が記載されています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個別の職員の知識、技術水準、専門資格の取得状況等については、入社面接や年に2回実施される園長面談で使用する、目標管理・分析シートなどを通して把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成に関する基本姿勢は、保育実習受け入れマニュアルに明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人のホームページにコーポレートポリシー、人材育成ポリシーをはじめ、ラフ・クルーの保育のコラムがあり、「ほいくえん、そだつ、くらす、たべる、あそぶ」の項目で、子どもへのかかわり方や保育環境についてやレシピの紹介等を掲載しています。園のホームページには、園長挨拶として、「乳児期から幼児期への成長を紡ぎ、自主性・主体性を育みます」が掲載され、園の理念や方針などが公開されています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所における事務、経理、取引等に関するルールについては、施設マニュアルの法人本部組織図で明確にされ、新任研修にて周知しています。経理は、運営担当と法人代表の2面から確認するなど、2名体制を取ることで、内部統制を図っています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・活用できる社会資源や地域の情報を収集し、玄関カウンターに資料を置いています。一例として、病後児保育情報や自治体の子育て支援パンフレット等があります。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ボランティア受け入れマニュアルがあり、ボランティアが入る際にはオリエンテーションを行って、守秘義務、プライバシーの尊重、関わりの注意点等の説明を行います。また、園だより、掲示にて保護者へ周知しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の関係機関・団体について、個々の子ども・保護者の状況に対応できる社会資源として、公園の特徴や危険個所を記載した散歩マップ、また災害時避難マップ、近隣病院マップ、地域の社会資源一覧(病院、学校、役所など)を玄関に掲示しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の福祉ニーズの把握については、保護者代表4名、第三者委員2名、法人代表、園長、主任が参加し年2回実施される、運営委員会にて、ニーズの把握及び情報収集に努めています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園では、一時保育のニーズを踏まえ、年間を通して定期的な一時保育利用の子どもを受け入れ、保護者の就労の安定を図っています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・子どもを尊重した保育の実施については、全体的な計画に、保育理念にもとづいた保育者の心がけとして具体的な実践内容が記載されています。また、月齢ごとに「子どもの育ちで大切にしたいこと」に対しての「保育の実施に関して留意すべき事項」が記載され、園長は日ごろから、各種会議に参加し、具体的に事例を通して伝えています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どものプライバシーの保護については、個人情報保護マニュアル等に記載されています。新任研修にて個人情報保護マニュアル等について説明し、読み合わせを行うことで共通理解を図っています。また、本社主催研修や外部研修に参加して理解を深めています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・理念や基本方針、保育の内容や保育所の特性等を紹介したパンフレットは、簡潔かつ写真等も使用し分かりやすく構成されており、区役所に設置、また区のイベント時にも配布しています。ホームページでは、園内の写真等も使用し、施設紹介をしています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前に個別面談を行い、園のしおり(重要事項説明書)を説明し保護者は同意書に記入をしています。外国籍の保護者に対しては翻訳機の使用や通訳ボランティアを利用し、園のしおりを説明しています。変更の際は、園の運営委員会の議題に取り上げて説明し、議事録を掲示するとともに、その都度保護者から変更内容について同意書を得ています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者の同意を得た家庭であれば、変更先の施設と連携をとり、電話や必要に応じて文書のやり取りをしています。転園前の所属園と連絡を取り、対応等について聞き取りをした事例があります。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日ごろから、各種会議等で子どもの姿を中心に保育内容を話し合い、「保育者のねがいと子どもの興味との違い」「子どもの最善の利益の視点から考える」などの多角的な視点を持って、子どもの満足を把握するように努めています。