ふじさわ爽風舎
第三者評価機関名 | 株式会社フィールズ |
---|
名称 | ふじさわ爽風舎 | 評価対象サービス | 障害者・児福祉サービス版 |
---|---|---|---|
対象分野 | 生活介護 | 定員 | 40 名 |
所在地 | 252-0816 藤沢市遠藤3550-2 |
||
TEL | 0466-49-3112 | ホームページ | http://tomoni.or.jp/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2007年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 県央福祉会 | ||
職員数 |
常勤職員:7名 名
非常勤職員:13名 名
|
||
専門職員 |
社会福祉士 :4 名
介護福祉士 :2 名
精神保健福祉士:1 名
|
||
施設・設備の概要 |
居室:14
餃子室・エレベーター・厨房:
|
理念(法人) (1) 障害児・者、高齢者のノーマライゼーションの実現から「ソーシャルインクルージョン」(共生社会)を目指します。 (2) 社会・福祉・介護ニーズに応えるべく先駆的で開拓的な事業を展開します。 支援方針(事業所) (1) 所長をはじめ職員は、利用者さんが明るく、元気に、楽しく活動ができるように、日々の活動に取り組みます。 (2) 送迎の幅を広げ、日々の利用率のアップ、新規利用者さんの獲得も図ります。 (3) 利用者さんに喜んで頂けるようニーズを把握して活動の幅を広げ、魅力のある施設、地域からも選ばれる施設を目指します。 (4) 作業活動の内容は、利用者さんお一人おひとりの障がい特性や個性に合わせると共に利用者さんの就労意欲大切にした支援を行います。 (5) ご家族への情報提供と信頼関係の確立を図ります。 |
・生活介護の事業所であっても、餃子の製造・販売や受注作業の箸の袋詰めなどで、働くことの喜び、工賃を受け取ることの喜びを感じていただくことをモットーとしています。 ・自主製品の餃子は素材にこだわり、地場野菜と国産ブランドやまと豚を使用し、化学調味料は使用しないで安心・安全に手作りしています。 ・平日以外に行う活動で、クッキング・トランスフィットネス・トランスミュージックなど楽しみのある時間を過ごすことを大切にしています。 ・一泊旅行で、ディズニーランドや温泉旅行などに何回かに分けて行っています。家庭でも難しくなりつつある旅行へ参加することで、一日を通して利用者同士や職員と関わることができるので、利用者が楽しみにしている行事です。 ・食事サービスは大切な時間と考え、事業所内での調理に切り替え、バランスの取れた献立に配慮し、あたたかくおいしい食事を提供しています。 |
評価実施期間 | 2020/04/01(契約日) ~2021/01/27(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 2 回(平成29年度) |
特に評価の高い点 | 1)利用者の就労意欲向上のための取り組み 「利用者は仕事をすることで人間としても成長できるし、幸せを得ることができる」という施設長のモットーに基づき、時給4円であった作業の工賃ついて、チームを組成し、生産活動の向上に取り組んだ結果、現在時給15円まで引き上げ賞与まで支給するところまで成果を上げました。利用者の就労意欲の向上に繋がっています。 また、従前から販売していた餃子について無添加、無着色、国産小麦にこだわった新餃子商品〈ふじキュン餃子)を開発し、今年の6月からスタートしました。コロナ禍にもかかわらず売り上げは順調な滑り出しとなり、生産活動の支えとなっています。 2)利用者ひとり一人の障がい特性に配慮した支援 利用者に寄り添い障がい特性に配慮した支援を実践しています。作業室は6ヶ所に区分し、音に敏感な人あるいは他人が気になる人には独立した作業室を用意したり、仕切りを設置し、落ち着ける作業環境を整えています。 車いすの人には、机の高さを調整し作業しやすくする配慮をしています。言語でのコミュニケーションが難しい人には、絵や写真のカードを使用し伝達しています。食事については本人や家族の要望を受け入れ、栄養バランスの取れたメニューを用意し、食事の量をそれぞれ調節して対応して、きざみ食や一口大形態など状態に応じて提供しています。 3)充実している余暇活動 ①1泊旅行について毎年実施しており、利用者は旅行を通じて楽しい時間を過ごしています。昨年はディズニーランドと温泉旅行を選択して、小人数に分けて実施しました。 ②事業所内ではトランスフィットネス(体操)やトランスミュージック(音楽)を毎月開催しています。そのほか、お菓子づくり、映画鑑賞、芋掘りや作業室単位でレクリエーションを実施しています。 |
---|---|
改善を求められる点 | 1)地域との結びつきの強化とプレゼンス向上のための情報発信 昨年よりボランティアの受け入れや養護学校の訪問を通じて見学などを積極的に働きかけていますが、さらに地域との連携を深めるため、自治会・地区社会福祉協議会活動など他機関等との交流を深めるとともに事業所の活動や行事に地域住民が参加できるように、地域に向けて情報発信されることが期待されます。 2)新たな生産活動へのチャレンジ(新製品の開発など) コロナ禍で受注作業が落ち込む中、「ふじキュン餃子」が好調な滑り出しとなっており、生産活動を支えていますが、今後継続的に工賃アップを目指すために、受注作業の種類を増やし、あらたな自主製品事業の開発にチャレンジされることが期待されます。 |
平成29年に他社の第三者評価を受けてから3年が経ちました。評価項目も違うため一概に比較はできませんが、全体的に大きく改善されたと感じています。その中でもこの3年で大きく変化した点は、食堂に厨房ができたこと、日中の余暇活動を定期的に取り入れたこと、そして生産活動として新餃子の開発を行い皆さんの工賃を3倍に上げたことです。逆に、今回の調査では地域との結びつきがまだ薄いこと、そして新たな作業の取り組みがこれからであることを再確認することができました。対応してくださった担当の方もとても親切丁寧で、事業所の課題を分かりやすく説明していただけました。利用される方が使いやすく、職員が働きやすい、「明るく!楽しく!元気に!」を今後も実践できる場になるよう努力していきます。 |
詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 法人の理念・事業所方針については、事業所内に掲示されており、事業所のパンフレットにもわかりやすく記載されています。施設長は職員会議はじめ、いろいろな機会を捉えて、理念・方針について職員と話し合い、周知が図られています。事業計画にも理念・方針に基づいて具体的な行動計画を策定し実践しています。利用者の家族には、実際に行動した内容や成果を踏まえて、「ふじさわ爽風舎からのお知らせ」等により家族にも周知していますが十分ではありません。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 事業経営をとりまく環境や福祉サービスの課題などが掲載された新聞記事を職員が持ち寄り回覧したり、福祉新聞を購読し職員間で周知しています。市が主催する集まりにも参加し、行政からの情報収集も行っています。経営状況の把握については、職員会議とは別途、役職会議を月2回設定し、事業所の福祉サービスの収支分析、工賃支給状況、売り上げ状況、事業所の在籍数、入所・退所状況、通所(活動)及び利用状況などの情報交換を行い、経営状況を把握しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 経営環境と経営状況の把握・分析にもとづき、取り組みを進めていますが、職員等への周知は十分ではありません。爽風舎の福祉サービスを運営課題の一つである障害程度区分の判定の見直しについて、職員がもっと関与できる仕組みを検討し、実態に即した判定ができるよう取り組むことを計画しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 中期長期計画において、法人および事業所の理念や基本方針にもどづき、具体的な目標を明確にしています。ソーシャルインクルージョン(共生社会)を目指し、社会資源としての事業所の役割を地域の中で広げていくとともに先駆的で開拓的な事業を展開し、活気のある選ばれる事業所を目指してています。仕事を通じて、利用者に働く喜びを実感してもらい、利用者のモチベーションを高めながら成長していける目標を設定しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 法人理念・事業所方針に基づき、3ヶ年計画、5ヶ年計画を立て福祉サービスの向上に努め、「選ばれる事業所」づくりを目指しています。中長期計画に基づき単年度の事業計画を策定し、計画の達成に取り組んでいます。特に重点を置いているのは、生産活動における工賃アップ計画で、3ヶ年で時給20円増と毎年賞与を出すことを目標としています。現在、時給15円まで達成し、賞与もすでに実施するところまで成果が出て、職員も工賃アップの3ヶ年計画達成に向けて一丸となって取り組んでいます。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 事業計画の策定を行い、進捗状況・結果内容に記載し、検証しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、利用者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 利用者の家族には「”ふじさわ爽風舎”からのお知らせ」等の配布物で、事業所の主な取り組みや方向性を伝えて事業所の活動の理解を促しています。利用者等がより理解しやすいような工夫への取り組みが十分ではありません。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 福祉サービスの向上に向けて、会議等で見直し、話し合いを行う場を設けています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 事業計画について実績を記録し、事業所として取り組むべき課題について、改善策や改善実施計画を立て実施しています。利用者から選ばれる魅力ある事業所を目指して職員一丸となって改善を進めています。食事を施設内での調理に切り替えたり、老朽化した什器(椅子)の買い替えを実施したり、あるいは建物の大規模修繕を計画するなど施設のインフラ面を充実させて、福祉サービスの質の向上をサポートし、居心地のよい環境を整えています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 事業所の職員の業務分担表を作成しています。施設長をはじめとするそれぞれの業務担当・役割を明確にしており、職員間に周知されています。特に、施設長は本事業所のほかに法人の執行役員となっており、執行役員と統括する立場でもあるため、法人本部とのコミュニケーションは円滑に取られており、法人からのサポートも受けやすく、事業所の職員からも信頼されています。そのほか「カナルの家」ショートステイ施設の所長を兼務しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 施設長は、遵守すべき法令等を正しく理解するための取り組みを行っており、法人で実施されている研修に参加しています。事業所内の会議で、遵守すべき法令等を正しく理解するよう議題として取り上げています。事業所では、職員と労働協約(36協定)も締結しており、労働環境には十分配慮された運営を行っています。いままで、事業所内では、直近では遵守すべき法令等のトラブル事例が発生していないこともあり、遵守状況の検証態勢をさらに整えていく必要があるものと思われます。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 施設長は福祉サービスの質の向上に強い意欲をもち、意識の高い職員・スタッフの協力を得ながら、組織としての取り組みに十分な指導力を発揮し、事業所の活性化を図っています。