わらべうた幸町保育園
第三者評価機関名 | 株式会社ケアシステムズ |
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名称 | わらべうた幸町保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 30 名 |
所在地 | 212-0011 川崎市幸区幸町1-749-2 |
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TEL | 044-511-1277 | ホームページ | https://www.kidslife-nursery.com/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2014年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | HITOWAキッズライフ株式会社 | ||
職員数 |
常勤職員:10 名
非常勤職員:0 名
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専門職員 |
保育士:8 名
栄養士:2 名
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施設・設備の概要 |
居室数:乳児室、幼児室
設備等:調理室、事務所、園児トイレ、大人トイレ
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保育理念「つながり保育」 「心が動く体験」と「豊かな対話」で、つながりを創造する 1. 子どもとつながる:「主人公」になる 2. 保護者とつながる:「共鳴」する 3. 地域とつながる:「市民」になる 4. スタッフ同士つながる:「チーム」になる わらべうた保育園 保育方針 子どもの時間が流れる保育園 ・安心できる人間関係の中で、多様性を尊重します ・心の動く体験と深い対話で学びのプロセスを大切にします ・子どもの「やりたい」から始まる保育環境をデザインします ・学び続け、専門性を発揮するチーム保育を行います 保育目標 ・自信をもって個性を発揮するこども ・たくさんの"好き"を見つけチャレンジするこども ・"違う"を楽しみ友達とつながるこども |
・主体的保育を取り組んでいる。子ども一人一人の思いややりたいが叶うような保育環境作りを目指している。主体的保育のために、週案をWEB作成し子どもの思いやつぶやき、予想される行動が見える化し理想とする保育の実践に繋がっている。 ・保育環境スケール研修を取り入れ、月齢に合った保育環境を整えている。これにより、安全で子ども各々の好きな遊びが広がりや学び合える環境が実現できている。 ・絵本を生活に取り入れ、絵本や図鑑で調べて解決したり、内容を遊びの中で再現することを多く取り入れ表現活動が自由に体験できるよう工夫をしている。 ・毎月クラス毎に食育を行い、自分たちが食べている野菜に触れたり、おやつ作りのお手伝いを行い食に興味が持てるようにしている。又栄養士主導でSDGSについて学ぶ機会や残食が減らせるような学びの時間を作り、子ども達が考えられる時間を提供している。 |
評価実施期間 | 2023/06/06(契約日) ~2024/02/22(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 1 回(平成30年度) |
特長や今後期待される点 | 特長 ・園全体で質の高い保育を提供し、子どもたちの成長を支える環境を整えている 主体的な保育と環境整備に力を入れ、子どもたちが自分で考えて行動できるように支援している。手作りのおもちゃの用意など、創造性を育むための工夫が評価されており、巡回指導でも高い評価を受けている。また、保護者対応の改善にも努めており、コミュニケーションの取り組み強化によって、保護者からの信頼と満足度も高まっている。 ・週案を文字情報だけでなく、図を用いて表現する工夫を取り入れている 週案において計画された予定は鉛筆で記入し、実際に行った活動は赤色で、子どもからの発信によって行われた活動は青色でマークしている。この方法により、計画と実際の活動の違いや子どもたちの主体的な参加を視覚的に捉えることが可能になっている。また、裏面には予定を文字で詳細に記載し、変更があった場合は赤色で加筆することで、計画の柔軟な調整を可能にしている。 ・園長の明確なリーダーシップにより職員への責任感を持った園運営を進めている 園長は年初に自ら策定した年間目標と全体計画を職員に伝え、年度ごとの取り組みを共有し、園全体の方向性を明確に示している。さらに、園長は職員が安心して保育を行えるよう、問題が生じた際は園長が責任を負う姿勢を示しており、職員からの信頼と安心感を得ている。園長の姿勢と明確なリーダーシップが、園運営において有効に作用していることがうかがえる。 今後期待される点 ・子どもたちの安全を確保しつつも、戸外活動を取り入れるバランスを模索している 今回行った保護者アンケートにおいては、現在の外遊びの機会を適切と評価している一方で、もっと多くの外出機会を求める声も多く聞かれている。特に、散歩や地域社会との交流機会の増加を望む保護者の意見には、子どもたちの社会性や体力向上、自然との触れ合いを通じた感受性の育成という期待が込められていることがうかがえる。これらの意見を踏まえ、子どもたちの安全を第一に考えつつ、保護者の期待に応える形でプログラムを充実させることに期待したい。 ・中長期計画の具体化と単年度事業計画の見直しを課題としている 園長は年間目標を通じて目標達成に向けた年度ごとのステップを設定し、中長期計画達成に向けた実質的なアプローチを行っている。しかしながら、それを中長期の事業計画として具体的に明示していないため、今後の課題としている。法人を含めた園の中長期計画と単年度の事業計画の見直しが必要である。 |
