社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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川崎市わーくす川崎

2019年12月19日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社フィールズ

② 施設・事業所情報
名称 川崎市わーくす川崎 評価対象サービス 障害者・児福祉サービス版
対象分野 就労移行支援, 就労継続支援(B型) 定員 40 名
所在地 210-0026
神奈川県川崎市川崎区堤根34-15 ふれあいプラザかわさき2階
TEL 044-200-4666 ホームページ http://www.tomoni.or.jp/
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2014年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人 県央福祉会
職員数
常勤職員:8名 名
非常勤職員:4名 名
専門職員
社会福祉士:3 名
施設・設備の概要
(居室数):事務室、訓練・作業室、相談室、食堂・休憩室、更衣室
(設備等):倉庫(2か所)  ダムウェーター(荷物用エレベーター)

③ 理念・基本方針
(法人理念)

1.障がい児・者、高齢者のノーマライゼーションの実現から、「ソーシャル・インクルー  ジョン」(共生社会)を目指します。
2.社会・福祉・介護ニーズに応えるべく先駆的で開拓的な事業を展開します。


(事業所の基本方針)

(1)利用者さん・ご家族は、大切な「お客様」として、信頼される支援を行います。
(2)利用者さんの人権を尊重し、利用者さん主体の支援を行います。
(3)利用者さん一人ひとりのニーズに合わせて個別支援を行います。
(4)地域での認知度を高め、地域で支え合う社会(共生社会)の実現を目指します。
(5)利用者さんが元気で明るく活動し、職員とともに笑顔で働ける事業所を作るために、魅力あるプログラムづくりに取り組みます。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
事業所は、就労系三事業(就労継続支援B型事業、就労また援事業、就労定着支援事業)に加え、就労相談支援事業を運営しており、職業訓練から就職職活動、企業に就職した後の定着支援まで、利用者に対して切れ目なく一貫した支援サービスを提供しています。
 利用者の生活全般を視野に入れたサービス体制の構築にも取り組んでおり、利用者の自立をサポートしています。
 就労については、利用者一人ひとりのニーズに合わせて、その人に合った求人があれば、就労移行支援事業以外の所属であ っても、紹介し就職に結びつけています。
 利用者の就職支援だけでなく、就労相談事業や就労定着事業を通じて、手厚く支援することを目指しています。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2019/03/30(契約日) ~2019/12/03(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2 回(2016年度)

⑥総評
特に評価の高い点 1)就労について利用者に一貫した支援を行っています
 障がい者のある人が自立した日常生活や社会生活が営めるように、就労継続支援B型事業、就労移行支援事業、就労定着支援事業、特定相談支援事業の4事業を運営し、相談から職業訓練、就職活動、就職後の定着支援まで、障がい者に一貫したサポート体制を確立しています。
 企業等に就職した就労者と定期的な交流(「就労者の会」)を通じて、就労者の定着をフォローするとともに利用者の就労モチベーションの向上を図っています。


2)活発な地域交流活動により利用者の自立に向けた支援を行っています
町内会の主催する盆踊り大会や地域にある複合社会福祉施設(ふれいあいプラザかわさき)で開催している「敬老のつどい」「春のつどい」のイベントに積極的に参加しています。
 毎年、利用者と相談して遠足(今年度は水族館:マクセルアクアパーク品川)や暑気払い(レストランで実施)の屋外活動を実施し、利用者の自立に向けた生活の支援に注力しています。


3)利用者に働きやすい施設環境を整えています
 事業所は、川崎駅徒歩圏内にある川崎市の社会福祉施設の中にあり、作業室は明るく、清潔感のある広いスペースの職場環境です。
 事業所内には、作業室とは別に倉庫スペースもあり、就労支援B型作業で使用する原材料や作成した納入品を置くことができ、搬出入用の荷物簡易エレベータ(ダムウェーター)も完備しており、整理整頓がしやすい環境となっています。
改善を求められる点 1)地域への情報発信による貢献
 災害時に地域に貢献できるように、二次避難所として指定を受けています。備蓄品は6日間分を倉庫に常備しています。
 法人として寿町支援や他事業所の子ども食堂の支援を行っています。事業所としても地域住民の生活に役立つような講演会や研修会などを開催し、地域貢献されることが期待されます。


