レモンハイツ
評価結果報告書
| 評価機関名 | 株式会社フィールズ | ||
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| 評価対象事業所名 | レモンハイツ | ||
| 評価対象種別サービス | 共同生活援助(障害者グループホーム) | ||
| 設立年月日 | 2001年10月01日 | ||
| 経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人県央福祉会 | ||
| ③ 理念・基本方針 | 法人の理念や行動指針に基づき、利用者の人権を尊重した支援を行っています。 レモンハイツは、利用者の皆さんが地域の中で安心してより充実した生活が送れるようそれぞれの人に必要な支援を行い、一緒に生活する方々とよい関係で過ごせるように協力しています。そのために、日々の支援を通して利用者の理解を深め、それぞれのニーズを受けとめています。そして持っている力を発揮しより自立した生活が送れるよう支援しています。また季節の行事や利用者が楽しめる工夫を取り入れています。職員は研修等を通してスキルアップに努め、より良い利用者支援につなげています。また、風通しが良く、気持ちよく働ける職場をめざしています。 |
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| ④ 施設・事業所の特徴的な取組 | 普段の食事に関しては、朝は職員が調理し、夕はどこかに一部手作りのものや季節の果物などを入れています。栄養のバランスや彩りを考えた食事を心がけています。また、それぞれの利用者に合わせ、食べやすい食材の形態やメニュー、器などに配慮しています。 利用者の誕生日のお祝いや季節に合わせたイベントも行っています。誕生日のメニューは、その月に誕生日の利用者の好みに合わせ普段と違うメニューでお祝いしています。行事は、食事や飾りなどで季節を感じられるようにしています。正月飾りやお節料理、節分の豆まき、七夕の短冊、ハロウィンやクリスマスなど、一年を通して季節に合わせた活動を行い、旬の食材やその時期に合わせた料理などを提供しています。 余暇活動としてレクレーションを行う日もあります。利用者が参加し、楽しめることを意識して内容を考えています。特に食に関することは好きな方も多く、作る過程に普段関わることが少ないため、一緒に料理やお菓子作りを行います。完成したものを食べると、いつも以上においしさとうれしさが感じられます。食以外でも、こいのぼり、クリスマスなど季節に合わせたものを作ってホーム内を飾るなど、何かを自分好みに作る支援を行っています。 普段はホーム内でともに生活していても一緒に何かをすることはあまりありませんが、このような機会に一緒に食卓を囲んだり、何かに取り組んだりする機会を作って楽しめるように配慮しています。 |
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| ⑤ 第三者評価の受審状況 |
開始:2025年05月08日 終了:2026年03月15日(評価結果確定日) 受審回数:2回(2021年度) |
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| ⑥ 総評 ◆ 特長や今後期待される点 |
1)利用者の選択・決定を尊重し「利用者主体の支援」に努めています 法人の理念・基本方針・行動指針に基づき福祉サービスを提供しています。ホームでは人権やプライバシー保護に留意して、利用者には、まず説明して、声かけして動いてもらうことを大事にしたケアに取り組んでいます。関係性ができてくると利用者も落ち着きが出てきます。利用者の高齢化と共に近年は若い利用者の入居が始まり、男女が共同生活していますので、プライバシーに配慮し支援に努めています。 2)季節感のあるレクリエーションを開催しています 利用者同士が、少しでも気持ちを通わせて、心地よさや喜びを感じられるようにレクリエーションを開催しています。レクリエーションを通じて、居室の外へ一歩踏み出すことを「社会参加」と捉え、その主体的な挑戦を重視しています。この小さな社会での活動が、利用者の世界を広げるきっかけとなり、今後の大きな一歩につながるよう支援しています。 3)管理者は、職員の意欲と成長を促す指導を行っています 管理者は、職員の指導をする際には、利用者視点に立つことの重要性を最初に伝えています。技術よりも、利用者を尊重する気持ちを支援の基盤とし、「なぜその支援が必要か」「どのような効果があるのか」を説明します。職員は、支援の目的と効果を理解することで、仕事への意欲と専門性を高め、利用者主体の質の高い支援を提供しています。 4)職員の仕事分担の明確化と、利用者・家族への支援の強化が期待されます ホームは各職員の職務分担がない状態で運営しています。日常の運営においては、食事作りや、トイレ・浴室・共用スペースなどの掃除当番なども決めていません。非常勤職員も含めて、職務分担を明示して全職員でホームを運営する体制の構築が期待されます。 5)支援の大部分を担う非常勤職員の計画的な研修・育成が期待されます 法人では常勤職員に対して入社時から7年目までの研修や、その後も役職研修などを用意して職員育成に取り組んでいます。一方非常勤職員に対しては、入社時のエリアごとの入社時研修は実施していますが、以降は各事業所任せになっています。利用者支援に対する職員の知識・技能の向上へ取り組むことが期待されます。 |