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これまで様々な事に意識して園運営を行っておりましたが、第三者評価受審によりさらに意識して力を入れていかなければいけない点、改善点が明らかになりました。 特に、前回も指摘があった「中長期計画」については、本社より職員に共有がされていますが、園組織全体の中長期計画に統合することができていないので、次年度より園の中長期計画を明確にし、職員と共有を必須としたい。そのために、年度末のスタッフ会議の議題に入れ早々に話し合いと共有を行いたいと思います。 また、今後ともより良い園運営のため本社ともしっかりと連携をとり、改善できるよう努力してまいります。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・理念や基本方針はウェブサイトや重要事項説明書に掲載され、保護者や利用希望者などに向けて保育園の方針が透明性を持って共有されている。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本社による事業分析が全体会や研修を通じて共有されており、経営に関する情報が組織全体に伝達されており、保育園の経営状況と環境に対する共通の理解が促進されている。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・経営企画部が中心となって経営課題を検討し、園長会を通じて全園に共有することで、経営上の課題に対して組織全体で取り組むことができるよう努めている。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・中・長期計画は毎年法人で策定され、社長が年1回の法人集合の園長会で説明している。園全体に対する方針の透明性と一貫性を保証しており、組織全体のビジョンと目標を明確にしている。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人で策定された中長期計画を基に、園長がそれぞれの施設の状況を考慮しながら年間計画を作成している。園長は中長期計画を基に自園の目標を設定し、職員と共に目標達成に向けた取り組みを行っており、四半期ごとの振り返りと達成基準の設定によって計画の進捗を確認し、必要に応じて調整を行っている。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画は毎年3月に、前年度の振り返りを踏まえて策定されており、定期的な評価と更新によって事業計画の現状の適合性を保ち、持続的な改善を促進できるようにしている。計画に基づいた行事や研修は職員会議で周知を図り、内容が職員間で共有されている。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間計画は保護者会で説明され、運営委員会を通じて保護者の意見も反映される機会が設けられており、保護者が園の運営に参加し、その計画を理解できるようにしている。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長が法人の方針に基づいて自己評価表を作成し、法人との面談を通じて組織的にPDCAサイクルが実施されている。この体系的なアプローチは、保育の質の持続的な向上を促進する上で効果的である。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長が作成した改善策は法人運営推進部に共有され、その進捗が確認されている。このプロセスは、課題の改善が組織的に追跡され、評価されていることを示している。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年初に園長が策定する年間目標と全体計画は、園の方向性と取り組みを明確にし職員へ共有されている。また、職員が園長のリーダーシップを理解し、それに従うことを促進している。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人としてのプライバシーポリシーが策定されており、スタッフハンドブックを通じて職員に周知を図っており、法令の遵守に関する認識を職員間で統一できるようにしている。研修や職員会議議事録、研修参加者の報告書の共有は、法令遵守に関する知識と理解を全職員に広める効果的な手段となっており、職員が法令を正しく理解し遵守するための基盤となっている。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は法人の方針に基づき自己評価表を作成し、組織的にPDCAサイクルを実施できるようにしている。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は法人主催の労務研修とテストを受講し、労務管理の基礎知識を身に付けており、労務問題に対する理解を深め、業務実行性を高めることができるよう努めている。