2)自主製品開発による事業継続
 就労継続支援B型事業では、通常の緩衝材の袋詰め作業だけでなく、企業から清掃の受託契約を締結するなど確実にスキル向上が図られ、成果が上がっています。
しかし、事業者と利用者とのギャップも見受けられます。
 事業の長期的な展望の観点から、経営の安定化を目指した事業所独自の自主製品製造の開発を利用者と共に取り組むことが期待されます。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 支援について、定期的に外部の第三者の目を入れ客観的な視点で評価を受けることは、日々の繁忙さに追われ、目先の業務に集中し視野が狭くなりがちな私たちにとって大変重要なことだ思います。
 今回評価を受け、これまで気付かなかった事や後回しにしていた事、出来ていない事に気付かされました。優先されるべきは、私たちがやりやすい支援ではなく、その人その人に対応した支援であり、社会や地域が求める質の高い福祉サービスを常に考えることだと再認識しました。指摘された事項について、早速職員全員で課題を分析、共有し支援の向上に努めたいと思います。
 第三者評価にあたり、ご多忙の中アンケートに協力して下さった利用者様・ご家族様、細部にわたり丁寧に調査して下さった評価機関の皆様に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

 事務所内に法人の理念、基本方針が掲示してあり、事業所のパンフレットにも理念を掲載し、ルビをふって分かりやすくなっています。
 毎週木曜日の職員会議で職員ハンドブックの理念の読み合わせを行っています。職員会議のレジュメは所長が作成し、理念を記載する項目があり、毎回職員に言ってもらい、確認しています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

 毎月1回川崎区自立支援協議会に参加し、生活介護事業所や相談支援センターなどと情報共有を行っています。
 川崎市のホームページや川崎区社会福祉協議会の具体的な取り組みなどの情報を把握しています。法人本部から送られてくるウエルフェアレポートを読み、社会福祉事業全体の動向を把握、分析しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

 毎月法人の所長会議で理事長から経営課題の説明があり、所長間で共有しています。横浜ベイエリア地域の15施設が集まって開催するエリア所長会議で、所長が施設の経営状況などを発表しています。発表では分かり易い資料を配布し情報共有しています。
 職員会議で所長会議やエリア所長会議の内容について話をし、職員へも周知しています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

 法人で中期計画(マスタープラン)を策定しています。中期計画には理念と基本方針・ミッションを載せ、法人の現状分析をし、5年後のビジョンを定めています。
 3つのビジョンは「①利用者主体のサービスを実現するために②職員の働きがい・生きがいを実現するために③魅力あるサービスと健全な経営を実現するために」です。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

 法人の中期計画のビジョンの実現に向けた単年度事業計画を事業所で策定しています。今年度の重点目標は、就労継続支援B型事業の清掃作業の強化です。
 昨年度川崎市主催の「お掃除プロジェクト」(清掃委託・育成)に3名の利用者が参加し、実習先の企業から清掃の受託契約をもらえたので、清掃スキルを向上し、新規の受託ができる体制作りをします。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

 事業計画は前年度の事業報告書に基づいて、職員会議で職員の意見を聞いて、反映させたものとなっています。年度中間で評価をし、中間報告書を作成し、年度末には事業報告書を作成し、法人へ提出しています。
 職員へは事業計画書と事業報告書を配布するとともに、常時閲覧できるように書庫に常備しています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、利用者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

 家族会では、5月、10月、3月に事業計画、中間報告書、事業報告書について所長より説明し、書面でも配布しています。欠席した家族には連絡袋に入れ渡しています。
 利用者には年間予定表を作成し、行事予定や目標工賃額などを掲示し周知しています。また利用者会を随時開催し、計画に沿った各種行事開催であることを説明しています。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 福祉サービスの質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

 利用者のニーズに合った個別支援計画を作成し、個別支援計画に基づいた支援を行っています。3か月に1回、計画相談員とケース会議を開き、モニタリングを実施し、サービスの評価を行っています。
 川崎市障がい福祉施設事業協会から第三者委員が3か月に1回来訪し、利用者の意見、要望、苦情などを聞いてもらい評価をしてもらっています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

 個別支援計画、サービス等利用計画を作成し、サービス内容は職員間で検討し、情報共有してます。個別支援計画は随時見直しを行っています。
 指定障害福祉サービス事業所の自己点検シートを作成し、サービス内容の振り返りを行っています。第三者評価の結果の改善計画を作成し、課題については職員会議で話し合い、改善に向けて取り組んでいます。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 管理者は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

