社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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それいゆ保育園

2020年05月18日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社ケアシステムズ

② 施設・事業所情報
名称 それいゆ保育園 評価対象サービス 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 25 名
所在地 215-0001
川崎市麻生区細山1203
TEL 044-959-3003 ホームページ https://www.misasakai.or.jp/shisetsu/soleilkawasaki.php
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2015年07月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人三篠会
職員数
常勤職員:11 名
非常勤職員:6 名
専門職員
保育士:12 名
保育補助(子育て支援員):2 名
管理栄養士:1 名
看護師:2 名
施設・設備の概要
2室:鉄骨造1階建 面積71.98㎡(玄関・調乳室・トイレ・ウッドテラス)

③ 理念・基本方針
(1)子どもの人権を尊重し、保護者や地域に信頼され愛される保育園を目指す。
(2)子どもとの信頼関係を大切にし、ひとりひとりが安心して生活できるような保育をおこなう。
(3)併設重心施設との交流を通し、ひとりひとりの思いやりが育つような保育を行う。
(4)保育園の保護者を支援する。<子育ての応援、就労支援など>  
(5)地域の子育て中の保護者を育児講座などを開催し、応援する。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
(1)医療的ケアの必要な障害児も可能な限り受け入れ、健常児と一緒に保育を行っていく。
(2)環境の良さを生かし、積極的に戸外に出て遊ぶ。
(3)ひとりひとりを大切に丁寧に保育を行う。
(4)子ども達が自分は愛されている、認められていると実感できるような保育を行い、自己肯定感を持てるようにする。
(5)年間を通じ薄着、またはだし保育で健康な身体づくりを行う。
(6)少人数の良さを生かした保育を行う。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2019/06/10(契約日) ~2020/04/14(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 回(年度)

⑥総評
特に評価の高い点 ・0、1、2歳児に特化した小規模ならではの専門的な保育環境にあり、アットホームでゆったりとした雰囲気のなかで子どもと保育者が密に関わることで、丁寧に個別の発育をとらえることができている。また、同法人施設敷地内に位置していることから、自然に恵まれ安全な環境のなかで年齢に応じた散歩や外遊びを充実させることができている。
・地域支援事業に今年度から力を入れており、毎月2回保育園が持つ様々な知識や園の資源を利用した地域の子育て家庭に対する支援活動と、親子ヨガ教室を実施している。活動は、それいゆ川崎キャンパス内のCAMPASキッズを利用して行っており、地域に根付いた保育園として受け入れられるよう力を注いでいる。
・子どもの人権を念頭に置いて、日誌・連絡帳・会議録などで把握した子ども一人ひとりの情報をもとに、丁寧に関わることを大切にしている。さらに、保護者の意向に耳を傾け、価値観や生活習慣に配慮した支援を心がけている。いつでも保護者からの相談に対応しており、意見や要望を受け付けることを入園時をはじめ様々な機会を通じて伝えている。文化や信条などの違いによって生じる課題につても、個々の価値観に配慮した支援に取り組んでいる。
改善を求められる点 ・事業所内保育園であることから、園内研修以外にも法人研修を受講する機会にも恵まれており、避難訓練も合同で実施することができている。また、マニュアルについても法人作成のものを共有し取り入れているが、保育園で必要とされる項目については独自のマニュアル等を作成するなど、手順を明確にし活用する工夫が望まれる。
・登園・降園時には、子どもの成長を伝えたり、連絡帳を通して保護者とのコミュニケーションを図ることで、保護者と職員の信頼関係が深まるように心がけている。各種の園内掲示によって保護者へ園の取り組みを伝えている。ただし、全体として各掲示については、設置場所、表記内容、文字の大きさなどについては、掲示方法を工夫することが望まれる。
・年度末の職員自己評価の分析をもとに、個人別の育成計画と研修計画を策定している。職員の技術水準、知識、専門資格の習得などの視点や、さらに本人が学びたいことを踏まえ客観的な計画評策定に努めている。研修に行きやすい体制を整え、必要経費は園負担とし、研修報告書によって、園長は本人の成果を確認している。さらに、それらの機会の充実を図り、職員の資質ややる気の向上を目指している。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価、お世話になりました。またこの度は評価結果をお送りいただきましてありがとうございました。
各項目のコメントを拝見いたしまして、日頃の保育を、色々振り返ることができました。ご指摘いただいた点につきまして皆で検討し改善していきたいと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