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| ⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント | 第三者評価を実施していただき、ありがとうございました。第三者評価を通して、客観的な視点から自事業所について振り返ることができました。具体的には、日頃の業務や利用者支援、職員体制や地域との関わりなど、さまざまな面での現状を改めて確認する機会となりました。普段の業務等の中でも改善を勧められ新たな気付きとなった点や、気になりつつも変えられずにいたこともあり、多くの課題が確認できました。職員間でも今回の結果を共有し、また利用者の声をよく聞きながら、より良いグループホームになるよう協力して取り組んでいきたいと思います。 | ||
| 詳細評価PDF | |||
| Ⅰ-1 理念・基本方針 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 法人が掲げる「理念及び基本方針」については法人の事業計画書やパンフレット、ホームページなどに記載しており、ホームの使命や目指す方向が読み取れます。職員は、入社時の研修や職員会議で学んでいます。職員への周知に際し、わかりやすく説明した資料の作成は実施していません。理念や基本方針が職員にどのように理解しているか、状況を確認することを課題としています。◆評価機関からのコメント 法人の「理念・基本方針」をホームの理念・基本方針として掲げています。ホームで作成した事業計画書や職員会議などの資料に「理念・基本方針」を記載し、職員への周知を強化することが期待されます。また、事務室などに掲示し、職員が日々目に触れ、全職員の行動規範となるよう継続的な取組も期待されます。 |
| Ⅰ-2 経営状況の把握 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 毎月予算計画と対比してホームの経営状況を振り返り、職員体制などを検討しています。また、法人のグループホーム部会で共通の課題として経営状況を検討し話し合っています。高齢化が進行していることや、ヘルパーを利用する利用者が多数となっていることを課題としています。経営問題については職員に状況を伝え、課題を共有することが難しいと感じています。職員体制では男性職員の採用が難しく課題としています。地域の特徴・変化の把握は法人が実施しています。◆評価機関からのコメント 現在は常勤職員2名の体制で常勤者体制が大変厳しい状況にあります。職員を増員し、かつ経営が安定するためには何が必要かを検討し、取り組むことが期待されます。ショートステイ個室の稼働率を上げる、ヘルパー利用を工夫するなどの取組が期待されます。 |
| Ⅰ-3 事業計画の策定 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 事業計画は法人の中期ビジョンに沿い、合わせて職員の意見を反映して策定しています。今年度、事業計画の重点目標は ①人材の確保・収益向上 ②リスクマネジメント体制の強化 ③権利擁護、虐待防止、身体拘束ゼロの取組の強化です。今年度半年を経過した現在まで、職員2名採用・利用者のケガの発生はなく、取組の成果が出ています。服薬についてはダブルチェック体制を実施するなどの取組によって、ミスの低減に繋がっています。現在は事業計画の内容が抽象的な目標設定になりがちのため、今後は具体的に数値目標を設定し、職員間で共有しやすい目標にする意向を持っています。◆評価機関からのコメント 事業計画は重点3項目の取組により成果が出ていますが、計画の内容を職員及び家族へ年度初めに丁寧に説明し、周知を図ることが期待されます。職員会議は参加できる職員が限られているため、参加できていない職員に対する周知方法を工夫し、全職員が「重点目標」に取り組むことが期待されます。 |
| Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者の気になることについては様々な視点から原因を探り、時には専門的な立場からの意見も参考にしながら対策を考えるよう努めています。管理者はサービスの質の向上については積極的に取り組むことがまだできていないと感じています。課題と感じることは会議などで話し合い、解決策を検討し、逐次取り組んでいます。職員会議は職員全員の参加は難しく、サービスの質について検討した内容について、会議に参加できていない職員には議事録を読んだ後に、コメントを書くなどの工夫をして、周知に努めたいと考えています。また、非常勤職員への研修が最近はできていないことも課題としています。eラーニングは職員が受講しやすい体制を作ることを課題としています。◆評価機関からのコメント ホームでは福祉サービスの取組は利用者の思いを尊重して、利用者本位の支援に努めています。利用者の自己選択・自己決定に沿った支援に徹して取り組んでいます。ホーム全体の取組として、現状は福祉サービスの質の向上に関して、組織的な情報共有の取組を課題としています。今後、職員の自己評価などのツールを活用してサービスの質の向上に向け組織上げて取り組むことが期待されます。 |
| Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 管理者はホームの課題や職員の働きやすさについて常に意識をもち、業務やサービスの内容について職員の意見を反映して改善し運営したいと考えています。ホームの日常の活動については、職務分担を作らずに、時間が取れた職員、慣れている職員が、食事の準備やトイレ掃除などを実施して運営しています。「トイレが男女共用でもあり、掃除に注意しよう。」などの意見も出て話し合い職員の意見を活かしています。管理者は、業務やサービスの改善の取組には、まだ課題が有ると考えており、今後、職員間の意思統一を図り、組織を上げて取り組むことが必要と認識しています。◆評価機関からのコメント 管理者は現ホームでの勤務年数が長く、ホームの利用者や運営の実情を十分把握しています。また10年以上勤務のベテラン職員も3人います。現在ホームの運営は職務分担を決めずに実施・運営していますが、福祉サービスの質の向上に向け、職員の意見も反映して課題を把握し、改善に向けた具体的な取組を検討・明示して、取り組むことが期待されます。家族や地域に対する情報発信や地域連携推進会議の開催など、職員の特徴を活かした業務分担を実施して実施することが期待されます。 |
| Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 常勤職員の人材育成に関しては、法人で入社初年度から7年目までの研修体系を定め、その後も役職研修など充実した研修を実施しています。また、人事考課制度により毎年目標を設定し取り組み、定期的に振り返りを行っています。管理者は職員の時間外労働のデータを把握するなど職員の就業状況を毎月把握しています。法人では今年度から目標管理制度を導入し職員の育成に取り組んでいます。管理者はめざす職員像や働きやすい環境への取組、研修の計画などを具体的に明示することが課題と捉えています。◆評価機関からのコメント 現在は常勤職員が2名体制となっており、早急な増員が期待されます。また一人ひとり、様々な勤務形態で働いている非常勤職員の育成が課題となっています。今後、必要な研修テーマを検討し、年間の研修計画を策定して毎月の職員会議などの機会に実施することが期待されます。職務で必要とされる知識や、技術水準に応じたスキルの習得研修を短時間で継続実施することが期待されます。今年度スタートした目標管理の取組の趣旨を十分職員に周知し、成果の上がる取組をすることも期待されます。 |
| Ⅱ-3 運営の透明性の確保 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 法人のホームページには理念や基本方針、ミッションなどを掲載し、事業計画、事業報告、決算報告などを公開しています。ホームでは相模原市やグループホーム評価ワーキングとして活動内容を報告する機会はありますが、地域社会への説明は行えておらず、課題と考えています。ホームでは若干の小口現金の取り扱いだけで、多くは購入品の支払いは法人本部経理からの支払いになっています。利用者の金銭は預かりをせず、利用者の買い物の支払いはホームで一旦立替え払いし、月次請求し清算しています。家族からの苦情や相談は当該家族には回答を伝えていますが、公表を行っていないことを課題としています。◆評価機関からのコメント 法人として情報公開を実施しています。特にホームページでは法人の理念や基本方針・概況を詳しく掲載しています。ホームの情報公開では、施設パンフレットがなく、家族に対する施設便りの情報発信を実施していません。家族や地域社会に対して運営内容の適時的確な情報発信が期待されます。 |
| Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 地域の自治会に加入し(賛助会員)、子ども神輿の休憩場所として飲み物を冷やしたり、トイレの使用など祭りへの協力をしています。また近隣の店舗や公共交通機関の利用などで普段から交流があります。利用者へ地域の祭りなどの案内はホーム内で行っていますが、活動への積極的な参加やボランティア受け入れなどは行っていません。ホームでは『地域連携推進会議』は来年度からの開催を予定しています。 ◆評価機関からのコメント 「地域連携推進会議」の開催に向けた準備を開始しています。自治会役員や民生委員、障害者支援センター職員、家族などとの連携を深め、協力体制を構築することが必要です。市内民生委員の方々に対するホーム見学会の開催も期待されます。 |
| Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス |
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| Ⅲ-1-(1)利用者を尊重する姿勢の明示 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 法人の理念や方針を基本とし、倫理綱領など行動の指針となるものを定めています。ホームでは職員会議などで人権やプライバシー保護について振り返る機会を作っています。利用者ケアに際しては、まず説明する・声かけして動いてもらうことを大事にしています。関係性ができてくると利用者も落ち着きが出てきます。ホームの開設から24年経過し、高齢化が進行していましたが、最近は若い利用者も入居しています。男女が共同生活しているので、洗濯物を干す時の場所の配慮や男女共用トイレの使用や掃除に注意をしています。居室には職員は勝手に入らないこと、何ごとも前もって声かけすることなど注意しています。特に女性の洗濯物の取り込みなどは必ず声かけするよう注意し配慮しています。◆評価機関からのコメント 利用者の人権やプライバシーへ配慮して福祉サービスに取り組んでいます。1階は車椅子利用者が多い状況になっていますが、身障者用トイレを3ヶ所設置しています。男女が同じフロアーで生活しているので、入浴中の風呂の表示などは、誤ってドアを開けることがないよう表示方法の工夫が期待されます。また、将来的には男女で浴室やトイレを分けるなどの対応も検討しています。 |
| Ⅲ-1-(2)福祉サービスの提供に関する説明と同意(自己決定) |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 福祉サービスの提供にあたっては、毎年、利用者ごとに個別モニタリングを実施して支援内容を話し合い「個別支援計画書」を作成しています。計画書の内容は分かりやすさを心がけて利用者・家族と話をして、同意を得たうえで支援を行っています。ホームを退居した方については、これまでの行政との関わりや利用サービスについて次の施設へ引き継ぎを行っています。ホーム入居の希望者や見学希望者には個別に説明をしていますが、今後はホームを紹介するパンフレットの作成を課題としています。また、福祉サービスについて分かりやすい表現で説明できる資料の作成も検討しています。◆評価機関からのコメント ホーム入居の希望者や見学者には、現在は重要事項説明書を使用してホームの概要の説明をしています。説明資料は、言葉遣いに配慮し写真・図・絵・イラストなどを活用して誰にでもわかるような内容になっています。また、パンフレットなどを、公共施設など多くの人が入手できる場所に置くなどの広報活動の実施も期待されます。 |
| Ⅲ-1-(3)利用者満足の向上 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) コロナ禍前は家族懇談会を毎年実施していました。当日は必ず常勤職員が出席して、ホームからは日頃のケアの状況を報告し、家族からは様々な意見を得ており、移転直前の会では全家族の参加がありました。移転後、家族懇談会を実施しておらず、また、利用者の満足度調査も行っていなかったため、今後は利用者の意見を聴きとる機会を設けたいと考えています。◆評価機関からのコメント ホームの新築移転後は居室の広さが変わったことや室内トイレがなくなったことなど、利用者の生活環境の変化への対応支援などで繁忙感が増し、家族会の開催ができていませんでした。今後、利用者の意見を聞き取る機会を設け、利用者満足度の把握に努め、また職員参加の家族会の開催を通して、利用者満足の向上に取り組むことが期待されます。 |
| Ⅲ-1-(4)利用者が意見等を述べやすい体制の確保 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 日々の支援の中で職員が利用者からの意見や苦情を聞く際は、それぞれ居室などで聞きとり、職員間で共有して早期の解決ができるよう努めています。苦情の内容は、介護ケアに関することや食事の食材の大きさや食べやすさ、食器の形が使いにくいなどのほか、他の利用者の行動に関するクレームなど様々あります。職員に対しては「聞いてない!職員によって良い、ダメが違う!」などの声があります。苦情を聞く機会は利用者と1対1になるトイレ介助の時や洗濯支援の時などが多く、管理者は意見を出しやすい工夫があまりできていないと感じ、課題としています。◆評価機関からのコメント 苦情解決の仕組みをホームの玄関近くの廊下に掲示し、苦情解決体制(第三者委員の設置)や相談・意見に対する対応についての説明は、重要事項説明書などの配布資料でも実施しています。解決に向けて苦情対応マニュアルを整備し、職員間で共有して迅速な対応を心がけています。 |
