社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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にじいろ保育園宮前平

2026年03月05日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社ミライ・シア

② 施設・事業所情報
名称 にじいろ保育園宮前平 評価対象サービス 2024~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 60 名
所在地 216-0035
川崎市宮前区馬絹1-6-2フェンテ・S 
TEL 044-982-0790 ホームページ https://www.like-kd.co.jp/establishment/nijiiro/Hpmiyamaedaira
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2017年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) ライクキッズ株式会社
職員数
常勤職員:12 名
非常勤職員:15 名
専門職員
保育士:22 名
管理栄養士:1 名
看護師:1 名
調理師:3 名
施設・設備の概要
保育室:6室
調理室:1室
事務室:1室
トイレ:2か所
園庭:無

③ 理念・基本方針
【こども理念】のびやかに育てだいちの芽
【保育方針】みとめ愛(信頼)・みつめ愛(安定)・ひびき愛(共感)
陽だまりのような保育園
地域と共に育つ保育園
こどもと共に輝いていける保育園

④ 施設・事業所の特徴的な取組
・家庭的で温かい環境に努め、子ども・保護者が安心して保育園生活を過ごせるように子ども一人ひとりとの愛着関係、保護者との信頼関係を日々徹底して保育にあたる。また子どもの人権を一層大切にした保育を保障する。
・安全を第一に保障する保育として、日々の安全確認・事故防止・危機管理能力の向上・定期的な訓練を徹底して実践している。
・地域の中の保育園として、近隣保育園との交流・小学校連携の機会には積極的に参加している。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2025/05/08(契約日) ~2026/02/17(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2 回(2022年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ◇特長や今後期待される点
1.看護師による計画的な保健指導
こどもが基本的な生活習慣を身につけることができるように、看護師による年間保健指導計画が年齢別に作成され実施されています。職員や保護者への働きかけも詳細が含まれています。振り返りをおこない、歯磨きや手洗いなどの習慣について、こどもたちの発達段階や個々の様子に合わせて適切な時期を見極めながら進めるなど、こどもの姿に合わせて柔軟に見直しをおこなっています。また、生活習慣をこどもたちの理解につなげるよう、絵カードによる視覚的な支援やタイマーの活用など様々な工夫が見られます。

2.食育の充実と保育士と栄養士間の連携
月2回程度の食育活動を実施し、クラスごとに経験させたい内容をカレンダーに記入して計画的に進めています。乳児クラスでも感覚遊びとして食材に触れる機会を設けています。周囲の刺激を受けやすいこどもには、パーティションを使用したり別テーブルで食事をしたりするなど、個別の配慮をおこなっています。保育士と栄養士の連携もよく取れており、こどもが食事を楽しめる環境づくりに努めています。

3.地域連携
こどもと地域の人たちとの交流機会について、年長児の他園交流の機会を持っていますが、それ以外の具体的な取り組みについては今後の課題としています。他園交流に留まらず、こどもと地域との交流が増えることが望まれます。加えて、開かれた園としての地域支援事業に関してもホームページで育児相談のお知らせをしていますが現在まで利用はなく、園見学者の育児相談から具体的な福祉ニーズの把握をしています。地域福祉ニーズ等の把握や支援事業につなげていくため、さらに積極的な活動が望まれます。

4.保護者意見の収集と反映体制
行事後には保護者に対してアンケートを実施し、意見を徴収した後は、保護者に対して適切にフィードバックをおこなう仕組みを整えることが期待されます。アンケートで寄せられた意見や要望に対する園の対応方針や改善策を、園だよりや掲示などを通じて保護者に伝えることで、保護者の声が反映されていることを実感してもらえる体制づくりが望まれます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
私たちが取り組んでいることや大切にしていることの客観的評価を受け、自信を持って進めていける部分と今後の改善が必要な部分が見えてきました。また、保護者の皆様のアンケートから本園を温かく見守ってくださっていることがわかり、たいへん嬉しく思っています。地域との連携については、手探りをしながら地道な積み重ねをして関係を築いていくことをめざしたいです。今回得られた気づきをここで終わりにするのではなく、より良くしていくための指針として活かしていきたいです。子どもたちが「保育園は楽しい」と思えるように、保護者が安心感を得られるように、励んでいこうと思います。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

法人内保育所共通の保育理念・保育方針・保育目標があり、こどもの最善の利益を最優先し、擁護と教育が一体となった保育をすすめるという目指す方向、考え方を明文化しています。入社時研修会では「保育理念」について学び、理解を促しており、職員の行動規範となる内容になっています。園長は、会議や日々の会話等で「こどもの主体性」「表現力を育む充実した実体験」など活動や行事の時などにどうつなげていくのか、保育理念・方針・目標に基づいた保育の実践について、職員に取り組んで欲しいことを伝えています。また、保護者にはパンフレットを用いた園見学の段階から説明をしています。入園前の重要事項説明書を用いた説明を、入園後は園だより、資料に沿った懇談会等で説明をしています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

