日吉こども園
第三者評価機関名 | 一般社団法人 日本保育者未来通信 |
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名称 | 日吉こども園 | 評価対象サービス | 2024~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60(71) 名 |
所在地 | 223-0061 横浜市港北区日吉5丁目11−24 |
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TEL | 045-563-7873 | ホームページ | http://kodomonomori.co.jp/hy/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2004年12月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社こどもの森 | ||
職員数 |
常勤職員:15 名
非常勤職員:0 名
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専門職員 |
園長:1 名
保育士:11 名
栄養士:1 名
調理員:2 名
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施設・設備の概要 |
乳児室・ほふく室:2
保育室・遊戯室:2
事務室・医務室:1
調理室:1
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【保育理念】 子ども第一主義 保育を通じて家庭を支援 【保育方針】 生活のリズムを大切に考え、ひとりひとりの子どもを理解し、職員は愛おしさに根ざした保育を心がけ、リラックスした雰囲気の中で、情緒を安定させ心身の発達を促す 【保育目標】 心も体も健やかで明るく元気な子 友だちと仲良くできる思いやるのある子 何でも自分でしようとする子 |
【身体を十分に動かす機会、子ども同士の話し合いの機会等を設けることで、子どもの心身の成長を培っています】 園では、「体操」「戸外活動」を積極的に取り入れ、一人ひとりの子どもの心身の成長を培っています。園の室内環境について、0歳児室を除く保育室は、壁やドアが無いオープンスペースになっており、各クラスは棚等で区切られています。室内全体が職員の視界に入るため、担当するクラスだけでなく、クラス間での連携を高め、子どもたち一人ひとりの様子を見守ることが出来る環境となっています。 園ではこのようなオープンスペースの環境の中で、広いスペースを利用し、園独自の「体操」と呼ばれる保育活動に積極的に取り組んでいます。園の「体操」は、自由に身体を動かすことを楽しむことに留まらず、巧技台の使用や、年齢に合わせてブリッジなどに取り組むなど、多様な運動に挑戦する機会を提供する場となっています。子どもたちは、職員全体に見守られた環境の中で、体力を育むとともに、達成感や挑戦する喜びを味わう経験を積んでいます。 また、園では積極的に戸外活動を取り入れています。園庭や近隣にある矢上川の土手、公園などを活用し、戸外での体験を積極的に行っています。散歩等の戸外活動を通して、季節ごとの自然の変化を感じるとともに、十分に身体を動かす機会や時間を設けることで、自由に身体を動かす楽しさも感じられるよう工夫されています。さらに、散歩の際は2歳児と4歳児、3歳児と5歳児などの異年齢保育を取り入れ、保育者が指導しなくても自然に小さい子どもを労わろうという気持ちが芽生えています。また、主に4歳児、5歳児では、活動の時間に「子ども会議」が行われ、子どもたちがいろいろなケースで、どのように自分が行動するか、それに対して友だちがどのように思うかなどが話し合われ、社会性の基礎となる力が芽生えるような取り組みを行っています。これらの活動を通じて、一人ひとりの子どもたちの心身の成長を培っています。 【保護者とともに、保育の質の向上を図っています】 保護者からの意見等にもとづき保育を行うなど、保護者とともに、保育の質の向上を図っています。保育の質の向上に関わる取り組みの例として、保護者の意見にもとづき、おむつの交換忘れを防ぐために、お迎え予定時刻ボードを作成しました。時刻ボードを活用して、お迎えの30分前におむつを交換することにし、保育の質の向上につなげました。 また、運動会の衣装づくりの保育士の業務量を踏まえ、園全体で無地のTシャツを用意し、家庭でも協力をお願いして、染め出しを行い、衣装用のシャツを作る取り組みを行いました。子どもたちは、自分たちで作ったシャツを運動会で着用して競技に参加する喜びにつながるとともに、例年、衣装づくりに費やしていた時間が、保護者の協力を得ることで、楽しいイベントへとつながっていきました。 |
評価実施期間 | 2024/09/01(契約日) ~2025/03/31(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2019年度) |
特長や今後期待される点 | 【中長期計画やプライバシーの問題については、改善の余地があります。】 園では詳細な事業計画が作られており、その内容は「支援事業」「業務分担表」「職員構成表」「年間行事予定表」「防災分担表」「避難訓練計画」「職員研修計画」などがあり、それぞれの項目で具体的な計画がたてられています。その1つである支援事業では、「子どもが健康、安全で、情緒の安定した生活ができる環境を用意し、自己を十分に発揮しながら活動できるようにすることにより、健全な心身の発達を図る」と書かれており、保育や子育て支援をするにあたって、その心構えが記されています。一方、中・長期計画では、保育や職員、保護者、環境、地域などについてそれぞれの目標が書かれているものの、いつ、どの程度達成するのかという指標については言及がありません。まずは、理念や基本方針の実現に向けたビジョンを明確に示して、3年から5年程度の年度ごとの具体的な計画や目標を、評価が可能なように、数値や具体例なども含めて明記し、それを踏まえた単年度ごとの事業計画を作成し、年度ごとに評価を行い、それをもとに計画を見直して、次年度の中・長期計画や単年度計画を作成するという流れが構築できるように期待します。 |
