横浜市大曽根保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
---|
【保育理念】 すべての子どもたちが、自分をかけがえのない存在と感じ、自信を持って生きていかれるよう保育を実践します。 【保育方針】 ・「大きな家族の大曽根保育園」~家庭的な雰囲気の中で、子どもたちも保育者もクラスの垣根を越えて関わりながら、共に育ち合うことを大切にします~ ・子どもたちのありのままを認めて、どの子どもも自分を発揮できるように援助します。 ・心に響く体験ができる環境作りを、園全体で協力しながら行います。 |
【立地および施設の概要】 横浜市大曽根保育園は、東急東横線の大倉山駅から徒歩10分程の、閑静な住宅地にあり、現在1歳児から5歳児までの64名が在籍しています。園舎は平屋造りで、園庭には砂場、滑り台、ジャングルジムや鉄棒等があります。近隣には大倉山記念館と梅林で有名な大倉山公園や、大小さまざまな公園があり、子どもの年齢や活動に応じて散歩に出かけ、季節の移り変わりを感じています。 【園の特徴】 開園から68年の歴史のある園で、開園以来地域の人々に温かく見守られています。昨年、園で大事にしていくことについて改めて職員と話し合い、保育方針を改定しました。子ども・大人・地域・職員が大きな家族のようなつながりをもって、子ども一人ひとりに寄り添い、自分が自分らしく居られる環境を作り、子どもの主体性を大切にするというコンセプトが込められています。 港北区内にある5つの公立保育園の一つで、民間保育所等と連携して保育の質の向上に取り組む役割を持つほか、子育て支援事業として、一時保育、 園庭開放、育児相談、育児講座、交流保育、赤ちゃんサロンを行なっています。 |
評価実施期間 | 2023/05/19(契約日) ~2024/02/26(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 1 回(2018年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 1,「子ども主体の保育」のための学びと取組 子ども主体の保育について、港北区研修会や園内研修で継続的に学びを深め、3年目となった今年は「子どものやりたいことを実現するには」をテーマに、想定外のことをどうしたら実現できるかを考えて取り組み、港北区の報告会で発表しています。 継続的に保育の質の向上に取り組めるように毎日の昼のミーティングにおいて、「今日のきらり」として子どもの印象的な姿や保育士の心が揺れたエピソード等を報告し、園全体で共有しています。 また、4、5歳児は自分の意見を言い、他者の発言を聞いて話し合う「サークルタイム」の機会を持ち、子どもの意見を保育内容に反映させる取組を行なっています。 年少児の前で演劇や歌を披露する「わくわくパーティー」の開催準備にあたっては、まず演目の決定、次に演目の順番を決める話し合いをしています。発言が苦手な子どもには保育士がサポートし、子どもたちは相手の発言をじっと待っています。 このことは、子どもたちが、いろいろな見方・考え方があることを知って、他者を尊重する心を育むことや、生活や遊びの中で素直な気持ちを表出する、様々な経験を通して、仲間意識を持って支え合うことにつながっています。 2.目標達成のための体制づくりを支える丁寧な振り返り 年度末の自己評価をもとに、次年度の目標を明確にして、目標達成のための体制づくりをしています。単年度事業計画の具体的な活動として、5つのテーマ(保育、記録、育児支援、職員、新年度準備)について、職員によるプロジェクトを立ち上げ、議論を積み重ねて実践に向け取り組んでいます。 外部研修に参加して、会議や園内研修で共有し、必要があれば手順を見直し、その都度マニュアルの変更をしています。また、年度末には担当を決めて、全ての手順書やマニュアル、重要事項説明書や書類の書式を確認して見直しをし、「大曽根保育園業務マニュアル」として各クラスに配備して活用しています。 3.園の方針を発信し、保護者の理解を得る取組 昨年改訂した保育方針を、園の目指す保育のコンセプトをわかりやすくイラストを交え「大曽根保育園ってこんなところ」と表記し、保護者の目に留まるように掲示をしています。入園説明会や懇談会でも丁寧に説明し、保護者アンケートでは理念・方針の周知度が92%となっています。毎月の園だよりやクラスだよりで子どもの姿や活動の様子を、写真を交える等分かり易く発信し、園の大切にしていることが保護者に理解されるように努めています。 ◇今後期待される点 1.ホームページの活用 港北区のホームページに掲載している園情報の更新が遅れがちなことを課題としています。園の育児支援情報は港北区の子育て応援サイト「ココマップ」ともリンクしていますので、利用者にタイムリーに直接提供できる媒体として、より活用されることが期待されます。 2.地域との関係の再構築 長く地域のなかで見守られている保育園ですが、コロナ禍で途絶えたり参加を見合わせたりした行事がありました。ネットワークを生かし、子どもが地域の方とふれあう機会を増やすことを検討し、社会体験の機会を増やして、地域の方々との交流が一層図られることが期待されます。 |
---|
今年度、第三者評価を受審するにあたり、受審を「自園の保育の見直しと保育の質の向上」のための良い機会と捉え、職員全員で(会計年度任用職員含む)評価項目を用いた園内研修を通年実施し、保育内容等の確認や振り返りを実施しました。職員からも「職場全体で保育内容等の再確認・再認識ができて良かった。他職員の意見や考えを聞けたことで自分では気づけなかった点に気づくことができた。保育の見直しができて良かった」などの感想が出ていました。 園全体で取り組んだことで、改めて自園の良さや改善点に気づきことができ、保育について話し合う時間を多く持てたという点においても、有意義な一年になったと感じています。 改善を要する点において、すぐに実施できることは速やかに改善を行うようにしていますが、雨天時の園庭のぬかるみの改善等、抜本的な改善が必要なことに関しては、時間を要している現状があります。できることから具体的に行い、保護者の方にも改善への取組が伝わるようにしていきたいと思います。保護者の皆様には、お忙しい中、第三者評価に関するアンケートにご協力いただきまして、心より感謝申し上げます。今後の園運営にいかしていきます。 意見としては、視座は異なりますが、内容が類似していると感じられる評価項目があったので、これ以上は難しいかもしれませんが、評価項目の精査をお願いできればと思います。各スケジュールや日程調整等は、事前に丁寧に行ってくださったので、特に問題なくスムーズでした。全体的に受審して良かったと思える内容でした。 ありがとうございました。 大曽根保育園園長 金子 友記子 |
詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市立保育園として、理念・基本方針には、保育所保育指針、子どもの権利条約、横浜の保育園の保育の基本となる「よこはまの保育」を踏まえて、子どもの最善の利益を謳っています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向は、横浜市こども青少年局作成の「『市立保育所の在り方』に関する方針」および「第2期・『横浜市子ども・子育て支援事業計画』」等から情報提供を受けています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市こども青少年局の方針を保育園が実践する体制のもと、園長は「第2期・横浜市子ども・子育て支援事業計画」等を受け、園の重要推進課題を統括園長と共有して「行動計画・評価書(MBO)」を作成しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・横浜市こども青少年局は、中・長期計画の追加施策として、令和2年度~6年度の「第2期・横浜市子ども・子育て支援事業計画」を策定しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「第2期・横浜市子ども・子育て支援事業計画」を受けて、横浜市こども青少年局が「令和5年度こども青少年事業計画」を単年度事業計画として作成しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市が作成した中・長期計画や年度末に行なう保護者アンケート、会計年度任用職員(以下、非常勤職員)を含む全職員の意見、園の年度末自己評価を受け、「行動計画・評価書」や行事予定計画を作成しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3月に行事予定を保育園業務支援システムで保護者に配信し、クラス入り口に「月間指導計画、週案、行事予定表」を掲示しています。クラス懇談会では、保育目標や行事計画、保健や食育計画等を説明しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・月1回のカリキュラム会議で、各クラスの先月の振り返りと当月の指導計画を、非常勤職員を含む全職員で意見交換し、PDCAサイクルにもとづく保育の質の向上を目指しています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度末の保護者アンケート、職員自己評価を参考にした園の自己評価結果を職員会議等で話し合い、改善点等を明確にして3月に公表しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は、「行動計画・評価書」を作成し、重点推進課題、目標、達成時期等を明確にしています。また、前年度の園の自己評価結果の「異年齢交流・子ども主体の保育・人材育成」の3項目を継続事業として、今年度改善に取り組んでいます。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市は「横浜市職員行動基準」に法令遵守を掲げています。園長は、管理者として社会福祉関連法令や労働基準法令等を理解し、物品購入等の取引業者等と適正な関係を維持しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、職員会議や毎日のミーティングに参加し、保育の様子を把握しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、港北区こども家庭支援課と連携して、業務の実効性の向上に向け、年度始め・中間期・年度末に職員と面談し情報を収集しています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育士の人材育成に関する基本計画は横浜市こども青少年局が策定しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市職員行動基準に「期待する職員像」として「ヨコハマを愛し、市民に信頼され行動する職員」を掲げています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市の人事関連規程や横浜市職員行動基準等にもとづき、的確な労務管理や有給休暇取得状況、時間外労働の状況等を管理しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市は、職員行動基準を定め「期待する職員像」を明確にし、一人ひとりの目標管理制度(目標共有シート、保育士キャリア自己分析表)を定めています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市は、職員行動基準を定め、「期待する職員像」に基づき職員の職位に応じた保育士に求められる能力や役割を明示しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、職員一人ひとりの知識や技術水準、資格の取得状況等を把握しています。また、保育士キャリア自己分析表で、専門資格の取得状況や過去の研修履歴等を確認しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書に「実習生受け入れについて」の記載があり、また、マニュアルには受け入れに関する姿勢を明文化しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・港北区役所のホームページに、園の現況や保育理念、基本方針、受け入れ可能数等の基本情報を掲載しています。