川入ハウスⅡ
評価結果報告書
| 評価機関名 | ㈱第三者評価機構神奈川評価調査室 | ||
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| 評価対象事業所名 | 川入ハウスⅡ | ||
| 評価対象種別サービス | 共同生活援助 | ||
| 設立年月日 | 2020年11月01日 | ||
| 経営法人・設置主体(法人名等) | ていてい合同会社 | ||
| ③ 理念・基本方針 | すべての人が「その人のままで」、地域の中で安心して暮らし続けられる社会の実現を目指します。 支援とは、変えることではなく、寄り添い、尊重し、その人の持つ力をともに信じること。私たちは、日々の関わりの中で生まれる小さな気づきや変化を大切にし、暮らしの延⾧にある支援を、あたりまえの営みとして提供していきます。 | ||
| ④ 施設・事業所の特徴的な取組 | 私たちが最も大切にしているのは、利用者様が毎日を安定して、規則正しく過ごせる環境を整えることです。 安定した暮らしは、日中の仕事や活動に安心して打ち込むための土台となります。 そのため、私たちは服薬や金銭の管理、生活リズムの維持など、ご本人の力だけでは難しい部分を、専門職として一緒に確認し、支えています。 この管理こそが、利用者様一人ひとりが社会で力を発揮するための、最も確実で重要な支援であると考えています。 |
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| ⑤ 第三者評価の受審状況 |
開始:2025年08月01日 終了:2026年01月10日(評価結果確定日) 受審回数:0回(0年度) |
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| ⑥ 総評 ◆ 特長や今後期待される点 |
川入ハウスⅡは、20代と60代と年齢差がある2名なものの、相談のうえドラム式乾燥機を折半購入していて、仲のよさが覗えます。職員も「お互い気にかけあっていて、体調が悪いことなどを職員に報告してくれる思いやりがみられ、安心な二人です」と話していて、人的環境が高く保たれています。また3年前の入居時には流動食だった60代の利用者は、現在はなんでも食べることができ、此処への入居で健康を取り戻していることからも、暮らしやすさへの支援が確かなことも伝わります 年1回、法人全体で避難訓練を実施しています。そのとき円満に参加できるよう常に目にするようにしているのか、玄関には緊急時の避難経路の地図が貼ってあり、経路は赤線で引いてありました 日常的に自由に買い物や外食を楽しむほかに、集団活動として正月には宿泊旅行のほか、バスツアーなどが毎年2回程、恒例行事として実施されています。企画プログラムには「食べ放題」も含まれ、日常においてもBBQ、花見といったイベントが多彩です 現在法人では利用者会の実施がありません。無理におこなうものでもありませんし、一方ですでに川入ハウスⅡでは利用者同士話し合うことが自然におこなわれています。そこで、この状況に乗じて、利用者会として月1回開催できたら、グループホーム運営における何らかのヒントや機動力になると考えますので、検討を期待します |
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| ⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント | このたびは、川入ハウスⅡに対する第三者評価を実施いただき、誠にありがとうございました。 利用者一人ひとりの意思やペースを大切にした日々の支援や、職員と利用者との関係性について評価いただけたことを、ありがたく受け止めております。 また、組織的な取組や情報共有、人材育成、防災体制等についてご指摘いただいた点を踏まえ、今後は体制や共有の在り方を少しずつ見直しながら、より安心して生活していただける環境づくりにつなげていきたいと考えております。今後も、利用者が地域の中で自分らしく暮らし続けられるよう努めてまいります。 |
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| 詳細評価PDF | |||