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各クラス、全体で日々の保育の見直しを行うことができた。 今後も定期的な見直しを行い、よりよい園運営を行っていきたい。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の保育理念や保育方針、保育目標は、園のホームページ、入園のしおり、パンフレットなどに記載され、入園前見学の際や入園時の個別説明会等で保護者にも時間をかけて説明されています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・施設長は本部園長会や区の園長会に参加することで、保育の動向や出生数、園の空き状況、保育関連のニュースなどの情報を得ています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人本部が主催する報告会に参加して、経営環境や保育の内容、職員体制の課題や問題点を話し合い、園の運営にいかしています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・今後の目指す方向性を示すために、施設長が「中長期計画」を作成しています。この計画では、「基礎を見直し、確認を強化。新しい事への挑戦をする。」とあり、今後目指すべき園の姿が具体的に書かれています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画には、「支援事業」「業務分担」「職員構成」「年間行事予定」「防災分担」「避難訓練計画」「職員研修計画」「職員研修目標」「保健計画」の項目で構成され、それぞれが詳しく検討された内容になっています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画を作成する際には、毎年年度末の会議の中でその年度の振り返りが行われ、職員から出た意見を次年度の計画に反映するようにしています。また、保護者アンケートを行っており、その中で改善が必要なものや、取り入れたりできることに関しては園で見直しを行っています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園で作成された事業計画の内容は、重要事項説明書、園だよりなどに記載し、保護者に知らせるようにしています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・日々の保育については、週案や月案に保育の内容が書かれ、その反省や評価を保育士が記入し、施設長が内容を確認することで改善に努めています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者アンケートの結果は集計して分析し、その内容を職員会議で共有し、今後の改善案を作成し園内に掲示しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・施設長が自らの保育所の経営・管理に関する方針と取り組みを明確にするために、「職務分担表」の中で、施設長の役割が明記されています。その内容は、「新入園児受付と管理」「保護者とのコミュニケーション」「地域、学校等とのコミュニケーション」など、16項目にわたっています。この表は職員室の中に掲示して、いつでも確認できるようになっています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・遵守すべき法令等を正しく理解するための取り組みとして、施設長は行政が開催する園長会や法人が開催する会議や研修会に積極的に参加して、法令等の理解を深める努力をしています。この研修では、プライバシーの保護や、虐待防止、個人情報の保護など、多岐にわたっています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の質に関する課題を把握し、改善のための具体的な取り組みを明示して指導力を発揮するために、施設長は各クラスの指導計画を確認して、日常の保育が園の方針に基づいてすすめられるよう援助し、各クラスの会議に参加し、保育計画と保育日誌を点検することで保育の質の現状について把握しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・経営の改善や業務の実効性の向上に向けて、人事、労務、財務等を踏まえ分析を行うために、施設長は、定期的に法人の報告会に出席し、人事や労務などについて話し合っています。会議に参加した後は、そこで話し合われた内容について、園内研修やミーティング等で職員と共有し、園内で同様の意識を形成するための取り組みを行っています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・教育経営計画書において「組織に関する方針」「運営に関する方針」「職員に関する方針」等で必要な人材や人員体制に関する基本的な考え方、育成に関する方針が記載され、園は法人本部と協力して、その内容にそった採用や育成を進めています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・期待する職員像については、「教育経営計画書」の中に詳しく書かれており、それを毎回朝礼などで確認しています。また、採用、配置、異動、昇進・昇格等に関する基準については、就業規則で明確に定められ、職員がいつでも見られるようになっています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組むために、園では定期的に施設長との面談があり、職員の要望や意見を聞く体制が整えられています。