【第三者評価結果：a】

　保育理念、保育方針、保育目標は、園の重要事項説明書、パンフレット、ホームページに記載しています。また、エントランスに掲示して保護者や職員が確認しやすいようにしています。法人や園が目指す「愛を生み出せる子どもたち」との願いを込めて保育方針を設定しています。保育理念に基づいて作成している「大切にしたいこと」を保育マニュアルに掲載し、職員一人ひとりに配布していつでも確認できるようにしています。園内研修では保育方針や「大切にしたいこと」に沿って、保育が実践されているか確認しています。保護者に対しては入園説明会やクラス懇談会などで説明しています。

【第三者評価結果：a】

　園長は、横浜市から提供される種々の資料を確認しているほか、地域の連合自治会長、民生・児童委員、地区子ども育成連絡協議会、地域の幼稚園、保育園、小学校、中学校、旭区こども家庭支援課などで構成される「希望が丘・希望が丘南地区子育て応援ネットの会」(k.k.ネットの会)に参加し、社会福祉全体の動向や地域の特徴、変化などを把握しています。また、旭区の園長会では、地域の子どもの数の推移や保育ニーズ、特に0歳児保育の需要について分析を行い、園長間で情報を共有しています。園長は、園に常駐している副理事長とともに、園の利用人数、保育の利用時間などのデータをもとに、コスト分析や利用率の分析を行っています。

【第三者評価結果：a】

　園長は、経営環境や保育の内容、組織体制や設備の整備、人材育成、財務状況などの経営状況の現状分析に基づき、安定的な利用者確保や危機管理の徹底などを課題として捉えています。園長は法人の理事を兼任しており、園の経営課題について理事会で報告するとともに、系列各園の経営課題についても役員間で共有しています。また、利用者の安定的な確保に向けて選ばれる園となるために危機管理の強化を含めた保育環境のさらなる向上を図ることを職員に伝え、園全体で取り組みを進めています。

【第三者評価結果：b】

　法人では平成30年度から10年間の中・長期計画を策定しています。中・長期計画には、策定の目的、策定にあたっての基本的な考え方、計画の構成、重点事項として取り組むべき目標と計画を明示し、保育理念や保育方針、保育目標の実現に向けて、ビジョンを明確にしています。取り組みの目標として、社会福祉法人制度への対応とガバナンスの推進、事業所における施設整備等、人材の育成と確保、財務計画、地域貢献、防災対策などを記載しています。今後は、法人の中・長期計画に基づいて、園としての中・長期の事業計画と中・長期の収支計画を策定することが期待されます。

【第三者評価結果：b】

　園は、法人の中・長期計画の内容を反映させて単年度の事業計画と収支計画を策定しています。単年度の事業計画は、実施するにあたり無理のない内容になるように計画し、具体的な取り組みを記載しています。今後は、園の中・長期の事業計画と中・長期の収支計画を策定し、それらの内容を反映させて単年度の事業計画と単年度の収支計画を策定されることが期待されます。また、事業計画に数値目標や具体的な成果等を設定するなどして、実施状況の評価を行える内容にされると良いでしょう。

【第三者評価結果：b】

　単年度の事業計画は、保育内容の方向性、職員研修の内容や企画などについて職員から意見を聞いているほか、クラス会議などで話し合われた内容をとりまとめ、園長や乳児主任、幼児主任が中心となって策定しています。事業計画の評価は、各クラスの保育実践の振り返りや行事後に行う振り返りなどを踏まえて行い、年度末に年間の総括を実施して次年度の計画策定につなげています。今後は、事業計画の評価を行う時期や手順を明文化されるとなお良いでしょう。

【第三者評価結果：a】

　単年度の事業計画の主な内容は、当該年度の「入園のしおり・重要事項説明書」に記載しており、入園説明会で保護者に説明しています。在園児の保護者には、クラス懇談会で次年度の保育の方向性や内容を説明しています。「年間行事予定表」は、年度初めに配布し、保護者に行事等の内容を分かりやすく説明しています。また、各行事については、その都度、エントランスに掲示したり「Nakaki Letter」(園だより)に掲載したりして周知しています。

【第三者評価結果：b】

　保育内容については、クラス会議に園長、乳児主任、幼児主任も参加し職員とともに話し合いを行って評価を行う体制を整備しています。話し合われた評価内容を次期の計画作成に生かしており、組織的にPDCAサイクルに基づき保育の質の向上を目指して取り組んでいます。年度末に実施する職員個々の自己評価とクラス会議、フロア会議で話し合う年間の振り返りの内容を踏まえて「保育園・自己評価」を園長が取りまとめています。今後は、第三者評価を定期的に受審されるとなお良いでしょう。

【第三者評価結果：a】

　「保育園・自己評価」に、自己評価から抽出された課題を明記しています。課題としては、保育内容のさらなる質の向上、外部研修への積極的な参加など職員研修のあり方、安全な保育環境を整備するための設備修繕などが挙げられており、職員間で共有するとともに、各種会議の場で課題の改善に向けた取り組み内容について意見交換を行っています。話し合われた内容は、職員の育成計画に反映させて、保育の質の向上に向けた取り組みを行っています。

【第三者評価結果：a】

　園長は、自らの園の経営及び管理に関する方針と取り組みについて明確にしており、各種会議の場で職員に伝えています。また、保育の方向性や保育を行ううえで大切にすることについても折に触れて職員に伝えています。園長の職務内容と責任については「保育運営規程」に明記して、職員に周知しています。災害や事故が発生した際の園長の役割や責任についてと園長が不在の場合の指揮権順位について「自衛消防隊の組織」に明記し、職員に周知しています。