経営状況の共有を目的とした園長対象の全体会議では、自園の財務状況に関する知識が共有され、各園長が経営上の意思決定を行う上での基盤となっている。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・人材開発に関しては、法人が採用を行い、配置は運営推進部と事務サポート課が運営基準に基づいて毎月確認している。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人の理念・基本方針や意向調査が反映された自己評価シートの作成が義務付けられており、職員の専門性や職務遂行能力などに関する成果や貢献度が評価・分析できる体制が整っている。職員の自己評価を促進し、組織の方針と個々の目標を結び付けることができるようにしている。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人人事と運営推進部が、就業規則に基づき園長と協力して面談を実施し、働きやすい環境づくりに取り組んでいる。有給休暇の取得状況や残業時間の確認を人事部が行い、必要に応じて就業状況を改善し、職員のワークライフバランスと健康を考慮した職場環境を促進している。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人作成の目標設定シートに基づき、園長は職員と年度当初、期中、年度末に面談を行い、適切な指導を実施している。運営推進部も職員との面談を行い、園長と情報を共有しながらフォローをしており、職員のサポート体制を強化している。面談は30分から1時間程度としているが、小規模園ということもあり、それ以外の機会でも職員との時間を持つことが可能であり、必要な時にすぐに相談できる環境となっている。職員の成長を支援し相談しやすい環境であることがうかがえる。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・スタッフハンドブックに期待する職員像が明示されており、入社時からの教育によって、新入職員が園の基本姿勢や期待される役割を明確に理解し、それに沿って成長できるようサポートしている。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は職員が行政開催の研修やキャリアアップ研修に積極的に参加できるよう計画を立てており、職員のキャリア発展と専門知識の習得に向けたサポートを提供している。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人が教育実習生受け入れのためのマニュアルを策定し、基本方針を明確にしており、実習生の効果的な受け入れと指導に向けた体制が整えられている。主任やミドルリーダー向けに受け入れ指導者研修や教え方研修を実施し、実習生に対する質の高い指導を提供できるよう職員の能力向上に努めている。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人のホームページ上や園内での積極的な掲示によって、法人や保育所の情報を公開し透明性の確保に努めている。保育所の理念や基本方針、保育内容を公開し、予算や決算情報も書面掲示で公開し、保護者や地域社会への情報提供が行われている。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人では経理規定が明示されており、園に共有されている。職員ハンドブックにも経理に関する記載があり、園長の業務が適切に記載されている。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園は「地域とつながる=市民になる」という理念のもと、地域活動に積極的に取り組んでいる。園長の目標設定にも地域交流の項目が含まれており、地域との積極的な交流に取り組んでいる。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人はボランティアの受け入れに関するマニュアルを作成しており、これを基に受け入れ態勢の準備が整っている。ボランティア受け入れのための基本姿勢と体制が確立されていることは、地域社会との連携を強化し、多様な人材との交流を促進するための基盤となる。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人が作成した重要事項説明書には、児童相談所などとの連携が明記されており、園が行政と積極的に関わるよう促されている。保育所の社会的責任に関する認識が全体的な計画に記載されており、保育所が地域社会における児童福祉施設としての役割を自覚し、地域の子育て家庭や地域社会の共有財産としての責任を果たすことを目指している。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人では、園が行う地域活動に対して、補助金の請求や運営推進部による地域の把握などで園をサポートしている。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・未就園児家庭に対する入園活動(保活)のサポートや、未就園児教室などの活動がグループ内で共有され、地域還元に積極的に取り組んでいる。土曜日に保育室を利用して未就園児家庭向けの保育園体験会を実施している。この活動では、保育園のサービス内容を地域に伝えるとともに、必要に応じて育児相談も提供している。