【第三者評価結果：b】

園の保育理念・保育方針は入園のしおりに掲載し、保護者会で周知を図っています。園のホームページには、法人及び園の理念は掲載していません。全ての常勤職員は法人の企業理念が書かれた手帳を所持し、本社及び園内研修等にて理念の周知を図っていますが不十分です。
園としては法人理念・方針と園の理念・方針の整合性について課題認識をもっています。

【第三者評価結果：b】

事業経営をとりまく環境と経営状況について、本社で把握・分析されています。
運営会社系列園15園の園長が集まる会議の中で、全園の収支状況を発表し確認しています。さらに、クラウド型グループウェアーを活用し、全園の経営状況等を随時確認できるシステムを構築しており、常にコスト及び利用率等の分析を行なっています。
社会福祉事業全体の動向及びニーズについては、園長が園の運営に必要な情報を行政情報及びインターネット等により収集しています。今後、地域福祉計画等によるニーズの把握が望まれます。

【第三者評価結果：a】

経営課題の把握及び分析は、本社の社員も同席した社内系列園全園が集まる園長会議で把握され、具体的な問題点について協議・検討しています。この会議で議題となった内容について、必要な内容を園長が職員会議等を通じて職員に説明しています。
保育園内では、自園及び系列園の経営状況についてクラウド型グループウェアーを活用して全職員がデータを確認することが可能となっています。
働きやすい環境作りに向けた取り組みとして、保育教材や遊具の収納・整理スペースの環境整備に取り組んでいます。

【第三者評価結果：c】

フェアリーテイルつばさ保育園は、旧運営会社から事業譲渡により引き継がれて開園した保育園であり、今年で２年目となります。まだ、園としての中・長期的な事業計画及び中・長期の収支計画は策定していません。
今後、経営環境等の把握・分析等を踏まえた園としての中・長期的な事業計画及び収支計画を策定することが課題となります。

【第三者評価結果：c】

単年度の事業計画として「全体的な計画」を実行可能な具体的保育活動の内容として策定しています。しかし、中・長期計画が策定されていないことから、単年度の保育事業計画となっています。
単年度の事業計画について、中・長期計画を策定し、その内容を反映した実行可能な具体的内容で策定することが課題となります。

【第三者評価結果：b】

単年度事業計画となる「全体的な計画」の策定にあたっては、初めに職員と主任の間で話し合い、意見等を園長、主任、副主任による会議で集約して計画化しており、全職員が計画策定に参加しています。策定された「全体的な計画」は、職員会議やクラス担当者の話し合いで共有されています。しかし、運営会社が変更してから２年目であり、事業計画作りの時期やマニュアルのような手順は定めていません。

【第三者評価結果：b】

事業計画の主な内容について、保護者に内容の理解を促すために、保護者会で資料を配布するとともに説明を行なっています。2020年度については懇談会が開催できなかったため資料配布のみとなっています。
外国籍の保護者等にも資料配布を行っていますが、知人や通訳等の人を介して理解ができたと園長は認識しています。随時、質問等について保育園向けITシステム（コドモン）で受付け、必要な説明を行なっています。事業計画の内容を分かりやすく説明した資料の作成が望まれます。

【第三者評価結果：b】

開園初年度に、保育の質の向上に向けた取組みとして、保護者アンケート及び職員の自己評価アンケートを実施しています。保護者アンケートは、園の立地条件、保育内容、職員の対応、食事、行事等について回答・意見を集約し、園運営の改善資料としています。また、職員アンケートとして、保育計画・内容、行事、食育、保護者支援、園運営等14項目について意見を集約し、保育の質の向上に役立ててしています。
今後は、結果の分析・内容について組織的に検討し、保育の質の向上に関する取組みを実施することが課題となります。

【第三者評価結果：b】

保護者及び職員に対するアンケートの結果については、全職員がクラウド型グループウェアーによりパソコン上で確認することが可能であり、分析結果や課題点について共有化が図られています。
アンケートの結果から明確になった課題について、職員参画のもとで改善策や改善計画を策定する仕組みがないので、その仕組み作りが今後の課題となります。

【第三者評価結果：b】

園長が、自らの役割と責任について、毎月の保育だよりで発信しています。また、職員会議や話し合いの場で職員へ責務を表明しています。運営規程及び職務分担表で園長の権限及び職務を定め、文章化しています。
有事における施設長の役割と責任について、不在時の権限委任について明確化していないので、今後、規定等の整備が課題となります。

【第三者評価結果：a】

遵守すべき法令等を正しく理解するための取組みとして、社内規定が設けられています。その内容は、会社が手帳として作成してまとめ、全ての常勤職員に配布し、理解を促すことにしています。また、就業規程の中に、個人情報の保護、ハラスメント防止の遵守が規定されています。
園長は、児童福祉法をはじめとして保育所運営に必要な関係法令を把握し、遵守すべき法令等について職員会議やミーティングの場で職員へ説明を行なっています。

