社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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グランツ遠藤

2020年01月16日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社フィールズ

② 施設・事業所情報
名称 グランツ遠藤 評価対象サービス 障害者・児福祉サービス版
対象分野 生活介護 定員 30 名
所在地 252-0816
神奈川県藤沢市遠藤2020-17
TEL 0466-89-6770 ホームページ http://www.tomoni.or.jp/glanz/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2011年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人 県央福祉会
職員数
常勤職員:5名 名
非常勤職員:9名 名
専門職員
介護福祉士: 名
看護師: 名
施設・設備の概要
居室数:事務室1、作業室6、トイレ6、食堂1、厨房1
設備等:エレベーター1基

③ 理念・基本方針
理念
1.障がい児・者、高齢者のノーマライゼーションの実現から「ソーシャル・インクルージョン」(共生)を目指します。
2. 社会・福祉・介護ニーズに応えるべく先駆的で開拓的な事業を展開します。

基本方針
1.人権の尊重とサービスの質の向上を図ります。
2.インフォームドコンセプト及びエンパワーメントを大切にした利用者さん主体の支援を行います。
3.地域との共生を目指します。
4.ニーズの多様化・複雑化に対応していきます。
5.社会的ルールの尊重(コンプライアンス)の徹底を図ります。
6.説明責任(アカウンダビリティー)の徹底を図ります。
7.人材の確保・育成のための研修体制の充実と、適切な人事・労務管理を実践します。
8.柔軟で行動力ある組織統治(ガバナンス)の確立を目指します。
9.財政基盤の安定化に努めます。
10.国際化への対応に取り組みます。
11.社会貢献活動に積極的に取り組みます。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
・作業活動として、全国でも他では行っていない、バウムクーヘンの製造作業を行っている。
・土曜日に主に行う活動はレクリエーションを重視し、様々な活動を提供している。
・同一法人内のグループホーム等、他事業所の連携がスムーズにとれる。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2019/03/30(契約日) ~2020/01/06(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2 回(2016年度)

⑥総評
特に評価の高い点 1) 一日の活動スケジュールを解りやすくして利用者自立を支援しています
 1日の活動スケジュールは、利用者が自分で行えるよう、個人のホワイトボードを使用して分かりやすく伝える工夫をしています。
 言葉での理解が困難な利用者には写真や絵を使って一日のスケジュールを順番に掲示しています。1つの作業が終わると、その絵をホワイトボードから取って下の箱に入れ、作業の流れが理解できるように配慮しています。 文字が分かる利用者にもホワイトボードで活動毎に時間と内容を記載して、矢印で次に進んでいく事が分かるようにしています。
 利用者が自分の力で1日の活動が管理できるよう、職員は見守りの姿勢を基本とし、必要な時には支援をするようにしています。

2) 利用者の潜在力を活かした製造活動で地域との連携に繋げています
 利用者が参加してバウムクーヘンの製造活動を行っています。製造の工程には、卵割・ミキサーなどの生地作り、焼き作業、カッティング、袋詰めの一連の作業があります。焼き作業以外は利用者が作業を行っています。重度の知的障がい者でも袋詰めの時間になると一緒に作業に加わっています。
 材料は地域の養鶏園から取り寄せて地域との連携にも配慮しています。販売会には利用者も同行し、市役所、市民センター、養護学校などの住民と交流を図っています。
 販売会の場所も徐々に増やし、売り上げも増加していますので、利用者の賃金アップに繋がっています。さらにパッケージの箱のデザイン改良し販路拡大につなげ、利用者の生活介護の向上につなげています。

3) 利用者の意向を尊重した社会参加の実施
 事業所は毎年、利用者の意見や要望、アンケートをもとに様々な休日活動や社会参加を計画し、利用者が自分の意思で参加できる機会を設けています。
 地域の養護学校や企業に出向き事業所の商品説明を行い、商品の納入、販売会などに同行して、社会参加をしています。ボーリングやカラオケなどのレクリエーションを通して社会資源を活用し社会参加を促しています。
 年1回事業所で行う「グランツ祭」では、施設内に焼きそばやおでん、ソフトクリームなどの屋台やゲームコーナー、利用者が制作した作品の展示や販売を行い、160名を超える来場者があり、地域の交流と合わせて社会参加の機会となっています。
改善を求められる点 1)実習生の受け入れ
 現在は実習生の受け入れは、社会福祉士に限らず、精神保健福祉士、介護福祉士、保育士、ホームヘルパーなど幅広く、福祉の人材育成を行うことが望まれます。
 実習生受け入れにより、事業所でも気づくこともあります。福祉に関わる専門職や学生のインターン研修、教職員の教育研修などの要請にも応えられるように、日ごろから専門職との連携を図ることが期待されます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 今回の第三者評価を受け、実習等の受け入れの部分が弱いところを指摘され、反省するとともに、再認識させられ、次世代育成も含めて今後は積極的に受け入れていくようにしていきたいと思います。
 まず、実習指導研修等を受講させ、社会福祉士取得のための実習を受け入れていきたいと思います。
また、地域とのつながり等も計画性をもって、取り組んでいかなくてならないことも知りました。
 この評価を受けて、様々なことに気づかされまた。ありがとうございました。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

