社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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おとぎ保育園 (3回目)

2020年04月06日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 特定非営利活動法人介護の会まつなみ

② 施設・事業所情報
名称 おとぎ保育園 評価対象サービス 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 150名 名
所在地 252-1123
綾瀬市早川3067-5
TEL 0467-76-3841 ホームページ http:otogi.hoikuen.ac/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 1979年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人 誠心福祉協会
職員数
常勤職員:33名 名
非常勤職員:12名 名
専門職員
園長:1 名
副園長:2 名
主任保育士:2 名
保育士:28 名
看護師:2 名
管理栄養士:1 名
調理員:5 名
学童保育士:4 名
施設・設備の概要
居室数:6
医務室:1
事務室:1
受入室:1
沐浴室:1
調乳室:1
和室:1

③ 理念・基本方針
園の理念:児童福祉法に示されている基本理念のもと、子供の人権や主体性を尊重し子供の最善の幸福のため、保護者と力を合わせ、子どもの福祉を積極的に推進します。そのために園は未来の大人である子ども達がたっぷりと愛情を浴びて育まれるような優しく暖かな人的、物的な環境づくりを行います。また、法人創設の原点である「地域を拠点にした施設づくり」「地域社会との連携と参加」を基盤に、子ども達の為、家庭の為、地域の為になることは何かを常に考えながら、コミュニティーの拠点になるよう努めます。
基本方針:①一人ひとりの子どもの状態を把握しながら、その発達の援助を行うことで、保護者が安心して預けられる保育園を目指す。②さまざまな個性や家庭環境など、それぞれに異なる状況下にある子ども達が生活を共にする中で、お互いに助け合いながら生きていく関係を創り上げる保育園を目指す。③子どもを中心として、保護者も職員も共に育ちあえる保育園作りを目指す。④地域との連携を密にして地域に根ざした保育園を目指す。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
2才児よりリトミック、3才児より体育指導、4才児より英語、5才児より茶道、剣道、書道を保育の一環として取り入れています。合わせて5才児より合宿保育、5歳児卒園前には4,5歳児でお別れ遠足を経験し、集団生活を楽しく有意義に過ごした社会性を身につけ、人間味あふれる人格形成に力を注いだ集大成にしています。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2019/09/17(契約日) ~2020/03/25(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 3 回(28年度)

⑥総評
特に評価の高い点 【園における食事の提供について】
年齢に応じた食育計画が作成され、季節の食材や行事食などを取り入れた献立を作成し、行事食の時などは、テーブルクロスをしいたり、花や制作物を置いて、楽しい雰囲気づくりを行っています。体調不良の子どもには、お粥を提供したり、牛乳を麦茶に変更するなど配慮を行っています。食器や食具は、月齢に合ったものを使用しています。行事食や食育体験などを通して、食に関心をもてる取り組みを行っており、給食の様子や食事情報を毎月給食だよりとして保護者へ伝えています。発育状況や体調を考慮した献立等、調理の工夫もしています。残食記録や嗜好などを把握し、改善・工夫をしています。毎日衛生管理点検の記録を行い、マニュアルに基づいた衛生管理を行っています。また、調理員、栄養士が子供の話を聞いたりしています。アレルギー食に対しては診断書、除去食申請書により除去食を提供しています。アレルギー献立表を見ながら調理・配膳し、担任保育士と調理員の2重チェックで提供しています。除去内容は毎日保護者へ連絡帳を通して伝えています。アレルギー対応を職員間で情報共有をしています。他の子どもに食物アレルギーについての話をし、なぜ違う物を食べているのか、食べるとどのような症状がでるかなど話をして子ども達に理解を深めるようにしています。
改善を求められる点 【職員の就業に関する事】
① 職員との個別面談実施
② 職員への相談窓口設置
③ 職員が希望の聴取等を基にした総合的な福利厚生の実施
④ 職員一人ひとりの目標設定をする事
⑤ 職員の個別研修計画の作成

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
平成29年に第三者評価を受審し、有効期限の切れる本年引き続き第三者評価を受審致しました。運営のあり方、日々の保育のあり方を振り返り見直し、育ちゆく子ども達への思いにつなげていくと同時に職員一人一人の自己の成長にもつながる貴重な機会でした。改善をもとめられている事項が職員に関することであり、新年度から話し合いを密に、詳細な計画のもと、まず保育士自身が安心して子供達と向かい合ったうえで、納得できる保育を成し遂げられるのかを改めて考え、諸事を進めてまいる所存です。

40年という長い歴史の中で培ってきたおとぎ保育園が現在そして未来を見つめ、あらためて第一歩を踏み出すとても良い機会を与えられたと考えます。
園に対する保護者・地域住民の信頼に感謝しつつ、日々を大切に努めてまいる所存です。
この受審にあたりご尽力いただいた評価機関の皆様、保護者の皆様にこころより
感謝申し上げます。ありがとうございました。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:b】

