社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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藤沢市立善行保育園

2025年03月10日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社フィールズ

② 施設・事業所情報
名称 藤沢市立善行保育園 評価対象サービス 2024~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 118(利用者117名) 名
所在地 251-0871
藤沢市善行2丁目18番地1号
TEL 0466-81-6169 ホームページ https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/zen-ho/kenko/kosodate/hoikuen/koritsu/zengyo/index.html
【施設・事業所の概要】
開設年月日 1966年05月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 藤沢市・藤沢市長 鈴木恒夫
職員数
常勤職員:17 名
非常勤職員:15 名
専門職員
園長:1 名
副園長:1 名
主任:1 名
保育士:18 名
保育補助:3 名
調理師:2 名
調理業務員:2 名
用務員:3 名
事務員:1 名
施設・設備の概要
保育室:7室
トイレ:7カ所
調理室:1カ所
事務室:1室
教材室:1室
職員休憩室兼更衣室:2カ所
調理師休憩室兼更衣室:1カ所
園庭:有

③ 理念・基本方針
【保育理念】
生きる力の基礎を育む保育
 
【保育方針】
・子ども一人一人の健やかな心身の発達を保障し生き生きと育てる
・保護者と子育ての共有を図り、育ちを支える
・地域に開かれた保育園として子育て家庭の支援に積極的に取り組む

【保育目標】                               
≪養護と教育の目標・子育て支援の目標≫
・様々な欲求を適切に満たし、生命の保持及び情緒の安定を図る。
・基本的な生活習慣や態度を養い、心身の健康の基礎を培う。
・人との関わりの中で、人への愛情や信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立、協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培う。
・生命、自然、社会事象についての興味や関心を育て、豊かな心情と思考力の芽生えを培う。 
・言葉への興味や関心を育て、話す、聞く、相手の話を理解しようとするなど言葉の豊かさを養う。
・様々な実体験を通して豊かな感性や表現力を育み、創造力の芽生えを培う。
・乳児保育においては、受容的、応答的関わりを通して「人への基本的信頼感」を育む。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
善行保育園は、小田急線「善行駅」から徒歩5分の場所にあり、3歳児、4歳児、5歳児のお子様をお預かりしています。幼児のみの保育園の特性を生かして、運動遊びや食育活動、生き物の飼育などの自然とのかかわりを多く取り入れています。大多数のお子様が隣接している善行乳児保育園から進級され、両園に通園する兄弟姉妹も多くいらっしゃいます。乳児期からの保育の連続性を大切に、善行乳児保育園と同じ、園目標にしています。日頃から交流の機会を持ちながら、2歳児クラスが3歳児クラスへとスムーズに移行できるように、職員間で連携を図りながら協力して保育を実施しています。中部地区の基幹保育所として地域子育て支援専任の保育士が配置されており、六会子育て支援センターとの連携や保育関係施設との交流、支援の調整を行っています。そして地域交流や園庭開放を実施し、育児相談を受けたり、地域の子育て家庭と保育園をつなげる機会をつくり、地域に開かれた保育園を目指しています。また一時預かり事業を実施しており、保護者の就労のみならず通院や、リフレッシュなどの保育ニーズにもこたえています。


⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2024/04/19(契約日) ~2025/03/04(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2 回(2019年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 1)子どもが食事を楽しめるように全職員が連携して取り組んでいます
年齢に応じた食育年間計画を作成し「食を楽しむ」を目標に掲げ、楽しく食事をすることを基本に、保育士、調理員、用務員が協働して食育に取り組んでいます。子どもたちは野菜の苗を植え、水やりから収穫、片付けまで用務員と一緒に実施しています。また、月替わりで子どもたちが用務員と一緒に食事を楽しんでいます。玉ねぎの皮むきなどの給食準備のお手伝いをし、調理室からプレゼントする「お手伝いありがとうシール」を集め、記念に調理師と一緒に食事をする機会を設けるなど、全職員で連携し子どもたちが食事を楽しめるように取り組んでいます。

2)コンプライアンスを柱に、保育の質を保っています
コンプライアンスを遵守する中で、ほとんどすべての業務をマニュアル化し、保育の標準化を図っています。藤沢市の公立保育所の質の安定を目的として、「全体の計画」は藤沢市で統一しています。さらに地域性を踏まえて「善行保育園の目標」を立て、食育の取組などを実践しています。保育の質を担保しつつ、保育士のアイデア豊かな活動を展開しています。

3)自然に多く触れ合うことで、子どもの豊かな感性を育むように努めています
豊かな自然環境に恵まれた立地を生かして、自然との関わりを多く取り入れた保育を実施しています。戸外で過ごす時間を多く設定し、身近に生き物や植物の命を感じることができるよう配慮しています。自分の手で触れて、目で見て、友だちと一緒に「これはなんだろう。」と好奇心を持つ実体験を、子どもの育ちに繋げています。職員は、子どもの心の動きに寄り添って、一緒に考えていく姿勢を大切にしています。

