つくし保育園
第三者評価機関名 | かながわアドバンスサポート |
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【法人基本理念】 ① 充実したサービスの提供、 ② 地域に根差した施設運営、 ③職員の資質・能力の向上、 ④法人の経営基盤の整備 【保育理念】 ① 子どもの人権の尊重及び子どもの権利の保障、 ② 子どもの健全な発達の保障、 ③地域における子育て支援の社会的役割の実施 【保育の基本方針】 ➀「川崎市子ども権利条例」による子どもの権利を守る保育園、 ③ 養護と教育が一体となった保育を目指し健康で心豊かに生活できる保育園 ➂ 保護者の育児と就労の両立を支援し安心して預けられる保育園 ④ 保育の専門性を活かし地域のおける子育て支援の拠点となる保育園 【保育目標】 ① 心も体も健康な子ども ②友達と一緒に楽しく遊べる子ども ③自分の思いや考えを豊かに表現できる子ども ⑤ 楽しく食べる子ども |
【立地および施設の概要】 つくし保育園の運営法人である社会福祉法人川崎市社会福祉事業団(本部高津区)は川崎市の高齢者福祉、障害者福祉の受け皿として昭和61年設立され、平成18年児童施設分野に進出、4保育所の指定管理者となり2保育所の新設を行い、業容を拡大 高齢、障害、児童の3分野で川崎市有数の福祉団体に成長しています。公立だったつくし保育園を平成21年同事業団が受け継ぎ民営民設として新築・開園した。定員120名の大規模保育園ですが、川崎市の待機児童解消のため8%の受け入れ増を要請され、現在129名在籍しています。 つくし保育園は南武線矢向駅から徒歩10分、市街地の中です。鉄骨造3階建ての建物です。近くに小学校・高校もあり、歴史のある街並です。あちこちに小さな公園があり、多摩川土手まで園児が散歩で行ける距離にあります。園の敷地は広く園庭も広く、砂場も設置してあります。2階 3階はテラスに滑り台があり避難通路となります。保育室 廊下はゆったりとして、床暖房で3階の半分は一時保育室 相談室となり、残りは屋上庭園として、端には5か所人工畑があり、季節の野菜が芽葺いています。本園には「和式トイレ」が一つあり、未だ和式トイレ全盛の小学校に進級した時迷わないようにとの配慮です。 【園の特徴】 ・理念で掲げるように地域に根差した保育園を目標としており、年間192日(月曜日~土曜日)にも及ぶ園庭開放を実施し、年間延べ394人の大人、子どもの来園を得ています。また、移動動物園、観劇、読み語り、にこにこタイム、土ようサロン更に、年間400人(大人・子ども)の地域子育て世代の来園があり、地域に貢献しています。 ・「川崎市認可保育園等におけるICT化事業」の導入検討について、率先して保育業務軽減化に取り組み、保護者との情報交換などに成果を上げています。 |
評価実施期間 | 2020/12/01(契約日) ~2021/02/17(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 回(年度) |
特に評価の高い点 | 1.人権感覚養成に園ぐるみ取り組む 本園は保育理念、保育の基本方針に「人権擁護」を掲げ、「人権擁護のためのチェックリスト」を活用して、日々の保育の中で無意識に使う言葉使いが子どもの心を傷つけていないか、プライバシーの侵害になっていないか、言葉使いの更なる改善に乗り出しています。「良くない」言葉使いの実例29例をあげ、自己チェックし、レーダーチャートでよい点、改善点を見つけ、その振り返りの会議を行い、人権意識をたかめています。子どもを尊重するための保育の原点に返ろうという試みで、毎年続いています。 2.保育所等業務の効率化(ICTと顔認証導入・保育士の事務負担軽減) 当法人は、平成30年に川崎市が制定した「保育所等におけるICT化推進事業」による業務の効率化をはかり、連絡帳はスマホで、指導計画や登降園管理はICTで、入館管理は「顔認証」と保育所の事務はコンピュータ化されています。129名の園児情報、毎日の日誌とその転記、指導計画の転記など保育士の業務を一元管理し、効率化を図っています。また「顔認証」システムは生体認証の一つで登録した顔以外は園内に入れないので不審者対応にも役立ち、同時に勤怠管理にも利用できます。子どもと向き合う時間をより多くとの配慮です。 3.こども言葉の背後の心理を探るユニークな取組み 本園の園内研修活動は3つあり、その内の一つ「事例研究」グループがユニークです。例えば「どうして先生を叩くの」など何気ない子どもの仕草の意味を20数人の保育士が議論しています。月1回の会議で毎回違った言葉使いをテーマにその背後にあるこどもの心理を勉強しているのです。それを「職員からの考察のまとめ」としてフアイル化しています。この保育園はプライバシーに触れる言葉使いの反省、この事例研究にある言葉と仕草の意味の研究など他園にはないユニークな興味深い試みがあります。 |
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改善を求められる点 | 1.統合保育の紹介・復活を期待します つくし保育園には数名の「気になる子」が在園していますが一般向け案内誌「保育園のしおり」には障害者や未発達児の取組みの紹介が見当たりません。一方園の関係者向けの令和元年度「事業計画」「事業報告」には重点目標として「統合保育の充実」の記載があります。令和2年度「事業計画」には「統合保育」の文字は消えていますので、案内誌からも削除されたようです。「統合保育」の復活を期待します。 |