【第三者評価結果：a】

園長は、保育の質の向上に向けて課題を把握し、職員会議やミーティングの場で保育の質の向上に向けた組織的な取組に指導力を発揮しています。園長は、保育の質の向上に向けて職員が「自ら学んでほしい」と考え、職員へ課題提供を行なっています。定期的に保育指針、人権尊重、安全管理等について職員会議等の場で研修として取り組んでいます。
園の特徴的な取り組みとして、LINEを活用した研修及び職員の意見を把握する方策にも取り組んでいます。

【第三者評価結果：b】

園長は、職員の出退勤管理及びパート職員の人事を行なっています。人員配置及び職員の働きやすい環境整備等の改善については本社業務として行われており、園長は、経営改善や業務の実効性を高めるための提案を本社へ行なっています。職員の意見として、残業や事務処理時間が軽減し、働きやすい職場になったとの意見が出ています。
今後、経営の改善や業務の実効性を高めるため、園内の意識形成及び具体的体制作りが課題となります。

【第三者評価結果：b】

保育の質を確保するために必要な人材の確保は、常勤職員については本社で行なっています。具体的な人員体制に関する考えや計画について、保育園には資料がありません。
人材育成にあたっては、各種研修を研修計画に基づき、課題別・階層別に計画して実施しています。
将来的な人材確保が困難な状況にあり、園ホームページに求人の掲載及び駅構内に職員募集広告の掲示を行っています。

【第三者評価結果：b】

会社の理念・基本方針にもとづく「期待される職員像」を明確にするために、本社が作成し全ての常勤職員が所持する手帳に企業理念が記されています。この手帳に記載された会社理念等を再確認する目的で本社内研修及び園内研修等が行われています。
職員の専門性や職務遂行能力、職務に関する成果や貢献度等を評価する人事基準が惻隠に明確に示されていません。園長は、職員の意向・意見の評価・分析のために職員の自己評価票をもとに年３回の面談を行い、開園初年度には職員アンケートにより改善策を検討・実施しています。

【第三者評価結果：b】

労務管理に関する園長・主任の責任体制は、職員分担表において規定されています。
職員の就業状況の把握については、オンライン化した出退勤システムを活用し、年休の取得状況や時間外労働のデータを確認し把握しています。また、園長による職員の意向把握については、年３回の定期面談を実施するとともに、LINEの活用により随時把握できる体制をとっています。
運営会社が変わって２年目であり、今後は組織の魅力を高める取組みや職員の希望をふまえた総合的な福利厚生の充実が望まれます。

【第三者評価結果：a】

会社の理念・基本方針にもとづく「期待される職員像」は、本社が作成した手帳において明示され、全ての常勤職員に配布されています。
職員一人ひとりの目標設定と目標達成度を確認する目的で、一年を３期に分けた自己評価シートを作成しています。園長は、職員と定期的に面談を行い、PDCAサイクルによる目標達成度の確認を行なうとともに、年度末には次年度に向けた目標について確認しています。

【第三者評価結果：b】

職員の教育・研修に関しては、年間の研修プログラムを策定し、研修分野・時期・内容・講師・対象者を明示しています。階層別研修として、３年目までの初任職員、４年目以降の中堅職員、主任に分けて行われています。また、職種別研修として保育士、栄養士、調理師、看護師を対象とした研修が設定されています。
保育園が必要とする職員の知識・技術や専門資格について具体的な目標は明示していません。また、定期的な教育・研修計画及びカリキュラム・内容についての評価と見直しも必要です。

【第三者評価結果：b】

保育の質の向上に向けた職員一人ひとりの教育・研修の機会は、年度の研修プログラムをもとに全ての職員を対象に設けられています。
園長は、外部研修に関する情報を掲示または回覧などにより職員に周知しています。研修に参加した職員からは研修レポートの提出を求め、その内容の確認を行っています。
新人職員への研修は、保育マニュアルをもとに1日で終了し、個別的なOJTは実施していません。

【第三者評価結果：c】

開園２年目であり、これまでの間に受け入れた実習生は１名でした。
実習生へは、主に主任及び担当職員が対応し、具体的な実習計画は個別に作成しています。
実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成に関するマニュアル及び専門職の特性に配慮した実習プログラムは作成されていません。また、実習担当する指導者への研修への派遣も課題です。

【第三者評価結果：c】

保育所のホームページは開設されていますが、法人及び保育所の理念、事業計画及び財務状況に関する情報については公表していません。
保護者へは、行事アンケートや運営委員会の報告を園内掲示板に掲示するとともに、オンラインアプリ（コドモン）でも周知しています。
地域へ向けて、保育所を広く認識してもらうための印刷物や広報の配布は行なっていません。