| Ⅰ-1 理念・基本方針 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) すべての人が「その人のままで」、地域の中で安心して暮らし続けられる社会の実現を目指している。支援とは、変えることではなく、寄り添い、尊重し、その人の持つ力をともに信じること。私たちは、日々の関わりの中で生まれる小さな気づきや変化を大切にし、暮らしの延長にある支援を、当たり前の営みとして提供していく考えである。◆評価機関からのコメント 職員間の連携が確かで、(時間帯による)前任の業務を快く引き受けている点は理念の実践の一つであると事業所では自認しています。部屋の片づけができず、洋服も辺りに散在している利用者には、「今日はこれくらい畳んでみましょうか」と少しずつ出来るよう、毎日継続して声をかけたという例からも理念の実践が確認できます(およそ半年後には自分から「やってるよ」と発信するようになった) |
| Ⅰ-2 経営状況の把握 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 毎月の収支報告や利用率の推移を法人本部と共有し、定期的に経営状況を確認している。収入、支出、稼働率などの数値を分析し、安定した事業運営と、将来のサービス向上のための財源確保に繋げている。◆評価機関からのコメント 毎月の収支報告や利用率の推移を法人本部と共有し、定期的に経営状況を確認しているのは管理者やサービス管理責任者など上位者で、一般職には届いていません。月に1回、4つのグループホームの職員が集まっての会議はあるものの、おおむね利用者の事に終始していて、経営状況の報連相には及んでいません |
| Ⅰ-3 事業計画の策定 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 前期の事業報告及び経営状況の分析、また厚木市における障害福祉サービスのニーズを踏まえ、毎年度、新計画を役員間で検討している。計画には、職員の資質向上研修の実施や、利用者様の満足度向上に向けた具体的なサービス改善などの内容となっている。◆評価機関からのコメント 事業の計画は役員で概ね決めています。リーダー会議においてリーダー以上の職責者は事業計画を確認していますが、全職員で策定するとか、内容を発表するといった場はありません。職員も「上で決めたらいいこと」としていて、受け身な様子がみられます。見直しについては、年度末に「できたこと」「できなかったこと」を整理して次年度につなげていますが、中間の振り返りや修正はおこなわれていません |
| Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者の状態や意向の変化に柔軟に対応するため、日々の支援記録を基に職員間で情報を共有し、定期的に支援方法の見直しを行っている。また、主治医や関係機関とも緊密に連携し、専門的知見を取り入れることで、常にサービスの質の向上に努めている◆評価機関からのコメント 支援記録は当日の夜勤職員が担当し、一人ひとりについて一日の情報をパソコン上に打ち込んでいます。支援記録をもとに個々の利用者の目標を考え、日々実践することはありますが、福祉サービス全体の質の向上に係る課題を文書に落とし込み、職員間で課題の共有化を推進するには至っていません。また職員の参画のもとで改善策や改善計画を策定する仕組みも現在はありません |
| Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 管理者は、利用者様のプライバシーや自己決定権が最大限尊重されるよう、地域連携のあり方について慎重な判断をおこなっている。制度と個人の尊厳が相反する可能性がある場面では、関係機関と協議を重ね、利用者様の利益を最優先する方針を明確に示している。◆評価機関からのコメント 管理者は、自らの役割と責任について、組織内において特段の表明はしていませんが、「管理者は頼りになる」と、職員は評しています。具体的には、例えば利用者の具合が悪い時に「どのようなところと連携したらいいのか」とか、救急車を呼ぶといった判断と指示が速やかで、職員では判断を迷うときに的確に指示を出しています。現状、管理者への要望はないとのことからも信頼の高さが覗えます |
| Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 発達障害や精神障害といった「見えない障害」への理解を深めるため、職員研修の機会を設けている。医療機関等から得た最新の知見を共有し、支援者としてのアセスメント能力や対応技術の向上を図っている。◆評価機関からのコメント 職員は現在足りていて、勤続年数も高いとの自負があります。職員の紹介で入職するケースが増えていますが、その理由の主は「外国籍の職員同士、母国語で気兼ねなく話せ、ストレスなく職務に専念できる」からではないか、とのことです。また資格取得に向けた応援もありますが、一方で、目標管理制度といった個別の成長を支援する仕組みはありません |
