社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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レイモンド西橋本保育園

2025年12月04日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社ミライ・シア

② 施設・事業所情報
名称 レイモンド西橋本保育園 評価対象サービス 2024~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 70 名
所在地 252-0131
相模原市緑区西橋本1-7-1
TEL 042-703-7268 ホームページ https://www.lemonkai.or.jp/school/nursary/leimond-nishihashimoto-hoikuen/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2016年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人檸檬会
職員数
常勤職員:12 名
非常勤職員:10 名
専門職員
保育士:18 名
栄養士:3 名
施設・設備の概要
乳児室:2
保育室:4
トイレ:5
調理室:1
調乳室:1
園庭:有
屋上:有
冷房・床暖房:0歳児室

③ 理念・基本方針
1) 私たちのいる場所は、子どもも大人も成長し、感動が溢れる場所です。誰かの成長や変化を喜び合い、悩みに寄り添い、想像を超える行動で感動を生み出し、その感動を分かち合うことで感動の連鎖が広がっていきます。私たちはCX(Customer Experience)の考え方を大切にし、感動を届け、共に分かち合います。
2) 私たちは、未来の子どもたちも安心して暮らせる社会を目指し、価値観の基盤をつくる乳幼児期の教育を大切にしています。この場所を「持続可能性に向かうコミュニティ」の縮図とし、子どもたちが身の周りの問題を自分ごととして捉え、主体的かつ参画型で解決しようとする力を育みます。シチズンシップやパートナーシップ、自己効力感を育て、より大きな社会課題にも自分ごととして向き合える人を育むため、私たちはそのファシリテーターであり続けます。
3) 子どもを育むうえで、教えられて育つ存在か、自ら育つ存在かという葛藤があります。この葛藤を越える鍵は、「子どもの主体性」と「保育者の主体性」が織りなす「共主体」という考え方です。子どもがありのままで主体性を発揮するには人権と権利が守られることが必要であり、同時に保育者も願いやねらいを持って保育をデザインする主体であることが大切です。私たちは子どものパートナーとして対話し、くらしを共に営むことで、双方の主体性が活かされる「共主体」が保育の質を高めると考えています。
4) 豊かな保育環境は子どもの権利です。私たちは、子どもが大切にされていると感じ、居心地が良く創造性を育む美しい環境を大切にしています。キャラクターや幼稚な装飾ではなく、美しさと主体的な学びを両立した空間をつくり、子どもの美意識と文化を育みます。
5) 私たちは、性別、年齢、国籍、障がいの有無など多様な個性を大切にし、誰も取り残さない社会づくりを目指します。多様性を感じられる環境を整え、子どもの声にならない声にも寄り添い、一人ひとりを大切にします。そして保育者自身が多様性を肯定する姿を示し、子どもたちが互いを理解し尊重し合う力を育みます。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
子どもの発想や疑問から生まれる活動に取り組み、試行錯誤を繰り返しながら考える力を育む「つながる保育」を実践しています。子どもの主体性を尊重し、感触遊びやアート・造形活動などの五感を豊かに使う体験を大切にしています。自ら触れて、見て、聴いて、試しながら表現する中で新しい発見や達成感を積み重ねています。
また、こうした活動は子どもだけでなく、職員や保護者も共に関わり楽しむことで、園全体が「共主体」としてつながり合うことを特徴としています。地域行事や親子参加型の取り組みを通して、園を中心に多様な人が交流し、共に成長し合う場を築いています。
さらに、保育者自身の幸福感や成長を大切にし、仲間同士で認め合う風土を育んでいます。保育者が「自分の保育が子どもや周囲に良い影響を与えている」と実感でき、やりがいを感じながら子どもと関わることが、子どもの主体的な学びと家庭・地域との豊かなつながりを支える基盤となっています。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2025/04/21(契約日) ~2025/11/04(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(2021年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ◇特長や今後期待される点
1.保育の理念や方針の理解・浸透を図り、保育の質の向上に向けて組織的に取り組んでいます
職員が法人の理念や保育方針を深く理解し、それを日々の保育に活かせるよう、本部や園内での研修を実施しています。グループワークの成果を休憩室に掲示するなどし、職員同士が理念について考えを深める機会を持つことで、「保育に活かす」「保育に反映する」という文化を育てています。職員一人ひとりの育成は、育成ガイドラインに基づいて段階的に進め、自分の役割や達成すべき項目、具体的な課題を記載した「目標カード」を活用して、振り返りや改善に取り組んでいます。さらに、「環境評価スケール」という自己評価の基準を用いて、年に1度「計画・実行・評価・改善」のサイクルを回しながら、保育の質を高めています。加えて、2人1組の観察者チームをつくり、定められた評価項目に沿って互いの保育を客観的に確認し合い、職員同士が協力しながら質の向上に努めています。

2.こども一人ひとりの育ちを大切に考えた保育の実現のために、様々な取り組みをしています
園ではこども一人ひとりの育ちに寄り添いそれぞれの生きる力を育むことを大切に考えています。乳児期には育児担当保育を取り入れこどもとの愛着関係をしっかりと育み情緒の安定と発達を促すことや、こどもの主体の保育、SDGsを取り入れた多彩なアート活動、地域の文化や日本の伝統に触れる体験など様々な保育を展開しています。さらに今年度は「つながる保育」として、こどもの思考や行動、保育の取り組みを可視化するウェブマップの活用に重点をおき、より良い保育、環境設定につなげています。

3.職員全体で更なる保育の充実を目指し、やりたいことの実現に向けた取り組みが期待されます
開園から10年ほどが経ち、リーダー層を中心にこども一人ひとりの育ちに寄り添いながら、人や社会との様々な体験を通して豊かな感性を育む保育に職員一丸となり取り組んできました。主体性を大切にした保育や保育環境設定など研修や実践の中で職員一人ひとりが力をつけ、こども達の育ちゆく姿が形となって現れてきています。リーダー層は今後の取り組みとして、更なる保育の充実を目指しています。こどもも職員も自らが躍動し、楽しみながら園生活を送ることができるように、職員自身がやりたいことに自信をもち、未来の可能性を育てることが期待されます。