園長は法人の園長会議・本部からの最新情報のメール配信や川崎市の園長会等に出席し、社会福祉業界の全体の動向や園を取り巻く環境や経営状況の変化を捉えています。地域の待機児童や新設園等の情報も得ています。園のある地域は新しい大型マンションが建ち、子育て世代が移り住んでいるので、今後も比較的安定した経営が見込まれています。毎月、利用者在籍数や職員人員等の推移など「月次報告書」を本部に提出しています。それを本部から宮前区に報告し、推移を見ながら入所者数を区と調整をしています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

法人の決定事項は本部から園に下りてきて、職員には会議で周知をしています。園では法人本部とともに、現状園が抱える経営課題に対して解決に向き合っています。現在の課題事項として、地域支援に力を入れていくことを検討しています。職員配置に関しては、川崎市の基準よりも多い人員配置のほか、さらに厚い人員の確保をしており、安定した運営がおこなわれている状況です。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

今年度、法人内の他園からの異動で園長が赴任しています。園長は園の中・長期的なビジョンと計画に対して、2025~2027年の中期計画を策定しています。園では、「保育の質の向上」「安全な施設環境の確保」「地域支援」「施設環境」の4つの重点課題に対して、具体的な取り組みを掲げています。今年度の「園内研修」「人権研修」「緊急時対応訓練」では研修や訓練、「地域支援」では毎月の保育園見学数値目標を掲げています。実施状況の把握をできるようになるなどの効果を踏まえ、その他についても実施予定や数値目標を設定することが望まれます。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

単年度の事業計画は、園長中心に作成しています。保育内容、健康、栄養管理、安全、保護者、地域などについて記載しています。基本は前年度の振り返りや自己評価を踏まえた内容で策定しています。しかし、中長期計画を踏まえたものになっているかどうかという点では、十分ではないところがありました。2つの計画が連動したものとなるよう、内容を検討していくことが期待されます。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:b】

単年度事業計画の策定は園長が、主任と確認をしながら定例会議等で把握した職員意見を計画に反映しています。策定した事業計画は職員会議で園長自ら要約した内容で伝え周知していますが、現状としては職員が十分に理解ができているかという点についてはまだ課題があると考えています。職員に対して今後も説明周知が望まれるとともに、計画様式内にある「事業計画の中間進捗チェック」の活用も望まれます。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

事業計画に基づく一年間の保育、行事、こどもの育ちなど、保護者懇談会で担任が説明をしています。園長もクラスを回り話をしています。計画に沿った日頃の保育や育ちをねらいに沿った内容、年間行事・栄養管理・安全管理に関する取り組みなど、園だより・クラスだより・給食だより等の配信で適宜伝えています。その他、事業計画は玄関にファイルを常置しているので、保護者は自由に閲覧できます。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画、指導計画作成、行事計画等、全て保育の質の向上のため、PDCA(計画→実践→評価→対策、改善)サイクルで取り組んでいます。日々の保育の振り返り・反省・検討・再チャレンジの繰り返しでより良い保育を目指しています。毎年、職員個人の自己評価と保育所の自己評価もおこなっています。その結果から明らかになった課題をまとめ、園としての課題とし、改善や専門性の質の向上に取り組んでいます。第三者評価は3年ごとに受審し、今回で3回目です。評価結果を分析・検討する場として、毎月の給食、保健、各クラスの様子報告を含む職員会議、カリキュラム会議、適宜のケース会議、日々の昼ミーティングをしています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:b】

年度末におこなう「保育所の自己評価」結果から、保育所として取り組むべき課題を明確にしています。「保育所の自己評価」では、保育の全体的な底上げ、園内研修の活発化を課題とし、職員と共有しています。園長は今年度からの在籍なので、現状の当年度の計画として、予定していることだけではなく、新しく取り組みたいとしている事案もあるようです。単年度で解決できないことは次年度も引き継いでいく体制があるので、さらに計画性を持って取り組んでいくことが望まれます。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

園長は、職員会議で保育理念・方針・目標、園の運営や管理についてなどの考え方を全職員に説明し、共有しています。内容は議事録に残しています。園長はこどもや職員の気持ちや思いを大切に考えており、こどもには第二の家庭としての心地よさを、職員にはやりがいを持てるような環境作りを心がけています。園長自らの役割と責任については「保育ガイド」内で具体的な業務を明確にしています。さらにガイドには自然災害や事故発生時のフローを整備し、園長の役割を明記しているほか、園長不在時は主任が園長代行保育士として役割を担うことも明確にしています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

園長は今年度からの就任なので、園での在籍の長い主任と協力しながら園長としての指導力を発揮し、園をまとめていこうと努めています。法令遵守や個人情報保護に関する園内研修を12月に予定し、職員理解を深めていこうとしています。単年度事業計画には環境問題への取り組みを入れています。また、報道された他園の不適切事案、市からの情報、本部からのコンプライアンスに関する連絡事項など、話し合いの題材とし、他人事で済まさないようにしています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