・年初の職員会議にて、全職員に「保育園のしおり」を渡し、保育目標・保育方針を読み上げて周知に努めている。
・保育に直接結びつく保育目標・保育方針をクラスに掲示して、常に職員が保育の中で意識できるようにしている。
・見学者への説明では保育園の成り立ち、園の環境が自然に恵まれて各年齢にあった保育を大切に進めていることなどを園のリーフレットをもとに説明し、園の目指す方向性を知らせている。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

・法人の施設長会議では、保育以外の様々な福祉サービス施設長も全て参加し、社会福祉事業全体の動向について情報を得られる機会となっている。
・同会議では理事長が社会福祉の全体の動向について話し、福祉全体の動向を踏まえたうえで保育分野での検討会が行われている。
・地域の麻生区園長会に参画しており、地域の保育や児童福祉の動向についての情報を収集し園運営に反映させている。
・園長は複合施設全体の会議にも参加しており、キャンパス長から地域の福祉ニーズなどを共有できるようになっている。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:b】

・経営環境・経営課題については「それいゆ川崎キャンパス全体」として検討する仕組みになっている。
・設備面などについても職員全体で話し合い、子どもの環境を考えながら提案して承認を受けて実行に努めている。
・具体的な例としては給食運搬用の通路の改築など、子どもの動線を考慮した提案を行い実現につなげている。
・設備面等の運営面に関する課題を職員間で共有しているが、さらに経営課題についても同様に共有し改善につなげることが望まれる。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

・園独自の中長期計画は作成されていないが、開園から4年間安定した園運営がなされていることがうかがえる。
・園運営が安定してきた中で課題を明確にし、中長期計画をもとに組織一丸となって園経営に取り組むことにが望まれる。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

・法人全体あるいはキャンパスとしての中長期計画をもとに、園としての単年度事業計画を策定しているが、園としての中長期事業経過期の策定も望まれる。
・単年度の重点的な取り組みとして、「法人理念に基づいた園経営」「保育指針に基づいた保育の展開」「開かれた園づくり(を)めざす」「心身のけんこう・安全活動の推進」の4つの柱を示しそれぞれの目標を明示している。
・計画の推進のためにも数値目標や具体的な成果等を分かりやすく設定し、評価や振り返りが円滑にできるようにすることが望まれる。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:b】

・園では「今、大切にすべきこと」に着目することに努めており、ミーティングなどを通して事業計画に反映させることに取り組んでいる。
・事業計画について年初に職員に伝え、年度末に達成状況などを確認する流れとなっているが、期中(月単位や四半期など)においても達成状況を確認する機会を設けることが望まれる。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

・入園時をはじめ定例の保護者懇談会において、「重点的な取り組み」について記載した資料を配布して説明を行うことにしている。ただし、園で保護者の理解を得られるまでには至っていないことを認識しており、更なる工夫を検討している。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

・毎週金曜日に週案のチェックを行い、クラス毎に評価を実施して保育の質向上に取り組んでいる。
・職員個別の業務遂行到達度チェックリストを用いて、年1回保育力、文章表現力、コミュニケーション力などについてチェックを行い、必要に応じてキャンパス長と連携して本人面談を行い、指導助言に取り組んでいる。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

・職員個別の業務遂行到達度チェックリストをもとに研修への参加の他、個別指導なども行い個々のスキルアップを図りながら、園全体の保育力向上に取り組んでいる。
・法人の園長会において系列園との懇談を行い、改善計画の参考になるような情報収集に取り組んでいる。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

・園長は職員向けに「どのような保育園を目指すか」と題した文書をもとに、「人権を重視した保育」「重い障がい児の受け入れ」「少人数のよさを活かす」「自然環境を活かす」「保護者に優しい」「地域に愛される」「職員にとっての働き甲斐」などの方針や園長としての職務を職員に伝え、園運営をリードしている。
・園長不在時の園長業務や各種の意思決定については、リーダーに委任することを取り決めている。さらに、それいゆ川崎キャンパスとの連携して運営に取り組んでいる。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・保育に従事する者として遵守すべき、法、規範、倫理要綱などは、服務心得や服務規程に明示するとともに、正職員に対しては入職時に法人としてコンプライアンス研修、パート職員については「それいゆ川崎キャンパス内」でキャンパス長がソレイユRINRI綱領に従って概ね同様の研修を行い、注意喚起を促している。
・園長は「園長より職員へ」という年初の文書の中で園児・保護者・近隣住民などの関係者に対して、保育者としての心構えを説明して意識の高揚を促している。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・園長は、週案、月案、年間指導計画の内容の確認、振り返りや、行事後の反省の中で保育の質について評価を行ってリーダーシップを発揮している。
・クラス会議を定期的に開催しており、実践面での評価やアドバイスを行い保育の質向上に向けて取り組んでいる。また、日々の保育の中で保育の質の向上が図れるように学習・指導の機会を充実させることに取り組んでいる。
・職員の研修はキャンパス内、法人、麻生区、民間主催の研修などの研修に参加できるよう取り組んでいる。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

