社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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太陽の子 鴨居駅前保育園

2020年05月27日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社ケアシステムズ

② 施設・事業所情報
名称 太陽の子 鴨居駅前保育園 評価対象サービス 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 69 名
所在地 226-0003
横浜市緑区鴨居1-16-14 マンションHAMAKAZE1階
TEL 045-938-4520 ホームページ https://www.kidslife-nursery.com/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2012年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) HITOWAキッズライフ株式会社
職員数
常勤職員:14 名
非常勤職員:8 名
専門職員
正看護師: 名
栄養士: 名
施設・設備の概要
5部屋:

③ 理念・基本方針
【保育理念】「のびのび すくすく にこにこ」子どもたち一人ひとりが たくさんの″大好き”に出会えるようこころとからだをすこやかに育んでゆきます
【保育目標】
・個性をのびのびと発揮する子ども
・たくさんの“好き”を見つけ、すくすくと育つ子ども
・“違う”を楽しみ、友達とつながる子ども
【保育方針】
・安心できる人間関係の中で、一人ひとりの違いを認め合いながら生活します
・整った保育環境の中で、仲間と喜びのある生活をし、自らルールを発見し社会性を育みます
・様々な経験や人との関わりの中で、自ら好きなものを発見し、健全な心身の発達を図ります
・いろいろな違いを体験する中で、広い視野をもった子どもを育てます
・保護者・地域・保育者みんなで感動をわかち合い、子どもの成長を一緒に笑顔で見守ります

④ 施設・事業所の特徴的な取組
・子育てしながら長く働き続けることが出来る職場をめざす。「NO!残業」
・お互い協力しながら、助け合いながらコミュニケーションを取っていく。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2019/07/22(契約日) ~2020/02/18(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(2015年度)

⑥総評
特に評価の高い点 【日々の挨拶や子どもの作品を通して保護者とのコミニュケーションを図っている】
・各クラスで季節に合わせた制作を行いクラスに飾っている。子どもの成長に合わせた技法で色や素材に触れ、楽しく取り組むよう工夫している。幼児クラスでは毎月カレンダー制作を行い、行事の後には楽しかったことを思い出しながら「経験画」を描くなど、数字や文字への興味・関心を取り入れた制作を行っている。降園時に保護者が作品を見て職員や子どもとの会話にもつながっている
【食育絵本やクッキングを通して食を営む力を育む取り組みを行っている】
・乳児は食材に触れて楽しんだり興味を持つ活動を取り入れ、幼児は「クッキング」でポップコーンやさつま芋ケーキなどの料理や、地域農家の畑で「ジャガイモ掘り」体験を通して食の大切さを学ぶ機会を設けている。また、月1回の「食育絵本」では絵本の中に出てくるメニューをアレンジして提供し、「きっちんワールドツアー」では子どもが国旗を作ったり、世界の料理を提供する時には職員がその国の話をするなどして、絵本や国に興味を持ち、楽しみながら食べるよう取り組んでいる。
【経営層は率先垂範して職員の育成に取り組んでいる】
・園長は現在主任や事務に関わる業務を土台をしっかりさせるため、職員が子どもたちにやりたい保育を主体的に進められるように示している。園長はお手本になる職員から現場で指導できるように職員の主体性を大切に考えている。子どもに良い保育を提供していく為に、まず職員の為の働きやすい環境づくりを考えており、残業や休暇、安全確保などを本部に交渉して実施している。女性の職場として「長く子育てしながら、家庭を大切にしながら働ける」環境づくりを目指している。
【職員の働きやすい環境を整え、質の高い保育の提供を進めている】
子どもに質の高い保育を提供していくために、まずは職員のための働きやすい環境づくりを考えており、残業や休暇、職場の安全確保などについて本部と連携して改善に取り組んでいる。また、女性の職場として「子育てしながら、家庭を大切にしながら長く働ける」ために、仕事の効率化を図りながら「定時で帰る」ことが当たり前の環境になることを目指している。
改善を求められる点 【園独自の中長期の計画策定が望まれる】
・法人として中長期の事業計画を策定しており、それに沿って園としての単年度事業計画を策定する流れとしている。ただし、園固有の課題などもあることから、法人としての中長期計画では補完できない内容の見受けられる。園としても中長期計画の必要性を認識しており、法人として園の中長期計画の策定について検討されることが望まれる。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
事前の説明からとても丁寧にご対応頂き、園の評価も適切に行われたと認識しております。
様々なご助言を頂いた事に関しては今後の園運営に反映してまいります。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

・理念、基本方針は重要事項説明書、事業計画書、報告書等、パンフレット、ホームページに記載している。
・玄関に「のびのびすくすくにこにこ」と大きく書いた手作りのポスターを掲示して、分かりやすく示している。
・園内掲示をはじめミーティングなどでも共有し、子どもに寄り添った保育が推進できるようにしている。
・入園説明会や懇談会では「子どもに楽しんでもらえる場所づくり」を目指していることの周知に努めている。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

