横浜市公田保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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【保育理念】 子どもたちの健やかな成長と幸せをねがって ~全ての子どもたちが、自分を「かけがえのない存在」と感じ、自信をもって生きていかれるように~ 【保育方針】 一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその育ちを積極的に増進するように努めます 一人ひとりの子どもが、心身ともに健康、安全で情緒の安定した生活ができるよう 環境を整え、生きる喜びと力を育めるよう健やかな育ちを支えます |
【立地および施設の概要】 横浜市公田保育園は1969年に設立された横浜市立の保育園で、今年で設立55年目になり、定員69名のところ現在は1歳児から5歳児まで68名の園児が通園しています。園はJR本郷台駅又はJR大船駅からバスで約10分から15分程かかり、1969年 に建設された公田団地と同時に発足し、その一角に位置しています。園舎は軽量鉄筋造り平屋建てで、高台の立地により空気が澄み渡り、園庭からの眺望も素晴らしく、晴れた日には栄区内。鎌倉市も一望でき、開放感あふれる環境にあります。園庭には滑り台やブランコ等の固定遊具と砂場を設け、園庭の奥には畑があり、季節ごとに様々な栽培物が収穫され子どもたちの食育活動の場となっています。周囲には樹木が植栽され、小動物や虫に触れあうこともできる環境にあります。 【園の特徴】 園庭には、鉄棒や滑り台、砂場、芝生コーナーがあり、子どもたちは思い切り身体を動かすことができます。周囲にはたくさんの樹木が植栽され、虫や木の実、葉っぱを手にしたり、集めたりして自然に触れています。畑やプランターで各クラスが作る栽培物を利用して、調理をしてもらったり、子どもたちのクッキング等の食育活動も盛んです。 園内研修は前年度の自己評価から課題を見つけ、職員全体で取り組んでいます。全員が4つのプロジェクトに分かれ、室内環境、園庭環境、防災管理、地域交流について、今年度の取り組みを決めて活動を展開しています。 地域の子育て支援では、子育て支援拠点の「にこりんく」に出向き、男性保育士による「パパ講座」を開催したり、園庭開放や育児講座の開催をしたりしています。 |
評価実施期間 | 2023/06/19(契約日) ~2024/02/26(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2018年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 1.自然な異年齢児交流の促進 小規模園のため、子ども同士が顔の見える関係にあり、自然な異年齢交流が行なわれています。砂場では、2歳、4歳、5歳児が遊んでいました。2歳児が小さなスコップでバケツに砂を出し入れして一人で夢中になって遊んでいました。4~5歳児が大型の鍋に砂を入れ、山を作り、トンネルを作って皆で声をかけながら遊んでいるところに、一人で遊んでいた2歳児が来て、砂を山に盛っても邪魔扱いをせず、「そこは駅だから」「線路はこっち」と声をかけ一緒になって遊んでいました。職員は手を出すことも無く、見守りに徹していました。プログラムとしての異年齢保育はありますが、職員は子どもたちが自然に交わり、仲良くきょうだいのような関係ができることを大切にして、見守り、声かけをしています。昼ミーティングや職員会議で職員間の連携により年齢を超えた交わりができるよう情報交換をしています。 2.積極的な地域との関係作り 公立園として、地域との交流を積極的に推進しています。全体的な計画に、公田団地自治会、園庭開放、子育て支援、近隣の保育園・幼稚園・小学校等との交流を掲げています。また、園内研修として地域交流プロジェクトチームを作り、地域交流年間計画を作成しています。 公田団地とは、自治会や老人会を通じて、七夕まつり、焼き芋体験や新年会で独楽回し、けん玉遊び等を一緒に遊んでもらう定期的な交流を持っています。栄区子育て支援拠点(にこりんく)の出張講座では、男性保育士による「パパ講座」の講演を行なったり、近隣の保育施設等で行なう園児との交流保育、地域住民への育児支援として、園庭開放、育児相談、育児講座、ランチ体験等を行なっています。 事業継続計画を作成し、災害が発生した場合でも必要なサービスが継続的に提供できる体制を整えています。緊急時には地域住民の来訪も考え、哺乳瓶等の備蓄もしています。 3.保護者に子どもの成長をわかりやすく知らせる工夫 1、2歳児や保護者が希望する場合は連絡帳を使い、子どもの保育園での様子だけでなく、子どもの成長や子育ての意図についてもわかりやすく伝えています。3~5歳児クラスには、毎日ドキュメンテーションにして、保育の様子、写真、コメントを書き、保護者が見やすいように玄関に掲示しています。各クラス職員全員で一年間のクラス運営や行事についてポスターを作成し、クラス前の壁に掲示して、保護者懇談会でも説明しています。例えば、5歳児クラスのポスターには、この目標に至るまでの「周囲の思いを感じながら自分をおもいきり表現できる子」の目標が太陽の中に書かれて、曲がりくねった道が書かれています。聞くこころ、考えるこころ、挑戦するこころ、あきらめないこころなどが、記載されています。 ◇今後期待される点 1.