社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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天才キッズクラブ陽だまりの家百合ヶ丘園

2024年03月11日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 天才キッズクラブ陽だまりの家百合ヶ丘園 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 地域型保育事業(居宅訪問型保育事業除く) 定員 25 名
所在地 215-0011
川崎市麻生区百合ヶ丘1-4-13桜ヒルズ1階
TEL 044-819-6421 ホームページ https://www.tensaikids.jp/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2019年05月07日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社TKC
職員数
常勤職員:4 名
非常勤職員:11 名
専門職員
保育士:9 名
看護師:1 名
子育て支援員:4 名
施設・設備の概要
保育室:3
更衣室:1
事務室:1
調乳室:1
子どもトイレ:1
大人トイレ:1
園庭:無

③ 理念・基本方針
やらせない、教えない、無理強いしない。
1に楽しく
2に楽しく
3,4がなくて5に楽しく。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
三種の神器(ハイタッチ・ピグマリオンミーティング・パチパチ40)を通して、大人も子どもも楽しむ、応援しあう文化、人の良いところを褒めあう習慣を大切にしている。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/09/01(契約日) ~2024/02/26(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 0 回(年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ・職員同士のコミュニケーションを大切にしています
職員が楽しく働くことが出来るよう、天才キッズクラブとして大事にしている3種の神器に、①人の良いところを見る「ピグマリオンミーティング」②失敗を責めずに再チャレンジに繋げる「パチパチ40」③職員同士だけではなく保護者の方とも心を通わせる「ハイタッチ」など、法人独自のコミュニケーション方法を取り入れています。特に「ハイタッチ」は、職員同士や保護者と声をかけながら「ハイタッチ」して挨拶を交わしており、円滑なコミュニケーションが明るい職場環境・チームワークの向上に繋がっています。

・リスクマネジメント体制を構築しています
園ではこどもが安全・安心に過ごせるよう、各種マニュアルを整備しており、日頃から避難訓練・AEDの使い方・心肺蘇生などの実践的な研修をおこなっています。 散歩時の緊急時対応など職員会議で確認をしており、緊急時の通報に備えて公園名は正式名称を把握しています。さらに、外出先での不審者対策は合い言葉を用いて、職員間で連携を図るなど、こどもを守るための安全対策に日々努めています。

・こども一人ひとりに向き合った保育に取り組んでいます
園では、保育者が通常の担当クラス以外で保育に取り組む「担任留学」を取り入れています。保育室は、見渡しの良いワンフロアを棚など活用して、クラス別に過ごせる空間を作り活動しており、職員は一丸となって保育に取り組んでいます。「担任留学」をおこなうことは、こども一人ひとりの理解が深まり園全体でこどもの育ちを共有することにつながっています。こどもに関わる保育者が増えることで、一人ひとりに向き合った丁寧な保育をおこなっています。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
園として初めて受審させていただきましたが、客観的に保育や園運営について振り返
り、より良い園を目指していくきっかけとなりました。
法人として、中長期計画や人事基準の明確化には取り組みを始めているので、周知できるようにしていきたきます。また、実習生やボランティアの受け入れについては小規模園のアットホームさを感じてもらうことができると思っておりますので、機会があれば積極的に受け入れていきたいです。障がい児やアレルギー・慢性疾患を抱える園児の保育については、今年度は受け入れ実績がありませんでしたが、今後受け入れる時には保育者一同、同じ方向性で保育ができるようにしていきます。園児の成長発達は誰一人同じではなく、一人ひとりの個性を把握し受け入れながら家庭と協働して子どもの最善の利益を尊重して保育を行っていきたいと考えております。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

理念・基本方針はパンフレット・園のホームページに掲載しており、保護者や園見学者に説明しています。園では朝礼や会議にて、理念の「大人も子どもも楽しむ・良いところに目を向ける」保育を共通理解し実践に向け取り組んでいます。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

園長は川崎市や麻生区が主催する会議や連絡会などで地域の社会福祉事業の把握に努めており、園の取り組みなど本部と情報共有しています。本部は姉妹園がある強みを活かし、園の運営に関することや利用率の管理や分析など事業経営をとりまく環境の分析をおこなっています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

