社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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貴峯荘湘南の丘

2026年03月04日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 公益社団法人神奈川県介護福祉士会

② 施設・事業所情報
名称 貴峯荘湘南の丘 評価対象サービス 2022~ 障害者・児福祉サービス版
対象分野 生活介護, 障害者支援施設(施設入所支援+日中活動事業) 定員 50 名
所在地 254-0064
平塚市達上ケ丘1-9
TEL 0463-31-0617 ホームページ https://kihoso.net
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2005年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人貴峯
職員数
常勤職員:30 名
非常勤職員:6 名
専門職員
看護師:3 名
管理栄養士:1 名
事務員:2 名
理学療法士:3 名
作業療法士:1 名
言語聴覚士:1 名
施設・設備の概要
居室(個室57部屋):食堂、浴室、リハビリ室等

③ 理念・基本方針
<使 命>
利用者の働く場を確保するとともに健康で安心のできる定住拠点を築きます
<基本理念>
・自主
・自立
・安心
・連携
<長期目標>
・生産体制を整備し、就労支援により利用者の働きがい、生きがいの向上に努めます
・日中活動の充実により、利用者満足の達成に努めます
・職員の人材育成により、サービスの質の向上に努めます
・職員が継続して勤務することができるよう介護負担の軽減や業務の効率化の環境整備に努めます
・近隣市民との連携の絆を築くとともに、ボランティアエネルギーに支えられる施設をめざします
<職員・5つの信条>
・支援の個別化
・安心の提供
・人権の擁護
・自己研鑽
・地域社会との連携

④ 施設・事業所の特徴的な取組
〇身体的に重度の利用者が多く、同一敷地内の貴峯荘ワークピア(就労継続支援B型事業所)で就労することは困難な利用者がほとんどである。日中は、利用者一人ひとりに合わせたリハビリテーションや散歩、カラオケ、創作活動、サークル活動(絵画、陶芸)、ボランティアによる紙芝居や本の読み聞かせなど、利用者自身が選んで、楽しみながら参加している。
〇利用者の高齢化や障害の重度化が進み、入院後退院できず退所に至るケースも多く、新規利用者が集まらない状況がある。
利用者の減少は収入減、収入の悪化につながることから、昨年度より、法人全体で「障害種別拡大検討プロジェクト」を設置して、利用者の拡大と対応を検討している。「障害種別拡大検討プロジェクト」は、法人内の課長補佐以上が参加し、月2回程度開催している。事業所全体が身体障害者を対象にスタートしていることから、受け入れの種別拡大を念頭に置き、今年度、知的障害者施設に職員を体験研修で派遣している。また、相談支援事業所との連携を深める他、強度行動障害などの研修参加も予定している。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2025/06/02(契約日) ~2026/02/12(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(2018年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ◇事業所の特色や努力、工夫していること、事業所が課題と考えていること等
〇常時介護を必要とする主に身体に障害のある利用者が、2、3階の居室で生活を送っている。利用者の平均年齢は60歳を超え、70歳以上の方が4分の1となっている。また、在籍年数が15~20年になる利用者が半数以上生活している。短期入所の受け入れも行っている。
〇日中活動検討委員会により、利用者のニーズを把握して、日中活動のメニューを増やしている。3ケ月に1回、日中活動検討委員会による聞き取りのアンケート調査を行い、ボーリングをやりたい、買い物に行きたいなどの希望を利用者から聞いている。利用者個々のニーズは、個別支援計画書に記載して実行している。利用者は日中、興味のあることに参加している。施設行事の夏祭りやカラオケ大会、クリスマスなど、利用者の多くが楽しんでいる。日中活動には参加せず、一人で自室で本を読んでいる利用者もいる。
〇利用者の希望と意向を尊重している。本を読んでもらいたいという希望者には、ボランティアによる読み聞かせを行っている。パソコンで調べものをしたい、携帯電話を持ちたいとの希望も多く、男性の3分の1は携帯電話を所持している。新型コロナウィルスの流行期は、地域のお祭りなどに行くことができなくなってしまったが、第五類移行後は、地域の行事などへの参加を再開し、施設の行事として、旅行や花見、買物など、社会に出ていく機会を設けている。
〇非常勤の理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を配置して、必要な利用者にリハビリテーション計画を作成して、機能訓練を行っている。平行棒を使用しての歩行訓練やマットに横になって足の可動域の訓練、言語聴覚士には嚥下の状態を見てもらうなど、利用者個々の状況に合わせてリハビリを実施している。また、月1回、利用者を対象に機能訓練指導会を開催し、理学療法士や作業療法士から、日常生活訓練の指導を行っている。
〇職員は、利用者を良く知ること、利用者と話すことを重要と考えて支援にあたっている。特に利用者と共に過ごす日中活動や入浴場面などの時間を大切にしながら、利用者のニーズを知り、職員間で共有して支援している。また、月1回昼食の前に、利用者の意見や希望を聞くフロア会議を開催し、カラオケ大会をどのようにするか、日中活動の内容などの意見を聞く機会を設けている。
〇利用者の約半数は、言葉によるコミュニケーションが可能だが、言葉でのコミュニケーションが困難で、職員の声掛けに「うー」などの声で答える利用者も多い。トーキングエイドを使用して、コミュニケーションを行う利用者もいる。また、言葉だけでなく表情で、嬉しい、嫌などを表現する利用者など、一人ひとり表現方法が異なり、職員は個々の特性をよく理解しながら、コミュニケーションを図っている。コミュニケーションは利用者支援の重要な手段と認識し、職員は積極的に利用者に話しかけている。
〇食事は業者に業務委託している。2ケ月に1回給食委員会を開催し、委員会には利用者の代表も参加し、利用者の希望を聞き取って、おいしく食べてもらえる工夫をしている。毎月の行事食やパンやピザのセレクト食、寿司職人によるお寿司の日など、利用者が楽しんで食事をしている。常食や一口食、刻み食、ソフト食、ミキサー食などを用意して、利用者の状況に応じて提供している。
身体状況に合わせ、一般浴と機械浴で週3回入浴している。
〇4階の食堂からは、正面に富士山や周りの山々を眺めることができる。施設の周りには花壇があり、緑の多い環境作りに心がけている。浴室の外には緑の木々が植えられ、窓が広く露天風呂のような雰囲気がある。月1回、全職員で窓ガラスや利用者のベッド下などを一斉に掃除して、安全で心地よい環境作りを行っている。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 第三者評価を受審することで、施設運営全体について、職員自らが自己点検を行い、第三者での立場での訪問調査等は大変有意義であった。このことは受審した職員のみならず、施設運営に関わるすべてのスタッフで共有し、よりよい施設運営に活かしていきたい。
 総評での利用者の高齢化・日中活動の充実・リハビリテーションの充実とともに、利用者の希望や意向に沿った支援の充実等の評価については、今後とも引き続き充実させていく必要を改めて認識させられた。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