プライバシー保護マニュアルの整備 月間指導計画には保育士の配慮として、「シャワーをする時は、カーテンを閉め近隣から子どもの様子が見えないように配慮する」(3歳児)、「水遊びやプールの際の前後のシャワーは、子どもの動線を工夫して裸でいる時間を短くしたり、外のシャワーを使用する際は、必ずカーテンを使用したりする」(4歳児)と記入してあり、プライバシー保護に対する意識は職員間で共有されて.います。保育の実践面では職員のプライバシー保護の意識は高いと思われますが、行動基準としてのプライバシー保護マニュアルの作成が望まれます。 2. 保護者から子どもの健康問題で気になる点を健康診断前に問い合わせ 健康診断や歯科健診の実施については、実施の前に通知を保護者に行なっていますが、今後、通知の際に、子どもの健康状態や気になること等を保護者から知らせてもらい、医師や看護師から回答をもらうような取組を行なうことが望まれます。 |
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公田保育園では平成30年度以来5年ぶりに第三者評価を受審しました。受審にあたり、園長・全職員が、園運営や保育内容に関して改めて見直し、学ぶ良い機会をいただいたと捉え臨みました。 園長としては共通45項目から園運営の基本姿勢や運営管理、サービスの在り方等、福祉施設である保育所としてのあるべき姿についての学びが深まりました。また、全65項目については、全職員が自己評価を行った上で、プロジェクトリーダー3名が中心となり結果を集計しました。更に項目別に責任者を決め、振り返りや課題解決に向け議論し、自園の現状把握・評価・課題の抽出を行うことができました。その中で課題については様々な園内研修を行ったり、保育の質の向上のために大切にしたいことを話し合ったりするなど、職員一人ひとりが自園や自己の保育を振り返り、課題解決に向けて取り組みました。 また評価機関の方々に①小規模園ならではの自然な異年齢交流の促進②新型コロナウイルス感染症が5類になって新たに築いている地域との関係作り③保護者の皆様に子どもたちの成長を知らせたり保育への思いを伝えたりする工夫として行ってきた幼児クラスのドキュメンテーションや全クラスで作成しているポスターセッション。以上3点を高く評価していただき、大変嬉しく思います。 最後に第三者評価受審に際し、ご多忙の中アンケートにご協力いただきました保護者の皆様、ご尽力いただきました評価機関の皆様に心より感謝申し上げます。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念は「子どもたちの健やかな成長と幸せを願って ~ すべての子どもたちが、自分を「かけがえのない存在」と感じ、自信をもって生きていかれるように ~ 」、保育方針は「○一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその育ちを積極的に増進するよう努めます。○一人ひとりの子どもが、心身ともに健康、安全で情緒の安定した生活ができるよう環境を整え、生きる喜びと力を育めるよう健やかな育ちを支えます。」とし、保育理念と保育方針は職員玄関、各クラス、事務室に掲示しています。理念や基本方針を保護者懇談会の資料に載せ、各クラスごとに説明をしています。4月の園だよりに保育理念、保育方針、園目標、保育姿勢を載せ、保護者業務支援システムで配信して、保護者が見ることができるようにしています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、「横浜市子ども・子育て支援事業計画」、「第4期横浜市地域福祉保健計画・よこはま笑顔プラン」「第4期栄区地域福祉保健計画・さかえ・つながるプラン」の内容を把握し保育園でできることを分析しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、全体責任職会議、栄区責任職会議、栄区保育園長連絡会、栄区施設長連携会議等からの情報を把握し、課題を分析して、「行動計画・評価書」を作成しています。行動計画・評価書で担当業務の現状分析、目標の全体像、中間期・期末の振り返り、重点推進課題等を記載して具体的課題に取り組んでいます。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市では、中・長期的なビジョンとして①「市立保育所のあり方に関する基本方針」や②子ども・子育て支援法及び次世代育成支援対策推進法に基づき、計画期間令和2年度~6年度の「第2期横浜市子ども・子育て支援事業計画~子ども、みんなが主役!よこはま わくわくプラン~」、③2040年頃の横浜のありたい姿として「共にめざす都市像」を描き、その実現に向けた「基本戦略」等を定めた「横浜市中期計画(2022年度~2025年度)」を策定しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「横浜市子ども・子育て支援事業計画」、栄区策定の「さかえ・つながるプラン(地域福祉保健計画)」、横浜市中期計画(2022~2025年度)に則り、令和5年度栄区運営方針が策定されています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、施策や職員意見、保育所の自己評価をもとに、「行動計画・評価書」を作成して職員に説明し、単年度計画としています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者に、入園説明会や年度当初のお便りや懇談会を通し、行事予定を含めた事業計画を説明しています。