 法人の理念はホームページやパンフレットに記載され、事業所の玄関ホール、作業室、職員室に掲示しています。
 常勤職員には法人の新人研修で、非常勤職員へは入職時にエリアマネジャーから職員ハンドブックを用いて、理念と基本方針を伝えています。
 利用者家族には4月の家族会総会で、事業計画や予算とともに、理念についての説明をしています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

 毎月試算表で当月の予算と実績を記載し、所長のコメントを入れ、法人へ提出して経営状況を把握しています。法人の理事から赤字で評価が記載され戻されるので、次月意向の目標にしています。社会福祉事業の動向については、毎月の所長会議で理事長から話があります。地域の動向は藤沢市障害者福祉法人協議会に参加し、他事業所の情報を把握しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:b】

 取り組むべき課題としては、「利用者の出席率をどう上げていくか」であり、利用者にとって「来たい」と思えるような魅力ある施設作りに取り組んでいます。経営課題の解決・改善に向けての取組には至っていませんが、具体的・日常的な改善を進めています。
 毎月の職員会議や毎日17時から行っている職員の打合せで、利用者の出席率を上げるための取り組みについて所長から話し、周知しています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

 法人で2019年3月までの中・長期計画(マスタープラン)は策定されており、それ以降は現在策定中です。
 中・長期計画は理念や基本方針の実現に向けた3つのビジョンを明確にしています。「①利用者サービスを実現するために。②職員の働きがい・生きがいを実現するために。③魅力あるサービス・健康な経営を実現するために」のビジョンについて法人の所長会議で説明しています。計画では、数値目標や具体的な成果等を設定し、実施状況の評価を行える内容までには至っていません。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

 中・長期計画(マスタープラン)を基に事業所の単年度計画を策定しています。中・長期計画の3つのビジョンや戦略目標を踏まえて、単年度事業計画の重点課題を記載しています。
 「事業所としてのユニークで独創的な取り組み」には事業所独自の取り組み内容を具体的に盛り込んでいます。事業計画には、評価を行いやすい数値目標は設定されていません。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:b】

 毎年9月と3月に事業計画の達成状況の評価を行っています。9月末には中間報告書を3月末には事業報告書を法人へ提出しています。
 年度末の職員会議で事業計画のユニークな取り組みと今年度の課題について。職員の意見を書面で出してもらい、意見を反映した事業計画を策定しています。
 事業計画は文書で職員へ配布し、職員会議で所長から説明しています。計画期間中において、事業計画の実施状況を定められた時期、手順にもとづいて把握、その見直しを行っていません。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、利用者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

 利用者への事業計画の説明は、状態に応じて説明方法を工夫しています。分かりやすく説明していますが、利用者等が理解しているかの評価では難しく感じています。
 自閉症の利用者などは行事計画を伝えると不安になったり、混乱する場合があるため、説明できないこともあります。家族へは、家族会で事業計画を書面で配布し、所長から説明しています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:c】

 平成28年に第三者評価を受審し、結果を公表しファイリングした報告書はいつでも内容を見ることができるようになっています。家族や利用者への周知は十分ではない状況です。
 改善点をPDCAサイクルに基づく 評価、見直しなどサービスの質の向上に向けた取り組みは行われていません。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:b】

 第三者評価の結果の課題や改善策については職員会議で職員間で話し合いをし、共有していますが、改善計画を立てての取り組み迄には至っていません。
 受審結果はファイリングしてあり、職員はいつでも見ることができるようになっています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:b】

 法人の職務権限規程に所長の職務内容が明示されています。職員会議で、所長会議の内容を説明し、文書化したものを回覧するなど所長としての役割を職員へ明確にしています。
 事業所の広報誌を発行していないので、組織内では役割を周知徹底できていません。危機管理規定に災害時の所長の役割や不在時の権限委任などが明記されています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 職員ハンドブックにコンプライアンスについて記載しています。コンプライアンスセルフチェックやコンプライアンスホットラインについても説明してあります。所長は毎月読んで理解しています。
 法令やルールに反した行動をした場合は、ヒヤリハットに挙げ、毎日帰りの打合せの時に読み上げて職員間で内容を共有し、法令遵守に努めています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

