【第三者評価結果：a】

●もこもこ保育園は、保育理念を「生きる力を育む」として、子どもを中心とした保育方針、保育目標を策定しています。保育理念、方針、目標は保護者の目の留まる所に掲示するとともに、園のしおり、ホームページにも記載しています。保育理念・方針・目標は、職員間で意見交換を行い、理解を深め、子どもたちと関わる上で指針として保育に当たっています。もこもこ保育園は、「生きる力を育む」保育を推進し、‶自分の力で生きる″力を育てることを軸にし、豊かな自然との触れ合い、積極的な外遊び、様々な人との交流等を通して子どもの心を豊かに育んでいます。また、遊び込む中で子ども一人ひとりのやる気、意欲、粘り強さ、探求していく力が身に付き、自分で生きる力が育まれています。もこもこ保育園の取り組みは、認可園として多少の制約を考慮しつつもゆるぎない信念を持って進めており、保護者に理解、支持をされています。

【第三者評価結果：b】

●事業の動向については大きく２つから把握し、１つは国・厚生労働省や全国組織の保育連合会等の全体的な傾向を把握し、もう１つは地域ローカルの情報から把握・分析をしています。人口動態や保育関連の情報については園の理事会で入手し、分析を行っています。地域の情報については、地域福祉協議会や大和市園長会議等からの情報を収集し、分析を行っています。運営会で保育のコスト分析や保育所利用者の推移、利用率等の分析を行い、今後の見通しについて話し合い、対策について中長的に検討を図っています。

【第三者評価結果：b】

●経営課題の検討については、経営環境や保育の内容、組織体制や営繕、職員体制、人材育成、財務状況等の現状分析に基づき、具体的な課題の抽出や問題点を検討し、園の課題の収集については運営会で検討し、総会で承認を得ています。園の経営は職員全員が参加して行われ、運営会での決定事項について情報を共有しています。

【第三者評価結果：b】

●中・長期的な計画については許認可事業である為、具体的には決められていませんが、中・長期的なビジョンは設定しています。中・長期的なビジョンの事業については、資金計画等と並行して検討していき、現在、2015年設立当初の理念・方針に基づく事業を継続して事業の充実を図っています。園の体質改善、職員の育成計画は中・長期的な計画を策定し、人材育成、新規採用等を進めています。キャリアパスの制度を活用し、各職員の保有専門能力を明示し、目標として取り組んでいます。

【第三者評価結果：a】

●予算について、単年度の計画は法人で中・長期計画に沿って単年度計画を策定し、運営会・総会で承認を得ています。指導計画については理念に沿って作成しますが、「全体的な計画」策定に当たっては理事及び園長が地域性、園の事情を加味して原案を作成し、運営会で承認しています。保育園における「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」、「育みたい資質・能力3本柱」については、園の発足当初から実質的に保育指導計画として保育のねらい・内容に盛り込んで取り組んでいます。

【第三者評価結果：a】

●もこもこ保育園での「全体的な計画」策定に当たっては、園長、理事で素案を策定し、運営会で図り、職員全員の意見を吸い上げて事業計画に反映されるようにしています。行事計画については、前年度の実施後は反省会での反省等に基づき、評価・見直しを行い、次年度行事計画に反映させています。各年齢の年間指導計画については「全体的な計画」に基づいて各クラスの担任が評価、見直しの意見を反映させて策定し、運営会で決定しています。もこもこ保育園が力を入れ、保護者に周知されている特徴的な取り組みとしての異年齢保育、外遊び、食育については、引き続き充実した計画で取り組んでいきます。

【第三者評価結果：a】

●事業計画については、基本的には年間行事予定に展開し、年度初めのクラス懇談会で説明しています。参加出来なかった保護者には資料を配付し、質問等に応えるなどして周知しています。園生活に関する情報は、各クラスの日常の保育状況（室内活動・園外活動）を写真に撮り、掲示してわかりやすく伝えています。もこもこ保育園の「わくわくえんだより（毎月発行）」及びクラスだよりは、子どもたちの園内活動・公園での外遊びの様子が詳しく記述され、子どもたちが楽しく遊び・学んでいることが解りやすい内容になっています。合わせて月を通した保育内容や行事予定、お誕生日の紹介等を保護者に伝えています。その他「保健だより」、「てとて」等により保育内容が保護者に伝えられています。

【第三者評価結果：b】

●保育の質の向上については、園独自の自己評価チェックシートがあり、自己評価項目が設定されています。個人別に自己評価項目の中から課題を抽出して次の目標課題に設定しています。自己評価は半年に1回実施し、9月、10月に園長と面接を行い、2回目は1月・2月に実施しています。出来なかった項目については次の目標に反映させて取り組みを行っています。第三者評価を受審して、保育の内容の評価を行い、保育の質向上につなげます。

【第三者評価結果：b】

●評価結果・取り組むべき課題の抽出については、日頃の連絡ノート、面談、行事の後のアンケート等あらゆる機会を捉えて情報を収集し、特に、行事後にアンケートの集計を行い、運営会で取り組むべき課題の抽出を行っています。運営会では気付いた点を述べ合い、課題を見つけられるよう心がけています。課題の抽出後は、解決策と共に記録に残し、後々の同様な課題の解決のために役立てています。園の活動に対する評価、課題に基づき、取り組むべき課題の計画的な改善策について職員全員で取り組み、結果報告を行い、職員間で共有を図っています。