| Ⅲ-1-(5)安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 日誌にヒヤリハットの事案を書く欄を作っています。事案が発生した時は職員間で内容を共有し、対策を検討しています。ヒヤリハット事案は半年ごとにまとめて時系列に書き出しています。法人として「事業継続計画」を作成していますが、ホームでは「かながわ障害福祉施設BCP作成支援ツール」を利用して昨年作成し、本年は一部見直しを実施しています。感染症発生時の対応や災害時における利用者の安否確認の対応などの周知が一部の職員に限られ、全職員に対しての周知を課題としています。◆評価機関からのコメント 安心・安全のための取組を実施しています。①安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制や安全確保の為の手順を確立して、職員に周知すること。②職員研修(安全確保・事故防止)の実施。③災害に備えた食料備蓄品の準備・リスト作成。④消防・警察・自治会等との連携など。⑤ヒヤリハット報告書は遅くとも毎月管理し、危険箇所や人・事故の傾向を把握・分析し対策内容を職員に周知することが期待されます。 |
| Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保 |
| Ⅲ-2-(1)提供する福祉サービスの標準的な実施方法の確立 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 個別支援計画を中心とした質の高い利用者支援を実践しています。利用者の細かな変化、支援における原因と対策、さらには支援の在り方まで毎週分析し、文書化しています。支援の質の継続的な向上を目指し、職員の意見を支援に反映する仕組みも確立し、情報の共有を行っています。標準化した手順と個別のニーズへの対応、PDCAサイクルによる改善を両立する体制を構築しています。◆評価機関からのコメント 利用者の週間の様子を詳細に文書化しています。単なる利用者の変化の把握に留まらず、その原因を究明し、具体的な次の支援方法、特に注意すべき事項を明確に提示しています。全職員はこの内容を必ず確認してから支援に入る体制を確立しています。個別のニーズに合わせて支援を改善し、利用者目線の支援を深く追求することを重視しています。 |
| Ⅲ-2-(2)適切なアセスメントによる福祉サービス実施計画の策定 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 適切なアセスメントを通じ、利用者の希望や家族の意向を詳細に記録し、個別支援計画の土台を築いています。職員や医療職などの意見を広く取り入れ、支援内容は随時変更しています。形式にとらわれない柔軟な検討体制が、多角的な視点からの専門的支援を可能にしています。今後は、他の事業所とも「統一した支援」について、現場レベルでの具体的な支援を話し合い、その結果得た実践的な情報を次のアセスメントに活かしていきたいと考えています。◆評価機関からのコメント 通所先や家族からの情報は、連絡ノートを使用し、利用者の姿を継続的に把握しています。ノートには、その日の主な出来事や利用者の様子、気になったことなど詳細に記載しています。事業所から特に伝えたい事項は、付箋や一言を添えて確実に伝達しています。きめ細やかな情報連携を通じて、常に支援を見直す環境を整えています。 |
| Ⅲ-2-(3)福祉サービス実施の適切な記録 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 日々の福祉サービス実施に関する記録は、「レモンハイツ業務日誌」に集約し、職員間で日常的に共有しています。個別支援計画に基づくサービスの実施状況についても確認することができます。この記録を法人の記録ソフトへ移行することが課題となっています。入力作業に不慣れな職員もいるため、業務の効率化と情報の一元化を進めるには、移行に伴うサポート体制の強化が急務と捉えています。◆評価機関からのコメント 日常の支援記録を詳細に残すことで、職員間で情報を共有し、一貫した支援に役立てています。特に職員会議では、業務日誌の中から大きな出来事を抽出してさらに検討し、支援の質の向上を図っています。記録ソフトへの移行については、パソコンに不慣れな職員が時間を費やして入力するよりも、利用者に直接関わる支援に注力すべきという配慮から、対策を検討しています。 |
| A-1-(1)自己決定の尊重 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 「県央福祉会職員倫理行動綱領」と「職員ハンドブック」に則り、利用者の自己選択・自己決定を最大限に尊重した支援を行っています。職員は、利用者の表情や行動の様子を注意深く観察し、その場面で必要な支援を常に考えて行動しています。見守る姿勢を基本としながらも、意識的に信頼関係を構築するために、声をかけるなどの取組を行っています。◆評価機関からのコメント 職員は、質問に「条件反射で答えてしまう人」にはゆっくりと時間をかけて話を聞くなど、利用者それぞれの特性に合わせて声かけをしています。利用者が、自己決定をした結果、成功も失敗も経験する機会をもつことも大切だと考えています。成功して自信を持つこと、失敗を「次へのバネ」へと変換し、自分の人生を主体的に生きる強さを得ることも重要と捉えて支援しています。 |