【第三者評価結果：a】

　園長は、横浜市から提供される資料を確認しているほか、旭区の園長会が主催する講演会や研修会などに参加して法令遵守に関する知識を深めており、利害関係者との適正な関係を保持しています。環境への配慮に関する法令等も把握し、旭区が推進する「緑のカーテンづくり」に積極的に参加してゴーヤの栽培を保育活動に組み入れているほか、ゴミの減量やリサイクルについて、子どもに分かりやすく伝えています。職員に対しては、入職時の研修のほか、園内研修で遵守すべき法令等や不適切保育に関する事例を採り上げて学び合い、理解を深められるようにしています。

【第三者評価結果：a】

　園長は、日々の保育に日常的に関わるとともに、各種会議の報告や保育日誌などの記録から、園における保育の質の現状について定期的、継続的に把握し、評価、分析を行っています。課題については、乳児主任や幼児主任と共有し、クラス会議やフロア会議で改善策を話し合っています。職員個々の課題についても職務を通して指導や助言を行い改善しています。園内研修では、保育の質の向上に向けた基本的な内容や職員が直面する課題の改善につながる内容を組み入れており「うんどう遊び」や「表現遊び」などの実技研修、「個別対応が必要な子どもとの関わり方」「保護者への伝え方」などを学べるようにしています。

【第三者評価結果：a】

　園長は、経営の改善や業務の実効性の向上に向けて、業務が円滑に遂行できるように、乳児主任や幼児主任と連携を図り、職員体制を見直し、働きやすい環境づくりを行っています。クラス担当のほか、行事や係の担当を決める際は、職員の意向や業務内容を踏まえて、平等性を大切にしながら人員配置を行っています。業務内容の課題については、両主任と共有するとともに、職員に説明し、園全体で互いに協力し合える環境のなかで改善策を検討しています。経営の改善に関わる内容は園長と副理事長が協議を行って遂行しています。

【第三者評価結果：a】

　福祉人材や人員体制に関する基本的な考え方や福祉人材の確保と育成に関する内容を「人材育成の基本方針」に明記しています。職員が個々に目標を設定する「自己評価チェックシート」に基づき、職員一人ひとりの「育成計画」や「キャリアアップ研修計画」を作成しています。福祉人材の確保は、ハローワークを活用するほか、養成校と連携を図り実習生を積極的に受け入れるなどしています。受け入れ時には、保育士という仕事の魅力を伝えることを大切にしており、中学生の時の本園での職場体験がきっかけとなって保育士を目指し本園に入職している事例もあります。

【第三者評価結果：b】

　「保育マニュアル」の「大切にしたいこと」に職員としての行動指針を明記しています。人事基準は就業規則や給与規程によって定めており、職員に周知するとともに、いつでも閲覧できるようにしています。人事基準に基づく職員の評価は、勤務態度、就業活動、保育姿勢などの評価項目に沿って、年度末に「自己評価チェックシート」を用いて行っています。職員の処遇改善については、園長が職員との個人面談で把握した意見や意向に基づいて、副理事長や乳児主任、幼児主任とともに検討し、必要に応じて改善に努めています。今後は、職員が自らの将来の姿をより具体的に描くことができるよう、キャリアパスの仕組みを明確にして職員に周知されるとなお良いでしょう。

【第三者評価結果：a】

　園長は、職員の勤怠管理業務を行って職員の就業状況について把握し、個々の状況や希望を考慮した働きやすい職場づくりを実施しています。また、有給休暇の取得状況や時間外労働の状況などを踏まえシフト調整を行っています。園長や乳児主任、幼児主任は、職員の様子をみながら声かけしたり、相談に応じたりしてきめ細かく対応しています。園では、職員同士の人間関係を大切にしており、互いに思いやりを持ち、支え合う職場づくりに努めています。年度末の面談時に、職員の意向や希望を聴取してワーク・ライフ・バランスに配慮した人事体制づくりにつなげています。副理事長を中心に行う人材の確保、定着に向けた取り組みの成果は、職員の定着率の高さが示しています。

【第三者評価結果：a】

　年度末に行う職員個々の自己評価の結果を踏まえて、次年度の自らの目標を記載し、園長との個人面談で話し合い、目標項目や目標水準を明確にして目標を確定しています。年度の中間時期の個人面談では、進捗状況を確認し、状況に応じて内容の調整を行っています。年度末の個人面談では目標の達成状況について確認し、一年間の振り返りを行ってキャリアの向上に役立てています。また、園長は日常的に職員一人ひとりに声かけするなどコミュニケ―ションを大切にし、職員としての資質向上に向けた課題などを把握して、育成に努めています。

【第三者評価結果：a】

　「保育マニュアル」の「大切にしたいこと」に職員としての行動指針を明記しています。「人材育成の基本方針」のほか、個別に作成している育成計画や研修受講計画に必要とされる専門技術を明示して、キャリアアップ研修などの外部研修を計画的に受講できるようにしています。職員一人ひとりの研修の受講状況に基づいて、個別の育成計画や研修受講計画の評価と見直しを行って、専門性の向上を図っています。園内研修の内容は、必要とされる専門技術の基本や資質の向上に必要な内容、緊急性のある内容などを取り入れて、適宜、見直しを行いながら実施しています。

【第三者評価結果：a】

　園長は、職員一人ひとりの知識や技術水準を個別の育成計画で文書管理し、必要な研修を受講できるよう調整を行っています。新任職員や経験年数の短い職員は、同じクラスに指導を担当できる職員を配置し、乳児主任や幼児主任がサポートに入り、個別的なOJTを適切に行っています。園内研修では、様々なテーマを設定して職員一人ひとりが必要とする知識や技術を考慮した内容を実施するほか、キャリアアップ研修などの外部研修を活用しています。外部研修に関する情報は、職員に周知し参加を奨励しています。