法人の基本方針や職員倫理綱領、職員・5つの信条、職員行動指針を記載した「貴峯で働くあなたへ」という職員ハンドブックを、全職員に配布し周知している。新しい職員には、オリエンテーション時に配布して説明を行っている。現在の職員ハンドブックは、2023年に幹部職員が中心になり、作成している。年度初めの業務連絡会で、施設長から説明を行い、その後、月1回開催する業務連絡会で、職員倫理綱領や職員行動指針などを、項目ごとに職員間で読み合わせを行っている。家族には、毎年4月の法人合同の家族説明会で、理事長や施設長、支援部長から基本方針などの説明を行っている。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

社会福祉事業全体の動向については、市内の施設長会や県の障害者施設協議会に施設長が出席し、また、必要に応じてインターネットを活用して把握している。全国身体障害者施設協議会からも、情報を得るようにしている。年度初めには、全職員を対象に、「理事長メッセージ」を発信し、前年度の収支など、経営状況を説明している。月1回の業務連絡会では、理事会での検討内容を、職員に説明している。事業全体で、新規利用者が集まらない状況があり、収入の悪化につながるため、昨年度より法人全体で「障害種別拡大検討プロジェクト」を設置して、対応を検討している。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

新規利用者の受け入れ拡大のため、「障害種別拡大検討プロジェクト」を設置している。プロジェクトでは、市内の知的障害者施設への職員派遣研修を実施している。知的障害者支援の実際を見て、スキルを高めている。そして、業務連絡会で研修報告を行い、職員間で共有している。最近では、総合病院から相談を受け、退院後の生活の場所として、入所につながるケースがあった。障害の特性はさまざまで、受け入れが難しいケースもあるが、職員間で共通の理解を持って、支援できるよう取り組んでいる。利用者の高齢化や障害の重度化が進んでいることから、専門病院の理学療法士を招いて研修を行っている。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

平成21年より、法人全体で5ケ年の「中期行動計画」を策定し、現在、第四次中期行動計画の2年目に入っている。計画の内容は、法人の理事や施設長、事務長、支援部長、課長で作成している。事業計画の冒頭には、各部門で定めた「重点目標」と「具体的な取り組み」を明記している。第四次中期行動計画の2年目の取り組みとして、貴峯荘湘南の丘では、重点目標1:高齢化・障害の重度化に対応できるように支援を充実する、重点目標2:日中の過ごし方の検討、重点目標3:利用者の確保に向けての研究の3点をあげている。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

