ゆうゆうきっず新子安
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | ゆうゆうきっず新子安 | 評価対象サービス | 2024~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 140(利用人数140) 名 |
所在地 | 221-0013 横浜市神奈川区新子安1ー10ー16 |
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TEL | 045-431-0555 | ホームページ | https://www.keiju-w.or.jp/shinkoyasu/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2017年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 恵寿福祉会 | ||
職員数 |
常勤職員:38 名
非常勤職員:0 名
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専門職員 |
保育士:27 名
栄養士:1 名
調理員(内調理師):7(2) 名
事務員:1 名
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施設・設備の概要 |
乳児室:2室
幼児室:3室
沐浴室: 1室
調理室: 1室
トイレ:10室
事務室: 1室
職員休憩室: 1室
子育て支援室(ホール): 1室
医務室: 1室
鉄骨2階建て :延床面積 971.8㎡
園庭:面積 395㎡
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【保育理念】 子どものしあわせと お父さん・お母さんの子育てを支援します 【保育方針】 日常の生活や遊びを通して、ひとりひとりの子どもとしっかり向き合い、豊かな人間性を育成するため『4つの学び』(知育・徳育・体育・食育)を実践し、教育と保育を行います。 |
【立地および施設の概要】 「ゆうゆうきっず新子安」は、JR新子安駅および京急新子安駅より徒歩約3分の場所にあります。かつての大規模工場の跡地にマンション群が建てられ、大型商業施設が整備されるなど再開発が進んだ地域で、未就学児がいる世帯が多く住み、人口も増加しています。園周辺には、教育施設や散歩に適した公園があります。 園舎は鉄筋構造の2階建てで、971.8㎡の広さがあり、2階にはアスレチックのあるホール、1階には50名を収容できるランチルームを備え、職員用のバスルーム等の設備も充実しています。園舎屋外からは眼下を走る電車が見え、鍵盤を模した「ドレミファデッキ」や海賊船風の固定遊具のある海をイメージした園庭、水遊びのできる屋上、9台分の保護者用駐車場があります。園舎の大きな窓から陽光が差し込んで明るく、清潔感、開放感があり、白を基調とした中に虹色の階段やカラフルな風船型の照明があるなど、楽しい環境となっています。 【園の特徴】 運営法人は青森県に本部を置き、設立後36年となる社会福祉法人恵寿福祉会で、介護、保育、障がい児支援のサービスを提供しており、当園は2017年に3園目の認可保育所として開園しました。区内に姉妹園があります。 交通の便の良さや、広さ、設備に恵まれた園舎を生かし、朝7時から夜8時30分まで開園し、0歳児から5歳児まで140名(定員同)の園児を受け入れています。 外部講師による体操教室、英会話教室を取り入れ、専門業者と提携して実施している任意参加の水泳教室では送迎も行なっています。オムツの月額制による手ぶら保育など、保護者のニーズを踏まえた保育を提供しています。地域の子育て支援事業として一時保育を実施しています。 |
評価実施期間 | 2024/06/12(契約日) ~2025/03/26(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 1 回(2019年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 1.子ども主体の保育実現に向けての取組 令和5年度から、従来の一斉保育を見直し、個別性、柔軟性を意識した、子どもの主体性を重んじる保育へと徐々に移行しています。子どもの手の届く玩具棚、絵本棚を使用し、子どもが自由に好きな玩具や絵本を取り出して遊んだり、片付けも自分でできるようにしています。子どもの興味・関心のある玩具や図鑑等を置き、その時々の子どもの興味が広がるように工夫しています。給食では、お腹が空いている子どもは先に、もっと遊びたい子どもは後で食べるようにして、子どもの気持ちを受け止め、子どもに合わせた援助をしています。子どもに注意を促す掲示は子どもたちにもポスターを作ってもらい、読んでほしい本や遊びの進め方についての希望を聞いたり、自由に好きな遊びができる時間やコーナーを設けるなどして、自発性・主体性が発揮できるように援助しています。本年度は、食育、手作り玩具、あそび、の3つのテーマの自主委員会を設定し、子どもの主体性を育む保育活動について検討し、様々な取組をしています。 2.事故や災害等のリスクマネジメント対策と職員への研修の徹底 リスクマネジメントに関する責任者を園長として、全職員が参加する安全管理委員会を設置し、年間活動計画に沿って、各種マニュアルの確認・見直し等を行なうとともに、子どもの命に係わるような重大な事案については園内研修を行なっています。