【第三者評価結果：b】

保育所における職務分掌と権限・責任を明記した運営規程及び事務分掌となる職員分担表を策定し、全職員に周知しています。経理処理は本社で行っています。
運営内容及び人事に関する内容については、本社から定期的な巡回によるチェックが行われ、その内容を職員会議及び園内ミーティング等で話し合うことにより改善を行なっています。透明性の高い適正な経営・運営のための取組として、園及び本社に外部の専門家による監査が行われていることが把握されていません。

【第三者評価結果：b】

個々の子どもや保護者のニーズに応じて、行政関係施設や子育て支援施設等の地域で活用できる社会資源の情報を提供しています。
地域の子育て支援拠点（わっくん広場）の広報紙などが送付された場合は、保護者への周知の目的で園内掲示板に掲示を行なっています。
地域の人々と保育園児との地域の行事への参加や他世代との定期的な交流の機会は設けられていないので、地域との関わりを深める取組みづくりが課題となります。

【第三者評価結果：c】

ボランティア等の受入れに対する基本姿勢は明示していません。地域の人々や学校等におけるボランティア活動は、地域社会と保育園をつなぐ柱の一つとなることから、保育所の特性や地域の実情にそくしたボランティアの受入れや学校教育等との協力を検討・実施することが求められます。
ボランティアを受入れる際には、保育園側の受け入れ方針や体制を明確にして、トラブルを未然に防ぐ体制づくりも重要です。

【第三者評価結果：b】

保育所として必要となる社会資源について園長が職員会議等で説明し、職員間で共有が図られています。
保育園の運営規程の中で、虐待防止のために必要な体制の整備、職員による虐待行為の禁止、虐待の防止等に関する研修の実施について明記しています。また、虐待が疑われる子どもへの対応として、関係法令に基づき区関係課・児童相談所等の適切な機関に通報することを運営規程の中で定めています。
個々の子どもや保護者の状況に対応した地域の関係機関・団体等の機能や連絡方法を体系的に把握したリストは作成されていません。

【第三者評価結果：c】

保育園所在地域の具体的な福祉ニーズ・生活課題等を把握するための取り組みは行われていません。保育園が所在する地域の町内会長との懇談は行われていますが、地域担当の民生委員・児童委員との連携は図られていません。
保育園が社会福祉に関する専門的な知識を有し、福祉サービスを実施する公益性のある施設として、地域社会で必要とされる役割や機能を存分に発揮するために、地域の具体的福祉ニーズを積極的に把握することが課題となります。

【第三者評価結果：c】

地域の福祉ニーズの把握にもとづく公益的な事業・活動は行っていません。保育園においては、その有する機能をもって地域の福祉ニーズ等を解決・緩和する活動・事業の実施主体になること、あるいは地域住民の主体的な活動を促進・支援することなどの取組が求められます。
また、災害時には子どもの安全確保施設・設備の使用を含め事業継続が可能であることを前提として、二次被害や混乱が生じないよう十分に留意し、可能な範囲で被災した福祉的な支援を必要とする人びとや住民への支援・取組みを実施することが求められます。

【第三者評価結果：b】

全体的な計画の中で、保育理念として「子ども一人一人の個性を尊重」を明示するとともに、保育所の社会的責任として「人権に配慮する。子どもの人格を尊重し保育を行う。」と明示しています。
運営規程において子どもの人権の擁護・虐待防止のための措置について規定するとともに、園作成の保育者マニュアルに人権の尊重について明記しています。
職員会議や園内研修において、日常の保育の場での名前の呼び方、国籍、性別、丁寧な声かけ等の子どもの人権への配慮について話し合い、共通の理解を持つ取組みを行なっています。今後、保護者とも共通の理解を図ることが望まれます。

【第三者評価結果：b】

子どものプライバシー保護に関する配慮として、トイレには職員の安全確認が可能な範囲で衝立やカーテンを設置し、子どもの羞恥心に配慮した、お互いが見えにくくする工夫がされています。また、着替え、おむつ換えのスペースを用意し、他者から見えにくくする配慮を行っています。さらに、プール遊び時にはサンシェードを張り、外部から子どもの姿が見えにくくする配慮も行っています。
子どものプライバシー保護について、職員の姿勢・責務等に明記した規定・マニュアル等は整備していません。

【第三者評価結果：b】

保育園を紹介した資料として、ホームページの開設とパンフレットの作成を行なっています。ホームページでは日々の保育活動及び園内の様子を複数の写真で紹介し、その説明も記載しています。パンフレットには園の概要及び特色ある保育について簡潔に説明しています。園のパンフレットは、公共施設等の多くの人が入手できる場所には置いていません。
見学は随時受入れ、合同の見学会もホームページで告知し開催しています。また、利用相談についても随時受け付けており、メールでの相談・予約も受け付けています。