 所長は、自らの役割と責任を職員に対して明らかにし、理解されるよう積極的に取り組んでいます。法人の職務管理規定に所長の職務について明記されています。毎年事業所の職務分担表を作成し、事務所、施設内に掲示しています。
 緊急時の判断は所長がしていますが、所長不在時の権限委任者も明示してあります。毎週職員会議のレジュメは所長が作成し、職員の意見をまとめ指導しています。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 法人が作成した法令遵守規定が整備されています。所長は管理職研修や外部研修に参加し、経営理念やコンプライアンスについての理解を深めています。
 職員会議で行動指針や倫理行動マニュアルを読んで、職員へコンプライアンスの意識を高めるよう指導しています。職員は入職時研修でも法令遵守についての説明を受けています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 福祉サービスの質の向上に意欲をもち、その取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

 6か月毎に個別支援計画会議を開催し、個別に利用者の支援について職員と話し合い、評価しています。工賃評価会議も年2回開催し、半年間の利用者の作業の生産性の評価、見直しを行っています。
 第三者委員の定期訪問、相談支援センターやケースワーカーなど他機関と積極的に連携し、自事業所の評価を受けるように取り組んでいます。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

 毎月予算書、月次試算表を作成し、事業収支を分析しています。利用者の出席状況を把握し、職員会議で周知しています。収支も数値で職員へ知らせ、業務の効率化に努めています。
 残業を少なくし、職員それぞれの家庭事情を考慮して、短時間勤務や有給取得など生活リズムにあった働き方に対応をしています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

 組織が目標とする福祉サービスの質を確保するため、必要な福祉人材や人員体制に関する具体的な計画が確立しており、それにもとづいた取組が実施されています。常勤職員の採用は法人本部で行い、非常勤職員は事業所で募集し、一次面接は所長が二次面接はエリアマネジャーが行い、内定は常務理事が行っています。
 欠員などの人材確保はエリアマネジャーを通じて、本部人事部に申請しています。法人で年間研修計画を作成してあり、階層別研修には該当職員が参加できるように勤務調整を行っています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

 職員ハンドブックに組織の一員として行動する際の各種ルールや規定が記載され、職員へ配布しています。法人の就業規則、給与規定、人事評価基準があり、職員へ配布して周知しています。
 毎年チャレンジシートに目標を記載し、それを基に上司が面談し、本人の業務に対する意向や取り組みを聞いて、評価をしています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

 毎年10月に職員の意向調査を実施しています。各自パソコンから入力ができ、配置転換の希望や面談の希望、今の職場の満足度などを答え、職場に不満がある場合は理由を入力し、本部で集計を行っています。
 有給管理表、月次精算表、時間外勤務申請書を所長が随時確認し職員の勤怠を適正に管理しています。法人内のメンタル相談機関(安心110番)の利用を促すなど職員の心身の健康に配慮しています。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 チャレンジシートにて一人ひとりの目標設定を行っています。常勤職員は毎年チャレンジシートに目標と目標達成のための具体的な方法を記載し、上司と面談をしています。
 年度中間と年度末にも目標達成状況と問題点を記載し上司と面談し、上司のコメントを記載し法人本部へ提出しています。チャレンジシートを用いて育成に取り組んでいます。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

 法人が年間研修計画を作成しています。入職1年目から7年目までと役職別の階層別研修があり、該当する職員は参加できるように勤務調整をしています。その他にエリア主催、部会主催、専門研修、委員会等主催の専門分野別研修があります。
 行政からなど各種研修案内がメール配信されてきますので、職員へ転送し、希望者には参加できるよう配慮しています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

 法人の階層別研修には該当する職員は必ず参加できるように勤務調整をしています。外部研修の情報を職員へ知らせ、希望者には参加してもらっています。障がい者虐待防止・権利擁護セミナーや県の発達障がい支援センター支援者向け研修、企業・障がい者就労支援機関合同研修など各種研修に毎月参加して資質向上を図っています。
 新任職員をはじめ職員の経験や習熟度に配慮した個別的なOJTを行っています。研修レポートと資料を回覧し,職員間で共有しています。

【20】Ⅱ-2-(4)-① 実習生等の福祉サービスに関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:c】

 利用者ヘの支援を中心に考えており、実習生の受け入れを行っていません。実習生等の福祉サービスに関わる専門職の研修・育成について体制を整備しておらず、職員への教育・研修を行っていません。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:b】

 法人のホームページには、理念、基本方針、事業計画、事業報告、予算、決算報告が公表されています。家族会で、第三者評価結果を公表してあるアドレスを説明しています。
 地域へ向けて、理念や基本方針、事業所で行っている活動等を説明した印刷物や広報誌等は配布していません。毎月発行している事業所の広報誌「わーくす川崎通信」に事業内容、レクリエーション、今月の予定、所長のコメントなどを掲載し、利用者・家族には配布しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