【第三者評価結果：b】

●園長の権限と職務については、園長自らの保育所の経営・管理に関する方針と取り組み、園長自らの役割と責任について職務分掌を園規則の中に明示しています。常日頃、園長は運営会や園内研修等を通して経営、管理に関する方針と取り組みについて権限と責任を明確に告知しています。基本的には園内現場業務については大半を主任に権限移譲し、園長は対外的な対応を含む業務全般の責任を担うようにしています。細かい業務については、職員全員の役割分担表を作成し、その範囲内の業務についての権限の委譲を行っています。園長不在時の指揮権限については主任に委ねることを明確化し、体制を整えています。

【第三者評価結果：b】

●遵守すべき法令等について、倫理や法令等を集積して園規則に網羅しています。園長は、法令遵守の観点での経営に関する研修や勉強会に参加して理解を深め、何時でも活用できる体制を整えています。園長は、職員に対して守秘義務、児童の個人情報の取り扱いに注意喚起を行っています。職員は個人情報保護、守秘義務に関する誓約書を提出し、施設外へ持ち出しての入力作業の禁止等を運営会や他の会議の場において周知しています。

【第三者評価結果：b】

●園長は、保育書類に目を通し、園の理念や保育方針が実施されているかを常に確認し、必要に応じて指導・助言を行うよう努めています。特に、書類作成については月案、週案等の記載の仕方を個別に指導しています。保育現場における指導は、子どもの関心と意欲が何かは担任が一番理解していることを踏まえ、現場指導は主任に任せています。異年齢保育、畑・食育チーム、プロジェクトを設定し、関係職員で進められています。研修計画では外部研修、園内研修を立案して常勤職員、非常勤職員に関わらず園内外での研修の機会を作り、研修後は運営会等で発表し、職員間で情報共有を図り、保育の質の向上に努めています。方針の理解、目標の確認、時期によって必要と思われる話題については、運営会で話をする時間を設け、共通理解を図るようにしています。

【第三者評価結果：a】

●園長は、人事、労務、財務等の状況を把握しながら、最善の体制で取り組めるよう、改善を含めた業務の効率化に向けて取り組んでいます。園長は、組織の理念や基本方針の実現に向けて人員配置、職員の働きやすい環境整備等に具体的に取り組んでいます。特に、担当人事については、保育の力量も考慮に入れたクラス運営が行える体制を目指して配置の検討、決定を行っています。また、職員間で意見を言いやすく、人間関係を良好に図り、保育理念の実現に向けて働きやすい環境作りに取り組んでいます。環境整備では新しく分室を設け、職員の休憩室、行事等の用具保管用に活用し、畑も保有し、環境を整備しています。財務に関しては毎月、損益の確認を行い、実績と予算と共に分析を行っています。

【第三者評価結果：b】

●行政の施策である副主任手当を含めたキャリアパス体制に呼応し、もこもこ保育園でも内部でもキャリアパスとスキル育成の体制を構築し、行政のキャリアパス研修に該当者に参加を促し、必要な福祉人材の確保、定着に関する具体的な計画の確立に取り組んでいます。キャリアアップ研修にも参加して研鑽を図っています。福祉人材の育成、人材の確保はハローワーク、各専門学校に採用募集を行い、口コミや紹介等も活用しています。現状、社会情勢も加味し、保育士の希望者が希薄傾向ですが、継続して人材確保の活動に取り組んでいます。

【第三者評価結果：b】

●法人の理念、保育目標に基づき期待する職員像は園規則に示されています。園長は、職員に対して年2回に自己評価と個人面談を行い、理事会で評価を行い、運営会で諮りながらクラス配置等の人事を決定しています。明示された期待される職員像に沿い、職員が自ら将来の姿を描くことができるよう総合的な仕組み作りができています。

【第三者評価結果：a】

●職員の就業状況については、園長、職員面談を行い、就業状況等に対する意向を把握し、短時間勤務など、ワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みに努めています。職員の家庭の事情、受験生、子育ての状況、産休・育休等に配慮し、職員間でいずれは自分が恩恵を受けることも理解し合うようにしています。クラス編成は職員の経験を考慮して行い、職員間で指導やアドバイスが受けられるようにしています。福利厚生では、年１回、健康診断の実施やインフルエンザ予防接種等の補助等もあります。職員の健康のケアに配慮しています。

【第三者評価結果：b】

●もこもこ保育園の組織として「期待する職員像」の明確化を図り、職員の自己評価、園長の半期ごとの評価に基づいて個別に面談を設け、目標を設定しています。職員それぞれが持っている得意分野を発揮できるよう見極め、育成・資質向上に努めています。日頃より職員の業務を観察し、個々の自己目標と必要課題を共有し、年度末には進捗状況を確認し、指導・助言を行う等、育成・資質向上に努めています。また、行事の担当・配分を与えることにより責任と自覚を促し、研修の機会を設けて研鑽を図る等、職員一人ひとりの育成に尽力しています。

【第三者評価結果：b】

●現在実施している保育の内容や目標を踏まえ、もこもこ保育園が職員に必要とされる専門技術や専門資格を得るために研修計画を作成し、外部研修、園内研修も取り入れ、職員の希望に応じた研修、職員個々に必要と思われる研修に正規職員、非常勤職員共に研修に参加できるようにしています。研修内容は定期的に評価と見直しを図り、有効性を高める為に精査するようにしています。