 管理者は、実施する福祉サービスの質の向上に意欲をもち、組織としての取組に十分な指導力を発揮しています。利用者の給与を上げるために、自主製品のバウムクーヘンの売り上げ向上のため、箱の改良を検討しています。
 使用している現在の箱より、見た目をよくするために専門家にデザインを依頼して制作する予定にしています。軽作業に新たな作業を入れ、作業内容をふやすことで、利用者が選択できるように取り組んでいます。
 福祉サービスの質の向上については、組織内に具体的な体制を構築し、自らもその活動に積極的に参画するまでに至っていません。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:b】

 管理者は、経営の改善や業務の実効性を高める取組に指導力を発揮しています。土曜日(休日)の活動につては、利用者に対応する職員数の適正を考慮し、 土曜日出勤の職員は振替休日を取るようにしています。
 毎日の業務を効率よく行い、残業を減らすようにしています。お互いの業務を手伝うようにして残業が減ってきています。残業する場合は、帰りの打合せで内容を申告する体制にしています。組織内に具体的な体制を構築することが今後の課題となっています。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

 組織が目標とする福祉サービスの質を確保するため、必要な福祉人材や人員体制に関する具体的な計画が確立しており、それにもとづいた取組が実施されています。
 常勤職員の採用は法人が行い、採用後は法人の新人研修を受けています。
 非常勤職員は、法人人事部を通してインターネット上に広告を載せて、事業所からは新聞折り込チラシで求人募集を行い、エリアマネジャーが面接を行っています。必要な専門職の配置も法人人事部で行っています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:b】

 チャレンジシートを用いて人事考課を行っています。チャレンジシートの成績・行動・能力などの欄に自分で目標と目標を達成するための具体的方法を記入し、所長か課長、主任など上司と面談し、意向の確認を行っています。
 中間と年度末に上司が達成度を評価し、法人本部へ提出しています。
 職員処遇の水準について、処遇改善の必要性等を評価・分析祖、改善策に繋げる取組を行うまでにはなっていません。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

 職員の就業状況や意向を定期的に把握し、必要があれば改善する仕組みが構築され、働きやすい職場づくりに積極的に取組んでいます。
 就労状況は、予め登録したICカードを出・退勤時に事務室にある機械にかざし入力しています。管理職や事務員はパソコンから、職員の勤務状況を確認できるので、残業の管理指導ができます。
 育児休暇の取得も可能です。職員のストレスチェックを毎年行い、高ストレス者は、臨床心理士の面談を受けることができます。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 職員一人ひとりの育成に向けた目標管理等が、適切に行われています。職員一人ひとりが毎年チャレンジシートに成績、行動、能力などを記入しています。チャレンジシートは職位によって異なり、自分の目標と目標達成のための具体的方法を記入しています。
 記入後に上司と面談し、達成状況を評価しています。研修参加や資格取得などの希望も記載し、面談時に上司が確認し、可能な限り目標達成に向けた育成に努めています。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

 組織として職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されています。法人で職員研修計画を作成し各事業所の該当職員が参加しています。
 昨年より研修方針が変更になり、入職時1年目から7年目までの研修や役職により異なる階層別研修があり、該当職員は必ず参加し知識、技術の向上を図っています。
 その他エリア別や部会別、委員会別の専門分野研修も企画しています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:b】

 職員一人ひとりについて、教育・研修の機会が確保されていますが、個別的なOJTなど十分ではありません。
 法人で企画する階層別研修と分野別研修で該当する研修は常勤職員、非常勤職員が参加できるように勤務調整をしています。
 外部研修ではサービス管理者研修、強度行動障がい研修などに参加しています。研修内容は職員会議で発表していますが、研修レポートは作成されておらず、内容の共有が十分に行われていません。

【20】Ⅱ-2-(4)-① 実習生等の福祉サービスに関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:c】

 実習生等の福祉サービスに関わる専門職の研修・育成について体制を整備しておらず、教育・研修が十分ではありません。
 施設として社会福祉士の実習を受ける資格を持っていないので、現在は実習を受けていません。社会福祉士だけでなく、他の専門職も含めた実習の受け入れを検討する事が期待されます。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

 法人のホームページには理念、事業計画、事業報告書、資金収支予算書などが公開されています。
 事業所のホームページには事業所の紹介の他に、主たる作業のバウムクーヘンの製造工程の生地作り、焼き作業、袋詰めなどを写真入りで、分かりやすく説明しています。
 その他の軽作業の箸の袋入れやアクセサリーの袋詰めなども写真入りで紹介しています。地区社協の広報誌に活動内容を掲載し、情報提供しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:b】