面談の際には「スタッフシート」や「職員アンケート」などを使い、個人の希望などが言いやすい環境が作られています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員の質の向上に向けた取り組みとして、「スタッフシート」や「職員アンケート」などを使って定期的に面談が行われています。スタッフシートの項目は、「室内遊び・戸外遊び・園外保育」「排泄」「食事」「睡眠」「着脱」「清潔」「園の方針・良識とマナー」「行動・姿勢」に分かれており、さらに経験年数によって項目が増えています。項目欄は○×形式で回答するようになっており、職員が記入しやすいよう工夫されています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「教育経営計画書」の中に会社の理念や子どもや保護者、組織、運営、職員などに関する方針が書かれ、さらには、仕事や人生における基本的考え方などを読み合わせることで保育や仕事に対する基本的な方針を確認しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・階層別研修、職種別研修、テーマ別研修等の機会を確保するために、法人が主催する研修が年に複数回開催され、これに参加することが義務付けられています。特に、入社1年目の職員には毎月研修が開催され、その中では悩みや気持ちを高めていけるような内容の話し合いが行われています。また、市と区が主催する研修会、法人が主催する他園で行われる研修会に参加することも勧められ、職員に案内しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では「実習生受け入れマニュアル」を作成し、実習生を受け入れる手順が示されています。最初に実習受け入れの方針が示され、保育園の先生になりたい実習生の思いを受け入れ、期待に応えることが書かれています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・ホームページには、保育所の理念や基本方針、保育の内容、事業計画、事業報告、予算、決算情報が適切に公開されています。園の取り組みとして、「保育・教育」「安心・安全」「給食・食育」「使いやすいサービス」が項目別に掲げられ、それぞれの項目について、写真を添えて、丁寧に説明されています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取り組みを行うために、園では年に2回、運営委員会を開催しています。会の中の話し合いでは、園からの報告、保育内容、行事、職員について、その他の項目などについて話し合われ、それらに対する保護者からの意見を聞き、その内容は園内でも共有されています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域との関わり方についての基本的な考え方は、主に小学校の接続や地域との関わりなどについて全体的な計画に記載されています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では「ボランティア受け入れ対応マニュアル」を作成し、ボランティアを受け入れる手順が示されています。最初にボランティアの受け入れの方針が示され、保育園の仕事に興味を持ち、子どもたちを可愛いと思い、保育士になってみようという夢が持てるような取り組みについて書かれています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・区が主催して開催される園長会や、幼保小の連絡会に施設長が参加し、そこで得た情報は園内の会議で共有されています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の福祉ニーズを把握するために、区の園長会や幼保小の連絡会に参加したり、園見学者とのやり取りの中で地域情報を得ています。また、園庭開放を行っており、通り沿いのフェンスに掲示するなどして積極的に受け入れ、参加した保護者から保育ニーズを聞いて、その内容を参考にしています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の防災対策や、被災時における福祉的な支援を必要とする人びと、住民の安全・安心のための備えや支援の取り組みとして、近隣の公会堂で行われる子育て支援の広場に参加し、地域の子育て支援事業に貢献しています。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念には「子ども第一主義」「保育を通じて家庭支援」とあり、子どもを尊重した保育の実施について明示し、職員が理解し実践するための取り組みを行っています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どものプライバシー保護については、「教育経営計画書」や「プライバシー保護マニュアル」に明記され、それにもとづき実施されています。その中の注意事項については、ミーティング等を通じて、職員に共有されています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「自分の子どもを入れたい園をつくる」をテーマに、保育や教育の内容、安全・安心の取り組み、給食・食育についての活動、使いやすいサービスの紹介などがホームページに詳しく掲載されています。ホームページには、園内の写真や活動の様子が掲載され、わかりやすい内容になっています。また、体操教室、お料理教室、音楽教室、異年齢保育、就学準備の実施などの園の特色についても、文書と写真で掲示し紹介しています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の開始にあたっては、入園面談表にしたがって聞き取りを行い、アレルギーや熱性けいれんの有無、保育時間、慣らし保育の日程などが細かく確認されています。