社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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キッズガーデン川崎幸町小規模園

2024年11月20日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 キッズガーデン川崎幸町小規模園 評価対象サービス 2024~ 保育所版
対象分野 定員 18 名
所在地 212-0011
川崎市幸区幸町2-681-23 セントエレガンス1階
TEL 044-272-3537 ホームページ https://www.kidsgarden.co.jp/nursery/facility/kawasakisaiwai-shokibo/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2015年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 株式会社Kids Smile Project
職員数
常勤職員:8 名
非常勤職員:1 名
専門職員
保育士:6 名
看護師:1 名
栄養士:1 名
施設・設備の概要
保育室:2
更衣室:1
事務室:1
調乳室:1
子どもトイレ:1
大人トイレ:1

③ 理念・基本方針
笑顔が輝く社会のために

④ 施設・事業所の特徴的な取組
質の高い保育を提供し、社会で生き抜く力を持つ子供を育てる。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2024/05/10(契約日) ~2024/10/22(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(2019年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ・季節や行事にちなんだ製作遊びに取り組んでいます 
園では、乳児でも楽しめる季節や行事に合わせてさまざまな製作遊びをおこなっています。保育者は色や形など、こどもが興味関心を持てるようアイデアを出しあい工夫して取り組んでいます。製作はこどもの成長に合わせて楽しく活動することを重視し、安全面に十分配慮して取り組んでいます。
園のイベント時には、保育室にたくさんの作品を展示し保護者に見ていただきました。年度末にはこども成長記録として作品をまとめて保護者に渡しています。

・園目標「全員が全員をみる保育」達成のために、チーム力向上に努めています
 小規模園の為、こどもも保育者も少ない小さな集団ですが、その特性を最大限に活かし、全職員が全園児の様子を把握して保育をおこなっています。職員は、前日の降園時から当日の受け入れ時の様子まで、引継ぎ表や連絡帳で確認し、更に週1回の職員会議では、一人ひとりの遊び・睡眠・食事・健康面や体調・情緒面について詳しく共有しています。園長のリーダーシップのもと、副主任・担任・看護師・栄養士等が、それぞれの立場の専門性を活かしつつ、常に話し合い、協力し合うチームとして機能しているところは、園の強みです。
 園ではさまざまな行事をおこなっていますが、職員たちは自主的に計画を立て、準備、実行しています。「緊張感の中、身体を動かす楽しさと達成感を感じる」をねらいとして開催した運動会では、保護者から、こどもの成長が感じられたことや職員が沢山の準備をして臨んだことへの感謝の意見が寄せられました。「やりたい保育」「やりたい行事」をおこなえることが職員のやりがいに繋がっています。

・多国籍家庭や専門性を活かした地域の子育て支援に、より期待します
 園には多国籍のご家庭が在園しています。園では個別に対応したり、アプリで言語を変換したりするなど、出来る限りの対応をしていますが、重要事項説明書やパンフレットなどは、外国語版があるとより保育内容や園生活についての理解が得られるでしょう。
 小規模園でスペースにゆとりがないこともあり、地域の子育て支援が進まない現状があります。現在は、園見学にいらしたご家庭や妊娠中の方の相談に乗るなど、出来る限りの支援をおこなっていますが、お散歩先の公園等での出張保育や、夕方以降の栄養士の手が空いた時間帯での栄養相談など、さらに工夫して充実を図ることが期待されます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
小さな園であるからこそ、職員一人一人が全員の園児に寄り添い、子どもたち一人ひとりのことをよく理解し、受け止めながら保育をしていることを、保護者の方々にも、よくご理解いただけているようで、安心しました。
これからも保護者の方が信頼して預けていただける園であり続けられるように
職員一同、頑張っていきます。

保護者の皆様、今回はアンケートにご協力いただき、ありがとうございました。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

運営方針・保育理念・保育目標は明文化し、園の目指す方向性や保育内容をパンフレットやホームページに掲載し広く周知しています。園では職員全員で立てた園目標「全員が全員をみる保育」に取り組んでいます。保護者には、入園時に重要事項説明書に沿って説明をおこなっており、園の玄関に保育理念と保育目標を掲示しています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