園長は、主任と連携しながら、毎日おこなう昼ミーティング、保育日誌や月間指導計画等記録の振り返りを通して、保育の現状について把握をしています。毎年の保育所の自己評価においても保育の質の現状について、評価・分析をすることとしています。その他、園長は、各会議で職員から意見・提案を聞くほか、年2回全職員と面談する以外にも日々コミュニケーションをとり一人ひとりから意見を聞いています。さらに園長は、組織の中で望まれる役割を担える人材の育成、経験、それに必要な役割を高めていけるように指導しています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は効果的・効率的な事務、費用対効果など分析し、園としての将来や経営資源の有効活用など常に考えて運営をしています。日々の保育においてもこどもが安心し、安全に配慮した保育ができるよう必要に応じて応援職員の配置ができるようにしています。園長はクラスの様子、本人の希望、全体のバランス、本人のライフスタイル等考慮し、組織体制作りをしています。園長は各会議で課題や改善に向けた方向性を示し、職員の記録をとる時間の確保、休憩のとり方、保護者向けお知らせ様式の統一による業務の効率化等働きやすい環境つくりに取り組んでいます。自らの積極的な行動から主任以下各職員にも意識が持てるようにしています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

法人本部の人事部では年間の採用計画と研修計画を策定しています。職員への研修については、年間社内研修計画を作成して計画的に進めています。具体的には、職位や保育歴、専門職に応じた研修を実施し、職員がスキルアップできるようにしています。法人本部の運営部では「園長会」「栄養士会」「看護師会」を組織し、職位、専門職の人材育成を実施しています。人材確保に関しても法人本部主導でおこなっています。パート職員やアルバイト職員の採用に関する面談は、本部に加えて園長もおこない、判断をしています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

法人の人事施策に則り、園では総合的な人事管理をしています。職員育成の観点では、「成長支援の手引き」としたマニュアルがあり、「基本姿勢」「業務能力」「対人能力」「マネジメント能力」別に職位に期待する遂行レベルを明確にしています。この「成長支援制度」を園長は職員に内容を周知し、評価をしており、一次評価では園長が評価基準に沿った絶対評価をおこない、二次評価では本部のスーパーバイザーで補正し、評価が報酬に結び付く運用としています。また、園長はスーパーバイザーと連携し、職員の処遇改善を適切に実施するほか、キャリアパス研修を受講させ、職員個々のスキルアップを図っています。それ以外でも、法人本部では「アドバンス制度」や「総合職保育士」の制度を導入し、保育士のキャリアアップ、管理職登用を目的とした制度を設けています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

園の労務管理に関する責任者は園長です。シフトは職員の希望や全体のバランスを見ながら園長が作成をしています。安定した保育を提供するために川崎市の標準配置基準以上の配置のうえにさらなる配置をしています。法人にハラスメントを含む匿名相談窓口を設けています。嘱託医や臨床心理士による相談体制もあります。本部主導で年1回職員向けの「満足度調査」を実施し、個人の意見を把握できる仕組みを作っています。また、現場では一日の業務の中でオンオフの切り替えができるよう、休憩時間の確保ができるようにしています。その他、産休・育休・時短勤務・介護休暇や非常勤職員から正職員、正職員から非常勤職員になるなど、本人のワークライフバランスに配慮した働き方ができています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員個人の成長支援シートがあり、毎年2つ目標を設定しています。園長面談は年2回で、目標に対してのアプローチ方法を共に考えたり、年度末の振り返りは肯定的に捉えたり、職員自身が理解できるよう働きかけながら職員個々の目標設定や目標達成に向けた具体的な行動を確認しています。園長は目標達成に向けた取り組みに対し、日常において援助的姿勢で助言・支援をおこなっています。職員個々の課題解決について、神奈川県のキャリアアップ、川崎市主催、区主催、民間主催など年間で様々な外部研修がありますが、職員の希望、経験、スキル、専門性など考慮し、本人に必要な研修が受講できる体制をつくっています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:b】

将来的なキャリアパス等に関する本人の希望を聞き取りながら、年度で職員一人ひとりに対して身に付けさせたい資質に向け「職員育成年間研修計画」を策定しています。園長はキャリアアップ研修や専門部門研修など、個々の知識や技術が必要とされる研修受講が出来ているか、整合性を図り、次の研修計画に反映をしています。受講した職員の「研修報告」を本部に提出し、園内では年間受講研修結果を一欄にしてまとめています。しかし、園内研修に関しては、必要に応じて開催をしています。職員の教育・研修のため、計画性を持った内部研修の開催が望まれます。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:b】

園では職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されるように外部研修の受講案内や計画、調整がうまくいくように努めています。園長は職員の研修受講ができるようにシフト調整をおこなっています。職員が主体的に個々の課題解決やスキルアップができるよう、周囲の協力も得ながら進めています。外部研修案内は、非常勤務を含む全職員の研修申請を募っています。新入職員には主任がOJT担当として保育や行事分担など実践しながら学ぶ体制をとっています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:b】

「保育ガイド」に実習生受け入れマニュアルがあり、園では実習生を受け入れる際にはそれに沿って対応しています。実習生受け入れ時には担当者によるオリエンテーションを実施し、実習生が学びを通して養成校での学びと結びつくよう園概要や保育理念、保育の心得等の説明をしています。実習期間中の評価・反省のほか、総括的な話をしたり、今後に向けてのアドバイスをしたりしています。今年度の受け入れはありませんが、これまでに受け入れた実習生から新入職員として採用が決まった実績があります。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