【第三者評価結果：a】

法人の中・長期事業計画に実習生の育成に関する基本姿勢を明記しています。実習生の受け入れに関するマニュアルに実習生の受け入れ手順、実習の進め方、実習生の受け入れの際の配慮事項などを明記しています。実習では、保育士という専門職が「人」の命を預かる責任ある仕事であることや、子どもの発達や成長を実感できる素晴らしい仕事であることを実習生に伝えています。指導担当者には、指導の内容、専門職としての心構えなどのポイントを研修しています。学校側とは実習内容の確認や実習の進捗状況について共有し、連携を図っています。本園の卒園児が本園での保育実習を希望し、受け入れをした実績もあります。

【第三者評価結果：b】

　園のホームページに保育理念、保育方針、保育目標を掲載し、園の存在意義や役割、特徴について明確にするよう努めています。また、子育て支援のイベントの際に、園のパンフレットを置き、保育内容や活動などを周知しています。園長が「希望が丘・希望が丘南地区子育て応援ネットの会」(k.k.ネットの会)に参加し、園の役割について説明しています。今後は、事業計画、事業報告、予算、決算情報、第三者評価の受審状況、苦情相談の体制や受け付けた内容と対応状況、地域の福祉向上のための取り組みについてもホームページに公開されると良いでしょう。

【第三者評価結果：a】

　「保育運営規程」と「経理規程」に、事務、経理、取引に関するルールや職務分掌について定め、職員に周知しています。園の事務、経理、取引などの実施内容については、法人に報告し、監事による内部監査を定期的に行って理事会の承認を得ています。また、事業内容や財務状況については、法人が契約している社会保険労務士と税理士による監査支援を受けています。改善事項などの助言は副理事長が受け、園長に報告するとともに、適切な事務、財務が遂行できるように取り組んでいます。

【第三者評価結果：a】

　全体的な計画に「児童福祉法、保育所保育指針に基づく児童福祉施設として、児童、保護者、地域に対し、保育所の役割を果たす」と明示しています。地域の医療機関や療育機関などのパンフレットや地域の情報などのチラシを常備しているほか、旭区などが実施する育児支援の講座やイベントのチラシを掲示して保護者に情報提供を行っています。子どもの発達や発語などに関する相談や保護者のニーズに応じて、療育機関などの利用方法を伝えています。子どもたちが散歩で公園に行った際に、地域の人々と一緒にラジオ体操を行うなどしています。

【第三者評価結果：a】

　ボランティア受け入れに関する基本姿勢は、法人の中・長期事業計画に明記しています。地域の学校教育等への協力についての基本姿勢は「保育運営規程」に明記しています。ボランティアの受け入れに関するマニュアルを整備し、受け入れの際のオリエンテーションではボランティアに子どもと関わる時の注意点や配慮事項などを説明することとしています。また、担当保育士は子どもと関わる様子を観察し、助言が必要な場合には、適時支援をしています。近隣の中学校と連携して職場体験の受け入れを実施しています。

【第三者評価結果：a】

　旭区こども家庭支援課、横浜市西部地域療育センター、児童相談所などの地域の関係機関や、医療機関の一覧表を事務室に掲示しています。そのほか、連携する関係機関はファイリングし、必要な場合にいつでも対応できるように職員間で共有化を図っています。園長は「希望が丘・希望が丘南地区子育て応援ネットの会」(k.k.ネットの会)や旭区社会福祉協議会の「支え合い連絡会」に参加し、各関係機関と地域の状況を共有し、子育て支援やまちづくりに関する取り組みを行っています。特に配慮が必要な子どもや支援が必要な家庭については、横浜市西部児童相談所などと連携を図り対応しています。

【第三者評価結果：a】

　園長は、旭区の園長会のほか、地域の関係機関との会合、町内会に参加し、地域の福祉ニーズや課題等の把握に努めています。園では、平日の10時～11時30分に園庭開放を実施するほか、育児相談を受け入れる体制を整えて、地域の保護者からの相談を受けています。また、旭区が主催する未就学児とその保護者を対象にした「あさひ子育てマルシェ」のイベントの中で子育て相談コーナーを設け、地域住民の悩みや相談に応じるなどの取り組みを通して、地域の状況を把握しています。

【第三者評価結果：a】

　園では、地域で把握したニーズをもとに「あさひ子育てマルシェ」に職員を派遣して遊びの提供や育児相談を行ったり、一時保育を実施したりしています。これらの活動は、園の単年度事業計画に位置付け、職員に周知しています。園長は「希望が丘・希望が丘南地区子育て応援ネットの会」(k.k.ネットの会)や旭区社会福祉協議会の「支え合い連絡会」に参加し、各関係機関や団体とコミュニティの活性化について協議しています。防災対策では、地域の防災訓練に参加し、地域の園としての存在と支援が必要な場合の協力体制を示しています。

【第三者評価結果：a】

　子どもを尊重した保育の実施については、保育理念、保育方針に明示し、保育実践に生かせるよう「保育マニュアル」に分かりやすく記載して全職員に配布し常に確認ができるようにしています。また、マニュアルには、子どもへの対応や声かけについての具体的な配慮事項や子どもとの関わり方についての配慮事項などを記載しています。園内研修のほか、クラス会議で、保育実践の振り返りを通して、子どもの人権について学び合っています。日々の保育の中で、様々な国や地域、文化の違いなどがあることを受け止め、互いに尊重する心を大切にするように子どもたちに伝えています。

【第三者評価結果：a】

　子どものプライバシー保護については、全職員に配布している「保育マニュアル」に明記しており、プライバシーに配慮して保育にあたることを常に意識できるようにしています。保育室はオープンな空間で設計されているため、ロールカーテンや仕切りを活用し、子どものプライバシーを守る工夫をしています。幼児用のトイレには安全性に配慮したドアを設置し、着替えやおむつ替えなどの場面ではプライバシー保護に配慮したスペースづくりを行っています。幼児クラスでは、日ごろの保育の中でプライベートゾーンについて子どもに分かりやすく伝えています。園でのこうした取り組みについては、クラス懇談会などで保護者に伝えています。