 事業所の業務分担表は掲示し職員へ周知しています。法人は毎年外部監査を受けています。事業所は法人事務局が毎年内部監査を実施しています。
 サービス利用ファイルなどを整え職員の勤務状況、会計・経理関係などの監査・評価を行っています。評価結果はパソコンのクラウドで見ることが出来ます。所長会議で改善する内容などを報告しています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 地域町内会が主催する盆踊り大会に参加し、地域住民と交流を図っています。近隣のごみ拾いや市の依頼のチラシのポスティングを行い、近隣の人と挨拶を交わしています。
 行事で日帰りバス旅行や外食レクリエーションに定期的に出かけています。相談支援センターやケースワーカーと連携しながら、自立に向けたグループホームや移動支援の利用なども促しています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

 地区社会福祉協議会を通じてボランティアの募集を行っています。また本部人事部から教育機関への発信も行っています。高校生、大学生のボランティア要請は可能な限りすべて受け入れをしています。ボランティアには作業の検品や利用者の見守りなどをしてもらっています。
 ボランティア受け入れ規定、誓約書を整備し、初日には研修を行うなどボランティア受け入れ態勢が整っています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 福祉施設・事業所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

 川崎区自立支援協議会広報部会に所属し、チラシ作りなどを協働で行っています。川崎市障がい福祉事業協会や就労支援ネットワーク会議、ふれあいプラザ連絡会議などに定期的に参加し、連携をとっています。
 地域の障がい福祉案内冊子を常備し、職員はいつでも見ることが出来るようになっています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

 事業所が入っている館内(ふれあいプラザかわさき)の1階には老人福祉地域交流センター、シルバー人材センタ―など高齢者の施設があり、3階には子供文化センター、視覚障がい者情報文化センターがあります。
 年2回「ふれあいプラザ連絡会議」に参加し、館内他施設と情報交換し、情報の把握を行っています。また、自立支援協議会、相談支援事業所連絡会議に参加し、課題の把握に努めています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:c】

 災害時に地域に貢献できるように、二次避難所として指定を受けています。備蓄品は6日間分を倉庫に常備しています。
 法人として寿町支援や他事業所の子ども食堂の支援を行っています。事業所としても地域住民の生活に役立つような講演会や研修会などを開催し、地域貢献されることが期待されます。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 利用者を尊重した福祉サービス提供について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 法人で策定した理念や職員倫理行動マニュアルに基づき、利用者が豊かで充実した地域生活や自立した日常生活及び社会生活が送れるよう支援することが明記され、事業所内に理念や具体的な指針が掲載されています。毎週職員会議を実施しており、その中で理念や指針について読み合わせを行い、職員間で周知しています。
 職員は利用者への権利擁護や虐待防止に関する研修に定期的に参加しています。利用者の尊重や基本的人権への配慮については、個別支援計画のモニタリング時に評価・確認しています。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 利用者のプライバシー保護に配慮した福祉サービス提供が行われている。

【第三者評価結果:a】

 事業所の基本方針に基づき、利用者一人ひとりのニーズに合わせ、プライバシー保護に配慮した支援を実践しています。プライバシーに関わることは逐一利用者本人やご家族に相談して対応しています。
 個別の利用者の写真については、プライバシー保護の観点から、外部に掲載することは原則として禁止しています。日常生活では、職員が利用者の着脱衣やトイレなどのプライバシーに配慮することを徹底しています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して福祉サービス選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

 事業所の福祉サービスの内容をわかりやすく簡潔に記載された冊子を作成しています。現在、事業所の定員は満員となっていますが、事業所見学や体験利用等の希望者には、すべて受け入れています。昨年度は27名の実績となっています。
 事業所内には、法人パンフレットや行政の作成した福祉サービスの冊子について備え付けており、いつでも閲覧が可能になっています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 福祉サービスの開始・変更にあたり利用者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

 利用者の自己選択や自己決定を尊重しており、福祉サービスの契約・変更時には必ず家族等の保護者が同伴の上、契約の各条項について例示を挙げながら、わかりやすく説明しています。
 サービス等利用計画を作成して、その内容を同意得て契約・変更を行っています。給食費の値上げに際しても丁寧に説明を行い、適切に対応しています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 福祉施設・事業所の変更や家庭への移行等にあたり福祉サービスの継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