4)意見・要望を解決するための複数の窓口を保護者に周知することが期待されます
「藤沢市立保育園における意見・要望など解決実施要領」に基づき、苦情解決の仕組みを整備しています。苦情解決については、園掲示板へ掲示しており、入園面接時や懇談会でご意見・要望の解決の仕組みについての説明を行っています。第三者委員は神奈川県保育会保育園利用者相談室を利用しています。藤沢市に直接苦情が寄せられることもあります。苦情解決制度について保護者の理解が十分ではないため、さらに保護者に周知していくことが期待されます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
この度、第三者評価を受審し、職員一同、日ごろの保育や園運営について振り返りをする貴重な機会となったと感じています。第三者評価(事前)資料の作成については職員研修として計画的に取り入れ、根拠法令や、マニュアルの確認、保育内容の意図すること、一人一人を尊重した保育など積極的に話し合いをし、共通認識を持つことができ、互いの保育に対する理解にもつながりました。
 評価結果を受け、自信をもって継続していく内容を再認識することができました。また、苦情解決の仕組みについての周知方法や災害時への安全確保に関する課題など、ご助言いただいた点について、真摯に受け止め検討し改善してまいります。これからも子どもたち、保護者の皆様にとって、安全で安心できる保育園づくりに努めてまいります。



詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:b】

保育理念や保育方針は、藤沢市のホームページやフェンスに掲示し、保護者だけでなく広く地域住民に知らせています。「全体的な計画」にもとづき「今年の保育」「園目標」を策定し、年度末の職員会議で新年度体制や園目標について職員間で確認し合い、「クラス目標」の策定につなげています。保育の連続性を大切にしており、善行乳児保育園と同じ園目標を掲げ、切れ目のない保育を実施していることを職員や保護者に周知しています。保育園のしおりやパンフレットには保育の目標や園目標を掲載していますが、保育理念、保育方針についても掲載することが望まれます。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

園長は公立園長会で、藤沢市の福祉計画の内容について保育課より説明を受けています。また善行三者(学校・家庭・地域)ふれあいネットワーク、「善行発!子育てメッセ」、公民館事業等に参加し、地域の情報を把握するとともに、地域交流や公民館事業への参加者の感想、見学者のアンケート等を地域支援職員が中心となりデータ化し、地域の保育ニーズを把握しています。各園が位置する地域の特徴や子どもの数、保育のニーズ等に関するデータを保育課が収集、分析し、園長会で随時、報告しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

市の財政状況や施設再整備プランなどの保育所運営については、公立園長会で保育課より説明を受け、課題や要望を検討し、要求につなげています。ICT化の安定運用などの重点課題は保育課と公立園長会で確認し、内容は職員へ説明、共有しています。園の設備については毎月安全衛生点検表の結果をもとに、園長、用務員で改善方法について検討し、計画的に進めています。現在、善行乳児保育園と複合化し再整備することが決定しており、新園舎完成に向けた保護者への適切な説明、円滑な引っ越しなどの課題の解決・改善に向けて取り組む姿勢を示しています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

「藤沢市市政運営の総合指針2024」にもとづき、藤沢市の中・長期的な事業計画・収支計画を策定しています。保育課では2020~2024年度の中・長期ビジョンとして「第2期藤沢市子ども・子育て支援計画」「藤沢市保育所整備計画(ガイドライン)」を策定し、保育を取り巻く状況、公立保育園のあり方、子育て支援センターとの連携等について記載しています。公立園長会では、計画に基づき、園が取り組むべき内容について協議を行っており、進捗状況について評価を行える内容となっています。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

園では、子ども青年部の「組織重点目標」、保育課の「課重点目標」を踏まえて、単年度の事業計画を策定しています。また「今年の保育」には保育目標、園目標を明記し、園の保育の方向性を示しています。年齢別保育目標のほか、保健、食育、環境保育、防災、防犯、世代間交流等の各分野別計画と年間行事計画を作成しています。各計画に担当職員を配置し、目標や具体的な取組内容を設定しており、実施状況の評価を行える内容となっています。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

園長、副園長、主任は保育の連続性に配慮し、月1回善行乳児保育園と連絡会を行い、年度末に事業計画の評価、反省を行っています。保健、食育など各分野別の計画に対する実施状況は担当職員が中心となり、期ごとの反省、評価を行い、年度末の会議等で全職員に周知しています。園目標などは年度の中間と年度末に各クラスごとに話し合った結果をもとに、主査会や職員会議等で検討し、次年度の計画に反映しています。保育内容に関わる事業計画やその実施方法についてはその都度職員会議で周知、確認し、実施後に内容や実施方法等について評価・反省を行っています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

藤沢市の保育理念、保育目標、今年の保育、クラス目標、全体的な計画は玄関や各クラスに掲示し、懇談会でプレゼンテーションソフトを使い、保護者に説明しています。今後は、掲示ボードに掲示する情報の分別を行うなど、保護者がより理解しやすい工夫をすることが望まれます。年間行事については、行事実施後に写真などを活用して、その日の子どもの姿や取組の経過を掲示ボードに掲示しています。園規則や保育園のしおり、年間行事予定、保護者に関わる行事の内容や参加方法などは、保育園総合業務支援システムで保護者はいつでも確認することができます。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

クラスごとに日々の保育を振り返り、「今日の気づき・振り返り」欄に記載し、園長、副園長、主任が助言や評価をコメントとして追記する作業を積み重ね、週案、月案、年間指導計画の評価へとつなげています。仕組みとしては、クラス内で話し合いを行った後に指導計画を作成し、定期的に主任と子どもの姿や保育を振り返り、次期の計画に生かしています。また期ごとの評価・反省、課題については各話し合いや職員会議で共有しています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:b】