第四次中期行動計画に基づき、重点目標を定めて、事業計画書に記載している。貴峯荘湘南の丘では、重点目標1:高齢化・障害の重度化に対応できるように支援を充実する、重点目標2:日中の過ごし方の検討、重点目標3:利用者の確保に向けての研究の3点をあげ、それぞれの具体的な取り組みを掲げている。進行を管理するとともに、職員自身が1年間の振り返りを行っている。3年前、建物の大規模修繕で外壁や手すり、冷暖房の整備を行い、空調管理が一括管理から各居室での管理になり、利用者一人ひとりが好きな温度で生活を送ることができるようになっている。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

新年度の事業計画は、職員が1月から振り返りを行い、職員全体で内容を検討している。貴峯荘湘南の丘では、事業計画の重点目標について3ケ月に1回、進捗状況を評価している。支援部長と各フロアの職員による実行委員会により、利用者支援に関わる重点目標について、確認、評価し、今後に向けて修正し、取り組み内容を職員間で共有している。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、利用者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

事業計画書と事業報告書は、利用者と家族に配布している。家族には4月に開催する法人合同の家族説明会で、資料を配布して説明している。家族も高齢化し、家族説明会に参加できる人数が減少している。不参加の家族には、資料を郵送している。利用者に対しては、2階、3階のそれぞれのフロアで、計画の内容を口頭で説明し、希望する利用者には資料を配布している。年2回、9月と1月に発行する法人の広報誌「貴峯だより」にも、取り組の内容を掲載し、理解が得られるようにしている。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

今年度より導入している職員考課制度では、職員一人ひとりが課題を把握し、業務の改善につながるよう取り組んでいる。はじめは職員にも戸惑いがみられたが、半年が経過し、職員考課制度は定着しつつあると感じている。個別支援計画の作成時には、利用者に聞き取りを行い、本人の意向を確認するようにしている。利用者の約6割が60際以上になり、入退院が多いことや、職員の定着率も厳しい状況にあり、利用者支援の課題になっている。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

昨年度までは、施設で作成した「自己点検シート」により、職員一人ひとりが振り返りを行っていた。今年度、職員考課制度を導入し、それぞれの目標に対し自己評価し、課長補佐以上による一次評価、施設長による二次評価へとつなげている。職員間で課題の共有がしやすくなり、評価結果の見える化も進んでいる。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

施設長は主任以上の管理職と定期的に打ち合わせを行い、施設運営を担っている。月1回、業務連絡会やスタッフ会議に出席し、各委員会の活動が計画的に進行しているか確認し、課題に対して指示を出している。また、事業継続計画を整備し、感染症や災害発生時の対応を明確にしている。貴峯荘湘南の丘の施設長不在時には、支援部長が代行して職務にあたっている。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

市の施設長連絡会議や障害者施設協議会に施設長が参加し、遵守すべき法令等を正しく理解するよう努めている。月1回、開催する業務連絡会では、法人が策定した職員倫理綱領や職員行動指針の読み合わせを行い、法令遵守の意識の徹底を図っている。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

毎月開催する業務連絡会やスタッフ会議には、施設長が出席している。会議では、1ケ月間の振り返りや理事会での決定事項などを資料にまとめ、職員に配布している。支援上の課題についても、対応方法や記録内容などについて具体的に指示し、職員との情報共有に取り組んでいる。職員研修については、昨年度は法人内研修を16回開催し、延べ340人が受講している。オンラインによる外部研修は、延べ194人が受講している。研修の取りまとめは、支援部長を中心に研修委員会が行っている。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

理事会の参加時に、経営状況などの把握を行い、業務連絡会で職員に必要な情報を周知している。利用者との関わりでは、毎朝、2、3階のフロアを巡回して、利用者の様子を確認したり、利用者と会話をする機会を作っている。利用者から、施設長に直接不満を訴えることもある。また、職員の状況なども確認し、必要に応じて介入している。職員とは、何でも言える、いつでも相談ができる関係を作り、職員が働きやすい環境を整えることに配慮している。何かあった時は、時間を置かずに早めに対応し、利用者や職員の負担を軽減するよう努めている。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

法人全体で採用の窓口を一本化し、総務部長が職員の募集を担当している。法人のホームページに職員募集を掲載するとともに、ハローワークや人材紹介会社を活用して、職員の確保に努めている。現在、職員の欠員があり、職員の定着にも問題がある。資格取得のための奨励制度を設け、実務者研修の費用や初任者研修の費用を6割負担し、人材の育成に努めている。新しい職員には面接の機会を多く持ち、指導方法などを確認し、精神的な部分をフォローするようにしている。今年度よりスタートした職員考課制度により、人材の育成に取り組んでいる。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

今年度より導入している職員考課制度により、職員一人ひとりの能力や状態を把握し、適正な評価に基づく配置や昇給などを体系化するよう取り組んでいる。また、職員が自己研鑽に努め、行動力を強化することを目指している。施設として期待する職員像は、職員考課制度の中で明確化している。施設長としては、完璧な能力を目指すのではなく、協調性があり、いろいろな面で協力ができる職員であってほしいと考えている。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