園のしおりやホームページに理念や基本方針が明文化され周知されています。職員保護者への周知も図られています。尚、より分かりやすい説明資料や、行動規範とするより具体的な理念や基本方針になる事を期待します。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:b】

全体的には「社会福祉法人経営の課題」を法人・保育園として作成しています。また市内の園長会等にも積極的に参加し情報収集しています。その中で綾瀬市の人口動向で子どもの人口推移が減少する事を考えて現在の150名定員を数年後に120名にする意向を綾瀬市に伝えています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:b】

法人・保育園両方の課題共有として「社会福祉法人経営の課題」をまとめ、経営状況・課題共有する事に努めています。役員・職員に「社会福祉法人経営の課題」の周知を図っています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

中・長期計画が作成されていますが、数値目標や具体的な成果等を設定している部分が少ないので、全体的に評価、見直しが出来るような中・長期計画への改正が期待されます。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

中・長期計画を踏まえた単年度の計画が作成されています。今後については、より実施状況の評価が行えるような内容になる事を期待いたします。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:b】

事業計画は、職員会議その他の機会を多く作り、職員の意見の集約反映をしています。ただし、予め評価や見直しを行う為の定められた時期・手順が無いので作成する事を望みます。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

事業計画の主な内容を保護者会や園たより等で周知しています。尚、より理解しやすいような資料作成を望みます。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:b】

保育の質の向上に向けて、年間計画、月案、週案、保育日誌、職員自己評価チェックリスト等の取り組みをしています。また、第三者評価も定期的に受審し今回で三回目の受審をしています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:b】

職員の自己評価結果及び第三者評価結果に基づいた課題について、改善策を一部実施しています。明確になった課題について、より多くの改善策や改善計画が策定される事を期待します。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:b】

施設長の役割と責任については「園規則」で明確になっています。また、職員への周知も図られています。有事における施設長の役割と責任について、より具体性の有る文書化を期待しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

施設長は遵守すべき法令等を理解し研鑽をしています。社会の変化に合わせて、より幅広い遵守すべき法令等の理解に努める事を期待します。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

保育の質の向上には意欲を持って取り組んでいます。また、職員とのコミュニケーションも図られていると判断いたします。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

経営改善や業務の実行に当たっては、「社会福祉法人経営の課題」「中・長期計画」に基づいて副園長、統括主任との連携を持って取り組んでいます。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:b】

福祉人材の確保、育成計画、人事管理の体制については、基本的に法人本部での所管となっていますが、中・長期計画等で示された中で事業所による取り組める部分については、求人活動や派遣職員の採用等を実施しています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:b】

総合的な人事管理についても法人本部の所管では有りますが、人事基準等については、就業規則や給与規程に明文化され職員に周知されています。施設長の人事評価も行われています。職員が自ら将来の姿を描く事が出来る様な、法人と保育園が一体となった総合的な仕組み作りを期待します。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:c】

有給休暇の取得状況一覧が作成されており、ワーク・ライフ・バランスにも配慮しています。しかし「個別面談の無い事」「職員の悩み相談窓口が無い事」「職員の希望の聴取等を基にした総合的な福利厚生を実施していない」等により評価をCと致しました。より職員の意向を把握する為にも、職員との個別面談の機会を設ける事を期待します。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:c】

職員のグループ体制は確立されています、しかし、職員一人ひとりの目標設定には至っておらず、個別面接の実施が望まれます。職員一人ひとりの育成に向けた取り組みは不十分であり、C評価と致しました。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:c】

教育研修は計画的に実施されています。ただし、職員の一人ひとりに応じた研修計画は不十分と考え評価をCと致しました。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:b】

教育研修の機会は確保され実施もされています。また、外部研修の情報提供も行っています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:c】

保育実習受入れマニュアルが整備されています。しかし「学校側との連携の不十分さ」「指導者に関する研修の未実施」であり、評価をCと致しました。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:b】

ホームページの活用もされ、保育園の情報提供が十分行われています。第三者評価の受審についても公表されています。また、地域に向けての印刷物も配布しています。尚、今後外部の専門家(公認会計士等)の監査支援等の検討を望みます。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:b】

事務、経理、取引等に関するルールについては、経理規程が整備され明示されています。また、職務分掌等や園規則は就業規則等で明確にされ職員への周知もされています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

地域との交流については地域のイベントに参加したり、保育園の行事の一部を公開案内しています。地域育児センターでは地域の民生委員の協力も得ています。また、地域の社会資源の推奨もしています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

ボランティア受入要綱が整備、受入に対する基本姿勢が明確化され、登録手続、ボランティアの配置、事前説明等に関する事が記載されています。受入要綱に基づいたボランティアの受け入れを行っています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:b】