また、「重要事項説明書」について、内容を保護者に説明し、同意書を記入してもらうことで、入園についての同意を文書で確認しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所の利用が終了した後に、保育所として子どもや保護者、転園先の園などから相談が来た場合には、施設長が対応することになっています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの満足を把握する取り組みとして、登降園時の情報や連絡帳の情報を朝の職員会で共有することで、全職員で一人ひとりの子どもの状況の把握に努めています。その際に連絡帳などから得られた家庭での情報についても園内で共有しています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では、苦情解決の体制(苦情解決責任者の設置、苦情受付担当者の設置、第三者委員の設置)が整備されています。玄関にも、苦情相談窓口として、連絡先を掲示するとともに、本部に直接意見を郵送することのできるはがきを設置しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決の体制(苦情解決責任者の設置、苦情受付担当者の設置、第三者委員の設置)が整備されています。玄関にも、苦情相談窓口として、連絡先を掲示するとともに、保護者が匿名で意見を入れやすいように意見箱を設置しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の提供において保護者が相談しやすく意見を述べやすいように、連絡帳を活用して子どもの様子を伝えるとともに、送迎時には職員が一日の様子を丁寧に保護者に伝えるようにし、相談しやすい環境づくりに努めています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントについては、施設長が責任者となっており、事故発生時の対応と安全確保については、事故対応マニュアルに従い、対応しています。施設長不在時は、主に主任が職員にアドバイスを行っています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策として、保健衛生マニュアルを作成し、定期的に見直すなど、感染症の蔓延防止に努めています。また、近隣園の看護師に相談できる体制が整っています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・災害時の対応体制を確認し、実行するために、緊急対応マニュアルを作成し、職員会議で話し合って見直すなどの取り組みが行われています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育について標準的な実施方法については、「こどもの森のおやくそく」で文書化されています。その中には「1日の流れ」「保護者とのコミュニケーション」「保育士の基本」「年間の流れ」「安全管理」「衛生管理」などの項目があり、それぞれについて詳しく書かれています。また園で作成した保育マニュアルがあり、園外活動や衛生管理などの多くの場面での実施方法が書かれています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の標準的な実施方法の検証・見直しに関しては、年度末に見直しを行っています。特に園外活動の項目では毎回施設長が細かく目を通し、見直すように心がけています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各クラスが作成した指導計画は、施設長がその内容を確認しています。指導計画を作る際には、全体的な計画や保育方針を前提に、計画内容に反映しながら作成しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は年度末に、年間指導計画は4期ごとに、週案は毎週見直しを行い、作成された指導計画は懇談会や個人面談などで保護者にもお知らせしています。また、職員会議にてクラス担任以外の職員へも周知し、会議を欠席した職員にも回覧等で確認しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況等を、保育所が定めた統一した様式によって把握し記録するために、個別指導計画、個人記録、保育日誌、連絡帳を使用しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの記録の保管、保存、廃棄、情報の提供に関する規定については、「個人情報保護マニュアル」で、園児や保護者の個人情報の取り扱いについて定められています。その中で個人情報の不適正な利用や漏えいに対する対策と対応方法が規定されています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画は、保育理念を、『子ども第一主義 保育を通じて家庭を支援』とし、保育方針を「生活のリズムを大切に考え、一人ひとりの子どもを理解し、職員は愛おしさに根差した保育を心がけ、リラックスした雰囲気の中で、情緒を安定させ、心身の発達を促す」としています。これらは児童憲章や児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針といった子どもを権利の主体とする理念の趣旨に沿ったものとなっています。また年齢別の保育目標が示され、それぞれに養護と教育が一体的に提供されるようになっています。