今年度は新型コロナ感染症対策のため、通常の保育運営と異なることが多くある中での受審となった点と、評価基準が変更されての受審のため、評価される側も暗中模索の部分があり、不安でしたが、丁寧な説明を受け安心しました。ありがとうございました。また、説明不足の点を資料から深く読み取っていただき感謝申し上げます。 今回の受審で、職員一人ひとりが普段意識しない部分を再確認し、共有認識を改めて持つことができました。その中で、自分たちではあまり気づかない、自園の強みや今後の検討など助言をいただき、今後の保育園運営の励みになりました。取り組んでいて当然の部分も文章として明文化していく必要性を改めて学び、改善していきたいと思います。環境にも大変恵まれている点を今後も大いに活用し、保護者の就労保障はもとより、子どもの円滑な育成に努めていきたいと思います。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園は保育理念を「子どもの人権の尊重及び子どもの権利の保障」「子どもの健全な発達の保障」「地域における子育て支援の社会的役割の実施」とし、これを「保育内容に関する全体的な計画」の基盤として保育に当たっています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園長は、地域の園長会議などで待機児童数などの地域事情に関する情報を入手し、園に持ち帰り検討しています。川崎市からの定員を越えの受け入れ要請についても対応しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・経営課題に関しては、前年度の経営状況を設置法人会議で話し合い、浮上した課題を各園に持ち帰り、職員に説明し、次年度の事業計画に反映させています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・川崎市の高齢者、障碍者、児童福祉事業を進めている設置法人理念の実現を長期計画とし、その理念に向けて5年以内に実施す重点取組テーマを定めて、これを中期計画としています。内容は「充実したサービスの提供」「地域に根差した施設運営」;①地域貢献、②利用者本位の確立、③利用者サービスの向上、「職員の資質能力の向上」;①人材育成、②人材確保、③人材定着、「新規民営化保育園への取り組み」などを掲げ、事業計画に結びつけています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・5年以内に達成する中期計画目標に対して、各年度ではこの課題を事業計画に落とし込み、改善行動を推進しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画の各課題は、前年度の反省をもとに見直されており、実行可能な範囲で策定するようにしています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画については「園だより」などで保護者にも理解を求めて進めています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・年間指導計画、月案、週案などでは、PDCAサイクルにより振り返り、見直し作業を繰り返しています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園では保育園の「運用の手引き」を作成しており、園長、副園長、リーダー、クラス担任、クラス担当保育士、看護師、栄養士、調理士などの職務分掌規程を明確にしています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園では保育園の「運用の手引き」を作成しており、園長、副園長、リーダー、クラス担任、クラス担当保育士、看護師、栄養士、調理士などの職務分掌規程を明確にしています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・委託業者の選定に当たり、複数の業者に見積もりを依頼し、経費節減を行っています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は日々、各クラスに入って一緒に保育を行いながら、園児の様子や保育士の働きかけを見たり、日誌や指導計画などの書類から、問題・課題をチェックしています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・経営状況については方針に対して定期的に状況報告を行っています。人員配置や働きやすい環境を整え、職員の定着率を上げ、人材育成に努めています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・新人職員に関しては、法人理念をもとに人材を採用し、法人にて計画的な新人教育を実施し、各園に配属後も園それぞれの研修を受けています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園には設置法人が作成した「人事考課ガイドブック」があり、各職務基準を明示しており、人事考課の方法についても全職員に説明しています。また、「人事考課ガイドブック」は設置法人の「期待する職員像」に立脚して構成されており、人事考課、査定作業に生かされています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長、副園長は職員の有給休暇所得状況や時間外労働のデータを確認して、職員の勤務状況には気を配っています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園では職員の職務査定基準を「人事考課ガイドブック」の中で明確にしており、この基準を満たすことが「期待する職員像」であり、内容は職員一人一人に詳しく説明しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では職員の職務査定基準を「人事考課ガイドブック」の中で明確にしており、この基準を満たすことが園が「期待する職員像」であり、内容は職員一人一人に詳しく説明しています。