社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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しらかば逗子乳児保育園

2020年02月21日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 公益社団法人神奈川県介護福祉士会

② 施設・事業所情報
名称 しらかば逗子乳児保育園 評価対象サービス 保育所版
対象分野 認可保育所 定員
所在地
逗子市池子2-3-42
TEL 046-854-9570 ホームページ
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2017年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人誠心会
職員数
常勤職員:5 名
非常勤職員:8 名
専門職員
保育士:7 名
栄養士:1 名
調理師:4 名
施設・設備の概要
保育室3部屋:
調乳室・沐浴室・トイレ・調理室:

③ 理念・基本方針
基本理念:みんないっしょの教育・保育・福祉
基本指針:・子どもの育つ力を支援する。
・優しさと思いやりの心を育む。
・子ども、保護者、保育者の三者一体で育て、慈しむ気持ちを育む。
・給食は手作りで、美味しく感謝の気持ちで食す。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
〇0、1、2歳児の乳児を対象とした小規模の保育所として、子どもたち一人ひとりの発達に合わせ、スキンシップを多く取りながら、個性や性格に配慮した保育を実践している。各クラス10名までの小規模保育所の特性を活かし、その日の一人ひとりの状態を確認しながら、きめの細かい保育を行っている。
〇離乳食から完了期まで、保護者や栄養士、調理員、保育士の間で細かな連携を取りながら、一人ひとりに合わせた食事を提供している。初めて口にする食材は、アレルギーに配慮して、2回以上家庭で食べてもらってから、離乳食の新しい食材として取り入れている。2歳児は、「噛むこと」を身に付けられるよう、大きさや硬さについても、一人ひとりに合った形態で提供している。
〇食育に力を入れている。法人全体の方針として、昔ながらの安心できる食材を使った食事を提供し、麦ごはんや野菜を豊富に取り入れた献立としている。野菜を栽培、収穫して、子どもたちが野菜に興味を持つことができるよう働きかけている。子どもたちのクラス名も「なめこ」や「らっきょう」等、昔ながらの食材の名前を使用している。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2019/09/01(契約日) ~2020/02/05(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(年度)

⑥総評
特に評価の高い点 ◇事業所の特色や努力、工夫していること、事業所が課題と考えていること等
〇0、1、2歳児の乳児を対象とした小規模の保育所として、開園して3年目を迎えている。隣接市に認定こども園(以下、本園)があり、本園と連携して、「みんないっしょ」の保育を実践している。
〇月1回開催する職員会議には、本園の園長が参加して、法人全体の考え方や運営状況等を職員に伝えている。本園の園長と職員の個別の面接も、年1回、定期的に行っている。
〇保育所保育指針に基づき「全体的計画」を作成し、「指導計画」やすべての子どもの発達に応じた「個別計画」を策定している。計画は定期的に見直しを行っている。乳児は成長に個人差があるため、一人ひとりの発達の状況や健康状態を全職員が把握して、子どもたちに関わっている。
〇乳児を対象とした保育所であるため、生活や遊び、食事等すべての面で、子どもたち一人ひとりの発達に応じた関わりを行っている。言葉が未熟な子どもの話に耳を傾け、声掛けを多くしている。また、楽しくトイレットトレーニングが行えるよう、トイレ内を可愛らしく飾り、子どもたちの意欲を引き出すようにしている。
〇園内に月齢に合ったおもちゃや絵本等を揃え、園庭には砂場を作り、滑り台やトランポリン等の遊具を置き、芝生の上で十分に遊ぶことができる環境を整えている。子どもたちはおもちゃ類を口に入れることが多いので、毎日消毒を行い、園内外とも安全に配慮した環境としている。天気の良い日は公園まで散歩し、子どもたちはのびのびと活動している。
〇3歳を迎えると、近くの保育園や幼稚園に移っていくことになる。子どもたちは、各クラス10人の小規模の園から、大きな規模の園に移っていくため、個々の関わりから、全体を通しての関わりを意識して行っている。子どもたちがスムーズに移行でき、新しい環境に慣れることができるよう、身の回りのことを自分で行うことができるよう、取り組んでいる。
〇保護者とは「育児日記」にて、毎日の家での様子や保育所での様子を報告し合い、家庭との連携を密に取っている。また各クラスのホワイトボードに、今日一日の活動を記入し、保護者に伝えている。子どもの登園、降園時には、できるだけ多く話ができるようにしている。ブログでも活動内容を伝えている。
◇独自項目への取り組み
〇事業所におけるサービスの質の向上のためのシステムを確認する「発展的評価項目」に取り組んでいる。「バランスのよい食事」をテーマとして、取り組みの過程をPDCA(計画、実践、評価、改訂)に分け、実践を振り返っている。子どもたちと一緒に野菜を栽培したことで、野菜への興味が深まり、口に運ぶことができたとの成果も見られている。課題も確認できたことから、継続した取り組みとしている。
改善を求められる点