【第三者評価結果：b】

保育の開始や変更時の説明として、重要事項説明書の内容を全ての保護者等に説明し、書面にて同意を得て確認しています。さらに、保育の詳細事項については、入園のしおりを作成し、施設概要、保育理念及び方針・目標及び保育に関する説明や留意事項について、保護者等が分かりやすい言葉、内容で記載しています。
特に配慮が必要な保護者や多言語による説明書などについて、ルール化及び作成は行われていません。

【第三者評価結果：c】

保育所の変更にあたり、他園に転園した場合は、転園先から質問等があった場合のみ口頭で回答しています。また、受入れ時には、保護者から継続的な保育に必要な事項を聞き取ることに心がけており、特にルール化はしていません。
保育園の利用が終了後した子どもや保護者からの相談について、相談窓口及び担当者は定めていないので、今後、相談があった場合を想定し、対応する担当者、対応基準等、記録等について規定することが望まれます。

【第三者評価結果：b】

個別面談、保護者会、クラス懇談会により利用者満足の把握に努めています。発表会や運動会など大きな行事のあとや、年度末の保育所の自己評価に向けて保護者アンケートを実施しています。また今年度は更に午睡や持ち物などについてのアンケートを実施し、次年度からの保育の実施内容等についての判断材料とする予定です。
今後、アンケートなど利用者満足の調査結果について、分析・検討及び改善のしくみづくりが期待されます。

【第三者評価結果：b】

苦情受付担当者、苦情解決責任者、第三者委員など苦情解決の体制を整備し、苦情解決のしくみを明記した書面を玄関に掲示しています。各保護者には、入園時に重要事項説明書に基づき説明を行っています。苦情受付の方法として面接、電話、文書のほか、玄関に設置したご意見箱を設置しています。その他、保護者アンケートの実施やスマートフォンの保護者用アプリ「コドモン」のメールなど保護者が苦情を申し出しやすい方法を工夫しています。苦情解決の仕組みについて保護者への説明は入園時のみであり、周知は不十分です。

【第三者評価結果：b】

保護者が相談したり意見を述べたい時には、コドモンアプリや連絡帳、意見箱、個別面談など複数の方法の中から希望する方法を選択できる環境を整備し、特にコドモンアプリは積極的に活用されています。面接により相談等を受ける場合は、保育所が借りている同マンション内の一室を利用するなどプライバシーに配慮した環境を準備しています。
意見を述べたい時に方法や相手を自由に選べることを分かりやすく説明した内容の文書は未作成です。

【第三者評価結果：b】

コドモンアプリ、保護者アンケートなどにより、保護者からの相談や意見を積極的に把握し対応しています。保護者アンケートについては、発表会や運動会のあとや、年度末の保育所の自己評価に向けて毎年実施しています。今年度は更に午睡についてや手ぶら登園の実施などついて保護者アンケートを行い、次年度の保育の実施内容の判断材料とする予定です。 　
相談や意見を受けた際の手順、記録や対応策の検討について定めたマニュアルの整備は課題です。

【第三者評価結果：b】

リスクマネジメント委員会に代わるものとして、園長・主任会で課題を検討し、結果を職員会議で周知しています。事故発生時の対応と安全確保の手順等は「保育者マニュアル」に明記し、大事な部分はラミネート加工し各クラスで活用しています。ヒヤリハットはクラス職員が５Ｗ１Ｈで記入の上、主任・園長への報告し、職員会議で注意喚起をしています。職員会議に消防署員を講師に招き、リスク対応についての研修も行っています。
今後に向けては事故やヒヤリハット事例を基に、組織的、継続的な要因分析や再発防止策の検討が期待されます。

【第三者評価結果：a】

厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」及び「横浜市園医の手引き」に基づき看護師を中心に感染症対策に取り組んでいます。園の「保育者マニュアル」には新型コロナウイルスの感染予防対策やノロウイルスの処理手順も定めています。園長や看護師等を講師とし、感染症や嘔吐処理をテーマとした園内研修も実施しています。
感染症の発生時は、ＬＩＮＥを用いて職員間の速やかな情報共有に努めると共に、保護者に対しても掲示やコドモンアプリを用いて情報発信を行っています。

【第三者評価結果：b】

水害時緊急対応マニュアル、土砂災害緊急対応マニュアルを整備し、職員に周知しています。防災計画により通報・連絡体制を定め、月１回、避難訓練を実施しています。安否確認には伝言ダイヤルやコドモンの利用を想定しています。登園中の子どもや勤務職員のリストを毎朝作成し、避難時の持ち出しに備えています。栄養士を担当とし、３日分の備蓄品の管理を行っています。災害時の子どもの安全確保に向けては、近隣の病院や保育所の大家さんにも協力を依頼していますが、行政、消防署、自治会等との連携による防災訓練の実施は課題です。

