登戸ピノキオ保育園
2024年04月05日公開
評価結果報告書
第三者評価機関名 | 株式会社評価基準研究所 |
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名称 | 登戸ピノキオ保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60 名 |
所在地 | 214-0038 神奈川県川崎市多摩区生田2-20-23 |
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TEL | 044-819-5581 | ホームページ | https://seido-kai.com/base/noborito-pinokio/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2019年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 正道会 | ||
職員数 |
常勤職員:15 名
非常勤職員:16 名
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専門職員 |
園長:1 名
保育士:19 名
看護師:1 名
栄養士:2 名
調理士:2 名
子育て支援員:2 名
保育補助:2 名
調理補助:2 名
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施設・設備の概要 |
(居室数)8室:(設備等)0歳児室、1-2歳児室 3-4-5歳児室、多目的スペース、 事務室、医務室、調理室、相談室
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理念体系:SEIDOKAI ROAD 法人理念:子どもと共に「今」を生き、「未来」を拓く 保育理念:共生と共学 |
理念体系:SEIDOKAI ROAD 法人理念:子どもと共に「今」を生き、「未来」を拓く 保育理念:共生と共学 |
評価実施期間 | 2023/08/01(契約日) ~2024/03/22(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 回(年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長や今後期待される点 1)法人が設置した地域の様々な人が日常的に交流できる拠点と連携して、新たな子育て支援事業を行える環境を整備しつつあり、今後の発展が大きく期待できる 地域向けの子育て支援事業(ふれあい広場)では、保育士、看護師、栄養士が専門性を生かして、例えば遊びの提案、感染症予防、食事の指導などを行っている。また、法人が高齢者、卒園児など地域の方が集える拠点として、園庭続きの隣接に登戸ベース(障害児通所支援事業・児童発達支援・放課後等デイサービスを行う施設)を立ち上げた。4月には地域の方も集えるカフェもオープンする予定で、様々な人が日常的に交流する場を目指しており、職員が相互の業務に関わることができる体制も整えている。今のところ明確な計画はないが、園が地域向けに実施している子育て支援事業が、登戸ベースと連携することによって、例えば地域の方々との交流、施設間連携を通じて新たな視点で効果的な取り組みに発展していくことに期待できる施設である。 2)週ごとの担当会議の成果が職員の課題意識の高さに現れている 職員の課題意識の高さが、より良い保育実現に貢献している。職員によって多少の熱量のバランスはあるものの、リーダー層が中心となり、全体的に皆、課題意識を持ちながら日々の取り組みを行っている。特に週ごとの担当会議においてKPTシートを用い自己分析する機会は、職員が課題意識を持って行動することへの訓練となり、現場のさまざまな取り組みに生かされている。各会議の際、必要に応じて専門分野の職員も交えながら、子どもたちの観察や記録をもとに保育計画の作成や見直しを実施している。うまくいった計画であっても必ず課題点を導き出し、改善部分を実行に移す速さはこの園の特徴的な姿である。外部の専門家や姉妹園の職員との交流や学びも積極的に行っており、自分たちの保育に新たな視点や知識を取り入れている点も評価できる。 3)子ども主体の保を進めるために様々な方法でアプローチを続けている 法人の掲げる「SEIDOKAI ROAD」や関東支部テーマ、教育・保育理念、方針、目標が確立されている為、保育に求められるものや学ぶべき内容が職員には理解しやすい提示がされている。