ヒヤリハットや事故事例はクラス会議で事故発生時の状況や原因を分析し、再発防止について話し合いを行ない、事故報告書に記録しています。事故報告は、安全管理委員会で全職員に周知し、再発防止策を徹底しています。 災害時の対応体制についての「業務継続計画」があり、全職員に配布しています。職員は自宅から徒歩でどれくらいの時間で園まで参集できるか把握しています。 「保育安全計画」を基に園内でアレルギー対応やAED、心肺蘇生法等のリスクマネジメント研修を行なっています。また、職員はアレルギー児対応研修や救急救命研修等の外部研修を受講して、安全確保に努めています。 3.食に関する豊かな経験ができる保育の実践 食育は、園の4つの保育目標の一つであり、全体的な計画や食育計画に沿って、食に関する豊かな経験ができる保育が実践されています。幼児はランチルームで、厨房前のカウンターを移動しながら、バイキングスタイルで自分の食べたい量を盛り付け、レストランのような雰囲気の中で職員や友だちとの会話を楽しみながら食事をしています。献立には、「食育委員会」が行なった人気投票によるメニューや、全国の郷土食や季節にちなんだ行事食を、毎月取り入れています。自分で給食を盛り付けるときに、トングやお玉を上手に使えるよう、遊びの中でも調理器具に触れられるようにしています。 ◇今後期待される点 1.保護者の意見や要望を反映させる仕組みの整備 職員は、日々の保育の中で子どもの表情や言動等から子どもの満足感を把握し、送迎時や行事の際の保護者との会話から、要望を聞き取るように努めています。しかし、直接のコミュニケーションを重視する考えから、意見箱の設置や利用者満足度を確認するアンケートは行なっていません。個別面談を年2回行ない、保育参観後に活動の狙いや園の取組を伝える時間は設けていますが、クラス懇談会はありません。保護者に対して、意見箱の常時設置や保護者アンケート、クラス懇談会等、保護者の意見や満足度を積極的に把握し、保護者が意見や要望を気軽に表明できる仕組みについて検討することが期待されます。 2.1、2歳児の家庭との緊密な連携のための連絡帳等の活用の検討 園では、日々の送迎時に子どもの状態や家庭での生活を保護者から聞き取り、園での活動や子どもの様子について伝えています。職員は、その日のその子どものエピソードを必ず伝えるように心がけていますが、連絡帳は0歳児のみ使用しており、1歳児以上の子どもには連絡帳がありません。1、2歳児については、まだ自分では言葉で園での様子を伝えることができず、食事や排せつ、睡眠、衣類の着脱等、基本的な生活習慣の習得にあたっては、家庭との連携が欠かせません。保護者とのきめ細やかな情報交換が必要と考えられますので、0歳児と同様に、コミュニケーションツールとして連絡帳等の活用が望まれます。 3.地域への子育て支援を充実させる取組 園のある地域は都心や横浜への通勤に便利なため、他から移り住み、子育てを手伝ってくれる親族等が近くにいない世帯が多く、園では子育て支援を必要とする地域と捉え、育児相談、一時保育等を実施しています。一時保育は登録希望者が多く、要望に応え切れない状況のため現在受付を停止しています。地域の子育て家庭に向けて、保育所の専門性を生かした子育てや保育に関する園独自の講習会を企画するなど、地域への子育て支援の充実が期待されます。 |
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(受審にあたって) 今回第2回目の第三者評価を受審しました。前回ご指摘を受けた点や改善に向けた取り組みを点検するとともに、その進捗や方向性を改めて検証し、さらなる改善につなげるための課題を確認させていただく機会と捉えての受審となりました。 (受審のプロセスで得られた学び) 第三者評価受審のプロセス全体にわたり自園の運営や保育活動などを全面的に点検する機会をいただきました。特に職員全員が自己評価を実施したことによるきめ細かな振り返りができたこと、保護者の方からの率直なご意見・ご批評をいただけたこと、訪問調査で客観的な視点で細部にわたり園運営と保育活動をご確認いただけたことは今後の園運営にとって深い学びになりました。 (評価を受けて) 受審結果を受け、本園に求められているいくつかの取り組むべき課題が見つかりました。 「保護者との交流・連携」や「地域に開かれた子育てサービスの提供」などの項目において前回に続き相対的に低い評価となりました。この間、新型コロナによる影響を被るなどの事情はありましたが、明確な改善には至っていなかったことがあらためて明らかになっています。今後は保護者の皆さまや地域の方がたのニーズのさらなる把握に努め、その期待に応えられるよう、そして皆さまに信頼される保育園として質の高い保育の提供ができるよう努力を重ねてまいります。 今回の受審によって得た多くの気付きを今後の保育園の運営、保育活動の充実に繋げ、地域における社会資源としての保育園の役割を果たす所存です。 今回の受審にあたりまして、お忙しい中アンケート調査にご協力くださいました保護者の皆さま、評価をご担当いただき懇切丁寧にご説明くださいました評価調査員の皆さまに心よりお礼申しあげます。 ゆうゆうきっず新子安 統括園長 藤本 順子 園長 中野 治 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念は「子どものしあわせと お父さん・お母さんの子育てを支援します」と掲げています。