【第三者評価結果：b】

●園長は、個別の職員の知識、技術水準、専門資格の取得状況等を把握し、個々に研修計画を設けています。習熟度別研修、職種別研修、テーマ別研修等の機会を確保し、職員の職務や必要とする知識・技術水準に応じた教育・研修を実施しています。園内研修については、非常勤職員を含む、全職員が参加出来る園内研修を年間計画として作成し、周知しています。外部研修については情報を伝え、自発的な参加希望者を募り、研修終了後は、研修報告を提出すると共に、運営会にて発表・報告を行っています。可能な限り、職員一人ひとりに研修に参加できるように業務の調整をしています。

【第三者評価結果：b】

●実習生については、実習依頼校側と実習内容について連携してプログラムを整備すると共に、実習期間中においても継続的な連携を維持していくための工夫を行っています。実習生の受け入れについては、1名の実績があります。実習生の受け入れの際は事前にもこもこ保育園の基本方針、保育活動等を十分に伝えています。保護者に対しては、園内の掲示やおたよりにて、実習生受け入れの情報を伝えています。

【第三者評価結果：b】

●法人は特定非営利活動法人であり、ホームページ等の活用により、法人、保育所の理念や基本方針、保育の内容、事業計画、事業報告、予算、決算情報を適切に公開しています。運営の透明性の確保についてはホームページ、NPOポータルサイト等で具体的な活動を知らせる他、園見学や大和市役所等にてパンフレットを配布しています。苦情に関する第三者委員を設置し、苦情解決の体制、受け付け方法について玄関に掲示し、また、ご意見ポケットを設置し、保護者の意見に対して丁寧に回答している等、運営の透明性に努めています。

【第三者評価結果：b】

●法人は特定非営利活動法人であり、もこもこ保育園として、事務、経理、取引等に関するルール、職務分掌と権限・責任を明確にして、職員等に周知しています。事務、経理、取引等について内部監査を実施する等、定期的に確認しています。保育所の情報等や内部監査等の指摘も踏まえ、実情に即した経営改善への取り組みを行っています。園の事業、財務について、会計事務所の支援を受けて実施し、運営については、社会保険労務士の支援を受けています。

【第三者評価結果：a】

●地域との関わり方について、基本的な考え方を総会事業活動方針に園開放や一時保育など記載し、文書化しています。活用できる社会資源や地域の情報を収集し、園の玄関に掲示し、地域との交流では、町内会に加入して地域の各行事への協力をしています。園長は大和市の園長会に出席し、地域の情報・ニーズを把握し、大和市の子育て応援フェスタでは園のパンフレットや展示を行い、地域の親子と交流を図っています。地域の人々と子どもとの交流については、近隣公園での交流、地域の親子を園の行事に招待する等、地域との交流を広げるための取り組みに努めています。地域における社会資源を利用する推奨では、多目的施設ポラリスの紹介や、学習センターシリウス等を園内掲示板に掲示して保護者に情報提供しています。

【第三者評価結果：b】

●ボランティア受け入れについては、基本姿勢として受け入れることを総会事業活動方針に明示しています。学校教育への協力として、中学生、高校生、専門学校生の職業体験を受け入れています。中学生などのボランティアの受け入れ時には、基本的に中学校の方から約束事項を作って依頼してきますが、園の基本方針・活動内容を伝え、注意点等を話した上で受け入れています。受け入れは園の保育活動に支障のない範囲で受け入れています。

【第三者評価結果：b】

●関係機関等とは常に連携を図り、情報交換を行っています。公的な社会資源との連携では、大和市保健福祉センター、警察署、消防署、大和市地域療育センター、中央児童相談所との連携を図り、情報の交換も行っています。家庭での虐待等が疑われる場合には、大和市保健福祉センターや専門機関と連携し、適切な対応に努めています。虐待の早期発見については、送迎時の親子の表情、着替え時やおむつ交換時に意識して観察するよう留意しています。特に配慮を必要とする子どもについても大和市地域療育センターの巡回を受け、定期的に指導・助言を受け、保育に生かしています。

【第三者評価結果：b】

●地域の福祉ニーズの把握については、意識して把握するよう努めています。園として直接、保育実務を義務つけられてはいないのですが、保育園には公益的な面も要求されていることを踏まえ、ニーズに応えるよう認識して取り組んでいます。情報の収集については、大和市園長会が主催する定期的な会議等への参加、コミュニティオプティマム地域福祉協議会大和等と地域との交流活動を通して、地域の福祉ニーズや生活課題の把握に努めています。

【第三者評価結果：a】

●把握した福祉ニーズ等に基づいて地域貢献に関わる事業・活動として、大型スーパーで地域の各保育園がブースを設け、手作り玩具や、園の紹介、手遊び等の紹介や保育相談を受ける活動を実施しています。多様な機関等と連携して、社会福祉分野のみならず、地域コミュニティの活性化や町作り等への貢献としては、コミュニティ・オプティマム福祉地域協議会大和から市に政策提案をしています。保育所（法人）が有する福祉サービスの提供に関するノウハウや、専門的な情報を、地域に還元する取組としては、大和市子育て応援フェスタで保育相談を実施しています。また、一時保育、園開放を行い、園見学の際は育児相談も丁寧に対応しています。