さらに項目を作り、食育や小学校との連携、安全管理に関すること、地域との関わりなどへ配慮して作成されています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・安全管理マニュアルに基づいて温湿度や換気、採光などを適切に管理し、毎日確認と記録を行っています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「個人記録・個人指導計画」を作成し、子ども一人ひとりの発達段階や個性、家庭環境を把握し、保育を実施しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人面談や連絡帳等を通じて、保護者と情報交換を行っています。子どもの家庭での様子や成長の過程、保護者の意向を把握し、子どもの状態や発達段階に合わせた支援をしています。一例として、着脱の際の支援を工夫して、さりげない援助や最後の部分だけの援助などをして、子ども自身が達成感を味わえるようにしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの興味や関心に耳を傾け、日々の活動に反映させ、自発性や自主性が育まれるように配慮しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内を生活と遊びの空間に分けて、落ち着いた雰囲気づくりを心掛けています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが自分でやりたいという気持ちを尊重し、自発性を大切にしています。子ども自身の挑戦を温かく見守り、必要に応じて手助けをすることで、達成感や自己肯定感を育んでいます。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳児では、安定して遊びを楽しめるよう、マグフォーマーを使った遊びや「三匹の子ぶた」の劇遊びなどを取り入れ、集団への興味関心を引き出しています。4歳児は、鬼ごっこ(バナナ鬼や氷鬼など)やゲーム遊びを通じて、友だちと楽しみながら活動する経験を積んでいます。5歳児は、折り紙やラキュー、廃材を使った製作活動を行い、個性を活かしながら協力して目標を達成する喜びを味わえる環境を整えています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人になれるスペースを確保するなど、障害のある子どもが落ち着いて過ごせるように配慮しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1日の生活の連続性を重視し、子どもが主体的に過ごせるよう、月間指導計画に基づいて各クラスに担任を配置し、自由にやりたいことに取り組める時間を設けています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・小学校との連携や就学を見通した保育を実施するため、全体的な計画や年間指導計画に、小学校との連携や就学に関する事項を記載しています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康管理に関するマニュアルを整備し、それに基づき毎日の視診を行うことで、一人ひとりの心身の健康状態を把握しています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断、歯科健診の実施について園だよりや連絡帳アプリで知らせています。健診結果は記録として保管され、全職員が情報を共有し、園全体で健康管理に努めています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー疾患を持つ子どもに対し、安全で安心な保育を提供するため、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に基づいた適切な対応をしています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・栄養士・職員・施設長が連携して年間食育計画を作成し、保育活動の中に食育を計画的に組み込んでいます。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・対面式カウンターの厨房を活かし、子どもたちが調理の過程や香りを身近に感じながら生活できる環境を提供しています。子どもの発育状況や体調に配慮し、白米をおかゆに変更するなどの柔軟な対応が可能な体制が整っています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・家庭との連携は、乳児については、連絡帳アプリを活用して保護者と毎日情報交換を行っています。幼児についても、家庭から生活面の記録を毎日受け取り確認し、園での子どもの様子は週に2~3回配信することで、保護者が日常の中で子どもの成長を感じられるよう工夫しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・送迎時のあいさつやコミュニケーションを通じて、保護者との信頼関係を築くための取り組みを行っています。また連絡帳アプリやホワイトボードを活用して、情報共有を行っています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・虐待等権利侵害の兆候を見逃さないように、送迎時の親子の様子を観察するとともに、着替えやトイレの手伝いの際に視診を行うなど、日常的に注意を払っています。異変を感じた場合には、速やかにクラス内で情報を共有し、施設長に報告が届く体制が整備されています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・職員は、記録や職員間の話し合いを通じて主体的に保育実践の振り返りを行っています。日常的な保育の振り返りは、週案や月間指導計画などの作成時に行い、指導計画のねらいや内容、環境構成、援助が適切であったかを評価しています。その際、子どもの活動やその結果だけでなく、心の育ちや意欲、取り組む過程にも配慮するように努めています。 |