ちいさなたね保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | ちいさなたね保育園 | 評価対象サービス | 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 36(35) 名 |
所在地 | 222-0002 横浜市港北区師岡町846-1 |
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TEL | 045-515-0619 | ホームページ | http://www.bi-no.org/tane.html |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2020年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 特定非営利活動法人びーのびーの | ||
職員数 |
常勤職員:13 名
非常勤職員:13 名
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専門職員 |
保育士:18 名
栄養士:2 名
調理員:2 名
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施設・設備の概要 |
乳児室:1
幼児室:4
事務・医務室:1
職員休憩室:1
沐浴室:1
調理室:1
トイレ:5
建物 木造2階建て : 217.82平方メートル
園庭:85.86平方メートル
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【運営理念】 ちいさなたねから大きく育つ ひとつのちいさなたね どんな花が咲き、実がなるのか・・・ そのためには、豊かな土にしっかりとした根をはり、 恵みの雨で大きくなり、柔らかな風に吹かれ あたたかな陽をあびてぐんぐん伸びていく 人生のスタートの時期をちいさなたね保育園を生活の場とし、 少人数で家庭的な環境の中で丸ごとの自分を受け止めてもらい からだをいっぱい使ってあそんだり、探索があじわえたり・・・ 旬を取り入れた和食を中心としたおいしいごはんとおやつを 食べて「あーおいしかった」とこころもからだも満足し 今、ここで人生の根をはり、しなやかに伸びていける土台をつくります 【基本方針】 まちが保育園 <子どもと共に> ・ひとりひとりが安心してゆっくり、たっぷり、たのしく豊かに生活できる環境を作ります。 ・経験からの豊かな感情や、五感を育みます。 ・子どもの小さなこころとからだの声にも耳を傾け、聴きもらすことのないよう日々自己研鑽します。 <保護者と共に> ・保護者が安心して預けることができ、子育てに誇りと喜びを持てるよう共に学び合い育ち合います。 <まちと共に> ・地域の中での出会いやさまざまな経験を大切にします。 ・地域に開かれた保育園として子育て相談や交流の場となるような仕掛け作りを行います。 |
【立地および施設の概要】 ちいさなたね保育園は東急電鉄東横線綱島駅からバス乗車10分、バス停樽町下車徒歩5分のところにあります。近くに小・中学校がある住宅街で、大型商業施設の裏側になります。設置法人は、子育て支援において先進的な取り組みを行ってきた認定NPO法人びーのびーのです。 5年間の小規模保育事業の実施後、令和2年4月1日より横浜市認可保育所となり、現在地に移転開設しました。令和2年度現在4、5歳児の在籍者はありません。 園舎は木造2階建てで、1階は0、1歳児、2階は2、3歳児の保育室があります。近隣にはさまざまな公園があり、少し足を延ばせば、三ツ池公園、横溝屋敷、熊野神社、鶴見川の河川敷など、豊かな自然に触れることができる環境です。 【園の特徴】 保育方針を「Imagine」=イマジン 「創造、想像、今(イマ)人(ジン)を大切に保育をします」としています。 「まちが保育園」のコンセプトのもと、毎日積極的に散歩に出かけています。 設置法人の関連施設や事業と連携し、共に学び育ちあい、活力ある地域社会を作ることに努めています。 |
評価実施期間 | 2020/06/26(契約日) ~2021/02/26(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 初 回(年度) |
特に評価の高い点 | 1. 子どもの育ちを大切にする保育 子ども一人ひとりの日々の様子、興味を持ったこと、活動に取り組む姿、友だちや職員との関わりなどを、保育士や栄養士がそれぞれの観点で良く観察し、「エピソード」「エピソードの考察」も含めて丁寧に記録しています。個々の子どもの配慮点はもとより、子どもの今の姿から「子どもにとって何が必要か、何が大切か」を毎日のミーティングで共有して指導計画に反映し、子どもの状況に合わせて、環境の工夫をしています。そしてその取組と子どもの様子を丁寧に保護者に伝え、子どもの育ちを共有しています。 2.地域との交流・連携 小規模保育事業開設当初より、地区の公園愛護会、町内会、高齢者施設、店舗と子どもたちが日常的に交流をし、ボランティアの受け入れや、中学校の家庭科授業への参加などを積極的に行ってきました。 設置法人とともに地域のニーズを収集し、地域の子育て家庭に向け、公園での遊びの提供や絵本の貸し出しをしたり、園の給食メニューを料理レシピコミュニティサイトに投稿して広く発信したりしています。地域子育て支援拠点と連携し、利用者向けに離乳食講座を開催するなどし、地域に根差す園として、ともに育ち合うことを目指しています。 3. 保育力向上への意欲と取り組み チームとして、保育理念に沿った保育力向上に努めています。毎日のミーティングや職員会議で情報を共有し、どんな状況でも「ないから」「できないから」という発想はせず、大事だと思うことは「どうにかしよう」「もっと良い方法はないか」と熱心に意見交換して、改善に取り組んでいます。 外部・法人研修に加え、子育て支援の専門家や大学教員による園内研修で学びを深めています。 |