【第三者評価結果：a】

●もこもこ保育園は、保育理念を「生きる力を育む」に置き、子どもを中心とした保育方針、保育目標を策定し、子どもを尊重した保育を実施しています。保育理念、方針、目標を園規則、園のしおりに記載し、会議においても意見交換を行い、職員間で理解を深めています。性差への先入観による固定的な対応については、子ども自身の意見や考え方を受け入れ、子どもの人権、性別、人種、宗教、生活習慣等の違いを尊重した保育に努めています。子どもの人権、文化の違いについての考え方・方針を保護者に示し、理解を促しています。

【第三者評価結果：b】

●子どものプライバシー保護について、社会福祉事業に携わる者としての姿勢・責務等を明記した園規則等を整備し、園内研修を実施して周知しています。プライバシー保護や権利擁護の徹底については、園規則に記載し、入職時の導入教育で説明を受け、誓約書を提出しています。保護者には、入園説明会、入園のしおりで説明し、個人情報の取り扱いについて同意を得ています。実習生の受け入れの際も守秘義務・個人情報取り扱いについて説明を行い、誓約書を交わしています。

【第三者評価結果：a】

●理念や基本方針・保育の内容や保育所の特性等を記載した文書として、園のしおり、ホームページを用意しています。理念や基本方針、保育の内容や保育所の特性等を紹介したパンフレットを大和市役所に設置し、園見学対応時にも見学用パンフレットを配付し、保育所の利用希望者については個別に丁寧に説明を行っています。園見学の日程、日時も希望者に合わせた形で施設内を案内し、柔軟に対応しています。見学用パンフレットやＨＰの内容は適宜、見直しを図り必要に応じて改良しています。

【第三者評価結果：b】

●保育の開始及び保育内容の変更時の説明と同意に当たっては、入園前に面接を行い、保護者に子どもと一緒に参加を願い、入園に向けた説明を行い、保護者との面接中に子どもの様子も観察しています。入園決定後、入園説明会を行い、事前に子どもの生育歴や家庭事情等を提出してもらい、個別ファイルに記録しています。年度途中の変更にあたっては手紙を配布して必要に応じて同意書を提出してもらい、保育内容変更時等については、保護者が理解しやすいよう資料を作成し、説明を行っています。配慮が必要と思われる保護者へは状況に合わせて丁寧な対応を行っています。

【第三者評価結果：b】

●保育の連続性、継続性の問題は守秘義務との兼ね合いもあり、小学校については制度で保育要録を提出するに当たり、配慮をしながら情報伝達を行い、転園、転勤による保育園の変更については転園生の保護者の了解を得、守秘を尊重しています。卒園児のケアについて基本的に主体は就学先であり、保育園に責務は無いと思いますが、利用終了後も園長・主任が相談窓口となり、必要に応じて保育の継続性に配慮した対応を心がけています。

【第三者評価結果：a】

●子どもの満足度は数値で表せるものではないので、日々一人ひとりの子どもの姿（表情や言葉・取り組む姿勢等）をしっかりと捉え、子どもの満足の様子を把握するように努めています。保護者に対しては、送迎時の会話や個人面談等から、要望、意向を把握し、改善を行うよう努めています。日頃、口数が少ない保護者の意見を吸い上げることを大切にし、話し易い雰囲気作りに努めています。満足度に関しては、行事ごとのアンケート調査を実施し、意見ポケットも設置して保護者の意向等を把握しています。運営会・総会で決定して改善に向けて対応し、理事会で検討しています。第三者評価の利用者アンケートでは全体的に満足度が非常に高く、保護者との信頼関係が構築される取り組みが伺えます。

【第三者評価結果：b】

●苦情解決の仕組みについて、重要事項説明書の中に苦情解決責任者、苦情受付担当者、第三者委員等を設置し、苦情解決の方法を掲載しその仕組みがわかりやすいよう書面にて玄関に掲示しています。重要事項説明書は入園時に詳細に説明を行い、同意を得ています。また、玄関に意見ポケットの設置をして毎日確認し、適宜、応えています。

【第三者評価結果：a】

●保護者が意見を述べやすい機会の設定としてご意見ポケットの設置、行事毎のアンケート、毎日の連絡ノート、送迎の際の対応、個人面談、電話での相談等、保護者が相談しやすい環境の整備に努めています。特に、保護者が相談や意見を述べやすい環境の1つとして、登降園時の子どもの受け渡しが挙げられます。保護者が引き取りについては、他の子どもの心理に配慮しながら、保育室で直接子どもを手渡し、1対1で話ができる環境作りを行っています。職員は日常的に積極的に言葉かけを行い、保護者が相談しやすいような雰囲気作りを心がけています。また、おたよりで個別相談が出来る旨をお知らせしています。相談は、事務室や会議室で相談出来る場所を確保し、プライベート保護に配慮しています。