 経理については経理規定に基づいて適正な経理運営を行っています。年1回法人のホームページに財務状況を公表しています。
 法人には外部監査が入っていますが、事業所は外部の専門家による監査を行っていません。事業所は年1回法人の事務局長や人事部、労務部などの内部監査があり、改善するべきことの指摘を受けています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者と地域との交流を広げるための地域への働きかけを積極的に行っています。事業所主催の「グランツ祭」を3月に実施し、160名を超える来場者がありました。
 祭の案内チラシを利用者と一緒に近隣にポスティングをし情報提供を行い、近隣住民、自治会長、民生委員、ボランティアなどの参加があり利用者との交流が行われました。
また藤沢市役所、大庭市民センター、長後生協、茅ケ崎養護学校などで行う販売会には利用者も一緒に出向き、交流する機会になっています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

 ボランティア等の受入れに対する基本姿勢は明示されていますが、受入れについての体制が十分に整備されていません。「グランツ祭」では4人のボランティアにゲームコーナーの係をしてもらい、毎週3回1名のボランティアに箸の袋入れの検品などの軽作業補助をしてもらっています。
 ボランティア受け入れに関するマニュアルなど文書化したものは整備されていませんが、個別に「利用者支援の心得」で個人情報保護などについて説明しています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 福祉施設・事業所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:b】

 利用者によりよい福祉サービスを提供するために必要となる、関係機関・団体の機能や連絡方法を体系的に把握しています。藤沢市障がい福祉法人協議会に属していて、地域の福祉について考え、市に要望書として提出などを行っています。
 知的障がいの相談事業所とも連携を図り、利用者のニーズに何時でも 応えられるように連絡取れる体制になっています。自治会に加入して地域の情報を得ていますが、会合などへの出席はできていません。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

 地域の具体的な福祉ニーズ・生活課題等を把握するための取組を積極的に行っています。藤沢市障がい福祉法人協議会に属していて、地域の福祉についてのニーズを把握したうえで、市に要望書などを提出しています。
 藤沢市役所には制度や補助金などについての相談をしたり、市の障害福祉課からは施設運営についての連絡を取り合うなど市との連携を密にし、福祉ニーズの把握に努めています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:b】

 将来的には、より障がいが重い方たちへのサービスを展開しようと、各団体の会合に参加し、情報を収集しています。年2~3回近隣のごみ拾いをビニール袋を持って10人位で実施しています。
 災害時の福祉避難所に指定され、80人分位の3日分の備蓄があり、受け入れ態勢を整えています。
 把握した地域の具体的な福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動などを計画等で明示するには至っていません。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 利用者を尊重した福祉サービス提供について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者を尊重した福祉サービス提供についての基本姿勢が明示され、組織内で共通の理解をもつための取組が行われています。
 入職時には、職員倫理行動綱領マニュアルや法人のハンドブックを用いて理念や基本方針をもとに研修を行い、利用者を尊重したサービス提供に対しての共通理解に取り組んでいます。
 また、法人でも人権に関する研修を年1回行い、周知を図っています。非常勤の職員には法人のエリアマネジャーがエリア毎に研修を行い、標準的なサービス提供に努めています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 利用者のプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。

【第三者評価結果:a】

 利用者のプライバシー保護に関しては、法人の個人情報保護規程やマニュアルを整備し、入社時に研修を行い理解を図っています。
 また、契約時には個人情報の説明を行い、同意書をもらっています。トイレは同性介助を行い、利用者個人のロッカーには鍵がかかるようにするなど、利用者のプライバシーを守れるような支援や設備の整備に努めています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して福祉サービス選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

 利用希望者が福祉サービスを選択するために必要な情報を積極的に提供しています。法人のホームページや事業所のホームページに、事業所の案内や活動状況などを記載し、分かりやすく情報提供するような取り組みを行っています。
 また、作業所で製造したバウムクーヘンの販売会では、三つ折りのパンフレットを置いて周知に努めています。見学や実習については、養護学校や相談事業所からの要望依頼を受け積極的に受けています。見学者には、所長がパンフレットを用いて理念や基本方針を伝えながら案内をしています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 福祉サービスの開始・変更にあたり利用者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