保育理念を園内各所に掲示しています。運営規程・重要事項説明書・全体的な計画・事業計画・事業報告・財務収支報告・保育所の自己評価・運営委員会議事録をファイルし玄関に常置しているので、保護者はいつでも閲覧可能です。第三者評価受審結果について、前回は神奈川第三者評価推進機構の公表を利用しています。また、園と保護者の相互で検討した内容は、その進捗や決定事項を情報共有アプリおよび玄関掲示にて知らせています。その他、地域や見学者に向けてはパンフレットを用意し、必要な人に配布をしています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

法人本部及び園では公平かつ透明性の高い経営・運営をするために監査法人への業務委託、経理オペレーションの厳格化に努めています。監査法人からの内部監査を定期的に実施することで、園では具体的な指導、助言を受け、経営・運営の適正性を確保しています。また、園の経理業務は主に小口管理を中心としており、年4回の「小口現金実査」では、主任が収支の確認、押印をしています。月末には「小口現金出納帳」「領収書」の原本を本部に送付し、公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のために取り組んでいます。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

地域との関わり方についての基本的な考え方は、「保育ガイド」や園の全体的な計画に記載しています。保護者への情報提供としては地域のイベントや催しのチラシを玄関に置き、持ち帰ることができるようにしています。保護者からの相談やニーズに応じて、個別に専門機関の紹介をしています。地域とは年長児の他園交流の機会を持っていますが、それ以外の具体的な取り組みについては今後の課題としています。他園交流に留まらず、こどもと地域との交流が増えることが望まれます。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

「保育ガイド」のボランティア受け入れマニュアルの中に、基本姿勢を明文化しています。受け入れ基準、配慮事項なども記載し、受け入れた際は説明をしています。現在ボランティアグループの絵本の読み聞かせを受け入れ、こどもたちが楽しんでいますが、グループの都合で今年度(2025年度)で終了します。また、学校教育への協力として、過去に小、中学生の職場体験を受け入れた実績があります。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

自治体関係・児童相談所・地域療育センター・保健所・学校・病院等の関連機関連絡先リストを作成し事務室に掲示をしており、必要な場合は速やかに連絡がとれるようにしています。関係機関については掲示のほか、職員会議等で説明し、全職員に周知しています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:b】

区の園長会、幼保小連絡会、地域子育て支援担当者会等の出席で地域の福祉ニーズの把握をしています。園の第三者委員の1名は民生委員に依頼をしているので、必要に応じて地域の情報が得られます。ホームページで育児相談のお知らせをしていますが現在まで利用はなく、園見学者の育児相談から具体的な福祉ニーズの把握をしています。地域福祉ニーズ等の把握のため、さらに積極的な活動が望まれます。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:b】

ホームページで地域の人たち向けの育児相談案内をしています。園見学者からの相談や質問を受けた際は丁寧な対応を心がけていますが、さらに積極的な地域支援活動に関しては今後の課題としています。また、「保育ガイド」には様々な非常時に備えた対応フローを明記していますが、実際の地域に向けた支援に関しては今後の検討と考えています。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

法人から年1回、12月に人権チェックリストが配布され、全職員が自己評価をおこなっています。今年度は11月に法人から不適切保育に関する研修の実施指示があり、12月にチェックリストと合わせて園内研修を計画しています。人形を裸のままにしないなど、日常の保育における細やかな配慮を大切にしています。また、異文化については、世界の料理を給食に取り入れたり、5歳児クラスに異なる人種の人形を配置するなど、違いを尊重できるように意図的に取り組んでいます。入社時研修や保育ガイドでもこどもの人権の尊重について要点を記して共有をおこなっています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:b】

個人情報保護とコンプライアンスに関する研修を全職員を対象に実施しています。日常の保育の中でも、守るべきプライバシーについて職員間で話し合いをおこなっています。写真の取り扱いについては、重要事項説明書の中で個人情報の取り扱いと写真掲載についての同意を保護者に得ています。SNSへの写真掲載については、園長が最終チェックをおこなう体制を整えており、写真掲載不可としているこどもの写真をアップロードすることが無いよう対応しています。運動会などの行事では、保護者に対してもSNSへのアップを控えるよう文書で依頼して個人情報流出を抑えています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:b】

法人が作成したホームページは保護者にとって見やすい設計になっており、園見学の申し込みがわかりやすい導線となっています。見学は予約システムを通じて保護者が直接申し込める仕組みを整えており、1回30分の見学枠を設定しています。月に20組程度の見学を受け入れており、主に園長が見学者対応をしています。見学では、パンフレット等の資料を配布し、駅に近い立地の良さ、頻繁に散歩に出かけられること、異年齢交流が活発であることなど、園の特徴を伝えています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:b】