【第三者評価結果：b】

●保護者からの相談や意見に対する組織的な対応については、朝は保護者が仕事に向かう時間等を考慮して、にこやかに挨拶を交わし、連絡ノートや、夕方の迎え時に保護者と1対1で子どもを受け渡すことにより、子どもの様子、保護者の話したいことを聞き、悩み等がある雰囲気を察知しながら話を引き出す機会に活用しています。また、保護者参加型の行事の際には、必ずアンケートを実施、積極的に意見を聞くよう努めています。また、日常的に園に対する質問、意見等が届き易いものとなるように意見ポケットを設置しています。相談や意見を受けた際には、クレーム対応の手順を整備し、意見等は理事会で検討し、運営会で情報共有を図り、対策について検討を行いながら速やかな対応に努めています。

【第三者評価結果：b】

●園のリスクマネジメントに関する組織体制及び責任者を明確にし、事故発生時の対応・手順を明確にしています。リスクマネジメントについては、外部研修に参加してリスクマネジメントに要する情報を得ています。事故対応マニュアルを基にヒヤリハット、事故報告書を作成し、定期的に見直しを行っています。積極的に子どもの安心と安全を脅かす事例の収集を行い、事例を基に発生要因を分析し、改善策・再発防止策を検討し、全職員に周知しています。事故発生時の対応は事故対応マニュアルに沿って行い、迅速に保護者に連絡を行い、対応体制を整備しています。

【第三者評価結果：b】

●「感染症対策マニュアル」を整備し、運営会等で感染症予防・処理方法等の園内研修を行い、感染症に関する知識の習得に努めています。感染症の情報については行政等から情報を入手し、職員に注意喚起を図り、感染症が園内で発生した場合は保護者へ連絡し、蔓延情報等を玄関に掲示して周知し、職員にはホワイトボードで確認しています。感染症の予防策として、玩具や備品等の消毒に努め、うがい・手洗いを敢行し、水を飲み込むよう促し、蔓延防止に努めています。保育士にはおむつ交換時に視診等を徹底し、体の変化の早期発見に努めています。

【第三者評価結果：b】

●災害時における子どもの安全確保のための取り組みでは、災害マニュアルを作成し、防災責任者を定めて防災計画を作成し、災害時の備品リストも作成・管理（休憩室、地下倉庫）をしています。定期的に火災、地震、水害、不審者に対する訓練を様々に想定して実施し、保護者へは入園のしおりに非常事態発生時の対応について掲載し、安否確認の方法については、一斉メール・伝言サービスで緊急体制を確保し、引き渡し訓練も実施しています。職員は救急救命法の研修を受講し、緊急時に備えています。

【第三者評価結果：a】

●保育の標準的な実施方法を確立させ、基本的に保育所保育指針に沿って全体的な計画、年間指導計画、月案、週案、デイリープログラムを作成し、計画等に沿い保育を実施しています。他、事故・災害への対応や食物アレルギー・投薬に関するマニュアル等も完備しています。もこもこ保育園では、画一的な一斉活動ではなく子どもの自主性を尊重し、外遊び、近隣の森での自然体験、造形、食育等の活動と、保育室内にコーナーを設定し、子どもが自由に選択して遊ぶことを並行して実施しています。園のしおりには保育内容が記載され、書類庫に設置して職員がいつでも確認できるようにしています。

【第三者評価結果：b】

●標準的な実施方法（マニュアル等）の見直しについては、日々の保育活動と照らし合わせながら、理事会・運営会で内容を確認し、保育所保育指針等の内容や職員・保護者からの意見等も含めて見直しを図り、反映できるようにしています。

【第三者評価結果：a】

●全体的な計画の策定にあたり、園長が中心となって全体的な計画の素案を策定し、これを運営会で前年度の指導計画の振り返りや評価に基づき園長、主任、栄養士を含めて全体で話し合いの上、決定しています。全体的な計画に沿い、年齢別の年間指導計画、3歳未満児の個人別指導計画を作成し、多職種間でモニタリングの記録等を持ち寄り、保護者のニーズを反映させながらアセスメントを実施して定めています。支援困難ケースの対応については個別指導計画を策定し、各専門機関や行政と密に連携を図り、クラス担任と主任を中心に対応等について検討し、適切な支援を心がけています。

【第三者評価結果：b】

●指導計画の見直しについては時期、保護者の意向、組織的な仕組みを定め、毎月、各クラスの担当職員で話し合い、月案レベルで実践した保育内容の振り返りを行い、月末の進捗予想により未達の項目については次月の月案に盛り込むようにしています。また、毎月の子どもの姿やねらいの目的が達成されているかを判断し、次の計画に織り込むよう話し合っています。決定した指導計画は毎月、園長の承認を得て関係職員に周知しています。年度末には、各クラスの新・旧担任で今年度の評価・反省を基に、次年度の年間指導計画を策定するようにしています。日常的な見直しについて、保護者のニーズや子どもの成長によって適宜、検討を行い、緊急性のある場合は、主任、園長を含めて検討しています。

【第三者評価結果：a】

●子どもに関する保育の実施状況、子どもの発達状況、生活状況に関しては、園で統一した様式で記録、把握、共有を行っています。記録の内容や書き方に差異が生じないよう、記録要領を備え、書き方に関する研修も実施して職員間で統一するよう努めています。記録以外についても、必要な情報が的確に職員間で情報共有が図れるようミーティング等、各種会議での徹底を図っています。