園長は区の園長会にて社会福祉の動向や地域の福祉計画に関する情報を収集し、地域の特性や保育ニーズの把握に努めています。日本語に不慣れな家庭の利用が多い中、個別に対応しながら丁寧なコミュニケーションを図っており、多種多様な文化や価値観を受け入れて保育をおこなっています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

本部が系列各園の情報を収集し、保育園内で事故が起こりうる状況や傾向を分析し園長会議で情報共有しており、それを基に園では具体的な対策に取り組んでいます。さらに、本部では社内報を作成し事業目的や運営方針を発信し、保育の質の向上・より良い職場環境作りに取り組んでいます。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

園では、保育理念「笑顔が輝く社会のために」にもとづく中・長期計画を策定しています。園が掲げている「子どもたちのために」「保護者の皆様のために」「地域のために」を柱に6項目で明確に示しています。中・長期計画は年度末に見直し次年度の単年度計画に反映させています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

園の単年度計画は、中・長期計画にもとづいて策定しています。単年度計画の作成では、クラスの様子や職員の強みを生かし、前年度の保護者アンケートの結果や職員の振り返りを反映した行事計画を立てています。また、研修計画ではキャリアアップ研修は職員が公平に受講できるよう配慮しています。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

本部が策定した全体的な計画に、園長が小規模園の特徴を反映した年間指導計画を立て、担任と一緒にこどもやクラスの様子を確認しながら作成しています。計画は期ごとに評価をおこない、職員会議にて職員全員で確認しています。園では園目標の「全員が全員を見る保育」を実践しています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

年間事業予定は年度初めに保護者に周知しています。園の行事はこどもの保育中の姿を見ていただける機会と捉えており、夏祭りや運動会に参加していただけるよう日程は早く周知するよう努めています。日本語に不慣れな保護者には理解していただけるよう口頭で丁寧に説明しています。園でのオリジナル活動の英語や食育への取り組みは、園だよりを通じて保護者に発信し、玄関で栽培しているバケツ稲づくりは親子で生長を見守っています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

園では「全員が全員を見る保育」を実践するため、保育士が保育計画、看護師が保健計画、栄養士が食育計画と専門的視点で各種計画を作成し、職員全員で共通認識しています。指導計画は担任が作成と評価反省し、職員会議でこども一人ひとりとクラスの様子を振り返り次週のねらいを確認し、月案・週案に反映させることで保育の質の向上に努めています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

本部では毎年、保護者アンケートを実施しており保護者からの要望や意見を把握・分析しています。園内にはアンケート結果と保護者のコメント内容を掲示して職員で共有し、保護者に理解される保育に努めています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

年度初めに職務分担表にて園長はじめ各職員の役割と責任、主な業務内容を詳細に明記しています。園では防火責任者・衛生推進者・苦情解決責任者など、あらゆる相談窓口を園長に一本化することで職員が保育に専念できる体制を整えています。保護者には、重要事項説明書にて職員体制や緊急時の体制の周知をしています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は本部や川崎市の園長会議などで、幅広い分野において遵守すべき法令や基準を正しく把握・理解し、利害関係者との適正な関係の保持に努めています。園では、こどもの人権と虐待防止に注力しており、不適切保育に関する事例検討会を毎月おこなっています。園内研修にて職員は専門的な知識の習得と、遵守すべき法令等をさらに正しく理解し保育に取り組んでいます。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は、日々の現場観察のほか、職員から保育活動に関する相談を受けた時などは、職員の意思を尊重し見守ることを心掛けており、日頃から気軽に保育観を話し合える環境を整えています。また、職員から「保護者に伝えにくい内容の話は園長が一緒に対応してくれて心強い」などの声があり、園長は考え方や対応の仕方を職員に説明・指導し、保育サービスの向上に指導力を発揮しています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