 福祉施設・事業所の変更や家庭への移行等に際しては、福祉サービスの継続性に配慮した対応を行うため、チーム支援を心掛けています。
 川崎区のソーシャルワーカーや相談支援センター、就労援助センター等外部の支援機関とも連携しています。利用者が他の福祉施設へ移行する場合は支援計画等が適切に継続できるように努めています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 福祉サービス等利用計画の策定時や3か月もしくは6か月のごとのモニタリング時期をとらえて、個々の利用者から満足度を聞いています。
 利用者会や家族会を通じて、利用者のやりたいこと等の要望を聞いて実践しています。直近では、屋外交流会(リクレーション)として水族館見学や暑気払い(地域の飲食店で喫食)を実施しています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:b】

 法人は、当事業所を含めて傘下にある事業所を対象に、苦情解決制度運用委員会を設置し、「苦情解決に関する規則」を定めて、苦情の解決を通じて福祉サービスの向上に繋げる体制を確立しています。事業所入り口には、苦情受付者が掲載され周知されています。
 事業所では、ここ1年間は苦情の受付がなく、(苦情が無いことも含めた)苦情状況を公表していません。苦情相談状況にもとづいた質の向上に関わる取組は行われていません。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 利用者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、利用者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

 第三者委員への利用方法も事業所内に掲示しており、利用者が相談や意見を述べやすい環境づくりに努めています。
 事業所内には相談できるスペースがあり活用されています。「みんなの声ボックス」を常設して利用者の声に耳を傾けています。福祉サービス契約時や面談時に担当職員に言いづらいことは他の職員や、所長にいつでも相談するように周知しています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 利用者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

 倫理行動マニュアル(法人職員ハンドブック)を策定しています。利用者に対する福祉サービスの基本を人間尊重主義経営を掲げており、利用者中心の支援を実践しています。
 終礼や週一回職員会議を開催しており、利用者からの相談ごとや意見について共有するとともに、業務日誌にも記録を行い、組織として迅速に対応できる体制となっています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

法人で設置しているリスクマネジメント委員会に事業所も出席し、研修を通じて利用者の安全確保・事故防止する体制を確立しています。
 事業所で起きた事例については、事故報告書、インシデント報告書やヒヤリハット報告書に記録しており、報告者作成の都度、終礼時等に職員全員で共有し、再発防止策を検討して、安心と安全の向上に努めています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における利用者の安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 感染対策(O157やインフルエンザ発生時)や日常での感染対策について、マニュアルで定めており、適切な対応に行う体制となっています。
 感染症の予防や発生時の対応や処理方法や管理体制について事業所内に掲示し、周知しています。インフルエンザワクチンについては職員は全員、利用者には希望者に接種して予防策を講じています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における利用者の安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

 法人の安否確認システムが導入され、災害時に備えています。年2回法人からシステムを通じた安否確認訓練を実施しています。食料や飲料水の備蓄リストを作成ており、3日分を備蓄しています。
 消防などの防災訓練は年4回実施しており、避難経路や避難場所を掲示し、事業所内で周知しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 提供する福祉サービスについて標準的な実施方法が文書化され福祉サービスが提供されている。

【第三者評価結果:a】

 提供する福祉サービスについて、標準的な実施方法を「職員ハンドブック」「相談支援の手引き」のマニュアルが文書化されています。
 終礼時やケース会議あるいは利用者への個別支援計画についての評価会議において、福祉サービスの実施状況を確認しています。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

 利用者の個別支援計画やサービス等利用計画の作成会議にあたっては、利用者、ご家族や職員の意見が反映する仕組みとなっています。計画のモニタリングにおいては関係機関の評価を受けています。
 利用者やご家族や関係機関の担当者を交えてのサービス担当者会議の開催に努めています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な個別支援計画を適切に策定している。

【第三者評価結果:a】

 利用者の具体的なニーズが明示されたサービス等利用計画を確認しながら、個別支援計画の会議を設けています。
 個別支援計画は、サービス管理責任者、利用者の担当者、作業統括者と合議しています。「働く力」「生活面」「健康」「余暇」の項目に分け現状、目標、支援内容をルビをふって分かりやすく策定しています。アセスメント表(基本情報)が作成され、利用者の状態を把握しています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に個別支援計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

個別支援計画について、実施状況の評価と実施計画の見直しに関する手順を組織として定めています。個別支援計画のモニタリングを半年ごとに行い評価をし、見直しを行っています。
 見直しの際は本人やご家族、関係機関が参加するサービス担当者会議を開催し、参加者の意見を聞いて個別支援計画に反映しています。個別支援計画計画会議では職員間で内容を検討し、共有しています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 利用者に関する福祉サービス実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