【第三者評価結果：a】

●個人情報の取り扱いについては、園規則に規定し、子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供に関して、運営会等で職員に周知徹底をしています。業務上についても、USBや写真データー、仕事の持ち出し禁止を徹底し、個人情報の不適正な利用、情報漏洩に対する対策と対応方法を規定しています。実習生・ボランティア受け入れの際にも守秘義務を周知しています。職員は、個人情報保護規定を理解し、遵守しています。子どもに関する記録等は、必ず決められた鍵付きの書庫に格納し、園長を責任者として保管・管理体制を確立しています。

【第三者評価結果：a】

●平成29年度3月に発令、平成30年度4月から施行された保育所保育指針については、園長が外部研修等に参加し、内容について勉強しています。全体的な計画は、理事会で保育理念・方針・目標に沿った骨子を基に地域的状況等を加味して策定しています。また、全体的な計画に沿って園全体・クラス別年間指導計画を作成して展開しています。保育理念・方針や目標については、園見学や入園説明会時で説明し、保護者にも活動についての理解・共有が出来るようにしています。年間指導計画は常に見直しを行い、必要な場合は月案レベルで改訂を行ない、全体としての見直しは年度末の評価と反省に基づいて次年度の全体的な計画に反映するようにしています。

【第三者評価結果：a】

●生活環境の整備については、生活の場としての環境に十分配慮し、室内の温度・湿度についてガイドラインを設定し、夏季のエアコンの温度設定は27℃を目安に、外気との温度差±５℃、湿度は50～60％を目標にして環境に配慮し、冬場は加湿器、濡れタオルを活用して湿度を保つよう工夫しています。換気については、エアコンの他、天気の良い日は窓を開けて自然換気と外気取り入れを心がけ、消毒については安全点検チェック表を用いて、玩具や室内の用途に応じた消毒、清掃・安全点検を実施しています。玩具は木製玩具を揃えていますが、乳児等の玩具は、衛生面から洗いやすいプラスチック製も採用しています。手洗い場、トイレは明るく清潔で、イラストを掲示して子どもが利用しやすい環境に整え、安全面に配慮しています。

【第三者評価結果：a】

●もこもこ保育園では保護者の育児方針を尊重し、子どもの発達過程、家庭環境など一人ひとりの姿は０歳～2歳児は個別指導計画に反映させ、保護者のニーズは個人面談で把握し、子ども一人の家庭環境、個人差を十分把握し、運営会等で共有を図り、共通理解を持って保育に当たっています。幼児での配慮を要する子どもについては個別指導計画を策定し、年度末には引継ぎを行い、子ども一人ひとりが安心して進級できるようにしています。もこもこ保育園では、保育方針の根幹である「自分の力で生きる」を目指し、肯定的な言葉がけを心がけ、褒めて伸ばす保育を実践しています。

【第三者評価結果：a】

●子ども一人ひとりの成長に合わせた保育を実施し、０歳～２歳児までは子ども一人ひとりの生活リズムを保障し、月齢差による発達のちがいを踏まえて０歳・1歳の子どもに対しては職員との愛着関係を大切にし、２歳近くなると個々の成長に合わせながら自分のことは自分で行えるよう援助を行い、基本的な生活習慣の習得につながるよう支援しています。園では、0歳児から5歳児まで同じフロアで生活し、きょうだいのような人間関係や他人への思いやりを経験しながら、子どもが主体的に活動できるよう設定を工夫し、基本的な生活習慣を身に付ける機会を得る等、職員が援助しながら環境を整備しています。職員は、子どもが理解できるよう年齢に合わせた伝え方、援助を心がけ、強制することのないよう共通認識を図っています。

【第三者評価結果：a】

●もこもこ保育園の近隣には数十か所の公園が点在し、目的により選択をして戸外活動を実施しています。子どもたちは、公園で異年齢での活動や散歩の実施により戸外活動の補完と、季節の移り変わりを体感し、遊具等の譲り合いや、四季折々の自然を享受することにより豊かな感性を育み、また、家庭で味わうことができ難い兄弟姉妹の体験等を満喫しています。青空広場やつるま自然の森では、多世代間や地域の大人と交流し遊びを通して多様な生きる力や社会性、人間性を育み、子どもたちは自然の中で、全身を動かして遊び、生きる力を蓄えていきます。園内活動では保育室にコーナーを設け、子どもたちは主体的に考え、好きな遊具で創造的に遊び、職員は必要に応じて援助ができるよう立ち位置を考え、危険が無いよう見守っています。地域との交流では、近隣の公共施設や商店街を見学する等、地域の社会体験、地域の人たちとの交流の機会も持てるようにしています。

【第三者評価結果：a】

●乳児保育(０歳児)では、０歳児が長時間過ごすことに適した環境の中で、安心して、保育士等と愛着関係(情緒の安定)が持てるよう配慮し、興味と関心をもつて生活と遊びが出来るよう配慮しています。愛着関係醸成のため職員の配置を固定し、子どもの情緒の安定を図りながら、しっかりとした愛着関係が築けるよう配慮しています。
クラスに入る職員は緩やかな担当制をとっており、常にフリーの職員が顔見知りになっており、入れ代わりの時にも愛着関係が保てるよう配慮をしています。日頃から全職員が各クラスの子どもたちと顔見知りになっています。０歳児の段階では非認知能力の育成を心がけて保育を行い、探索活動や遊びが豊かに展開されるようにコーナーや空間作りを心がけ、家庭と密に連携をとりながら保育を進めています。子ども一人ひとりに個別指導計画を作成し、連絡ノートを通して家庭での状況を把握し、保護者からの相談に応じ、一人ひとりの生活リズムに合わせて活動と睡眠が十分にとれる環境を整えています。

