社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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うちゅう保育園やました

2024年01月26日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社プレパレーション

② 施設・事業所情報
名称 うちゅう保育園やました 評価対象サービス 2022~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 57 名
所在地 231-0023
横浜市中区山下町18-3
TEL 045-323-9622 ホームページ https://www.uchu.info
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2016年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人 翠峰会
職員数
常勤職員:19 名
非常勤職員:0 名
専門職員
園長:1 名
主任兼任:1 名
保育士:13 名
栄養士:2 名
調理師:1 名
事務:1 名
施設・設備の概要
保育室:5室
更衣室:1室
事務室:1室
調乳室:1室
子どもトイレ:8個
大人トイレ:4個
園庭:有

③ 理念・基本方針
法人理念:うちゅうのように全てのものを受容する世の中の大きな器となる
保育教育目標:大きな夢、惜しまぬ努力
保育理念:心技体のバランスを整え ゆたかに生きる礎を築く
教育理念:丁寧にそしてダイナミックに 時代と共に生きる力を養う

④ 施設・事業所の特徴的な取組
園内に広い園庭があり、天気が良い時は毎日のびのびと戸外遊びが出来る。園庭の花壇やプランターには、お花や野菜を植えており、観察や収穫を楽しむことができる。
幼児クラスから年齢に合わせた教育プログラムがスタートする。正課プログラムだけではなく、課外プログラムもあり、保育時間内に様々な経験ができる。
給食・おやつは、栄養士が作成した献立を元に作られている。サイクルメニューではなく、毎月栄養士が献立を考え、毎日違うメニューを提供している。お米は、山形県庄内地方の契約農家から新米を玄米で購入し、毎食ごとに胚芽を残して精米している。食育にも力を入れており、子どもの興味関心、年齢に応じて、食事や野菜に興味を持てるような内容で実施している。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2023/06/26(契約日) ~2024/01/22(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 0 回(年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ○令和5年度の園目標「活力を感じる保育」に取り組んでいます
 うちゅう保育園やましたは、みなとみらい線、元町・中華街駅から徒歩3分の場所にあります。周辺のバリアフリー化が進んでいることから、保育の中で活動量を増やせるような指導計画を立てています。乳児はマットやハイハイランドで全身を使って遊びを楽しんでおり、幼児は三輪車、平均台、跳び箱、鉄棒などでしっかり体力を使い休息をとる「活力を感じる保育」に取り組んでいます。園では、毎年子どもの姿に合わせて園の目標を定め年間指導計画に落とし込み保育に反映させています。
〇こども一人ひとりが主体的に遊び、学びの場の環境づくりに取り組んでいます
園舎は、平屋建ての広い園庭作りになっています。園庭では、こども達が育てている花、野菜コーナーがあり、水やり、観察、収穫などを通して植物が成長する過程を楽しんでいます。園では、こどもの気持ちを尊重し、主体的に遊びの選択をおこなう環境を整えています。また、行事においてもこどもの意見を取り入れ、ひとつの事をやり遂げる過程を大切にし、学びの場につながるように取り組んでいます。職員は、こども一人ひとりの発達、情緒の安定、クラスの全体の様子を見て、こどもが主体的に生き生きとした、生活を過ごせる環境づくりに努めています。

○地域の子育て支援が期待されます
 うちゅう保育園やましたでは、園見学は随時おこなっておりその際に保護者から育児相談を受けることがあります。特に離乳食に関する相談が多いことから、園では離乳食の進め方やレシピなどプリントにして配布しています。園では食育に力を入れており栄養士と調理師が配置されていることから、地域の子育て親子に離乳食講座の開催を検討しています。また、一時保育や園庭開放の再開を検討しており、地域の子育て支援が期待されます。
〇職種にとらわれず連携し合い、保育の質を高められるように努めています
園長始め保育者・栄養士・調理師・事務の役割を分担しながらも、相談しやすい環境のなかで連携して保育に取り組んでいます。職員が互いに声を掛け合い協力する事で、保護者への対応も柔軟かつ丁寧に答えています。その結果、保護者アンケートでも信頼が高い評価へとつながっています。各クラスでは、こどもの様子に合わせて保育者が、一人ひとりに合った保育活動が出来るよう相談し合い、最善な環境づくりに取り組んでいます。また、保育に関する法人内研修が多岐に実施され職員間で共有することで、保育の質の向上へとつながっています。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
当園では、初めての第三者評価受審となり、各分野において細かい部分まで確認と振り返りをすることが出来ました。専門の方に評価をしていただくことで、課題が明確になったことと、前向きなアドバイスを多くいただき、大変良い機会となりました。保護者や職員アンケートから率直な意見や感想も確認することが出来、園の良い面や強みを知ることができました。評価の高い点については今後さらに推進し、課題については、利用する全ての方が安心していただけるよう日々努力していきたいと思います。ありがとうございました。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