職員の自己評価にもとづいて、園の自己評価を実施しています。また「保育に関するアンケート」の結果や、ご意見箱、行事に寄せられた保護者からの感想や要望を職員会議等で検討し、公表して改善に向け取り組んでいます。保護者からの意見をもとに防犯対策として、保護者にネームプレートを付けてもらったり、外の暗がりにセンサーライトを取り付けるなどしています。今後は必要に応じて改善計画の見直しを行う体制を構築し、次年度以降も改善の検討が必要な場合は事業計画等に中・長期的な目標(課題)として明文化することが期待されます。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

「善行保育園規則」「危機管理マニュアル」に園長の職務として園の業務を統括することを明記しています。園長は年度始めの職員会議で園の運営・管理に関する方針を明確に示しています。「役割分担表」「年間役割分担表」を事務室に掲示し、園長の役割や副園長、主任との業務分担を明確にし、職員に周知しています。有事における園長の役割と責任及び不在時(土曜保育・朝夕の保育時等)の連絡体制や権限委任については「危機管理マニュアル」に明記しています。災害時・緊急時の連絡体制について事務室に掲示して職員に周知しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園長は幹部会議や所属長研修に参加し、内部統制、コンプライアンス、リスク管理など管理職として必要な法令をよく理解し、業務を適切に行っているか定期的に確認しています。「藤沢市内部統制推進のための運用ガイドライン」「藤沢市内部統制基本方針」が定められ、園長は年3回全職員とのヒアリングを実施しています。公務員倫理やコンプライアンスについては全ての職員が研修を受講できるように体制を整え、振り返りをしています。必要に応じて「業務フロー」を使用し、業務が適切に遂行されているかの「見える化」を図っています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は、副園長、主任と連携を図りながら定期的に各計画や日誌類などの記録を確認するとともに、日々の保育現場の様子を観察しています。クラスの話し合いや園内研修については直接担当者から報告を受け、進捗状況や保育内容を把握したうえでアドバイスを行っています。園長は人事評価の中の業績評価について確認するため、年3回職員ヒアリングを行い、業務に対しての現状や思いを把握し、職員が保育の現場で業務目標を実践できるよう配慮しています。職位や担当に合った研修を公平に受講できるように配慮し、全職員の知識向上を図っています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は園業務全体の現状分析を副園長、主任と共有しており、職員の知識、技術及び経験を踏まえたうえで、人員配置を行っています。意向調査表(キャリアシート)や人材育成調査票をもとに、配置の理由や職員に求める姿を説明し、本人の抱負を確認するなど職員のモチベーションアップを図っています。職員の働きやすい環境づくりを心がけ、ICT化の導入など、事務の負担軽減を進めています。業務の効率化については動向表のほか、「to doボード」を作成し、補助に入れる「時間」や「人」を生み出せるように工夫しています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

園運営に必要な人材の確保と育成に関する方針及び専門職の配置や活用については保育課及び職員課の基準に沿って計画的に行っています。園の職員配置については配置基準に沿って配置しています。藤沢市人材育成基本方針に基づき個々の業務目標を明確にし、基本研修、専門研修等を実施し、達成に向けて取り組んでいます。藤沢市のホームページや求人サイトへの求人情報掲載、ポスター掲示、保育士募集案内リーフレットの作成、実習生や中高生の職業体験、ブランクがある方の保育士体験の受入れなどを実施し、必要な人材の確保に努めています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

藤沢市人材育成基本方針に人材育成の目的や求められる職員像を明記し、職位に応じた標準職務遂行能力(必要とされる能力、意識・行動)の体系図を掲げ、体系的・計画的に職員育成に取り組んでいます。人事基準は人事異動の基本方針に定められており、園長、副園長とのヒアリングで目標管理・業績評価シートの進捗状況を確認し合い、意向調査、人事評価の開示等を行っています。職員は意向調査時にキャリアシートを作成し、園長、副園長と内容を共有し助言を受けるなど、職員が自らの目指す方向性を見出しモチベーションの向上につながる総合的な仕組みを整備しています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

藤沢市の庶務事務管理システムにより、時間外勤務や有給休暇取得状況等職員の就業状況について管理、把握しています。園では年休取得状況を把握し、職員が均等にリフレッシュ休暇や年休を取得できるように促しています。毎月、安全衛生懇談会を開催し、「心と体の健康づくり」に取り組んでいます。園長は職員課が実施する「職場ストレスチェック」の結果を把握しているほか、年1回の職員と保育課長とのヒアリング、安全衛生巡視等を通して、多角的な視点で労働管理を点検する体制を整えています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

藤沢市人材育成基本方針に基づき、職員個々の目標管理を適切に行っています。部目標、課目標を設定したうえで、職員は年度始めに組織目標にリンクした目標管理・業績評価シートを作成し、園長、副園長との面談を通して自らの目標設定について達成基準、達成方法、スケジュールの確認を行っています。年度の中間時に園長、副園長は職員と進捗状況を確認し、達成に向け指導、助言を行い、年度末の面談では、目標達成度の確認を行っています。個々の目標は「目標業務一覧表」で全職員が共有し、職員相互で協力し合いながら達成に向けて取り組んでいます。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

藤沢市人材育成基本方針にもとづいて、「求められる職員像」「人材育成における各職員の分野の役割と取組」を階層別に明示しています。研修体系は職員課による基本研修(階層別、専門など)、保育課による職場研修、園内研修、外部研修で構成しています。公立園長会で組織する研修部会では外部研修や専門研修などの各種研修の計画や受講の調整をしています。研修に参加した職員の意見や感想をもとに研修計画や研修内容の見直しを行い、次年度の研修計画作成につなげています。会計年度任用職員に対しては年数回の研修を実施しています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:b】