・園長は本社で毎月開催される「全体会」に出席し、保育を取り巻く事業環境や法人の動向や取り組みなどを把握して、園運営に反映させている。
・2か月毎に開催される「緑区こども家庭支援課の地区園長会」に参画しており、地域の児童福祉に関する情報収集に取り組んでいる。
・利用を希望する保護者が園見学を行った際にもコミュのケーションを図り、地域の子育てニーズなどを把握している。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

・園の課題については、定例のミーティングなどを通じて情報を収集・分析して検討を進めている。
・経営課題は園内での検討をもとに本社と連携して対処することにしている。
・具体的な事例としては、園舎の改修が最大の経営課題であるとの認識のもと、本社と連携して改修計画を推進している。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

・法人として策定している中長期の事業計画をもとに、園としての単年度事業計画、年間指導計画、行事計画などをを策定している。
・園では法人全体の中長期事業計画をもとに、園としての中期計画の必要性を認識している。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

・単年度計画は法人として定めた中長期事業計画をもとに、法人共通の書式によって作成している。
・保育にまつわる「全体の計画」は、本社において指針や方向性、取り組みの骨子などを定め、園の実情に沿って細部を詰めて策定する流れとしている。
・園では単年度計画に盛り込む内容を更に充実させることを目指している。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

・事業計画の策定にあたっては、中長期計画(法人全体の方向性)の骨子や前年度総括などを踏まえ、園長やリーダー職員の話し合いによってなされている。
・年初の定例ミーティングの場において職員に説明し、周知に努めている。
・事業計画の進捗状況については、毎月開催されている定例ミーティングにおいて検討する流れとしている。
・年度末には単年度事業全体を総括し、次年度計画の作成に繋げている。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

・入園時の説明会や保護者懇談会、運営委員会などを通じて園としての取り組みを説明し、理解を促している。
・園だよりやクラスだよりを通じても、日t場的な保育や行事などの取り組みを書面をもって伝え、理解を深めてもらえるようにしている。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

・法人共通の取り組みとして年1回以上自己評価を行ったり、福祉サービス第三者評価についても定期的に受審したりして、保育の質の向上に取り組んでいる。
・自己評価については園全体として取り組み、その結果に基づいて年度末に総括し、次年度の事業計画に反映させることにしている。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

・自己評価や第三者評価で抽出した課題については、次年度計画にテーマや目標として盛り込み、共有できるようにしている。
・自己評価や第三者評価で抽出した課題についての改善は、毎開催している定例ミーティングで進捗状況を確認することにしている。
・自己評価や第三者評価の結果は、職員一人ひとりの目標設定シートにも反映させ、職員育成の指標となるようにしている。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

・園長は本社で開催される定例の園長会や管理研修などに参加し、法人として決められた各種の管理基準に関する認識を深め、それらに沿った園運営に取り組んでいる。
・園長業務に関する職務分掌も設けられており、4月の職員会議で自らの役割と責任を表明し、園運営をリードすることに努めている。
・園長は理念や基本方針に沿った運営ができるように、日頃から主任やクラス担任とのコミュケーションを大切にし、職員一人ひとりの自主性や主体性を支援することに力を入れている。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・園長会ではコンプライアンス研修や理解度を測定するためのテストを実施しており、園内においても同様のコンプライアンス研修や理解度を測定するテストを園長主導で実施している。
・各種の園内研修においてもコンプライアンスに関する内容を盛り込み、職員への注意喚起を促している。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・園長は、「職員のやる気」「子どものための適切な保育環境」「保護者にとっての安心や安全」を供与できるような園運営を目指して、本社との積極的な調整に取り組んでいる。
・「子どもの自主性や主体性を育む」保育を推進するために、園長は職員に対して日頃の関わりや定例ミーティングを通じて現場の意見を聞き、さらに理念や基本方針に沿った保育を推進する旨を伝えている。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・園長は職場環境の課題について明らかにし、本社と連携して具体的な取り組みを推進することでリーダーシップを発揮している。
・有給取得や残業申請については適切に行うことを日頃より指導しており、職員間の偏りがないようにする旨、リーダー職員に注意喚起を促している。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

・職員の採用については本社主導で実施しており、保育に対し十分な意欲と適性を持った人材採用に努めている。
・会社説明会などで入社前に会社概要や保育理念などを伝えている。
・園では本社に就業状況などを適宜伝え、適切な人員体制になるように連携を図っている。
・法人として実施している入職時研修をはじめ、職制・職域・職能別に開催されている現任者研修にも円滑に参加できるように支援している。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

・職員は自己評価シートによって自ら評価を行い、さらに意向調査を実施して意思や課題・意向を把握している。
・評価や調査結果をもとに、園長・主任・エリア担当が相談しながら異動・人員配置を行っている。
・自己評価シートをもとに園長の面接を行い、目標達成度を確認して研修参加を支援する流れとしている。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