園のホームページの冒頭に保育理念を掲載し、「園の概要」の中で保育理念と基本方針について詳しく説明しています。入園のしおりには保育理念、保育目標、保育の基本方針を掲載して園が大切にしていることを保護者に伝えています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・事業経営を取り巻く環境と経営状況の把握・分析は、主に理事長以下、運営法人本部で総合的に取り組んでいます。保育コストの分析および横浜市との協議についても運営法人本部で行なっています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・経営環境については、運営法人本部において総合的な情報収集と分析が行なわれています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・運営法人本部により、中・長期の事業計画、中・長期の収支計画が策定されています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・運営法人の中・長期計画を指針として、「令和6年度 ゆうゆうきっず 新子安事業計画」および当初収支予算書が策定されています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画は、毎年、2月~3月に策定し、3月中旬に運営法人本部に提出しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の主な内容は、入園説明会で入園のしおりを配付して保護者に説明しています。「年間行事予定」は4月の園だよりで配信し、希望者には紙媒体で配付しています。年間行事予定表には「保護者参加」の欄があり、どのクラスの保護者が参加する行事かがわかりやすく記載されています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・毎日午前中に、園長・主任が園内を巡回し、保育の様子を把握しています。また、保育日誌の内容や各指導計画の内容、指導計画の自己評価の記述内容を園長・主任が確認し、指導することで、日常的に保育内容の評価がなされています。毎日の昼のミーティング、毎月のクラス会議、職員会議で日々の保育や指導計画についての振り返りが行なわれています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員の自己評価結果は園長が取りまとめ、「評価結果と今後の課題(総評)」が明文化されています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は毎月の職員会議で、園の事業計画や今後の取組、保育についての考え方、職員に求めるもの等を明らかにしています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・運営法人により策定された「法令遵守に関する基本方針」があり、役職員等の責務、理事長を責任者とする法令等の遵守、利益相反、法令等違反の通報等について定められています。園長はじめ幹部職員を含む全職員が、この方針に沿って業務に取り組んでいます。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、日々、園内を巡回して保育の様子を確認するほか、保育日誌や各指導計画を通して現場のレベルを把握しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、園の状況を日々、統括園長に報告・相談しながら、統括園長の指示・指導の下で経営改善や業務の実効性の向上に向けて取り組んでいます。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・人材の確保・育成、人事管理は運営法人本部の専管事項となっています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育マニュアル」の中で「期待する職員像」を示しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・労務管理は園長が行ない、職員の就業状況、休暇の取得状況等を把握しています。フリーの職員を状況に合わせて柔軟に配置しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・期待される職員像は、「保育マニュアル」の「保育士に求められる専門性」の中に「保育士に求められる資質・能力」として明記しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・運営法人内の3保育園共通の「人材育成計画」が策定されており、新任職員から管理者(園長)まで、5階級に分けられた職位ごとに、達成目標および受講すべき研修内容が明示されています。