園長やリーダーは課題をいち早く見つけ、職員とともに速やかに改善を行っている。各フロアーはゾーニングされ、子どもが遊びたい所でいつでも遊べる環境を工夫している。幼児の朝の会では子どもが遊びを決定したり、5歳児のサークルタイムで課題を話し合う等、子どもの気づきや考えを尊重した特徴のある保育を行っている。法人が掲げている「保育者としての信念」(三省)が職員に浸透しつつあり、子どもの声を聴き必要な時にかかわる姿が多く見られる。職員の休憩室を改善したことにより、書籍の充実や情報の共有などやチーム連携がよくなっている。園の課題にスピード感をもって取り組む姿勢がある点も本園の優れた特徴となっている。 ◇改善を求められる点 1)中長期計画、単年度の事業計画、事業実施のための計画について、連動性を意識して作成することが望まれる 法人の中長期計画に基づいて単年度の事業計画を作成し、事業実施に繋げている。しかしながら、同じ敷地内に設置している系列施設との連携など長期的視点での取り組みを検討しているなど、園独自の中長期計画を工夫することが必要である。また、昨年度の事業計画では13の事業が掲げられているが、事業報告では多くの事業がまだ反映されていない点もある。さらに、実施はしているものの単年度の計画書に盛り込まれていない事業も複数見受けられるため、今後は、例えば中長期計画、単年度計画、事業実施のための計画について盛り込む内容を明確にするとともに、実施後は計画に対する報告(評価)を行って次期の計画に反映するサイクルを仕組みとして構築するなど、各計画と報告(評価)の方法、各計画の連動体制を明確することが望まれる。 2)保護者の意見も意識しながら、より安心感のある保育園を目指してほしい 当園では、連絡アプリのアンケート機能を用い保護者からの意見を募集している。アンケート集計結果の公表なども行っており、これらは高く評価される 。しかし、利用者満足、更なる保護者との連携を向上させるには、保護者の意見がどのように活用されているのか、具体的にフィードバックすることが必要である。実際に園ではアンケートで寄せられた意見をもとに、臨時で会議を行うなどし、現場に生かしているが、それらが保護者にまで伝わっていない部分も見受けられる。フィードバック内容はまだ改善の余地があり、実際に“意見”がどのように職員共有されているのか、どのように話し合われたのか、現場でどう生かされたのか、といった「その後」と言われる部分についてまで伝えられるようになれば、より安心感のあるものとなるだろう。 3)園の特色を生かした保育を進め、さらなる保育環境の発展に期待したい 職員間も保育アプリを使い事務の効率化や情報共有を行っている。早急に対応が必要な場合は職員には対面式で報告・連絡・相談も行っている。アプリに関しては、職員すべてが使いこなすところまでは達していないが、今後の情報の共有化や利用推進に期待したい。保育室はゾーンごとに区切られ子どもの様子を見ながら保育環境を工夫しているが、量的なことや色々な素材、道具、時間などを工夫すると子どもの創作意欲がより高められる可能性がある。子どもたちのやりたい思いを生かし、各フロアーを行き来しながら自由に遊べる環境構築を意識しているが、子どもたちの「やりたい遊び」の充実にはまだまだ改善が期待される。この課題は園長も意識しており、今後これらの課題をクリアして、子どもがのびのびと遊びこめる環境の完成が待たれる。今後は保育者の増員が見込まれるとのことであり、個々の育ちの支援や遊びの質のさらなる向上に期待したい。 |
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事業所名:登戸ピノキオ保育園 ・在園児にとっては当然のこと、地域に根ざし必要とされる保育園であることを目指し、保育の質をより高め、地域向けの子育て支援事業や園開放、子ども食堂等の取り組みを深化させることが必要だと認識している。また、保育園と新設の登戸ベースが連携し一体的な運営を行うことで、より多くの人々が集い、繋がる施設を目指していきたい。 ・保育の質の向上と園児、保護者の更なる安心感の醸成の為に、職員の育成と定着の為の取り組みを組織的、体系的に行うとともに、保育内容の充実、保育環境の発展を図ってまいりたい。 ・法人や関東支部の方針に基づいた園としての中長期計画を策定し、単年度の事業計画に反映することが必要であると認識している。また、事業計画と事業報告を連動し、実行と評価、改善のサイクルを構築することで、運営力の更なる向上に努めてまいりたい。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 |