【第三者評価結果：b】

「保育者マニュアル～よりよい保育のために～」に保育の標準的な実施方法を明文化しています。保育者としてのの心構えとして、子どもの人権の尊重や子どもへの丁寧な言葉遣いについて明記しています。オムツ交換マニュアルには、「オムツをかえるよ」と声をかけてから行うことなど、子どもを尊重する姿勢を明示しています。マニュアルについては年１回、年度初めに常勤職員全員でマニュアルの内容を確認する機会を設けています。現マニュアルは整備途上にあり、完成後は研修で職員への周知を図る予定です。

【第三者評価結果：b】

「保育者マニュアル」について年１回、常勤職員全員で意見交換を行い、職員の意見や提案を反映したマニュアルの見直しを図っています。マニュアルの見直しの時期や方法の定めは明文化していませんが、改定日を表紙に記し、最終の見直し時期を明記しています。　

【第三者評価結果：b】

指導計画策定の責任者は主任です。全体的な計画に基づき策定した年間指導計画、月案、週案を踏まえ、個々のアセスメントに基づく０～２歳児の個人案や障害児指導計画を策定しています。
アセスメントの意味や手法について、職員が共通認識できるような体制は不十分です。個別の指導計画についてのアセスメント、計画の策定、実施、評価、見直しに至るプロセスを再確認する必要があります。アセスメントに基づき子どもと保護者等のニーズを反映させる計画策定の仕組みづくりが望まれます。

【第三者評価結果：b】

毎年、個人案及び障害児指導計画の評価・見直しを行っています。
計画の評価・見直しにあたっては手順を明文化することが望まれます。時期、方法、保護者の意向把握と同意の手順と共に、評価結果に基づく指導計画変更についても手順、職員への周知方法等を明文化して組織的に進めることが求められます。指導計画を定期とは別に緊急に変更する場合の仕組みの整備も期待されます。

【第三者評価結果：a】

子どもの生活状況や発達状況について保育日誌、個人記録など統一した様式により、記録しています。複数担任制の乳児クラスでは、個人記録を担任が分担し話し合いながら作成するため、各自の記録の内容や書き方に大きな差異はみられません。月１回のカリキュラム会議では子ども一人ひとりの保育の実施状況等について話し合い、欠席職員も会議録で情報共有が可能です。
次年度に向けてはパソコンのシステムを活用し、必要な情報が的確に届く仕組みを構築中です。

【第三者評価結果：b】

「個人情報保護規程」に基づき個人情報の管理・保護に努めています。記録管理の責任者は園長です。記録に係る個人情報保護についての研修は入社時の会社の研修と、毎年の園内のマニュアル研修の際に行っています。職員は個人情報を含む書面はシュレッダー処理を行うこと、個人情報を鍵のかかるロッカーに保管すること、個人情報の園外の持ち出しはしないことなど、規程を理解し、遵守しています。
保護者に対しては、個人情報保護と共に、個人情報の開示の基本姿勢や情報開示の範囲など取扱いについての説明が望まれます。

【第三者評価結果：a】

全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法の趣旨を捉えて作成しています。また全体的な計画は保育所保育指針の趣旨を踏まえ、保育所の理念、保育方針、保育目標に基づき、子どもの心身の発達、家庭の状況、地域の実態等を考慮した内容としています。計画策定にあたっては、主任と職員間で話し合い、園長、主任、副主任による会議で意見集約の後、計画化しており、職員が計画策定に参加しています。
策定された全体的な計画は、次年度に向けて園長、主任、副主任と話し合い、計画の見直し・評価を行っています。

【第三者評価結果：a】

保育室では空気清浄機、加湿器を使用しています。保育室の換気は、１時間に１回窓を開け換気扇も併用しています。窓がない１歳児の部屋は、扇風機を使用しています。
各保育室にアルコール手指消毒液を設置しています。使用した玩具は毎日消毒液で拭きます。午睡用の０歳児のコットは水洗いとアルコール消毒をし、１歳児以上が使用する布団は年４回布団乾燥をしています。
家具や教材の配置は子どもが過ごしやすい様に定期的に見直しています。毎朝早番職員は、園内を巡回し安全点検も行っています。
乳児クラスでは玩具や絵本などで落ち着いて遊べる様に、部屋の隅に畳を敷いています。窓際にはテーブルを置き、集団の刺激を避けて遊べるスペースとするなど、子どもが特性に応じて落ち着ける場所を選べる工夫をしています。
トイレは明るく、ドアに造花をあしらい、入口にレースのカーテンを掛けるなどプライバシーや雰囲気にも配慮しています。