【第三者評価結果：a】

　園のホームページには、保育理念、保育方針、保育目標、園の概要、主な年間行事、園舎内の写真などを分かりやすく掲載しています。園のパンフレットにも利用希望者が知りたい情報を掲載して、旭区こども家庭支援課に設置しているほか、旭区主催の子育て支援イベントで配布しています。利用希望者からの問い合わせには、丁寧に対応し、見学案内は、園長と乳児主任が担当して園の保育の方向性などを説明しています。ホームページの内容は、法人で見直しを行い、パンフレットの内容は、園で見直しを行って、掲載内容を適宜更新しています。

【第三者評価結果：a】

　入園説明会で「入園のしおり・重要事項説明書」に沿って保護者に説明しています。準備する持ち物と記名方法などは写真を用いて資料を作成し、保護者が理解しやすいよう工夫しています。個人面談では、慣れ保育や離乳食に関する資料に沿って、保護者の意向を確認しながら進め方を説明しています。説明後は保護者から同意書を受領しています。進級時に重要事項の内容に変更がある場合は、変更箇所を文書で渡して質問等に対応しています。日本語での会話が難しい保護者に対しては、ルビ付きの資料を準備するなどの個別対応を行うこととしています。

【第三者評価結果：b】

　転園先への引き継ぎが必要な場合は、保護者の承諾を得たうえで、個別の記録に基づいて書面で引き継ぎを行うこととしています。転園後及び卒園後の相談には、園長が中心となって対応することを口頭で保護者に伝えています。園では、卒園児やその保護者が日常的に園を訪れるなど、卒園後も良好な関係性を継続しています。今後はさらに、転園先への引き継ぎを行う手順を文書化し、引き継ぎ事項を記載するフォーマットを作成すると良いでしょう。また、転園後と卒園後の相談対応について記載した文書を作成して保護者に渡すと良いでしょう。

【第三者評価結果：a】

　日々の保育の中で子どもを観察し、子どもの様子や状況を受け止め、柔軟に対応できるようにしています。保育参加や行事後には保護者に対してアンケートを実施し、日常の保育や各行事について自由に記述できるようにしています。保育参加のアンケートは乳児主任と幼児主任、園長が集約し、各行事アンケートは担当職員がまとめて、職員間で共有し反省点や改善点を話し合い、迅速に対応しています。個人面談やクラス懇談会などで出た保護者の意見を集約し、クラス会議などで共有化を図り、保育や行事の改善につなげています。

【第三者評価結果：b】

　苦情解決の体制を整備し、エントランスに掲示するとともに「入園のしおり・重要事項説明書」に明記して入園説明会で保護者に説明しています。受け付けた苦情は詳細を記録して苦情ファイルに保管し、職員間で共有しています。申し出た保護者には、対応策や改善策などを丁寧に説明し、承諾を得たうえで保護者全体に掲示して公表しています。職員全体で共有した苦情内容は、改善策を検討し、保育内容の充実に向けて取り組んでいます。今後は、保護者アンケートを匿名で実施するなど、保護者が苦情を出しやすい工夫をされるとなお良いでしょう。

【第三者評価結果：a】

　「入園のしおり・重要事項説明書」に、苦情相談窓口について面接、電話、文書、意見箱などの複数の方法で受け付けることを明記しています。また、相談・苦情受付担当者や責任者、第三者委員の連絡先を掲載し、複数の相手がいることについても明記して、入園説明会で説明するとともにエントランスに掲示しています。保護者から相談を受けた場合は「せんせいルーム」(事務室)や「なかキッズルーム」(多目的ホール)を使用し、プライバシーに配慮した環境を整え、相談者が安心して話ができるようにしています。

【第三者評価結果：a】

　園長はじめ職員は、保護者との日々のコミュニケーションを大切にし、些細な相談でも丁寧に傾聴し対応することを心がけています。必要に応じて個人面談を設定するなど迅速に対応しています。意見箱は1階階段下の絵本コーナーに設置して環境にも配慮しています。保育参加や行事のあとにアンケートを行って保護者の意見を積極的に把握するよう努めています。相談や意見を受けた際の報告手順や記録方法、解決に向けた検討などは「苦情処理対応マニュアル」に定めており、園長への迅速な報告と解決に向けた検討会議を実施しています。マニュアルの見直しは、年度末に行っています。

【第三者評価結果：a】

事故防止と対応については、園長が責任者として、乳児主任や幼児主任と連携を図り、リスクマネジメントを行う体制を整備して日々の安全管理を適切に実施しています。事故発生時の対応や安全確保について明記した「事故防止・対応マニュアル」を作成し、園内研修で危険予知や救急救命、水遊びや沐浴の際の留意事項について学んでいるほか、ヒヤリハットの事例や報道等で取り上げられた事例などを共有して事故防止や事故対策について意見交換を行っています。事故発生時はマニュアルに沿って対応することを職員間で確認しており、発生要因や改善策を話し合い、再発防止に向けて取り組んでいます。

【第三者評価結果：a】

　感染症対策については、園長を責任者として乳児主任や幼児主任を中心とした体制を整備しています。衛生管理の方法や感染症のまん延防止策、発生時の対応手順などは「感染症対応マニュアル」に明記して職員全体に周知徹底しています。園内研修では、マニュアルに沿って、嘔吐処理訓練や感染症対策について学び合っています。マニュアルは行政からの情報や園の実態に応じて適宜見直しを実施するほか、年度末に定期的に見直しを行い職員への周知を図っています。感染症が発生した際には、マニュアルに沿って迅速に対応を行い、プライバシー保護に配慮しながら掲示や一斉メールで保護者全体に発生状況や二次感染予防を周知しています。