・働きやすい環境作りを目指して、職員の希望をできるだけ取り入れ、個々の状況なども考慮して柔軟なシフトを組むなど、ワーク・ライフ・バランスを重視することに取り組んでいる。
・園長は、法人の園長や学習会、書籍などから得られた情報を業務改善に繋げられるよう、定例会などを通じて職員に具体的に分かりやすく伝え、事業の方向性を示唆している。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

・職員の採用については法人として一括で行うことにしており、必要とする人材について本部に伝え、採用に繋げる流れとしている。
・採用実務にあたっては、法人の関東事務局担当者と園長が地方の保育関係の学校等を訪問して募集活動を行うことにしている。その他、面接試験は園長が行うなど、現場と連携した採用に取り組んでいる。また、就職フェアへの参加など、人材確保のための取り組みに力を入れている。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:b】

・採用、配置、異動、昇格、給与等の規定については運用規程細則に明示されており、入職時のオリエンテーションや研修の場で説明されている。
・目標管理を基本とした昇給や昇格が連動した人事考課制度を敷いている。年度初めに個々に目標を設定して上司の確認を得、年度末には達成状況を上司の面談によって相互に共有し、次年度の目標につなげる流れとしている。
・職員の意見・意向は園長が受け、それを元にキャンパス会議で報告し、職場環境の改善などに繋げている。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

・法人として、毎月の超過勤務や有給取得の状況などが記載された勤務表を設けており、各自が確認して超過手当などが支払われる明朗な仕組みになっている。同様に園長などの経営層も把握しており、出来る限り超過勤務の削減に取り組んでいる。
・有給取得状況については月単位や年間の数値が把握できるよになっており、必要に応じて園長から指導助言を行うことにしている。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

・職員一人ひとりの目標管理については業務遂行管理シートを用いて取り組んでおり、年度末の自己評価をもとに園長面談を実施し、振り返りと来年度の目標について話し合い職員一人ひとりの育成に向けての取り組みを行っている。
・年度ごとの業務遂行管理シートの運用になっているが、中期的(3年間)な視点や中間面談、目標に関する判断基準など、制度の向上を検討することも検討されたい。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:b】

・内外の各種の研修(川崎市、麻生区、法人、民間、園内など)に、職員の参加希望や目標に合わせて参加できるように取り組んでる。また、他園の見学研修なども行い職員の能力アップにつなげている。
・必要とされる専門技術や専門資格などについては、教育・研修の基本方針と共に明文化し、職員に分かりやすく示すことも望まれる。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

・新人職員のOJTは原則1年間を設定しており、毎月クラス会議で1か月の振り返りを行い、新人育成振り返りシート(本人の振り返りとチューター職員と園長によるアドバイス)に記録している。
・1年経過したところで、本人、リーダー、園長で振り返り、アドバイスを行い育成につなげている。
・OJTは日常の保育に加え、行事など様々な業務が策定されており、実践に役立つ内容になっている。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:b】

・実習生の受け入れなどに関するマニュアルは法人として定めており、それいゆ川崎キャンパス全体としても、年間を通じて数多くの受け入れを実施している。
・昨年度から統合保育(医療的ケア時の保育)の経験の場として延べ48名医学生の受け入れている。昨年からの新たな取り組みのため、注意事項などを示した書式などを設けることも望まれる。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

・地域支援事業についての年間計画を麻生区に提出しており、区のホームページ「はばたけあさおっこ」によって毎月の事業内容を紹介している。
・地域支援事業についての年間計画は麻生区の子育て推進課に設置したり、見学者や保護者に配布して広報し、地域の子育て支援につながるよう積極的に取り組んでいる。
・地域支援事業はそれいゆ川崎キャンパス内のCAMPASキッズにおいて行われているので、参加者に保育園の存在を知ってもらうことにもつながっている。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・事務経理業務についてはキャンパス内の事務担当によって、保育園の事務、経理、取り引きなどを行っている。
・法人として、財務に関して外部の専門家に相談助言を受ける体制が整えられている。
・法人として指摘を受けた経営改善については現場に共有され、本部の指示に応じて対応を行っている。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・「どのような保育園を目指すか」という園長作成の文書の中に「地域に愛される保育園づくりをおこなう」という基本姿勢を明示している。
・それいゆ川崎キャンパス内の行事などには園としても積極的に参加しており、園児はキャンパス内の利用者と関わる機会を充実させている。
・麻生区でのイベントなどについてお便りを渡したり、ポスターを掲示して、園児の参加を促している。
・それいゆ川崎キャンパス内の掲示スペースに市や区のイベントなどのポスターを掲示し、地域情報を発信している。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