【第三者評価結果：b】

職員は、一人ひとりの子どもの状態に応じた保育を行っています。外国籍の子どもについてもどのように受け入れるかを職員間で十分に話し合い、服装や食事などそれぞれの国の文化の違いを尊重した対応に努めています。
保育では、子ども自身の力でできることを見守る姿勢を基本としています。子どもへの言葉づかいについては、大きな声、せかす言葉、制止する言葉などを課題と認識しています。今後、職員間のコミュニケーションのあり方も含め、個々の人権の尊重について園内研修のテーマとしていく方針です。
子どもの発達や家庭環境から生じる一人ひとりの個人差の理解が不十分と感じている職員もいます。園長や担任への積極的な質問、発達記録、保育経過記録の再確認、０～５歳児の発達心理学的理解に向けた外部研修の受講の勧奨など、職員の更なる学びを推進する考えです。

【第三者評価結果：a】

２歳児クラスから３歳児クラスへの移行期は、３月の準備期間に３歳児クラスに行き体験を行っています。基本的生活習慣の習得にあたり、３歳児クラスでは、登園時の支度や靴や洋服の着脱など子どもが自分でやろうとする気持ちを尊重し、手伝わずに見守ることを基本としています。着脱場面では、着脱しやすい椅子の準備やスペースの確保、子どもに分かりやすい声かけなど、適切な環境整備や援助を行っています。配膳場面では、まずはトレイを一つ自席に運ぶところから始め、翌月はおかずを一つ、秋頃までには味噌汁を運ぶなど、月に一つずつのペースで運ぶ数を増やし、達成感を味わえる段階的な援助に努めています。
集団が苦手な子どもの排泄支援では、他児と同じ時間帯での排泄に拘らず静かな時間帯に誘導し、トイレで排泄ができることを目標とするなど子どもの特性に応じた生活習慣の習得を工夫しています。

【第三者評価結果：b】

８時半までと１７時以降は異年齢保育を行い、３，４歳児の２クラスもほぼ合同で保育をしています。４歳児が3歳児の世話をやく場面で、３歳児は大人の関わりよりもスムーズに取り組めることがしばしばあります。異年齢保育で助け合ったり教えたりする関係が生まれ、運動会で３、４歳児が合同で行ったパラバルーンでは、高い完成度で披露することができました。
散歩では木や草のある公園に行き、虫や鳥を観察するなど身近な自然と触れ合う工夫をしています。自然豊かな総持寺も近隣にあり、散歩コースとなっています。公園では思い切り体を動かして遊びます。散歩中には地域の人と挨拶をしたり、お店の人と会話をするなど地域の人と接する機会を多く持つようにしています。
棚を置くスペースが限られ倉庫のおもちゃや絵本は自由に選べない環境ですが、希望するおもちゃで遊びたい、と大人に言えるなど、自発性を発揮できる援助につなげたいと考えています。

【第三者評価結果：a】

０歳児は職員を手厚くし、担当保育者と１対１の関わりの中で安心して過ごすことを目標としています。あやしたり、一緒に遊びながら抱っこやスキンシップを大切にし、人と関わる心地よさを感じられる様に配慮しています。「そうだね、〇〇だね」「〇〇しようね」など子どもの表情や指差し、発語を受け止めながら応答的な関わりに努めています。おもちゃは手でふると音が出るものや、ボールやお手玉など手首を使って投げるものなど発達過程に応じて、興味・関心を持てる物を用意しています。ハイハイ、つかまり立ち、伝い歩きなどで探索が楽しめる様に、おもちゃの配置や安全確保に配慮しています。畳を敷き、おもちゃや絵本などで落ち着いて遊べるスペースや水遊びや外気浴を楽しめるテラスなど多様な保育環境を工夫しています。
家庭との連携では、連絡帳を活用し、日課や授乳、食事、排泄、健康状態、日々の変化を保護者との共有に努めています。

【第三者評価結果：b】

１、２歳児は年齢に合わせて友達との関わりが広がるように保育者が仲立ちをしながらごっこ遊びなどを取り入れています。　室内では畳を敷き落ち着いてじっくりと遊べるコーナーも設けています。天気のよい日はテラスや戸外の遊具、散歩などで友達と体を動かし遊びを楽しめるよう配慮しています。雨天の日も廊下や準備室も使用しすべり台やマットなど全身を使った運動遊びを取り入れています。保育環境については保育士間で話し合い、玩具を選んだり探索をするなど自発的な活動を促す環境の工夫に努めていますが、環境の整備は不十分であると感じています。
家庭との連携については、連絡帳や送迎時の聞き取りで互いの様子を伝え合い、信頼関係を築けるよう努めています。多様な子育て観のある中で、家庭を園に合わせるのではなく、それぞれの家庭の生活や考え方を受入れながら連携に努めています。カリキュラム会議で職員間で情報共有の上、対応の統一を確認しています。