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 第三者評価、訪問調査とありがとうございました。
 この度、第三者評価を受けるにあたり、不安と心配がありました。
子どもたちとの日々の生活の中で、保育理念、指針に基づきながら、子どもたち一人ひとりに合わせた保育を全職員で一丸に取り組んでいますが、まだ新設して3年目ということもあり、職員間で試行錯誤しながら取り組んでいることもあるのも事実です。
 訪問調査結果を閲覧して、細かく見ていただいたことと、目指している保育において、課題がわかったことなど、さまざまな気づきを得ることができました。
 今後も、小規模事業保育所の特色を活かして、子ども一人ひとりと向き合い、見守りながら、子どもたちが安心、安全な環境の中で、のびのびと健やかに、笑顔があふれるよう、全職員で基本理念、方針を基に努力していきたいと思います。


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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

「みんないっしょ」の園の基本理念や基本方針は、ホームページやパンフレットにて周知している。また、新入園児の説明会の際に、基本理念や基本方針を保護者に説明し、資料を配布している。職員には入職時に、理念や方針を説明する他、子どもたちとの日々の関わりの中で、困ったこと等があった時には、理念や方針に照らし合わせながら、内容を検討することとしている。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:b】

月1回開催する職員会議には、本園の園長が出席して、経営状況や事業展開等、現状を説明している。また毎月、待機児童数の推移等を市に確認し、職員会議の場で職員に報告している。職員への周知は、職員会議の他、子どもの午睡時に、主担当と調理で行う日々の調整会議の場でも行うようにしている。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:b】

園がスタートして3年目を迎えている。経営状況について、現時点では大きな課題はないが、子どもたちへの支援や行事の内容等を日々振り返りながら、改善に努めている。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:c】

園がスタートして3年目のため、今後に向けた中長期の計画は現時点では立てていない。本園と異なり、まだまだ園の存在が知られていないので、小規模な園の特徴を活かし、子どもたちを手厚く保育し、「選ばれる園」になることを目指している。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

中長期計画は立てていないが、前年度を振り返って事業計画を作成している。また、事業計画の内容について見直しがあった場合には、職員全員で確認している。前年度の振り返りから、大きな行事を行う日は、朝のおやつの時間を早くする等、改善を行っている。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:b】

事業計画は、本園の計画との整合性に配慮して、3月に園長が作成している。年度初めの職員会議で、計画書を配布して内容を説明しているが、非常勤やパートの職員への周知が不足していると感じている。事業計画の内容に見直しがあった際には、職員全員で確認している。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

事業計画の内容は、入園説明会や園見学の際に、主に行事を中心にして保護者に説明している。また、毎月発行する「園だより」や「クラスだより」にて、保護者に伝えている。入園に際しては、事業計画の説明よりも、子どもの個別の状態(アレルギーの有無や皮膚の状態、哺乳瓶の種類等)を確認することに時間をかけている。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:b】

保育の質の向上に向け、開設2年目の年度末から職員が自己評価を行っている。この1年間の振り返りを行っているが、記入シートは既存のものを使っているので、今後は乳児を中心とした内容のシートに改善していきたいと考えている。自己評価結果は、職員会議等で内容を検討している。これまで、保護者に対してアンケート調査は実施していないが、今回の第三者評価の受審で保護者アンケートが行われたので、保護者の評価を確認するよい機会と捉えている。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