4.地域とのつながりの継続、地域支援や交流のさらなる拡充に期待します
地域の子育て家庭とのつながりを大切にし、毎月1回以上の交流の機会を設けています。野菜を使ったアート制作やクッキーづくり、消防署と連携した防災訓練や起震車体験、夏祭り、人形劇、リズム遊び、餅つきなど、バラエティ豊かなイベントを実施しています。さらに、離乳食講座やベビーマッサージなど、専門的な知識を活かした活動にも力を入れており、子育て家庭のニーズに寄り添った支援に取り組んでいます。新型コロナウイルスの影響で一時見合わせていたボランティアや職場体験の受け入れも再開し、地域との交流を再び活発にしています。施設長は今後、より幅広い年齢層との交流を深めるとともに、地域の子育て家庭に向けた支援をさらに充実させていきたいと考えており、実現に期待します。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
このたびは、当園の取り組みに対して丁寧なご評価をいただき、誠にありがとうございました。いただいたご講評を真摯に受け止め、今後の保育や園運営のさらなる充実につなげてまいります。
当園では、法人理念や保育方針を職員全員で共有し、日々の保育の中で一人ひとりの子どもに寄り添うことを大切にしています。研修やグループワークを通して理念への理解を深め、職員同士が互いの保育を見合い学び合うことで、保育の質の向上に努めています。
これからも、子どもたちが自ら考え、感じ、行動できる「主体的な保育」を目指し、育児担当保育やアート活動、地域文化にふれる体験など、豊かな学びの機会を広げてまいります。
また、「つながる保育」として、子どもの成長や思考の過程を丁寧に可視化し、より良い環境づくりに生かしていきます。
開園から10年を迎え、これまで培ってきた経験を生かしながら、職員一人ひとりが自らの保育に自信と誇りをもち、チームとしてさらなる成長を目指してまいります。
「子どもも職員もいきいきと過ごせる園づくり」をこれからも大切にしていきます。
さらに、地域の皆さまとのつながりを大切にし、子育て家庭への支援や交流の機会を積極的に広げてまいります。地域に開かれた園として、子どもたちの笑顔とともに、誰もが安心して子育てできる温かな環境づくりに努めてまいります。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

法人では、「カラフルな○△□(こせい)が凸凹(ひずみ)ある世界で躍動するソーシャルインクルージョンの実現」をビジョンとして掲げています。変わりゆく価値観と時代を反映させるなかで、実現のための内容にこどもの最善の利益と保護者支援に重点を置き、保育所の使命や目指す方向性を示しています。「3つの心を育てる」という理念と基本方針は、見学者向けのパンフレットに記載しており、園見学では保護者に対して保育方針を詳しく説明しています。また入園説明会や保護者会でも、理念と基本方針に基づいた保育内容について伝えています。職員においては、入職時のキャンプや一年目研修を通じて、理念や3つの保育方針、13の保育内容、業務マニュアル等を共有してします。昨年度からは園主催による「ビジョン浸透の研修」を始め、副理事長が職員全体に向けて理念や方針の理解を深める取り組みをしています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:b】

相模原市園長会では、少子化の進行状況や保育所の充足率などに関する資料を活用し、今後の福祉事業全体の動向を把握・分析しています。福祉計画については、相模原市のホームページで公開されており、計画の概要や「わかりやすい版」によって、現状や課題が明確に示され、施策の展開もわかりやすくまとめられています。また、法人の園長会では、各園の状況や対応について情報交換や意見交換を行い、互いに把握・共有することに努めています。さらに、運営管理部からは定期的に運営費の月次推移データが送られ、それをもとに収支などの分析しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

サービス面、運営面、人材面、財務面にという4つの観点に分けた事業計画を立てています。計画には、達成すべき目標や現在抱えている課題、それらに対する具体的な方策を明確に記載しています。計画は理事会の決裁で承認され、職員にも共有しています。全職員で問題点や課題を分析し、保護者や地域の人に向けた情報発信の工夫、子育て支援事業の定着、経費の削減や使い方の見直し、人材育成を通じた職員関係の構築などに取り組んでいます。さらに年度の中間で振り返りを実施し、都度見えてきた新たな課題や問題点について修正をしながら、事業を進めています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

中長期計画は法人本部が策定し、ビジョンとバリューに基づいた「年度の全体方針」と「重点施策」を明確に定めています。園独自の中長期計画の策定には至っていませんが、園長は園の課題や数値目標を掲げて、具体的な成果を出すための取り組みを進めています。今後は、こうした取り組みを園独自の中長期計画として、書面化していくことが望まれます。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

単年度計画は、法人の理念やビジョン、バリューを掲げている中長期計画に基づいて策定しています。施設全体の目標のほかに、「保育」「運営」「財務」「人事」といった項目ごとに定性目標を立て、さらに目標を数値化して具体的な方策を設定しています。2025年度からは、これまで定めていた「中間振返りと年間振返り」の書式を見直し、「中間振り返りと半期見直し」に変更しました。加えて「実績報告」欄を設定するほか、それぞれの項目には担当職員を割り当て、具体的な取り組み内容を明確にすることで、個人の目標に反映させて実行可能な内容にしています。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

事業計画の策定は、全職員が参加する全体会議で進めています。会議では、課題の洗い出しから分析、そして計画の立案までを皆でおこなっています。毎年10月にはその計画を見直し、翌年の4月にはその成果を評価することが決まっています。園長は、4月・7月・10月・3月の年4回、職員との面談を通じて、事業計画に基づいた目標の設定やその進捗状況を確認しています。また、研修では事業計画の内容や目標について説明するだけでなく、職員全体がしっかり理解できるようにするための工夫もしています。会議でおこなったグループワークの成果を休憩室に掲示するなど、職員が理念を少しずつ深く理解できるようにする取り組みを通じて、「保育に活かす」「保育に反映する」という文化を育てています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