【第三者評価結果：a】

●3歳未満児（1・2歳児）の保育につては、養護と教育の一体的な展開を開始する期間と位置付けられていますが、まだ養護の比重が大きい時期です。歩き始めから歩く、走る、跳ぶ、などへと基本的な運動機能が次第に発達し、指先機能の発達や、排泄の自立のための身体的機能も整うようになる時期を踏まえ、食事・衣類の脱着等、職員の援助の下、子どもが自分からしようとする気持ちを尊重し、遊びを中心に、子どもが安心して自発的な活動が出来るよう関わっています。また、探索活動が十分に行えるよう環境設定にも配慮しています。外遊びでは、散歩先で築山に登ったり、丸太遊びをし、室内での絵本の読み聞かせでは創造力を育み、子どもたちに色々なものに触れ・見て、知る機会を多く提供しています。

【第三者評価結果：a】

●3歳児以上の保育では、養護と教育が一体的に展開されるように適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮して行われています。もこもこ保育園では、年間を通して3歳、4歳、5歳児の異年齢保育を行い、多様な関係性を通して達成感や肯定感を味わい、色々な経験ができるよう環境設定を行っています。集団の中で安定しながら、遊びを中心とした興味関心のある活動に取り組めるような環境を整え、職員は適切に関わっています。お友だちと遊び、お友だちの中の一人という自覚が生まれ、集団的な遊びや協働的な活動も見られるようになり、3歳児は、大きい子や、職員に優しく接してもらう中で、見て、学んで、やってみようとする気持ちを育めるよう援助し、4歳児は、自分で出来るようになったことを何度も試しながら、自信につなげ、小さい子に優しくしようとする心が芽生えるようにしています。5歳児は、小さい子に優しく関わり、年長児としての役割を果たす中で、認め合い、育ち合い、思いやりの心、我慢する心、いたわり合い、譲り合いの心が育つよう保育に当たっています。

【第三者評価結果：b】

●障害を持つ親子等に対する施設環境に配慮し、障害者トイレを設備しています。障害のある子どもについては、保護者から情報を得、関係機関（地域療育センター）と連携を図り、子どもの状況に配慮した個別の指導計画を策定しています。もこもこ保育園では、統合保育を行っており、子ども同士の関わりを大切にしながら集団生活の中で互いの存在を尊重し、思いやりの心、助け合う気持ちを育めるよう保育を進めています。また、地域療育センターの助言を受け、保護者が療育等への理解を深められるよう職員が仲介し、関わりを持てる環境設定に努めています。視覚優位の子どもたちには絵カードなども活用してコミュニケーションを取っています。

【第三者評価結果：b】

●もこもこ保育園では、保育時間は7:00～18:00、延長保育時間は、18:00～20:00とし、長時間保育園で過ごす子どもに配慮し、夕方の延長保育の時間帯は疲労や注意力の問題に注意し、思わぬ事故が起こり得ないよう、遊び方、安全対策に十分配慮し、ゆったりとリラックスした保育を心がけています。家庭での子どもの休息時間に配慮し、必要に応じて午前睡、午睡に対応し、保育時間の長い子どもには補食提供を行っています。延長保育での受け渡しでは、申し伝え事項を引継ぎノート、ホワイトボードで確認し、保護者に伝え漏れのないようにしています。

【第三者評価結果：b】

●就学、小学校との連携については、全体的な計画に、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を共有する、「育みたい資質・能力」を見極めながら遊びや活動が深まっていくのを支援し、毎日の保育の積み重ねを「10の姿」につなげていく。また、アクティブラーニング「主体的・対話的深い学び」を保育活動の中で実践に努め、就学に際しては子どもの育ちを支えるための資料を小学校または、教育委員会へ送付し、保育所児童保育要録を作成して就学先に送付するとしています。今後共、小学校との交流会・学校訪問など就学への準備や期待感が高められるように配慮し、就学先の教員が来訪して意見交換を行ったり、職員は幼保小交流会に毎年参加しています。近隣公立保育園の年長児と当園年長児は年に数回交流し、また、私立認可園や私立幼稚園とも当園年長児との交流を年3回持っています。これからも行政や地域の保育園と協働しながら行っていくことを期待します。

【第三者評価結果：b】

●子どもの健康管理に関する感染症などの各種のマニュアルを整備し、マニュアルに基づいて子ども一人ひとりの心身の健康状態を把握しています。既往症、予防接種等、子どもの健康に関しては児童表で管理し、毎日、健康やケガに関して記録し、全職員で共有化を図っています。園での体調悪化やケガについては、通院に関する規定に沿い、通院前に保護者に連絡し、翌日も様子の確認をしています。SIDSに関してはチェック表を備え、運営会や日々の保育で午睡の姿勢やチェック方法を周知し、チェック表を配付して0歳児5分ごと、１歳児は10分ごと、2歳児15分ごとに安全確認を行い、安全な睡眠環境を整えると共に事故防止の徹底を図っています。