・日々のシフトや残業、休暇の取得などは、一人ひとりの要求に出来る限り応えられるような仕組みを作っている。
・1か月前には休暇希望などを申請するようにしており、出来る限り意向に沿った取得を支援している。
・残業も明確な理由をもとに許可制としており、効率的な勤務推進に取り組んでいる。
・有給取得を推進し、職員全員がお互いに気持ちよく休暇が取れる環境に努めている。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・目標設定シートは、法人が期待する役割や職員像、社員として求められる振る舞いなどをを明文化しており、職員は作成する過程において、自らの立ち振る舞いを客観視できるようにしている。
・年度末に行う最終自己評価では、課題を精査して改善点を明示し、自ら向上できるように指導している。
・園長などとの面談は年3回以上としているが、日常的な関わりの中でも育成状況を把握することに努めている。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

・保育所が目指す保育を実施するために、基本方針や計画の中に「期待する職員像」を明示している。
・研修受講については、職制・職域・職能などを基本として「受けなけばならない研修」に加え、「本人が受講を希望する研修」などのバランスを大切にしている。
・パート職員についても本人の意向を確認し、各種の研修に受講できるようにすることを目指している。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

・新卒者に対しては、OJTがルール化されており、マンツーマン体制で育成することにしている。
・先輩職員の保育実務や経験を、若い職員が保育に生かせるような環境作りに取り組んでいる。
・キャリアアップ研修はそれぞれの専門性や経験を考慮し、希望を聞きながら参加を促している。
・法人本部で主管している研修を充実させ、新卒、既卒、現任など様々な職員が受講できるようにしている。
・キャリアアップ研修以外の研修にも年間研修計画によって参加できるようにしている。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

・実習生受入れに関するマニュアルを設けており、オリエンテーション、実習指導、反省や振り返りなどが一定の質を保って出来るようにしている。
・学校から直接電話で実習の申し込みがあり、個々の実習内容の希望に従って受け入れることにしている。
・実習実務においては、取得を希望する資格によって内容が異なることを踏まえ、実習受け入れ担当を決め、オリエンテーションから最終の評価まで、同一の担当者が一気通貫して対応することにしている。
・実習後にはアルバイトとして受け入れたり、就職を希望したりす場合もあるため、慎重な対応を心がけている。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

・パンフレットやホームページなど法人として用意している媒体に加え、緑区役所の広報紙など行政の媒体によっても情報提供に取り組んでいる。
・入園を希望する保護者の園見学にも積極的に取り組んでおり、事前予約を原則として受け入れている。
・第三者評価の受審結果、苦情・相談の体制や内容に基づく改善・対応の状況について公表している。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:b】

・運営費などの詳細な内容については、法人本部で主管する項目と園で管理する項目を明確にしている。
・園での発注業務に関しては複数の見積もりを取って決めるなど、公明正大に実施することを原則としている。
・各種の備品や用品は、法人本部で取り決めた事業者に注文することを原則としている。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・戸外活動の一環として近隣の公園などに散歩に行く際には、地域の方々に挨拶を交わし触れ合う機会としている。
・駅に近い立地であり、人通りも多い環境であることから、地域の社会資源を活用することに取り組んでいる。
・具体的な取り組みとしては、「教会での人形劇鑑賞」「ハロウィンで商店街を回る」「農家さんでジャガイモ掘り」などで交流を図っている。
・こどもの日のイベントなど、地域活動には職員がボランティアとして参加して連携を図っている。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

・ボランティアの受け入れについても実習生同様に受け入れ基準などを明確にしており、受付、オリエンテーション、具体的な活動などが円滑に実施できるようにしている。
・事前説明では、個人情報に関する取扱いやプライバシーの保護などの重要な事項について説明し理解を促している。具体的には、園児の写真撮影禁止や細菌検査の実施などを説明し、受け入れ体制を整えている。
・今年度は地元中学校3校、1校につき4〜5名を受け入れている。
・実習生が週に数回、さらに学生アルバイトが土曜保育の夕方に来園しており、保育に興味を持ってもらえるように支援している。
・園内で流行性感染症などがある時は受け入れを断っている。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

・身近な地域の社会資源としては散歩コースや近隣の公園であり、子どもの体力に合わせて複数用意している。
・当園は最寄り駅の近くに位置していることや周辺には商店街も数多くあることを踏まえ、近隣の様々な装置や機能も社会資源の一つとして活用している。
・散歩コースや近隣の公園のマップを園内に掲示して、保護者に対しても地域の社会資源の情報提供に取り組んでいる。
・育児困難など家庭での保育状況に不安な要素が見受けられた際には、地域の北部児童相談所と連携して対処することにしている。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・園庭開放をはじめ、横浜市の事業である「赤ちゃんの駅」(オムツ交換などで地域の子育て家庭が気軽に立ち寄れる児童福祉施設)に指定されており、地域の子育て家庭とコミュニケーションが図れるような環境を整えている。
・園庭開放の利用者は、年感を通じて約10名と少ない。さらに積極的な広報体制を敷くことも検討されたい。
・当園はマンションの1階に位置していることから、全園児と全職員で非常階段を使って屋上に避難する訓練を毎年行っている。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