【第三者評価結果：a】

　災害時の対応体制と役割分担は「自衛消防組織」と「災害時対応マニュアル」に明記しています。また、保育を継続するための対策を明記した事業継続計画を整備しています。園には太陽光パネルのほか、発電機やガスコンロなどの備品も備えています。災害時の保護者の安否確認は一斉メールで行うこととしています。食料や備蓄品などは栄養士が中心となって備蓄リストを作成し、期限の管理を行って定期的に入れ替えています。子どもたちに向けては紙芝居や絵本を使用し、災害について日常的に指導をしています。また、毎月避難訓練を行っているほか、地域の防災訓練にも積極的に参加しています。

【第三者評価結果：a】

　「保育マニュアル」に、保育の標準的な実施方法を文書化しています。保育マニュアルには子どもの尊重やプライバシー保護、権利擁護に関わる職員の姿勢について明示しています。入職時の研修では、これらのマニュアルを活用して新人職員に指導を行っています。また、園長は職員個々の個別の課題を明らかにし、個別に助言を行っています。職員同士でも、知識を共有したり助言したりするなど、学び合いながら実践しています。標準的な実施内容について、各種会議で振り返りを行い、改善に向けた取り組みを行っています。また、子ども一人ひとりの発達や成長の記録に基づき子どもに寄り添った保育を展開しています。

【第三者評価結果：a】

　「保育マニュアル」のほか、場面ごとの手引き書などの見直しについては、クラス会議やフロア会議の協議内容を踏まえて実施し、年度末に職員全体で変更箇所などを確認しています。指導計画の評価や保育実践の振り返りを話し合う中で、保育の標準的な実施方法についても検証を行い、記載事項の変更や追記の必要性について確認しています。また、保護者から意見があった場合は、職員間で共有し、検証や見直しを行って改善が必要な場合は対応策を検討して保護者にも伝えるようにしています。

【第三者評価結果：a】

　全体的な計画に基づいて年間指導計画、月間指導計画を作成し、園長が最終確認を行って完成させています。クラス会議では、保護者からの情報や意向、保育日誌などの記録により、個々の状況や課題、ねらいについて協議し「個人記録」(個別指導計画)を作成してクラスの指導計画と連動させています。クラス会議には、園長、主任が参加しているほか、給食会議での栄養士の意見を踏まえて話し合っています。障がいのある子どもの場合は、療育機関の助言を反映させて個別指導計画を作成し、担任職員を中心にチームを組んで保育にあたっています。

【第三者評価結果：a】

　毎月実施している月間指導計画の評価を踏まえて、年間指導計画の評価を四半期ごとに行い、2～3月にかけて年間の総括を話し合い、次期の計画作成に生かしています。クラス会議で話し合われた指導計画の評価や見直しの内容はフロア会議やリーダー会議で共有しています。週案などを緊急に変更する場合は、乳児主任や幼児主任、園長に報告を行って変更することとしており、口頭及び事務室にある「職員連絡ノート」で周知しています。指導計画の評価と見直しにあたっては、子どもや保護者への対応に関する課題、標準的な実施方法に反映すべき事項を明確にしています。

【第三者評価結果：a】

　子ども一人ひとりの記録は「個人記録」「健康台帳」「保育日誌」に記載して、電子媒体や紙媒体で共有する仕組みを整備しています。記録の書き方は各種会議で確認し合っているほか、クラスリーダーや乳児主任、幼児主任が必要に応じて個別にアドバイスを行うなどしています。日々の子どもの状況などは、各クラスにある「確認表」や事務室にある「職員連絡ノート」を用いて職員間で共有する仕組みを整備しています。毎月のクラス会議、給食会議のほか、適宜フロア会議、リーダー会議、主任会議を実施して必要な情報の共有化を図っています。

【第三者評価結果：a】

　「個人情報取扱規程」に個人情報の取り扱いや適正な管理について規定し「保育運営規程」に各種記録の保存期間を定めています。これらの規程は、職員全体に周知を図り、園長を管理責任者として適切に記録の管理を行っています。各種会議において、子どもの記録類の管理や閲覧方法のほか、守秘義務などについて確認し合い、各自が責任を持って業務を遂行できるようにしています。入園説明会で子どもの情報の収集や利用目的について説明しているほか、就学先への情報提供については、5歳児のクラス懇談会などで保護者に説明しています。

【第三者評価結果：a】

　園では、2月から年度末にかけて、園長、乳児主任、幼児主任、副主任、クラスリーダーが参加する主任会議で全体的な計画の評価を行い、次年度の計画作成に生かしています。評価にあたっては、各クラスの保育実践や、年間行事、保護者対応、地域支援の取り組み、職員育成などにおける年間の総括を踏まえて行っています。児童福祉法や保育所保育指針などに基づいて児童福祉施設としての社会的責任、人権尊重、説明責任、情報保護に関する役割を果たすことを明記しています。加えて「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を踏まえ、様々な活動や経験の積み重ねが大切であることを意識して、年齢に応じた発達過程を明記し、年齢ごとの保育目標を設定しています。また、園の保育理念、保育方針に基づいて年齢ごとの保育内容を設定し、子どもの育ちや発達の連続性を大切にして、つながりのある活動内容を各クラスの指導計画に反映できるようにしています。

【第三者評価結果：a】

　各保育室では、温湿度や換気などを定期的に確認して自然の採光を適度に取り入れています。また、保育室間の仕切りが低くなっているのでフロア全体が明るく開放的な空間となっています。日々の清掃と消毒はチェック表を用いて職員が交代で行っています。室内には必要以上の家具は置かず、作り付けの収納スペースは中身を見せずに出し入れがしやすい工夫がなされ、整理整頓が行き届いた清潔感のある環境となっています。保育室の一角や1階の絵本コーナーなどで子どもが落ち着いて過ごせるようにしています。訪問調査日には、窓際に座ってゆったりとくつろぎながら外の景色を見ている子どもの姿が確認できました。食事と睡眠のスペースは、常に清潔な状態を保てるよう配慮しており、入眠時は、絵本やオルゴールを用いて気持ちを落ち着かせながら心地よく眠りにつけるようにしています。トイレや手洗い場は子どもが使いやすい仕様で安全面にも配慮されています。