職員会議や日々の調整会議等の場で、自己評価の結果について話し合いを行い、内容を共有している。自己評価の実施は、より良い園にしたい、子どもたちにすべてをやってあげるという意味ではなく、小規模の園の特性を活かして手厚く関わっていきたいとの思いから始めることとした。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

園長の役割と責任については、「分担表」に明記して、職員に周知している。「分担表」は、園長だけでなく、保育士の役割も明確にしている。研修会や勉強会に園長が積極的に参加し、提供する保育の質の向上につなげている。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

園長が県のエキスパート研修に、主任と共に参加している。エキスパート研修は、4年間でマネジメントや乳児教育等のうち4つの専攻科目を修得することとされているが、時間をかけて5~6年で修了できるよう取り組んでいる。近隣の方には挨拶を忘れず、食材の業者とも良好な関係を保つ等、地域との関わりを大切にしている。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

日々の保育で課題等がある場合は、職員の意見を取り入れ、職員と一緒に考えるようにしている。また、保育士の手が足りない時には、園長も保育場面に積極的に入っている。課題に対しては、速やかに環境や人員配置の変更を行い、子どもの安全を第一に考えて行動している。日々の打ち合わせも、単に申し送りをするのではなく、保育の質の向上につながるよう取り組んでいる。また、本園の分園も乳児を対象としていることから、職員の交換研修を行い、法人全体の保育の質の向上に努めている。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

その日の子どもの出席状況やパート職員の出勤状況に、柔軟に対応するために、フリーの職員を3人配置している。また、食事の場面や園外散歩等の際にも、適正な職員数が確保できるよう配慮している。園長も保育現場に入り、子ども一人ひとりの対応の仕方等も、職員にアドバイスしている。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:b】

職員の採用は本園が行っているので、就職の希望があった時には、本園につなげている。高校生の職場体験を積極的に受け入れ、大学生の見学の際は保育に参加してもらい、小規模の所が良いとの感想ももらっている。本園の実習生の中からも、小規模の保育所で働きたいとの希望があがることがある。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

子どもと同じ目線、視線の職員、子どもと一緒に遊ぶことのできる職員、育児と仕事の違いがわかる職員等、園が期待する職員像を示している。法人全体及び本園との合同で年数回、食事会等の交流会を行い、職員間の親睦を深めている。人事考課は、保育現場には難しい面があり、取り入れていない。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:b】

子どもと同じ目線、視線の職員、子どもと一緒に遊ぶことのできる職員、育児と仕事の違いがわかる職員等、園が期待する職員像を示している。法人全体及び本園との合同で年数回、食事会等の交流会を行い、職員間の親睦を深めている。人事考課は、保育現場には難しい面があり、取り入れていない。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

意向調査を実施し、年1回、本園の園長と職員が面接する機会を設けている。意向調査では、今年度の振り返りや次年度の目標、勤務の希望等を記入したシートを用いている。本園の園長との個人面接は、10月に実施し、職員の思いを確認している。小規模の園なので、日頃から職員の体調等をよく観察するようにしている。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:b】

職員の研修への参加は、本園で企画したものに参加している。職員が年1回は外部の研修会に参加できるよう、園長が参加者を選んでいる。新人の職員は、4月に法人全体の新人研修を受けている。保育所保育指針の改訂に合わせ、保育内容やカリキュラムを策定している。カリキュラムは必ず振り返りを行っているが、見直しは十分ではないと感じている。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

職員に必要となる知識や専門性を学ぶことができる研修会に参加している。外部研修参加後は、復命書を提出し、回覧後に職員会議で研修報告を行っている。研修報告書はファイルし、いつでも内容を確認できるようにしている。また、本園の分園も乳児を対象としていることから、職員の交換研修を行い、法人全体の保育の質の向上に努めている。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:b】