新任職員には、試用期間中の最初の1週間に1回、その後は、1ケ月に1回の面接を行っている。また、職員とは必要に応じて、面談の機会を持つようにしている。日々、施設長が施設内を巡回し、職員が話しやすい環境を作り、職員の意向の把握に努め、働きやすい職場作りを行っている。シフト表は、職員の状況に配慮して作成している。有給休暇の取得は法人全体で把握し、柔軟に対応できるようにしている。月1回、嘱託の臨床心理士によるメンタル相談があり、利用者や職員と面接している。必要と思われる職員には、臨床心理士との面接をすすめている。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員考課制度の導入や取り組みにより、職員が1年間の目標を立て、その達成度について自己評価している。職員一人ひとりの能力や意欲、支援などを日々観察する中で、必要に応じて施設長面接を行い、年1回は定期的に面接を行うようにしている。目標の達成に向け、意識の共有を図り、職員一人ひとりの育成につなげている。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

介護福祉士などの資格については、法人として資格取得を推奨し、費用を助成する制度を整えている。また、全職員を対象にして、階層別研修や専門研修を行っている。その他、専門機関のオンライン研修を活用し、希望に応じた研修を受講できるようにしている。支援部長を中心とした研修委員会が研修アンケートを実施し、希望する研修の把握を行い、外部研修の参加者の人選などを調整している。職員の研修の参加に、偏りが生じないよう留意している。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

職員アンケートを実施し、希望に添えるようにして、職員の育成に努めている。また、新任職員は経験に合わせ、特定の職員が付き1~3ケ月のOJT研修を実施している。会議室などを使用し、オンライン研修に参加できるようにしている。研修の参加後は研修報告書を提出し、必要に応じてスタッフ会議で伝達研修を行い、職員間で内容を共有している。また、年度末には、1人15分の時間で、研修発表を行っている。

【20】Ⅱ-2-(4)-① 実習生等の福祉サービスに関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

以前は介護の専門学校と連携し、学生が2名、1週間程度の実習に来ていたが、5年前の新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、現在は実習生の受け入れは行っていない。法人内の別の事業所、地域支援センターや通所事業所などでは、学校と連携し希望する実習生の受け入れを行っている。実習生や学校の意向に沿った実習が受けられるよう配慮している。今後、地域支援センターで社会福祉士の実習生の受け入れに向けて、実習指導者研修を受講する予定がある。貴峯荘湘南の丘でも、依頼があれば、実習生の受け入れを行うことを考えている。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

法人のホームページを活用し、事業計画や決算報告など、運営状況の情報を公開し、運営の透明性を確保している。福祉サービス第三者評価の受審結果の公表も行っている。法人の広報誌「貴峯だより」を年2回発行している。広報誌には、事業計画や決算報告を掲載し、家族や利用者、関係機関に配布し、運営の透明性に取り組んでいる。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

毎年、税理士による外部会計監査を実施し、内容をホームページで開示し、公正かつ透明性の高い適正な経営・運営に取り組んでいる。税理士から経理上の処理の仕方や決算の指導などのアドバイスも合わせて受けている。法人の監事による監事監査を毎年5月に実施し、事業運営や財務処理について理事会で報告している。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

地域との交流は、法人の職員倫理綱領や職員行動指針に明示している。地域で開催される七夕まつりには、ボランティアを活用し、利用者が参加している。法人の夏祭りは、地域の方々を招待し、高校生や大学生、ボランティアの協力を得て実施している。地域の方々に向けて、地区公民館や地区社会福祉協議会に案内のチラシを掲示している。利用者の生活の質の充実のため、月1回の訪問美容や訪問理容、年2回の衣類販売を、地域資源を活用して実施している。行事の開催はその都度、ポスターやチラシを作成し、利用者に周知している。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

ボランティア受け入れに関する指針を整備し、支援部長を担当として、ボランティアの受け入れを行っている。利用者支援や行事の協力ボランティアを受け入れ、事前に内容や回数などの打ち合わせ行い、ボランティア保険に加入している。現在は、紙芝居に2名、陶芸サークルに2名、絵画サークルに2名のボランティアが活動している。ボランティアの活動は、利用者にとって、職員以外の人と関わる機会となっている。今年度、11月に職場体験で地域の中学生2名を受け入れ、学校教育にも協力している。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 福祉施設・事業所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

地域の社会資源や医療関係や行政機関などをリスト化している。また、リストは緊急時対応表として、職員に示している。市内の障害者福祉団体などと連絡を取り、情報共有を行っている。また、県や国レベルの関係機関や団体とも情報共有を行っている。市で開催される「市長に要望を伝える会」には、施設長が参加して情報を提供している。近隣の消防署には、防災訓練などで協力を依頼している。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:b】