事業計画は玄関に設置し、保護者がいつでも確認できるようにしています。入園前の面談・説明会を通じて、保育の理念や方針を説明するだけでなく、ESD(Education for Sustainable Development)の考え方をもとに、こどもたちが疑問を持つ活動、他者とのつながりや多様性、連携・協力の大切さを学ぶ取り組みを伝えています。入園後は各クラスの保護者会に園長も参加し、園の運営や方針、事業計画の一部、翌年度の計画の概要についてわかりやすく説明しています。さらに、担任から保育理念や方針に基づいた日々の活動の様子を伝えるほか、「一年のあゆみ」と題したスライドショーを実施し、保護者がこどもたちの成長や園での生活をより具体的に感じられるようにしています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

「環境評価スケール」という自己評価基準を用いて、年に1回PDCAサイクルを実施しています。結果はまとめてSNSで公表し、保護者や関係者が確認できるようにしています。また、園長が2人1組の観察者チームを作り、決められた評価項目に沿って保育の内容をチェックする体制も整えています。互いに日々の保育を客観的に見ることにより、見直しや改善につながるようにしています。そのほか、5年に1回の第三者評価の受審を実施し、結果はファイルにまとめて保管していつでも閲覧できるようにしています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:b】

評価の結果をもとに課題を洗い出し、改善策を文書にまとめて職員会議で共有しています。評価から振り返り、分析、改善までの流れのスケジュールを立て、計画的に取り組んでいます。園長は職員との1対1の面談を通じて、コミュニケーションを深めながら、仕事のやりがいや期待されていることを伝えています。保育においては、「こども主体」「つながる保育」を大切にしており、難しさを感じる場面でも職員が一人で悩むことのないよう、全体会議を設けて皆で話し合いながら対応しています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:b】

事業計画策定の会議で、園の方針や具体的な取り組み内容を明確にしています。職員の役割分担については、園長、主任、保育者、調理員、事務員といった職種ごとに、それぞれの担当業務を明確に記載しています。さらに、保育者については共通事項と担当者事項に分け、細かく内容を整理しています。職務の分担内容は職員会議で表明し、視覚化することで周知しています。また、通常時と緊急時それぞれにおける役割や責任についても、フローチャートを使って整理し、誰が何をすべきかが一目でわかるようにしています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

遵守すべき法令等を正しく理解するために、法令や規則などの重要な情報を常に把握するよう努めています。行政からの更新通知はメールで届くため、その都度内容を確認しています。また、行政や法人が実施する園長向けの研修にも参加し、最新の知識や対応方法を学んでいます。権利擁護や個人情報保護に関するマニュアルやガイドラインを整備し、園内研修や職員会議を通じて職員に周知しています。さらに、実践マニュアルにも反映させ、主任と連携して現場を巡回しながらチェックをしています。こどもの人権を尊重するための法人研修は園長が受講し、その内容を職員に伝達しています。年に1回、法人が定めた虐待防止チェックリストや人権擁護のためのセルフチェックリストを使って自己を振り返り、その結果をチャート化して園全体の傾向を分析しています。分析をもとに年に2回、職員同士でグループ討議を実施し、改善点や課題について話し合っています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

保育の現状については、毎月の職員会議までに振り返りを実施し、会議の場で評価や分析をしています。また、乳児・幼児それぞれにリーダーを配置したり、課題解決のためのプロジェクトを立ち上げたりして、保育体制の整備にも取り組み、関係する会議や活動にも責任を持って積極的に参加するようにしています。さらに、毎日の昼礼や職員会議では、現場で気づいたことを共有し、保育の質の向上や人材育成につなげています。園長は、現場をしっかりと見て課題を把握し、それを伝えるタイミングにも配慮しながら指導を進めていくことを大切にしています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

毎月の定例会で人事や労務、財務などの重要な情報を共有し、分析したうえで必要な対応や改善策の実行しています。また、法人の理念や基本方針に沿った取り組みに向け、ガイドラインを活用しながらグループワークをしています。職員の配置や休憩の回し方についても、可視化することで業務の効率化を図っています。さらに、経営の改善に向けた課題をプロジェクトとして立ち上げ、具体的な改善案を検討し、取り組みに積極的に参加しています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:b】

本部が作成している育成ガイドラインを、誰でも理解しやすいようにマニュアルとして整備しています。また、子育て広場の専任職員や支援コーディネーターの配置は、事業計画に基づいて計画的におこなっています。人材確保にも力を入れており、毎年行政が主催する就職フェスに必ず参加するほか、法人としてさまざまな地域の就職フェアにも積極的に参加しています。さらに、SNSを活用して情報を発信しています。就職フェアでは系列の保育園と連携し、ドキュメンテーションを通じて法人の理念やレイモンド保育園の魅力を来場者に伝えています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

法人では、理念の実現に向けた明確なビジョンが定められています。そのビジョンに基づき、人事評価制度を活用して職員の処遇改善や業務の評価・分析を実施しています。また、法人理念や施設の目標を踏まえ、等級制度を用いて各職員の役割目標を設定し、先の見通しが持てるように面談を実施しています。園長は年に4回、職員一人ひとりと面談を実施し、課題への取り組み状況を確認しながら、人事部とも連携して目標設定や目標達成に向けて支援しています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:b】

園では職員が働きやすい環境を整え、安心して働ける職場づくりを目指しています。毎日職員の勤怠データを確認し、勤務状況をしっかり把握することで、適切な労務管理に努めています。また、有給休暇の取得状況もデータで管理し、職員が積極的に休暇を取れるよう促しています。園長は、職員との日々のコミュニケーションを大切にするほか、有給取得率の向上や休憩時間、ノンコンタクトタイムの確保にも力を入れています。さらに、年に3回、職員を対象としたアンケートを実施し、働きやすさやストレスの状況を把握しています。その結果をもとに、パート職員も含めた改善チームを作り、職場環境の向上に取り組んでいます。また、職員の相談窓口「レモンホットライン」が設置されており、本部と電話やメールで相談できる仕組みが整えられています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