本部が人事・労務・財務など主導しておこない、園と連携を図る仕組みがあります。園の運営は本部のスーパーバイザーが園と本部のパイプ役となり園の運営をサポートしています。園目標の「全員が全員を見る保育」を実践しており、こどもが気持ちを切り替えられない時などは、担任・フリー職員・園長と職員同士の連携によりチーム一丸となってこどもの気持ちに寄り添っています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

本部が主体となって採用活動し、就労体験や面談などは園と協働しておこなっています。さらに、職員による「お友達紹介キャンペーン」を設けて人材確保に積極的に取り組んでいます。本部は「人事制度運用細則」にて求められる職員像・キャリアパス体系・人事考課に関することなど明確に職員に示しています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

本部は「人事制度運用細則」にて職能等級・人事考課・賃金など明確に職員に示しています。職員はキャリアアップシートにて目標設定し、自己評価シートにより保育の振り返りをおこなっています。園長や本部のスーパーバイザーとも面談しており、職員の目標や意向を把握して組織的に人事管理をおこなう体制を整備しています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

園長は職員の就業状況を把握し、希望に沿った休暇の取得や残業の削減など職員のワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みをしています。事務所にはお茶が飲めるスペースがあり風通しの良い空間となっており、園長と職員の情報交換の場となっています。園長は職員と積極的にコミュニケーションを図り、職員の思いに寄り添いながら相談に乗るなどしています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

「人事制度運用細則」ではキャリアパス体系にて職員の期待される役割と求められる能力を明記しています。園では、職員の経験や能力に合わせ、後輩育成や最終学年担任など適切に配置しています。園長は、職員との面談において園が期待している役割を伝え目標を持って成長できるような仕組みを整えています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

職員が計画的に研修を受けられるよう、園では研修計画を立てています。職員は研修で専門技術や知識を習得し報告書を作成、全職員で共有しています。また、看護師が中心となり、救命救急に関する熱性けいれん対応等の園内研修をおこなっています。水遊びを開始する前には心肺蘇生法について研修するなど、季節等に合わせて実践的に学べるよう配慮しています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

園では職員一人ひとりの研修受講履歴を管理しており、職員個々の経験年数や能力に応じて階層別研修や職種別研修、テーマ別研修など計画的に受講できるよう管理しています。キャリアアップ研修の受講は職員の処遇改善につながることから、公平に受講できるよう勤務調整をおこなうよう配慮しています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:c】

園では実習生の受け入れはありませんが、「小規模保育園の保育を見学したい」との要望には随時対応しています。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

園のホームページ・パンフレットにて、園の概要・保育内容・設備環境など情報発信しています。園の玄関には保護者が閲覧できるよう園の自己評価・運営委員会議事録・意見箱を設置し、さらに財務情報を掲示し園の運営を適切に公開しています。保護者には重要事項説明書にて苦情・相談の体制を明記し周知しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園長は本部と連携を図り透明性の高い経営・運営に取り組んでいます。本部が外部の業者との取引きを担当し、園長が行政とのやり取りをするなど役割分担を明確にしています。行政指導監査とは別に、本部による監査を毎年おこなうなど適正に業務を遂行しています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画の中で地域との連携として、「行事を通じて地域の方々に感謝の気持ちをもち、ふれあいをを楽しむ」と掲げ、こどもの社会体験を広げる取り組みをおこなっています。毎年、勤労感謝の日にはクラスで作成したカードを地域の商店や園の入居しているマンションオーナーに渡しています。園では町内会に加入しており、親子で参加できる町内のイベント情報など保護者に情報提供しています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:c】

ボランティア等の受入れに関しては本部と模索しており検討課題としています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

園では、事務所に地域の関係機関や医療機関などの一覧を掲示して職員全員で共有しています。毎月、避難訓練を実施しており避難確保計画書を消防署に提出しています。幸区のこども家庭課や児童相談所など状況に応じて連絡を取り合いながら必要な連携をおこなっており、地域の関連機関の協力を得ながら園の運営に努めています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では地域の民生委員・主任児童委員に第三者委員を委嘱し、地域の情報などを把握しています。保護者には行政の国際部の作成したリーフレットを配布し、日本語に不慣れな保護者に自国の言葉で相談できる窓口を周知するなど地域で活用できる関係機関の情報を提供しています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