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人ではマニュアルの策定を行い、園長に対して研修を実施している。この研修は、職員に対しても園長を通じて行われるようになっており、マニュアル内容を職員全員に周知を図り、会議での振り返りを通じて共通の理解を深めている。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員全員へマニュアルの内容を周知を図っており、子どものプライバシー保護についての共通の理解と対応が促進されている。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人では重要事項説明書や同意書を作成し、保育所の紹介パンフレットを用意している。これらの資料には、写真を使って保育の流れや内容がわかるように工夫されており、利用希望者に対して保育所の概要を明確に伝えている。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の開始及び保育内容の変更時の説明と同意については、園長が最終的に面談を行い、保護者の意向に配慮している。保育の開始や変更時には、保護者の同意を得た上で、その内容を書面に残すようにしている。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人に相談窓口を設置しており、途中転園の場合には保護者に確認を行い、必要な情報を伝える体制が整っており、転園時のスムーズな情報伝達と保育の継続性への配慮がなされている。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者アンケートは定期的に実施され、法人で分析後、園長と共有して保護者満足度を確認し、保護者の意見が園の運営に反映される仕組みがある。法人で行われる満足度調査の結果は職員で検討され、その内容について保護者に説明し公開されている。幼児クラスでは帰りの集まりの時間を設け、子どもたちが日々の活動を振り返ることで、子どもの満足度を直接把握できるようにしている。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・開園時に法人で第三者委員の選定を行い、苦情に関する相談窓口を設置しており、客観的かつ専門的な視点からの苦情対応が可能になっている。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人が作成した重要事項説明書には苦情解決に関する部分が記載されており、園内にも苦情解決の仕組みに関する掲示が行われている。これにより、保護者が苦情や意見を提出しやすい環境が整備されている。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員に対する保護者対応研修が実施されており、対応方法が整備されている。保護者からの相談内容は法人と共有され、内容に応じて行政にも報告する体制が整えられている。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人作成のマニュアルによって、ヒヤリハットやインシデントに関する報告を園から定期的に共有する体制を整えており、リスクの早期発見と対応に取り組んでいる。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人にて感染症対策のマニュアルを策定し、法人付看護師を設置して園からの質問に対応できる体制を整えており、感染症対策に関する専門的なアドバイスを行っている。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人はBCP(事業継続計画)の作成及び指導を主導し、BCPと集合計画は職員が個々に保持し、災害時の対応ができるようにしている。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・スタッフハンドブックによって保育の標準的な実施方法が文書化されており、入社時の研修を通じて全職員へ周知を図っている。全職員が標準的な保育の提供方法や権利擁護に関する基本姿勢を理解し、園内での保育の質を均一に保てるようにしている。また、幸町のルールブックとして基本事項をまとめて新入職員に伝えるなどの活用をしている。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各種マニュアルは法人によって毎年見直しが行われており、その結果は園長を通して全職員への周知が図られている。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画を踏まえて年間指導計画を立案し、月案や週案の作成につなげている。、日、週、月ごとの子どもの姿から振り返りを行って見直しをする仕組みがあり、園長の承認を経て、保護者とも連携を図りながら検討している。乳児クラスでは、職員間での相談を通じて日々の保育を進めており、支援が必要な子どもについては個別の記録を取る体制を整えている。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画は定められた期間においてそれぞれ評価や振り返りを行う仕組みがあり、その結果を次の計画に反映できるようにしている。子どもたちの姿や環境などによって活動内容の変更や見直しを柔軟に行うようにしている。