期待する職員像は「れもんのこころ」という理念に基づき、「子どもと探究心を共に楽しみながら、ともに成長し続けること」「子ども一人ひとりの違いや個性をありのまま受けとめ、どの子も安心して過ごせる環境をつくること」「子どもたちが自ら学び育っていけるように環境を構築し、さりげなく手を差し伸べる支援者であること」と明確に示しています。目標管理のために、年度の始まり、7月、11月、そして年度末に職員面談を設定し、定期的に目標の進捗や達成状況を確認しています。職員それぞれの役割や達成すべき項目を記載した「目標カード」を使い、達成の水準や期限を明確に定めています。このカードを活用することで、目標が具体的になり、管理しやすくなるだけでなく、継続的な振り返りや改善にもつながっています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:b】

園では、あらかじめ立てた研修計画に沿って職員研修を実施しています。研修を通じて得られた知識や気づきは、研修報告を通じて他の職員にも共有し、園内で活かせるようにしています。また、職員の教育や研修に関する計画は、年に4回のタイミングで評価と見直しをおこない、常に内容の改善に努めています。さらに、毎月のリーダー会議では、研修の内容やカリキュラムについて話し合い、必要に応じて評価・見直しをしています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:b】

職員が研修に参加しやすいように、同じ内容の研修を複数回に分けて実施しています。また、育成ガイドラインに沿って段階的な育成を進めており、毎月、育成担当者と進捗を確認しながら、個別にOJTをおこなっています。園長は、育成される職員の気持ちと育成する側の考えの両方に耳を傾け、主任と相談しながら適切にサポートしています。さらに、法人内や外部の研修情報を積極的にチェックし、それぞれの職員に合った研修を割り振ることで、全員が研修に参加できるようにしています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

実習生を受け入れるための「実習生受入プログラム」を作成し、受け入れに対する基本的な姿勢を明文化したうえで、マニュアルも整備しています。毎年、実習責任者が行政による研修に参加し、実習中に生じる問題点や課題について学びながら、実習生を受け入れる側の意識改革に取り組んでいます。研修で得た知識や気づきを職員にも共有し、実習生の指導にあたる際には意識するよう心がけるよう伝えています。また、養成校と連携してプログラムの内容を整え、実習期間中も養成校の担当者と園長が面談をして、実習内容についての連携を保つよう努めています。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

園では法人のホームページや「ここdeリサーチ」を通じて、日々の保育の様子を公開しています。情報は定期的に更新し、常に新しい内容を発信しています。また区のホームページには、毎月開催する子育て支援イベントや一時保育に関する情報も掲載しています。園内では情報案内を掲示しているほか、見学者にはチラシを配布したり、郵送で資料を送ったりしています。さらに、SNSを活用して保育内容を発信することで、保育所の役割や取り組みを広く伝えています。夏祭りや秋祭り、ハロウィン、ひな祭りなどの季節イベントのほか、栄養士が資料を作成する離乳食講座なども開催しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

事務や経理などの業務内容、それぞれの職員が持つ権限や責任について職務分担表に示し、職員に周知しています。毎年、法人内の系列園の園長が内部監査を実施するほか、相模原市からの指導監査も毎年受審し、指摘された点については改善を進めています。園で必要な物品の購入については園長が決裁しますが、修繕など高額な支出が伴う場合には、ワークフローで本部に申請し、稟議を通して決定しています。園の収支状況については職員にも報告し、情報を共有しています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

地域との関わりで大切にしたいことを全体的な計画の中に示し、さまざまな活動を通じて地域との交流を広げています。こどもたちが買い物を体験したり、老人ホームを訪問したりしています。勤労感謝の日の近くには、ファストフード店や区役所を訪れてプレゼントを渡したり質問をしたりするなど、社会とのつながりを持てる活動に取り組んでいます。そのほか地域の団体やサービスと連携し、掲示板を通じて情報を発信したり、保護者のニーズに応じて個別に案内をしたりしています。また毎月1回以上、地域の子育て家庭とも交流の機会を設けています。野菜を使ったアート制作、ベビーマッサージ、クッキーづくり、消防署との防災訓練や起震車体験、夏祭り、離乳食講座、人形劇、リズム遊び、餅つきなど、季節や年齢に応じた多彩なイベントを実施しています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

ボランティアを受け入れるために、手順やルールをまとめたマニュアルを作成しています。全体的な計画の中に職場体験の受け入れに関する事項を位置づけ、学校教育への協力を積極的におこなっています。毎年、ボランティアや交流活動、保育参観などを通じて、こどもたちと学生が関わる機会を設けています。5年前の受審時は新型コロナウイルスの影響で保育実習生のみの受け入れでしたが、現在は職場体験の受け入れも再開し、前年度は10名の中学生が来園しました。今後はさらに幅広い年齢層の人たちの受け入れに期待します。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:b】

支援内容を明示した関連機関のリストを作成しています。園長会では定期的に意見交換をおこない、その内容は現場の職員にも共有しています。また、特別な支援を必要とする家庭に対しては、児童相談所と連携して対応しています。園長は、2026年度に本格実施が予定されている「こども誰でも通園制度」によって、地域支援型保育の充実や受け入れ体制の整備が求められることを、地域の保育所の共通課題として認識しています。職員にもこの制度に対し、意識していくよう働きかけています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:b】

毎月実施される行政主催の園長会や地域の子育て家庭との交流を通じて、地域の状況や課題の把握に努めています。また、相談事業や一時保育などを通じて、保護者のさまざまなニーズに応じた保育を提供しています。さらに園見学の際には、入園に関することやこどもの発達についての相談に積極的に対応し、その中で地域の福祉に関するニーズや生活上の課題を把握するよう心がけています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:b】