地区町内会に加入し、地域とつながりを持つようにしている。市内の障害者福祉団体や市、市社会福祉協議会などの関係機関と連携を取り、情報を共有するとともに、地元自治会、地区社会福祉協議会など、地域で開催される交流活動、地区レクリエーション大会などに参加し、地域の福祉ニーズの把握に努めている。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

地元自治会や地区社会福祉協議会、学校などに呼びかけ、今年度から地域交流スペースを使って、法人全体で「子ども食堂」を開催している。学校の夏休みに3回開催し、1回に40名ほどの利用があり、毎回、好評であった。12月の冬休みにも開催し、今後も継続していく予定でいる。また、身寄りのない高齢者の終身サポート検討プロジェクトを設置し、法人としての公的事業への取り組みを検討している。市と防災などにおける障害者の緊急受入れに関する協定を結んでいる。マイナンバーの出張申請会場として場所を提供し、地域の方々に利用してもらったこともある。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 利用者を尊重した福祉サービス提供について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

法人として、職員倫理綱領や職員行動指針を整備している。また、幹部職員を中心に職員ハンドブック「貴峯で働くあなたへ」を作成し、職員に具体的な内容を示している。研修については、年間の計画に沿って実施する他、オンライン研修も活用し、研修会場までの移動の時間がかからないことから、職員も積極的に参加している。資格取得については、助成制度を設けている。利用者の尊重や基本的な人権への配慮について、半年に1回、評価を行っている。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 利用者のプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。

【第三者評価結果:a】

法人として、職員倫理綱領や職員行動指針を整備している。また、幹部職員を中心に職員ハンドブック「貴峯で働くあなたへ」を作成し、職員に具体的な内容を示している。利用者の居室は全室個室で、プライバシーが確保できる環境となっている。利用者の身体状況に合わせて選択できるように、浴室を改修している。また、浴室の外に庭を作り、入浴時に眺めて、楽しめるよう工夫している。写真の掲載や、映像の撮影については、利用者本人や家族に、事前に可否の確認を取って行っている。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して福祉サービス選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

各階に組織図を掲示し、職員の写真を貼って、利用者にわかるようにしている。事業所の利用希望者には、わかりやすく説明しながら、職員がフロアを案内している。契約の際にも、重要事項説明書を説明して、同意を得ている。短期利用の部屋も用意し、見学することができる。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 福祉サービスの開始・変更にあたり利用者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

サービスの開始や変更時には、支援会議や個別支援会議を開催している。通常は6ケ月に1回、新規利用や状態に変化が見られた時は短い期間で、アセスメントを行い、支援会議などを開催して個別支援計画を作成している。利用者や家族には、伝わりやすい言葉で内容を説明している。計画書の作成時には、担当職員が利用者から事前の聞き取りを行っている。その際には、以前のことを思い出すよう話しかけを行い、内容がわかるようにしている。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 福祉施設・事業所の変更や家庭への移行等にあたり福祉サービスの継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

個別支援計画の作成時には、支援会議を開催して、利用者本人から他施設への移行の希望などを確認している。本人から移行の希望があり、家族も同意した場合は、相談支援員と連携してその後の対応を行っている。数年間に、2名の利用者が他施設に移行している。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

日頃より、利用者の話をよく聞き、満足度を確認して記録に残している。職員は記録の内容を確認し、日々の支援に活かしている。また、月1回、フロア会議を開催し、職員間で情報を共有している。家族とも連絡を取り合い、利用者の状況や希望を共有している。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

苦情解決責任者や苦情受付担当者を明記し、苦情解決の仕組みを施設内に掲示している。また、第三者委員の名前と写真も掲示して、いつでも苦情を受け止める体制を整えている。相談内容は真摯に受けとめ、迅速に対応するようにしている。苦情解決は法人全体で取り組み、年間の受付件数や内容は、事業報告書で報告している。昨年度、意見・要望の受け付けはあったが、苦情の受け付けは1件もなかった。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 利用者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、利用者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

利用者から、「話を聞いてほしい」と相談があった場合は、担当職員が居室や面談室などで対応している。また、日頃から、利用者が話しやすいよう声かけを行っている。相談の内容は必要に応じて、スタッフルームの業務連絡ノートに記入し、また、記録システムの「ケアカルテ」にも記録して職員間で共有している。内容によって、月1回開催するスタッフ会議にあげ、課題を解決している。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 利用者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

日常の生活に関する相談や、外泊などの具体的な相談まで、担当の職員が話を聞くことが多い。判断に迷う時は、必ず上司に報告、相談している。また、内容によって、スタッフ会議で検討するようにしている。苦情対応のマニュアルを整備し、職員ハンドブック「貴峯で働くあなたへ」にも苦情解決の仕組みを掲載し、職員に周知している。玄関に意見箱を設置し、担当者が内容を確認して対応している。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