各指導計画はシステムに保存されており、職員はいつでも内容を確認することができるようになっている。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時の書類は本社で統一されたものを使用している。日誌や週案、月案、個別指導計画なども定められた書式を使用し、すべてシステム上に保管されており職員はいつでも確認することができる。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本社にてプライバシーポリシーの策定をし、スタッフハンドブックで全職員へ周知を図るとともに、個人情報管理に関する研修を行い、情報漏洩やプライバシーポリシーの遵守の徹底に取り組んでいる。入園時には、園長が保護者に対して重要事項説明書の説明を行うとともに、個人情報に関する文書を配布し、保護者から同意書の提出を得ている。また、記録類は鍵のかかる棚に保管されており、持ち出しや保管について職員への指導を徹底している。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画の策定と見直しは、園長が主導し、園の状況や食育、地域の連携、職員の配置などを考慮して年度末までに行われている。この計画は、年間を通じての活動の基盤となり、それに基づいて各クラスで年間計画、月案が作成されている。乳児会議と幼児会議では、指導計画に関する具体的な内容や予定について職員間で議論し、意見を出し合っている。園全体で統一された目標に基づく保育を行いつつも、各クラスの特性や子どもたちのニーズに応じた柔軟な対応ができるように取り組んでいる。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室内は窓を常に開けて換気を心がけており、子どもたちが自由に取り出せるように配置された玩具や絵本で、自由に遊びに取り組むことができる環境が整っている。玩具などは写真で示されており、取り出しや片付けがしやすい工夫もしている。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・幼児の合同保育から得られる気づきに基づいて週案を独自に作成するなど、保育の実践を深める取り組みが行われている。主体的な保育を実現するために、週案をWEB化し、これによって子ども一人ひとりの発達や家庭環境に基づく個人差を詳細に把握し、尊重する取り組みが進められている。このWEB化により、子どもたちの現在の発達状況や興味・関心に応じた指導計画を柔軟に調整し、個々の子どもに合わせた支援を行うことができるようにしている。その日の活動については、保護者や子どもたちが見やすいように掲示している。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画に沿って各クラスの子どもたちの発達に応じた援助を行っており、必要に応じて見直しを行うようにしている。園長の確認のもと、スタッフ会議で指導計画の共有が行われており、0歳児と1歳児は月齢に配慮した保育を実施し、時には異年齢の子どもたちと合同で遊ぶ機会も設けている。2歳児は進級に向けて着替えや片付けなどの自立を促す活動を取り入れており、トイレトレーニングは家庭での開始後、園でも支援を行い、家庭と相談しながら無理なく進めるようにしている。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どもたちが自然と触れ合うことができるよう戸外活動を取り入れており、自然豊かな公園でのどんぐり拾いや昆虫採集などを通じて自然物と直接触れ合い、図鑑で調べたり、栽培活動で収穫した野菜を調理して食べる体験などもできるようにしている。室内でも体を動かせるように巧技台、平均台、鉄棒などを設置し、子どもたちの体力向上と運動能力の発達を促している。しかしながら、保護者アンケートでは、子どもたちの戸外活動を多くしてほしいとの声が多く聞かれているため、検討が望まれる。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 0歳児の受け入れは行っていない。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園直後は慣らし保育を約5日間行い、その期間を通じて子どもたちが園の環境に慣れるよう個別の状況や保護者の要望に応じた配慮を行っている。小人数のため、落ち着いた環境の中で子どもたちは安心して過ごすことができていることがうかがえる。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・月齢や発達段階に応じた保育を心がけており、研修を通じて職員は様々な対応方法や環境の工夫について学んでいる。活動内容は年齢に合わせて区分けされ、製作や表現遊び、ルール遊びなどは4歳児と5歳児の子どもたちが行い、3歳児クラスの子どもたちは別の活動をするなど、それぞれの発達に合った保育を行うようにしている。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全園共通のテキストを使用し、障害のある子どもへの理解を深めるために発達障害基礎10講座や発達支援コーディネーター講座などの専門的な研修を実施しており、職員が障害のある子どもに対する専門知識と対応スキルを向上できるようにしている。過去に障害を持つ園児が在籍していた際には、個別の指導計画を作成し、必要に応じて専門職員の加配を行い、専門機関との連携を取るなど、障害児対応の準備と経験がある。