本部の園長会では明確化した経営課題など情報共有しており、園長は職員会議で報告しています。園では省エネルギー対策に取り組んでおり、光熱費削減として水道や電気の使い方について協議するなど意識的に取り組んでいます。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:c】

中・長期計画の策定する取り組みを進めています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

本部が策定した単年度の事業計画を共有しています。明確化して、職員に周知する取り組みを進めています。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

園長は職員の意見を取り入れながら年間指導計画を作成しており、それにもとづき担任が保育計画を作成しています。保育計画は期ごとに評価・反省をする仕組みがあり、保育ICTシステムを利用して職員全員で共有しています。職員全員が保育所保育指針の研修を受講して、保育の「ねらい」と「内容」を十分理解して保育に努めています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

年間の行事計画は保育ICTシステムを通じて保護者に周知しています。保護者が参加する行事はこどもの成長を見ていただく機会と考えており、参加していただけるよう年度初めに日程を周知して詳細は適時案内しています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

園では毎月の会議にてクラスの状況やこどもの様子など情報共有して、指導計画の評価・反省を話し合っています。職員は自己評価で自身の保育を振り返っており、自己評価結果を元にした園長との面談では助言や指導を受けるなど保育サービスの質の向上に取り組んでいます。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

園ではヒヤリハット報告が少ないことを課題としており、昨年度から気になった事を意識的にヒヤリハット報告して職員間で共有して取り組むべき課題を明確にしています。また、職員全員がケガ防止研修を受講するなど、安全対策について共通理解して保育に努めています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

本部では、姉妹園の組織図を作成して全園の職員体制を示しています。園長は職務分担表を作成しており、年度初めの職員会議で周知しています。さらに、BCP(業務継続計画)では、災害時における防災組織体制を明記しており、具体的な役割りを周知しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は川崎市や麻生区が主催する勉強会や、本部からの情報などから遵守すべき法令を理解し園の運営に取り組んでいます。職員には関係法令や行政からの通知など情報共有しており、事例など用いて正しく、わかりやすく伝えています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園内はワンフロアで見渡しが良く、園長は日頃からこどもの様子や保育の状況を把握しています。会議では、保育での問題解決について職員と一緒に話し合うなどコミュニケーションを重視した取り組みをしています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園の人事・労務・財務状況などは本部が主体となって、園と情報共有を図っています。園では、理念の「大人も子どもも楽しむ・良いところに目を向ける」を実践しており、職員間で運営の方向性を共有しています。園ではハイタッチしながら挨拶するなどチームワークを高める取り組みをしています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

本部が主導して求人活動をおこない、園では園内見学・保育体験など協働して取り組んでいます。就職フェアでは、現場の職員として保育士のやりがい・楽しさ・魅力などを参加者に伝えるなど、求人活動に積極的に取り組んでいます。採用者には、本部にて入職者研修をおこなっており、園長は頻回に声を掛けるなどコミュニケーションを図っています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:b】

本部は理念や基本方針にもとづいた期待する職員像を示しており、自己評価シートを活用し自身の取り組みを振り返る仕組みがあります。本部では昇進・昇格の人事基準を定めておりますが、職員に人事基準を明確に周知し自ら将来の姿を描くことができる仕組みづくりが課題と考えています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

園長は職員の働き方の意向を把握して、一人ひとりの希望に沿ったシフトを調整しています。園はICTシステムの導入により、職員の勤務状況や有給休暇の取得状況を把握・管理しており、有給休暇は全員が100%取得できるよう職員同士の協力など連携が図れています。また、時短正社員制度・時間制有給休暇などの福利厚生が充実しており、安心して働ける体制を整備しています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

自己評価項目では、理念・保育方針への取り組み状況・勤務姿勢・社会人姿勢・保育の専門性など、様々な視点から自身を振り返る内容となっています。園長は自己評価結果をもとに面談をおこなっており、取り組むべき課題に対して助言や指導など職員の育成に向けた取り組みをしています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