行事のねらいや取組の様子を園だより等でもわかりやすく掲載し、保護者の理解を促しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画を基に、年間指導計画、月間指導計画等を作成し、計画の実施後に職員会議やカリキュラム会議で評価反省を行ない、次期計画に課題改善点を反映するなどPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルに基づく保育の質の向上に関する取組を行なっています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員会議で検討した保育所の自己評価結果を、年度の目標、取組状況、保護者アンケート結果、次年度の課題・改善点等の項目ごとに精査し、「保育所の自己評価の結果について」として作成し、年度末に保護者に配付し、周知しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・市立保育所の職務分掌は、横浜市が定める人事関連の諸規程により園長ほか役職ごとの業務内容・権限・責任の範囲等を定めて、職員にも周知しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、係長昇任時に憲法、民法、行政法、地方公務員法、労働基準法、人事関連規程等を学び遵守すべき法令を理解しています。また、市には、「利害関係者との接触に関する指針」があり利害関係者との適切な関係を保持するよう周知されています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、職員会議や毎日のミーティングに参加して保育の様子を把握しています。また、日誌や指導計画の振り返り欄や職員会議、カリキュラム会議、乳児・幼児会議を通して保育の現状を把握し、評価・分析を行なっています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、横浜市こども青少年局の市立保育所全体責任職会議に出席し、市内公立保育所の経営改善、業務の実効性の確保に向け、人事・労務・財務等を踏まえた分析・情報共有を図っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「横浜市人材育成ビジョン」の中で、基本的な人材育成の考え方を示しています。横浜市では、「人材こそが最も重要な経営資源」であることを念頭に「人を育てる組織風土づくり」を目指し、全ての職員が意欲と能力を発揮できるように人材育成を進めています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・昇進・昇格の基準、賃金水準やスキル習得の機会などの仕組みは、横浜市の人事考課制度で定めており、職員は「目標共有シート」(MBO)を使い、1年間の担当業務・能力開発の目標設定を行っています。これらの目標は上司との面談を通じて的確なスキルを高めるキャリアパスとして将来の姿を描く制度となっています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、労務管理の責任者として、年3回職員との個人面談を行ない、職員の悩みや意向、要望を把握したり、日頃から職員に積極的に話しかけで相談しやすい環境を作るよう努めています。また、職員同士がお互いを気にかけて声をかけ合う職場づくりに努めています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市人材育成ビジョンの中で職員職位(職員Ⅰ~Ⅲ)による「求められる役割・能力・基礎知識」が明確にされており、職員の到達目標の一つになっています。また、保育士は、保育士キャリアラダーの記載事項を読み込むとともに、自己の置かれた職位の目標や姿勢を保育の場で実践できるよう保育士キャリア自己分析表を作成しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市職員行動基準や「横浜市人材育成ビジョン」で「期待する職員像」を明確にしています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・各個人が作成した「保育士キャリア自己分析表」に、専門資格の取得状況をはじめ過去の研修履歴が一覧になっており、園長は年度ごとに確認をしています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・公田保育園「実習生の受け入れマニュアル」を作成し、受け入れに関する姿勢を明文化しており、実習生の要望に対応した研修期間や実習内容を準備しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・横浜市ホームページに、園の概要、保育方針等のほか「第2期横浜市子ども子育て支援事業計画」を掲載し、また、事業報告、予算、決算の情報も掲載しています。園単独での予算・決算は公開していません。