 福祉サービスの開始・変更時の同意を得るにあたり、組織が定める様式にもとづき利用者や家族等にわかりやすく説明を行っています。
 サービスの開始においては、契約時に「重要事項説明書」と「サービス利用契約書」を所長が読み合わせをしながら説明を行い、署名をもらっています。利用契約書にはルビを振り、利用者に分かりやすく伝わるよう配慮しています。また、契約内容に変更があった場合には変更同意書を発行し、署名・捺印をもらうこととしています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 福祉施設・事業所の変更や家庭への移行等にあたり福祉サービスの継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

 施設・事業所の変更、地域・家庭への移行などにおいては、近年の事例はありませんが家庭や他施設からの受け入れも行っています。
 継続的に支援できるように施設間、家庭間、相談支援等連携を取って行う体制を整えています。作業内容の変更においては、利用者の希望を最優先に考え、心身の状況や生活習慣などを配慮して検討するよう心がけています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

 3年に1回、第三者評価を受け、利用者アンケートや評価内容の振り返りを行い、利用者満足の把握に努めています。
 半年毎に行う支援計画の見直しの際や、毎日の様子を伝え合う「連絡帳」でも要望があれば記入してもらい、満足向上に取り組んでいます。最近の事例としては、利用者が落ち着いて作業ができるように環境設定を変更するなど取り組みを図っています。職員等が利用者会や家族会等に出席して、利用者満足に関する調査実施説明や、把握した結果を分析・検討するには至っていません。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

 事業者には苦情担当者・苦情解決責任者を設置し、外部の第三者委員も合わせ、苦情解決の体制が整備されています。また、行政機関やその他の苦情受け付け機関を重要事項説明書に記載して契約時に口頭でも説明を行っています。
 事業所にも苦情受け付け先を掲示し、ご意見箱の「みんなの声BOX」も設置しています。苦情内容は、家族懇談会などで伝えることとしています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 利用者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、利用者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

 利用者からの相談は、相談室や利用者が話しやすい希望の場所で面接を行うように努めています。職員からも、「どこが話しやすいですか?」と利用者に尋ね、利用者の意向を優先するなどの配慮をしています。
 事業所内に設置しているご意見箱の「みんなの声BOX」には、レクリエーションや宿泊旅行に対する希望などを記載したものもあり、日常的に活用されています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 利用者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

 利用者との毎日のコミュニケーションや、事業所内に設置しているご意見箱の「みんなの声BOX」を通して意見を述べやすいように配慮しています。利用者からの相談や意見に対しては、その日の職員の打ち合わせなどで報告を行い、対応することとしています。
 相談の記録や対策の検討などについては法人で定めたマニュアルに沿って行い、職員会議で周知に努めています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

 事業所のリスクマネジメントに関する責任者は所長となっています。法人ではリスクマネージメント委員会を設置し、年度毎に法人内で起きた事故などについて分析し法人の機関誌に乗せています。
 事業所ではヒヤリハットを作成し、その日のヒヤリハットは職員で話し合い、発生要因を分析し改善策・再発防止策を検討・実施するなどの取り組みを行っています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における利用者の安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 感染症の予防策に関しては、法人の「感染対策」・「日常での感染対策」・「感染病に懸かった時の対応」がマニュアルに掲載しています。
 入職時の研修の含め周知に努めています。また法人内で感染症が発生した場合は、所長宛にメールで状況を伝え情報提供を行い、法人全体で共有し対策に取り組んでいます。また、保健所の研修に参加し、職員会議で研修内容を共有して共通理解を図っています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における利用者の安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

 災害時の対応体制に関しては、法人の「支援者マニュアル一覧」を整備し、入職時に研修を行っています。年2回の防災訓練を実施し、連絡体制などの確認を行い迅速に対応できるよう努めています。
 施設ごとに2~3カ月ごとに避難訓練を実施して、利用者や職員の意識を高めているよう取り組んでいます。食料や備蓄などは備蓄リストを作成し、所長が管理者となり備蓄を整備しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 提供する福祉サービスについて標準的な実施方法が文書化され福祉サービスが提供されている。

【第三者評価結果:a】

 福祉サービスの標準的な実施方法に関しては、法人で「職員倫理行動マニュアル」や「ハンドブック」を作成しています。法人の理念や基本方針に沿って利用者の尊重・プライバシーの保護や権利擁護に関わる姿勢を記載しています。
 入職時にはマニュアルをもとに研修を行い、共通理解のもとにサービスの実施が行えるよう取り組んでいます。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

 法人作成のマニュアルや標準的な実施方法については、変更があった場合は毎日の打合せや職員会議で周知し、共通理解を図っています。
 法人のマニュアルをもとに、個別支援計画や利用者からの意見や提案を反映できるよう、利用者や事業所に合った方法や手順を職員会議で検証や見直しを行い、適宜改善に努めています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。