【第三者評価結果：a】

　園長は、どんな場面においても子どもが発する言葉や欲求に耳を傾け、共感して受け止めることを大切にして保育にあたることを折に触れて職員に伝えています。職員は、個々の状況に応じた配慮や援助方法について話し合い、共通認識を持って子どもと関わっています。言葉かけは、誘導尋問のようにならないよう、短い言葉で分かりやすく伝え、子どもの心の動きに寄り添って思いをくみ取っています。肯定的な声かけを行うことや声の大きさ、トーンなどにも留意することを確認し合っています。こうした保育実践を通して子どもが自分の気持ちを分かってくれたという安心感を持ち、ありのままの自分の気持ちを表現できるようにしています。訪問調査日には、保育室や園庭、絵本コーナーのそれぞれの場所で、職員に見守られながら、友達とブロックで遊んだり、思い切り走り回ったり、じっくりと絵本を読むなど、思い思いに過ごしている子どもたちの姿が確認できました。

【第三者評価結果：a】

　園での基本的な生活の流れや子どもたちに伝える生活習慣については、職員間で共通理解し、同じ対応を行えるようにしています。子どもが自分でやろうとする気持ちを大切にして、さりげなくサポートするなど自分でできた達成感を感じられるようにしています。訪問調査日には、2歳児の子どもが職員に見守られながらじっくりと時間をかけて自分のペースで靴をはいている姿が確認できました。ままごと遊びで箸の使い方や茶碗の持ち方の見本を見せながら伝えているほか、シュシュに足をくぐらせて靴下の着脱を自然に身につけられるようにするなど、遊びを通して習得できるようにしています。また、視覚的に興味が持てるよう絵本を用いてトイレの使い方を伝えたり、手洗いの手順を示したイラストを掲示したりしています。家庭での生活状況や個々の体力に応じて、休息や水分補給、食事の時間を調整し、午睡に入るタイミングは自分で決められるようにして、自分自身の体調と向き合えるようにしています。

【第三者評価結果：a】

　子どもが興味を持って楽しんでいることに寄り添い、自分たちで主体的に遊びを展開していけるよう環境づくりを行っています。年齢や発達に応じて、様々な玩具や絵本、素材や道具を準備し、子どもの動線を考慮してコーナーをいくつか設定し、どこで、何をして遊ぶかを子どもが自分で考えて行動できるようにしています。当番活動や製作活動、イベントの準備では、友達と協力し合いながら学びを深め、異年齢で一緒に過ごす活動では、年下の友達を思いやる気持ちを育めるようにしています。戸外活動を多く取り入れ、園庭や裏庭、2階のテラスで体を動かして遊び、近隣の木々豊かな公園で四季折々の自然に触れています。散歩の道中では、交通ルールを学んだり、地域の人と挨拶を交わしたりしています。地域の農家に芋掘りに出かけているほか、近隣の消防署が来園して行う消防指導では、煙体験をしたり、消防車を見せてもらったりするなど、様々な体験をしています。

【第三者評価結果：a】

　0歳児クラスでは、月齢に応じたグループ保育を導入し、日々の成長の変化を細やかに捉えながら個々の発達段階に合わせて保育にあたっています。食事や睡眠は、生活リズムに応じて対応し、活動内容や場所なども状況を見ながら柔軟に変更しています。表情やしぐさから思いをくみ取り、応答的な関わりを大切にしています。絵本を再利用した壁掛けおもちゃや音の出るおもちゃのほか、絵の具遊びや寒天遊びなどで子どもの興味を広げています。次の活動へ移行する際は「おそと、いこうね」などと短い言葉で伝え、主体性を伸ばしていけるようにしており、子どもたちは、職員の言葉に反応して自分の頭を指で差し、帽子をかぶることを表現しています。栄養士も食事の援助に入り、個々の離乳食の進み具合を保育士と確認し合って対応しています。保育園を初めて利用する保護者が多いクラスなので、送迎時に子どもの様子を丁寧に伝え、保護者の不安解消につなげています。

【第三者評価結果：a】

　1、2歳児クラスでは、それぞれのクラスで月齢などに応じたグループ保育を行っています。1歳児クラスでは、個々の発達段階を細やかに把握して気持ちを受け止め、子どもが安心して過ごせるよう環境づくりを行っています。2歳児クラスでは、少しずつ興味の幅が広がっていく気持ちの変化や、やりたい気持ちを大切にして小さな成功体験を積み重ねていけるようにしています。職員は、一緒に遊びに入って見守りながら、友達との関わりを仲立ちしたり、遊びが展開できるよう声かけしたりしています。子どもたちは、ブロックやごっこ遊び、園庭での虫探しやどろんこ遊びなどを楽しみながら、興味や関心を広げて自分の好きなことを見つけています。3～5歳児と日常的にふれあい、園庭開放の際には地域の未就園児と一緒に遊んでいます。食育活動では栄養士から話を聞いて食への興味を広げています。家庭での様子を保護者から聞いて園での生活に生かせるようにしています。

【第三者評価結果：a】

　3～5歳児クラスでは、クラスごとの活動と異年齢で一緒の活動をバランスよく取り入れて、子ども同士で遊びを発展させたり、学び合ったりできるよう環境づくりを行っています。4、5歳児の当番活動の様子を3歳児が真似て当番ごっこに発展しているほか、3クラス合同のリズム遊びでは、縦割りグループの中で5歳児が3、4歳児にダンスを教えてあげるなどして互いに成長し合えるようにしています。3歳児クラスでは、個々の思いを大切にしながら、友達との関わりを広げていけるように援助しています。4歳児クラスでは、自分の得意なことを見つけて個性を発揮できるよう環境づくりを行っています。5歳児クラスでは、グループ活動を通して、自分たちでルールを決めて役割を果たしながら、みんなで取り組む楽しさや達成感を感じられるようにしています。地域の人には、園庭で体操の活動をしている様子やわいわいひろば(運動会)の取り組み風景などを見てもらっています。