・年2回、保護者代表者と民生委員(1名)を交えて意見交換を行う場を設け、地域の福祉ニーズを把握して園運営に反映させることにしている。
・みどり区役所のホームページには、地域の保育園で行っている育児相談の案内が掲載されており、それらの機会を通じて地域の子育てニーズの把握に努めている。
・市の単独事業(赤ちゃんの駅)に協力して、地域ネットワークの中で協働体制を敷いている。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・「倫理綱領」や「就業規則」には、保育に従事する者として必要とされる報・規範・倫理要綱などを盛り込み、法人としての姿勢を目維持している。
・入社時をはじめ現任者研修などの機会を通じて職員への周知に努め、さらに定例ミーティングなどを通じて話し合ったりして注意喚起を促している。
・療育センターとの連携を図り、発達や行動(行動記録ファイル)を共有して、適宜相談できるようにしている。
・外国人園児に対しても文化の違いなどを受け入れるとともに、園としての方針を保護者に示し理解を深めてもらえるようにしている。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。

【第三者評価結果:a】

・法人として定めた業務マニュアルの中には、子どもや保護者のプライバシーの保護に関する項目を設けたりして、職員への注意喚起を促している。
・日常の保育においては、子ども一人ひとりの発育状況に応じて、着替えや排泄などについて支援することにしており、その際にもプライバシーや羞恥心への配慮に努めている。
・保護者から園の取り組みに関する指摘を受けた際には、園長を中心に迅速に対処し、改善案を保護者に伝えることにしている。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

・園のパンフレットは保育理念や保育目標、取り組み、1日の流れなどを写真も交えてカラーで掲載し、分かりやすさに努めている。園の案内しおりを行政イベント時に置かせてもらい園紹介パネルを掲示し、園の情報提供をしている。
・園見学は電話で受け付けており、1回に5、6組で月1、2回行っている。園長が30~40分、園のパンフレットを使って理念や方針、園の特徴をを説明しながら進め、見学後は質問を受け付け、地域の保育園として、いつでも子育て相談などを受けていることを伝えている。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

・入園前の説明会では、園長が園の理念や目標、保育方針、保育園での基本的なルールや重要事項などについて重要事項説明書(入園のしおり)に沿って説明している。個人情報に関しては、ブログの写真公開などの許可を保護者に選択してもらい、それぞれのニーズに合わせて同意を得ることとしている。説明後には、質疑応答の時間を設け、内容についての同意書への署名を依頼している。
・入園前説明会後の個人面談では、必要に応じて看護師や栄養士も同席して生活状況、健康面の確認を行い、情報の把握・共有に努めている。
・引っ越しなどで転園を余儀なくされた際には、転園先(県内外・市区内外)によって対応が異なるため、都度個別対応としている。また、個人情報保護の観点から、転園先への情報提供は保護者の指示または同意のもとに行うことにしている。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

・退園の際は、子どもたちがみんなで集まりお別れ会を開き、作品帳や写真、メッセージを添えたカードを退園する子どもにプレゼントをしている。また、保護者にもお別れ会の参加を声かけしている。職員は、子どもに「いつでも遊びにおいで」と声をかけ、保護者の相談にものるなど、新しい環境への不安を軽減できるよう支援している。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・年1回法人共通の「保護者アンケート調査」を実施しており、本社から園に伝えられるようにしている。
・定例ミーティングにおいてアンケート結果を共有し、課題の抽出や改善策を検討することにしている。
・アンケート結果については玄関に掲示し、保護者にフィードバックして事業の透明性を担保している。
・年度末にはクラス懇談会を開催しており、重要な案件を伝えたり、意向や要望を把握する機会としている。
・定例の運営委員会においても関係者から要望を傾聴する機会としており、適宜回答することにしている。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

・入園時には重要事項説明書に記載している、苦情解決の体制(苦情解決責任者の設置、苦情受付担当者の設置、第三者委員の設置)などを説明し、周知に努めている。
・苦情受付については、口頭、意見箱への投函、ホームページなどの各種の方法を用意して利便性に配慮している。
・具体的には、保護者が担任に直接伝えたり、事務所で直接園長に相談するなど、「口頭」が中心になっており、事務室で職員に席を外してもらい話しやすい環境を作るようにしている。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

・苦情相談窓口についてはクラス担任を原則としていたが、本年度よりリーダー職員にも直接相談ができる体制とした。
・苦情相談窓口の拡充については、全体会や運営委員会で説明し、周知に努めている。
・苦情相談については、保護者の意向に従い、相談室やコーナーを使うなど相談しやすい環境を提供している。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

・法人で定めたハンドブックには、相談や意見を受けた際の記録の方法や報告の手順、対応策の検討などを明示している。
・実際に苦情を受け付けた際には迅速な対応に努め、早期の解決を定着させている。
・園内で解決できないことについては、本社と相談のうえ回答する流れとしている。
・再発防止対策として、定例ミーティングなどにおいて原因・対応・対策を職員で共有している。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