令和6年度職員研修計画が策定されており、内部研修、外部研修等の研修種別、研修名、実施主体、開催時期、参加対象および参加者氏名が明らかにされています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個別の職員の知識、技術水準については、園長・主任が、入職時や個人面談、毎日の巡回時の観察により把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育士用と学生用の「実習生受け入れマニュアル」が整備されています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・法人のホームページに、保育理念や基本方針、保育の内容、財務諸表、現況報告書、定款、役員報酬規程を公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では経理規程、定款等によって、職務分掌と権限・責任、経営・運営・事務の手順・方法等を、文書化して明確にしています。定款に、法人の事業報告及び決算については、毎会計年度終了後、理事長が事業計画等を作成し、監事の監査を受けた上で、理事会の承認を受けることを規定しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域のかかわり方は、中・長期計画の重点実施事項の中の「地域における子育て支援」として、「地域の子育て家庭の子育てなどに関する相談を受けたり援助したりする」と記載しています。また、全体的な計画の中で、「地域との連携」として、神奈川区子育て支援事業の参画、赤ちゃんの駅事業等、地域の子育て支援について明記しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「ボランティア受け入れマニュアル」があり、受け入れ時の基本姿勢が明文化されています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個々の子ども、保護者の状況に対応できるように、神奈川区こども家庭支援課、横浜市中央児童相談所、横浜市東部地域療育センター、各種病院等の地域の社会資源をリスト化してファイルし、職員会議で説明して情報の共有化を図っています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の具体的な福祉ニーズ・生活課題等を把握するため、園長が、神奈川区公立私立施設長会議、私立施設長会、新子安地区こどもみらい会議等に参加しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・育児相談、一時保育等、地域での子育てを支援する事業・活動を実施しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・保育理念に子どもを尊重した保育の実施について明示し、保育方針「日常の生活や遊びを通して、ひとりひとりの子どもとしっかり向き合い、豊かな人間性を育成するため『4つの学び』を実践し、教育と保育を行います」と保育目標「知育・徳育・体育・食育」を掲げています。それらはすべて子ども一人ひとりの育ちを尊重したものとなっています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・人権への配慮やプライバシー保護のマニュアルを作成しています。園内研修でマニュアルの読み合わせを行ない、内容を確認しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育理念や保育目標、保育の姿勢や内容、保育の特徴等が記載された園のホームページ、パンフレットを作成しています。また、子ども・子育て情報検索システム「ここdeサーチ」で情報提供をしています。パンフレットは子育て支援拠点や近隣のケアプラザに置いています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会で「ゆうゆうきっず入園のしおり」「重要事項説明書」を配付し、保育の開始時の注意事項や保育内容等についてわかりやすく説明しています。持ち物等については、実物を提示しながら説明を行なっています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・転居等で保育所の変更を行なう場合は、個人情報保護の観点から引継ぎ文書は作成していません。転園にあたっては、転園先から問い合わせがあった場合は、基本的には保護者の同意を得て伝えています。就学後も小学校や学童保育と連携しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・日々の保育の中で子どもの表情や言動、関わり方等から、子どもの満足感や納得していることの把握に努めています。また、ドキュメンテーションの作成、週案の日々の計画の自己評価を記載の際に保育の振り返りを行なっています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情受付担当者は主任で解決責任者は園長です。保護者に配付している重要事項説明書に第三者委員の氏名・連絡先を明記しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書に「苦情相談窓口」として、第三者委員についても記載し、面接、電話、文書等の方法により受け付けている旨、記載しています。保護者の意見・要望は、連絡帳や個人面談、送迎時の会話で聞いています。職員は保護者に積極的に声をかけ、要望等の意見を伝えやすい関係構築に努めています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は送迎時に家庭での様子を聞き、その日の子どもの様子を伝えて、保護者が相談しやすく意見を述べやすいように配慮しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・安全管理委員会を設置し、リスクマネジメントに関する責任者を園長としています。