園では、地域の福祉ニーズに応じて一時保育を実施するほか、子育て世帯へのさまざまな支援も提供しています。電話での相談や入園に関する問い合わせにも随時対応し、地域の保護者が安心して子育てできる環境づくりに努めています。また、子育て広場の開催を計画し、栄養士による栄養指導のほか、園長自らベビーマッサージの資格を取得して講座を開くなど、専門的な知識を活かした支援にも取り組んでいます。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園の理念や保育方針にあるように、園ではこどもの主体性・権利を尊重した保育に取り組んでいます。園外研修とそれに基づいた保育現場の実践、さらにそこからのフィードバックを次の園外研修に活かす往還型研修を実施しています。またこどもの権利や性差への先入観が生まれないように職員研修を実施したり、ガイドラインを活用するなどして、一人ひとりのこどもに寄り添った支援ができるようにしています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

こどもや保護者のプライバシーに配慮し、人権を尊重した対応をしています。保育の様々な場面でこどもの羞恥心に配慮し、着替えやおむつ交換の際には見えない場所で着替えをすることや、そっと声をかけるなどの統一した保育をしています。こどものプライバシー保護や個人情報への配慮など規定やマニュアルを整備しており、性被害防止の観点からも職員研修を実施し周知徹底しています。こどもに対してプライバシーゾーンの話など、こどもたちが自分の身体を大切にし、他人の身体を尊重する態度を育めるように取り組み、保護者にも園だよりなどで様子を知らせています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園の情報はホームページやSNSで写真やイラストを用いて親しみやすく作成しており、誰でも閲覧できるよう公開しています。園生活のしおりも同様に写真やイラストが使用しており、入園前の保護者に園生活が想像しやすいよう工夫しています。SNSの情報発信についてもこまめに更新しており、園の取り組みやこども達の様子をわかりやすく紹介しています。園見学は園長や主任が対応し、理念や基本方針や園の特色である「つながる保育」「育児担当制」「手ぶら登園」について詳しく説明しています。入園前の園見学の対応について保護者アンケートを実施し、要望を取り入れるなど見直しをおこなっています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

入園前の手続きは行政の担当者と連携し、資料の郵送と電話連絡により対応しています。入園前の面談では、重要事項説明書、入園のしおりなどを使用して園の理念や方針、開園時間、提出物や持ち物、個人情報などの取り扱いについて細かく説明しています。重要事項説明書や個人情報保護、苦情解決などの仕組みについて説明し同意書をもらっています。また保護者の意向を聴きとり、こどもが安心して園生活を送ることができるように園での対応を保護者と確認し、共通認識して取り組んでいます。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

引っ越しや転園など変更にあたっての手続きは、園長が責任者となって対応しています。保育所の変更がある際には、保護者により市の書類に必要事項を記入してもらった上で市へ提出しています。また必要に応じて転園先や自治体から問い合わせがあった際には、情報提供をする場合もあります。園児と保護者が引っ越し先や転園先で不安に思うことが少しでも減るように、いつでも相談を受け付けている旨を伝え保護者に寄り添った支援ができるように心がけています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者に対して年2回満足度調査アンケートを実施しています。利用者満足度の向上が事業計画の一部となっており、全職員で分析・検討をおこなう会議を毎年実施しています。分析・検討の結果に基づいて具体的な取り組みを決めて改善に取り組んでいます。またアンケート結果や取り組みについて保護者に伝えています。個別面談・保護者懇談会などを実施し、園の方針を伝えるだけでなく保育に対する保護者の意見を聴き、信頼関係の構築に努めています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:b】

園では、苦情に適切に対応できるよう体制を整えています。重要事項説明書には、苦情の窓口となる担当者・責任者・第三者委員の名前と、対応方法を明記しています。また、苦情対応の流れをわかりやすく示した「苦情解決の仕組み」のフローチャートを、園生活のしおりに掲載するとともに玄関にも掲示し、保護者に周知しています。苦情を受けた際には、その内容をもとに保育の改善に取り組み、対応の結果や改善内容については、口頭または文書で保護者に報告しています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

保護者が気軽に相談できるよう窓口を明確にし、周知しています。また、相談や意見・要望の方法については、玄関に掲示しています。個別面談とは別に、保護者から要望があった場合には、事務所や個室でいつでも相談に応じています。保護者との信頼関係を築くために、職員は保護者の声にしっかり耳を傾け、気持ちに寄り添いながら話を聴くことを大切にしています。さらに、家庭の背景などを理解したうえで対応することを心がけています。園内では保護者対応の研修をおこなっており、ロールプレイングなどを通じて、保護者が相談しやすく、意見を伝えやすい環境づくりに努めています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:b】

保護者が日々の会話以外でも意見や提案をしやすいよう、意見箱の設置や行事後のアンケートを実施しています。 寄せられた意見は社内SNSを通じて即日職員へ共有し、迅速な対応に努めています。保護者には、お知らせや配信を通じて対応状況を伝えています。実際に保護者の声をもとに改善した例として、園内掲示のみだった感染症に関する情報提供の方法を見直し、お休みしている家庭にも情報が届くよう、一斉配信へと変更しました。保護者からの相談や意見には、トラブルに発展しないよう速やかに、真摯に対応することを心がけています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

事故の防止や発生時の対応をはじめ、危機対応、園外保育、食物アレルギーなどのマニュアルに基づき、フローチャートを作成して迅速かつ適切な対応ができるようにしています。ケガや事故に関する報告書や日々のヒヤリハットは職員間で共有し、毎月の会議で要因分析を行うことで再発防止に努めています。また、散歩マップには避難経路や二次避難場所を明記し、園外保育におけるハザードマップも作成しています。道中や公園内の危険箇所を職員同士で共有し、安全対策を強化しています。また、散歩の出発時と帰園時に、園長立ち会いのもとでこどもの点呼をおこない、人数および時間の確認をしています。加えて、散歩先でも適宜こどもの人数を確認して安全の確保に努め、確認した人数・時間・点呼の内容をその都度記録しています。ハザードマップは毎年見直しをおこない、散歩の際に新たな注意点を見つけた場合には、その都度情報を共有して安全を確保しています。職員に対しては、過去の事例や報道をもとに注意喚起をおこない、適宜研修を実施することで、安全に対する意識の向上と事故防止に取り組んでいます。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