3ケ月に1回、法人全体のリスクマネジメント委員会を開催し、施設内で起きた事故やヒヤリハットを検証している。結果はスタッフ会議で報告し、職員間で内容を共有している。また、利用者の体調不良による救急搬送の事例から、緊急時対応マニュアルを見直し、救急搬送時に必要なものをスタッフルームに用意して、すぐに持ち出せるようにしている。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における利用者の安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

感染症が発生した場合は、その都度、感染症対策委員会を開催し、具体的な対応につなげている。定例の感染症対策委員会も、年4回開催し、手洗いやうがい、手指消毒、換気、共有部分の消毒など、感染症予防に努めている。毎年、感染症防止の研修会を開催し、直近では新型コロナウィルスの研修を、連携病院の協力を得て実施している。感染症防止研修では、食中毒やノロウイルスの対策や処理方法などの共有化を図っている。研修に参加できなかった職員は、ビデオを視聴してレポートを提出している。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における利用者の安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

法人が策定した「自然災害発生時における事業継続計画や「総合防災マニュアル」により、防災訓練などに取り組んでいる。今月は、避難訓練と炊き出しの訓練を予定している。備蓄の食材は、期限内に利用して循環するように計画している。利用者及び職員の安否確認については、連絡網を作成し、名簿はスタッフルームに置いている。また市と連携し福祉避難所として登録する他、警察署や消防署、自治会とも連携して、災害に備えている。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 提供する福祉サービスについて標準的な実施方法が文書化され福祉サービスが提供されている。

【第三者評価結果:a】

標準的な実施方法は、法人の各サービス提供にかかる運営規程とともに、職員ハンドブック「貴峯で働くあなたへ」にまとめている。利用者の権利擁護に関することも、職員ハンドブックに載せ、研修も行っている。利用者に対する言葉遣いなど、不適切な表現については、個別に指導している。標準的な実施方法については、業務連絡会やスタッフ会議で適宜、話し合い、職員間で共有している。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

支援内容などを、毎月開催する業務連絡会やスタッフ会議などで検討している。利用者の退院直後などは、必要に応じて開催するケースカンファレンスなどで検討し、支援会議や個別支援会議に反映している。標準的な実施方法については、業務連絡会やスタッフ会議で適宜、話し合い、内容を修正している。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別支援計画を適切に策定している。

【第三者評価結果:a】

年2回、個別支援計画の見直しの時にアセスメントを行い、記録に残してる。所定のアセスメントシートを使用して、利用者本人と担当職員、サービス管理責任者が支援会議を開催し、本人の意思を確認している。その後、個別支援会議を開催し、多職種による協議を行っている。最近は高次脳機能障害の方が多くなり、対応に苦慮するケースが増えている現実がある。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

6ケ月ごとに、個別支援計画の評価、見直しを行っている。ただし、新規の利用者には、3ケ月が経過した段階で、評価、見直しを行っている。評価、見直しに際しては、利用者本人と担当職員、サービス管理責任者で支援会議を開催して、本人の意向を確認して、内容を記録している。その後、個別支援会議を開催して、多職種の意見を集約し、個別支援計画を作成している。個別支援計画は、本人や家族の同意を得ている。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 利用者に関する福祉サービス実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

日々の支援記録は、パソコンの介護記録システム「ケアカルテ」に入力している。「ケアカルテ」は、システムのネットワークの活用により、関係部門との情報共有を図っている。記録については、書き方の研修を開いている。日々の支援も「個人記録」として「ケアカルテ」に記録し、支援会議や職員会議で記録内容について、職員間で共有を図っている。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 利用者に関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

法人の作成した個人情報保護規程や文書管理規定により、記録類の管理体制を確立している。利用者の記録やファイルはスタッフルームの書庫に置き、パソコンのデータのセキュリティについては、職員ごとにパスワードを設定して管理し、情報漏えいの防止に取り組んでいる。


評価結果内容評価

A-1 利用者の尊重と権利擁護
【A1】A-1-(1)-① 利用者の自己決定を尊重した個別支援と取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は、利用者を良く知ること、利用者と話すことを重要と考えて支援にあたっている。特に利用者と共に過ごす日中活動や入浴場面などの時間を大切にしながら、利用者のニーズを知り、職員間で共有して支援している。また、月1回昼食の前に、利用者の意見や希望を聞くフロア会議を開催し、カラオケ大会をどのようにするか、日中活動の内容などの意見を聞く機会を設けている。言葉で決められない利用者は、職員が表情や態度から、利用者の思いを確認している。