・ハンドブックには事故やケガなどの対応を明示しており、法人研修や園内で実施しているOJT、定例ミーティングなどを通じて周知に努めている。
・保育室や園内活動、戸外活動などについては、それぞれ安全チェック基準を設けており、職員に順守を促している。
・ヒヤリハット・事故報告は定例ミーティングなどで共有し、全職員が周知できるようにしている。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・地域での感染症の発生状況は緑区からの情報を提供し、園内で発生した際にはコドモンによって発生状況を通知することにしている。さらに、玄関にも掲示を行い、手洗いなどの徹底を伝えることにしている。
・感染症の発生が予想される時期前に、看護師を中心にマニュアルに従って研修を行うことにしている。
・看護師が手洗い指導をする際には、区から借りたブラックライトを用いて分かりやすさに努めている。
・0歳児の保育室を区切って予防力を向上させたり、嘔吐処理についても発生時期に備えて研修したりしている。
・プールでの事故に備え、救命 心配蘇生などの研修の意も取り組んでいる。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

・水害リスクが高い地域であることを踏まえ、園独自の対応マニュアルを作成して、職員への注意喚起を促している。
・災害時の対応・対策などを踏まえたBCP(事業継続計画)を策定しており、令和2年1月中旬の完成を予定している。
・食料備蓄についても3日分用意して、災害時に対処できるようにしている。
・備蓄品や食料備蓄品の賞味期限を定期的に確認し、必要に応じて入れ替えることにしている。
・食育の一環として、非常食を使ったメニューを年1回行うことにしている。
・避難訓練や不審者対応は様々なパターンでシュミレーションし、マニュアルを実のある物にしている。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

・法人として業務の標準化を図ることを目的に各種マニュアル(運営ハンドブック、虐待対応、災害対応、感染症対策、食物アレルギー・給食衛生管理、実習生受入れなど)を設けている。
・各種のマニュアルは事務所に常置して、誰でもすぐ手に取って確認できるようにしている。
・マニュアルを変更した際には適宜差替え、職員間に回覧したり、ミーティングで共有したりして理解を促している。
・園独自のマニュアルとして、「食物アレルギー対応表」を作成し、職員で共有して事故防止に努めている。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

・マニュアルの見直しについては、法人の園長会議での検討をもとに、関係機関からの通知なども盛り込んで決定する流れとしている。変更した内容の周知を図るため、回覧やミーティングでの説明などを迅速に行うことにしている。
・行事後に実施してるアンケート結果や運営委員会での意見や要望などを集計し、業務改善につなげるとともマニュアルの見直しにも取り組んでいる。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。

【第三者評価結果:a】

・入園前の個人面談では、事前に記入してもらった児童票と健康診断票をもとに心身の状況や家庭の様子、園に対する要望を聞き、職員間で話し合い、一人ひとりの子どもの成長に応じた計画を作成している。
・法人や園の理念・保育所保育指針に基づき年間指導計画を作成し、それをもとに月間指導計画・週案・日案を段階的に立案して保育の実践に繋げている。
・0、1、2歳児や配慮を必要とした子どもについては、個別指導計画を作成して領域別に記録し、課題や具体的援助内容を抽出して次月の計画を作成している。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

・保育計画の見直しは、年度末に検討することにしており、その際にはクラス会議や全体会議で出された意見や反省を反映させることにしている。
・行事の後にはアンケートを実施しており、感想や要望などを集計・分析して次回に反映させることにしている。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

・入園時に保護者が子どもの成育歴や家庭での様子などを記入した「児童票」や「児童健康台帳」を個別ファイルで保管している。また、「睡眠チェック表」や「保健日誌」で子どもの健康管理を記録している。
・0~2歳児は個人別に毎月指導計画を作成し記録に残している。3~5歳児は期ごとに子どもの様子を記録し、個別に振り返りをしている。
・子どもの記録を残す際には、子どもの良い点や伸びている点などに注目するように配慮し、客観的な視点で記録することを心がけ、新人の職員はクラスリーダーと一緒に作成し、必要に応じて適宜指導している。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

・個人情報にあたる書面は、事務室の施錠可能な書類棚に保管し、毎日閉園の際には施錠することとしている。その他、日々の保育に関する子どもの記録は専用アプリで管理しており、パソコンと同様に職員ごとのパスワードを使って管理を行っている。
・記録の管理については入社時に法人での研修があるほか、園でも年に1、2回園内研修を通して読み合わせなどを行い確認している。
・個人情報の取り扱いについては、毎年春に行われる園の懇談会で保護者に対して「重要事説明書」を使って説明を行い、同意書にサインをもらっている。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

・保育指針をもとに、保育理念、保育目標、方針を大切にしながら年齢にあった保育を行い、自己肯定感を高める保育を目指し、絵本や英語等も取り込みながら保育計画を作成している。年間計画は地域の関わりも考慮して園長が作成し、会議で説明、周知後にそれをもとに担任が各クラスの年間指導計画を編成している。さらに各クラスの年間指導計画から月計画、週案に落とし込んでいる。
・年度前と年度後には、全職員でそれぞれの保育計画に沿って反省し改善点を見つけ次年度へと繋げている。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

・保育室は定期的に窓を開けて換気し、エアコンや加湿器を使用して温度や湿度を調節し心地よく過ごせる環境作りを心がけている。トイレはチェック表を使い毎日清掃して衛生管理に努めている。幼児が使用するトイレは鍵をかけられるようになっており、就学に向けて習慣づけを行っている。
・保育室にはクッションマットなどを敷きゆったり過ごせるスペースを作り、保育室のドアは、指を挟んだり、ぶつかったりしないよう「安全クッション」を取り付けている。
・玩具は毎日、子どもの午睡時に消毒している。さらに0歳児の物は夕方も消毒を行い安全管理に努めている。幼児クラスの玩具で量の多いものは週1回、次亜塩素酸につけて消毒を行っている。午睡時に使用する布団は第3木曜日に業者を通して交換し、衛生管理を行っている。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