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改善を求められる点 | 1.職員が自己のキャリアに見通しを持てる仕組みづくり 職員は、やりがいやミッションを大切に日々努力しています。安定的な園運営に向けて職員が将来像を描けるように、今年度策定した「経験年数による期待値」と、人材育成計画、人事考課及び昇進・昇格の制度を連動させた、仕組みづくりの推進が期待されます。 2.次年度以降の幼児保育 現在4、5歳児が在籍していないため、3歳児の大きい子どもとの交流がありません。コロナ禍で、例年行っていた卒園児や外部との交流ができなくなっていることもあり、それを補う環境の配慮が望まれます。また、次年度以降に向け、子どもの成長を考慮した指導計画の策定、活動の展開、人員配置、小学校との連携などが期待されます。 |
まず、第三者評価の初受審にあたり、保護者の方々にご協力いただいたことに感謝申し上げます。 今回受審する事にしたのは、昨年度まで5年間小規模事業保育として保育をしてきた振り返りと、今年度から認可保育園になり今後の課題を明確化するためでした。 訪問調査の方々との丁寧なやり取りや、また職員間での大きな視点の共有や細かい配慮についての話し合いには、多くの時間が必要でしたが、これからの糧となると思いました。 総評で特に評価が高い点として挙げていただいた「子どもの育ちを大切にする保育」は、これからの幼児教育において最も大切にすることだと認識しており、保護者や地域の方々と共に、乳幼児期の人生の土台となる時期を見つめ合い、語り合いながら作り上げたいと思っています。 また、「保育力向上への意欲と取り組み」も、途絶える事がないようそのバックボーン作りを構築していきます。 改善点についても、当園の強みを土台に見通しを立てることが出来ました。 認可園としては初年度でもあり、また十分でない点については、のびしろがあると前向きに捉えています。運営面では法人との課題共有にもなりました。 コロナ禍で、新園舎になったにも関わらず、思う存分保護者や地域と共に喜び合い、当園の保育を共有できなかったことに心苦しさがありましたが、第三者評価を通じて、温かく支えていただいている事も実感し、これからもより良い保育をめざす力にもなりました。 本当にありがとうございました。 ちいさなたね保育園 園長 安江 文子 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・運営理念、保育方針、保育目標は、法人のホームページ、園パンフレット、重要事項説明書、全体的な計画等に記載しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向、地域の各種福祉計画の策定動向、内容把握と分析は設置法人担当部署が行っています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・設置法人が把握・分析した設備整備や財務状況の、20年間資金計画を作っています。年に1度、設置法人総会で組織体制、収支報告、経営状況説明を行っています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園の20年分の長期計画があります。3年目まで、4、5年目、6~10年目、11~15年目、16~20年目までの中期計画があります。 中長期計画の収支計画があります。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・単年度の計画(単年度の事業計画と単年度の収支計画)は、中長期計画の実現に向けた具体的なものになっています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画は職員会議で、意見交換と検討をし、年度ごとに策定しています。今年度の事業計画は「インクルーシブについて学ぶ」「職員の連携体制構築」「まちが保育園の再確認」としています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ 事業計画は、運営委員会(設置法人代表者、園施設長、事務担当、地域の民生委員2名、園保護者代表者)で説明しています。保護者向けに、年度末全体保護者会で、当該年度事業報告と次年度事業計画を配付しています。また園内に、2~3か月間掲示しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・各クラス年間指導計画を作成しています。異年齢グループでの活動をしています。月間指導計画は子どもの状況を見ながらテーマを決め、ドキュメンテーションを作成しています。毎日子どもの姿を見つめ、遊びや生活の中での学びについて考えることで、保育者の「子どもの興味・関心をとらえる視点」が育っています。保育日誌に子どもの「エピソード」「エピソードの考察」欄があり、毎日職員間で話し合っています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の振り返りから抽出した課題などは、事業報告に記載しています。職員の自己評価票は毎年分析し、掲示しています。第三者評価の自己評価のとりまとめ、保護者の行事リアクションペーパーなどの分析結果や課題の記録を、ファイルに綴じています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・施設長の役割と責任について、運営委員会、懇談会、職員会議、研修、地域交流の取り組み時等で明確にしています。