【第三者評価結果:a】

 個別支援計画の策定責任者は所長としています。契約時に面接や、「利用者プロフィール票」をもとにアセスメントを行っています。
 障害の症状・医療機関利用状況・成育歴・家族構成・家庭での生活状況・こだわりや関わり方・利用者や家族の希望を踏まえた支援計画の作成に努めています。相談事業所やヘルパー事業所と連携して計画の作成を図っています。毎日の打合せや職員会議では支援状況の確認を行っています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

 支援計画については半年に1度面談を行い、利用者、家族等からの要望や意見を聞きながら見直しを行っています。
 面談前には、作業室毎に職員が話し合いや振り返りを行い、見直しによって変更した内容については職員会議で伝え、周知を図っています。
 見直しにあたっては、利用者一人ひとりの心身の状態などを考慮して作成するよう努めています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 利用者に関する福祉サービス実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

 利用者一人ひとりの福祉サービス実施計画の実施状況が適切に記録され、職員間で共有化しています。
 毎日のサービスの実施状況は、「業務日誌」・「活動日誌」・「個別支援計画書」などに記載し、パソコン管理でいつでも確認できるようになっています。
 記入の際には、誰が見てもわかるような記入方法で、個別支援計画に沿った記述になるように努め、所長が日々の記録を確認して、必要があれば助言や指導を行い差異がないよう取り組んでいます。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 利用者に関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

 利用者に関する記録の管理については、法人で個人情報保護規程を定めています。就業規則では、知り得た情報について第三者に漏洩してはいけない規則と明記しており、入社時に研修にを行い周知に努めています。
 利用者の個人情報に関してはパソコンで管理し、パソコンにはパスワードを設けています。個人情報の取り扱いについては契約時に利用者と家族に口頭で説明を行い同意書をもらっています。


評価結果内容評価

A-1 利用者の尊重と権利擁護
【A1】A-1-(1)-① 利用者の自己決定を尊重した個別支援と取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の自己決定を尊重した個別支援と取組を行っています。事業所の活動として、利用者が様々な場面で選択できるように配慮しています。バウムクーヘンの製造や受注作業だけではなく、利用者の特技を活かした活動にしています。缶バッジ作りやさき織といった活動も取り入れ、自己決定を尊重した支援を心がけています。
 休日活動は、カラオケやボーリング、いちご狩りなど様々なイベントを提案し、利用者の希望を優先して決めるようにしています。また、参加の有無も本人の意思を尊重しています。一泊旅行の行き先は、事前にアンケートを取り、利用者の行きたい場所ややりたい事などをを踏まえて計画を立てるなど希望に沿うように努めています。

【A2】A-1-(2)-① 利用者の権利侵害の防止等に関する取組が徹底されている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の権利侵害の防止に関しては、利用契約書に「身体拘束の禁止」事項を明記しています。契約時に口頭で説明を行い利用者の同意を得ています。
 緊急時など、身体拘束をやむを得ず一時的に実施する際の具体的な手続きと実施方法などは法人のマニュアルでルール化されています。その場合、実施時には記録を取り、家族への報告を行うことを周知徹底しています。ま
 職員は利用者一人ひとりの心身の状況の把握に努め、職員会議などで、早期発見するための話し合いを行っています。権利侵害の防止などのために、新聞や他の事例の情報を収集し、利用者や利用者の家族に書面で情報提供を行い周知に努めています。

A-2 生活支援
【A3】A-2-(1)-① 利用者の自律・自立生活のための支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の自律・自立生活のための支援を行っています。自立・自立生活に関しては、支援計画に則って、利用者の家族や関係機関等と連携を図り自立のための支援を行っています。
 1日の活動スケジュールは、利用者一人ひとりが自分で行えるよう、個人のホワイトボードを使用して分かりやすく伝える工夫をしています。
 言葉での理解が困難な利用者には写真や絵を使って1日のスケジュールを順番に掲示し、1つの作業が終わると、その絵をホワイトボードから取って下の箱に入れていくようにして、写真をみながら1日の流れがわかるように工夫をしています。
 文字が分かる利用者にもホワイトボードで活動毎に時間と内容を記載して、矢印で次に進んでいく事が分かるようにしています。利用者が自分の力で1日の活動が管理できるよう、職員は見守りの姿勢を基本とし、必要な時には支援をするよう取り組んでいます。