入園時には重要事項説明書をもとに面談をおこない、保育園の規則や持ち物について説明をおこなっています。入園前に準備する用品等は写真付で開設した資料を作成し、保護者が戸惑わないように配慮しています。個人情報使用承諾書や同意書も、入園の際に取得しています。保護者の利便性を考慮したサービスとして、シーツは年間契約制、おむつは希望者対象のサブスクリプション方式を導入しています。現在、おむつのサブスクリプション利用は全体の7割から8割程度となっており、多くの保護者が利用して満足されています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

情報共有アプリは卒園後8か月間閲覧が可能となっており、保護者がスマートフォンにバックアップを取ることで記録を保存できる仕組みとなっています。卒園時に保護者へアプリの閲覧可能期間について明確に伝えることで、写真やメッセージなどの大切な記録が消えてしまう前に保存できるよう、より丁寧な案内をおこなうことが期待されます。卒園後や退園後に保護者相談があった際にも適切に対応しており、こどもの成長と保護者の育児を支援する姿勢を示し、にじいろ保育園が「第二の家庭」である旨を伝えています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

行事後には保護者アンケートを実施していますが、結果のフィードバックが十分でないことを保育園の課題として認識しています。年1回の運営委員会を開催し、保護者代表から意見を聴取しています。保護者代表は、クラスの保護者から意見を集めて委員会で伝える役割を担っています。日常的には保護者との良好な関係が築かれており、直接対話で課題が解決されることが多いです。現在は、保護者代表の厚意によって保護者の意見を収集していますが、今後は運営委員会の開催前に広く保護者から意見を募る仕組みを整え、より多くの声を反映できる体制づくりが期待されます。こどもの心身の健康が保障され、個々が伸び伸びと保育園生活を楽しめているか、全園児の表情や活動の様子を十分に注視した日々の保育を、全職員が協同して実践しています。こどもがいきいきと成長した姿を共に感動し、またはこどもの細微の変化への「気づき」を共有し、こどもの満足度を図っています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

保護者に配布している重要事項説明書に相談・苦情受付担当者は主任、解決責任者は園長であること、第三者委員2名の氏名・連絡先と受付方法を明記しています。玄関に苦情解決フローのほか、宮前区こども支援係・保健所・児童相談所・療育センター・神奈川福祉サービス運営適正化委員会の外部機関の連絡先を掲示しています。法人本部にネットで相談ができる体制もあります。今年度苦情はありませんが、「苦情・ご意見報告書」として記録し、本部に提出することになっています。状況により、本部のスーパーバイザーと連携しています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

保護者に配布している重要事項説明書に相談・苦情受付担当者は主任、解決責任者は園長であること、第三者委員2名の氏名・連絡先と受付方法を明記しています。玄関に苦情解決フローを掲示しています。法人本部にネットで相談ができる体制もあります。保護者からの相談を受ける際はプライバシーや落ち着いて話ができるよう、空いている保育室や事務所を使っています。内容は「苦情・ご意見報告書」「業務日誌」「育児相談票」に記録しています。相談内容により記録を個別ファイルに綴じ、継続的なフォローができるようにしています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:b】

保護者の相談・意見は、情報共有アプリ、送迎時の会話、個別面談等で聞いています。日々のコミュニケーションの中で保護者が安心してさまざまな話ができる雰囲気や環境をつくってきています。第三者評価の利用者調査で「職員と話したり相談ができるような信頼関係があると思いますか」の設問で89、7%が「はい」と回答しています。また、玄関にすまいるボックスという意見箱を設置していますが、現在まで利用はありません。職員が直接相談を受けた際は園長・主任・リーダーに報告し、マニュアルに沿って迅速に対応しています。相談内容、対応策について職員間で情報共有した方が良い場合は会議等で話し合い、対応策について保護者に伝えています。回答に時間がかかる場合には状況を説明して、結果を保護者に伝えています。意見や要望をしっかり受け止めて、保育を工夫しながら質の向上に取り組んでいます。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:b】

「保育ガイド」内に事故対応・事故予防等のマニュアルがあり、適切な対応ができるようにしています。マニュアルに沿い、こどもの安全が脅かされないようにしています。しかし、ヒヤリハットがあまり上がってこない現状があり、職員の事故予防に対する意識の向上を今後検討していくこととしています。園長作成の年間「安全計画」は職員配布をしており、安全管理・危機管理に活かしていこうとしています。また、心肺蘇生法、熱性けいれん、アレルギー等の対応研修、不審者対応の危機管理訓練を実施し、園長を含め、振り返りをおこなうことで、園のリスクマネジメント対応のスキル向上に努めています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

看護師配置があり、法人内の「看護師会」での最新情報提供や専門的な立場からの意見を出してくれています。感染症BCP(業務継続計画)の作成もしています。宮前区の感染症サーベイランス導入をしており、区内での感染症の広がりの把握ができています。また、保育中の発熱、嘔吐などで感染症が疑われるこどもが保護者の迎えを待つ間は、事務所兼医務室で休ませています。園内で感染症が発生した時は、感染症名・人数・感染症の症状を玄関掲示で保護者に情報提供しているほか、川崎市からの情報も適宜知らせています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:b】