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・市立保育所での事務・経理等の業務は、横浜市事務分掌規程や横浜市予算・決算及び金銭会計規則により取り扱いが規定されており、栄区と連絡調整し執行管理しています。園長・主任の役割分担が明確にされ職員に周知しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域との関わり方は、全体的な計画に公田団地自治会、けやきサロン(老人会)、お話し会(ボランティア団体)(月1回)、園庭開放、幼稚園・保育園・小学校との交流を掲げています。園内研修として地域交流プロジェクトチームを作り、地域交流年間計画を作成しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・業務体験・ボランティア受け入れマニュアルがあり、ボランティア受け入れに関する基本姿勢が明文化されています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・小学校・近隣保育園・幼稚園・消防署・警察署・医療機関・こども青少年局・栄区役所・療育センター・社会福祉協議会等の連絡先をファイルにして、事務室の電話の横に置いて職員がいつでも使えるようにしています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・栄区施設連携会議、栄区社会福祉協議会、栄区子育て支援連絡会等を通して様々な活動を行なっています。活動内容は栄区内の公民の保育園が学び合いの場を持つ、高齢者施設、障がい者施設、児童施設の施設長たちの交流の場を作る、栄区の子育て支援に関わる団体のまとめ役を務めるなどの活動となっています。区こども家庭支援課が主催する主任児童委員と保育園園長との懇談会で地域の情報共有をしています。年度始めに栄区長が園を訪れ、職員に区の基本方針の説明を行ないました。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・育児支援事業として、園庭開放、育児相談、絵本の貸し出し、誕生会、ランチ体験、交流保育、育児講座、身体測定等を地域住民に対して行なっています。入園希望者には定期的に入園見学会を年2回開催しています。その他園見学はいつでも受け付けています。園見学の際に、保護者から離乳食、オムツ外し、睡眠等様々な相談があり、園での具体的な取組を説明し、保護者の安心感に繋げています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその育ちを積極的に増進するよう努めます」を保育方針として、全体的な計画に掲げています。年間指導計画のクラス目標には「一人ひとり気持ちに寄り添い、信頼関係を築いていく」としています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・月間指導計画に保育士の配慮として、「シャワーをする時は一人ずつ行うことや、素早く連携して行いプライバシーに配慮する」(2歳児)、「シャワーをする時はカーテンを閉め近隣から子どもが見えないようにする」(3歳児)、「水遊びやプールの際の前後のシャワーは、子どもの動線を工夫して裸でいる時間を短くしたり、外のシャワーを使用する際は、必ずカーテンを使用する」(4歳児)と記入してあり、プライバシー保護に対する意識は職員間で共有されています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園のパンフレットには、園の保育理念、保育方針、保育姿勢等が記述されており、栄区役所、栄区子育て支援拠点(にこりんく)に置いてあります。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時や変更時(重要事項説明書の内容変更。保護者の就労状況による保育時間の変更等)の説明には保護者の理解が得られるよう丁寧な説明をすることに努めています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育園の転園等の変更時の引継ぎ文章は作成していませんが、情報提供を求められたら保護者了解を得て、区と相談のもと対処しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・月間指導計画のねらいに、「好きな遊びや気に入った玩具で満足して遊ぶ」(1歳児)、「安心して過ごし、自分の身の回りのことに喜んでやってみようとする」(2歳児)「話し合いや活動の中で、相手の思いを知り、自分の事も伝えようとする」(5歳児)等を掲げて、子ども達の興味や関心ごとをとらえて日々の保育が行なわれるよう努めています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情受付体制として、苦情受付担当者をクラス担当又は主任保育士、苦情解決責任者を園長とし、苦情解決第三者委員を2名選出し、複数の相談窓口として横浜市福祉調整委員会に申し出ができること、苦情解決のための仕組み(フローチャート)を重要事項説明書に記載しています。