| Ⅱ-3 運営の透明性の確保 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) サービス内容や利用料金などを明記した重要事項説明書を用意し、見学や契約時にわかりやすく説明している。また、理念やサービス内容を明示したホームページも開設している◆評価機関からのコメント ホームページが開設されていて、特長や取組が写真等の力も借りて具体的に紹介されています。一方、周囲は賃貸住宅が多く、一軒家であっても一つひとつが大きくて、隣りという感じはない為、交流が持てない環境です。日中家にいる人が少ないことから、地域との関わりは災害時等を考慮した場合には一つの課題です |
| Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者自身のペースで、一人の地域住民として自然な形で社会と関わることへの支援に努めている。例えば、近隣のスーパーマーケットでの買い物、図書館や体育館の利用、本人が興味のあるサークル活動への参加など、個々の希望に応じた外出や社会参加を後押しすることが、私たちの考える「地域交流」である。◆評価機関からのコメント 葬儀で自宅に戻った例はありますが、常には休日家族の元に帰ってはいません。利用者の買い物や通院等日常的な活動については定型的でなく、利用者が自由に選び出掛けていて、買い物や床屋に出かけるとか、他の利用者とランチということもあります。日中通う法人内の就労継続支援B型事業所では、ペットボトルのキャップを回収していることから、利用者がコンビニエンスストアに持ち込んでいます |
| Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス |
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| Ⅲ-1-(1)利用者を尊重する姿勢の明示 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 支援のあらゆる場面において、本人の意思や言葉に耳を傾けるようにしている。特に、地域との関わり方などプライバシーに関わることについては、本人がどうしたいかを確認し、その気持ちを支援の前提としている。◆評価機関からのコメント 職員に「なぜ、それをするのですか」と問いかけると、理由が曖昧なことが間々あり、根拠がない、若しくは薄くても実践につなげている様子です。法人が、利用者を尊重した福祉サービスの提供に関する「倫理綱領」や規程等の策定には至っていないこともあり、現状は思いやりや親切心の高い職員が個人の能力で実践につなげているのではないかと受けとめました |
| Ⅲ-1-(2)福祉サービスの提供に関する説明と同意(自己決定) |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 地域交流や外部機関との連携について、その目的や内容、プライバシー等考えられる影響を分かりやすく本人に説明し、同意を得るプロセスを重視している。「知られたくない」という意思表示があった場合は、それを自己決定として尊重している。◆評価機関からのコメント 利用希望者については、個別に丁寧な説明に努めていることは、「トイレをはじめ設備は自分に適しているか、に至るまで考えてもらうようにしている」との、案内担当者の発言からも確認できます。またサービス開始時には契約書とともに重要事項説明書の内容一つひとつについて、合意形成に至っています。更に入居後も起床時間や衛生面において、生活リズムが慣れるまでは本人の状態に合わせスモールステップで声をかけ、定着するまで根気強く寄り添っています |
| Ⅲ-1-(3)利用者満足の向上 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 満足度調査はおこなっていない。普段の立ち話による確認のほか、面談もおこない、改善できることについてはできる限り対応している。来年度からITツールを通して、利用者は当然のこと、遠方の家族まで実施できる形を考えている。◆評価機関からのコメント 利用者の満足度調査というものは紙ベースでも第三者の聞き取りでもおこなっていません。状況としては、入所時のアセスメント、半年に1回のモニタリング、毎週の個人面談を以って、意見や要望を把握するに留まります。面談では傾聴をすることで本人が平常心を取り戻すこともあります。利用者の「こうしたい」は、支援記録に残して職員間で共有し、協議が必要なものは会議の議題としています |