感染症対策ガイドラインに加え、衛生管理や汚物処理などのマニュアルを整備し、職員に周知しています。園長は行政が実施する研修に参加し、入職時および年に1回、感染症予防に関する園内研修を実施しています。研修では色水を使った嘔吐物処理の実践を取り入れ、飛沫の状況を確認するなど、感染拡大を防ぐために適切な対応ができるよう取り組んでいます。保護者には園生活のしおりに「感染症一覧」を添付して配布し、情報を提供しています。また、感染症が流行する時期には保健だよりに関連する内容を記載し、注意を呼びかけています。発生時にはお知らせ配信を通じて、欠席している家庭にも周知を図っています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

災害時に備えて、対応体制をマニュアル化し整備するとともに、BCP(事業継続計画)も策定しています。重要事項説明書には、一次・二次避難場所に加えて最終避難場所も明記し、避難経路図や距離、所要時間も掲載しています。毎年1回実施する引き取り訓練では、二次避難場所を引き取り場所として設定し、保護者にも避難経路や場所を確認してもらえるようにしています。3月には東日本大震災を踏まえ、5歳児に備蓄している災害食を提供し、パウチ容器を自分で開けて直接スプーンですくって食べる機会を設けています。また、職員による備蓄品の内容確認や配布方法の練習もおこない、災害時に混乱なく対応できるようにしています。さらに、消防や警察と連携し、保護者や地域の子育て家庭も参加する訓練も実施しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

POLICYBOOKとして文書化しており、それに基づいた保育を提供しています。全職員がPOLICYBOOKについての説明会に参加できるようにし、周知徹底しています。こども一人ひとりの発達にあわせ、柔軟できめ細やかな保育を実践しています。こどもとの適切な関わり方や身だしなみなどの職員としての心得のほか、安全管理や緊急時の対応などの各種業務の手順を示しており、マニュアル類を効果的に活用できる体制を整えることで、職員全員が統一された基準とプロセスに基づいてサービス提供しています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

保育環境評価スケールの基準をもとに、定期的に見直しをしています。また保護者アンケートを年4回実施し、意見や提案を踏まえて見直しをしています。マニュアルの見直しが必要と判断された際には、職員会議で議題として取り上げて検討し、適切な改訂を実施しています。また折々のこどもの様子から用意する玩具や環境を検討するなど、こどもの様子を把握し職員の話し合いを通じて保育・行事の見直しなど、こどもの支援方法について検討をしています。行事後のウェブアンケートのほか、法人による食事に関するアンケート、入園した家庭におこなうアンケートなどを通じて保護者の意向の把握に努め、寄せられた声を運営全般の見直しの参考としています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

指導計画は全体的な計画を基に、年間、月間、週案、日案に順次展開し、計画に沿って実行されていることを主任や園長が確認し、責任者となる最終承認者を園長としています。毎月の会議、年3回の保護者とアセスメント面接を実施しています。こども一人ひとりの発達や家庭生活などの状況を定期的に把握して情報を記録に残しており、職員間でこどもの状況を共有するため、日々の対話や乳幼児会議等を通じた情報交換や認識の共有に取り組んでいます。これらのアセスメントによって把握したこどもの興味・関心や発達を踏まえ、玩具や環境、絵本の内容などを考慮し、支援方法を統一し個別支援計画にも明示しています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は見直しの時期を年4回、3か月ごとの振り返りに定め実施しています。全体的な計画に基づいて年間指導計画、月間指導計画、週案、日案を作成しています。0~2歳児は個別支援計画を作成しています。指導計画はそれぞれの期間末に担任が評価・反省をし、次期の指導計画に反映しています。毎月の職員会議内で指導計画の内容を確認し、評価や見直しおこないながら職員間で周知できるようにしています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

保育システムを導入にしており、連絡帳、健康記録、保育日誌、個別指導計画など、こどもの生活状況や発達状況は統一した様式に記録しています。作成した記録や指導計画は主任や園長の指導のもとに修正し、完了後に承認する流れとなっています。データ化した記録や指導計画はドライブで保管し職員間で共有できる仕組みとなっています。職員会議のほか、リーダー会議、乳児会議、幼児会議、離乳・アレルギー会議など各種会議を定期的に実施して、記録しています。日々の保育所での情報、こどもの様子などは申し送りノート、昼礼や職員会議で共有しています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

こどもの記録の保管、保存、情報提供などの規定は、就業規則、業務マニュアルなどで定めています。就業規則に個人情報の保護やソーシャルメディアなどの取り扱いについての記載があり、入職時に個人情報などの秘密保持契約を締結し、職員に書類の園外持ち出しの禁止やパスワード設定したパソコンの使用など、職員は記録の管理を意識しておこなうように指導しています。保護者には入園前に個人情報の取り扱いについて必ず説明し、写真の掲載などについて保護者の意向を確認し同意書を得ています。保護者の要望があれば、記録の開示請求にも応じています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は法人理念、保育方針に基づき、こどもの主体性と発達過程を尊重し、地域の子育て支援も含めた全ての児童の福祉を図ることを社会的責任と考え、こどもの最善の利益を考慮して作成しています。作成の過程としては園長が骨組みを考え、職員会議で話し合い園独自の全体的な計画を作成しています。また年間指導計画を振り返る6、9、12、3月の会議の際には職員全員で全体的な計画の評価をおこない、次年度の計画に活かしています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