・それいゆ川崎キャンパス内にはボランティアルームも用意されており、受け入れ基本姿勢についてもそれいゆ川崎に準じている。
・ボランティアには1日の流れ、留意事項、服装・持ち物について書かれたプリントを渡し、オリエンテーションも実施している。さらに個人情報保護に関するルール等も合わせて記載しておくことも望まれる。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

・麻生区の資料を保護者に配布するなど地域の関係機関の情報提供を行っている。
・麻生区の子育て推進課から情報提供をはじめ、川崎市は「それいゆ川崎キャンパス全体の従事者」に向けた人権に関する研修を実施している。
・地域支援事業を通じて、地域ネットワークの中で協働できる体制作りに取り組んでいる。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・それいゆ川崎キャンパス内のCAMPASキッズ棟では、地域に向けたイベントを保育園が主催して月2回開催するなど、近隣子育て家庭へ園の専門性を還元したり、情報収集に取り組んでいる。
・定期的に開催している親子ヨガ教室の終了後には、参加者同士が交流できる場を作って情報共有を支援したり、収集に取り組んでいる。
・月単位で地域支援事業の総括を行い改善に取り組んでいるが、さらに、相談支援事業などについてもパンフレットに掲載し積極的に情報提供することも望まれる。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

・麻生区の園長会や、それいゆ川崎キャンパスからの情報収集を通して、地域の福祉ニーズの把握に取り組んでいる。
・地域の子育支援事業に参加している保護者から、支援事業に対する評価の声が聞かれていることを認識し、担当者(園長と保育士1名)が中心となって今年度から充実させることに力を入れている。職員の意見も聞きながら年間計画を作成し、それに沿って取り組んでいる。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・不適切な保育については職員相互に注意を促せる職場環境づくりに努めている。
・今年度、男性保育士が入ったクラスの保護者に対して、おむつ替えの可否についてを保護者に事前に確認して了解を行うなどの配慮をしている。
・年初の職員会議に「園長より職員に」の中で、子どもと保護者それぞれを尊重することの大切さと徹底を記し、更に説明をして周知徹底を図っている。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。

【第三者評価結果:b】

・虐待については職員がチェック、疑わしき場合には写真を撮るなど、万が一発見した場合通報することを指導しているが、マニュアルの整備が望まれる。
・重要事項説明書の中に虐待について明記しているが、通報の義務や職員の牽制についても表記することが望ましい。
・SNS対策について、職員、保護者、ボランティアなどそれぞれルールを明文化しておくことが求められる。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

・麻生区発行の保育園の入園情報に園の情報も掲載されており、保育園利用希望者からの見学希望に対応している。
・月5~6名から電話連絡があり日程調整をして見学につなげている。
・園見学には1時間程度かけて、保育理念から保育目標、保育方針についてリーフレットに従って説明し、保育園だけでなくそれいゆ川崎キャンパス内の案内も行い園の特徴を理解してもらえるよう努めている。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:b】

・重要事項の中で保育の開始及び変更時の説明を記し、その内容を保護者に説明し、同意書を得るようにしている。
・延長保育に関する変更、申し込みについての書類が用意されており、申し込みの方法等を説明し同意のうえ利用につなげている。
・配慮が必要な保護者への説明については、個別に対応しているがルール化や明示はされていないため、整備が必要とされる。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:b】

・卒園や転園に際し、必要に応じて今までの保育経過を申し送り書として作成し送付している。
・転園先からの問い合わせには、個人情報に配慮し、必要な範囲で最大限協力している。
・乳児園のため卒園(転園)に備え、どこの園に行っても楽しく、そして元気に過ごせるよう一人ひとりの子どもに合わせて保育に取り組み、必要な情報については共有可能な体制になっている。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

・日頃から利用者との対話を大切にし、その中で満足度の把握につながるよう努めている。
・満足度の把握と問題点があればすぐに改善を行うことを心掛けて園運営を行っている。
・今回、初めて第三者評価の受審を実施し、利用者である保護者の評価や、第三者による評価を受け止め、改善すべきところは直ちに取り組むことを検討している。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:b】