園ではさまざまな行事や活動を通じて地域との連携に努めています。園見学の際は育児相談を受けるなど地域の方とコミュニケーションを図り、地域の子育て家庭を支援しています。園の入口にはAEDの設置を周知しており、地域の安全対策にも積極的に関わっており、職員は定期的に取り扱い方法を確認しています。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員共通認識である園目標「全員が全員をみる保育」にもとづき、子どもを尊重した保育に取り組んでいます。園では、事例を用いた不適切保育撲滅会議や川崎市から配布される「子供の権利条約」を使用して園内研修をおこなっており、職員全員でこどもとの関わり方・声かけの仕方を確認して保育に努めています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

こどものプライバシー保護に関する配慮事項については、職員会議で共有し保育に努めています。園では水遊びをする場所が歩道に面しているため、簾やシートを用いて目隠しをするなど安心して活動できる環境を整えています。こどもの写真の取扱いには、事前に保護者に承諾をいただくなど適切な対応に努めています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園のパンフレットは、園の特徴や1日の流れを写真やイラスト付きで分かりやすく作成しています。園見学は随時対応しており、申し込みは電話とホームページと複数の窓口を設置しています。見学の際には本部作成の資料と併せて園独自で作成した資料をもとに丁寧に説明し実際の保育を見ていただいています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

入園前面談は個別におこなっており重要事項説明書に沿って説明しています。日本語に不慣れな保護者には平易な言葉に言い換えたり、翻訳アプリや英語を交えたりしながら丁寧な説明を心掛けています。保護者には重要事項、個人情報の取扱いに関する同意書の提出をお願いしています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

小規模保育園の為、こどもは2歳で卒園となりますが保護者から要望があった場合はこどもが転園先でも安心して過ごせるよう要録を提供し保育の継続性に配慮しています。卒園後も夏のイベントである夏祭りへの招待やミニ同窓会など声かけし、こどもの成長を見守っています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は日々の保育の中でこども一人ひとりが自分の興味関心に合わせて遊び込めているかなど、こどもの表情から気持ちを汲み取るよう努めています。保護者には行事後や年度末にアンケートを実施し満足度を把握しています。保護者からいただいた感想・意見などは次年度計画に反映させています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

園では、保育内容に関する相談・苦情などに関する申し出先を重要事項説明書に明記し、玄関に苦情解決フロー図を掲示して保護者に周知しています。保護者からの相談やご意見があった場合は、園長が対応することとしており職員や本部と連携する体制を整えています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

本部の2024年度上期テーマとして「丁寧なあいさつをしよう あいさつは心をひらく素敵な言葉」と掲げて園内にポスターを掲示し園で取り組んでいます。職員は日頃から保護者とは送迎時にコミュニケーションを図っており、気軽に話をしていただけるよう風通しの良い関係を心掛けています。保護者から面談の希望があればいつでも対応しており、相談や要望に迅速に対応しています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

園長はじめ職員は、保護者が安心して相談しやすい雰囲気づくりに努めており、「丁寧なあいさつ」を心掛けています。園長が意見や相談の対応を一本化しておこない迅速に対応できるよう努めています。職員会議では保護者からの相談や意見を職員間で共有し、保育の質の向上に向け話し合っています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

園では安全計画を立て事故防止や事故対応に関するマニュアルを整備しています。事務所には事故防止に細心の注意を払うため事故発生時の対応フロー図を掲示し、職員は共通認識しています。さらに、お散歩マップの作成と散歩先でお手洗いをお借りできる所を一覧にしてまとめており、外出先で安全に安心して活動できる環境整備に努めています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では感染症マニュアルを作成し、看護師が中心となって感染症ごとの予防対策について園内研修をしています。園内には、川崎市の感染症情報や保健だよりを掲示し保護者に情報提供しています。川崎市のガイドラインにもとづき換気や消毒を適切におこない、職員の健康管理チェックを徹底するなど感染症の予防に努めています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