| Ⅲ-1-(4)利用者が意見等を述べやすい体制の確保 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 日々の会話の中で、職員が利用者の小さな声や懸念を積極的に聴き取るよう努めている。特に、他の人には話しにくいプライバシーに関する悩みについても、安心して話せるような信頼関係の構築を心がけている。◆評価機関からのコメント 利用者との面談機会を週1回設けており、本人の意見や要望がコンスタントに届く仕組みがあります。利用者から話しやすい職員を見つけて話しかけてくることもあり、中には「あのねー」と、甘えたように声をかけてくる利用者もいます。職員も「話しかける」ことは意識しておこなうよう指示が入っていて、事業所では会話をもつことを大切に考えています |
| Ⅲ-1-(5)安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 地震や火災を想定した避難訓練を年1回実施している。◆評価機関からのコメント 防災訓練は法定では年2回なものの、現在は1回に留まっていて、夜間想定ではおこなえていません。職員に対して、安全確保・事故防止に係る研修をおこなってはいないものの、法人設置による「防災関連&虐待防止委員会」が隔月で開催されています。今後は、事故対策についてはヒヤリハットの運用が適切に図られるよう見直しを期待します |
| Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保 |
| Ⅲ-2-(1)提供する福祉サービスの標準的な実施方法の確立 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 支援の質の標準化と新人職員の早期育成のため、「緊急時対応マニュアル」「服薬管理マニュアル」等の各種業務マニュアルを整備している。内容は年に一度見直しを行い、法改正や事業所の実情に合わせて更新している。サービスの質をさらに高いレベルで標準化するため、将来的には、職員がいつでも必要な知識を即座に確認できるような、新しいデジタルツールの活用も視野に入れていきたいと考えている。◆評価機関からのコメント 「緊急時対応マニュアル」は、職員は「ないと困る」という程に使用頻度が高く、バイブルとなっていることが覗えます。「服薬介助マニュアル」も必要に応じて確認しているとのことでした。法人としては10を超えるマニュアルを保有していて、それらが「標準的な実施方法」と捉えることができると思うものの、職員はそれらの一部のみの認識なことは、今後の課題です |
| Ⅲ-2-(2)適切なアセスメントによる福祉サービス実施計画の策定 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 変化に追いつかないアセスメントも実際にはある。今後は利用者の心身の状況やご意向、生活課題を把握するため、入居及びモニタリングでのアセスメントを実施していきたい。本人からの聞き取りを重視し、個別支援計画の原案作成に活かしていきたいと考えている。 ◆評価機関からのコメント 入居時にアセスメントをとったうえで個別支援計画を策定しており、担当者はサービス管理責任者です。アセスメント及び個別支援計画の見直しは概ね半年に1回で、サービス担当者会議のメンバーも定まっていて、組織的な仕組みを以って推進されています。ただし、個別支援計画を緊急に変更する場合の手順や仕組みの整備には及んでいません |
| Ⅲ-2-(3)福祉サービス実施の適切な記録 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 日々の支援内容や利用者様の様子については、記録システムを用いて記録することを徹底している。記録は職員間の重要な情報共有ツールとして活用し、支援の継続性を担保している。職員が記録しやすいようにチェック式とするとか、また事業所の実状況によって、設定している。◆評価機関からのコメント 記録システムが導入されています。職員は、「チェック式なので負担は記録の負担は少ない」「何かあればその他欄に積極的に書いている」と話しています。書いたことは口頭でも上位者や法人へ報告しています。また会議やファイルを共有できるアプリケーションを活用しており、関係するグループホームの職員間での情報共有を確かなものとしています |
| A-1-(1)自己決定の尊重 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 地域との関わり方において、「障害者であることを知られたくない」という利用者様の自己決定を最優先の権利として尊重している。国の施策や制度を適用する際も、まずご本人の意思を確認し、個人の尊厳が損なわれることのないよう慎重に対応している。◆評価機関からのコメント 自己決定という点では、例えばお金を自己管理している人が、かえって物を買わず、靴がボロボロになっても使う為、買うことを進めるばかりではなく、返品できることも伝えると、購入する気になった事もあります。購入後は、綺麗になったと喜んでいて、職員も安堵したというエピソードからは、本人が円満に決定できるよう支援する職員の姿が確認できます |