満足度調査の結果を丁寧にとりまとめて記録し、職員間で共有して日常業務に反映させています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 施設長は、経営の改善や業務の実効性を高める取り組みに十分な指導力を発揮しています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 事業所が目標とする福祉サービスの質を確保するため、人材育成に関する具体的計画が確立しており、それに基づいた取り組みが毎年実施されています。計画にもとづいた取り組みへの職員の理解が十分ではありません。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 法人の人事管理制度に基づき、確立した人事管理を実施しています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 職員の就業状況や要望について反映した労務管理を行っています。月次の「勤務表」を作成し、行事予定などの事業所のスケジュールや研修・会議・委員会、日直当番、作業室ごとの担当の割り振りについて管理しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 常勤職員は管理職との面談を行い、組織として期待することを明確にし一人ひとりに合わせた年間目標を作成し業務に取り組んでいます。中間面接など職員への進捗状況の確認が十分ではありません。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 法人内でしっかりした研修制度が確立されており、基本方針や資格に応じた期待される職員像が明示されています。年間の研修開催計画が策定されており、事業所内においても職員間で周知されています。職員は年間研修計画に基づき、勤務年数や資格や経験に応じた研修を受けて専門性を高めています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 毎年、職員研修計画を作成し、一人ひとりが受ける研修を明確にしており、職員間でも共有し、研修をスムーズに受けられるよう研修時には他の職員が業務をサポートするように配慮しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-① 実習生等の福祉サービスに関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 実習生の福祉サービスに関わる専門職の育成について、プログラムを用意する等体制を整備して取り組んでいます。法人全体としても、実習生の受け入れの姿勢を明文化して、事業所で積極的に行うよう指示しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 法人のホームページの中で、事業所の事業内容や基本方針などを公開しています。現在、事業所独自のホームページを作成中であり、さらに運営の透明性を確保していく方針です。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 法人は監査法人トーマツの監査を受けています。その基準に準じて事業所における事務、経理、取引等に関するルール等を定めており、役割分担や責任が明確にされ、職員等への周知はしていますが十分ではありません。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ホームヘルパーの利用や後見人制度の活用についてなど、活用できる社会資源や地域の情報を収集し、利用者に提供しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ボランティア受け入れ担当を設けて受け入れマニュアルを作成し積極的に受け入れています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 福祉施設・事業所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:b】 地域内にあるグループの関係団体と定期的なやりとりを行っています。合同で「家族会」(青葉会)を定期的に開催して福祉施設として必要な社会資源を明確にしています。相談支援専門員に相談しながら幅広く活動をしています。希望者に他の施設でのショートスティを実施しています。他の団体と職員間の交流を深め、ヘルパー事業を利用者家族へ紹介しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 グループ内の福祉施設・事業所が実施する事業や運営委員会への参加や開催を行っています。地域の具体的な福祉ニーズ・生活課題等を把握するための取り組みを行っていますが、十分ではありません。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 事業所で製造・販売においては、地域の食材を活用し、地産地消を推進しています。地域の生産業者や多様な機関等と連携して、社会福祉分野のみならず、地域コミュニティの活性化やまちづくりなどにも貢献しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 利用者を尊重した福祉サービス提供について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 利用者を尊重した福祉サービスの提供に関する倫理綱領や規定、行動マニュアルなどの策定については、法人全体で取り組んでおり、事業所に備えられています。虐待防止や支援などの個別のテーマに関しては、会議等で日々取り上げています。また、法人においては、わかりやすく浸透させるためのDVDを作成しています。