災害時のBCPがあるほか、毎月避難訓練をしています。実施後に振り返り、見直しや改善をしています。「保育ガイド」の見直しは法人でおこなっています。保護者には年1回引き取り訓練の協力のほか、「安心伝言板」「災害時伝言ダイヤル」の連絡ツールを利用した定期的な確認発信をしています。非常食や備品類のリスト管理者を栄養士と園長として管理・補充をしています。川崎市助成の防災用品は本部でリスト化し、必要な物品を増やしています。また、年1回消防署の協力を得た避難訓練があり、指導やアドバイスを受け、連携をしています。園は集合住宅の1、2階を使用しています。集合住宅全体としての連携体制についても検討が望まれます。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:b】

法人が作成した保育ガイド、看護保育園ガイド、栄養給食ガイドが整備されており、全体的な計画や年間指導計画も作成されています。法人からの指示により、園長主導で職員への研修を実施する体制が整えられています。秋の園長会で具体的な実施方法の指示があり、年度内に3回から4回程度の研修実施を計画しています。法人からはフォーマットの提供や進め方のレクチャーもあり、園内での浸透を図っています。標準的な実施方法の定期的な見直しと職員への周知を進めています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:b】

年間行事予定表を年度始めに配布し、保護者に周知しています。月ごとの予定も園だよりから配信で伝えており、保護者参加が必要な行事を明示しています。利用者調査で行事の事前周知について意見があったことを受け、行事日程の決定時期や持ち物の案内時期など、保護者の予定調整に配慮した改善の必要性を認識しています。今年度は懇談会の日程を早めにアナウンスするなど、具体的な対応を始めています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

入園時に家庭調査票を配布し、家庭の状況や子育ての意向を把握して、指導計画に反映するようにしています。家庭調査票は個別ファイルに保管し、変更があった際に随時更新する仕組みとなっています。「けんこうのきろく」は年1回保護者に返却し、追記や修正事項を記入してもらっています。予防接種の記録についても看護師を中心に随時更新をおこなっており、最新の情報を把握するよう努めています。これらの情報をもとに、こどもの発達状況や家庭の状況を踏まえた指導計画を作成しています。全体的な計画に基づき、年間指導計画、月案、週案、日案を作成し、個別の配慮が必要なこどもには個別指導計画を作成しています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:b】

月案や週案、日案を作成し、PDCAサイクルを回しながら保育を進めています。カリキュラム会議を月1回開催し、クラスごとの現状報告や個別配慮が必要なこどもについて話し合い、計画の見直しをおこなっています。保育内容を緊急に変更する場合は、情報共有アプリを通じて保護者に知らせています。例えば、避難訓練の日程変更や実施できなかった活動の振り替えなどについて、適切に情報を提供しています。年間指導計画についても、こどもの姿に合わせて柔軟に見直しをおこなう体制が整っています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:b】

会議録や連絡事項については、回覧押印により職員全員が確認して共有する仕組みを整えています。個人情報保護の観点から、記録は事務室で閲覧する体制となっており、非常勤職員も含めて確認をおこなっています。押印漏れを防ぐため、全職員の名前欄を作成し、誰が確認していないか一目で分かるよう工夫しています。園長が未確認の職員に声をかけるなど、確実な情報共有に努めています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:b】

個人情報を含む記録は、業務終了後に鍵のかかる書庫に保管することを原則としていますが、一部の記録が事務室内に置かれている状況があり、今後は全ての記録を適切に保管することが望まれます。職員やボランティア、実習生には守秘義務について誓約書を取得しています。職員は退職時にも守秘義務に関する確認をおこなっています。個人情報保護やコンプライアンスに関する研修も実施し、職員の意識向上を図っています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:b】

全体的な計画は、保育理念、保育方針、保育の目標にもとづき、こどもの発達、家庭の状況、地域の実態等を考慮して作成しています。地域の子育て支援として、当該地域では、他地域からの転入者が多い傾向があり、園や子育てへの関心・期待も高いため、子育て世帯に向けた保育体験や誕生会案内など、地域の特徴を踏まえた取り組みを計画に位置づけています。在園児の家庭では、保護者が長時間勤務の共働き世帯が多い傾向にあります。そのため、保護者とのコミュニケーションをより丁寧におこなうことで、こどもの様子を知ってもらい、安心につなげることができるような配慮事項を全体的な計画の内容取り入れ作成しています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:b】

園全体の衛生状態は良好に保たれており、手洗い場やトイレ等の水回りも清潔な状態が確認できました。温湿度管理については、川崎市健康管理基準に準じて適切に管理されています。おむつ替え環境については、こどもたちが心地よくおむつ替えをおこなえるよう、職員が現状の課題を認識し、改善に向けて前向きに取り組もうとしている姿勢が確認できました。衛生管理の意識を職員全員で共有していくという方針を立てており、現場の状況を踏まえながら、より良い保育環境づくりに向けて実践を重ねていくことが期待されます。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:b】