・子どもを理解し、個人差を把握し、常に子どもと共感し合い、子どもの思いを引き出すように努めている。子どものありのままを受け止めることを大切にし、子どもの言動や行動を否定はせず、気持ちが満たせるような関わりを心がけている。また、他の子どもの気持ちや発言を受け入れられるように、言葉がけに気をつけながら援助している。
・日本語が理解しにくい子どもには、職員と一対一で話し、単語で区切ってゆっくりと分かりやすいように伝えるなどの工夫をしている。
・園内でマルトリートメント研修を行い、日々の保育での言葉づかいは急かす言葉や制止させる言葉を不要に用いないようにし、職員間でも気づいたことがあればミーティングなどで話し合いを行っている。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

・基本的な生活習慣の習得は、一人ひとりのペースに合わせ子どもの意欲やタイミングなどに合わせて進めることとしている。洋服の着替えは途中まで職員が手伝い、最後は自分ですることで自分でできたという達成感を味わえるようにするなど、自然と身につくような関わりを持ちながら援助している。
・トイレトレーニングは、子どもの様子を見て、無理強いしないで子どもが楽しく行えるよう援助している。1、2歳児の月齢に合わせて、便座に座ってみたり、パンツをはいてみるなど、一人ひとりのペースで進めるようにしている。「パンツトレーニング表」で子どもの排尿時間の把握や、夕方の降園時は保護者のおむつ希望などを記入し、どの職員でも同じ対応ができるように工夫している。また、降園時には保護者に今日の様子を口頭で伝え、自宅でもなるべく園と同じようなペースで進めるよう伝えている。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

・好きな遊びをじっくりと行える時間を大切にし、自分で好きな遊びが選べるように、様々な遊びコーナーの設定をしたり、絵本は各クラスで子どもが手に取りやすい高さに配置して、様々なジャンルの絵本などを揃え、子どもの発達や興味関心に対応できるようにしている。
・周辺の公園を活用し、雨の日以外は戸外活動を多く取り入れている。散歩へ出かける時は地域の方への「挨拶運動」を積極的に行い、コミュニケーションを図っている。また、地域の農家の畑で「ジャガイモ掘り体験」、自動車教習所での「交通安全教室」、地元商店街での「ハロウィン」活動を行い地域交流を行っている。
・地域年長交流では、様々な活動や交流からルールを知り守る機会を設け、運動会や発表会などの取り組みを通じて自己表現が自由にできる経験を大切にしている。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:b】

・ゆったり過ごせるような空間を作り、活動毎にパーテーションやコーナーガードを利用しながら安心、安全な環境の整備に取り組み、毎日の打合せや月1回の会議で職員全員が共有するようにしている。授乳は「調乳チェック表」で毎回個別に衛生面も合わせて確認している。
・0歳児との関わりは、目を見て語りかけながら接し、だっこやスキンシップ、わらべ歌を歌うなど、日々の保育を通して愛着関係を培っている。
・保護者には降園時に、保育中の排泄や睡眠など子どもの様子を詳しく伝えるように心がけ、離乳食の進め方は話し合いながら進めることとしている。また、日々の連絡ノートや「保育参観デー」を活かし、保護者との連携を密に取り、信頼関係を築くよう取り組んでいる。

【A7】A-1-(2)-⑥ 1歳以上3歳児未満の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・絵描きやシール貼りなど、子どもたちが今好きなことの遊びや活動の取り入れ、自発的に楽しく取り組めるような環境作りを図っている。散歩や近隣の川辺では季節の植物や昆虫などを通して自然と関わり、セミのぬけがらや葉っぱを持って帰り、絵本で一緒に見るなど子どもが興味を持ったり想像を膨らませて活動ができるよう取り組んでいる。
・子ども同士の関わりの中でトラブルや意見が食い違った場合は、職員がそれぞれの気持ちを理解し、各々の感情や考え方を互いに理解できるように橋渡しをするようにしている。
・担任だけでなく、看護師や栄養士とも日常の保育で自然に関わり、散歩や運動会などの行事などを通して異年齢児との交流も深めている。
・家庭との連携を図るため、保護者からの相談、担任からの助言を必要に応じて行っている。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・3歳児と4、5歳児はパーテーションで区切って年齢に合わせた活動が行われている。3歳児は友達とのやり取りを知りながら遊ぶ楽しさを味わい、4、5歳児はゲーム的な遊びを取り入れ、友達との関わりを楽しみ様々な経験をする機会を設けている。発表会では、子どものやりたいこと興味があることを聞き出し、劇に取り入れて子ども主体で進めることとしている。また、運動会では、一人ではできないことも友達と一緒に励まし合い、一緒にやり遂げる喜びを大切にして取り組んでいる。
・5歳児は、就学に向けて、年長児交流会や小学校訪問などで就学に向けての取り組みを行っている。子どもたちの育ちや取り組んできた活動はブログや園内の掲示物を通して伝えている。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・園内は入口やトイレなどがバリアフリーで車イス対応になっている。現在は障害児の保育は対象者がいないため行っていないが、以前在籍時の保育経験者がおり、個別支援計画や支援方法など対応できる体制を取っている。
・配慮が必要な子に対しては、年に数回「北部療育センター」から巡回に来てもらい、助言や連携を取りながら保護者へと繋げる対応をしている。また、個別対応を必要とする配慮児のケース記録は常に記入し、全職員が確認できるようにしている。
・看護師が園外研修で学んできたことを会議で報告することにより、必要な知識や情報を職員全員で共有する仕組みとなっている。