【第三者評価結果：a】

　園舎内は、段差の無いバリアフリー仕様でエレベーターを設置しています。個々の状況に応じて手作りの仕切りなどを使い、パーソナルスペースを設定するなどして配慮しています。障がいの特性を把握して対応方法を協議し「個別指導計画」を作成しています。子どもたちは一緒に過ごす中で障がいのある子どもの得意なことや苦手なことを理解していき、共に成長し合える関係性を育んでいます。保護者とは適宜面談を行って子どもの状況を共有し、対応方法について確認し合っています。横浜市西部地域療育センターの巡回相談で助言を受けているほか、民間の療育機関とも連携して情報を共有し保育の実践に生かしています。職員は、インクルーシブ保育や発達障害の外部研修を受講し、園内研修で報告を行って知識を深められるよう取り組んでいます。障がいのある子どもの保育に関する園の方針を「入園のしおり・重要事項説明書」に記載して入園説明会で説明しています。

【第三者評価結果：a】

　全体的な計画の「長時間にわたる保育」の項目に配慮事項などを明記して、延長保育時の対応に生かしています。個々の登園時間や在園時間を考慮して、食事やおやつ、睡眠などの時間を調整し、一日の生活を見通して活動内容を設定しています。夕方以降は、子どもの体調などに応じて横になれるスペースを作り、家庭的な雰囲気の中でゆったりと過ごせるようにしています。異年齢で一緒に過ごす時間帯は、より安全面に留意して、折り紙やお絵描きなどで落ち着いて遊べるようにしています。また、延長保育の場合は、降園時間や保護者の意向によって、おやつか軽食を提供しています。職員間の引き継ぎは、口頭で行うとともに、各クラスにある「確認表」を用いて行っています。降園時に対応する職員は、保護者に伝える事項を把握して適切に申し送りを行い、保護者との連携を図っています。

【第三者評価結果：a】

　5歳児クラスの指導計画は「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を踏まえて作成し、幼保小連携会議で小学校教員の意見を聞き、就学に向けた活動内容を設定しています。朝の身支度を自分で行うことを3歳児クラスから段階的に取り組んでいるほか、雨の日に傘をさしたり閉じたりする練習も兼ねて園庭を散策するなどしています。カレンダーづくりやお手紙ごっこ、しりとり、なぞなぞ遊びで文字や数字に親しめるようにしています。訪問調査日には、栄養士が作成した野菜の写真のかるたを使って三食栄養群を学び合っていました。小学校を訪問して校内見学をしているほか、他園の5歳児と交流するなどしています。保護者へは学童保育所の資料を配布して情報を提供し、心配事がある場合は適宜面談を行って不安解消につなげています。保育所児童保育要録は、園長の責任のもと、5歳児クラスの担任職員と乳児主任、幼児主任が中心となって作成しています。

【第三者評価結果：a】

　「保育マニュアル」に、登園時や食事中、午睡時など、場面ごとの健康観察の確認ポイントを明記し、マニュアルに沿って日々の健康管理を適切に行っています。日々の体調や検温結果は各クラスの「確認表」に個別に記載し、職員間で共有して対応にあたっています。保育中の体調悪化やけがの際は、必要に応じて保護者に電話連絡し、お迎えを依頼するなどの対応方法を確認しています。次の登園日には必ずその後の状況を聞いて職員間で共有しています。既往症や予防接種の状況は「健康台帳」で管理して新しい情報を保護者に追記してもらっています。乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防策は「SIDS呼吸確認の手順」に沿って適切に実施しています。保護者には、園の取り組みや予防方法を伝えているほか、啓発ポスターを掲示して情報を提供しています。園の健康管理に関する取り組みを「入園のしおり・重要事項説明書」に記載して入園説明会で説明しています。

【第三者評価結果：a】

　健康診断の結果は、個別の「健康台帳」に、歯科健診の結果は「歯科健診表」にそれぞれ記載し、必要な職員が確認できるようにしています。保護者に対しては、個別の「けんこうカード」を用いて、健康診断と歯科健診の結果のほか、身体測定の結果も伝えています。年間の「保育における保健計画」や各クラスの指導計画には、健康診断などの結果を踏まえて保健指導の内容を記載し、実践につなげています。絵本や紙芝居を用いて体の仕組みや働きを子どもに分かりやすく伝えているほか、歯の模型を使って歯磨きの方法を指導したり、職員が絵本のキャラクターに扮して歯磨きの大切さを伝えたりしています。健康診断の結果により、個別に配慮が必要な場合は「個人記録」(個別指導計画)に記載して職員間で共有し、対応しています。健康診断や歯科健診の前には保護者からの質問を受け付けて、嘱託医からの回答や助言を保護者にフィードバックしています。

【第三者評価結果：a】

　アレルギー疾患や慢性疾患のある子どもについては、入園時の面談で状況を確認し、主治医の指示のもと適切な対応を行っており、入園後も適宜子どもの状況を保護者と共有して対応方法を確認しています。食物アレルギーのある子どもについては、横浜市の「保育所における食物アレルギー対応マニュアル」に基づいて園の「食物アレルギー対応マニュアル」を作成し、食事の提供及び食事中の対応を適切に行っています。個別の献立表を作成して、毎月保護者に確認してもらっているほか、栄養士も同席して定期的に面談を実施し、状況と対応方法を確認しています。栄養士は、食物アレルギーに関する外部研修を受講して給食会議などで研修内容を報告しています。また、園内研修では、マニュアルに沿って事故発生時の対応方法を確認しています。食物アレルギーに関する園の対応方法については「入園のしおり・重要事項説明書」に記載して入園説明会で説明しています。