苦情受付体制は園の玄関にも掲示し、重要事項説明書の説明は入園説明会で行なっています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者には、園内の苦情受付体制、第三者委員の他に、横浜市福祉調整委員会にも申し出ができることを、重要事項説明書に記載して、複数の窓口があることを知らせています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者とは、送迎時の対応や連絡帳のやり取りによる日々のコミュニケーションでお互いの信頼感を構築できるよう努めています。保護者懇談会や個人面談を行なって、保護者から意見を聞く機会を持っています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントに関する責任者は園長となっています。安全委員会の設置はありませんが、安全点検表により屋内、屋外、園庭周辺の安全点検を毎日行なっています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症予防・まん延防止マニュアルを制定し、責任者を明記し、栄区福祉保健センターや園医に報告する管理体制を整備しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・防災マニュアルを作成し、震災時任務分担表、災害時組織図避難確保計画等を定めて、災害時の対応体制が決められています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・児童憲章、「よこはま☆保育・教育宣言」に基づき業務マニュアルを制定しています。業務マニュアルには「乳児マニュアル」と「幼児マニュアル」があり、標準的な業務方法が定められています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・業務マニュアルや手順書は毎年期末に見直しをしています。検討が必要になったときは迅速に対応し、修正箇所の共通理解を持てるようにしています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に提出される、児童票、健康台帳、アレルギーを持つ子の場合の「保育・教育施設におけるアレルギー疾患生活管理表」等により、子どもの身体状況や子どもと保護者の生活状況を把握することができます。把握した状況から個々の子どもにどのようなニーズがあるかを明らかにして個別指導計画の作成を行なっています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・週案は、当日の天候や子どもの体調により変更があるのは日常的なことと理解しています。月間指導計画、週案に目標・ねらいを明確にして、見直しがあればカリキュラム会議で内容の検討をしています。園玄関の掲示板にねらいを掲示して保護者に周知しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの状況は、保育日誌、経過記録、指導計画、個別日誌、保育要録、健康台帳等の書式に記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・文書の保管・廃棄については「横浜市行政文書管理規則等」があり、それに沿って運用しています。「個人情報取り扱いガイドライン」に基づいて個人情報に係る記録や文書は鍵のかかる書庫に保管しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利条約、児童福祉法、保育所保育指針等の趣旨を捉えて作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内の温度、湿度は、温湿度計を設置して衛生マニュアルにそった適切な状況を保っています。各クラスとも園庭に面して出入り口と窓があり、窓を開放して換気しています。各クラスに扇風機、空気清浄加湿器を設置しています。また、園庭2か所に熱中症警報器を設置しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達段階や興味に合わせて一人ひとりの個人差に応じた保育内容や活動を行なうため、子どもの個性や発達状況を把握し、子どもの意向を尊重した取組を行なっています。生育歴や家庭の状況は、児童票や児童健康台帳、入園前の面談で情報を把握しています。入園後は、個別ケース記録(3~5歳児)、個別連絡帳(1~2歳児)に記録し、一人ひとりの個人差を把握し適切な保育を行なっています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・基本的な生活習慣は、子ども一人ひとりの発達に合わせて、食事、排泄、睡眠、着替え等を家庭と連携して身につくよう取り組んでいます。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1・2歳児保育室は、カーペットやマット等でコーナーを作り好きなところで遊べます。子どもが自ら段ボールで作ったパーテーションで落ち着いて過ごせる場所を作るなどしています。玩具は子どもの手に届く場所に置き、出したりしまったりする場所がわかるよう玩具の写真を貼っています。3歳児以上の子どもたちは、はさみ、粘土、クレヨン、のり、お絵かき帳を自由に使い遊んでいます。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:非該当】 ・0歳児保育は実施していません。