「重要事項説明書」に園の運営方針等を明記しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・施設長は、設置法人の会議、横浜市や港北区の園長会、地域の社会福祉協議会会議、厚生労働省・横浜市・港北区主催の研修等で社会福祉制度、現行法令制度などを把握しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・施設長は、日常保育、行事などの様子、会議での話し合いの内容、指導計画や日誌、職員の自己評価票、保護者意見の確認などから、保育の質の現状を定期的に評価・分析しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・施設長は業務の効率化や改善に向けて、人事や労務、財務の実効性の向上に向けた分析を行っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・保育方針を実現すべく「子どもの心と体の声を聴く」事ができる人材確保と育成に努めています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「期待する職員像」は「入園のしおり」に記載の保育方針に、明記しています。「経験年数による期待値」を制定しましたが、職員への周知は不十分となっています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員の有給休暇取得率、日数、時間外労働時間数を毎月把握し、設置法人に報告しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「入園のしおり」に記載の保育方針に「期待する職員像」を明記しています。「経験年数による期待値」を策定しました。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「入園のしおり」に記載の保育方針に「期待する職員像」として、「子どもの心と体の声を聴き、日々自己研鑽する」を明記しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・施設長は、日常の保育業務、職員自己評価、面談などから職員の知識、技術水準等を把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成に関する基本姿勢は、重要事項説明書、実習生受け入れのマニュアルに記載し、保育士養成校、保育・幼児教育専攻学部に配慮したプログラムを用意し、実習生を受け入れています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・ 横浜市ホームページ、設置法人ホームページ、パンフレットに理念、基本方針、園情報を掲載しています。事業計画・報告は、運営委員会、保護者会で報告し、園内に掲示しています。予算、決算は法人全体のものとして公開し、法人総会後、3か月ほど掲示をしています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・事務、経理、取引等に関するルールは経理規程に明記されています。職務分掌と役割・責任は運営規定に明記されています。小口現金、カード決済のルールも経理規程に明記しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・設置法人の理念として、地域のなかで見守り、見守られながらの子育てを目指し、地域との関わりを大切にしています。基本的な関わり方について、保育目標、重要事項説明書、全体的な計画で示しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ボランティア受け入れマニュアルがあり、基本姿勢、登録、配置、事前説明等について明記しています。園が何かをしてもらうだけでなく、子どもとのふれあいを重視して、子どもを理解してもらうための取り組みとしています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども、保護者の状況に対応できる関係機関(行政、病院、学校、療育センター、児童相談所など)をリスト化しファイルにまとめ、事務室に置いています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・運営委員会に地域の民生児童委員の出席があり、地域の生活課題やニーズを把握できています。町内会役員が、ボランティアとして定期的に来園しており、地域の様子やニーズを把握できます。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の専門性を活かし、乳幼児のいる家庭に向け、給食のメニューを料理レシピコミュニティサイトに投稿しています。園はベビーステーション施設となっており、利用者も増えています。月に1回、地域の親子向けに公園遊びを実施しています。地域住民向けに絵本の貸し出しをしています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育方針は、子どもを尊重した保育を掲げて、職員会議や個人面談で周知しています。保育方針に従って全体的な計画、各指導計画を作成しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人情報取り扱いマニュアルに、子どものプライバシー保護に関する規定があります。職員は、入職時に説明を受け、年度初めの園内研修で、再確認しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の理念や基本方針、保育の内容について、設置法人のホームページで分かりやすく説明しています。設置法人が運営を受託している港北区地域子育て支援拠点「どろっぷ」「どろっぷサテライト」に園のリーフレットを置き、誰でも手にとることができます。