園では、災害時に備えて危機管理マニュアル・洪水に備えるなどの対応マニュアルの整備しています。事務所には緊急時連絡フロー図と職員の役割分担や関係機関の連絡先一覧を掲示しています。年間避難計画では地震・火災・風水害などさまざまな災害を想定して毎月防災訓練を実施しています。台風発生などの緊急時はメッセージアプリを活用し保護者と情報共有しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

園では運営マニュアルを整備しており、いつでも確認が出来るよう事務所に常置し、早番遅番の保育の流れを掲示しています。日々の保育はタイムスケジュールに沿っておこなうことで、こどもの生活リズムを整え安心感を得られるようにしています。職員はこどもの発達過程など会議で情報共有し「全員で全員をみる保育」に取り組んでいます。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

園ではマニュアルに沿って保育をおこなっています。職員はこども一人ひとりの発達や活動の様子を把握し、こどもが職員による対応に戸惑うことがないよう情報共有しています。なかなか気持ちの切り替えができないこどもの対応は、担任からフリー職員、園長と連携しこどもの気持ちに寄り添い全員一丸となって日々こどもに向き合っています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

入園前の個別面談にてこどもの成長過程や生活状況を把握し、こどもの姿を見て一人ひとりを理解して指導計画を作成しています。保護者とは日頃からコミュニケーションを図りこどもの様子を共有し、離乳食の移行時期やトイレトレーニングのタイミングを相談しています。配慮が必要なこどもには個別支援計画を立てており、園と保護者と関係機関とで連携を図りこどもに適した保育に努めています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

毎月の職員会議ではクラスの状況やこどもの様子を共有して振り返り・評価をおこない、次月の計画に反映しています。園では、こどもが卒園後に転園先で困らないよう、育ちを見通した計画を立て、こども一人ひとりの発達過程に合わせた個別指導計画を立てています。保護者にはクラスだよりで保育のねらいとこどもの様子を伝えており、園の保育に理解を深めてもらえるよう努めています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

園では、毎日こどもの様子や保育内容を連絡帳や個人日誌に記録しています。記録をする際は、クラス内で同じ文面にしない、感嘆符などの記号は使用しないことで統一しています。職員はどのシフトに入っても、引き継ぎ票でこどもの様子を把握し「全員で全員をみる保育」をおこなっています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

園では個人情報の取扱い規程にもとづき個人情報が記載された書類は鍵付き書庫で管理し、園外への持ち出しは禁止しています。職員には、勤務中の個人パソコン・スマートフォン・USBの使用禁止のポスターを事務所に掲示してコンプライアンスの遵守に努めています。保護者には入園時に個人情報の取り扱いについて説明し同意書の提出をお願いしています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は、保育所の理念・保育目標・運営方針に基づき本部が全園統一して作成しています。園長は自園の実態や地域性を鑑みその計画に変更を加え、保育に関わる職員が確認しています。全体的な計画はこどもたちの発達過程を踏まえ、保育内容や長時間保育の配慮・健康支援・障がいのあるこどもの保育・食育など、保育の全体像を包括的に示している他、日常の保育以外の、社会的責任や災害対策・苦情解決・地域との連携等の、園としての取り組みについても明記しています。幼児は在園していませんが、幼児教育を担う施設としての共有事項や幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿も示し、こどもたちの学びの連続性を意識して作成しています。職員は、全体的な計画から年間・月間・週案へと落とし込んでいます。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:b】