【第三者評価結果：b】

●内科健診、歯科検診を年2回実施し、保健計画に定めて実施しています。健診結果については、速やかに保護者に伝え、通院が必要な場合はプライバシーに配慮しながら保護者へ治療を促しています。検診結果は「保健記録」に記録して保管しています。幼児は、歯科検診と併せて歯科衛生士による歯みがき指導を受けています。

【第三者評価結果：b】

●アレルギー疾患等のある子どもに関しては、年に1回、医師の診断書と共に「生活管理指示票」を提出してもらい、厚生労働省の「アレルギー対応ガイドライン」を基に適切に対応しています。また、「アレルギー対応ガイドライン」に沿って早い段階から園内研修に取り組み、知識を深めています。アレルギーのアナフィラキシー対応が必要な場合は、エピペンを預かり、適切に対応しています。食事の提供方法については、調理担当職員とで手順等を徹底し、食器やトレイの色分け、名前を記入して誤配膳のないよう体制を整え、誤食防止に万全の体制で取り組んでいます。もこもこ保育園では、食材に卵を一切使用しないものに限定し、牛乳アレルギーの子どもにも対応しています。

【第三者評価結果：a】

●食に関する豊かな経験が出来るよう、各年齢に合わせた食育計画を作成し、月見料理や七草粥など季節の食事を提供し、食育を通して食を楽しみ、食を大切にする心を育んでいます。食事では、咀嚼能力の発達や月齢に合わせて調理方法に配慮し、食べる量を減らしても良いことを伝えて完食の喜びを味わえるようにしています。また、テーブルに花を飾り、食事の楽しい雰囲気作りを大切にし、テーブルの高さを調整して座位に配慮する等、食事がしっかり摂れるよう工夫しています。保護者に対しては新入園児給食試食会（3月）を実施し、園での献立、味付け、食材の形状等、園での食事の様子や取り組み等を伝え、理解を促しています。行事食や季節の旬の食材を使用した献立表等を提供し、子どもの楽しみの一環となっています。プランターでは、きゅうり、ジャガイモ、ミニトマトを栽培し、さつま芋で巾着絞りを作って調理活動を行う等、食育に取り組んでいます。近隣の方の好意で柿・みかん狩り・お芋ほりができる機会もあります。

【第三者評価結果：a】

●子どもの発育状況や体調等を考慮し、栄養士は子どもの食べる量や好き嫌いを把握して喫食状況を記録し、残食チェックにより子どもがおいしく安心して食事ができているかどうかを把握しています。栄養士は、衛生管理の講習会に毎年参加し、食品衛生に関する新しい知見の習得に努め、食中毒防止や環境衛生について学び、保育に生かしています。給食室は、衛生管理マニュアルを基に調理室の清掃、給食職員の健康状態や冷蔵庫の温度管理等に努めています。保護者へは、献立表に旬の食材について記載し、楽しいレシピも提供し、家庭での食育につなげています。

【第三者評価結果：a】

●家庭との連携では、送迎時に家庭での子どもの姿や園生活の様子を互いに伝え合い、情報交換を行い、必要に応じ記録して職員間で共有をして保育に生かしています。もこもこ保育園では、0歳児から5歳児まで連絡ノートを保有し、連絡ノートを通して家庭の連携を図っています。園内行事を通して、子どもの成長を喜び合い、保育内容の理解につなげています。ホームページやおたよりには毎月、園の状況、行事の様子を写真付きで掲載して情報発信しています。保護者が困っている様子や、元気が見られない場合は職員から声をかけ、面談を行う等、保護者に寄り添うよう配慮しています。

【第三者評価結果：a】

●職員は、日々の送迎時等を通して、保護者の言葉や行動に関心を持ち、相談しやすい環境作りを心がけています。相談内容に応じてクラス担任で対応できない場合は園長、主任に報告し、助言・指導または同席をする等、対応できる仕組みを整えています。保護者からの相談、面談はいつでも受け付けていることを保護者に周知し、就学児前の相談等、情報の共有を図り、相談内容は記録しています。保護者支援について、外部研修への参加、園内研修を実施し、どの職員でも保護者支援が的確にできるよう研鑽しています。

【第三者評価結果：b】

●家庭での虐待等、子どもへの権利侵害事件は近年多くなっている状況を踏まえ、園における早期発見・早期対応が必要と考え、虐待の予防に努めています。虐待等権利侵害の兆候を見逃さないよう十分注意を払い、登園時における保護者の様子、着替え時も含めて子どもの心身の状態を把握し、家庭での養育状況に留意しています。虐待等権利侵害の可能性があると職員が感じた場合は、速やかに職員間で情報を共有し、対応を協議しています。少しでも虐待等権利侵害が見られた場合は、関係機関と連携し速やかに対応できる体制を整えています。職員は外部研修に参加して知識を深めています。

【第三者評価結果：b】

●長期的な計画・短期計画・日誌等において、日々の保育の振り返り（自己評価）を行い、保育内容の改善に生かしています。各職員は、自己評価チェックシートにより自己評価を実施し、年2回園長と面談を行い、保育の改善や専門性の向上に努めています。各職員の自己評価チェックシートから園長が全職員のサマリーを作成し、保育園の課題を明確にしています。園の課題は理事会で検討し、対策を作り、運営会に諮って決定し、運営に反映しています。今年度、第三者評価を受審して園運営の改善につなげていきます。