また、子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」に詳細情報を掲載しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市および港北区の規定により、園の予算執行や業務運営、園の事務、経理、取引等を明記し、職務分掌と権限・任務も明記して全職員に周知しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・重要事項説明書の「各保育事業について」の中で、園が横浜市公立保育園として行なう地域育児支援事業、地域活動事業、幼保小連携事業について明記しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書のなかで、地域活動事業の一環として、ボランティアを受け入れていることを明記しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者や子どものニーズに応じて支援につながる関係機関をリスト化し、テラスには横浜子育てサポートシステム、病児保育、病後児保育、休日保育、24時間緊急一時保育、「どろっぷ」について掲示して保護者に知らせています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、区社協保育所分科会や港北区運営責任職会議、「どろっぷ」との連絡会に出席し、地域の子育て家庭の支援について話し合っています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・育児支援事業として、年間計画を立てて実行しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育理念・園目標・保育姿勢等が反映された園のマニュアルに沿って、職員は子どもを尊重した保育の実践に努めています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「個人情報保護チェックリスト」に、プライバシーの保護について追記し、他人から見られたり、知られたくないことについて、その意思を尊重することができているか、毎月振り返っています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園のパンフレットに、園目標・保育姿勢、クラス編成、職員構成、年間行事予定や保育園の一日、育児支援事業について掲載し、写真、イラスト、表等でわかりやすくしています。これを「どろっぷ」に置いたり、育児支援事業の参加者が自由に手に取れるようにしています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・新入園者全員に入園説明会で、「重要事項説明書」に沿って説明し、同意書を提出してもらっています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・横浜市として保育所の変更時の引継ぎ文書は定められていませんが、転園先からの問い合わせがあれば、個人情報の保護に配慮して口頭で伝えています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもをよく見て、子どもが興味・関心を示したことを見逃さず、子どもの様子を日々職員間で共有し、子どもの気持ちを汲み取るようにしています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決責任者を園長、受付担当者を主任または各クラス担任とし、第三者委員2名を定め、苦情解決のしくみを「重要事項説明書」に図式で明記して、全保護者に配付しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・相談や意見の受付体制を、「重要事項説明書」に明記し、入園説明会で保護者に説明しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者とは、連絡帳のやりとりや送迎時の会話でのコミュニケーションを心がけ、全職員の写真を掲示して、担任以外でも話しやすい雰囲気づくりに努めています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、リスクマネジメントの責任者で、園舎建物の安全管理や防犯、保護者の朝夕の送迎時の園舎への出入り等に機械警備を導入し、危険防止や安全性を高めています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は感染症対策について、厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」を基本にしています。感染症に関する最新情報は、横浜市や嘱託医から近隣の情報を得ています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・暴風、豪雨、洪水、地震等の自然災害を想定した「港北区保育所班マニュアル」「消防計画」等を整備しています。園は鶴見川が近く、氾濫や浸水想定区域にあり、近隣の高台の保育園への避難と保育の継続体制を確保しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・「よこはまの保育」をもとに、子どもの尊重を第一に考え、プライバシー保護や権利擁護に関わる姿勢を明示した業務マニュアルを整備し、事務室と各クラスに置いています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、外部研修に参加して会議や園内研修で共有し、必要があれば手順を見直し、その都度マニュアルの変更をしています。また、年度末には担当を決めて、全ての手順書やマニュアルを確認して見直しをしています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会後の個別面談で、面接カードをもとに子どもの身体・生活状況、保護者のニーズを把握し、必要に応じて、調理員、保健師、嘱託医から得た情報も取り入れて個別指導計画を作成しています。