職員の知識、技術水準、専門資格の取得状況は意向調査表で把握しています。経験年数、職位に応じた基本研修、専門研修、派遣研修、自主研修を受講できるシステムを整備しています。園では職場研修計画書を作成し、今年度は「インクルーシブな保育」「人権」「医療的ケア児保育」をテーマに職場研修を実施しています。研修に参加した職員は職員会議で研修報告をしたり、資料を回覧するなど園全体で共有しています。新採用職員に対しては、担当指導員がOJT計画をもとにマンツーマン研修を実施していますが、職員の経験や習熟度に配慮した個別的なOJTを適切に行うことが期待されます。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

「実習生受け入れにあたって」「実習生の受け入れプログラム」に、実習生の育成・研修に関する基本姿勢を明文化しています。実習生の育成担当者は副園長、主任とし、副園長が実習生が入るクラスの担任に指導を行っています。実習生向けの「保育園のしおり」を用いてオリエンテーションを実施し、藤沢市の保育理念、園の特色、子どもとの関わり方などの留意事項等について説明しています。学校の実習プログラムや実習生の希望を確認し、入るクラスなどを設定しています。善行乳児保育園と連携し、実習生が0歳児から就学前の育ちや保育内容を学べるように配慮しています。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

藤沢市のホームページや園内外の掲示板に、保育理念、保育基本方針、保育内容などのほか、園の活動内容や地域支援の取組について公表しています。財務等に関する情報や一時預かり事業は「広報ふじさわ」や藤沢市ホームページで公表しています。第三者評価結果は園内に掲示し、苦情・相談の体制については入園面談時や懇談会、園発行の「たんぽぽ」を通じて保護者に周知し、ご意見箱を設置しています。「保育園に遊びにきませんか年間計画」「つどいの広場」などのチラシやリーフレットを子育て支援センターや公民館などに置いて、配布しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

「藤沢市内部統制のための運用ガイドライン」や「内部統制実務要領」により、公立保育園における事務、経理、取引などに関するルール、職務分掌と権限・責任を明確にし職員に周知しています。職務分掌については役割分担表を作成し、事務室に掲示して職員に周知しています。園内の事務、経理に関しては園長、文書ファイリングは副園長、予算の管理は主任が責任者となり、担当職員が業務を適正に実施しています。内部監査及び外部監査を定められた期間に実施し、指摘事項をもとに保育課の担当者と協議し、改善を図っています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

「藤沢市保育計画」に地域との関わり方について基本的な考え方を文書化し、「善行保育園規則」「全体的な計画」「事業計画」に、様々な世代との交流事業を行い連携を図ると明記しています。藤沢市中部地区の基幹保育所としての役割を担っており、子育て支援担当を配置し、市内全体の子育て支援の充実に取り組んでいます。善行地区は地域のつながりが強く、「善行三者(学校、家庭、地域)ふれあいネットワーク」や「善行発!子育てメッセ」ほか、公民館事業や善行かるた大会に参加し、地域の方々が園への理解を深められるよう取り組んでいます。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

「ボランティアの受け入れにあたって」に基づき、ボランティアを受け入れています。受入れ時にはオリエンテーションを行い、子どもたちへの対応方法や注意事項、個人情報の取り扱いなどについて説明しています。中学生の体験学習やインターンシップの受入れ時には「保育体験活動に参加されるみなさんへ」を用いて具体的に説明し、隣接する善行乳児保育園と連携し、学生に乳児の姿を外から見学してもらい、乳幼児の姿や保育についての理解を促しています。月1回程度、図書のボランティアによるお話し会を開催しています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

藤沢市の関係部署や警察、消防署、タクシー、病院などの関係機関のリストを事務室に掲示し、職員間で共有しています。地域の関係機関・団体については「ふじさわ子育てガイド」に連絡先などを明示しており、活用しています。「善行三者ふれあいネットワーク」では、地域の不審者情報を共有し、課題解決に向けて協議しています。また、要保護児童対策地域協議会では、地域の虐待等権利侵害の現況を共有し、早期発見や未然防止に向けた対応を行えるよう関連機関と連携を図っています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

地域子育て支援事業として、園庭開放や育児相談、地域の親子向け交流イベント、公民館祭り、六会子育て支援センターでの保育園紹介コーナーなどを開催しています。参加した保護者へのアンケートを実施し、地域の子育て世帯の育児に関する悩みや生活課題を把握するように努めています。育児相談では同じ職員(地域子育て支援職員)が対応することで、継続して相談を受けられるように配慮しています。「善行発!子育てメッセ」や世代間交流事業では民生委員と連携しており、地域の福祉ニーズに関する情報交換を行っています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

育児不安を抱える保護者のニーズに対応するため、育児相談や一時預かり事業を実施し、子育て家庭を支援しています。一時預かりの利用促進やベテラン保育士による相談対応など、具体的なニーズに合わせた支援を提供しています。民生委員を招待して世代間交流を行い、地域における子育て支援の輪を広げています。交流などを通して、子育て家庭の孤立を防ぎ、地域全体で子育てを支える環境づくりを目指しています。ボランティアによるお話し会開催や園での育児相談実施など、地域資源を活用した子育て支援を行っています。公民館主催のイベントに保育士を講師として派遣し、地域の子育て力の向上に貢献しています。近隣の保育園に対し、園で実施している消火器訓練や藤沢市こども家庭センターとの交流研修への参加を呼びかけ、連携を強化し、地域コミュニティの活性化やまちづくりなどに貢献しています。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