また、送迎時の保護者とのコミュニケーションを通して、家庭での子どもの様子を聞き取り、把握しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決の体制については、保育内容に関する相談・苦情窓口として、受付担当を主任及び各担任とし、解決責任者を園長及び法人代表としています。また、2名の第三者委員を設置し、所属先と連絡先を知らせています。これらの内容は、入園のしおり(重要事項説明書)に記載があるとともに、玄関にも掲示しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に、全家庭に配布している園のしおり(重要事項説明書)には、相談の受付担当については、主任及び各担任、また必要に応じて園長や法人代表、第三者委員など複数の相手を自由に選べることが記載され、説明しています。また、玄関に掲示し、いつでも閲覧できるよう整えています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、保護者が相談しやすく意見を述べやすいように、送迎時のコミュニケーションや連絡帳等を通して、日ごろの子どもの様子を伝えています。また、子どもの活動の様子を写真と文書で示したドキュメンテーションを通して、子どもの姿を理解しやすいよう努めています。ドキュメンテーションは、ファイルで綴じられ、過去の記録もいつでも閲覧できるようになっています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントマニュアルにて責任者を明確にしています。事故発生マニュアルでは、事故発生時の対応と安全確保についての責任、手順等を明確にし、職員に周知しています。各種マニュアルは、全職員が所持しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策については、看護師を中心に管理体制が整えられています。感染症の予防と発生時等の対応マニュアルとして安全衛生マニュアルを整備し、入社時に説明するとともに、全職員がマニュアルを所持することで、周知徹底につなげています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害・事故対応マニュアル、消防計画等により災害時の対応体制が決められています。また、BCP(事業継続計画)を作成しています。計画には、「保育サービスの事業継続を目指して活動を実施する」「生活を再建する」などの項目ごとに、行動手順や役割分担が記載されています。また、災害後の心のケアについても記載されています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・標準的な実施方法については、オムツ替えマニュアル、プール遊び・水遊びに関するマニュアル等、活動別に実施方法が適切に文書化されています。また、職員のルールブックやNG用語集に、子どもの尊重、プライバシーの保護や権利擁護について記載されています。各マニュアルは全職員が所持するとともに、プール遊び・水遊びが始まる前に全職員でマニュアルを確認するなど、職員に周知徹底するための方策が講じられています。さらに、本社主催の新任研修や、入社時の園長とのオリエンテーションを通してマニュアル等の標準的な実施方法について説明をしています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・標準的な実施方法等については、年に1回実施される系列園の園長のヒアリングを通して検証、見直しを実施しています。また、早番・遅番マニュアル、アレルギー対応マニュアルは園独自で作成し、随時必要に応じて検証し、見直しています。また、勤務時や保育中の配慮事項、標準的な実施方法等について記載されている、職員ルールブックは園独自で作成し、必要に応じ見直しを行っています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画の策定は、各クラス担当者が行い、園長、主任が確認し、園長を最終責任者としています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、年度末に法人園長会にて見直しを実施しています。また、年間計画は4期ごとに振り返っています。年に1回、保育所自己評価を実施し、結果内容は年度末に保護者に公表しています。公表内容は、閲覧ファイルに綴じられ、保護者は随時確認することができます。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況等は、個別指導計画、保育日誌、健康記録、連絡帳、児童票、発達チェック表、個人面談記録等定められた書式によって記録され、保管されています。個別の指導計画等にもとづく保育が実施されていることを記録により確認することができます。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供に関する個人情報の取り扱いについては、個人情報保護方針等のマニュアル、就業規則により定められています。