こどもたち一人ひとりにやさしい保育を実現するために、職員は個々の発達や性格をとらえながら、思いを受けとめてこどもに関わっています。こどもたちの発達に応じて指導計画を作成し、期ごとに振り返りをおこなうことで、一人ひとりの状態に応じた保育を実践しています。職員がこどもたち一人ひとりに伝える内容がわかりやすく、保育生活に迷いや不安にならないように配慮し、こどもたちが毎日を楽しく過ごせる環境づくりを目指す姿勢が、計画の作成や行事の企画にも反映されています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもが基本的な生活習慣を身につけることができるように、看護師による年間保健指導計画が年齢別に作成され実施しています。職員や保護者への働きかけも含まれており、園全体でこどもの成長を支える体制が整えられています。年間保健指導計画の振り返りをおこない、歯磨きや手洗いなどの習慣について、こどもたちの発達段階や個々の様子に合わせて適切な時期を見極めながら進める等、こどもの姿に合わせて柔軟に見直しをおこなっています。保育の実践においては、生活習慣をこどもたちの理解につなげるよう、絵カードによる視覚的な支援やタイマーの活用など様々な工夫が見られます。こどもたちが自分でやってみようとする気持ちを大切にしながら、一人ひとりのペースに合わせて援助する姿勢が日々の保育の中に活かされており、計画と実践が連動した取り組みとなっています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:b】

幼児クラスでは、こどもたちが運動会や夏祭り、発表会などの行事で曲や振り付けを自ら考えて進めることができるように職員は保育をおこなっています。乳児クラスでは、職員がこどもたちの興味や流行に合わせて玩具を増やしたり入れ替えたりするなど配慮し、年齢や発達に合わせた室内環境を整えています。また、こどもたちが好きな散歩や戸外活動を活発に取り入れ、様々な体験を通じて主体的に遊びを広げられるよう支援しています。職員からは「主体性を育む保育」について、より深く学び合う機会を増やしたいという意向がありました。今後の更なる発展が期待されます。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

0歳児クラスにおいて、こどもに優しく声をかけたり、目と目を合わせて保育をするなど、丁寧な関わりを大切にし、一人ひとりと向き合う時間を持つことを意識しています。オムツ替えの際も声をかけるなど、1対1で関わることを心がけています。こどもたちの声に応え、抱っこをしたりスキンシップを大切にしています。職員は乳児保育の質を高めるため保育での具体的なエピソードを元に、こども主体の保育をどのように深めていくかの意見交換をして学びを深めています。こどもへの声かけや呼び方など、人権に配慮した関わり方への意識を高めています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

月1回のカリキュラム会議でこどもたちの様子を掘り下げて話し合い、集団行動よりも個別対応が適している場合もあることなど、こどもにとって望ましい関わり方を共有しています。安全に探索活動を楽しめるよう環境を整えながら、一人ひとりの育ちを支える保育もおこなっています。活動の切り替えが難しいこどもへの対応は、職員全体で共有し、他クラスの職員が介入するなど園で協力しあい保育をしています。保護者とは、受け入れの時や連絡帳などを通じての情報交換やイヤイヤ期の対応などに困っていることなどを共有しています。こども一人ひとりの状況に応じた支援を、職員間の連携と保護者との協力によりおこなっています。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

環境構成を工夫し、こどもたちが主体的に遊べるように午前午後ともに、自由な活動保育の時間を設けています。こどもたちの主体性を保ちながら、必要な援助はおこなうものの、仲立ちしすぎないように見守る姿勢を大切にしています。月1回、職員間でカリキュラム会議を開催し、クラス全体の状況報告と個別配慮が必要なこどもについて話し合う時間を確保していますが、現状報告中心の会議になり時間がかかってしまうとのことでした。今後は事前に現状報告を共有しておき、会議では具体的な対応策の検討や実施後の振り返りに重点を置くことで、さらなる保育の充実が期待されます。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

障がいのあるこどもや、配慮の必要なこどもについて個別の指導計画を作成しています。療育機関との連携もおこなっているため、保護者からの相談に応じて療育機関を勧めるなどの支援ができています。個別の指導計画については、現在のこどもの姿と援助内容が記載されています。今後、こどもの目標となる望ましい姿を設定し、具体的なねらいと援助を立てることで、より計画的な支援につながることが期待されます。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

連絡ツールである情報共有アプリを活用して家庭でのこどもの様子について聞き取りをおこない、個々の状況を視診表を基に職員間で共有しています。これにより、一人ひとりのこどもの状況に応じた配慮をおこなうことができています。現在、延長保育の利用者は10名未満と少人数ではありますが、迎えが遅くなるこどもが感じやすい寂しさに配慮し、安心して落ち着いて過ごせる環境づくりに努めています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:b】

保育所児童保育要録を作成し、就学先の小学校へ送付しています。送付した後は、履歴も適切に記録されています。幼保小連携会議に園の職員が参加して、小学校との連携をおこなっています。小学校からの問い合わせには担任が直接対応し、配慮の必要なこどもについて情報共有をおこなっています。就学を見通した取り組みとして、看護師が小学校の保健室の役割について説明するなど、小学校生活への不安軽減を図っています。また、靴の履き方や着替えなど、小学校生活に必要な習慣の定着にも配慮しています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:b】