【第三者評価結果：a】

　年間の「食育予定・実施表」に沿って栄養士と保育士が連携し様々な食育活動を行っています。0～2歳児は、野菜に直接触れたり、洗ったりする経験をしています。「幼児食育DAY」では、3歳児が野菜を洗い、4歳児が皮むきをして、5歳児がその野菜を使って夏野菜カレーを作り、給食で食べています。食事が始まるまでの間に絵本を読むなどしてゆっくり過ごし、落ち着いて食べ始められるようにしています。クリスマスなどの行事食の時に異年齢で一緒に食べたり、公園におやつを持参して戸外で食べたりする機会を設け、食事を楽しめるようにしています。食器や食具は、年齢に合わせて使いやすさに配慮しています。食べる量は、個人差などに応じて調整できるようにしています。子どもたちが栽培した野菜を給食で提供して、苦手な食材にも興味を持てるようにしています。毎月の給食だよりで人気のおやつのレシピを紹介しているほか、日々の給食と離乳食、おやつのサンプルを展示して降園時に保護者が確認できるようにしています。

【第三者評価結果：a】

　栄養士は、子どもの発育状況を確認し定期的に給与栄養目標量を見直しています。献立は和洋中をバランスよく取り入れ、天然だしを使用して素材の味を生かし、色どりに配慮して盛り付け方を工夫しています。高野豆腐のナゲットなど、栄養価も考慮した手作りのおやつを子どもがおいしく食べられるようにしています。日々、子どもの喫食状況を保育士と共有し、毎月の給食会議でも報告を受けているほか、食事の様子を見ながら子どもの感想を聞いて好き嫌いなどの把握に努めています。残食の記録は「給食日誌」に記載して調理方法の改善に生かしています。旬の食材を多く使い、四季折々の行事食を提供して季節感を大切にしています。日本各地の郷土料理を取り入れたり「えんにちおやつ」のイベントで夏祭りを感じられるおやつを提供したり、食の楽しみを感じられるようにしています。給食室の衛生管理は「大量調理施設衛生管理マニュアル」に沿って適切に行っています。

【第三者評価結果：a】

　0～2歳児クラスでは、連絡帳に家庭と園の様子を時系列で記載して、保護者と毎日情報交換を行っています。3～5歳児クラスでは「健康観察カード」に検温結果や特記すべき事柄などを記載して毎日やり取りを行っているほか、日々の活動内容を記載した「クラスノート」を玄関に設置して保護者が降園時に確認できるようにしています。クラス懇談会では、遊んでいる姿や取り組んでいる様子を動画や写真などを用いて保護者に見てもらい、保育のねらいについて説明しています。クラスだよりには、子どもたちの様子をエピソードを交えて分かりやすく記載しています。保育参加は期間を設けて受け付け、一緒に遊ぶなどしながら、園生活の様子を見てもらっています。また、親子遠足やわいわいひろば(運動会)などの行事を通して子どもの成長の様子を共有できるようにしています。日々の会話から得た保護者からの情報については、必要に応じて「個人記録」に記載しています。

【第三者評価結果：a】

　園長はじめ職員は、日々の保護者とのコミュニケーションにおいて、笑顔で気持ちよく挨拶し、言葉づかいや傾聴する姿勢に留意して対応することを共通認識として心がけています。子どもの様子や家庭の状況などについて話を聞き、必要に応じて保育時間の延長などに対応するなど配慮しています。保護者から相談を受けた際は、保護者の就業状況などに合わせて日時を調整しています。送迎時の会話の中での相談事にも、場所を変えるなどして丁寧に対応しています。相談を受けた職員は、主任と園長に報告し、対応方法について話し合っており、状況に応じて主任や園長が同席して対応しています。離乳食や食事に関する相談には栄養士が専門的な立場からアドバイスを行っています。個人面談の内容は「個人面談記録」に記載し、日ごろの相談内容は「個人記録」に記載して必要な職員間で共有し、統一した対応を行えるようにしています。

【第三者評価結果：a】

　横浜市の「虐待防止ハンドブック」に沿って、虐待の定義や種類、早期発見のポイント、発見時の対応方法について、各種会議などで確認し合っており、家庭における虐待等権利侵害の兆候を見逃さないよう努めています。登園時や着替えの際に、あざなどが無いか確認しているほか、保護者と子どもの関わり方や子どもの言動などを注意深く観察しています。虐待等権利侵害の可能性があると判断した場合は、速やかに園長に報告し、職員間で共有して対応方法を協議しています。場合によっては、写真を撮り、記録を残すなどして経過観察を行うほか、必要に応じて、旭区こども家庭支援課や横浜市西部児童相談所と連携を図って対応しています。保護者に対しては、コミュニケーションを図りながら、家庭の状況をさりげなく聞いて、困っていることなどが無いかなど確認し、必要な援助ができるよう相談対応を丁寧に行っています。

【第三者評価結果：a】

　日々の保育実践の評価、反省を記載している保育日誌をもとに、クラス会議で振り返りを行い、その内容をフロア会議やリーダー会議で共有しています。保育実践の振り返りにあたっては、クラスのねらいや子ども一人ひとりの目標に向けて、どのように保育を実践したか、今後につなげていくためにどう保育を行っていくかという視点を大切にしています。こうした視点を共有しながら、意見交換を行う中で各自のやりたい保育などを伝え合い、目指す方向性や大切にすることを確認し合って互いの学び合いや意識の向上につなげています。園内研修では、職員がそれぞれ得意な分野をテーマに講師を担うなどして専門性の向上に努めています。職員個々の自己評価は「自己評価チェックシート」を用いて5月に各自の目標を設定し、2月に評価を実施しています。園全体の自己評価は、日々の保育実践の振り返りや職員個々の自己評価の結果を踏まえて、園長が取りまとめています。