【A10】A-1-(2)-⑨ 長時間にわたる保育のための環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・長時間にわたる保育は、季節ごとに計画を作成し、気候や気温によって室内の加湿や子どもの水分補給など健康面の配慮をしている。その日の活動によってたくさん動いた時は夕方はゆっくり静かに過ごせるようなおもちゃを選んで提供したり、職員と一緒に絵本を読んで過ごすなど穏やかに過ごせるよう配慮している。
・朝と夕方は時間や人数によって部屋を移動して保育しており、年齢に合わせてそれぞれが落ち着いて過ごせるようなコーナーづくりや、年齢の違う子どもとも普段から交流する時間があり、延長保育で各クラスの子どもたちが集まって過ごす時間も穏やかに過ごせるよう援助している。
・子どもの状況については、職員が「登降園チェック表」を使って引継ぎを行っており、お迎え時には保護者に子供の様子を口頭で伝えている。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

・就学に向けて5歳児は年計画を作成し、それをもとに月計画で具体的な活動を行っている。午睡の終了はその年の子どもの様子を見ながら1月ごろから午睡時間を減らして進めている。午後の時間は2、3、4歳児の午睡前の交流や、少し長い時間イスに座る練習として絵を描くなどの取り組みを行っている。また、スペシャルタイムとして毎日日替わりで他のクラスの担任や看護師、栄養士と制作や散歩などの交流や活動を行っている。
・保護者には、個人面談で就学に向けての取り組みや説明を行い、相談などに対応している。5歳児は複数の小学校に見学に行き、1年生の子どもから校内を案内してもらったり、ランドセルを背負わせたり、ゲーム遊びなどの関わりを通して就学への見通しを持てる機会を設けている。
・年長児担任は区の幼保小連絡会議に参加し、情報交換や収集をするなど、小学校との連携の体制が整っている。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

・子どもの健康に関しては、保健業務マニュアルや感染症対策マニュアルをもとに、日々の子どもの健康管理を行っている。看護師は毎日各クラス「登降園チェック表」を確認し、必要に応じて指針を行い「保健日誌」に記録して職員間で情報共有している。体調不良などで保護者のお迎えが必要な際は、お迎え時に看護師から口頭で具体的に伝えるようしていにる。原則「首から上」のケガについては、迅速に受診対応を行い、既往症がある子の情報は事務所に掲示し、全職員がいつでも確認できる体制になっている。
・看護師が年間保健計画を作成し、年齢に応じた目標に沿った内容の保健指導を行っている。手洗い、うがい、歯磨き指導などを通して健康の大切さ病気の予防方法について伝えている。SIDS(乳幼児突然死症候群)については毎年の懇談会で保護者に説明を行い、職員には4月の職員会議で看護師から確認することとしている。また、本社の研修を研修報告書で回覧し、職員を数名ずつ、回数を分けて窒息死や嘔吐処理の仕方などを園内研修として行っている。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科検診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

・年2回、看護師が同席して内科検診、歯科検診を行っている。検診の1か月前にはお知らせの手紙や掲示や声かけをして受診を伝えている。事前に保護者に質問用紙を渡して聞きたいことがあれば記入てもらい、検診時に医師に尋ね、看護師が検診結果と一緒に医師の回答を書面に記入し、口頭でも伝えている。また、必要に応じて受診を促している。
・年間保健計画の中で歯科検診前には歯磨き指導を行い、手洗い指導を行った時は家庭でも取り組めるように手洗いポスターと「てあらいできたよ!シール」を渡して、楽しみながら行えるよう工夫している。また、保護者の毎月の園だよりの中には保健コーナーを設け、感染症など季節によって流行する病気予防の情報提供をしている。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

・アレルギー食については入園時に栄養士が面談を行い、医師記入の「アレルギー疾患生活管理指導表」やマニュアルに則り、完全除去食にて対応している。また、保護者には「除去食同意書」もらっている。厚労省の「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」を参考に栄養士が「週間献立予定表」を作成し、アレルギー品目にマーカーをひいて除去する旨を記載し、保護者のサインをもらい進めている。
・個別に「食物アレルギー対応表」を作成し、緊急時の判断や対応方法などの手順をフローで記載して、誰でも対応できるような体制を整えている。配膳時は、声出し確認を徹底し、担任、栄養士、園長(不在時は看護師)が確認し、アレルギー児の顔写真付きネームプレート、食器の色別、トレーの色別をして、誤食がないように対応している。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