病院関係機関等の一覧リストが作成されており、職員間で共有もされています。今年度については虐待等権利侵害が疑われる子供の事例は無かったので児童相談所等の関係機関との連携は有りませんでした。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:c】

関係機関団体等の連携や地域住民との交流活動は行われていますが、運営委員会は未設置であり地域の各種会合への参加も不十分なので評価をCと致しました。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:b】

地域の福祉ニーズに基づく事業として地域育児センターを実施しています。また、綾瀬市と「要援護者の緊急受入れに関する協定書」が結ばれています。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

子どもの尊重や基本的人権について明示されています。尚、今後も保護者に共通理解をしてもらう具体的な取り組みを期待致します。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。

【第三者評価結果:b】

子どものプラバシー保護について明文化された物が整備されサービスが実施されています、また、設備等の工夫も行っています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:b】

パンフレットだけでなく、ホームページでの公開、園のしおりの作成等積極的に情報提供しています。また、新入園児面接は勿論、見学者等の希望にも対応しています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:b】

変更時について説明をし同意を得ています。また、園のしおり等で工夫や配慮をしています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:c】

保育所の変更にあたり保育の継続性に配慮しているものの手順書や引継ぎ文書が未整備なので評価をCと致しました。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

利用者満足の向上を目的として、個別面談や満足度アンケート調査が実施されています。また、父母会へ職員が出席しています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:b】

保護者からの苦情や意見要望等については、相談窓口と共に苦情解決第三者委員会が設置されています。苦情内容及び解決結果等は説明会等で報告をしています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:b】

苦情や意見要望についての窓口等を建物外の掲示板、建物1階2階にそれぞれ掲示しています。また、相談場所として事務所以外にも和室を確保しています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:b】

意見等に基づき取り組みは行われており、意見・苦情用紙が用意されており職員への手渡しの他意見箱も設置されています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:b】

安全管理マニュアルが整備されており、職員への周知もされています。また、研修等も行っており安全確保策の実施状況や見直しも行っています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

感染症対策の、管理体制が整備され対応マニュアル等も職員に周知されています。感染症の予防策としての衛生管理点検表・感染予防チェックシートを整備し、実施されています。また、掲示板や保険便りにより保護者へ情報提供しています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:b】

防災マニュアルを作成し、対応体制が定められています。備蓄リスト(在庫表)も作成されています。避難訓練も年に数回実施されています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:b】

「おとぎ保育園理念・目標と行動指針」に文書化されており、子どもの尊重、プライバシーの保護や権利擁護に関わる姿勢が明示されています。また、実施方法について、職員への承知徹底もされており実施を確認する仕組みも有ります。保育実践は、園児個々の適正を考えたものとなっています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:b】

検証・見直しに関する時期や方法が、園全体として定められています。また職員や保護者等からの意見や提案が反映されるような仕組みになっています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。

【第三者評価結果:b】

クラス毎に指導計画作成の責任者を定めており、アセスメント手法も確立され適切なアセスメントが実施されています。また、全体的な計画(保育課程)が作成されており、それに基づき指導計画が作成されています。個別計画も作成されていて子どもと保護者等の具体的なニーズ等が明示されています。保育実践について振り返りや評価を行う仕組みが構築され機能しています。ただし、今後は策定にあたっての手順書を作成する事を望みます。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:b】

指導計画の見直しは、組織的な仕組みで実施しています。また、指導計画には保育の質の向上に関わる課題が明確にされており評価した結果を次の指導計画に活かしています。尚、緊急に変更する場合の仕組みの整備を期待しています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:b】

実施状況の記録は統一した様式によって記録されており、個別計画に基づく保育の実施の記録がされています。また、情報共有を目的とした定期的な会議も開催されています。ただし今後、記録の書き方等の研修を計画的に開催実施される事を期待します。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:b】

個人情報保護規定が整備されており、記録の保管や漏洩に対する対策が規定されています。職員への周知もされていますが、今後記録管理の責任者を明確に設置される事を期待します。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:b】

全体的な計画(保育課程)が作成されており、保育所の理念・方針や目標に基づいて作成されています。また子どもの発達過程、家庭の状況や保育時間・地域の実態などを考慮したものとなっています。作成に当たっては職員が参画し定期的に評価も行っています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:b】

室内環境は適切な状態になっており、家具や遊具等の素材・配置等の工夫もされています。また、設備用具や寝具の衛生管理もされています。落ち着ける場所も有り、生活空間も確保されています。手洗い場・トイレは毎日掃除を行っており、安全の確保・工夫もされています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:b】

個人差を尊重し、自分の気持ちを表現出来るように配慮し、子どもの気持ちを汲み取ろうとしている事を記録から確認しました。分かりやすい言葉使いで穏やかに話している事や急かす言葉や静止させる言葉を用いない様にしている事を見学時に確認しました。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