実習生の指導マニュアルを整備し、受け入れの担当者も決めているが、園が新しいこともあり、これまで実習生の受け入れの実績はない。本園では実習生の受け入れを行っており、本園で実習中の学生が、見学に訪れている。法人の研修等にも参加し、実習生の受け入れ体制は整えている。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

運営の透明性を確保するため、ホームページやブログを活用して、情報を公開している。ブログは週1回または行事ごとに更新し、園の玄関にも写真を掲示している。苦情があった場合は、対応について玄関に掲示することにしている。特に苦情が上がった訳ではないが、降園時の保護者へのお願い等も玄関に掲示している。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:b】

市の監査がまだ行われていないため、本園の監査内容等を確認して改善に努め、公正かつ透明性の高い適正な経営・運営に取り組んでいる。本園は管轄の市が異なるため、すべてに取り組むことはできないが、衛生面の改善等を行っている。法人全体で、外部の専門家による指摘や助言が受けられる体制を整えている。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:c】

園が新しいこともあり、地域との交流は活発とは言えない現実がある。園の運動会は地域の小学校の体育館を使用したり、地域のゴミ収集所の掃除やケースの組み立てを行ったり、外の掲示板で地域との交流の場を掲示したりしているが、乳児を対象とした保育所のため、子どもたちと地域の交流は難しい面がある。今後は職員が積極的に地域に出ていくよう取り組んでいきたい。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

ボランティアの受け入れマニュアルは整備しているが、現在、活動しているボランティアはいない。以前は夏休みに、高校生がボランティアとして活動していた。運動会を地域の小学校の体育館で行ったり、小学校の絵画展に子どもたちの絵を展示したりしているので、地域との交流を深め、ボランティアを受け入れていきたいと考えている。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

市の保育課とは、子どもの受け入れ人数等、毎月連絡を取り合っている。また児童相談所が開催する虐待の研修に参加し、市への通報義務等を職員会議で職員に周知している。子どもが虐待を受けているかどうか、観察をきちんとするようにしている。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:c】

地域の福祉ニーズを把握するところまでは至っていない。地域とは、小さな関わりを積み重ね、その中からニーズを把握していきたいと考えている。本園の取り組みを参考にしながら、地域との関係性を強化していきたいと考えている。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:c】

本園では、学童保育や地域の交通安全運動、老人ホームの訪問、ハロウィン等を行っていることから、本園の取り組みを参考にして、地域のニーズを把握して活動していきたいと考えている。0、1、2歳児が対象の園であるため、子どもたちの安全を最優先しながらの対応となるため、難しさも感じている。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

0、1、2歳児を対象とした園だが、子どもたちの人権を尊重し、丁寧な対応を行っている。子どもだから、男の子だから、女の子だからといった差別的な対応をしないこと等も、話し合っている。個人情報の取り扱いについては、入園時保護者に、行事の写真やブログへの掲載の可否等を書面で確認している。避難訓練や引き取り訓練、SIDS(乳幼児突然死症候群)の強化月間、土曜保育の案内等、必要な情報を園内の掲示で保護者に伝えている。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。

【第三者評価結果:a】

プライバシー保護のマニュアルを整備し、入園時に保護者と面談して、個別に配慮してほしいこと等を必ず確認している。入手した情報や書類は、適切に保管し、必要ないものは、必ずシュレッダーで処理している。子どもたちの登園、降園時は、玄関のモニター画面で対応し、降園時に顔を知らない人の迎えがあった場合は、他の職員に確認したり、電話で確認したりしてから、子どもを引き渡している。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

利用希望者の見学は、11月の申込みの前にあり、園長が丁寧に対応している。選択にあたっては、ブログ等も参考にしてもらっている。見学者からの質問は、職員間で共有している。見学者には、見学後、感想をアンケート用紙に記入してもらい、今後の参考にしている。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

保育の開始や変更にあたっては、入園説明会で詳しく説明している。クリスマス参観や運動会の開催にあたっては、保護者にお便りを送り、内容を周知するとともに、参加人数等を事前に確認している。特別な変更がある場合は、口頭で説明したり、園内に掲示して、変更点の周知に努めている。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