| A-1-(2)権利侵害の防止等 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) プライバシー権を重要な権利と捉え、その侵害を防止するための取り組みを重視している。本人の同意なく、個人情報や障害に関する情報が外部に漏れることのないよう、職員への教育を徹底し、地域連携のあり方についても細心の注意を払っている。◆評価機関からのコメント 居室には、必ずノックや声かけ等の合図をしてから入るようにしています。毎回声をかけても洗濯をしない利用者は、着る服がなくなり、汚くてももう1回着るという悪循環が生まれていましたが、「洗わないと着る服がなくなりますね」と伝え、その後は「洗っても干さない」「干しても畳まない」「畳まずに重ねているとシワになる」という一連の様子を見守りつつ、その時の状況でどうしたら良いのか促し、「押しつけない」よう、本人の考えと選択を尊重しています |
| A-2-(1)支援の基本 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者が地域で安心して安定した生活を継続できるよう、一人ひとりの障害特性を深く理解することを基本としている。医療機関等と緊密に連携し、本人の日々の変化に応じて支援方法を常に検討・更新することで、個別性の高い柔軟な支援に努めている。◆評価機関からのコメント 目標を設定したうえで少しずつできるようにして、利用者へ一方的にルールを押し付けるとか、無自覚に命令形で話すことのないよう図っています。例えば、おやつの食べ過ぎで太ってきてしまった利用者とは、体重計を一緒に確認して寄り添い、おやつの量が少しずつ減ったという効果までたどり着いています。そして2名となったことで「平等」ということにも配慮しています。気になる室内の様子をチェックして「これは片付けましょう」などと声をかけたら、必要か否かに関わらずもう一つの部屋も声をかけています |
| A-2-(2)日常的な生活支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 食事については栄養バランスを考慮した献立を基本としている。障害特徴から、食事の偏りが強い利用者が多いため、一人ひとりの希望に応じて献立を作ることが難しいという現実がある。金銭管理については、本人の能力や希望に合わせ、小遣い帳の記入支援や、職員による預かり管理まで、個別に対応することで自立を促している。◆評価機関からのコメント 掃除用具一式整えており、利用者が自主的に清掃に取組んでいますが、水回りと結露は職員が気配り、目配りしています。基本は本人がおこなうとしてはいますが、充分でない場合は手伝っていて、例えば洋服が沢山あって部屋に積み上げていた利用者には、大きな引き出し式の収納を購入して、一番上の引き出しは下着、2番目は上着とラベルを貼って、整理しやすいように支援した例もあります |
| A-2-(3)生活環境 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 居室はプライバシーが確保された個室とし、利用者が安心して過ごせる空間づくりを心がけている。共用部であるリビングや浴室は、常に清潔を保つよう清掃を徹底しています。川入Ⅱは生活上自立度が高い利用者の為、個人居室に世話人をはじめ職員が入ることはなく、共有部分の清掃は職員となる。◆評価機関からのコメント 火を使うことは危険としてコンロは撤去していますが、電子レンジを利用者自身が購入するなどしていて、利用者自身が積極的に生活環境を高めようとしていることが確認されています。利用者同士の会話もあり、特に川入Ⅱでは気にかけあっていて、体調が悪いことなどを職員に報告してくれる思いやりがみられ、人的環境も高いと思われます |
| A-2-(4)機能訓練・生活訓練 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 日常生活そのものが自立に向けた訓練の場であると捉え、掃除、洗濯などの家事を、職員が本人のできる範囲を見極めながら一緒に行っている。また、外食や買い物など、地域生活に必要なスキルについても、必要に応じて職員がアドバイスをし、実践的に支援している。◆評価機関からのコメント 利用者の自立度が高いので段階的に家事リハビリをおこなうということはありません。自分でできるものの、万全とも言えない為、職員が確認するとか、できていないところは声をかけています。トイレはどちらを掃除するのか2人で決めていて、内1名はエアコンのフィルター掃除が得意で、川入も川入Ⅱも意気揚々と取組んでくださっています |