・苦情解決責任者、受付担当、第三者委員会で成されており、いつでも誰でも利用できるようにしている。その内容は重要事項説明書の他、園内にも掲示している。
・苦情解決のシステムについては入園説明会時にどの保護者にも説明して周知されており、申し立てがあれば誠意をもって解決に努めることとしている。
・現在のところ苦情などはないが、対応マニュアルは準備している。さらに意見箱の設置が望まれる。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:b】

・保護者は保育園に対して、相談や意見をいつでも述べることができることを入園説明会、園だより、クラス懇談会などで分かりやすく説明し周知するように努めている。
・保護者の相談や意見については、速やかに面談の場を設けることにしている。
・面談の日時はできるだけ保護者の希望に沿うようにしている。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:b】

・保護者からの相談や意見について随時受け付けており、必要に応じて園長も同席するなどの対応としている。
・保護者からの相談や意見に対しては、些細な事柄でも誠実に対応することにしており、意見に対しては謙虚に受け止め、納得を得られるよう丁寧な対応に努めることにしている。
・相談や意見はしっかりと受け止め、記録をきちんと取り保管するようにしている。
・相談や意見については、保管が目的でなく、保育に活かせるような工夫も検討されたい。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

・リスク管理対策の基本は、川崎市及びソレイユ川崎の管理マニュアルを基にして、保育園独自の記入レポート用紙の様式を作成し「SHLLモデル」を使用して要因分析に取り組んでいる。
・園児の、ケガ病気についてのマニュアルを整備しており、再発防止についても明記されている。
・施設設備の安全点検と事故防止についてのマニュアル、ヒヤリハット、アクシデントレポート、アクシデント項目マニュアルが整備されている。さらに、ケガ対応、プール前の注意について研修、勉強会を実施している。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・厚生労働省感染ガイドライン、川崎市健康マニュアル、ソレイユ川崎感染症対策マニュアルを基に独自で職員に向けた清潔管理を明示し、清潔管理及び園児の手洗いを徹底している。
・登園時家族からの情報収集を充実させることに取り組んでおり、保護者連絡と別室保育を行うルートを確率させ、二次感染を疑うケースの発生防止に繋げた。
・感染症発生時のフローシートを園看護師により作成したが、職員と共に内容の再検討の必要があることを園では認識している。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

・避難訓練は月1回、消防主催の全体訓練は年2回実施しており、訓練後は職員会議で課題について話し合い次回につなげている。
・安否確認の方法については、伝言ダイヤルを含めて検討中である。
・園だよりに「防災対策」について記載して保護者に伝えている。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

・個人情報の取り扱いについては、「服務心得」で周知している。入園時には、プライバシー関連(写真掲載)説明および同意確認表に説明日と同意の有無を記録している。
・本年度は男性保育士が配置されたことを懇談会で伝え「女児排せつ介助に関しての説明と同意確認」を実施した。
・新人は毎月の振り返りシートを1年間実施している。
・法人内研修以外にも川崎市や麻生区主催の保育、栄養等に関するキャリアアップ研修へ参加の機会があり、研修参加後は報告書を提出し研修で学んだこと、役立てられることなどを記載している。
・研修後は職員会議で報告し内容を周知するように努めている。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

・標準的な実施方法について常に検証に取り組んでおり、見直しが必要と判断したら、周囲に提案するようにしている。
・職員全体で討議し、見直しが必要と判断されれば変更し、保護者に伝えることにしている。
・見直しに伴う園児や保護者の戸惑いに配慮するようにしている。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。

【第三者評価結果:a】

・日々の子どもの様子、クラスの様子については保育日誌に記録している。
・全体的な計画を月案に落とし込み各クラスにおいて作成、毎月25日頃に回収し園長が確認し加筆修正等の上で各クラスに戻している。昨年の月案を参考に、今年度の子どもの姿を確認しながら担任が作成している。
・指導計画の内容は月末の職員会議で各クラスに周知できるように努めている。看護師も職員会議に参加し情報共有し、栄養士とは栄養会議で話し合い情報共有に努めている。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

・保育日誌では毎日、週案は毎週、月案は毎月振り返りをして、翌週、月の保育に反映できるようにしている。
・週案の中では行事などが増えたとき、天候などにより日程変更になる場合を踏まえ、変更時には加筆修正をしている。
・クラスの状況を見ながら、子どもの状況に応じて計画を立てるようにしている。
・カリキュラムには保護者の思いも盛り込むようにしている。月案では個々の目標を記入し、その子なりの目標、配慮の内容について記入している。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