本部の研修チームが研修動画を作成しており、職員全員が資質向上に取り組む環境を整備しています。さらに園では、救命救急研修としてAED(自動体外式除細動器)の使い方や、心配蘇生での正しい圧迫を音で知らせるあっぱ君(胸骨圧迫訓練機器)を使用して実践的な研修をおこなっています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

職員一人ひとりの専門資格や研修の受講歴は、保育職員育成ICTシステムにより管理しています。研修計画は、経験や適性と本人の希望と、園として必要と判断する研修の受講を勧めています。新任職員にはOJTを取り入れており、実践を通して知識とスキルを身に付けられるようにしています。園長は職員一人ひとりが教育や研修の場に参加しやすいよう、シフトの調整を行っています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:c】

実習生の受け入れマニュアルの整備を課題としています。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

園のホームページ・パンフレットにて、理念・教育方針・保育内容・設備環境などの情報が公開されています。保護者には重要事項説明書にて苦情・相談の体制を明記しており、玄関には意見箱の設置や重要事項説明書・BCP(業務継続計画)・安全計画を常置して閲覧できるようにしています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は本部と連携を図り透明性の高い経営・運営に取り組んでいます。園では事務・経理などは本部の規定に従って運営しており、小口現金の管理は毎月本部に報告をしています。園は本部からの巡回時に書類の管理などについて助言をもらいながら適正に業務を遂行しています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

理念に「地域に愛される保育園を目指す」とあり、園では全体的な計画で「近隣大学などの行事への参加」と明記して取り組んでいます。近隣大学の保育科の文化祭では、こどもたちが製作した掲示物を展示してもらうため、2歳児は園バスに乗って大学に届けるなど交流を深めています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

ボランティアの受入れ体制を整えていますが、基本姿勢や受け入れマニュアルなど文書化することを課題としています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

園では地域の関係機関や団体との連携に努めており、入園のしおりには嘱託医や緊急時の連絡先を明記して周知しています。散歩中の緊急事態の119番通報に備えて、公園名は正式名称を把握するなど安全管理を徹底しています。保護者には、玄関に川崎市が発行したリーフレットを常置して情報提供しています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は川崎市が主催する園長会や連絡会などを通じての情報を収集し、具体的な福祉ニーズや生活課題を把握しています。また、園見学者からの育児相談を受けるなど地域の子育て家庭を支援しています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

園は地域の福祉ニーズに応えるため、安定した保育の提供により地域貢献をしています。本部ではオンラインサロンを開催しており、園では子育てサロンを開催して、一緒に手遊び歌やフラッシュカードで遊び、子育てのヒントを提供するなど地域の親子支援に取り組んでいます。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では保育理念の「やらせない・教えない・無理強いしない」が職員の行動指針として保育に取り組んでいます。職員は「人権擁護のためのセルフチェックリスト」にて自身の保育を振り返り、職員会議でこどもを尊重する保育について共有しています。保護者には入園のしおりにて園での呼称について明記しており、英語のレッスンなどではファーストネームで呼び合うことを伝えています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

園ではプライバシー保護に関するマニュアルを整備しており、職員は共通理解して保育に取り組んでいます。水遊びの際は周囲からの視線を考え、隣家との間には目隠しを設置するなど適切な対応に努めています。こどもが着替える際には、着衣の上下を同時に脱ぐことがないよう配慮しています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園のパンフレットは写真やイラストを使用して、保育目標、園の一日の流れや年間行事などを記載しています。また、公式ホームページでは園の紹介動画を公開しており、保育活動の様子や、理事長から保育の取り組みの説明など、入園を検討している保護者に向けて情報発信しています。園見学ではさまざまなカリキュラムを取り入れていることから、保護者が希望する保育場面を見学していただくよう配慮しています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

入園時に重要事項説明書に沿って園の概要や保育内容について説明しており、個別面談ではこどもの育ちに関する情報を収集しています。また、食事に関する面談は栄養士が担い、一人ひとりに丁寧に対応をしています。保護者からは、重要事項、個人情報の取扱いに関する同意の確認をしています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