園は住宅街に建つマンションの1階にあり、外の音はほぼ響いてこない静かな環境です。園内は24時間換気をおこなっており、適切な明るさと温湿度が保たれています。各部屋の仕切りの壁には大き目のガラス窓がある為、明るく開放感があります。各年齢とも、食事と遊び・睡眠のスペースを分け、心地良い生活空間を確保している他、自由なあそびの為のスペースは広めに、机上あそびは落ち着いて取り組めるよう小さめにするなど環境設定を工夫しています。廊下や保育室には季節が感じられる装飾やこどもたちの作品を飾り、こどもたちが見て楽しめるように配慮しています。また、手洗い場はこどもが使用しやすいよう手作りの踏み台を設置している他、2歳児クラスは正しい手洗いの仕方や手洗いの歌を写真やイラストで示しています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では「全職員で全園児をみる保育」を園目標に掲げています。一人ひとりの発達過程や家庭環境から生じる個人差だけでなく、日々の健康状態も全職員が把握・共有しています。担任は会議等で、個々のこどもに対するねらいや特別な配慮を要するこどもの様子について共有し、全ての職員が一人ひとりのこどもに統一した対応が出来るよう努めています。訪問調査の日は、一人の園児が気持ちの切り替えが出来ずに泣き続けていましたが、担任だけでなく複数の職員や園長が優しく関わり、園児の気持ちに寄り添って対応していました。職員は大きな声でこどもを急がせるなど不必要な制止の言葉は用いないようにしています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では、入園前に一人ひとりの生活リズムについて聞き取りをした上で、基本的生活習慣の獲得に向けた園の取り組みについて説明しています。一人ひとりの発達状況や個人差を鑑み、日々変化するこどもの気持ちに寄り添いながら、身の周りのことに意欲的に取り組めるよう援助しています。トイレトレーニングは個々の排尿間隔を考慮し、意欲が高まったこどもから保護者に声をかけ開始します。食事・睡眠等に関しても、保護者と連携して進められるよう連絡帳や日々の会話の中で、気軽に相談に応じ助言しています。着替えの際は、こどもが援助を必要としている部分を援助し自分で出来る所は自分で取り組めるよう時間を十分にとって対応しています。着替えの際には一人ひとり清拭をおこない、清潔を保持し、皮膚や身体のチェックもおこなっています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

天気の良い日は散歩や戸外での活動を必ず取り入れ、こどもたちが十分に身体を動かせるよう計画しています。公園ではどんぐり拾いや虫探し、夏は水遊びを楽しむなど、都会の中の園ではありますが、身近な自然や季節を感じられるあそびにも親しんでいます。今年度は稲作にも取り組んでおり、こどもたちが土作り・種まき・田植えをしたバケツが玄関の前に設置され、案山子が見守っています。園長先生が教えてくれる英語はこどもたちの楽しみのひとつです。一緒に英語の歌を口ずさんだりジェスチャーを交えながら単語を発音したり英語の読み聞かせを聴いたりしています。また、こどもたちが遊びの中で破いたり切ったり手形をとったりした物は、職員の手で素敵な作品に変身し飾られています。生活とあそびが繋がり、豊かに展開しています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

月齢による差が最も大きい0歳児は、安全に過ごせることを第一に考え保育を行っています。遊びのスペースには、自主的に身体を動かせるようマットでなだらかな山を作り設定しているので、こどもたちは発達に応じて、歩行や四つ這い等で渡ったり、ゆったりと寝転がったりしながら遊んでいます。また、低い位置に設置した有孔ボードには、鏡や電卓・マグネット等、指先を使う玩具が貼ってあり、粗大運動と微細運動のどちらも体験できるよう配慮されています。職員は、こどもたちが健康で安全に過ごせるよう、体調やその日の様子について送迎時や連絡帳でやり取りしています。また、言葉で気持ちを伝えられないこどもたちの気持ちに寄り添い、応答的に丁寧に関わっています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

1歳児と2歳児は同じ保育室で生活していますが、中央をパーテーションで区切り、それぞれが年齢別の活動に集中できるよう環境設定しています。園では個人月案に重きを置き、養護と教育の両面をバランス良く計画に組み込むよう努めています。訪問日は、1歳児はポットン落としなどの机上遊び、2歳児は椅子取りゲームをおこなっていましたが、職員同士も互いのクラス活動を尊重し、声の大きさや音量に配慮する等、連携を図っていました。紐通し、ファスナーやホックを体験できるフエルトなど職員手作りの玩具も用意し、こどもが自分で片づけやすいよう収納場所には写真を貼っています。また、発達や季節等を鑑み、玩具の入れ替えをおこなっています。職員は自我の育ちを受け止めつつ、こども同士が遊びや友だちとの関りの中で社会性や協働性、簡単なルール等を学んでいかれるよう、必要に応じて声をかけ、他児の気持ちを代弁するなど、適切に関わっています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:非該当】