安全管理委員会では「年間活動計画書」を作成して各種マニュアルの確認・見直し等を行ない、子どもの命に関わるような事案や重大な事案については園内研修を行なっています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策については、園長を責任者としています。「保育園における感染症対応表」を基にした「感染症マニュアル」や「衛生管理マニュアル」があり、「散歩」「プール・水あそび」等の活動のマニュアルや手順書を作成し、各クラス、事務所に置いています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害時の対応体制についての「業務継続計画」があり、自衛消防組織図を作成しています。「業務継続計画」を職員に配付しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「保育マニュアル」「保育手順マニュアル」のほか、保育安全マニュアル、食物アレルギー対応マニュアル等、各分野のマニュアルが整備されています。保育マニュアルには、子どもの人権を尊重した保育をすることを明記しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度末および年度始めには、すべてのマニュアルの見直しをしています。年度途中でも、その都度、必要な見直しを行なっています。毎年、10月ごろから、園長と主任でマニュアルの内容を確認し、次年度に向けての見直し作業を開始しています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画作成の責任者は主任、最終責任者は園長です。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・各指導計画には自己評価欄があり、各計画の期間ごとに振り返りを行ない、次期の計画に生かしています。0歳児の個別指導計画は毎月、1歳児は2か月ごと、2歳児は3か月ごとに前期の計画を見直し、次期の計画を立てています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育児童票」の様式およびファイルがあり、入園後は個別指導計画および保育経過記録(3~5歳児)の統一様式があり、子どもの発達状況や生活状況等を把握し、記録しています。保育経過記録は保育記録システムに入力し、データが蓄積されていく仕組みとなっています。身体測定記録表、個人面談記録も残されています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・記録管理の責任者は園長です。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は児童憲章や保育所保育指針等の趣旨をとらえて作成しています。「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」「『生きる力』の基礎を培うために育みたい資質・能力」「社会的責任」が明記されています。社会的責任の中には、人権の尊重として「子どもの最善の利益を考慮し、一人ひとりを大切にする保育の実践」との記載が見られます。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内ではエアコン、加湿器付き空気清浄機等を利用し適切な状態を保持しています。温度、湿度は天候、活動の状況に応じて管理しています。建物に24時間換気の機能があり、必要に応じて窓を開けての換気も行なっています。職員の声の大きさ、トーンに配慮しています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前に保護者から提出してもらう「児童家庭調書」「健康台帳」等の書類や、入園前個人面談時に「生活・食事問診票」を基に聞き取りを行なっています。入園説明会後の面談では、「新入園児観察チェックリスト」を用いて、家庭環境や子ども一人ひとりの状況、個人差を把握しています。入園後の子どもの生活のリズムは、連絡帳、保護者との送迎時の会話から把握しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達、年齢に合わせて、保護者と連携を取り、基本的生活習慣が身につくように援助しています。園での箸の使用は、2歳児の遊びの中で取り入れ、手首や手指の発達の状態を見ながら個別に行なっています。着替えや手洗い等の基本的習慣については、職員が言葉かけしながら一緒に行ない、自分でできたときは十分にほめて、自信が持てるようにしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが主体的、自発的に遊びや生活ができる環境を整備し、自発性が発揮できるように援助しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児が長時間安心して過ごせるように、保育室内に小集団で遊べるコーナーやマットのスペースがあり、活動、食事、睡眠の場所を設定しています。