【A2】A-1-(2)-① 利用者の権利擁護に関する取組が徹底されている。

【第三者評価結果:a】

貴峯荘全体の基本方針として、利用者の権利を守ることを第一に上げ、職員倫理綱領や職員行動指針に明文化し、職員ハンドブックにも記載している。職員の採用時だけでなく、月1回開催する職員連絡会でも、職員倫理綱領などの読み合わせを行っている。また、「身体拘束等適正化のための指針」や「虐待防止のための指針」などの研修では、ミニテストを行っている。セクハラやパワハラの研修は、オンライン(zoom)で行っている。平塚の後見センターから外部講師を招いて、成年後見制度の研修も実施している。

A-2 生活支援
【A3】A-2-(1)-① 利用者の自律・自立生活のための支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

日々の生活の中から、利用者が考えていること、できること、困難なことなどをアセスメント表に記載し、それをもとに利用者本人、サービス管理責任者、担当職員が話し合い、個別支援計画を作成している。障害の重度化が進み、食事の全介助が必要な利用者が数人おり、その方に合った支援を提供している。入浴も、機械浴の利用が多くなってきている。業務連絡会やスタッフ会議、ケースカンファレンスなどを行い、利用者一人ひとりに配慮した支援内容を検討し、一人ひとりに対応した支援を行っている。日中活動では、好きなことを積極的に行なえるよう、メニューを揃え、自立に向けた支援を行っている。現在、自分自身でできていることを継続できるよう、見守りを支援の基本としている。

【A4】A-2-(1)-② 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

利用者の約半数は、言葉によるコミュニケーションが可能だが、言葉でのコミュニケーションが困難で、職員の声掛けに「うー」などの声で答える利用者も多い。トーキングエイドを使用して、コミュニケーションを行う利用者もいる。また、言葉だけでなく表情で、嬉しい、嫌などを表現する利用者など、一人ひとり表現方法が異なり、職員は個々の特性をよく理解しながら、コミュニケーションを図っている。コミュニケーションは利用者支援の重要な手段と認識し、職員は積極的に利用者に話しかけている。

【A5】A-2-(1)-③ 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

利用者からの相談は、支援部長が内容を聞いて振り分けている。日常の生活に関することは担当者、身体状況の相談は理学療法士、社会的な相談は相談員が担当している。解決策は会議の中で検討している。食事を食べきれないで困っているなど、日常生活の相談ごとが多く、障害の重度化が進んでいることから、地域移行の相談はほとんどない。相談体制を整え、相談内容は記録して職員間で共有している。

【A6】A-2-(1)-④ 個別支援計画にもとづく日中活動と利用支援等を行っている。

【第三者評価結果:a】

日中活動検討委員会により、利用者のニーズを把握して、日中活動のメニューを増やしている。3ケ月に1回、日中活動検討委員会による聞き取りのアンケート調査を行い、ボーリングをやりたい、買い物に行きたいなどの希望を利用者から聞いている。利用者個々のニーズは、個別支援計画書に記載して実行している。利用者からは、カラオケや映画鑑賞、外出などのニーズが多い。利用者は日中、貼り絵やカレンダー作り、削り絵、ボランティアによる本の読み聞かせ、陶芸、紙芝居など、興味のあることに参加している。施設行事の夏祭りやカラオケ大会、クリスマスなど、利用者の多くが楽しんでいる。日中活動には参加せず、一人で自室で本を読んでいる利用者もいる。

【A7】A-2-(1)-⑤ 利用者の障害の状況に応じた適切な支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

身体障害や知的障害、精神障害、先天性の障害、事故や病気の後遺症など、さまざまな障害特性を理解するため、職員はスキルの向上に努めている。利用者の最高齢は85歳で、高齢化が進んでいる。全体的に筋力低下が見られることから、機能訓練に力を入れ、筋力の維持に取り組んでいる。また、介護が必要な方が増えてきており、研修を行うとともに、介護福祉士などの資格取得に取り組んでいる。利用者への支援の検証や状況を共有するため、介護記録システム「ケアカルテ」を導入して活用している。利用者は皆落ち着いて生活しており、行動障害などが見られる利用者はいない。

【A8】A-2-(2)-① 個別支援計画にもとづく日常的な生活支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

食事は業者に業務委託している。2ケ月に1回給食委員会を開催し、委員会には利用者の代表も参加し、利用者の希望を聞き取って、おいしく食べてもらえる工夫をしている。毎月の行事食やパンやピザのセレクト食、寿司職人によるお寿司の日など、利用者が楽しんで食事をしている。常食や一口食、刻み食、ソフト食、ミキサー食などを用意して、利用者の状況に応じて提供している。
身体状況に合わせ、一般浴と機械浴で週3回入浴している。最近は機械浴を利用する方が多くなってきている。排泄も利用者の状況に応じて、一部介助や全介助で対応し、移乗やおむつの介助を行っている。同性介助を基本としているが、職員の男女比から、本人の了解のもと、男性利用者が異性介助で入浴する場合がある。"