職員は事業所の会議や勉強会などで視聴し、利用者の尊重や基本的人権への配慮について取り組んでおり、浸透しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 利用者のプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 利用者のプライバシー保護について、法人全体での取り組みがなされており、規程・マニュアル等が整備されています。事業者内では利用者一人ひとりのプライバシーに配慮した空間や仕切りの設定、食事の方法などを工夫しています。また送迎バスの利用に際してもプライバシーに配慮しています。研修についてはできるだけ多くの職員が参加できるように、夕方6時半から研修を行い、プライバシー保護の対応について説明し浸透させています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して福祉サービス選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 法人で作成している資料を活用し、事業所を紹介する資料は、言葉遣いや図・絵の使用等で利用希望者にもわかるような内容となっています。法人のホームページの中にも事業所の概要を掲載しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 福祉サービスの開始・変更にあたり利用者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 福祉サービスの内容については利用者がわかりやすいよう工夫した資料で説明しています。福祉サービスの変更がある場合はその都度「ふじさわ爽風舎から『おしらせ』」を作成して配布し、わかりやすく読みやすいものになるように配慮し、利用者や家族との円滑なコミュニケーションを図っています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 福祉施設・事業所の変更や家庭への移行等にあたり福祉サービスの継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 福祉サービスの利用が終了した後も、事業所として利用者や家族が相談できるように周知しています。職員間でも移行にあたり福祉サービスの継続性が維持されるよう話し合い、できる限りの配慮をしています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 利用者満足度調査を定期的に実施しています。その結果をまとめて、分析・検討を行い、改善できる部分から取り組んでいます。具体的には、事業所の食事の改善や老朽化した椅子の買い替えを行いました。特に食事については従来外注であったものを食堂と厨房を改修して、事業所内で調理を担当する委託業者を選定し、昨年の2月から実施しています。利用者からの評判もよく事業所での食事が大切な時間となっています。また、利用者の希望に合わせた食事の量なども調整しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 苦情解決の仕組みについて法人が率先して取り組んでいます。苦情解決受付体制は苦情解決責任者に法人エリアマネジャーが指名され、組織としての責任体制が明確になっています。また、苦情解決制度を取り入れ、事業所内にポスターを掲示し、外部の第三者委員を選定して、公平な対応ができるよう取り組んでいます。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 利用者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、利用者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 利用者が、相談や意見を述べやすいスペースの確保等の環境に配慮しています。利用者が信頼している職員について、一日一日のスケジュールを明確にしておくことを励行しており、不安な状態となることを回避しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 利用者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 「みんなの声」ボックスを設置して利用者からの意見などを聞くよう努めています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 法人全体としてリスクマネジメントに関する委員会や研修などに積極的に取り組んでいます。事故発生時の対応と安全確保については、手順等を明確にしたマニュアルなども整備されており、職員間で周知されています。実際の事故発生事例の記録についてもきちんと整備されており、適切な対応が取られています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における利用者の安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 法人全体として感染症対策について取り組んでいます。感染症の予防と発生時等の対応マニュアルについては常にアップデートされたものを備えています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における利用者の安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 法人として災害時の対応について積極的に取り組んでいます。地震、火災などの災害に対して、事業所では年2回の訓練を実施しています。そのほか法人全体での訓練も年2回あり、計4回の訓練を行って体制を強化しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 提供する福祉サービスについて標準的な実施方法が文書化され福祉サービスが提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 提供する福祉サービスの標準的な実施方法は、利用者の尊重やプライバシー保護や権利擁護とともに事業所の利用契約書や重要事項説明書に記載されています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 福祉サービスの標準的な実施方法の検証は必要に応じて見直されています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。 |