子ども一人ひとりの生活リズムを把握し、様子を見ながら個別に対応しています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの自分でやりたい気持ち、意欲を大切にしながら見守り、励ましています。「できた」という気持ちに共感し、もっとやりたいという意欲を育てています。子どもがやりたいことを見つけて試せるように、子どもの関心に合わせて玩具を入れ替えています。2歳児保育室の玩具棚には写真を貼りつけて、収納場所や位置等がわかるようにしています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・3歳児では、集団の中にあっても、職員が一人ひとりに寄り添い、子どもが安心して過ごすことができるようにしています。友だち同士で会話をしながら同じ絵本を囲んで見たり、英会話教室でカードに書かれた色や動物の名前を言うゲームに楽しみながら参加していました。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園舎内はバリアフリーで、エレベーターや多目的トイレがあります。入口や階段の手すり等に点字の表記があるほか、足元にも黄色い点字ブロックを設置しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1日を通しての保育の連続性に配慮し、在園時間の長い子どもが無理なく園生活を送れるようにしています。体調は登園時に保護者がアプリに入力しています。0歳児は受け入れ時に起床、朝食、睡眠時間等を連絡帳で把握して、1日の生活を見通して、家庭との連続性に配慮しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育計画の1つとして「小学校との連携計画」が策定されています。子どもや保護者の不安を取り除き、安心して就学できるようにすること、園と保護者、小学校で子どもの最善の利益の追求を共有することをねらいとしています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「健康管理に関するマニュアル」があり、担任が朝の健康チェックを「視診のチェック表」を用いて丁寧に行ない、子どもの体調を把握しています。アレルギーや熱性けいれん、薬の預かり等の情報はリストにしています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・定期的な健康診断・歯科健診の結果は、児童健康台帳、歯科健診票に記載しています。必要な情報は職員会議で職員に周知をしています。当日の欠席児は後日嘱託医の所で健診を受けられるようにしています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー疾患のある子どもに対して、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに園のマニュアルに沿って対応しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食育は、園の4つの保育目標の一つであり、全体的な計画にも「食べる喜びを知り、望ましい食生活を身に付ける子ども」と明記し、食育ガイドラインや食育計画、各年齢の指導計画に沿って、食に関する豊かな経験ができる保育が実践されています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・幼児は少人数ずつのグループでランチルームに移動して給食を食べています。お腹が空いている子は先に、もっと遊びたい子は後で食べるようにしたり、食べるのに時間がかかる子はすこし早めに誘うなど、子どもの気持ちを受け止め、子どもに合わせた援助をしています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・0歳児は連絡帳に、保護者からは食事・健康・朝の体温・睡眠・排せつ、家庭での様子、連絡事項を記入してもらい、園からは食事・健康・睡眠・排せつ、園での様子、連絡事項を伝えています。職員は、日々のお迎え時にその日のその子どものエピソードを必ず伝えるようにしています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の重要事項説明書に「子どもの24時間の生活を視野に入れ、保護者の気持ちに寄り添いながら、家庭との連携を密にして保育を行う」と明記し、心配なこと、分からないことはいつでも職員に聞いてほしいと伝えています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育マニュアルには、常に観察を行なうことや、特に配慮を要する子どもについては、傷やあざなど、身体や発達状態を把握し、気になることに関しては、速やかに園長、主任、副主任に報告し、記録に残すよう明記しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・各クラスの「週次計画」に1週間の「日々の計画」欄があり、その日のねらい、主な活動・内容、配慮事項と共に自己評価を記入しています。「月全体の計画」においては、「子どもの姿及び評価」として自己評価をしています。また、乳児の個別指導計画は、0歳児は1か月、1歳児は2か月、2歳児は3か月ごとに自己評価をしています。障がい児の個別支援計画では半年の計画期間ごとの自己評価をしています。更に各年齢の年次計画では、3か月ごとに「保育士の自己評価」をしています。 |