法人で作成した保健マニュアルおよび川崎市の健康管理マニュアルを活用し、看護師を中心とした健康管理体制を整えています。年間保健指導計画を作成し、感染症予防に関する実践的な研修や、プール活動前のAED研修など、計画に基づいた園内研修を実施しています。予防接種の状況確認については、入園時および年度はじめに実施し、接種漏れがないよう玄関に記録用紙を設置するなどの工夫をおこなっています。また、体調不良で早退や欠席をした場合は、次回登園時に視診や聴き取りをおこなうようにしており、こどもたちの健康と安全を継続的に支えています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:b】

看護師が中心となり、年間保健計画に基づいて内科健診や身体測定を定期的に実施しています。健診結果については「けんこうのきろく」を通じて保護者に知らせ、こどもの成長や健康状態を共有しています。また、全園児が健康診断を確実に受けられるよう、漏れがないか看護師がチェック体制を整えています。これらの健診結果を日々の保育活動に活かし、一人ひとりの健康状態に配慮した保育をおこなっています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

園ではアレルギー対応マニュアルが整備されています。マニュアルでは、アレルギーチェックを調理室から保育士への受け渡す時、配膳する時と複数回おこなって確認し、誤配膳防止に努めています。アレルギー除去食は黄色の食器を使用し、別テーブルでの食事提供など、安全面への配慮がなされています。アレルギー児の個別記録ファイルも整備されています。現在、対象となるこどもは在籍していませんが、今後は、アレルギー対応の研修を定期的に実施し、職員全体で対応手順を確認することが期待されます。重度花粉症のこどもがいた場合には、戸外活動はおこなわず事務所で個別に配慮をしています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

月2回程度の食育活動を実施し、クラスごとに経験させたい内容をカレンダーに記入して計画的に進めています。栄養士との連携もよく取れており、こどもたちの様子に応じた柔軟な対応や、季節感のある献立の工夫など、こどもが食事を楽しめる環境づくりに努めています。乳児クラスでも感覚遊びとして食材に触れる機会を設けており、こどもたちが食への興味や関心を高められるよう工夫しています。周囲の刺激を受けやすいこどもには、パーティションを使用したり別テーブルで食事をするなど、一人ひとりが落ち着いて食事を楽しめるよう個別の配慮をおこなっています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:b】

0歳から2歳児は情報共有アプリを使用して、主食・主菜・副菜等の喫食状況を記録することで、保護者も状況を確認することができています。調理職員が食事介助に関わりながら、こどもたちの好みや食べやすさを直接把握し、献立や調理方法に考慮できるようにしています。月1回の給食会議を開催し、残食状況や課題について話し合い、2週間ごとに同じメニューが提供されるサイクルメニューの仕組みを活用して、同じ内容でも味付けや調理形態の改善をおこなっています。法人の献立を基本としながら、行事食は園の予定に合わせて変更するなど柔軟に対応しています。保育と栄養士との連携が図られており、こどもたちの食事がより充実したものとなるよう取り組んでいます。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:b】

情報共有アプリを活用し、0歳から2歳児は食事や排泄などの詳細な記録を共有しています。保護者からの連絡にも個別に対応し、必要に応じて口頭でも具体的に伝えています。送迎時には保護者との引継ぎや日常の会話を積極的におこない、家庭やこどもの状況を共有することで、信頼関係を築いています。年2回の個人面談や年1回の保育参加を実施し、前半は保育の様子を見学し、後半は一緒に活動に参加する形で保護者との関係づくりに努めています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:b】

保護者からの相談は主に園長が対応し、内容によっては主任職員が対応することもあります。利用者調査では親身に相談に応じている点が高く評価されています。送迎時にも積極的に保護者と関わり、コミュニケーションを図っています。利用者調査から、保護者に対する職員の対応について、言葉遣いを見直す必要性を感じ、「職員の言葉遣い」をテーマにした園全体での研修を設け、保護者対応の質の向上に努めています。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:b】

日々の観察の中で気になる家庭があった場合は、保護者から詳しい状況を聞き取り、園長、主任、看護師で情報を共有しています。必要に応じて職員全体に周知をおこなっています。虐待防止マニュアルを整備し、身体の傷や家庭の状況、欠席時の連絡の有無、入浴の状況、栄養状態や体重の増え方などを確認し、虐待の早期発見・早期対応に努めています。配慮が必要な家庭については、地域の保健師等と定期的に連絡を取り合い、情報共有をおこなうようにしています。また、遅刻や欠席の連絡がなく登園していない場合は、9時半から10時を目安に、園から保護者に確認の電話を入れています。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

法人が作成した等級別の評価シートを活用し、経験年数や等級に応じた目標設定をおこなっています。職員は自分の等級に応じた項目の中から2つを選び、園長と相談しながら目標を立てています。半年に1回振り返りをおこない、上半期と下半期で評価を実施しています。等級が上がるにつれて育成やマネジメントに関する項目が含まれるなど、キャリアパスと連動した評価制度となっており、職員の成長段階に合わせた専門性の向上が図られています。