保育所等の変更はこれまでないが、乳児を対象とした園なので、3歳になると、近くの保育園や幼稚園に移っていくことになる。子どもたちは、各クラス10人の小規模の園から、大きな規模の園に移っていくため、個々の関わりから、全体を通しての関わりを意識して行っている。子どもたちがスムーズに移行でき、新しい環境に慣れることができるよう、身の回りのことを自分で行うことができるよう、意識して関わっている。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

日々の関わりの中で、「育児日記」にて保護者の声を聴いている。4月の親子参観の場でも、保護者の思いを確認している。これまで、保護者に対してアンケート調査等は実施しなかったが、今回の第三者評価の受審では、保護者アンケート調査があるので、内容を確認し、今後に活かしていきたいと考えている。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:b】

苦情解決の仕組みを整え、玄関に掲示している。各クラス、主担当を中心に、日々の取り組みの中で保護者の声を聴いている。第三者委員も設置し、苦情解決の仕組みは整っているが、これまで保護者等から大きな苦情は上がっていない。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:b】

連絡帳として使用している一人ひとりの「育児日記」に、家では好き嫌いがあるが保育園ではどうか、スプーンは使っているか等の相談が多くある。保護者会や意見箱は設置していないが、保育参観等で保護者の声を聴いている。また、試食会を行い、保護者からアンケートを取り、意見を聴いている。試食会のアンケート結果は、現在、集計中である。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:b】

保護者からの相談や意見は、「育児日記」に書かれていることが多く、その日のうちに職員が対応している。時間を掛けて相談したい場合は、園内の落ちつける場所で対応している。また、内容によって、園長や主任が関わこともある。相談内容は、毎日、職員間で共有し、改善に向けた取り組みを行っている。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:b】

乳児を対象とした園なので、安心・安全な保育の提供を目指し、職員全体で話し合いを行っている。保護者から離れ、さみしい気持ちを持つ子どもたちが、安心して、危険のない生活ができるよう、日々情報を共有しながら保育を行っている。備品の角にぶつかっても安全なように保護し、手洗い用の洗剤等は、子どもたちの手の届かない所に置いている。「安全管理マニュアル」を作成し、おもちゃや備品のメンテナンスが必要な時は、すぐに対応している。午睡の際の乳幼児突然死症候群に対して、0歳児は5分置きに呼吸等をチェックしている。外部からの侵入者対策として、建物内を施錠している。ヒヤリハット事例も報告書にまとめ、職員会議で事故防止の話し合いを行っている。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

感染予防マニュアルを整備し、職員間で共有している。母親の免疫も薄れ、感染症に罹患しやすい年齢の子どもたちなので、毎日、家庭での様子や健康状態を保護者に確認している。玄関のホワイトボードには、保護者向けに感染症の状況を掲示している。保護者にはインフルエンザの予防接種をお願いし、感染症が発症した場合は、マニュアルに沿って対応している。感染症完治後は、医師からの登園許可の書類を提出してもらっている。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者には入園時に災害時の対応方法を説明している。マニュアルを整備し、災害時の職員体制や避難先、避難方法等を決めている。毎月、地震や火災、津波等の避難訓練を行い、うち1回は消防署の協力を仰ぎ、消火器訓練を行う他、子どもたちは消防車に乗ったり、消防服を着たりしている。子どもたちの歩行は不安定なので、避難訓練時は、避難車やバギー等を使用している。各クラスに、非常持ち出し用のリュックを準備し、非常食を倉庫に1週間分保管し、調理が管理している。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:b】

保育所保育指針に基づき、全体的計画や指導計画、個別支援計画等を作成し、保育を実践している。乳児が対象の園であるため、画一的な保育にならないよう、一人ひとりの発達を重視して、その子どもにあった個別の保育を行っている。0歳児は一人ひとり「0歳児記録」に細かく状況を記録している。職員会議等で、日々の保育の内容を報告し、見直しを行っている。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:b】