・子どもに関する記録は保育日誌、障がい児日誌、個別記録に記録し保管、職員はいつでも確認できるようにしている。
・クラス会議、職員会議、栄養会議において話し合いの機会をもち、全員で子どもの状況について共有のうえで保育にあたれるように取り組んでいる。職員会議の後には非常勤会議をして、全職員が情報を共有できるようにしている。行事前などは必要に応じて臨時のミーティングを行っている。
・障がい児保育にあたっては園長、看護師も交えて話し合うようにしている。
・施設全体のお知らせや感染症情報などは回覧しており、確認印欄を設け確実に伝達できるように工夫している。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

・子どもに関する記録は、鍵のかかる書庫に保管しており、事務室で閲覧や記録をすることが定められいる。記録の持ち出しはしてしない。
・入職時に個人情報の取り扱いや書類の管理について職員に伝えている。保護者にむけては入園健康診断時に保育園のしおりを用いて説明している。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

・年度末の職員会議では、職員全員で全体の計画の内容について再確認している。全体的な計画を踏まえて養護と教育の各領域を考慮し、各クラスにおいて年齢と発達に応じた年間指導指導計画を作成している。
・年度初めの懇談会で保護者にむけて年間指導計画の内容をわかりやすく伝えるようにしている。
・月別カリキュラムでは目標(地域との連携、行事、保護者支援)子どもの姿・育てたい内容、環境構成及び保育士の援助と配慮について、個別計画には今月の課題と援助、配慮の記入がありクラスの反省と自己評価を担任が記入、園長が評価を記入している。週案では毎日の活動予定、援助・配慮・準備について作成し毎週末に評価と反省を記入している。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

・事業所内保育園として同法人施設の広い敷地内に位置しており、日常的に敷地内での散歩や散策が可能となっている。
・1歳児と2歳児保育室は通常は一部屋を可動式棚で区切って使用し、子どもが落ち着いて過ごせるようにしている。行事などの際には仕切りを取って広く使用することが可能となっている。
・0,1,2歳児保育室以外に多目的室も設置しており、2歳児が昼寝をしたりコーナー遊びをして落ち着いて過ごせるように設定されている。各保育室に手作りの玩具が多く置かれ、子どもが手に取りやすい場所に設置している。玩具の洗浄と布製品の洗濯は定期的に実施している。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

・少人数であることや重度の障がい・医療的ケアが必要な子どもの受け入れも可能としていることから、職員は一人ひとりに寄り添い丁寧に対応するように努めており、担当の保育士は子どもの少しの変化にも注意をむけ対応できるように取り組んでいる。
・ボランティアにより月2回手話を学ぶ機会があり、交代で全員が受けられるようにしている。
・子どものペースに合わせて言葉がけをしたり、わかりやすい言葉で伝えるように努めており、外国籍の子どもにはゼスチャーを交えながら伝えたり、玩具でコミュニケーションをとるなど、子どもが寂しい思いをしないように配慮している。
・保護者とのコミュニケーションも大切に考え、子どもの様子について共有できるように努めている。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

・入園時から一人ひとりのマークを決めて自分の持ち物や場所がわかるようにしており、0歳児後半から自分の持ち物を出したり入れたりできるような環境設定をしている。
・トイレトレーニングは子どもの発達に応じて保護者と相談しながら進めており、トイレに行って便器に座ってみることからはじめ、嫌がる子には無理強いせず子どものペースに合わせて開始している。手洗いでは、皮膚が弱い子どもには石鹸を使わないなどの個別対応もしている。
・食事は手づかみからはじめ、スプーンを自分で持ち楽しく食べられるように支援している。2歳では好き嫌いもはっきりしているので、量を減らして全部食べられることを目標に、満足感と自信につなげられるようにしている。子どものペースと保護者の希望に対応し楽しく食べられるようにしている。
・昼寝では早く目覚めてしまったら絵本をみたり横になって静かに過ごせるように援助している。0歳は子どものペースで過ごせるようにしている。食事、排せつ、着替えなどを子どもがやってほしいとき、甘えがあるときには寄り添いながら、個別に対応している。
・歯ブラシは0歳は自由、1,2歳は毎日行っている。自分でみがいたあと仕上げみがきをしている。歯ブラシをもったら危険がないように見守り、座ることを約束としている。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