3歳以上児は在園していないので非該当ですが、全体的な計画の中に、幼児教育をおこなう施設として共有すべき事項と幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を明記し、常に卒園後の姿を念頭に置きながら保育をおこなっています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

配慮が必要なこどもについて、職員は職員会議で共有しています。全員で全員をみることを園目標にしているので、担任以外の職員も対応を統一し、こどもが混乱しないように配慮しています。また、園長は保護者の様子や養育態度も把握し、登降園の際に声をかけ、保護者に必要な援助が適切に出来るよう努めています。個々の特性に合わせた家具や玩具を用意して環境設定をおこなう他、自治体や園医、療育センターなどとも連絡を取り合い、相談をしたり助言を受けたりしながら保育をおこなっています。職員は、障がいのあるこどもの保育について研修等を受け、必要な知識や情報を得て理解を深め、職員間で共有しています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

職員はこどもを受け入れる際、保護者から体調や機嫌などについて聴き取り把握しています。シフトにより順次出勤した職員は、前日の降園時の様子と当日の受け入れ時の様子を引継ぎ表で、連絡帳はアプリで確認しています。その上で1日の生活を見通して、睡眠不足のこどもはゆったり過ごすなど、一人ひとりの様子に合わせて対応しています。朝夕の合同時は、1-2歳児は一緒に過ごしますが、体格や発達に差がある0歳児は、安全面を考慮し単独で過ごしています。保育時間の長いこどもは、寂しさを感じず安心して過ごせるよう、好きな遊びや玩具を本人から聞き、職員が一緒に遊び、過ごすよう努めています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:非該当】

幼児は在園していないので非該当ですが、転園先には保育要録を送付し、こどもたちの育ちを長い目で見守るよう努めています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

日々の健康観察は連絡帳と受け入れの際の聞き取りでおこなっています。こどもの体調悪化や怪我などについては職員から園長に報告、園長から保護者に連絡しています。こどもの健康状態に関する情報は引継ぎ表でおこない、園医の健診結果も職員間で共有しています。午睡時、0歳児には午睡センサーを付け、職員が5分に1回確認しています。センサーは専門アプリでデータを管理、チェック表は連絡帳アプリでまとめています。1-2歳児は10分毎に確認しています。保護者に対しては、乳幼児突然死症候群に関する情報提供の為、ポスターの掲示・配布をおこなっています。日々の健康管理に関する園の取り組みは、重要事項説明書に記載し保護者に説明しています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

園医による健康診断は月に1回、歯科健診は年に1回おこなっています。健診の結果はすこやか手帳を通して保護者に伝え、職員が把握すべき事柄がある時は職員会議で共有しています。こどもの健康に関する事項は、家庭での生活や健康管理にも活かされるよう、重要事項説明書や月に1回発行している園だよりなどでお知らせしています。園だよりでは、1歳半健診や3歳半健診を受けることの重要性や、歯磨きの仕方・ポイント・歯ブラシの取り扱いを分かりやすく示しており、個別に援助が必要なご家庭には、担任や園長から声をかけ、気軽に相談に応じています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

アレルギー疾患のあるこどもに対しては「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに適切に対応しています。食物アレルギーのこどもを持つご家庭には、医師記載の生活管理指導表を提出していただき、保護者・園長・栄養士と面談をした後、完全除去食を提供しています。こどもの状態により園での対応が不可能と判断される場合は、お弁当を用意していただく場合もあります。給食提供の際は、園長と栄養士で献立を確認、アレルギー児用の机を設定、個別トレーを使用し食器の色を変える、アレルギー児の介助をする職員はエプロンの色を変える等、誤食を防ぐ為に万全の体制を整えています。職員は、アレルギー疾患などについて研修により必要な知識や情報を得て、他の職員に共有しています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