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会では、入園のしおり(重要事項説明書)を配付すると共に、スクリーンにその内容と保育の様子を写真で掲示し、分かりやすい言葉で説明し確認後同意書を得ています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所等の変更にあたり、保育の連続性に配慮した引き継ぎ文書の書式を調え、園が引き受ける際には先方に依頼することにしています。個人情報の取り扱いになるため実施しない園が多いなか、その必要性を港北区園長会でも提案しています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どもが好きな遊びに熱中している様子や「楽しい」など喜びを表す表情から、子どもの意向や満足度を把握しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情受付責任者は経験豊富な保育士、苦情解決責任者(設置法人理事長と施設長)、第三者委員2名(町内会長他)が整備されています。苦情対応体制を重要事項説明書に掲載し、玄関にも掲示しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者が相談したり意見を述べたりする際に、複数の方法や相手を自由に選べることを「入園のしおり(兼重要事項説明書)」に明記しています。入園説明会で保護者に、入園のしおりを用いて説明し確認を得て、玄関にも掲示しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・意見箱の設置、懇談会や行事後に保護者にリアクションペーパーを配付し、良い、悪いではなく、自由に意見・要望を書いてもらっています。朝の受け入れ時に受けた意見・苦情は、職員間の連絡ノートに記入し、昼ミーティング時に担当職員が施設長に連絡して内容を確認して、誰が回答するのが良いか考慮して、お迎え時に答えられる仕組みが出来ています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・危機管理マニュアルと事故対応マニュアルで、事故発生時の対応と安全確保についての責任者(施設長)、手順を明確にして、職員会議や園内研修で職員への周知を図っています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育所における感染症ガイドライン(厚生労働省編)」を基に、衛生管理マニュアルを作成し、施設長を責任者とした役割分担と責任を明記した管理体制のフローチャートを作成し、対応手順を職員に周知しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害対応マニュアルを整備し、災害発生時の対応手順を明確にしています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・標準的な保育の実施方法としては、保育理念、保育目標、全体的な計画、年間指導計画、月案に沿ったデイリープログラムを基本としています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の標準的な実施方法の検証・見直しは、毎年9月に後半のグループ編成、保育方法、行事内容について話し合って決めています。年度末に次年度分の検証・見直しを行っています。年間指導計画は、3か月ごとに評価・検討・見直しを行っています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園にあたり保護者から、児童票、健康台帳、緊急連絡カードなどの情報と保護者との個人面談を通じて、子どもの育ちに関する情報を収集する仕組みが確立しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・月間指導計画は、月末に、年間指導計画は、3か月ごとに、担当職員の評価・反省をもとに、職員会議で再確認し、全職員で情報共有しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況は、子ども一人ひとりの経過記録に記載しています。2歳児までは2か月毎に、3~4歳児は3か月ごとに5歳児は4か月ごとに記録する仕組みがあります。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人情報取り扱いマニュアルに、子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報提供に関する取り扱いについて定めています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針などの趣旨をとらえて作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 ・エアコン、換気扇、扇風機、加湿器、空気清浄機、空間除菌機を利用しています。1階の乳児保育室に床暖房があります。ガラス窓、園庭側の掃き出し扉は、二重ガラスで、保温効果とともに音が外に漏れにくいようになっています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前に保護者から提出してもらう書類や個人面談から、家庭環境や、子ども一人ひとりの特徴を把握しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どもの年齢、発達に合わせ、保護者と連携し、基本的生活習慣が身につくようにしています。職員が子どもと一緒に、手洗い、うがいをしたり、やって見せたりしています。