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1歳児の年間指導計画のクラス目標に「安心できる環境の中、好きな遊びを十分に楽しむ」、2歳児の年間指導計画のクラス目標に「安心して園生活を送り、自分のことを自分がやってみようとすることに喜びをもつ」と子どもが自分でしようとする気持ちの尊重について記載があり、職員は、一人ひとりの子どもの状況に応じた保育に努めています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児クラスの指導計画には、「園児一人ひとりが興味関心を持つものが見つけられるように見守っています」とあります。この時期は、大人からの多くの言葉かけや触れ合いが必要ですが、自分がしたいことを言葉や行動で伝えることも必要なので、園児の様子を見て援助の仕方を工夫しています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・配慮が必要な子どもには、個別指導計画を作成し、より細やかな支援ができるよう配慮してい ます。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画や月間指導計画に「長時間にわたる保育について」という項目を設け、保育内容や方法、環境整備、職員連携等を記載して在園時間を考慮した保育を計画的に行なっています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・5歳児の年間指導計画に「一人ひとりの成長を認めて、就学への期待を膨らませながら、自信を持って生活できるようにする」ことや「子どもの成長を喜び合い、小学校進学に対しての不安を軽くするようコミュニケーションを密に取り、家庭との連絡を図るようにする」ことが記載されており、円滑に小学校への移行が行なわなれるよう保育を行なっています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「健康管理マニュアル」を整備しています。子どもの受け入れ時に、職員は保護者からの連絡帳で報告を受け、また会話を交わし家庭での健康状態を確認しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:b】 ・健康診断・歯科健診の結果は、健康台帳、歯科健診票、健康カードに記載し記録をミーティングや職員会議で職員に周知しています。欠席児については後日健診を受けるよう、保護者に伝えています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市こども青少年局の「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」を基に、園で「食物アレルギー対応マニュアル」を作成し、職員は、それに則り適切に対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に従って、食に関する豊かな経験ができるよう「栽培・食育年間計画」を作っています。畑やプランターでの栽培物を決めて植える時期や収穫時期を決め、収穫物を利用してクッキングを行なうクラスや調理方法を決めています。食育活動で各クラスが学ぶねらいを定め、四半期ごとの反省欄を設けて次期へつなげています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・横浜市公立保育園の職員で構成する「献立検討委員会」で子どもの発達状況等を考慮して、共通の献立表を作っています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・1・2歳児クラスや保護者が希望する場合は、連絡帳を使い、子どもの保育園の様子だけでなく成長や保育の意図についてもわかりやすく伝えています。毎日ドキュメンテーションにして保育の様子を写真やコメントを書き保護者が見やすい玄関に掲示しています。また、職員は保護者が話しかけやすい雰囲気作りを心がけ、日々保護者とコミュニケーションを図り、情報交換を行なっています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は、保護者が話しやすいよう雰囲気作りに心がけ、日々コミュニケーションを図っています。送迎時には、その日に起こったエピソードを具体的に知らせ、子どもの成長を伝えるようにしています。また、保護者の健康や精神面にも気遣うように努めています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎日、登園時に子どもの機嫌や表情や言動を観察し、虐待の兆候を見逃さないように努めています。その際、保護者の様子にも注目し普段と変わった様子がないか注意深く観察しています。地域の子育て家庭については、育児支援担当者が保護者に電話したり、来所した保護者からの育児相談を受け、早期発見・早期対応、虐待の予防に努めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育実践の振り返りは、保育士間で話し合い、主体的に毎日の日誌や月間指導計画(月1回)年間指導計画(年4回)に記録し、カリキュラム会議で共有しています。また、ドキュメンテーションで子どもの育ちを伝えることでさらに深め、次の計画に生かしています。 |