入園のしおりにて、園の利用終了に関する事項を明記して保護者に周知しています。転園先からの問い合わせには、保護者に確認をしながら個人情報の取扱いには細心の注意を払って対応しています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの言葉・表情・態度から気持ちや要求を把握するよう心掛けています。保護者とは保育参観や個人面談、行事後のアンケートで感想や意見を把握しています。アンケート結果は職員会議で共有しており、改善策や職員の想いを踏まえて、保育サービスの向上に努めた取り組みをおこなっています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

苦情解決の体制を整備しています。保護者には重要事項説明書にて苦情相談窓口の設置を説明しており、園内には苦情相談窓口と第三者委員の連絡先を掲示して周知しています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

園では保護者が相談をしやすいよう、連絡帳・意見箱・第三者委員の設置など複数の相談受付け窓口を周知しており、保護者との相談時には、個室に案内して落ち着いて話が出来る環境を整えています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

職員は日頃から保護者とハイタッチ挨拶などでコミュニケーションを図っており、気軽に話をしていただけるよう風通しの良い関係を心掛けています。保護者から相談を受けた際は職員や本部と連携を図り、迅速な対応に努めています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

安全管理マニュアルを整備し、AEDの使い方や心肺蘇生の研修をおこなっています。園では散歩時の緊急時対応に備えて、公園名は正式名称を把握して、不審者発見時の合い言葉を決めて職員間での連携がとれるようにしています。園では、ヒヤリハット記録はICTシステムで管理しており、職員間で共有して事故防止に努めています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

感染症マニュアルを整備しており、感染症の予防と発生時の対応を職員は理解しています。保護者には入園のしおりにて登園許可書が必要な感染症や、急病時の園での対応を明記しています。保育室には消毒マニュアルや手洗いの写真を掲示して、感染症の予防に取り組んでいます。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

園ではBCP(事業継続計画)を作成し、避難訓練実施マニュアルを掲示して緊急時の行動をフロー図で表示しています。毎月、避難訓練を実施しており、園内には避難経路の掲示やヘルメット・防災頭巾を常置しています。保護者には、入園にしおりにて災害時の対応や避難場所を周知しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

本部では各種の保育マニュアルを整備し、オンラインを活用した法人内研修を実施しています。また、園内研修では、熱中症について・虐待について・ケガ対応など実践的な内容になっており、職員は共通理解のもと保育に取り組んでいます。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

標準的な実施方法は職員会議にて情報共有をおこない、検証・見直しをする仕組みがあります。こどもの状況に応じた保育内容となっているか話し合っており、年度末には評価、反省、振り返りをして次年度計画に反映させています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

保護者から入園時に提出された児童票でこどもの成長過程を把握して、園児全員の指導計画を作成しております。各会議では定期的にアセスメントをおこなっています。こどもの利き手の方針やトイレトレーニングに関しては、保護者と連携を図りこども一人ひとりに配慮した指導計画を作成しています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

年度初めの会議にて、指導計画の変更点を周知しています。職員はクラスの様子やこどもの姿から保育の評価・反省をおこない、次期の計画に反映させています。職員間ではICTシステムにより情報共有しており、保護者には園だよりを通じて保育のねらい・園の取り組みを発信しています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

園では子どもの発達状況や生活状況は川崎市の定めた個別観察発達記録に記録しており、記録する職員による差異が生じないように、こどもと保育者との関わりを記録するよう統一しています。職員の早番・遅番による引き継ぎは、職員メッセージアプリや視診表で共有しています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

園では個人情報の取扱いマニュアルにもとづき、管理徹底しており情報漏洩対策に努めています。個人情報が記載された書類は、鍵付きの書庫に保管しており、卒園児の個人記録は保管期間後に適切に破棄しています。保護者には重要事項説明書にて個人情報の取り扱いを説明し同意書の提出をお願いしております。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は、保育所保育指針の趣旨を捉えてベースを法人保育部が作成しています。園では、本部が作成した全体的な計画を年度末に見直し、こどもの発達や地域性を踏まえて、保育の基本方針である「やらせない」「教えない」「無理強いしない」を保育計画に取り入れて園長が作成しています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