また、事業計画や「全体的な計画」の中に、自己学習や研修に参加するなど自己研鑽に努め、知識や技術を学び、実践として生かせるように取り組むことが、職員の資質向上の計画として明記しています。「職務基準」は契約・新規採用職員(1年目)、新任職員(2~4年目)、中堅職員(5年目以上)と分けられていて、各々について「期待される職員像」を明示しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・各クラスリーダーは、クラス担当職員一人一人の知識、技術水準、専門資格の取得状況などを把握しており、園としては園長、副園長も出席するリーダー会議などで情報を共有しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の業務マニュアルには、実習生の受け入れに関する進め方が明示されています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園のホームページでは、園の保育理念、保育方針、保育目標などを「保育園のしおり」を掲載することで公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・全職員は入職時に新人研修を受講し、就業規則や保育所運営に関するマニュアル類を学んでいます。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本園は地域子育て支援の拠点園として存在感を高めています。園内研修の取り組みを幸区の園内研修報告会での発表し、区内の保育園職員対象の公開保育の実施、近隣保育園との交流研修、区の事業に職員を派遣するなど、保育力を高めることで地域に貢献しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・ボランティア受け入れに関する基本姿勢及び地域の学校教育等への協力に関する基本姿勢を「事業計画」「全体的な計画」で表明し中学校の体験学習延べ18名、実習生4名を受け入れています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・南部地域療育センター 子ども家庭センター(別名中央児童相談所) など関係機関等とは連携を図り、情報交換も行っています。必要に応じて幸区役所子ども家庭支援センターと連携し個別支援会議も行っています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の福祉ニーズの把握については、本園の重点目標である「地域貢献の充実」の活動のよりどころでもあり強く意識して把握するよう努力しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は子ども養育の支援拠点として認知されています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本園の保育理念は「こどもの人権の尊重及びこどもの権利の保障」など3項目です。保育の基本方針として「川崎市こども権利条例による子どもの権利を守る保育園」と規定し、こどもの尊重を重ねて明文化しています。園のしおり、パンフレット等の冒頭に明記、また「保育目標」の5項目が各保育室、廊下に掲示され、周知されています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画では「川崎市子ども権利条例による権利の保障」と書かれているのみで具体的な権利内容 救済内容の言及はありませんが、2回の権利条例の研修で職員に配布された「人権擁護のチェックリスト」に掲げられたプライバシー保護の内容を職員は熟知しています。このチェックリストには現場におけるプライバシーにふれる言葉使い29ケースが紹介されている優れものです。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・利用希望者向けの提供媒体ではパンフレットを区役所のコーナーに置き、見学者に配布し、入所者には「保育園のしおり」を配布しています。法人ホームページの中でも紹介しています。また園の玄関に保育園のしおり、重要事項説明書 当園分の決算書が置かれ自由に持ち帰りができます。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園時に配布する資料は・園説明会のご案内・児童調査票・重要事項説明書 同意書・携帯メール登録方法・新入園児面接表・生活記録表・アンケート・ 離乳食・食材確認表などです。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育園の転園の手続きについては園児の個人情報の保護の観点から転園先からの要望がない限り書面での情報提供はしておりません。転園先が市内の認可保育所である場合は児童票のフアイルは送付し、電話や紙面などで子どもの家庭状況 成長などの情報を伝達しながら引き継ぎます。市外の場合も電話等で引き継いでいます。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・毎年「保育園利用満足度調査アンケート」を保護者対象に20問無記名で行っています。、 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・「苦情申出窓口の設置について」の文書を玄関に掲示して、苦情相談受付は副園長 苦情解決責任者は園長 第3者委員会3名の氏名 役職 住所、電話番号が明記されています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情申出窓口の設置について」を玄関に掲示して、苦情相談受付窓担当者や苦情解決責任者を明示し、担任だけでなく他の職員にも相談しやすい環境にしています。。