【A9】A-2-(3)-① 利用者の快適性と安心・安全に配慮した生活環境が確保されている。

【第三者評価結果:a】

4階の食堂からは、正面に富士山や周りの山々を眺めることができる。施設の周りには花壇があり、緑の多い環境作りに心がけている。浴室の外には緑の木々が植えられ、窓が広く露天風呂のような雰囲気がある。月1回、全職員で窓ガラスや利用者のベッド下などを一斉に掃除して、安全で心地よい環境作りを行っている。また、月1回、環境美化週間を設け、グリーンカーテンや散歩ロードなどの清掃を、各フロアから職員が出て行っている。利用者の居室は、利用者とコミュニケーションを取りながら整理している。車椅子も利用者のベッドでの休憩時間の間に一斉に清掃し、清潔を保っている。防犯カメラは玄関に設置している。

【A10】A-2-(4)-① 利用者の心身の状況に応じた機能訓練・生活訓練を行っている。

【第三者評価結果:a】

非常勤の理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を配置して、必要な利用者にリハビリテーション計画を作成して、機能訓練を行っている。平行棒を使用しての歩行訓練やマットに横になって足の可動域の訓練、言語聴覚士には嚥下の状態を見てもらうなど、利用者個々の状況に合わせてリハビリを実施している。また、月1回、利用者を対象に機能訓練指導会を開催し、理学療法士や作業療法士から、日常生活訓練の指導を行っている。

【A11】A-2-(5)-① 利用者の健康状態の把握と体調変化時の迅速な対応等を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

看護師が利用者の健康状態を確認している。また、毎日の検温や入浴時の処置なども担当している。年2回、利用者の健康診断を実施し、毎週水曜日には嘱託医の往診があり、健康状態を確認している。歯科治療の希望者は、歯科医師が来所して治療を行っている。利用者の体調に変化があったときは、速やかに協力医療機関に連絡して対応する体制を整えている。職員ハンドブックに、「主な疾病別緊急対応について」を記載している。職員ハンドブックは、全職員が所持している。

【A12】A-2-(5)-② 医療的な支援が適切な手順と安全管理体制のもとに提供されている。

【第三者評価結果:a】

吸引や胃ろうなど、医療的支援が必要な利用者はいない。医療的支援が必要な利用者は、医療機関で対応してもらうことを方針としている。吸引など医療的支援ができる介護福祉士もいるが、実際には行っていない。緊急時の対応については、職員ハンドブックにより、速やかに病院に搬送する体制を整えている。

【A13】A-2-(6)-① 利用者の希望と意向を尊重した社会参加や学習のための支援を行っている。

【第三者評価結果:b】

利用者の希望と意向を尊重している。読書が好きな人は居室で本を集中して読んでいる。本を読んでもらいたいという希望者には、ボランティアによる読み聞かせを行っている。パソコンで調べものをしたい、携帯電話を持ちたいとの希望も多く、男性の3分の1は携帯電話を所持している。新型コロナウィルスの流行期は、地域のお祭りなどに行くことができなくなってしまったが、第五類移行後は、地域の行事などへの参加を再開し、施設の行事として、旅行や花見、買物など、社会に出ていく機会を設けている。

【A14】A-2-(7)-① 利用者の希望と意向を尊重した地域生活への移行や地域生活のための支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

利用者から地域での生活の希望があった場合には、個別支援会議を開催し、相談支援員や家族と話し合い、関係機関とも連携しながら希望に添えるように支援していく体制を作っている。10数年前に、一人暮らしに移行した方がいたが、現在は障害の重度化が進んでいるためか希望者はいない。

【A15】A-2-(8)-① 利用者の家族等との連携・交流と家族支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

利用者の体調に変化があった時には、担当者から家族に連絡している。その後は、治療などの経過報告を行っている。年1回、家族説明会を開催し、家族から意見を聞いている。また、年2回、法人全体で広報誌を発行し、イベントの様子など、写真を掲載して知らせている。利用者の高齢化が進んでいるが、家族も高齢化が進み、面会も少なくなってきている。新型コロナウィルスの流行後は、外出や外泊ができる方には、抗体検査を行いながら対応している。

A-3 発達支援
【A16】A-3-(1)-① 子どもの障害の状況や発達過程等に応じた発達支援を行っている。

【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】

障害者の入所支援の施設のため、評価外とする。

A-4 就労支援
【A17】A-4-(1)-① 利用者の働く力や可能性を尊重した就労支援を行っている。

【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】

障害者の入所支援の施設のため、評価外とする。

【A18】A-4-(1)-② 利用者に応じて適切な仕事内容等となるように取組と配慮を行っている。

【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】

障害者の入所支援の施設のため、評価外とする。

【A19】A-4-(1)-③ 職場開拓と就職活動の支援、定着支援等の取組や工夫を行っている。

【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】

障害者の入所支援の施設のため、評価外とする。