保育室は、南向きの窓から入る強い日差し対策としてカーテンで遮光の調整をし、こどもが快適に過ごせる環境を整えています。毎日、玩具の消毒、破損点検をおこない、衛生面にも配慮しています。今年度(2023年度)は、法人と協働して、こどもの動き(食事・ひるね・着替え)に合わせて玩具の配置や室内環境を整備しています。手洗い場やトイレは清潔に保ち、手洗いの蛇口は低年齢の使いやすいように工夫をおこなっています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

一人ひとりのこどもの発達を捉え、こどもの個性を尊重した保育をおこなっています。また、保護者から家庭での様子を共有し、こどもが家庭と同じよな環境で過ごせるよう心がけています。こどもが安心して気持ちを表現できるように、特定の保育者と愛着関係を築き、受容するなかでこどもが成長する環境を整えています。法人の理念である、こどもの良いところを見つけ、小さな成長を認めて心地よい言葉かけをおこなえる保育に努めています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの発達に合わせた、個別指導案を作成し基本的な生活習慣が身につくように援助しています。保育者は、こどもが自分でやろうとする様子が見られたら、待つ姿勢で見守り、必要に応じての援助を心がけています。また、こどもが理解しやすい言葉掛けや食事・排泄・着脱・睡眠に関する絵本の読み聞かせなどをおこない、身につけられるように働きかけています。保護者には、園での様子を伝え、家庭でも実践できるように提案しこども一人ひとりに合った生活習慣を身につける環境を整えています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

園では、こどもが主体的に活動できる環境について、会議などで話し合いをしています。職員は、こどもの自発的な行動が見られた際は、褒める言葉掛けをおこない、こどもが自ら遊びを選べるよう玩具の配置などの環境づくりに取り組んでいます。朝は、室内マラソンで身体を動かし、戸外遊びでは散歩を中心に自然に触れる活動をおこない、公園でかけっこなどの簡単なルール遊びを楽しむ環境を整えています。また、制作した作品を大学に持参し、学生たちと交流の機会を設けたり、ハロウィン行事では近隣の保育園やお店に訪れて、交流を深めています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

保育者は、0歳児と愛着関係を築きながら、心の成長を促す優しい保育を心がけています。こどもの動きや発する声から、抱っこや声をかけるなどの応答的な関わりをしています。また、安全に過ごせるように、玩具の消毒や整理には細心の注意を払っています。身体の発達を促すために、柔らかい素材のマットを敷いた部屋で、安全に這い這いなどができるほふく室の環境を整えています。保育者は、保護者に園での様子を丁寧に伝え、こどもの成長の共有に努めています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

保育者は、こどもの自発的な行動から気づきや達成感を促すため、こどもの主体性を大切にして、必要に応じた支援に努めています。こども一人ひとりの発達段階を捉え、探索活動が安全におこなえるように、室内の仕切りの固定するなどの対応をおこなっています。保育者は、こどもの自我の育ちを受け止め、こどもの気持ちに寄り添った保育に努めており、こども同士のやり取りで、上手く表現できないときは、保育者が代弁し、状況に合わせた仲立ちをおこなっています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:c】

該当なし

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

区が主催するインクルーシブ保育連絡会に担当職員が、定期的に参加しています。また、会議を通して研修で学んだことを職員間で共有を図っています。園に発達支援コーディネーターも在籍しており、こどもが安心して過ごせる体制を整えています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

年間指導計画に、こどもの一日の生活を見通した長時間保育への配慮があります。朝や夕方は、0・1・2歳児での合同保育で、一緒に過ごすため、安心して過ごせるように安全への配慮をおこなっています。また、こどもの体調や様子に合わせて休息できる環境も整えています。職員間では,視診表や職員メッセージアプリを活用して、引継ぎをおこない、お迎え時に保護者へこどもの一日の様子を伝えています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:c】