また、全体的な計画にも記載されています。全体的な計画には、情報保護の項目が設けられ「保育にあたり知り得た子どもや保護者に関する情報は、正当な理由なく漏らしてはならない」と記載されています。各職員はマニュアルを所持しているため、必要に応じて確認できると共に、クラスミーティングや職員会議等では関連した具体的事項を踏まえ、理解し遵守しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画は、法人内で保育経験年数が長い園長が主となり数回にわたる会議を重ね、骨子案を作成し、法人で勤務経験もある保育アドバイザーが確認し作成されています。園長も作成過程に参加し、計画の作成に携わっています。社会的責任とSDGsの理念を反映させ、「保育者の心がけ」という項目を新たに追加しました。その際に、各種研修や保育雑誌を参考にする等、最新の情報を踏まえ作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内の温度、湿度については温湿度計にて管理するとともに、適宜換気し、採光を取り入れるよう配慮しています。また、天井からつるすモビール等の取り付ける数等にも配慮し、子どもに圧迫感を与えない空間づくりにも配慮しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもや保育について多角的な視点で話し合う、語り合いの風土が醸成されています。以前は意識して全員が意見を言えるよう取り組む面もありましたが、語り合いを積み重ねたことで、現在は、年齢・経験値に関わらず誰もが当たり前に意見や思いを言えるようになってきています。この風土を通して、子どもの発達と発達過程、家庭環境等から生じる一人ひとりの子どもの個人差を十分に把握し、尊重につなげています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの発達に合わせて、生活に必要な基本的な生活習慣を身につけられるよう、月案ミーティングやWEBマップと呼ばれる手法を用いて活動における子どもの姿を書き出し、活動間の関連性などを可視化し、援助のポイント等を共有しています。また、必要に応じて保護者と発達に合わせてかかわりの見通しを共有し、家庭と連携して生活習慣を身につけられるよう配慮しています。WEBマップは保育室内に掲示し、いつでも確認できるようにしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの興味・関心に合わせて保育が展開されています。一例として、幼児クラスが蟻の巣に興味を示した際に、蟻が多くいるのではないかという予測にもとづいて、子どもがリクエストした公園に通い、図鑑等で調べ、興味を深めました。さらに、蟻の巣観察キットを使用し、捕まえてきた蟻で巣ができる過程を観察しました。また、インターネットで調べた情報を冊子にするなどの取り組みが行われました。常設している製作コーナーでは、子どもの興味・関心や遊びが深まり始めている時には、必要に応じて追加の素材等を準備するなどの取り組みが行われています。段ボールやガムテープ、アルミホイルやペーパーの芯、新聞紙等を用意するほか、子どもがSDGsに興味を持ったことから、使用した折り紙の余り部分を取っておくことのできるコーナーを設置しました。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・長時間過ごすことに適した生活と遊び及び環境への工夫がされています。0歳児の部屋は独立し、静かな室内環境となっています。また、室内にはウレタン製のマットや畳が常設され、疲れた際は寝転がったり、ゆったりと保育者と絵本を見たりするなど、個々の生活リズムや体調に合わせて過ごせる環境が整っています。また仕切りには表情を見ることが出来る鏡があるなど、探索活動ができる環境も設定されていました。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの状況に応じ、自発的にやろうとする気持ちを大切にするため、規定数より職員配置を多くし、保育者が心に余裕を持ち、子どもの気持ちに十分応え寄り添えるよう環境を整えています。1歳児は、生活の流れを一定にすることで、子ども自身が見通しを持ち取り組めるよう配慮しています。2歳児は、1歳児に比べ、見守る時間を多く持つことで、子どもの「やりたい」という気持ちを叶えられるよう配慮しています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児の保育では、集団の中で安定しながら、遊びを中心とした興味関心のある活動に取り組めるよう、好奇心旺盛な発達過程を踏まえ、子どもの好奇心を活動の中に取り入れることに配慮しています。一例として、ドングリや虫等の動植物に興味を示した際は、自然物を集められるよう、袋や廃材を利用して作った散歩バック、持ち運べる図鑑を用意するなどの実践に取り組んでいます。また、園に持ち帰り、友だちや保育者と観察をし、さまざまな発見に共感しながら楽しめるようにしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画には、インクルーシブ保育についての項目があり、「多様性(国籍や文化の違い、ジェンダーフリー、障がい)を知り、個々の人権が守られる人とのつながりを大切にする」と記載があります。