・保育室内は、低い棚などに玩具を設置して子どもが自分で出したり片づけができるように設定している。絵本、ままごと、くるま、ブロックなど年齢と発達に応じて玩具を配置し自由に出して遊び込めるようなスペース作りがされている。
・職員の手作りによる、子ども一人ひとりのお人形を準備しており、自分だけのものとして楽しく安心して遊べるような配慮がされている。
・敷地内は広く安全な環境であり日常的に散歩や散策することができているほか、日当たりの良い屋上では三輪車などで遊ぶこともできており、運動会も屋上で実施している。
・子ども同士が一緒に遊べるように、見守るとともに必要に応じて仲立ちして言葉がけをしている。子ども同士のトラブルに配慮して、玩具の貸し借りなどについては順番があること、貸して、ありがとうと言うことなどをその都度伝えている。
・同敷地内施設の職員や利用者とすれ違うことも多いため、必ず挨拶を交わすように職員が手本となって伝えている。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・担当制を取り入れており、毎日の子どもの迎え入れから食事、排せつ、睡眠、遊びなどを一人が担当することによって子どもが環境に慣れ、安心して過ごすことができるように配慮している。
・入園直後は親しみ保育(慣れ保育)を実施しており、保護者と一緒に1時間、子どもだけで1時間過ごすなど少しずつ時間を長くして1週間かけて保育園での生活に慣れることができるように取り組んでいる。
・入園直後は、子ども一人ひとりの生活リズムに合わせて午前中や午後の時間帯にも必要に応じて睡眠できるようにしている。好きな玩具や遊びを見つけて保育園で楽しく一日を過ごせるように配慮している。
・0歳児は毎日たくさんの発見があるため、連絡帳にその日の子どもの様子を記録して保護者と共有し、家庭との連続性のある保育ができるように努めている。

【A7】A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳児未満の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・活動内容によっては、1歳児と2歳児が一緒に遊んだり行動したりする時間もあるが、基本的にはクラスごとで活動し年齢ごとの遊びの内容や時間を保障している。
・身の回りのことなどを自分でやりたいという気持ちを大切にしながら見守り、励ましながら押し付けることなく安全に過ごせるように援助している。できたときはほめて次の行動につながるようにしている。
・夏には、テラスにたらい、プールを準備して水遊びをするなど季節ならではの遊びを取り入れている。見守り専用職員の配置をすることとしており、園長または看護師が主に対応し安全に十分配慮して行うようにしている。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:c】

0、1、2歳児の乳児のみの保育園であるため、該当しない。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・重度の障がい、医療的ケアの必要な子どもの受け入れを可能としており、受け入れにあたっては、障がい特性についての研修や勉強会を実施しクラスを超えて全職員が同じ対応ができるように十分な情報共有に努めている。
・食事についても保護者と医師、看護師も同席のうえ話し合いの機会を持つようにしている。
・医療的ケアの必要な子どもについては、個別支援計画の作成と専用の連絡帳を使用して保護者と詳細に子どもの様子について情報共有できるようにしている。
・子ども同士の関わりについては、日々の保育士や看護師の対応や言葉かけに配慮しており、障がいや医療的ケアのあるなしに関わらず子どもが共に成長できるように配慮している。

【A10】A-1-(2)-⑨ 長時間にわたる保育のための環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・延長保育の申し込みがあり数名対応しているが、人数はその日によって異なる。現時点では17時半にはほとんどの子どもが帰宅し、18時半までには全員が帰宅している。
・人数が少なくなるため、1歳児の保育室を使用して一緒に過ごし、寂しくならないように配慮している。乳児では、保育時間の長さによる疲れもあることから、一人ひとりとゆっくり関わるようにしており、ピアノを一緒にひくなど日中には対応できないことをしたり、横になって過ごすなど子どものペースに合わせて対応している。職員間では日中の子どもの様子を引き継ぎをして、担任以外でも対応できるようにしている。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:c】

0、1、2歳児の乳児のみの保育園であるため、該当しない。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

・看護師の配置があり、入園面談に参加して園長とともに保護者から子どもの健康について聞き取りを行っている。
・医療的ケアの子どものいるクラス中心に0歳児保育室にも巡回し視診を行い、毎日の子どもの健康状態を確認している。
・保護者との連絡帳を毎日確認の上、必要に応じて保健日誌に記録しており、保護者からの質問等にも応じている。保育士も気になることがあれば、看護師に相談する流れになっている。施設内には医師が常駐しているため、必要に応じて相談することも可能である。
・感染症が疑われる場合は別室で保護者のお迎えを待つようにするとともに、感染症発生を確認した場合には、お迎え時に保護者に伝え、玄関へ掲示し注意喚起を促している。
・保健に関するお知らせは看護師が管理しており、園だよりにも保健についてのお知らせをしている。職員にむけては医療的ケアの内容について説明をし、共通の理解のもとで支援に取り組めるようにしている。緊急時の対応については全職員、医療的ケアに関しては担任やリーダー職員に伝えている。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科検診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