【A4】A-2-(1)-② 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っています。利用者の状況に応じて、絵カードや写真・文字盤どを使用してコミュニケーションの方法に配慮しています。
 耳の不自由な利用者には、職員が基本的な手話を使ってコミュニケーションを図り、利用者の意思や希望をできるだけ適切に理解するための取り組みを行っています。
 「援助記録表」では、1日の作業内容や状況を記録し、毎日の打合せや毎週の作業室会議で振り返りや話し合いを行い、職員会議では共通理解を図っています。また、毎日の連絡帳や送迎時などの会話などを通して家族との連携を図り、利用者の個別的な配慮に努めています。

【A5】A-2-(1)-③ 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っています。半年毎に、支援計画の見直しを行う際には個別の面談を行い、利用者の希望や相談を聞く機会としています。
 毎日の関わりの中では、いつでも誰でも相談を受けれる体制を整えています。玄関にはその日に出勤する職員の顔写真を貼り、利用者へ今日はどの職員がいるのかを伝え、話をしたい職員などがすぐに分かるように工夫しています。
 相談の際は、利用者の意思を尊重し、必要に応じて選択や理解のための情報提供を行い相談内容には迅速に対応できるよう、夕方の打合せの中で相談内容を検討し、共通理解を促し、個別支援計画への反映と支援の調整などに取り組んでいます。

【A6】A-2-(1)-④ 個別支援計画にもとづく日中活動と利用支援等を行っている。

【第三者評価結果:a】

 個別支援計画にもとづく日中活動と利用支援等を行っています。日中活動として、利用者の希望や状況に合わせて職員と一緒に作業に取り組んでいます。バウムクーヘンの製造や箸の袋入れ、アクセサリー部品の仕分けなどを行っています。自主製品制作の販売や納品業従など、作業内容においては選択できる種類を増やすよう検討し、利用者が楽しく作業を行い、収入に繋がるように努めています。
 活動プログラムでは、カラオケやボーリング、いちご狩りなど様々なイベントを提案し、利用者の希望を優先して決めるよう心がけています。地域内では、清掃活動や製作品の販売、他事業所の祭りに利用者とともに参画するなど地位交流にも取り組んでいます。

【A7】A-2-(1)-⑤ 利用者の障害の状況に応じた適切な支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の障害の状況に応じた適切な支援を行っています。利用者の支援に関しては、「自閉症研修」や「メンタル研修」など、法人内外の研修に積極的に参加して利用者状況に応じた支援を行えるよう努めています。
 職員は毎日の関わりの中で、利用者の心身の状況の把握に努め、家族とは送迎時の時に話をしたり、連絡帳を使って家庭での様子を確認しながら一人ひとりの対応を心がけています。
 強度行動障害を持つ利用者に対しては、毎日の活動日誌や個別支援計画書をもとに、作業室会議や職員会議で支援方法などの検討と理解・共有を行い、家族とは定期的にカンファレンスを行い理解促進に繋げています。

【A8】A-2-(2)-① 個別支援計画にもとづく日常的な生活支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 個別支援計画にもとづく日常的な生活支援を行っています。食事については、毎月の献立表を利用者に配布しています。メニューと共にエネルギーやたんぱく質、脂質・炭水化物・食塩の量を記載し、健康管理に繋がるよう取り組んでいます。
 給食会議を月1回実施し利用者の嗜好を反映できるように努め、利用者個々の提供方法等を常に検討しています。最近の例では、利用者から食材が喉に引っかかり食べにくいとの意見があり、利用者の同意を得て家族に確認を行い、繊維質の多い食材は小さく切って提供するように改善しました。
 個々の食事のペースに配慮し、状況により15分ほど早めに食堂で昼食を食べ始めるなど、個々の食事のペースに配慮を行っています。入浴支援は行っていませんが、排泄支援は同性介助でプライバシーの配慮を心がけています。

【A9】A-2-(3)-① 利用者の快適性と安心・安全に配慮した生活環境が確保されている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の快適性と安心・安全に配慮した生活環境が確保されています。利用者の日中活動の場所は、職員と利用者で整理整頓や清掃を行い、基本的な生活習慣の習得に取り組んでいます。
 利用者と一緒に整理整頓をする中で、利用者の意見や希望を取り入れ、環境設定の整備に取り組んでいます。作業所の中には個別の部屋を2つ用意し、1人で落ち着いて作業が出来るような環境を整備しています。
 パーテーションなどを使って作業の場所を区切るなど、利用者の障害に合わせた個別的な配慮に努めています。また、長椅子を2つ並べて配置して毛布を用意し、体調や心身の状態により、横になって休めるよう配慮しています。