クラス担任が作成後主任が確認をして、園長が最終的に承認をしています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・月間指導計画は毎月、年間指導計画は4期ごとにクラス担任が振り返りと評価をし、園長、主任、正規職員と非常勤職員が出席するカリキュラム会議で共有しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況、保育の実施状況は、横浜市公立保育園共通の書式に記録をして把握しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市個人情報の取り扱いの基本ルール」をもとに、「個人情報取り扱いマニュアル」を作成し、書類・記録の残し方、電話対応、データ管理、写真の取り扱い等、実際にどのように対応するかを具体的に明記しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育所保育指針や子どもの権利条約、よこはまの保育を踏まえて園の理念・保育方針・園目標・保育姿勢を作成し、それらに基づき全体的な計画を作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各クラスは園庭に面して採光も十分で、エアコン、扇風機、加湿器、空気清浄機を備え、夏は28℃、冬は22℃を目安に室温管理をしています。大人の声が響きわたることは無く、保育士は子どもに穏やかに接しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々保護者と連絡帳をやり取りするなかで家庭環境を把握し、子どもをよく見て、一人ひとりの発達状況や個性を把握しています。その姿を、他の職員と共有しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが生活習慣を習得するために、時間・空間・人の環境を整えて、個人差があることも考慮しながら子どもがある程度生活の見通しをもって主体的に取り組めるよう援助しています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・安全な動線にも配慮して、子どもが手にとれるよう、低い棚におもちゃや絵本、教材を置き、じっくり楽しめる時間と空間を確保しています。子どもが、見守られている安心感のなか、それぞれがしたいことができるよう、発達に応じて援助を行なっています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 ・0歳児保育を行なっていないため、非該当になります。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが大人との信頼関係のもと、意欲的に取り組むことを大切にし、できるだけゆとりをもって見守るようにして、できた時は十分に褒めて自信や意欲につなげています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3、4歳児は、ワンフロアーで生活し、必要な場合は間仕切りをし、3歳児は自分の好きな遊びや活動を保育者と一緒に遊び込んでいます。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園舎は平屋建てで、園庭からテラスへのスロープや多機能トイレを設置しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画、月間指導計画に「長時間にわたる保育」の項目があり、1日を通しての保育の連続性に配慮し、子ども主体の計画性をもった取組を行なっています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・アプローチカリキュラム(小学校への接続を意識した、年長児後半のカリキュラム)があり、保育所保育指針の「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」とともに、全体的な計画、年間・月間指導計画に反映しています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育園における健康管理」のマニュアルがあります。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年に2回、定期的に健康診断・歯科健診を行ない、結果を児童健康台帳、歯科健康診査票に記載しています。必要な情報はミーティングや会議で職員に周知をしています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・現在、アレルギー疾患のある対象児はいませんが、対象児の保護者には「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」の提出や、毎月面談をして献立確認をしてもらい、除去食を提供しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間および月間指導計画に「食育」項目を載せ、「年間食育計画」を作成しています。園庭内周囲にプランターを並べ、種まきや水やり、収穫をしてクッキング等を進めています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎日の給食会議やミーティングおよび職員会議に調理員も出席して、献立の感想や反省を行ない、子どもたちがおいしく食べられるように検討しています。今年度は園の調理担当が、市の献立検討委員会のメンバーとして、毎月1回、横浜市の栄養士との「献立検討会」に参加して意見交換しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・乳児は、「乳児連絡票兼個人記録」、幼児は「クラスノート」(必要に応じて「個人ノート」)を使用しながら、日々の生活状況を保護者と共有しています。クラスノートは、可能な時はドキュメンテーションにして保育の様子をわかりやすく伝えています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、毎日の送迎の短い時間でも相談等がしやすい雰囲気を作るよう努め、保護者へ声をかけ、朝は子どもの体調確認、夕方は1日の様子を伝えています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時の面談や送迎時の保護者との会話、子どもの服装や保護者の様子、園での毎日の着替えやおむつ替え時に、子どもの身体の様子を確認しています。子どもの何気ないつぶやきも聞き逃さず、必要に応じて全職員で見守る体制を作っています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は期ごと(年4回)、月間指導計画は月末、保育日誌は毎日、自己評価欄に保育実践を振り返っています。 |