生活習慣を身に着けるにあたって子どもの気持ちを尊重し、強制することなく主体性を尊重した援助を行っています。また、活動と休息のバランスが保たれるように工夫をしており、生活習慣を身に着ける事を子供が理解できるように働きかけています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:b】

主体的に活動できる環境が整備されており、人間関係が育まれるような援助をしています。また、自然と触れ合う事が出来るよう工夫もされており、地域の人たちと接する機会、社会体験が得られる機会も設けています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

乳児保育(0歳児)に適した生活と遊び、及び環境への工夫がされており、情緒の安定が保たれるよう配慮しています。また、発達過程に応じた必要な保育も行っており、家庭との連携も密にしています。

【A7】A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳児未満の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

3歳児未満の保育においては、自発的な活動が出来るようにしたり、自我の育ちを受け止めるような関わりをしています。子どもの気持ちを尊重し探索活動が行える環境も整備しています。異年齢児及び大人との関わりは有りますが、尚、積極的な関わりを計る事を期待します。家庭と連携した取り組みや配慮もされています。 

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

3歳以上児の保育は、各年齢に合わせた集団の中での適切な保育を行っています。また、保育園での保育実態等について小学校に児童保育要録を作成し伝えています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

障害のある子どもに配慮した環境整備はされています。また、保護者との連絡を密にする配慮もしています。職員は障がいのある子供についての知識や情報も得ています。評価期間内で医療機関や専門機関に相談や助言を受けるケースは有りませんでした。

【A10】A-1-(2)-⑨ 長時間にわたる保育のための環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

長時間保育の環境は整えており、子ども主体の取り組みをされています。異年齢の子どもと過ごす事にも配慮しており、食事やおやつ等に配慮した提供も行っています。子どもの状況について保育士間の引継ぎを連絡漏れが無いようにしており、保護者との連携も配慮したものとなっています。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:b】

保育所児童要録が作成されており、小学校との交流会や運動会への参加等の機会も設けられています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:b】

健康管理マニュアルが作成されており、それに沿って健康状態を把握しており、体調悪化・怪我などについては保護者に伝えるようにしています。また、健康状態に関する情報を職員間で周知・共有しています。健康に関わる必要な情報も得られるように努めており、保護者に対して健康管理に関する方針や取り組みを伝えています。乳幼児突然死症候群に関して職員に周知し、必要な取り組みを行っており、保護者に対しても必要な情報を提供しています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科検診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断・歯科検診結果が記録され、職員に周知されています。また、その結果を保険安全年間計画に反映させています。家庭に対しても結果を保護者に伝えています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

アレルギー児に対しては診断書、除去食申請書により除去食を提供しています。アレルギー献立表を見ながら調理・配膳し、担任保育士と調理員の2重チェックで提供しています。除去内容は毎日保護者へ連絡帳を通して伝えています。アレルギー対応を職員間で情報共有をしています。他の子どもに食物アレルギーについての話をし、なぜ違う物を食べているのか、食べるとどのような症状が出るかなど話をしています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

食育計画が作成されています。行事食の時などは、テーブルクロスをしいたり、花や制作物を置いて、楽しい雰囲気づくりを行っています。体調不良の子どもには、お粥にしたり、牛乳を麦茶に変更するなど配慮を行っています。食器や食具は、年齢に合ったものを使用しています。行事食や食育体験などを通して、食に関心をもてる取り組みを行っており、その様子を給食だよりを通して保護者へ伝えています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

発育状況や体調を考慮した献立、季節の食材や行事食などを取り入れた献立を作成し、調理の工夫もしています。残食記録や嗜好などを把握し、改善・工夫をしています。また、調理員、栄養士が子どもの話を聞いたりしています。毎日衛生管理点検の記録を行い、マニュアルに基づいた衛生管理を行っています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

連絡帳で家庭との日常的に情報交換を行っています。また、各行事への参加を促し子どもの成長を共有出来る様にしています。年度初めの説明会や保育参加懇談会・面談で保育の意図や保育内容を理解してもらう様にしています。家庭の状況、保護者との情報交換の内容は児童票や個別面談記録に記録しています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:b】

保護者との信頼関係を築く取り組みを連絡帳や個別面談等で行っています。保護者からの相談については、クラス担任以外にも相談窓口を設置し、相談に応じる体制になっています。また、保育所の特性を活かして一時保育・子育て広場を実施しています。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:b】

被虐待児対応マニュアルが整備されており、職員研修も実施されております。評価期間内に対象となる事例は有りませんでした。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:b】

保育園独自で自己評価チェック表を使い職員の自己評価を実施しています。集計し園全体での評価及び振り返りとして保育実践につながるようにしています。今後は職員一人ひとりの育成に向けた取り組みを期待致します。