【A10】A-2-(4)-① 利用者の心身の状況に応じた機能訓練・生活訓練を行っている。

【第三者評価結果:b】

 機能訓練や生活訓練に関しては、法人事業部の「トランスフィットネス」を実施しています。
 運動器具を使って機能訓練や生活訓練のためのストレッチプログラムを定期的に取り入れて、事業所内で機能維持に努めています。利用者の障害状況に応じて専門職の助言・指導のもとに機能訓練・生活訓練を行っていません。職員と一緒に清掃や整理整頓を行い、基本的な生活習慣の習得を図っています。
 休日活動の地域清掃や、年1回の事業所で開催する「グランツ祭」では、地域の人々との関わりを通して生活訓練に結び付ける機会となっています。毎日の活動日誌や家族との連絡帳などをもとに、作業室会議や職員会議で一人ひとりの振り返りを行い、利用者の意向や状況に沿った個別支援計画の見直しを行っています。

【A11】A-2-(5)-① 利用者の健康状態の把握と体調変化時の迅速な対応等を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の健康状態の把握と体調変化時の迅速な対応等を適切に行っています。8月と3月に、身長・体重・血圧・血液・胸部レントゲン・尿検査・内心などの健康診断を実施し、利用者の健康管理と健康維持の増進を図っています。
 検診の際は、看護士が同席し、必要に応じて健康の相談に乗っています。診断結果については、文書をもって報告し、必要によって精密検査・再検査の要請について連絡をすることとしています。バウムクーヘン作業に携わる利用者には毎月1回の検便を行っています。
 法人の医師が定期巡回をしており、体調の変化などにおける対応などは連携が取れるようになっています。利用者の薬に関しては誤薬を防ぐために、事務日誌に記録して薬の管理を行っています。

【A12】A-2-(5)-② 医療的な支援が適切な手順と安全管理体制のもとに提供されている。

【第三者評価結果:非該当】

【A13】A-2-(6)-① 利用者の希望と意向を尊重した社会参加や学習のための支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の希望と意向を尊重した社会参加や学習のための支援を行っています。利用者は、職員と共に地域の養護学校や企業に出向き、事業所の商品説明や販売に同行や、商品の納品に行くなどの社会参加の支援を行っています
 藤沢市役所での事業所で作ったバウムクーヘンの販売にも参加しています。さらに、ボーリングやカラオケなどのレクリエーションを通して社会資源を活用し社会参加を促しています。
 年1回の事業所で行う「グランツ祭」では、施設内に焼きそばやおでん、ソフトクリームなどの屋台やゲームコーナー、利用者が制作した作品の展示や販売を行い、160名を超える来場者があり、地域の交流と合わせて社会参加の機会となっています。

【A14】A-2-(7)-① 利用者の希望と意向を尊重した地域生活への移行や地域生活のための支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の希望と意向を尊重した地域生活への移行や地域生活のための支援を行っています。地域生活への意向に関しては、法人本部と連携をとり、必要に応じて地域生活に必要な情報や学習・生活体験などの機会を設けるように努めています。
 利用者のグループホームと連携を取り、体調や地域生活での課題などを把握や対応策などの検討を行い、具体的な生活環境ひ配慮しながら利用者の自立に向けての支援を行うこととしています。支援については、利用者の意思を尊重を最優先に考えて進めることを大切にし、事業所やグループホーム、法人の他に、藤沢市などの行政や地域関係者との連携や協力のもと取り組むこととしています。

【A15】A-2-(8)-① 利用者の家族等との連携・交流と家族支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の家族等との連携・交流と家族支援を行っています。利用者の家族には、毎日の連絡帳を通じて情報の共有に努めています。
 連絡帳には一日の様子を記載すると共に、献立表やお知らせのプリントを挟んで袋に入れて渡しています。送迎の家族には声掛けを行い、コミュニケーションを図っています。
 現場の職員と話す場として、家族懇談会を実施しており、家族の要望や意見を聞く機会にもなっています。、家族からの相談はいつでも受け付けており、必要に応じて助言などの支援を行っています。利用者の体調不良や急変時の家族への報告や連絡ルールは法人のマニュアルに記載されており、適切に行われるよう振り返りを行って周知に努めています。

A-3 発達支援
【A16】A-3-(1)-① 子どもの障害の状況や発達過程等に応じた発達支援を行っている。

【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】

A-4 就労支援
【A17】A-4-(1)-① 利用者の働く力や可能性を尊重した就労支援を行っている。

【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】

【A18】A-4-(1)-② 利用者に応じて適切な仕事内容等となるように取組と配慮を行っている。

【第三者評価結果:b】

評価外

【A19】A-4-(1)-③ 職場開拓と就職活動の支援、定着支援等の取組や工夫を行っている。

【第三者評価結果:b】

評価外