「藤沢市人権施策推進方針」に基づき、子どもを尊重した保育を実施しています。人権担当が定期的に人権目標を決め意識の向上に努めています。「保育園規則」や「保育の手引き」にも、子ども一人ひとりを尊重した保育や年齢発達に応じた保育実践を行う事を記載しています。多様性やインクルーシブ保育にも取り組んでいます。                                                                                                                                                                    

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

プライバシーの保護について、「保育園規則」や「保育のしおり」に記載し、保護者に伝えています。「保育の手引き」に保育実践の配慮を記載しています。身体測定や着替えでは、成長に応じた配慮を行い、年長児クラスにおいては、男女別で行うようにしています。紙パンツの交換や着替えの際は、つい立てを利用したり、シャワーも外部から見えないように工夫しています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

「ふじさわ認可保育施設申込ナビ」を保育園、藤沢市役所、近隣の市民センターにて配架しています。分かりやすいパンフレットやホームページがあり、定期的に更新しています。フェンス等に掲示したり、子育て支援センター等にチラシを置くなど積極的に情報提供をしています。随時、見学の希望を受け、善行乳児保育園もあわせて見学できるよう配慮しています。                                                                 

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

入園面接では、重要事項として「保育園のしおり」「園規則」を説明し、同意を得ています。入園予定者には、事前に動画共有サービスで入園の説明を実施したり、入園資料を閲覧できるように工夫しています。特に善行乳児保育園から多くの児童が入所するので、善行保育園の園長が年度末の懇談会で丁寧に説明し、保護者が安心できるようにしています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

保育所保育要録は保護者と面談の上、作成します。小学校に提出する際には、必要に応じて小学校に直接出向き、口頭で一人ひとり引継ぎを行っています。転園など保育所の変更については、藤沢市の担当部署と連携し、保護者の同意を得た上で、転園先に育ちを伝えています。卒園・転園時には利用が終了した後にも、相談ができることを伝えています。今後は卒園、転園後も園が相談できる場所であることを保護者に伝える文書を作成することが望まれます。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

懇談会を年に2回、個人面談は年1回または必要に応じて複数回行い、保護者と子どもの様子を共有し、満足度を把握する機会になっています。「保育園総合業務支援システム」でアンケートを取り、職員会議で共有しその取組内容や結果を随時、保護者にフィードバックしています。ご意見箱の利用等で要望等を随時受付できることを知らせています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:b】

「藤沢市立保育園における意見・要望など解決実施要領」に基づき、苦情解決の仕組みを整備しています。苦情解決については、園掲示板へ掲示しており、入園面接時や懇談会でご意見・要望の解決の仕組みについての説明を行っています。第三者委員は神奈川県保育会保育園利用者相談室を利用していますが、藤沢市に直接、苦情が寄せられることもあります。苦情解決制度について保護者の理解を深め、周知していくことが期待されます。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

苦情解決の仕組みの掲示では、複数の相談機関を紹介しています。行事終了後に連絡帳アプリを用いアンケートを実施するだけでなく、日頃の保育についても自由記載で意見を述べられる環境を整えています。保護者からの相談は、園長・副園長が対応しています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:b】

「藤沢市立保育園における意見・要望等解決実施要領」を基にスムーズな対応に努めていますが、保護者が意見や要望を伝えやすい環境作りが望まれます。意見を受けた際には、詳細を「意見要望等対応報告書」に記録し、職員間で共有し、保護者に説明しています。個人面談の内容は児童票備考欄に記録し、継続的に対応できるようにしています。意見・要望受付箱を設置し、園長が定期的に確認をしたり、行事後には保育園業務総合支援システムでアンケートを配信し、結果をまとめ対応しています。マニュアル等の改定は年度末に定期的に実施しています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

公立保育園として、「内部統制実務要領」「業務記述書兼リスク管理表(業務フロー)」でリスクマネジメントを確立しており、「危機管理マニュアル」によって、事故防止策や事故発生時の対応方法について職員間での共有を行っています。安全計画は年度ごとに見直し、今年度から、「業務持続計画(BCP)」の作成を開始しています。ヒヤリハットが発生した時に、動向表やノートに記載し、朝礼や職員会議などで共有しています。「アレルギー・事故シミュレーション」を実施し、実践を通して対応力を身につけられるようにしています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

感染症対策は、「藤沢市保健指針」「保育所における感染症対策ガイドライン」に沿って行っています。保育の中で、「保健集会」を行い、子どもたちに感染症の予防策を伝えています。感染症発生状況についてクラス、症状を掲示で保護者へ知らせ、毎日、更新をしています。また、流行しやすい感染症の症状や予防についてお便りを保護者向けに配付しています。今後は、定期的にマニュアルを改善することが期待されます。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:b】

起伏が多い地形ではありますが、立地としては自然災害の危険が少なく、指定避難所となっている「大越小学校」、「善行市民センター(地区防災拠点本部)」に徒歩で避難できる場所にあります。毎月の避難訓練は、善行乳児保育園と同日に行い、非常時の対応や避難場所を確認しています。上履きを着用したり、上履き入れや上着・帽子は、非常時にすぐに持ち出せる工夫をしています。食料の備蓄リストに在庫量を詳細に記載して管理することが今後期待されます。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