【第三者評価結果：b】

幼児クラスは５歳児がいなく、集団の中での個性や就学先への情報連携は行っていません。在籍する３，４歳児には分園で保育を行っています。次年度は現４歳児が新５歳児クラスにあがる予定です。保育は３、４歳児の合同場面も多く、パーテーションをはずした大きなフロアで保育を行っています。幼児クラスでは、外部講師を招いて行う習い事を特色としています。１回３０分間程度、リトミック、体操、英語など専門の講師の指導による実体験の機会とし、色々な大人と接する中で子どもが世界観を広げてほしいと考えています。幼児クラスではバケツで稲を育てる試みに挑戦するなど、コロナ禍でも友達との遊びや活動を通して楽しみながら様々な体験ができる様に工夫しています。
家庭との連携では、３歳より連絡帳がなくなり、主に送迎時のやりとりやコドモンアプリの使用に移行し、必要に応じて個別面接を設定しています。運動会などの行事では一定期間、ユーチューブで配信し保護者と共有する取組は保護者にも好評です。

【第三者評価結果：b】

障害児指導計画に基づき支援を行い、個別の発達記録を作成しています。保育では場面に応じてマンツーマンで職員を配置し個別対応を行っています。集団参加が苦手な子どもについても個々に応じた参加方法を工夫しています。
専門機関との連携では、年１回、療育センターの心理職によるサポートを受けています。職員が困っていることを相談票により把握し、センター職員が専門的視点から助言を行っています。「保育所等訪問支援」のサービスを利用する子どもについては、支援事業所による当該児童のアセスメント結果や支援計画を共有すると共に、保育方法についてのアドバイスを受けています。研修については、園長を講師とし障害の理解等をテーマとした園内研修を実施するほか行政主催の研修にも派遣しています。障害のある子どもの保育に関する情報を、保護者に伝えるための取組が課題となっています。

【第三者評価結果：a】

朝夕３０分の延長保育を行っています。短時間で夕食の提供はないため、保育の利用は少ない状況です。補食はクッキーやおせんべい、麦茶などを提供しています。夕方１７時に保育士間の引継ぎを行い、子どもの状況について必要な情報共有を図っています。長時間にわたる保育のため、子どもが寂しくないようにゆったりと過ごせるように配慮しています。人見知りのある子どもには担任以外の職員の関わりが負担となるため、可能な限り担任を配置しています。保護者との情報共有は口頭のほか、電話やコドモンアプリでおこなっています。

【第三者評価結果：b】

開設時は０、１、２歳児の入園からスタートし、開園から２年目を迎えた現在、年長児は在籍していません。来年度からは現４歳児が５歳児クラスに上がる予定です。幼児クラスの保育においては、給食に向けた配膳の練習や、身辺自立に向けた取組みを進めています。保護者に向けてはクラスだよりや懇談会で就学について見通しを持てる情報を順次提供していく予定です。
来年度の５歳児の担任となる予定職員は、就学前半年間の「アプローチカリキュラム」を現在作成中です。５歳児の担任経験者の助言により保育要録の作成を予定するなど、５歳児クラスの運営の準備を進めています。

【第三者評価結果：b】

健康管理の方針は「入園のしおり」に明記すると共に、保育者マニュアルに、けが、発熱、痙攣、新型コロナウイルス等への対応を掲載しています。　看護師は、子どもの健康管理を行うと共に、職員への助言も行っています。日々の健康情報は申し送りや園日誌により共有し、ケガや急な体調の変化については、職員間でＬＩＮＥを用い、速やかな情報共有に努めています。
感染症発生時は掲示や保護者用アプリ「コドモン」を用いて保護者に情報を発信しています。子どもの急な体調変化による保護者のお迎え時には、主に看護師が状態の説明を行っています。日々の健康状態については乳児は連絡ノートを用いて保護者との情報共有を行っています。予防接種の情報は接種後に保護者からの連絡を依頼しています。
保健計画を作成したり、SIDS予防の取り組みを行っていますが、保護者に対し健康に関する方針や取り組み、必要な情報の周知は不十分です。

【第三者評価結果：b】

園では園医による定期的な健康診断を行い、結果は園長、看護師、担任で把握しています。入園前健診の後、内科健診と歯科健診は全園児について、それぞれ年２回行います。尿検査は幼児のみ年１回、視聴覚検査は３歳児のみ年１回実施しています。内科健診と歯科健診の結果は記録し、保護者に配布しています。
今後、体重測定の結果を食育計画の参考としたり、虫歯の多い子どもの背景を踏まえつつ保健計画に反映させるなど、健診を活かした保育の充実が期待されます。