| A-1-(2)権利侵害の防止等 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 今年度の重点目標として「権利擁護、虐待防止、身体拘束ゼロの取り組みの強化」を掲げています。他施設で発生した権利侵害事例について意見を交わし、自らの支援を振り返る機会を設けています。全職員が一堂に会することが難しいため、日常の支援の中で職員へ直接指導を行っています。言葉かけや態度を含む全ての支援において、利用者の尊厳を守るよう努めています。◆評価機関からのコメント 全ての支援に先立ち、職員はその支援内容を利用者に伝え、利用者の自己決定の機会を保障しています。職員は、支援を言葉にして伝えることで、意識的に行動し、無意識な支援を防ぐことができています。権利擁護と質の高い支援の双方を支える基盤となっています。意識的に支援を実践し、積極的なコミュニケーションを行うことで信頼関係を築いています。 |
| A-2-(1)支援の基本 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者と家族には、入所時に重要事項説明書を用いてサービス内容、権利擁護などを丁寧に説明しています。日常的に連絡ノートを活用し、支援内容に関する重要な情報を職員、通所先、家族間で共有しています。利用者主体の支援を場面的に捉えるのではなく、生活全般を見通し、透明性の高い支援体制を維持しています。◆評価機関からのコメント 職員は、支援者として利用者の思いを尊重することを、基本的な心構えとしています。常勤・非常勤の別なく一貫した支援を実践するために、記録を大切にし、利用者の様子を把握するよう努めています。職員同士が声をかけ合うことも大切にし、支援方針について共通した認識を持つことを重視しています。 |
| A-2-(2)日常的な生活支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 個別支援計画書に基づき、利用者の主体的な行動を尊重し、見守ることを大切にしています。食事は、自助具の活用や食器の形状に配慮するとともに、利用者の特性に適した方法で提供しています。排泄介助は、プライバシー保護を最優先とし、羞恥心に配慮した対応を徹底しています。画一的な支援ではなく、個人の価値観や習慣に基づいた個別化した支援を提供し、利用者主体の暮らしを支えています。◆評価機関からのコメント 職員は、生活全般において支援量が多い利用者に対しても、可能な限り見守る部分を見極め、残存能力を大切にする支援を重視しています。食事においては、利用者の特性に合わせて「刻んで」「少量ずつ」提供するなどの工夫を行っています。また、利用者の生活リズムに合わせた、食事時間にも柔軟に対応し、見守りを継続しています。 |
| A-2-(3)生活環境 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者の居室は、自身の好みで落ち着けるよう環境を整えています。1階共用部のトイレと浴室はそれぞれ2ヶ所あり、手すりの方向が左右対称となるよう設置しています。これにより、麻痺の方向性に配慮した利用が可能となっています。施設内の動線は車椅子での生活に不便がないよう整備し、安全と移動のしやすさを確保しています。今後は、利用者の状態に合わせた機械浴の導入も検討し、より個別化したサービスを提供できる環境整備を行いたいと考えています。◆評価機関からのコメント 利用者の居室の管理は本人が行いますが、清潔を保てるよう職員が声をかけ、支援を行っています。通所先から戻った際には、利用者の好みに合わせた飲物の提供や、その日の活動に関する傾聴を通じて、個別的な関わりによる情緒的な安定を図ります。安全確保のため、夜間も特定の場所は電気をつけたままにし、居室から出た際も真っ暗にならないよう配慮しています。また、床に物を置いたままにしないよう確認を行い、転倒リスクを低減しています。利用者の安心できる生活を守る支援を実施しています。 |
| A-2-(4)機能訓練・生活訓練 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 支援は、現在の身体機能を維持することに主眼を置いた生活訓練が中心です。「できること」を最大限に引き出し、能力を支える声かけを日常的に行っています。個人的に訪問リハビリを受けている利用者もいます。今後は、身体機能が低下した場合を見据え、より専門的な支援を提供できるよう外部の専門機関との連携も視野に入れています。日常生活そのものを生活訓練の場と捉え、自立した生活の継続を目指しています。◆評価機関からのコメント 職員は、利用者の活力の波を把握するため日々の様子をよく観察し、無理なく活動ができるように声をかけます。洗濯物の「干す」「たたむ」など、できる場面は利用者自身が気持ちよく行動できるよう支援します。利用者の身体機能を見極めたうえで、食事の際に袖が手を覆う場合は「食事が付きそうだよ」と声をかけ、利用者自身でまくるよう促すなど、自立に向けた生活訓練を日頃から実践しています。 |