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人制定の「苦情解決・相談実施要綱」に従い、責任者や意見箱を設置し、保護者からの意見などを把握できるようにしています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・危機管理は園長の責任でルールが策定されています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・2020年2月からの新型コロナウイルス大流行で緊急事態宣言を受けて4月10日より6月30日まで登園自粛、自宅待機となりましたが園児3割は登園し、2回目の緊急事態宣言では保育所は開園していますが、厳重な感染症対策がとられています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・防災マニュアル及びBCP計画(業務継続計画)を策定し、職員に周知徹底を図っています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画の中には理念や方針の他、各年齢の発達に応じた保育の計画が記載され、さらに「川崎市子どもの権利条例」に基づいた人権や権利擁護に関する内容など全職員が理解して年、月、週、日案の指導計画を立てています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・日々の保育内容や子どもや保護者対応などについては子どもの午睡時間を利用してクラス内で話し合い、定期的に乳児は毎週、幼児は月2回の会議を開催し、情報共有しながら保育の検討や変更を行っています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園前に所定の必要書類をもらい、事前情報を得て、保育者、看護師、栄養士で保護者と面談を行い、子どもの身体や生活状況等を把握し、子どもと保護者にどのような保育が必要であるのかについて話し合い、指導計画を作成しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画には日、週 月 年の各指導計画があり、要支援児と乳児は個人別計画書があります。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・本園は川崎市認可保育所におけるICT化」を導入、統一された様式を採用しています。副園長会議や園長会議で合意された保育業務の様式統一化の「総合保育業務支援システム」(キッズビュー)を導入しています。他園とも共有しながら保育業務低減化の目的で本園では登園管理、園児情報、保育日誌 保険日誌、身体検査 指導計画 要録作成など一元管理されています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どもに関する記録の管理については法人が定める「個人情報保護に対する基本方針」があり、入園時に「個人情報使用同意書」で小学校、病院 転園の場合には情報提供の許可を事前にもらいまた写真データの使用制限も決められています。その他、個人情報の第三者提供については運営法人の「個人情報保護方針」で規定されています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・本園の全体的な計画は系列6園の副園長の定期的な会議で作成され園長の承認後 職員の全体会議で周知されています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・南武線矢向駅から徒歩10分の住宅街にあります。鉄骨造3階建て、耐震性に優れた広い堅牢な建物です。定員120名(入所園児129名)、園庭も広く、3階を半分園庭として使用 夏は仮設プールとして使用、5か所に大きなコンクリ製の人工畑を作り季節野菜を栽培 食べています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・子ども一人ひとりの状態は、児童票、健康記録表 園児面談表などで入園前は把握でき 入園後は連絡帳や保育日記に記録された状態を「観察・個人記録」の「子どもの姿と保育士の関り」に記載し、「発達のめやす」と比較されることにより、子どもの発達状況を把握、その子どもの状態に合った保育が実施されています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・基本的な生活習慣はすでに0歳児から習得が始まっているとの園長の指導で日々の生活の中で繰り返し行いながら、自分でできたことの達成感や喜びを感じられるよう保育者が見守り、子どもの発達や気持ちに応じた援助を行うことで、自立心や意欲が育つよう取り組んでいます。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育目標に「自分の思い考えを豊かに表現できる子ども」があり各保育室、廊下に掲示さています。初めに遊びのルールや危険なこと、やってはいけないなどを伝えて「だめ」を言わないようにすることで、子どもたちが安心して自分を表現できるよう取り組んでいます。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・本園は保育の記録を総合保育業務支援ソフト<キッズビュー>に入力することで管理しています。登園管理から園児情報、保育日誌、身体検査、指導計画などタブレットでできます。子ども一人ひとりの状況に応じた対応ができるようキッズビュー配信や保護者と登降園時に様子を伝えあうことで家庭と連携を図り、発達段階や食事、睡眠などの生活リズムを把握して、子どもの様子に合わせた保育ができるよう取り組んでいます。