指導計画等の見直しは、月間計画は毎月、年間計画は3か月ごとに行う仕組みを作り、実践している。毎日の調整会議や職員会議等で、日々の保育の内容を報告し、見直しを行っている。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。

【第三者評価結果:b】

入園時、子どもの様子を保護者から聴き取り、情報を入手している。生活調査表等の保護者からの情報は、ケースファイルに保管している。子どもたちは1か月の間にも大きな成長が見られるため、日々の変化を確認したり、当園、降園時の話や「育児日記」にて保護者から情報を入手し、個別支援計画に反映している。昨日まで手づかみで食事をしていた子どもが、翌日はスプーンを持てるようになり、次の日は実際にスプーンですくって失敗したりと、変化している。子どもたちの日々の変化を、見落とさないようにしている。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:b】

職員会議の場にて、年間指導計画は3か月ごとに、月間指導計画は1か月ごとに評価している。個別支援計画の見直しも行い、子どもの発達に応じた関わりができるよう、話し合いを行っている。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

0歳児は毎日の検温や機嫌、食欲、睡眠、排泄、遊び等について、細かく記録している。1、2歳児は言葉の状況や友達との関係等を記録し、毎日の調整会議や職員会議の場で話し合いを行い、日々の保育につなげている。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

個人情報の取り扱いについては、入園時に保護者に説明し、書面を配布している。個別の支援計画等、個人が特定される書類は、施錠できる棚に保管している。記録の管理者を園長とし、記録の管理に関する研修を園内で行っている。ブログ等で個人情報の漏えいがないよう、複数の職員で内容をチェックしている。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

理念や方針に基づき、しらかば逗子乳児保育園の全体的計画を作成し、乳児に望ましい保育を実践している。子どもたちの発達状況に応じて、職員の配置にも配慮している。保育所保育指針に基づき、月齢に合わせた保育を行っているが、更に細かく、子どもたち一人ひとりの保育目標を設定している。小規模の特性を活かし、子どもの心身の状況を踏まえ、一人ひとりの子どもと深く向き合いながら、保育を行っている。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

園は住宅地の中にあり、静かで日当たりもよく、近くに公園もあり、子どもたちはのびのびと身体を動かしている。海が近いので気候も温暖で、子どもたちは薄着で日々を過ごしている。園内に月齢に合ったおもちゃや絵本等を揃え、園庭には砂場を作り、滑り台やトランポリン等の遊具を置き、芝生の上で十分に遊ぶことができる環境を整えている。乳児が対象の園で、子どもたちはおもちゃ類を口に入れることが多いので、毎日消毒を行い、園内外とも安全に配慮した環境としている。午睡時には、換気や温度、湿度等を常にチェックしている。職員はクラス担当制を取っているが、その日の子どもたちの状況に応じて、柔軟に対応している。毎日の調整会議等を通し、職員全体ですべての子どもの状況を共有し、子どもたちが安心して一日を過ごすことができる保育を提供している。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

小規模保育の特性を活かし、一人ひとりとの関わりの時間を多くとり、職員全体で子どもたちの状況を把握している。子どもたちの主体性を尊重し、行動を急がせる言葉の使用は極力避けている。食事の場面では、1歳児は自分でやりたい気持ちを大切にし、手づかみで食べる子どもは見守りながら、そっとスプーンを渡してみたりしている。外に出る時に、一所懸命自分で靴を履こうとしている子どもには、「すごいね、上手ね」等と励ましながら、子どもの気持ちを尊重して、関わっている。言葉をうまく出せない0歳児には、「これは○○ネ」等、言葉を引き出す関わりを持ち、話すことの楽しさを伝えている。子どもが泣き出してしまった時には、優しく抱き上げてスキンシップを多く取り、「どうしたの?」と子どもの気持ちを聴き出すようにしている。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