利用者に関する福祉サービス状況については、法人の統一した記録システムを活用して記録しています。利用者ごとの「利用台帳」「ケース記録」のファイルを完備しています。
 終礼や職員会議や個別面談時に、職員間で情報共有し指導を行っています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 利用者に関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

 事業所では「個人情報保護規定」を定めており、個人データの守秘義務や保存年限や情報開示あったときの取り扱いも取り決めしています。
 ただし、直近では情報開示の請求実績はありません。契約時を含めて個人情報を取り扱う場合は、その都度利用者やご家族に説明をしています。


評価結果内容評価

A-1 利用者の尊重と権利擁護
【A1】A-1-(1)-① 利用者の自己決定を尊重した個別支援と取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の自己決定を尊重するエンパワメントの理念にもとづく個別支援を行っています。利用者主体を念頭に置いた運営を行っており、自己選択・自己決定を尊重しています。生活に関わるルール等については、利用者と話し合う機会(利用者同士が話し合う機会)を設けて決定しています。外出リクレーションでは、「利用者会」を開催して利用者の意向や希望を聞いて、職員は利用者と話し合いながら実施しています。
 利用者は作業に際しては自分で配置図をみて着席したり、不都合なときは席の変更を申し出たりして自分の意向を職員へ伝えています。利用者の権利について職員が検討し、職員が理解・共有する機会が設けられています。

【A2】A-1-(2)-① 利用者の権利侵害の防止等に関する取組が徹底されている。

【第三者評価結果:a】

 権利侵害の防止等のために具体的な内容・事例を取集・提示して利用者に周知しています。権利侵害の防止と早期発見するための具体的な取組を行っています。
 利用者本人および他の利用者に危害が及ぶ場合に限り、職員が一時的に体を抑えて行動を制止することをあらかじめ本人と家族に周知しています。事例が発生したときは家族に報告し、記録を残し、法人内で周知し、事故検証委員会や賞罰委員会で再発防止策を検討されます。さらに家族連絡等で事故報告を行っています。

A-2 生活支援
【A3】A-2-(1)-① 利用者の自律・自立生活のための支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の心身の状況、生活習慣や望む生活等を理解し、一人ひとりの自律・自立に配慮した個別支援を行っています。利用者が自力で行う生活上の行為は見守りの姿勢を基本とし、必要な時には迅速に支援しています。利用者が好きなものを近くのコンビニ等へ買いに行くことを見守ったり、日帰りバス旅行などの屋外リクレーションの実施を通じて社会生活に馴染むよう支援しています。
 自律・自立生活のための動機づけを行っています。グループホームや短期入所、ヘルパー等のサービス利用を奨励し自立生活のための支援を行っています。行政手続き、生活関連サービス等の利用を支援しています。

【A4】A-2-(1)-② 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の心身の状況に応じて、さまざまな機会や方法によりコミュニケーションがはかられています。意思表示や伝達が困難な利用者の意志や希望をできるだけ適切に理解するための取組を行っています。
 更生相談所等専門機関と連携し、利用者への伝え方、利用者間のトラブル防止などのアドバイスを受けながら、いろいろなコミュニケーション方法を実践しています。必要に応じて、コミュニケーション機器の活用や代弁者の協力を得るなどの支援や工夫を行っています。絵や文字を多用したり、ご家族に利用者との仲介や代弁者としての協力を得ながら、コミュニケーションの工夫を図っています。

【A5】A-2-(1)-③ 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者が職員に話したいことを話せる機会を個別に設けて、利用者の選択・決定と理解のための情報提供や説明を行っています。利用者の意思を尊重する支援として、利用者を担当している職員や他の職員だけでなく、外部機関のアドバイザーと利用者が面談する機会を積極的に設けています。外部機関の職員と面談したときは必ずフィードバックを受けてフォローしています。
 利用者が選択・決定を行う場合は、個別にそれに伴う利益・不利益をしっかり説明を行っています。相談内容をもとに、個別支援計画への反映と支援全体の調整等を行っています。

【A6】A-2-(1)-④ 個別支援計画にもとづく日中活動と利用支援等を行っている。

【第三者評価結果:a】

 個別支援計画にもとづき利用者の希望やニーズにより選択できる日中活動(支援・メニュー等)の多様化をはかっています。利用者ごとに作成した個別支援計画にもとづき、日中の作業や事業所内での生活面での支援を行っています。利用者の意向を受けて、屋外リクレーションとして、年2回の日帰りバス旅行、暑気払い(レストランで食事)ほか、町内会盆踊り等への参加、忘年会、土曜日の開所リクレーションを実施しています。
 地域のさまざまな日中活動の情報提供と必要に応じた利用支援を行っています。地域貢献として、施設外作業、屋外清掃活動にも参加しています。個別支援計画の見直し等とあわせて日中活動と支援内容等の検討・見直しを行っています。