【第三者評価結果:a】 3つのグループに分かれて、それぞれのグループ長が中心となり、担当する利用者について、個別支援会議を4月と10月ごとに開催しています。個別支援計画には利用者一人ひとりの要望や職員からの意見が反映されており、具体的なニーズが明示されています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 定期的な個別支援計画の見直しについては、3つのグループごとにグループリーダーを筆頭に実施しています。個別支援計画の見直しを行う時期、検討会議に参加する職員、利用者の意向把握と同意を得るための手順などを定めています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 利用者に関する福祉サービス実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 法人内において、利用者に関する福祉サービス実施状況について記録するネットワークシステムが構築されており、利用者の情報が職員間で共有できる仕組みが整備されています。利用者の身体状況や生活状況等を統一した様式によって把握しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 利用者に関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 利用者に関する記録の管理は、保管書類、廃棄書類について法人において統一した基準が策定されおり、事業所は個人情報管理の観点から、適切に実施し、遵守しています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 利用者の自己決定を尊重した個別支援と取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 日中活動で作業を中心に行っていますが、作業内容については毎日朝礼で利用者から希望を聞いています。納品に行きたいなどの希望があれば、職員と一緒に出掛けています。余暇活動のお菓子つくりや創作活動、トランスフィットネスなどは利用者の希望により参加できるようになっています。年2回希望する利用者が参加し、ミーティングを開催しています。「時間の使い方」や「作業内容」などのテーマで利用者同士が話し合いをし、利用者の意見を活動に反映しています |
【A2】A-1-(2)-① 利用者の権利侵害の防止等に関する取組が徹底されている。 |
【第三者評価結果:a】 法人の倫理行動綱領の中に基本理念、利用者支援の姿勢、法人・施設との関係、社会とのかかわりなどが記載してあり、職員研修などで職員へ周知しています。また、倫理行動マニュアルも整備され、倫理行動綱領を基本に、職員としてのあるべき姿が具体的に記載されていますので、職員の行動指針になっています。 |
【A3】A-2-(1)-① 利用者の自律・自立生活のための支援を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 利用者本人の生活習慣や望む生活については、年2回利用者本人と家族に担当職員とサービス管理責任者が面談し、話を聞いています。利用者がどんな生活がしたいかを具体的に聞いて、個別支援計画に入れ、支援に活かしています。また、利用者本人の目標とする生活に向け、現状何をするべきかを話しをする時間を設けています。作業では利用者の自立生活に配慮し、職員は「できないところを寄り添う」姿勢で、できるところは見守り、支援をしています。 |
【A4】A-2-(1)-② 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 自閉症の利用者が多いので、利用者の状態に応じて、スケジュールの伝達や掲示を行っています。スケジュールに作業内容や休憩、食事、薬などの写真を貼って、終了したら剥がして、進行状況がわかるような工夫をしています。文字が分かる利用者にはスケジュールを文字で伝えています。作業に必要な物品など物の置き場所にも写真や絵を貼り、わかりやすくしています。 |
【A5】A-2-(1)-③ 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 個別の相談は、他の利用者に聞こえないように個室など落ち着いて話せる環境に配慮しています。所長には、「今いいですか?」と利用者が気軽に話に来ています。敢えて個室ではなく,食堂の隅や他の利用者から離れた場所で聞くようにしています。所長は利用者からの相談や話を聞くことを大切にし、思いや希望、悩みなどを受け止めるように配慮しています。 |
【A6】A-2-(1)-④ 個別支援計画にもとづく日中活動と利用支援等を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 個別支援計画は年2回本人と家族に担当職員、サービス管理責任者が面談を行い、サービス内容についての意向を確認し、作成・見直しを行っています。個別支援計画には、具体的な到達目標・支援内容・サービス関連機関などが記載され、サービス内容には作業内容や余暇活動の内容が利用者の状態に応じて具体的に記載されています。 |
【A7】A-2-(1)-⑤ 利用者の障害の状況に応じた適切な支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 利用者の多くは自閉的ですので、職員は法人内外を問わず、専門的知識を習得のための研修に参加しています。利用者のコミュニケーションなどの意思伝達方法については複数の職員の意見を聞き、方法を検討しています。車いすの利用者には作業がしやすいようにテーブルを高くするなどの配慮を行っています。他の利用者と一緒だと不安になり作業ができない利用者や、大声を出したり、相性が悪い場合は部屋を別にしています。 |