・栄養士が「年間食育計画」を作成し、食べたい物や好きな物が増える・一緒に食べたい人がいる・人や食材に感謝する・食事の文化を大切にする・食事づくりや準備に関わるなど、食を営む力を育む取り組みを行っている。乳児はそらまめやとうもろこしなどの食材に触れて楽しんだり興味を持つ活動を取り入れ、幼児は「クッキング」でポップコーンやさつま芋ケーキなどの料理や、地域農家の畑で「ジャガイモ掘り」体験を通して食の大切さを学ぶ機会を設けている。
・月1回、「食育絵本」を通して絵本の中に出てくるメニューをアレンジして提供し、「きっちんワールドツアー」では子どもが国旗を作ったり、世界の料理を提供する時には職員がその国の話をするなど、絵本や国に興味を持ち、楽しみながら食べるよう取り組んでいる。
・毎日のメニューは玄関先に掲示し、子どもの「お誕生会」月には保護者に参加してもらい、給食を一緒に食べる機会を設けている。食育の様子はブログや園内の掲示、また、園だよりのキッチンコーナーで伝えている。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

・離乳食は月齢に合わせ、一人ひとりに合わせた調理方法で進めている。栄養士とクラス担任は日々の子どもの喫食状態を共有し、月1回「キッチンミーテング」を行っている。保護者には降園時の会話や連絡ノートを通して日々の様子を伝えている。
・食事の量は、クラスで配膳する時に子どもに合わせて量を減らすなど配慮し、全部食べられたという達成感を味わうことで次につなげるようにしている。栄養士はクラスを巡回して子どもの食べている様子を確認し、「給食日誌」で残食チェックを行い、毎月の給食会議では、残食が多かったサラダを担任からの意見を取り入れ、ドレッシングからマヨネーズに変えて食べやすくするなど工夫している。
・衛生面は衛生マニュアルに沿って、出勤時に衛生チェックと掃除チェックを行い衛生管理に努めている。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

・連絡帳は0、1、2歳児クラスは個別の複写式連絡ノートを活用して、家庭での様子、健康状態、検温、排便、睡眠、食事などの情報を把握できるようになっている。3、4、5歳児は必要に応じて連絡帳を利用し、毎朝登園時には子どもの様子を口頭で確認して一日の保育の参考にしている。また、入口には各クラスの1週間のねらいを決めて日にち別に活動内容を記入したものを掲示し、保護者に園の様子を伝えるようにしている。
・懇談会では、園の方針やクラス運営について伝え、意見や要望を聞く機会を設けている。また、運動会や発表会、子どもの誕生月の保育参観などを通して子どもの園での様子を見てもらう機会を設けている。家庭の状況や保護者との情報交換の内容は必要に応じて記録し、個別のファイルに保管し、いつでも確認できるようにしている。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

・登園時には保護者と子どもに挨拶を交わして家庭での様子を聞き取り、送迎時には対応する職員が子どもの1日の様子を伝えられるよう、担任がいなくても引き継ぎを十分に行えるよう努めている。
・年1回、2月に個人面談を行い、保護者に事前に日にちを決めてもらい就労などに配慮している。また、個別に話や相談がある場合は、随時別に時間を設けてゆっくりと話ができる環境を整えている。相談の内容は記録して個人のファイルで保管し、相談の内容によってはいったん持ち帰り、後日園長から話をするようにしている。保護者の話から取り巻く環境の把握に努め、気持ちを受け止めたうえで、園でできる支援を行うようにしている。
・保護者同士の交流の機会は、保護者会、子どもと活動を見る機会として運動会、発表会などがあり、行事に参加することで保護者同士が顔を合わせ、互いの子どもの成長や家庭での様子を見ることができる機会を設けている。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

・登園時の様子や着替え時の視診や触診による確認をするほか、子どもと保護者の様子や変化を注意深く見守り記録をすることにより、虐待防止のための早期発見に努めている。登園時に気になる事があれば、その場で保護者に確認し、判断がつかない傷やアザは写真を撮りデータで保存することとしている。
・虐待の疑いがある場合には、園長による判断のもと「北部児童相談所」へ通報し対応している。
・虐待に関する研修に参加し、報告書の提出や職員会議での報告にて職員間で情報を共有し理解を深めている。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

・年度初めの4月に、職員が各自で「自己評価表」を作成し、それをもとに保育の内容など園長面談しながら年度末に自己評価を行っている。
・クラスの年間計画は4期に分けて自己評価を行い、月案、週案の振り返り、日案では日誌で反省を記入することでクラスで話し合い、子どもの成長につなげるようにしている。
・運動会や発表会などの行事の後には「保護者アンケート」を実施し、運営委員会や懇談会の後には職員全員で話し合い、1年の反省を行い次年度の年間カリキュラムや行事計画作成時の参考にしている。
・幼児、乳児クラスでの話し合いを行い、保育内容の改善点などを考え、リーダーは若い職員への指導を行い保育の専門性の向上に取り組んでいる。