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳児未満の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・食事、衣類の着脱など子どもの自分でやろうとする気持ちを受け止め、達成感が得られるように配慮し、見守り、机上で遊ぶコーナー、積み木などの構成遊びコーナー、ままごと遊びのコーナーなどそれぞれの場所を設定し、好きな遊びや使いたい物を自分で選び、遊びを探し、夢中で遊び込めるような環境設定を工夫しています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・一人ひとりの子どもの姿を捉えて、興味、心の動き、保育者や友だちとの関わりなど保育の振り返りを行い、環境の構成や保育者の援助等、次の活動に活かすようにしています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本園は統合保育を重点目標に定め、他機関との連携の下、個別支援計画に基づき個人の発達保障を図るため積極的に面談を実施し、南部地域療育センターに出向き、保護者の支援を行いながら、発達支援コーデイネーターを中心に一人一人の人権を保障し、保育の質の向上を図る取組をしています。療育センター職員が多忙のため来園できず、代わりに園が見学や研修参加を申し込み、3名いる支援コーデイネーターを中心に会議を実施し、園全体でインクルーシブ保育を共有しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ 長時間にわたる保育のための環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・本園の延長保育児は昨年に比べ半分に減っています。大企業勤めの多い保護者がコロナ禍により勤務時間の短縮が進んだ結果と分析しています。延長保育にあたり連続性のある保育ができるよう、保育者同士の引継ぎを口頭と伝達ノートで丁寧に行い、情報共有に取り組んでいます。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・2020年度はコロナの猛威下、緊急事態宣言が4月と1月の2回 1か月づつ発出されたため、小学校との就学へ向けての行事が中止されました。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園では子どもの状況や園内外の環境などを考慮した健康マニュアルを作成し、それに基づいて子ども一人ひとりの健康状況を把握しています。保護者は入園時に「児童健康台帳」を園に提出し、その後、予防接種などを受けた後は「予防接種連絡カード」を提出、台帳に記入し、既往症などの確認、追記をし、園に報告しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科検診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:b】 ・健康診断は、年度初めにお知らせして、嘱託員より、0、1歳児は毎月1回、2歳児以上は年3回実施しています。歯科検診は年1回行います。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・食物アレルギーのある子については「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」をもとに、、医師の「除去食申請に対する主治医意見書」を「川崎市健康管理委員会」に提出し、認定を受けて取り進めています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の屋上には、幅1.5m、長さ4m、高さ1mのコンクリート製大型プランターを5基据え付けており、食育として年齢クラス別の季節季節の野菜栽培を行っています。収穫した、サツマイモ、ピーマン、なすなどクッキング保育に使用しています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園では食事の配膳下膳を職員と栄養士が一緒にやることにより子どもの食べ具合や嗜好を職員と栄養士は共有し、量や切り方などを検討しながら、献立内容や調理の改善に取り組んでいます。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園と保護者はキッズビュー(ICT)の連絡帳や伝言板を通して、また毎日の送迎の際にも日々の保育内容や子どもの様子を伝えあい、担任と保護者で情報共有できるようにしています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保護者と園職員との信頼関係を深めるために、朝夕の送迎時には必ず会話を持つように対応しています。保護者から育児に関する悩みなどの相談を受けた場合は、専門的な知識や技術を持って保護者の気持ちを受け止めながら、適切なアドバイスや助言ができる体制を整え、知り得た内容に応じて個人情報の守秘義務にも配慮し信頼関係の構築に配慮しています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では川崎市の「子どもの権利に関する条例」を掲げて、子どもを虐待や差別から全面的に擁護する姿勢を鮮明に打ち出しています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・月間指導計画、週間指導計画には「評価・反省」の記入欄を設けてあり、保育実践における自己評価も含めて担当職員は記入しています。評価に当たっては、一人一人の子どもの発達状況、育つ過程などに配慮して行い、画一的な順位評価などはを行っていません。 |