保育全般については、「保育の手引き」があり、その他分野別に「藤沢市保健指針」「食物アレルギー対応の手引き」など、具体的な保育の実施方法を文書化し、標準的な保育の実施方法として活用しています「言葉の言い換え一覧」があり、子どもを尊重する姿勢が具体的に明示しています。毎月、保育計画の話し合いを行い、主任とともに保育の振り返りを行っています。                                                   

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:b】

標準的な実施方法は、藤沢市公立保育園で統一し、どの保育園でも同じ保育が受けられるよう配慮しています。毎年、公立園長会で、社会情勢や制度や子どもの姿の変化に応じて、マニュアルの見直しを行っています。保護者からの意見は聴収していますが、実施方法は直接的に反映する仕組みにはなっていません。園としてのマニュアルの検証や見直しを定期的に行うことが期待されます。                                                                                         

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

指導計画の責任者については保育園規則第7条に園長を責任者と明記しています。「藤沢市全体的な計画」「藤沢市保育計画帳票マニュアル」に基づき、年間指導計画、月案、週案を作成しています。全体的な計画は、藤沢市公立保育園で統一したものです。指導計画については、園目標があり、園でのアセスメントにより子どもや保護者の姿を反映して立案しています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

年間指導計画は年4回、月案は毎月、日誌については毎日、評価と反省、振り返りを行っています。「保育園規則第7条の8」にも月に1回以上職員全体の会議を開催し、職員全員が常に園全体を把握できるよう努めなければならないと定めています。評価・見直しのルールを定めて、次の指導計画に活かしています。    

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:b】

「藤沢市保育計画帳票マニュアル」により、公立保育園で統一した方法となっています。今年度から保育園総合業務支援システムを使用し記録しています。情報共有や、記録の確認がしやすくなり、業務改善に繋がる成果を得ました。児童票などの重要な記録は、電子管理への移行中ですが、安全かつ速やかな移行が望まれます。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

藤沢市の規程により、個人情報の保護を管理しています。記録媒体は、園長が情報システム、セキュリティー管理者となっており、「記録媒体管理簿」に記入し管理をしています。文書の保管、保存、廃棄については文書統計課の指示を受けて管理しています。公務員としての法令順守について、職位研修やeラーニング研修等で教育、研修を行っています。保護者には「保育園規則」「保育園のしおり」を用いて入園時に説明し、同意書を得ています。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

「全体的な計画」は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針を踏まえ、公立園長会が主体となり、藤沢市の公立保育園で統一した計画を作成しています。「保育理念」「保育方針」「保育目標」及び年齢ごとの「子どもの保育目標」を明記し、藤沢市の公立保育園が全て同じ保育の質を保つことを目的としています。「藤沢市保育における全体的な計画」を基に、地域の実態や子どもと家庭の状況を考慮して善行保育園の園目標「『心も身体も元気な子』~よく食べ眠り生き生きと遊べる子」を掲げ、全体的な計画をより具体的に示した「今年の保育」を前年度の反省をもとに作成し、各指導計画の作成につなげています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:b】

広い園庭に面して開口部が取られ、室内にも明るい日差しが入り、気持ちのいい保育室になっています。令和8年度には移転し新園舎が完成する予定ですが、安全性の低下、施設の老朽化は否めません。補修のテープを貼ったり、水道の交換や、手洗い場に安全な段差を設置するなど、どの年齢の子どもも快適に使えるように配慮しています。清掃は担当する職員が行い、清潔を保っています。各保育室にエアコンを設置し、温湿度計、空気清浄機により、適切な温湿度管理と換気を行っています。必要に応じて用務員・業者による修繕を行っています。マットや仕切りを使いレイアウトを工夫し、子どもたちが落ち着くことのできる環境を用意しています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

保育園に入所する時点で、様々な発達の状況がありますが、個人差に応じた保育を行っています。運動会にむけての活動でも、一人ひとりの子どもに寄り添いインクルーシブな保育を実践しています。個別配慮事項として、職員全体で共有し、配慮が必要な場合は、職員会議で周知し、職員全員が必要な関わりができるようにしています。保育の場面でも、保育士が穏やかに子どもたちに接し、不必要にせかさない配慮をしています。「言葉かけの言い換え一覧表」があり、職員の言葉使いや不適切な関わり方をしないように確認し合っています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

基本的な生活習慣の習得については、個々の状況に合わせて対応しています。基本的に家庭のペースに合わせる方針で、食具においても、年長児の食具は家庭から持参したものを使用しています。生活習慣の習得には個人差がありますが、視覚的に表すことで理解がしやすくなるように、絵カード等を活用しています。年長児は午睡をしない日がありますが、一人一人の生活リズムを大切にしています。月1回程度、「保健集会」を実施しています。自分の体に興味をもったり手洗い、うがいなどがなぜ必要かという意味を理解できるように取り組み、保護者にも同じ内容を掲示等で伝えて共有しています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

虫がいたり、たくさんの栽培物がある広い園庭には、保育室から出入りしやすく、周囲にも自然が多い環境で、一日のうち多くの時間を戸外で過ごしています。子どもたちは園庭で、フープやぽっくりなどを出して思い思いに遊ぶことができます。「世代間交流」や地域のボランティアによる「お話し会」があり、地域の方と交流をしています。年長児の遠足で公共施設に行ったり、市による交通安全指導を受けたりし、社会的なルール・態度を身に付ける機会を得ています。「運動会」や「なかよし会」などの行事にむけては、友だちとの協同による活動を行っています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:非該当】