現在障害のある園児の在籍はないものの、必要に応じて迅速に対応できる体制が整っている。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・延長保育時間では、希望によって補食や夕食を提供しており、5時半からは年齢関係なく合同での活動を行っている。この時間帯は1・2歳児室で過ごし、子どもたちはゆったりと好きな遊びや絵本を読んだりして過ごせる環境が整えられている。幼児クラスの子どもたちが乳児の保育室で過ごすことになるため、普段はあまり遊ばない玩具での遊びが見られるなど、異年齢間の交流も促されている。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年長児が小学校生活へスムーズに移行できるようにするために、小学校との交流や情報交換に積極的に取り組んでいる。年長児の担任が小学校を訪問し、授業参観後に1年生の担任と情報交換を行っており、必要な学習や生活スキルについて理解を深めるとともに、小学校生活への準備を促進できるようにしている。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・乳児クラスでは連絡帳アプリと口頭での確認を通じて、子ども一人ひとりの健康状態や体温、お迎え時間などに関する情報交換を行っている。幼児クラスも同様に健康状態や体温、お迎えの情報を記入してもらい、園と保護者間で情報を共有できるように努めている。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・定期的に内科健診と歯科健診を行い、その結果を書面にまとめて保護者に通知している。子どもたちの健康状態を保護者が把握しやすくなり、必要に応じて速やかに治療を受けることができるよう配慮されている。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・生活管理指導表を用いて定期的に保護者と面談を行い、日常生活での注意点や対応方法など、保護者との情報共有を行っている。食物アレルギーを持つ園児に対しては、アレルギー疾患の基礎知識やエピペンの使用方法など、必要な研修を職員が受けて知識を深め、完全除去食の提供を含めた安全な環境設定を心がけている。これらの取り組みを通じて、園児一人ひとりの健康と安全を守り、保護者との信頼関係を築けるように努めている。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの生活リズムに配慮し、乳児クラスはクラス別に、幼児クラスは合同での食事時間としているが、テーブルは年齢に応じて分けている。4歳児と5歳児は朝の会で献立を発表し、布団敷きや午後の掃除も手伝っている。栄養士は食事の準備と配膳の際にクラスを巡回し子どもの喫食状況を確認しており、好き嫌いに対しては励ましの声かけをし、子どもたちが自分で食べられる量を選べるように配慮している。幼児クラスでは子どもたちが自ら配膳や片付けを行うことで、自立心を育て食に興味が持てるように援助している。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・2週間サイクルの献立で、魚と和食を中心に子どもたちが食べやすいやさしい味付けでの提供をしている。行事食では、世界の料理や郷土料理を提供し、誕生日には子どもたちが喜ぶ献立やケーキを用意している。毎月給食会議を開催し喫食状況の確認を行い、食事の形状やアレルギー対応、食育活動についても情報共有を行っている。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年2回の保護者会を実施し、年初は次年度の計画や方針を説明し、年度末は過去1年の振り返りを保護者に伝え、次年度の保育に活かすための取り組みを行っている。保護者からの質問に対する応答の時間を設けることで、保護者の疑問や不安を解消し、園と保護者間のコミュニケーションを深めるように努めている。また、運営委員会を通じて保護者からの意見を収集し、園運営に反映させることで、保護者との協働を促進している。これらの取り組みによって、園と保護者が一体となって子どもたちの成長を支える体制を整えている。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育参加では、誕生日に保護者がクラスに参加し、子どもたちと共に給食を楽しむ機会を設けている。また、年2回の保育参観を実施し、保護者が日頃の保育の様子を直接観察できるようにしている。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待防止マニュアルを整備し、職員に対する園内教育を徹底している。朝の受け入れでは、視診によって子どもと保護者の状況を確認するとともに口頭でも健康などについて確認している。子どもたちの身体的な変化や言動に注意を払い、日々の保育において安全と健康を最優先に考えている。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年度後半には自己評価を実施し、その内容を保護者に提示しており、園での取り組みや子どもたちの成長過程を保護者に透明に伝え、保護者との信頼関係を深めるように努めている。また、年間計画に基づいた振り返りを通じて、保育の質の向上と今後の課題の特定に努めている。 |