【第三者評価結果：b】

アレルギー疾患のある子どもについては、横浜市が策定する「保育所における食物アレルギー対応マニュアル」に基づき対応しています。アレルギーで除去食を要する子どもの保護者からは、生活管理指導表、食物アレルギー対応票、緊急時個別対応票の提出を求めると共に、毎月の献立の確認を依頼するなど密な連携に努めています。食事の際には、テーブルを分け、食器や食事トレイを区別しています。また、厨房職員から職員へのトレイの受け渡し時は、子どもの名前を復唱し事故防止に努めています。食物アレルギーのほか、喘息発作や熱性けいれんが起きた際の対応手順も定めています。
アレルギー疾患や慢性疾患について研修への職員の派遣は未実施です。

【第三者評価結果：a】

年間食育計画を立案し、「豊かな心と体をつくる」という食育方針の下、年齢に応じた食育目標をたてています。食事の量やペースに配慮し、楽しい雰囲気で食事を意欲的に食べられる様に援助しています。食事の時間には「おいしいね」と言葉をかけたり、食べ物の名前、色、形や食感についての話をしています。農協の協力を得て芋ほりをを体験し、さつまいもを玄関に飾った後は皆で食します。トウモロコシは地元の八百屋で購入し、クッキングでトウモロコシの皮むきを行い、ひげの感触なども楽しむなどしでいます。
栄養士は子どもが食に興味・関心が持てる様に、絵本を読んだり食材に触れさせたりするほか、子どもに食に関する話をしています。テーマは、噛むことの大切さを知ろう、おはしの持ち方、食べる時のマナーなどです。
保護者に向けては、「給食だより」で食について発信したり、家庭での食生活を連絡帳や口頭で聞きとり、園での食事の援助の参考としています。

【第三者評価結果：a】

栄養士が献立を作成し、調理員が旬の食材を用いて保育園で調理をしています。食材は、近隣の八百屋や魚屋から仕入れ、食材の安全性にも配慮しています。離乳食やアレルギー児の除去食、量の加減など、一人ひとりの子どもに応じた献立や調理の工夫をしています。
月２回、同じ献立のサイクルメニューになっており、１回目の喫食状況により２回目を検討します。保育日誌には給食摂取状況を記載し、残食量が多いおかずは２回目に調理方法を変えるなどの工夫をしています。七夕、クリスマス、おせち、節分、ひなまつりなど季節感のある行事食も取り入れています。毎月の給食会議には、園長、栄養士、主任、調理員、各クラス代表が出席し、子どもの食事の状況について情報共有を図っています。調理員は多忙な中で、子どもの食事の様子を見に行く様に努めています。

【第三者評価結果：b】

家庭との連絡として、乳児クラスでは複写式の連絡帳を用いて家庭と園の様子及び連絡事項を細かに伝えています。幼児クラスでは、ホワイトボードに当日の活動を掲示し、個別にはコドモンで情報交換を図っています。
１年を通じて全体懇談会、クラス懇談会及び個別面談を実施し、保育内容等について保護者と直接話せる機会を設けており、その記録も全職員が確認できる形で記録しています。
今後、コロナ禍をふまえた行事や保育参観等、子どもの成長の様子を保護者と共有する仕組みについて検討することが課題となります。

【第三者評価結果：b】

保護者が安心して子育てができるよう、職員が保護者との相談支援を的確に行い、信頼関係を図る目的で保護者対応マニュアルを整備しています。
保護者からの相談内容は、面談記録に記録し、その内容を園長へ報告しています。保護者の就労等の事情に配慮して、相談に応じられるような取組はありません。職員間で共有する必要がある相談内容については、職員会議やミーティングの場で話し合っています。職員間で情報共有と指導助言を行います。相談を受けた職員が適切に対応できるように配慮した体制が行われています。

【第三者評価結果：b】

家庭での権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応を心がけ、虐待の予防に努めています。
保育活動の中で子どもの身体状況等を確認し、体に傷がある場合は、その都度保護者に確認を行なっています。また、保護者との会話や子どもの表情から異変に気付けるよう、常にクラス職員間で話し合っています。
緊急な対応が必要な場合は、行政や児童相談所への報告及び連携に心がけています。
今後、虐待等権利侵害を発見した場合の対応マニュアルの整備が望まれます。

【第三者評価結果：b】

主体的に保育実践の振り返りを行う目的で自己評価シートを記載し、PDCAサイクルによる振り返りを園長面談により定期的に行っています。自己評価シートの記載と振り返りを行うことにより、個々の職員が保育実践の課題点や改善すべき点について、気付きによる改善と専門性の向上につなげています。
今後は、自己評価を個々の専門性の向上に役立てるだけでなく、職員相互の話し合い等を通じて、個人では気付けなかった良さや課題の確認につなげるよう、お互いの学び合いや共同の基盤作りが望まれます。