0歳児がいないため、非該当です。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:非該当】

1歳以上3歳未満児がいないため、非該当です。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

年齢別・クラス別の保育スペースを確保し、年齢にふさわしいおもちゃや絵本が棚に揃える環境を構成しています。3歳児では友だちと一緒に遊びたいと言う子どもの気持ちを受け止めた活動を行い、4歳児はお店屋さんごっこなど集団で遊ぶ経験や運動遊びを多く取り入れています。5歳児クラスでは、運動会に向けた活動を通して、話し合いを行ったり、協力して進める経験をしました。保育の様子は、「善行保育園の生活」としてホームページに年5回ほど掲載し発信しています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

建物・設備は現状では障がいに配慮しているとはいえませんが、クールダウンのスペースなどは、工夫して確保しています。障がいのある子どもには、個別支援計画を作成しています。計画は職員会議にて周知し、適切な配慮ができるようにしています。対応職員を配置しており、個別の配慮をすることで、クラスの友だちと一緒に同じ活動をしています。藤沢市子ども家庭課による発達相談を受けています。民間の療育機関を利用している家庭もあり、通所については保育中に園からの送迎も可能で、支援計画を保護者と共有することもあります。園として、多様性を受け入れることや、インクルーシブな保育に取り組んでいます。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

朝夕や土曜保育は、異年齢の合同保育を行っています。同じ職員が朝夕の保育を担当できるよう調整し、子どもが安心して過ごせるようにしています。指導計画に長時間の保育への配慮を記載しています。ポケットに入るサイズ(メモ帳)の「連絡ノート」があり、保育士は常に所持していますが、合同保育や、朝・夕の保育の引継ぎにあたっては、保育士間の伝達にも利用しています。保育士の勤務時間や配置、保育体制を記載した動向表があり、保育士間の引継ぎが、口頭だけでなく書面で確実にできるようにしています。18時からの延長保育の時間帯には18時半に補食(菓子類)を提供しています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

「藤沢市保育所における全体的な計画」及び5歳児の「年間指導計画」に、小学校との連携や就学に向けての取組を示し、それに基づいて保育方法を工夫しています。年度始めの懇談会で幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿や午睡時間の短縮など身に付けたい習慣について、写真などを使いながら保護者に説明しています。5歳児担任が幼保小中特別支援連携担当者会議に出席し、近隣の学校などと情報共有を図り、就学に向けての意見交換を行っています。子どもに対しては小学校への訪問や小学校付近への散歩、交通安全教室などを実施したり、小学校関連の絵本を用意するなど就学への期待や希望が持てるようにしています。保育所児童保育要録の作成は5歳児担任保育士が作成し、担任、園長、副園長が必要に応じて小学校を訪問し、直接引継ぎを行っています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

「藤沢市保健指針」を基に、健康診断や身体測定を実施し、送迎時の保護者からの話や連絡帳等を通じて子どもの心身の発達や健康状態を把握し、保護者との連携を図っています。入園面接時に健康記録表の提出を得ています。入園後は年度末の懇談会の際、保護者が追記し、職員がクラスノートに記録、卒園まで継続的に保護者と情報を共有しています。保育中の子どもの体調悪化やケガについては、園長、副園長、主任などに報告し、保護者に連絡します。クラスノートや動向表に記入、職員間で共有しています。次の登園時に保護者から降園後の様子を聞き取り、経過観察をしています。乳幼児突然死症候群(SIDS)への対応については、咳や病み上がりの子どもに対して、特に注意して睡眠時呼吸チェックを行い記録しています。保護者に対しては、こども家庭庁のチラシを配付し、注意喚起しています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

「藤沢市保育計画」「藤沢市保健指針」を基に「保健計画」を作成し、各種健診結果を日常生活に活かせるよう取り組んでいます。園の嘱託医による年2回の健康診断、歯科健診、年1回の尿検査、4、5歳児は年1回の視力検査を実施しています。それぞれの健診結果は「児童身体発育・健康診断書」「児童口腔検査票」に記録し、測定結果や健診結果は保育園総合業務システムで保護者に個別に配信しています。受診が必要な場合や医師からの助言は個別に伝え、必要に応じて受診を勧めています。「たんぽぽ」(園のたより)を保健担当が作成し、保護者に配付しています。毎月健康に関する標語を掲示し、年4回、子どもに対して健康・環境集会を行う中で、園独自のキャラクター「うさたさん」から標語の説明を受け、健康な身体づくりについて話し合っており、保護者の関心につなげています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

アレルギー疾患、慢性疾患のある子どもへは「藤沢市保育計画」「藤沢市公立保育園食物アレルギー対応の手引き」に基づき、医師による「保育所におけるアレルギー疾患生活管理表」の指示に従い、適切に対応しています。入園前面接で保護者、園長、副園長、調理員で面談を行い、入園後は保護者に翌月の献立表を渡し、事前に食材を確認を得ています。その後、クラス担任、園長、調理員が食材のチェックを行い、当日の朝礼で職員全員がアレルギーの除去について確認しています。配膳の際はテーブルを別にし、トレー、食器の色を変え、子どもが席に着いてから名前を呼んで確認してから配膳しています。各保育室に緊急時対応シートを置き、職員は毎月「アレルギー緊急対応訓練」を実施しています。アレルギーのない子どもや保護者が、アレルギー疾患や慢性疾患についてより一層理解を深められる取組が期待されます。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