個々のトレイに主食や副食を盛り、献立を説明して、「いただきます」の挨拶の後、食事をしている。0歳児は職員に食べさせてもらう子ども、手でつかもうとして見守りが必要な子ども等がいて、保育士も一緒に食事をしている。1歳児はほとんどの子どもが手づかみかスプーンを使って自分で食べている。お代りを何度もする子どもの対応をしながら、職員も一緒に食事をしている。食事が終わる頃には、椅子で眠ってしまう子どももいるが、そっと抱きあげ、他の子どもに絵本の読み聞かせをしてから、午睡の準備に入っている。午睡時には、静かな音楽をかけ、安眠できるようにしている。0、1歳児は全員おむつを使用しているので、濡れている時はすぐに「すっきりしたね」等優しく声掛けして、トイレでおむつを替えている。遊びや食事等で衣類が汚れた場合は「汚れちゃったね、とりかえよう」等と声を掛け、すぐに清潔なものに取り換えている。その日の子どもの体調に配慮して、活動している。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

子どもの自主性を大切にして、保育を行っている。園内では、子どもたちが好きなぬいぐるみやボール、ブロック等を自分で選んで、遊んでいる。創造性のある遊び等は、職員がさりげなく誘導している。2歳児には季節の製作等で折り紙をちぎったり、1歳児はシールをはがして貼り付ける等、月齢に応じた遊びができるよう環境を整えている。園庭に滑り台やトランポリン等を用意し、子どもたちがのびのびと活動できるように環境を設定している。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

0歳児は、情緒の安定を保ち、生理的な欲求を満たすことができるよう関わっている。毎日の「育児日記」を通して、保護者と連携し、子どもたちが安心して安全な生活を送ることができるよう配慮している。子どもたちの様子から気持ちを汲み取り、少しでも不安があるようであれば、抱っこしたり話し掛けたりしながら、情緒の安定を図っている。一人ひとりの生活リズムに合わせ、一日の活動や午睡ができるようにしている。それぞれの食事形態や食事量にて食事を提供し、満足した一日を送ることができるようにしている。

【A7】A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳児未満の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

1、2歳児は、自分でやってみたいという気持ちを大切にして、子どもの気持ちに寄り添いながら、関わっている。室内は裸足での保育を行っているが、2歳児は卒園を視野に入れ、後期からは室内履きを使用している。また、食事の後に歯磨きをする等、自分でできることを多く取り入れ、なぜ歯磨きが大切なのか、絵本からも学んでいる。合同保育では、下の子どもの面倒をみる等、いろいろな人との関わりの中で、優しさや思いやりの気持ちを育んでいる。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

障害があっても「みんないっしょ」の基本理念を掲げている。職員が障害の研修に参加し、研修で得た専門的知識を職員間で共有している。対象が0~2歳児のため、障害の判定は難しい面もあるが、発達がゆるやかな子どもがいるため、できないことをカバーしながら、自分でできるようにサポートしている。また、子どもの発達に関して、保護者から相談がある時には、話をよく聴き、子どもの発達は個人差が大きいこと等を話しながら、相談に乗るようにしている。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

障害があっても「みんないっしょ」の基本理念を掲げている。職員が障害の研修に参加し、研修で得た専門的知識を職員間で共有している。対象が0~2歳児のため、障害の判定は難しい面もあるが、発達がゆるやかな子どもがいるため、できないことをカバーしながら、自分でできるようにサポートしている。また、子どもの発達に関して、保護者から相談がある時には、話をよく聴き、子どもの発達は個人差が大きいこと等を話しながら、相談に乗るようにしている。

【A10】A-1-(2)-⑨ 長時間にわたる保育のための環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

長時間保育を実施し、職員が早番・中番・遅番の変則勤務で対応している。現在、朝7時から19時までの長時間保育の子どもが2~3人いる。長時間保育を希望する場合は、当日の朝、保護者が長時間保育希望用紙に記入している。長時間保育の子どもには、18時30分に、お菓子や飲み物を提供している。夕方は、子どもが特に不安定になる時間帯で、事故が起きる可能性もあるので、職員は子どもとの接触を多くし、一緒に遊びながら、安全に配慮して保育にあたっている。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:c】

乳児(0、1、2歳児)のみを対象とした保育所のため、評価外とする。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