保育室内は常に清潔を保ち、家具や遊具は発達や生活動線に配慮し配置しています。また温度計、湿度計、空気清浄機を設置し、湿度が50%になるよう冬期は加湿器を設置し保育環境を整えています。開園時や午睡明けには換気をおこない、外の空気の滞留を防ぎ感染症の予防に配慮しています。2歳児クラスには吸音パネルを設置し、隣接するアパートへの騒音対策も実施しています。毎日の清掃ではチェックリストを用いて衛生管理を徹底しています。また「くつろぎのスペース」というコーナーを各クラスに必ず設置し、柔らかい感触のクッションを置くなど園児の心が落ち着く空間を確保しています。美しさと主体的な学びを両立できる空間づくりに取り組んでいます。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

入園前の面談や児童票、毎日の送迎時や連絡帳、定期的な個人面談で家庭環境の把握に努め、こどもの背景に配慮した個別支援計画や個別月案を作成して対応しています。また園長・主任などリーダー層が中心となり、こどもの権利について園内研修を実施しています。チェックリストや事例検討などを踏まえて、こどもの意思を尊重した関わりを職員全体で統一してできるように取り組んでいます。望ましくない「所作」をリストにして保育室に掲示し、日ごろから意識の改善に努めています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

基本的な生活習慣は園と保護者が協力して、一人ひとりの発達や理解度に合わせて進めています。発達に合わせた達成度を考慮し「やりたい」と思えるような環境設定をして成功体験を積み重ねていけるように援助しています。休息の時間は月齢や体調の差が大きいことから、一人ひとりのこどもに合わせた対応をしています。昼食から午睡までの流れも集団保育ではなく、個々の生活の流れに合わせて自然に進めることで戸惑うことなく、スムーズに基本的な生活習慣が身についています。また声かけの仕方や衣類の着脱の順番など援助の方法を統一することで、いつもと違う保育士が対応する場面でもこどもが安心して園生活を送れるようにしています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

自主的、主体的な生活と遊びができるようコーナーを設置し、生活動線がスムーズになるよう視覚化や配置の工夫をしています。コーナー保育ではブロックなどテーマごとに配置し、見た目にも配慮しています。またこどもの様子を注意深く見守り、定期的に環境を見直ししています。こどもたちは自らやりたいことを選んで遊ぶ体験を重ね、満足感や自立心を養っています。他にも自然や生き物との触れ合いが充実するよう、オタマジャクシを飼うことや野菜の栽培にも取り組んでいます。近隣の老人ホームや警察署、スーパーなどとも地域交流を盛んにおこなっています。敬老の日、勤労感謝の日はこどもが地域の方との交流を通して社会性やコミュニケーション能力を育む機会となっています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

乳児期は月齢や一人ひとりの成長の差が大きいため、育児担当保育を取入れることで応答的な丁寧な関わりをし、心の発達の土台となる愛着形成に力を入れています。着替えの順番や声掛けの仕方など所作を統一することで、担当の保育士が休みの日でもこどもが不安を感じることなく安心して過ごせるようにしています。また月齢やその日の体調によって、必要な休息時間を設けています。時間帯によって玩具の入替や環境を変えるなどして、長時間園で過ごすこどもたちが飽きることなく遊ぶことができる工夫や、月齢に配慮した環境構成、離乳食では家庭との連携を密にした上で進めていくなど、乳児の成長を細やかな視点で見守ることで保護者の安心感につなげています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

こども一人ひとりの興味関心や自我を尊重し、応答的な関わりを大切にしています。探索活動が十分におこなえるようコーナー保育を取入れ、こどもの興味や関心を注意深く見守り環境を整えていています。例えばおままごとに興味がある時にはおままごとのスペースを広げるなどの工夫をし、こどもたちの遊びや学びが満足いくものとなるように支援しています。また友だち同士の関わりが増えてくる中で個々の発達に合わせて保育士が気持ちを代弁するなど、共感や他者の思いを知ることで友だちとの関係性が深まるように働きかけています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

遊びを中心として興味関心のある活動が展開するように、保育の取り組みを図で表しながら記録していくウェブマップを作成し、「つながる保育」を実践しています。マップの中心に描いたテーマから活動や環境、こどもたちの心の動きや姿、保育の取り組みを視覚化していくことで、全体像を見失うことなく保育の展開や関連性を見出しています。一つの目的に向かって友だちとの関わりが深まる様子や、こどもたちから発せられたプロジェクトが保育士の環境設定や援助のもと、友だち同士で課題解決しながらやり遂げられるように進む様子を描いています。ウェブマップを活用した「つながる保育」への取り組みは、こどもの育ちが分かるだけでなく、観察力・内容を整理する力など保育士のスキルアップにもつながっています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

障がいのあるこどもや配慮が必要なこどもが在籍している際には、定期的な個別支援面談、必要に応じた個別面談を実施しており、保護者と連携し園生活への配慮をしています。支援が必要な子への関わりを研修で学ぶ機会を設けています。また職員会議の中で支援の手立てなどについて話し合い、職員間で情報共有し、こどもへの関わりが職員間で統一されるようにしています。例えば感覚過敏のこどもへの配慮として、掲示物の整理をして保育室内をすっきりと見やすい環境づくりに取り組んだり、吸音パネルの設置をすることで音が反響しないようにしています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

園の開園時間は7時~19時と長時間に及びます。長時間園に滞在するこどもたちに配慮し、各保育室にはソファを置くなどくつろぎのスペースを確保しています。くつろぎのスペースは疲れの見られる子がゆったりと過ごしたり、一人になりたい時や自分の世界に浸りたい時などに自然に活用できるようにしています。また朝の受け入れ時にこどもの様子を記入する視診表や昼礼申し送りボードを活用し保育士間の引継ぎをおこない、必要に応じて連絡帳や電話で連絡をするなど、担当保育士が不在の場合でも保護者との連携に柔軟に対応できるようにしています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