・月2回の健康診断と年2回の歯科健診を実施し、適切に記録・保管されているとともに保護者に報告する流れとなっている。
・虫歯予防デーでは紙芝居をつかって、子どもに歯の大切さをわかりやすく伝えるようにしている。
・感染症予防にむけて手洗いの大切さを伝え、外から帰ったら手を洗うことが習慣になるように、保育士と一緒に液体せっけんで手洗いを行うようにしている。
・子どもの心身の発達と健康促進にむけて、戸外あそびの時間を保育の中に多く取り入れるように取り組んでいる。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

・食物アレルギーについては入園時に確認しており、医師の指示書に基づき除去食の対応をしている。栄養士が献立を変更し献立表を保護者に配布し確認してもらっている。
・除去食については、専用のトレーを使用しており調理員が確認のうえ保育室に運び、献立を読み上げながら保育士と2名で確認する体制で誤食防止に努めている。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

・月1回の栄養ミーティングでは栄養士と各クラスの担当1名ずつが参加し、離乳食の進み方や献立について、食育活動について話し合い共有する機会としている。献立は施設の管理栄養士が作成しており、形態のみ保育園用となっている。
・乳児のみの保育園であるが2歳児は野菜づくりに取り組んでおり、なす、ピーマン、ミニトマトの水やりをして生長を楽しみ、収穫までを体験することができた。収穫した野菜は、夏野菜カレーとして提供されており、食材に触れて身近に感じることで苦手な野菜も食べることができるなどの体験につなげている。
・食に関連する絵本の読み聞かせを通じて、食材などを知り食事を楽しみにすることができるなど様々な食育活動に取り組んでいる。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

・行事では、子どもが楽しみにできるような飾りや盛り付けに工夫し、お誕生日会ではおやつにケーキを提供している。
・栄養士はクッキング活動を行ったり食材に関する絵本と食材を一緒に見せてくれるなど、子どもが食に対して興味が持てるように配慮している。季節の食材を取り入れおやつも手作り中心にしており、保育参加では試食の機会もある。
・昼食時は、みんなそろって歌をうたっていただきますの挨拶をして、ごちそうさまも一緒にしている。栄養士は昼食時に保育室を巡回し、子どもに声をかけたり食事の進み具合を確認するようにしている。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

・0歳児は毎日の子どもの様子を連絡帳に細かく記載し園と家庭で情報共有できるようにしている。
・保育参加を年1回行っており、年度初めには予定日を伝えることでほとんどの保護者が参加している。両親での参加も可能としている。
・誕生会は2か月に1回、10時から30分程度行っており、希望により保護者の参加も可能としている。保育室の仕切りをはずして、誕生日担当者の企画による歌やお話でお祝いし、誕生日カード、手形や足型、身長体重の記録、写真などを渡し子どもの成長を共に喜び思い出に残るような一日としている。
・懇談会を年1回、4月に実施しており、保育園での取り組みや年齢ごとの子どもの姿などについて伝え、保護者からの質問や相談にも応じている。また、保護者同士で話す時間も設けており子育てに関する悩みなどを保護者同士で共有できるようにしている。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

・登園、降園時には保護者に子どもの様子について口頭での確認に加え、連絡帳でも詳細にやり取りしている。
・園からの全体情報として「園だより」「給食献立表」を毎月配布しているほか、行事の前にはプリントによる案内や園内の掲示でわかりやすく伝えるようにしている。外国人保護者に向けては、ふりがなを用いて分かりやすく伝えるなどの工夫をし保護者の状況に配慮している。
・希望があればいつでも面談の時間を設けることを可能としており、必要に応じて担任だけでなく園長や看護師などが対応できるようにしている。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

・朝礼で事例や保育に関連するニュースなどについて報告をして職員に注意喚起するとともに、話し合いの機会をもつようにしている。
・子どもや保護者の様子について気づいたことがあれば、園長に報告するとともに経過について見守り、全員で共有するようにしている。虐待が疑われる場合には、関係機関に報告し連携する流れとなっており、職員間で周知している。
・敷地内施設において年間研修委員会スケジュールが策定されており、虐待防止・権利擁護研修が実施されている。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

・職員全員が業務遂行到達度チェックシートを記入し、園長が年1回個別面談を行い、職員からの意見等を確認できる仕組みとなっている。
・新人職員は専用の振り返りシートを使用して毎月業務の振り返りを記録、1年間続けるようにしている。毎月1回、クラス会議、職員会議、新人育成会議などが実施され、日々の保育での気づきや意見交換が行われ、職員の意識向上と保育の質の向上に取り組んでいる。