該当なし

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの健康管理に関するマニュアルにもとづき、保健に関する計画を園長が作成し、こども一人ひとりの健康状態の把握に努めています。保護者からの連絡帳アプリでは、こどもの健康に関する情報の確認をおこない、朝の視診でも、こどもの体調の把握をしています。保育中に体調の変化があった場合は、保護者に連絡し、事後の確認をしています。既往症・予防接種・健康状態については、入園面談で確認をおこない、追加予防接種に関しては、追記で記録し把握に努めています。職員は、乳幼児突然死症候群を予防するため、こどもが仰向け寝の体勢になるように努め、保護者へは園だよりで周知・共有を図っています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断は年に2回、歯科健診は年1回、園医がおこなっています。結果は、健康診断結果用紙に記録し管理しています。保護者へは、連絡帳アプリで伝えています。歯科健診については、特別な対応がある場合のみ書面で伝えてます。職員間では、口頭、メッセージアプリで共有を図っています。手洗い・うがい・歯みがきの指導は、園長、担任からこどもに分かりやすく、絵本や遊びのなかに取り入れ、日常的に伝えています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

園では、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」にもとづき、対応が必要な場合は、アレルギー児への体制を整えています。また、慢性疾患に関する相談の場合は、園医と連携して対応する体制を整えています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

職員は、食事の時間が楽しい雰囲気になるように、一緒に食事をして「おいしいね」などの声掛けや、必要に応じて援助をおこなっています。今年度(2023年度)は、区から外部講師を招いて「こどもの好き嫌いや食事を楽しく食べるために」をテーマに食育研修をおこなっており、こどもの食を学び理解を深めています。食育では、野菜や果物を洗い、皮むき、野菜栽培などで食材に触れる機会を持つことで、こどもが食について関心を深める食育体験を取り入れてます。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

園では、こどもの発達状況や体調に考慮した、食事の提供に取り組んでいます。食材の大きさ、硬さ、食欲の有無、食事量、食に関する興味などにも配慮をし、こども一人ひとりに合わせた食事の提供をおこなっています。また、体調不良のこどもには、代替え食を提供しています。保育者は、喫食状況を毎日記録し把握に努めています。毎月の給食会議では、栄養士と調理員が連携して、食材や食具の検討をおこなっています。献立は、季節の行事、地域の食文化を取り入れ提供しています。職員は、配膳時に専用エプロン・三角巾を着用するなど衛生管理マニュアルにもとづき適切におこなっています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

家庭との毎日の情報交換は、連絡帳アプリを活用しています。園では、個別の連絡帳と合わせてクラスの活動日誌をドキュメンテーションとして配信し、園でのこどもの様子を伝えています。また、活動日誌の連絡事項欄に保育内容への協力や理解を得るところについて配信をおこない共有に取り組んでいます。保護者とは、保護者会・個人面談・玄関の制作物の掲示などさまざまな機会を設けて、こどもの成長を共有しています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は、保護者にこどもの成長した姿や、頑張っている姿を連絡帳や送迎時の口頭で丁寧に伝えるように心がけています。また、保護者には、笑顔で挨拶を交わし信頼関係の構築に努めています。園では、いつでも相談できる体制を整え、保護者の気持ちに寄り添った支援を心がけています。こどもに対する悩みは、職員が専門性を活かして保護者が安心できる対応に取り組んでいます。また、子育て支援センター・療育センター・区の保育総合支援担当との連携体制も整備しています。相談内容は、適切に記録し必要に応じて職員間で共有を図っています。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

園では、入園前面談で家庭の状況の把握に努めています。虐待等権利侵害の兆候がないか把握し、こどもに変化が見られた際は、職員間で共有を図っています。また、毎月の虐待チックリストの内容を振り返り早期発見に努めています。虐待が疑われる場合は、児童相談所や区の保育総合支援担当、警察などの関係機関と連携体制を整えています。職員は、全国保育士会の子どもの人権チックリストを年2回おこなっており、法人で開催される研修にて虐待や人権擁護についての理解を深めています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

保育者は、毎月の職員自己評価で保育の振り返りや、実践状況を確認し、保育内容の改善に向けていくことを大切に取り組んでいます。また、日常的にも保育内容について、保育者間で話し合いをおこなう習慣があります。職員は、研修で学んだことを、研修報告書にまとめ職員育成アプリで共有を図っています。さらに、研修の学びを実践に移して、それぞれの専門性を活かした保育の質の向上に向けて取り組んでいます。