小学校への引継ぎがスムーズにできるように就学前の姿を計画の中で策定し、幼児期の終わりまでに育ってほしい「10の姿」を意識したドキュメンテーションを作成しています。小学校の運動会への参加や散歩で訪問するなど計画的に小学校と交流しており、小学校生活への期待とイメージが持てるようにしています。また定期的に小学校教員と意見交換会を実施しており、就学に向けた架け橋期のカリキュラムを作成し連携を図っています。保育園での成長の記録として児童要録を作成し小学校に提出し、環境設定の工夫や配慮などを引継ぎ小学校との連携を図っています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

アレルギーや感染症対策などのマニュアルを整備するほか、一人ひとりの健康状態を記録にまとめて把握に努めています。既往歴を随時記録し、定期的に保護者に児童家庭調査票の予防接種の記録を更新してもらい、最新の情報を把握できるようにしています。乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する研修を実施し、午睡時のSIDS防止対策に努めています。乳幼児突然死症候群の発生のリスクは入園直後が高いことから、乳児クラスは入所時と毎月11月頃の強化月間に保護者へ呼びかけ周知しています。また感染症の流行時期にはほけんだよりやアプリでの配信により注意喚起をしています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

年2回の健康診断と歯科健診、毎月の身体測定の結果を記録し、健診結果とアドバイスを保護者に書面で伝えています。発達が気になる場合には個別に面談をするなど、こどもの健康や発達に関して園では保護者に寄り添った支援が出来るように体制を整えています。職員会議でこどもの情報を周知・共有するとともに、繊細な内容でもあるために職員内での情報管理を徹底しています。また年間保健計画に反映させ、こども向けの歯磨きや手洗いの指導を保育の中で実施するほか、職員研修なども計画的に実施しています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

入園前には児童票をもとに面談し、細やかな聞き取りをし、こども一人ひとりの情報を得るようにしています。その中でアレルギーや慢性疾患、特別な配慮が必要な場合には、ガイドラインや医師の「生活管理指導票」にもとづいて適切に対応しています。食物アレルギーがある際には、離乳食・アレルギー会議において職員で確認したものを保護者に確認し印をもらうなど、間違いのないように二重三重のチェックを徹底しています。また職員研修ではアレルギー対応研修や、キャリアアップ研修で情報・知識を習得する機会を作っています。外部研修の際には知り得た内容を職員間で共有しています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

食事はこどもの成長にとって重要な要素であると考え食に関する豊かな経験ができるように食育計画を策定し、月週案に反映させ取り組んでいます。給食は個人差に合わせられるようバイキング形式を取入れ、こどもが自分の食べる量や食べるタイミングを決めています。0歳児からクッキング活動や栽培活動を楽しみ、収穫した食材を給食で食すことや、食材の皮むきを手伝うなど実際に見て触れる機会を設けて食への関心を深めています。今年度は子育て支援の活動で未就園児と園児が一緒にクッキーづくりをしたり、親子イベントでふりかけづくりをするなど、地域や親子の交流の機会や子育て支援につなげています。このような取り組みを継続的におこなうことで、こどもたちが食に興味や関心を持ち、食を楽しむ心を育んでいます。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

献立は法人で決められたものを参考に園独自の献立を作成しています。栄養バランスを考えた和食中心のメニューで、出汁や素材にこだわり、一人ひとりの発達に合わせた形状にして提供しています。新鮮な季節の食材を使った料理や、日本の郷土料理、世界の食文化を紹介した料理、こどもの日や七夕などの行事食を取り入れています。栄養士が普段から保育室での食事の様子を見て回り、喫食状況を確認しています。また日々の保育に栽培活動やクッキング活動を取り入れ、食育の一環として園児と調理員が交流する機会を設けています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

連絡帳の活用や送迎時のコミュニケーションなど、園と保護者で日々の情報を共有し、家庭との連携に努めています。おたより、懇談会や保護者参加の行事を通して保育内容についての理解を得られるよう伝えることや、保護者連絡の際は日数に余裕をもって伝えるようにすること、こどもの活動の様子を写真と言葉で表したドキュメンテーションにまとめたりSNSの活用など、情報発信に工夫をしています。その都度必要に応じて児童家庭調査票、健康の記録、日誌に記録して、職員間で情報を共有し園児や保護者が安心して園生活を送ることができるように支援しています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

送迎時のコミュニケーションを大事にしており、保護者との信頼関係の構築に努めています。家庭の状況に合わせた保育時間の提供など、個々に配慮した対応をしています。保護者からの相談内容は日誌や面談の記録に残しています。懇談会開催前には保護者アンケートを実施してテーマを決めるなど、保護者同士が話しやすい雰囲気をつくり育児に対する喜びや悩みを共有できるように努めています。保護者参加の行事を多数企画し保護者と共にこどもの成長を喜び合える環境づくりに取り組んでいます。また相談や面談はその1回で終わらせるのではなく、必ずその後どうなったかアフターフォローすることで、保護者はより一層安心を感じています。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

登園の際には園児の視診触診、また着替えの際に体の状態を確認しています。こどもから気になる発言があった場合は速やかに職員全体で共有し、時系列での記録とその後の対応について協議しています。虐待防止のための取り組みとして職員研修では事例を踏まえて自分の保育の振り返りをしたり、ささいな行動も実は虐待にあたるということを再確認するなど、虐待についての知識を深めています。虐待防止のオレンジリボン運動の際には職員に通報義務について周知しています。関連機関から連絡が来るなどの事案があった場合は、情報提供など協力する体制を整えています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

全職員が法人独自の保育環境評価スケールにもとづいた自己評価を毎年実施しています。自己評価を通して職員間の学び合いと意識向上につなげ、保育全体の見直しと改善に取り組んでいます。リーダー会議、乳児会議、幼児会議、離乳・アレルギー会議、職員会議など各種会議を通して業務の見直しや各クラス個別のこどもの様子を報告・共有し、保育実践の振り返りをおこなっています。各種指導計画や個別指導計画には評価・反省の欄があり、次の計画につなげています。