安全・健康管理マニュアルを作成し、常に子どもたちの健康状態を把握しながら保育を行っている。乳児は健康面で細心の注意が必要であるため、朝の視診や検温(平常より高い場合は30分ごとに検温している)、様子をチェックして記録している。登園後発熱した場合は、すぐに保護者に連絡し、受診してもらっている。SIDS(乳幼児突然死症候群)については、うつ伏せ寝をしない等、保護者にも理解してもらえるよう、玄関に掲示したり、声掛けを行っている。午睡時は、0歳児は5分ごと、1、2歳児は10分ごとに、左・右、あおむけの状態も確認して、チェック表に記入している。職員全体で子どもの健康状態を把握し、保護者にもお便りや掲示物等で周知するようにしている。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科検診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

市内の小児科と歯科を嘱託医とし、年2回、健診を行っている。健診の結果は、保護者に報告し、職員も診断結果を共有している。乳歯がどれだけはえてきているか等を把握し、離乳食の段階を変えていく等の対応を行っている。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

ミルクから離乳食に移行する段階では、アレルギーの有無がはっきりしないため、離乳食開始前に、家庭でお粥を2回以上、献立で出る食材も2回以上食べてもらい、チェック表を確認して、離乳食を始めることとしている。保護者の説明や医師の指示に沿って、担当と調理が毎日連絡を取り合い、チェックをしながら離乳食を提供している。毎日の調整会議でアレルギー児の食事を確認し、報告、連絡、相談を行っている。アレルギーの子どもの食事は、できるだけ普通食に似たものを提供している。アレルギー児の一覧表を作成し、配膳の時に職員が再度確認できるよう貼り出している。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

玄関に今日の食事のサンプルを置き、子どもがどんなものを食べたか一目でわかるようにしている。本日の食材の生産地も貼り出している。落ち着いて食事ができるよう静かな音楽を流し、子どもたちは手を洗い、自分の椅子に座り、「いただきます」の挨拶の後、楽しく食事している。職員は食事中のこどもを見守り、自分ではまだ食べられない子どもにはその子どもにあった介助をして、子どもたちと同じものを一緒に食べている。献立は季節感のあるものを、月齢にあった切り方や味付け等を工夫して提供している。アジサイゼリーやお月見ゼリー等、見た目も嬉しいメニューも提供し、家庭でも作ることができるように、保護者がレシピを自由に持ち帰ることができるようにしている。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

法人全体で、子どもたちには安心できる食材を、日本の食事を提供するように努めている。食材の産地も保護者に示している。子どもたちは麦ごはんを何回もお代わりし、野菜や酢の物も、すすんで食べている。子どもたち個々の発達状況や体調等を考慮し、形状も工夫して食事を提供している。調理の職員も、食事の時は子どもたちの食べる様子を確認し、子どもたちとの関わりを深めている。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者とは「育児日記」にて、毎日の家での様子や保育園での様子を報告し合い、家庭との連携を密に取っている。また各クラスのホワイトボードに、今日一日の活動を記入し、保護者に伝えている。子どもの登園、降園時には、できるだけ多く話ができるようにしている。また、保護者からの相談等は、時間を掛けてゆっくりと話ができるようにしている。保育参観や運動会等、保護者と子どもが触れ合い、楽しむことができる機会を作るようにしている。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:b】

子どもたちの毎日の登園、降園時には、保護者と子どもの様子等を細かく話し合っている。保護者からの相談には、主に園長と主任が対応している。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:b】

虐待の疑いがある子どもについては、子どもの身体や様子を観察し、必要であれば通報することとしているが、これまで該当するケースは上がっていない。毎日の視診やおむつ交換、沐浴、発育測定等にて、子どもたちの様子を観察するようにしている。虐待等のこどもの権利侵害については、研修で得た知識を職員間で共有している。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

職員会議の場で、毎月の月案やカリキュラムの反省等を話し合い、実践の振り返りを行って次につなげている。保育所保育指針に基づき、職員の倫理観、専門職としての自覚等を、園長から職員に話している。また、保育の実践の振り返りとして、年1回、自己評価を行っている。