計画にもとづいて、個別支援計画を作成しています。その際は、保護者の意見や療育センター等の専門家の意見も踏まえ、所属クラスでの育ちで完結するのではなく、他の年齢のクラスの子どもの育ちを把握することで、年齢ごとの子どもの成長過程を把握し、見通しを持ったかかわりができるよう計画を作成しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画には、長時間保育の項目が設けられています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画には、「小学校教員との交流を図り連携する中で、お互いのカリキュラムや子どもの育ちを知り、実践的な情報交換を推進していく」「幼児と小学校児童との交流により、お互いの自尊心を高め、就学への期待が持てるようにする」と記載され、それにもとづいた保育が行われています。一例として、小学1年生が主催で開く、「あきとあそぼう」会に年長児が参加しています。秋遊びでは、1年生がドングリを使った玩具やゲーム、木の実や木の葉を使ってできる遊びを紹介してくれます。また、小学校体験の中で、校内の見学だけでなくランドセルを背負うなどの体験も行っています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康管理に関するマニュアルとして、応急処置マニュアル、熱性痙攣等の対応、嘔吐処理マニュアル等があります。また、看護日誌があり、看護師が各クラスへ巡回し、視診後、子どもの様子を記入し、各担任と共有することで、一人ひとりの子どもの心身の健康状態を把握しています。嘔吐処理マニュアル等については、嘔吐が流行る前に園内研修で再度周知や見直しを行っています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・内科健診・歯科健診の結果は、個々の健康記録カードに記録するとともに、看護師が各担任に周知し、お迎えの際に担任が保護者へ伝えています。また、職員会議にて全職員に周知しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー疾患のある子どもに対して、保育所におけるアレルギー対応ガイドラインにもとづき、子どもの状況や園の取り組みを考慮した独自のアレルギーマニュアルを作成し、対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食に関する豊かな経験ができるよう、食育年間計画表を作成しています。年間計画表では、月ごとに、こどもの日、七夕、ハロウィン、正月等の食の行事とともに、各クラスの食育活動内容等が記載されています。計画は、栄養士と各クラス担任が話し合い、子どもの姿を捉え、子どもが主体となる活動内容を計画し、発展させています。一例として、食育で大豆や枝豆に興味を持ったことから、豆苗を育てることになりました。散歩に行く際などに水をやり、どこまで伸びるかを楽しむ活動につながっています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・離乳食は、家庭と連携し一般的な時期に応じた対応ではなく、一人ひとりの子どもの発育状況や体調等を考慮して提供しています。個々の咀嚼状態なども含め刻み方を変えるなど調理方法を検討し、献立・調理の工夫につなげています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・日々の送迎時のコミュニケーションや、写真と文書で活動の様子を示したドキュメンテーション等を見ながらの会話を通して、家庭との日常的な情報交換が行われています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児は電子媒体を利用した連絡帳を通して、毎日家庭との情報共有を行っています。3~5歳児は必要に応じて連絡帳を使用し情報共有を行うとともに、クラス活動等の様子については電子媒体で発信しています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待等権利侵害の兆候を見逃さないよう、担任等が視診を必ず行うとともに、看護師が各クラスへ巡回し、視診を行っています。また、送迎時の親子の会話や子の表情の観察、子ども同士の関わり方や会話、保護者の表情の観察等を行っています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育士等が、記録や職員間の話し合い等を通じて、主体的に自らの保育実践の振り返り(自己評価)を行っています。月1回実施される月案ミーティングでは、WEBマップと呼ばれる手法を用いて、活動における子どもの姿を書き出し、活動間の関連性などを可視化しながら、子どもの興味や関心の把握につなげています。WEBマップによる継続した振り返りを積み重ねてきた中で、WEBに書かれる子どもの姿が多くなり、そこから保育につなげていく楽しさを保育者自身が感じられるようになっています。また、可視化されることで保育を掘り下げる過程を、感覚的につかみ始めていることが感じられます。 |