食育は栄養士が作成した食育計画を基に内容を決定し、実施しています。季節の野菜に、触れる・匂いを嗅ぐ・洗う・断面を観察する・皮を剥く・スタンプ遊びをする・盛り付ける等、年齢に応じて食に関する豊かな経験が出来るよう取り組んでいます。食材はこどもの発達に応じて大きさや硬さを調節し、無理なく咀嚼・嚥下出来るように配慮するとともに、保護者とも連携しながら進めています。完食は目的としていませんが、色々な食材に関心を持ち味に慣れる為、「ひと口は食べてみよう」など、優しく促しています。少食のこどもには量を減らして提供し、「食べられた」という達成感を感じつつ、量を増やしていくよう配慮しています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

給食・おやつは安心・安全な旬の食材を使用し、自然の味を感じられるよう調理しています。園では季節に応じた行事をおこなっていますが、食事を通しても行事に触れられるよう、こいのぼりクッキーや七夕ソーメン、クリスマスのチキンや誕生ケーキなどを都度提供しています。また、県民食や世界の料理等も月に1度取り入れ、さまざまな食文化に触れられるよう献立を工夫しています。保育者と栄養士は、毎日食べ進み具合や残食、離乳食のこどもの咀嚼・嚥下の様子について共有し、その結果を調理に反映させています。残食の調査記録や検食簿はまとめて保管し、衛生管理はマニュアルにもとづき適切におこなっています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では積極的に保護者と情報交換をおこなうよう努めています。送迎時の挨拶を基本に日頃のコミュニケーションを密にとり、こどもの様子や成長の様子を共有しています。保護者やこどもの様子に少しでも異変を感じた時は、より会話の機会を多く持ち、必要に応じて園長が面談をおこなっています。面談の際は保護者の思いや事情を受け止めた上で、専門性を活かした対応をするよう配慮しています。面談結果は記録に残し、全職員で共有しています。園の保育理念や保育目標は重要事項説明書に記載し保護者の同意を得ています。また、月1回発行する「げんきっず」というお便りでは、各クラスのこどもの様子や保育の様子、保護者に協力してほしいことなどを簡潔にまとめてお知らせしています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者が安心して子育てができるよう、園は保護者と信頼関係を築く為の取り組みを積極的におこなっています。問題が起こってから対応するのではなく、普段から密にコミュニケーションを図り、保護者からの相談には速やかに対応しています。また、各家庭が抱える就労等の事情や外国籍の家庭への支援もおこなっています。担任に相談があった時は、その内容を園長に報告し、園長からお答えしています。職員から園長、更に専門分野の職員との話し合い、全職員で共有というシステムを構築し保護者を支援しています。専門機関とも連携し、区の保育総合担当や保健師から助言を受けられる体制を整えています。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

待等権利侵害の兆候を見逃さないよう、毎日の着替えの際はこどもの全身をチェックする他、家庭での養育状況の把握に努めています。入園前の成育歴を把握した上でこどもと保護者の様子に異変を感じた時は、全職員で検討し園長が面談をおこないます。また、児童相談所や区の窓口とも必要に応じて連携を図る体制を整えています。職員は人権擁護についての研修を年1回受ける他、月1回の割合で「不適切保育撲滅会議」をおこなっています。会議では、事例研究や子どもと信頼関係を構築する為の話し合い、セルフチェックリストによる振り返りなどをおこなっています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

日々の保育実践の振り返りは、週日案・月案・期毎・年間でおこなっています。また、保育者自身の自己評価は年2回おこない、自己評価結果と日々の保育の様子を基に園長と面談し、助言を受け気づきを得ています。職員は計画的にキャリアアップ研修や自治体の研修等に参加し、得た知識を職員間で共有することにより、保育の改善や専門性の向上に取り組んでいます。不適切保育撲滅会議を定期的におこなっていますが、反対に「適切な保育」をおこなうことが大切であるという認識のもと、園全体の保育の質の向上に取り組んでいます。