【A7】A-2-(1)-⑤ 利用者の障害の状況に応じた適切な支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 職員の障害に関する専門知識を習得し支援の向上を図るため、業務資格研修の受講を奨励しています。職員は障害に関する専門知識の習得のため、サービス管理者の資格は2名保有、専門相談員1名の資格を得ています。
 行動障害など個別的な配慮が必要な利用者の支援記録等にもとづき、支援方法の検討・見直しや環境整備等を行っています。更生相談所等の専門機関と連携しながら、毎日の作業配置について利用者の障害特性や利用者同士の相性も考慮して適切に対応しています。

【A8】A-2-(2)-① 個別支援計画にもとづく日常的な生活支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 食事は利用者の嗜好を考慮した献立を基本としておいしく、楽しく食べられるように工夫されています。個別支援計画にもとづき、塩分摂取を控えた食事を提供したり、糖尿病の利用者には糖質を抑えた食事提供をしています。
 利用者の心身の状況に応じて入浴支援や清拭等を行っている。車いすの利用者には排せつ支援をしたり、歩行器を使用している利用者には外出リクレーションの際の移動時には付き添いをしています。

【A9】A-2-(3)-① 利用者の快適性と安心・安全に配慮した生活環境が確保されている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の居室や日中活動の場等は、安心・安全に配慮されています。事業所内のトイレは毎日の作業活動の一部として利用者と職員が清掃しています。利用者が一人になれるスペースとして相談室、更衣室を活用しています。
 利用者が思い思いに過ごせるよう、また安眠(休息)できるよう生活環境の工夫を行っています。生活環境について、利用者の意向等は日々の声掛けや面談時に常に聞いています。安心・安全の観点から、ハサミや刃物の取り扱える利用者は限定しています。他の利用者に影響を及ぼすような場合、一時的に他の部屋を使用するなどの対応と支援を行っています。

【A10】A-2-(4)-① 利用者の心身の状況に応じた機能訓練・生活訓練を行っている。

【第三者評価結果:a】

 生活動作や行動のなかで、意図的な機能訓練・生活訓練や支援を行っています。利用者が主体的に機能訓練・生活訓練を行えるよう工夫しています。利用者の健康・体力づくりのために、毎日ラジオ体操やストレッチ体操(10分間)を行っているほか、運動プログラム(トランスフィトネス、介護防止プログラム)を実施しています。。
 運動が必要な利用者には体を動かす作業の提供をしています。定期的にモニタリングを行い、機能訓練・生活訓練や支援の検討・見直しを行っています。

【A11】A-2-(5)-① 利用者の健康状態の把握と体調変化時の迅速な対応等を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

 健康相談については、月1回嘱託医が事業所で血圧測定を含め実施しています。健康診断については、年1回一般検診(胸部レントゲン、血圧、尿検査、聴力、視力、問診など)を実施しています。入浴、排せつなどの支援のさまざまな場面をつうじて、利用者の健康状態の把握に努めています。
 職員は利用者の体調管理のため、定期通院先や昼に服薬する薬の内容について把握しています。利用者の体調変化等における迅速な対応のための手順、医師・医療機関との連携・対応を適切に行っています。障害者の健康管理等について、職員研修や職員の個別指導等を定期的に行っています。

【A12】A-2-(5)-② 医療的な支援が適切な手順と安全管理体制のもとに提供されている。

【第三者評価結果:非該当】

 対象者がいないため非該当

【A13】A-2-(6)-① 利用者の希望と意向を尊重した社会参加や学習のための支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の希望と意向を把握し、社会参加に資する情報や学習・体験の機会を提供する等、社会参加への支援を行っています。スムーズに就労することができるよう利用者の意向を尊重しながら、必要に応じてビジネスマナーやパソコン等の研修を勧めています就職に向けての勉強会なども実施しています。
 利用者の外出・外泊や友人との交流等について、利用者を尊重して柔軟な対応や支援を行っています。利用者同士の交流については、ご家族の意見も考慮してトラブルが発生しないように利用者の間を取り持っています。利用者の社会参加や学習の意欲を高めるための支援と工夫を行っています。