【A8】A-2-(2)-① 個別支援計画にもとづく日常的な生活支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 食事は施設の厨房で委託業者に調理してもらっています。毎月委託業者と職員で給食会議を行い、検食簿の結果や利用者の希望などを基に、メニューの改善やきざみ食などについて話し合っています。魚は揚げないと食べられない利用者には魚を揚げて提供しています。毎日職員室の献立を見て、担当職員が利用者のアレルギー食材がある場合は、ホワイトボードに食事から抜くように記載しておき、調理員が確認して調理や配膳をしています。誤嚥や盗食のある利用者には食事介助しています。 |
【A9】A-2-(3)-① 利用者の快適性と安心・安全に配慮した生活環境が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 週1回掃除専門のパート職員が施設全体の掃除をしています。作業室の掃除は毎日利用者が行い、トイレの掃除などは職員がしています。年2回業者に換気扇やエアコンの清掃をしてもらい、環境を整備しています。建物内の設備が古くなっているため、トイレの臭いが気になり、排水溝などの改装が必要になってきています。 |
【A10】A-2-(4)-① 利用者の心身の状況に応じた機能訓練・生活訓練を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 生活訓練は行っていますが、機能訓練は行っていません。生活訓練としては、排泄時の拭き取りなど、自分でできることを増やすことができるよう見守り、支援をしています。利用者は食事の時も自分でトレイをもって配膳し、食後も食器を片付けています。毎日掃除の時間を作り、自分の机を拭いたり、食堂の掃除を行うなどの生活訓練を行っています。 |
【A11】A-2-(5)-① 利用者の健康状態の把握と体調変化時の迅速な対応等を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 2ヶ月に1回法人の大和さくらクリニックから医師の巡回・相談を実施しています。予め家族には書面を配布し、医師に相談がある場合は提出してもらい、医師にアドバイスをもらった内容を家族へ伝えています。毎週金曜日に看護師が来訪して、検温・体重・血圧などの健康チェックをし、健康相談を行っています。作業室にも入り、利用者の様子を観察しながら支援も行っています。 |
【A12】A-2-(5)-② 医療的な支援が適切な手順と安全管理体制のもとに提供されている。 |
【第三者評価結果:b】 医療的な支援は原則行っていませんが、服薬支援は行っています。今後利用者のニーズが増えてくる様なら、医療的な支援も検討していく予定です。 |
【A13】A-2-(6)-① 利用者の希望と意向を尊重した社会参加や学習のための支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 地域のお祭りの「あじさい祭り」や「遠藤祭り」、「竹炭祭り」などの販売会に職員と一緒に利用者も参加し、呼び込みなどを行い、地域住民と触れ合う機会を持っています。障がい者の作品展で受付をし、社会参加をしています。地域の福祉農園でサツマイモ堀りやじゃがいも掘りに参加しています。毎年ディズニーランドや温泉に一泊旅行をし、利用者同士や職員と夜も一緒に過ごし、普段見られない様子が分かり、交流を深める機会になっています。グループホームの利用者は、週末に利用者同士で買い物などに出かけています。 |
【A14】A-2-(7)-① 利用者の希望と意向を尊重した地域生活への移行や地域生活のための支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 法人のグループホームの2室がショートステイになっているので、グループホーム入居の前段階としてショートステイの利用を勧めています。初めは職員が一緒に泊まり、安心できるように配慮しています。ショートステイ利用中はグループホームの職員と連絡を密にし、情報を共有しています。個人面談の時に本人や家族からグループホーム入居やショートステイ利用の希望を聞き、個別支援計画に盛り込んでいます。現在グループホームからの通所者は4名ですので、家族会などでグループホームについての説明をし、自立に向けて利用を促しています。 |
【A15】A-2-(8)-① 利用者の家族等との連携・交流と家族支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 年2回本人と家族に個別面談を行い、利用者・家族の意向を聞き、利用者の事業所での様子を家族ヘ伝えています。2ヶ月に1回「爽風だより」を発行し、活動内容や利用者の様子,職員の異動などカラー写真入りで家族に知らせています。そのほかに家族に知らせたい情報は,「ふじさわ爽風舎からのお知らせ」で、施設長から伝えています。 |
【A16】A-3-(1)-① 子どもの障害の状況や発達過程等に応じた発達支援を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】 |
【A17】A-4-(1)-① 利用者の働く力や可能性を尊重した就労支援を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】 |
【A18】A-4-(1)-② 利用者に応じて適切な仕事内容等となるように取組と配慮を行っている。 |
【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】 |
【A19】A-4-(1)-③ 職場開拓と就職活動の支援、定着支援等の取組や工夫を行っている。 |
【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】 |