年齢に応じた食育年間計画を作成し、「食を楽しむ」を目標に掲げ、月案、週案に反映しています。楽しく食事をすることを基本に、保育士、調理員、用務員が協働して食育に取り組んでいます。テーブルと座る場所を決め、子どもが落ち着いて楽しく食事がとれるように配慮しています。職員は子どもが嫌いなものを食べることができた時には褒め、子どもの食べようとする意欲につながるようにしています。食器は割れにくいものを使用し、調理員が毎日点検しています。食事の量は年齢ごとに同じ盛り付け量を提供しています。子どもたちには食育集会で園独自のキャラクターや藤沢市の「ふじさわバランストリオ」を用いて、三大栄養素や季節の行事食、年齢に応じた食事のマナーなどを子どもたちに伝えています。保護者には毎月の献立表や園の便り、保育参加、「今月の保育(ドキュメンテーション)」の掲示などで園の取組を伝えています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

献立は、市の保育課栄養士が作成し、サイクルメニューを取り入れ、子どもたちが食材や味付けに慣れ、食べられるものが増える工夫をしています。食材はシラスなど地元の食材をできるだけ使い、季節感のある物やハロウィン、七夕など行事食を取り入れ、星型のニンジンなど見た目でも楽しめる形態で提供しています。毎日食事のサンプルを保護者の目につく場所に掲示し、食事の量や盛り付けの工夫などを理解し、家庭での食事に反映できるようにしています。調理員は各クラスを回り、食事の様子を観察したり、子どもと会話して、喫食状況を把握しています。職員は日々残食量を喫食状況表に記録し、月1回程度、保育課の栄養士の巡回の際に子どもの食の状況について情報を共有し、献立や調理方法の工夫に反映しています。藤沢市保育園衛生管理マニュアルに基づいて、衛生管理 を適切に行っています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

保育方針に「保護者と子育ての共有を図り、育ちを支える」を掲げ、家庭と連携して保育が展開できるよう配慮しています。送迎時に家庭での様子、園での様子を口頭で伝え合っているほか、ホームページや保育園総合業務支援システムで園での生活の様子が保護者に伝わるようにしています。「今月の保育(ドキュメンテーション)」を掲示するなど、学年ごとに写真と文章で保育のねらいやポイントを保護者に伝えています。懇談会、個人面談を通して、子どもの様子や成長・発達の見通し、悩みなどを共有し、個別支援や配慮へとつなげています。年に数回「たんぽぽ」を配付し、保育内容や子どもの姿を保護者にわかりやすく伝えています。保育参加や運動会、なかよし会等の行事を通して子どもの成長を共有する機会を設け、連絡帳アプリで行事の感想を聞いています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は登降園時の会話や連絡帳などでのやり取りを通じて、保護者が話しやすい雰囲気づくりを心がけ、信頼関係を築くよう努めています。藤沢市の「にこやかクレド」に従い、さわやかな笑顔で積極的にあいさつをし、コミュニケーションをとるようにしています。また相手の立場になって丁寧な対応を心がけ、子育ての悩みを気軽に相談できる関係性を心がけています。個人面談は保護者の個々の事情に配慮し、安心して相談ができるように場所と時間を調整し、急な相談にもできるだけ応じるようにしています。職員は親身になって相談を受け、園としてできることとできないことを伝えたうえで、相談内容に応じては、園長、副園長、主任が同席しています。また状況や希望に応じて保健師、栄養士、看護師など必要な支援が受けられる体制を整えています。相談内容は担任間で共有し、必要に応じて職員会議や動向表、朝礼で全職員が共有し、児童票に記録しています。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:b】

朝の受け入れ時、着替え、排泄時などに子どもの様子や身体に変化がないかなどを観察し、園生活の中での友だちや職員との関わり方、送迎時の保護者との関わり方や保護者の様子に注意しています。送迎時の保護者とのコミュニケーションや子どもの機嫌、何気ない会話などで、いつもと違う雰囲気やサインが見られた場合は、園長に報告し、職員に周知しています。保護者には職員から声をかけ、面談を行うなど保護者の気持ちに寄り添い、支援していくことで予防に努めています。保護者との面談内容は連絡票に記録し、必要に応じて要保護児童対策地域協議会と共有しています。虐待等権利侵害が疑われる場合の対応について、緊急性、必要性に応じて子ども家庭課や児童相談所、児童発達支援施設と連携をとる体制があります。さらに園内研修等で、登園時の観察の留意点などを再度確認し、職員間で共有することが望まれます。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

毎日、保育日誌に子どもの姿や気づきなどを入力し、保育の振り返りを行っています。職員会議、主査会、チーフ会、アップル会、クラスの話し合い等で日々の保育の実践の振り返りを行っています。保育士の関わり方や保育の環境構成などを工夫し、子どもの心の育ち、意欲や取り組む過程に配慮し、子どもの理解を深め保育の充実を図っています。例えば運動会に向け、年長児クラスは縄跳びのチャレンジカードを作成し、跳べなかった子どもが跳べる子どもの姿を見て自らも練習し、励ましあって跳べるようになった例があります。職員は、同学年の担任間やクラスチーフと日々の保育を振り返り、職員会議で気づきや改善点などを周知するなど継続して取り組んでいます。個々の自己評価をもとに園長、副園長、保育課で園の自己評価を行い、公表しています。