【A14】A-2-(7)-① 利用者の希望と意向を尊重した地域生活への移行や地域生活のための支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の地域での生活が安定的に継続てきるよう関係機関との支援チームづくりに努めています。利用者の希望と意向を把握し、地域生活に必要な社会資源に関する情報や学習・体験の機会を提供しています。地域生活での自立を目指してグループホームやヘルパーの利用を促しており、歩行器を使用している利用者も自力で通っています。
 地域生活への移行や地域生活に関する課題等を把握し、具体的な生活環境への配慮や支援を行っています。町内会での分踊り大会、周辺の清掃活動、ポスティング、敬老の集い、外出レクレーションや外食レクレーションなど、地域と触れ合う機会を積極的に増やしています。地域生活への移行や地域生活のための支援について、地域の関係機関等と連携・協力しています。

【A15】A-2-(8)-① 利用者の家族等との連携・交流と家族支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 家族等との連携・交流にあたっては、利用者の意向を尊重して対応を行っています。利用者の生活や支援について、家族等と意見交換する機会を設けています。毎月「わーくす川崎通信」(広報誌)を作成し、利用者の家族へ事業所の活動内容について報告しています。
 個別支援計画やサービス等利用計画に関する会議に家族の参加を促しています。利用者と家族関係について利用者の意向を尊重する配慮をしています。利用者の体調不良や急変時の家族等への報告・連絡ルールが明確にされ適切に行われています。家族からの相談は、面談のほか、電話や手紙、連絡帳等いろいろな方法でできるよう受け付けして対応しています。

A-3 発達支援
【A16】A-3-(1)-① 子どもの障害の状況や発達過程等に応じた発達支援を行っている。

【第三者評価結果:評価外(障害児支援、就労支援以外の福祉施設・事業所)】

 

A-4 就労支援
【A17】A-4-(1)-① 利用者の働く力や可能性を尊重した就労支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者一人ひとりの働く力や可能性を引き出すような取組や工夫を行っています。利用者一人ひとりの障害に応じた就労支援を行っています。就労支援センターには就労に向けての準備が必要になると登録し、実習先を紹介してもらったり、就労に向けての訓練を受けています。利用者の意向や障害の状況にあわせて、働くために必要なマナー、知識・技術の習得や能力の向上を支援しています。ビジネスマナー講座など就職に向けての勉強会を実施し、利用者それぞれの状態や能力に応じた就職先、実習先を提供しています。地域の企業、関係機関、家族等との連携・協力のもとに就労支援を行っています。労働習慣を作っていくために家族と協力をしながら支援をしています。

【A18】A-4-(1)-② 利用者に応じて適切な仕事内容等となるように取組と配慮を行っている。

【第三者評価結果:a】

 利用者の意向や障害の状況に応じた仕事時間、内容・工程等となっています。利用者が選択できるよう、多様な仕事の内容・工程等を提供するための工夫を行っています。主たる作業は緩衝材作りで、丸めた新聞紙を紙袋に7個入れ作成していますが、数えられない利用者は治具を利用しています。箱のl組み立て、封筒数えなどがあり、利用者の状態に応じて作業内容を決めています。
 仕事の内容・工程等の計画は、利用者と作成するよう努めています。人とのかかわりが苦手な利用者には前面が壁で、両サイドをパーテーションで囲った空間で、作業が集中できるように環境に配慮しています。賃金(工賃)等を利用者にわかりやすく説明し、同意を得たうえで適切に支払われています。工賃規定は契約時に読み上げて利用者へ説明しています。労働安全衛生に関する配慮を適切に行っています。

【A19】A-4-(1)-③ 職場開拓と就職活動の支援、定着支援等の取組や工夫を行っている。

【第三者評価結果:a】

 職場や受注先の開拓等により仕事の機会の拡大(職場開拓)に努めています。障害者就業・生活支援センターやハローワーク等との連携を定期的かつ適切に行っています。採用前に約2週間位実習を行い、振り返り、評価を行って、利用者がその会社と合うかどうかを見極めています。利用者の障害の状況や働く力にあわせて、利用者と企業とのマッチングなどの就職支援を適切に行っています。職場見学や体験実習でいろいろな利用者を見てもらいながら、雇用側と施設側の相互理解に努めています。
 就職した後もはじめのうちは、毎月職場訪問をしています。地域の企業等との関係性の構築や障害者が働く場における「合理的配慮」を促進する取組・働きかけを行っています。就労した利用者が集まる「就労者の会」を定期的に開催し、喫食しながら就労の悩みなど近況を報告し合い、定着フォローに努めています。