住居設備や日常生活が便利になっている分、子どもたちには色々な経験が必要と考えています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育室内に発達に沿った様々なコーナーを設置し、子どもの興味関心を把握して、1か月ごとにコーナーを見直しています。子どもが自由に活動でき、遊び込めるようにしています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・0歳児から異年齢交流保育を行い、1歳児と同じ空間で過ごしています。低月齢の新入園児を迎えるため、保育室を分ける事も検討中です。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳児未満の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子ども一人ひとりの気持ちや思いを受け止め、無理にやめさせたり、制限はしていません。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・3歳児の保育では、自分の興味を持った遊びや活動ができるようにスペースの確保や、様々なコーナーを設定しています。子どもが想像力を発揮して、その時の興味や関心が広がるようにしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園玄関、共有部分、保育室に段差はなく、エレベーターと多目的トイレがあります。子どもの状況や活動により、空いている保育室で過ごすことができます。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ 長時間にわたる保育のための環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・登園から降園まで、子どもの生活の連続性に配慮し、無理がないように日課を作成しています。夕方以降の延長保育は提供していません。その日の状況や、子どもの様子を把握し、柔軟に計画を変更しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画に、小学校との連携や就学に関する事項が記載されています。対象となるクラスの子どもが不在のため、具体的な保育は行われていません。散歩時に小学生との挨拶などの交流があります。卒園児との交流が積極的に行われていますが、子どもが小学校以後の生活について見通しを持つまでには至っていません。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康管理マニュアルがあり、それに基づき一人ひとりの子どもの心身の健康状態を把握しています。職員は、登園時の子どもの様子、保護者の様子を観察すると共に、連絡帳や口頭で子どものケガや健康状態を確認して、クラスごとの施設日誌に記載しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科検診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保健計画にもとづき、年2回の健康診断(内科)と年2回の歯科健診結果を、健康台帳に記録して、全職員に周知しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時の保護者との個人面談で、アレルギー疾患、慢性疾患等の有無を確認して、健康台帳に記載し、入園後は登園時の連絡帳や口頭で子どもの様子を確認しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・野菜の栽培・収穫、七草を見て知り食べてみる、フルーツカット体験、味噌作りと野菜の味噌汁作り、新米でのおにぎり作りなどの食育活動で、色々な食材があり、子どもたちの成長に役立つことを説明して、食への関心を高めています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・給食の献立は2週間の献立を繰り返すサイクルメニューとし、子どもの成長、喫食状況、職員の意見をもとに、材料の大きさ、味付けなどを工夫しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児は、一日の子どもの様子を、複写式の連絡帳と口頭で個別に保護者に伝えています。異年齢活動の2~3歳児グループの様子は、分かりやすい説明文を入れた写真を玄関に掲示して伝えています。オンライン会議システムを用いた全体保護者会、運営委員会や個人面談で、保護者に保育の意図や内容について理解を得ています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・施設長・職員は、保護者とのコミュニケーションを大切にし、日々の声かけや挨拶、個人面談や保育参加、必要に応じ保護者と電話での状況報告をするなど情報共有を図り、信頼関係を築いて安心して子育てができるよう努めています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待防止マニュアルに沿って、登園時に子どもと保護者の様子を観察して、家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見、早期対応及び予防に努めています。園見学に来園した親子の様子が心配な時は、「港北区地域子育て支援拠点どろっぷ」の利用を促しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・昼ミーティングやグループミーティング、職員会議で子どもの様子を話し合い、日々保育実践の振り返りをしています。振り返りでは、養育のねらい、教育のねらいに沿って、子どもの育ちや、遊び・学びに取り組む姿や過程に配慮して行っています。 |