| A-2-(5)健康管理・医療的な支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 主治医をはじめとする医療機関と定期的に情報交換を行い、利用者の心身の健康状態を的確に把握している。処方や治療方針の変更があった際は、速やかに支援計画に反映させ、日々の生活の中で適切なサポートが提供できるよう努めている。◆評価機関からのコメント 1名が東京の精神科の個人病院に毎月通院していて、職員が付き添っています。同席することで医師と相談できる場が得られ、職員にとっても有益です。喘息の持病で突発的な体調不良がある1名は、「病気を重く考えると症状がでるとか、疲れると増えるので気を付けください」と医師の助言が得られており、職員が配慮しています |
| A-2-(6)社会参加、学習支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者が日中活動の事業所へ安定して通えるよう、日々の体調管理や職場でのコミュニケーションに関する相談に応じている。また、余暇活動として、本人の興味関心に合わせた地域のサークル活動やイベントへの参加を情報提供・支援している。◆評価機関からのコメント 法人内の他事業所が中心となってペットボトルのキャップ集めをおこなっていて、そこに川入Ⅱの1名が加わっています。また「高等学校卒業程度認定試験を受けたい」という希望が挙がり、「費用もそれ相応にかかるので、まずは何か関連本を買って勉強してみてから考えたらどうか」と働きかけている例もあります。 |
| A-2-(7)地域生活への移行と地域生活の支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者様のプライバシーを守りたいという思いと、地域からの孤立を防ぎたいという支援者としての思いとの間で、最適なバランスを見出すことが課題である。今後は、ご本人の意思を尊重しつつ、どのような形であれば無理なく地域社会との接点を持てるのか、個別に模索していく必要がある。年初めには川入ハウスから1名が一人暮らしを始めた例がある。◆評価機関からのコメント 休みの日は自由に外出していますし、現在、独り暮らしをしたいとか、家に戻りたいという利用者はいません。要望が挙がれば、サービス担当者会議の中でどのように進めていけるか、事業所としても検討していきたいと考えています。食事が偏るので野菜ジュースを飲むように医師から促されている利用者が、自身での買い物を嫌がる為、職員が代わりに買ってくる事はありますが、大抵は、本人が直接買い物にも出かけています |
| A-2-(8)家族等との連携・交流と家族支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 家族とは、メッセージや電話を通じて必要に応じて情報共有に努めている。家族からのご相談にも随時応じ、本人の支援方針について共通認識を持てるよう連携を図っている。本人の意向を尊重した上で、帰宅や家族との外出を支援している。リーダーが家族との連絡の主担当だが、苦情や相談に関しては本部(事務所)で対応している。◆評価機関からのコメント 家族の所在が不明という人もいれば、祖母の葬儀に帰宅した人もいて境遇はまちまちなものの、家族とは疎遠であることは共通しています。現在の利用者と家族をつなぐのはうまくいかないと理解しますが、開かれた事業所としてどうあるべきかとか、家族支援の姿勢は持ち続けてほしく、個別の通信として家族に届けるような取組もあることを期待します |
利用者調査結果<別紙3>
| 利用者調査概要 | 利用者調査総合結果 |
|---|---|
| 利用者総数:2名 アンケート調査対象:2名 ヒアリング調査対象:1名 |
・紙面によるアンケート調査が概ね可能とのことだったので、2名全員を紙面での調査とし、希望者1名のみ直接の聞き取りでの調査をおこなった ・アンケートの結果では、総合的にどうかとの設問に「満足1名」「不満1名」で意見が分かれ、各設問も「はい」「いいえ」に分かれたことから、1名は概ね満足していて、1名は何についても不満としているということだと受け止められた ・聞き取りをおこなった1名は内気な様子で、言葉数がなかったが、質問によっては首をかしげるとか、笑いながら答えるので、「いいえ」「ちがうな」と感じていても忖度しているのかもと感じられた。首をかしげるとか、笑ながらなのは「食事は美味しいか」と「此処で友人はできたか」の質問等である。ただし、「困ったとき相談できる職員はいますか」にははっきりと「できます」と答えてくださった |