| A-2-(5)健康管理・医療的な支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 看護師による月1回の巡回を実施し、利用者は専門的な健康指導を直接受けています。職員も看護師から直接アドバイスを得て、専門知識を深める重要な機会ともしています。緊急時に備え、事務所には救急搬送手順表を掲示し、医療品を常備しています。また、通院先を指定したいという家族の要望に応え、家族からの健康に関する相談にも丁寧に対応しています。服薬管理については改善の余地がある課題と認識し、職員間で情報共有を徹底しています。◆評価機関からのコメント 職員は、日頃のコミュニケーションを通じて利用者の体調変化をきめ細かく確認しています。今後は、高齢者支援も視野に入れた支援内容にする必要があると考え、体制強化に努める必要があると認識しています。口腔内の清潔保持のため、寝る前の歯磨きは職員が手伝い、虫歯がないか、清潔を保っているかを必ず確認しています。また、看護師巡回時には職員もアドバイスを受け、医療連携を通じて、利用者と家族が安心して生活できるよう支援体制を整えています。 |
| A-2-(6)社会参加、学習支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 職員は、利用者個人の趣味や活動に柔軟に対応し、生活の質の向上を目指します。施設玄関に地域のイベント情報を掲示し、必要に応じて、職員からも説明を加えています。施設内では季節の移り変わりを感じられるレクリエーションを積極的に開催しています。地域活動への参加は難しいですが、居室の外へ一歩踏み出すことを「社会参加」と捉え、レクリエーションへ主体的に参加した利用者の意欲が大切だと考えています。この積極的な行動が、利用者の生活の広がりにつながると認識しています。◆評価機関からのコメント ホームを「小さな社会」と捉え、お互いに気持ちを少しでも通わせ、交流が深められるように、レクリエーションを開催しています。夏祭りやハロウィン、バレンタインなど季節感にあふれる内容です。全ての活動に参加することが難しくても、少しでも参加できるよう、職員は温かく声かけを行います。レクリエーションでは、何かを作って楽しむ活動を通じて、参加できた達成感や自信が持てるように支援をしています。 |
| A-2-(7)地域生活への移行と地域生活の支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 利用者から地域生活への移行の希望があり、客観的に移行できる可能性を見出した場合には、地域生活に向けての支援を実施する予定です。地区の清掃の参加や自治会の情報をホーム内に掲示することを通して、地域と関っています。今後は、段階的に地域社会との交流を深めることも検討しています。◆評価機関からのコメント 利用者が地域生活への移行を希望した場合には、利用者家族の意見も取り入れながら、具体的に必要な支援を行う予定です。利用者が興味を持てる地域の情報や体験の機会について、積極的に提供することも期待されます。 |
| A-2-(8)家族等との連携・交流と家族支援 |
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◆取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること) 家族とは、利用者が家族のもとに帰宅した際の連絡ノートでの情報交換だけでなく、日頃から電話での支援状況報告を密に行い、信頼関係を築いています。家族からの様々な相談にも丁寧に対応し、職員が主体的に関係づくりを行っています。今後は、利用者と家族の高齢化、経済的な問題に課題があると捉えています。◆評価機関からのコメント 職員は、利用者の意思や願いを尊重するため、代弁者としての役割を積極的に担い、家族に支援への具体的な協力をお願いすることもあります。今後は、利用者や家族の高齢化に伴い、成年後見制度の導入への理解、支援方針に関する相互理解の強化を図る必要があると考えています。 |
利用者調査結果<別紙3>
| 利用者調査概要 | 利用者調査総合結果 |
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| 利用者総数:14名 アンケート調査対象:14名 ヒアリング調査対象:2名 |
① アンケートで評価の高い内容と % あなたに、職員・スタッフは丁寧な言葉で話してくれますか。 はい 100% あなたは、職員・スタッフから大事にされていると感じますか。はい 100% ② アンケートで評価の低い内容と % グループホーム内で悩みを聞いてもらったり、相談できる人はいますか。 はい 57% ③ 調査全体でとらえた利用者の状況 (障害特性や利用者の背景や表情等も含め記述) ・ホームは1階に身体障害、2階に精神障害の利用者が入居しています。ホームの職員は利用者の自己選択・自己決定を大切にして支援に努めています。利用者の表情は明るく、自分のペースで過ごし暮らしています。 |