園は理念や保育目標に基づき職員の行動規範となる各種マニュアルを整備しています。職員は、入社時の研修や年度末の全体会議で行動規範の確認をしています。園では毎年園目標を定めており、今年度は「活力を感じる保育」に向けて取り組んでいます。保護者には、入園説明会や保護者懇談会にて園の取り組みを説明しています。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

法人では横浜市が公表している入所申し込み件数・入園者数・辞退者数から傾向を分析しており、施設長会議で情報共有しています。経営状況の把握・分析は法人と連携しておこなっており、会計士に毎月の会計を報告して予算の執行状況を把握・確認しています。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

法人理事長が定期的に系列園を巡回しており、こどもの様子や園内の様子・職員体制を把握しており課題の共有を図っています。園は法人に毎週業務報告をしており、常に連携に努めています。法人理事会や評議委員会では園の把握した状況を協議しており、改善すべき課題については職員に周知して改善に向けた取り組みをしています。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

園では、理念の実現に向けた人材確保に取り組んでおり、具体的な目標設定を盛り込んだ中長期計画書を作成中です。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

単年度計画では人材確保に向けて実践的に取り組んでいます。横浜市の就職相談会などを活用しているほか、職員の卒業した大学や保育士専門学校からの依頼により、学生に保育士の業務内容や働きがいなどの魅力について話をしており、交流の機会を活用して採用につなげるため取り組んでいます。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

園長が理念・保育目標・園目標を盛り込んで全体的な計画を作成しています。年間指導計画はクラスリーダーがこどもの状況に合わせて作成しており、職員間で情報共有しています。毎月月末にカリキュラム会議にて、評価・振り返りを実施しています。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

年間行事などは保護者にこどもの成長をみていただく機会として、年度初めに年間行事予定を周知し保護者の参加を促しています。園は地域の子育て家庭のニーズに応えるため一時保育の再開や親子向けのイベントを計画しており、職員の調整など実施に向けて具体的に取り組んでいます。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

園は保育の質の向上に向けてPDCAサイクルに基づく組織的な取り組みを実施しています。職員会議には、保育士、栄養士、調理師、事務職員が参加しそれぞれの専門的立場からの意見交換をおこない、振り返りを通じて次期の計画に活かすなど、改善活動を実施する体制を整えています。園の自己評価結果は法人と共有しており組織全体で保育の質の向上を図る体制を整備しています。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

園は評価結果から課題を明確にして改善するための取り組みを次年度の事業計画に反映させており、職員会議で具体的な取り組みを周知しています。園では業務支援アプリの導入により日々の日誌や発達記録など職員間で共有が図られ、保護者には連絡帳や園だよりを文章と写真で伝えることで保育中のこどもの様子や表情を伝える工夫をしています。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:b】

園では重要事項説明書にて職員の職種および職務内容を明記して保護者に周知しています。職員には職員会議やその他の会議を通じて、組織図で可視化してそれぞれの役割を伝えて理解を図っています。園長が不在時には主任が責任者となる体制を整備しておりますが、保護者には説明会や保護者会を通じて周知を図ります。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園は運営規程に基づき法人と連携しており、遵守すべき法令や基準を把握して運営に取り組んでいます。法人では公益通報者保護制度を活用して法令違反の発生と被害の防止を図っており、法人内通報窓口、公益通報窓口を事務所に掲示しています。園長は法人から得た情報は正しく理解したうえで会議など通じて職員に周知しており、行政からの通知は回覧しています。職員全員が情報共有する体制を整えており、組織全体での法令遵守に努めています。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

園長は定期的に園内を巡回しており、こどもの様子や保育の様子を確認し適宜助言や改善点を指導しています。また、日頃から職員とコミュニケーションを図り、職員が気軽に相談ができるよう心掛けています。法人では姉妹園での職員交流研修を実施しており、職員は担当しているクラスと同年齢の姉妹園のクラスに入り保育の進め方やこどもの様子、地域性の違いなどに触れることで保育に意欲をもち学べる機会にしています。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

法人と園は、人事・労務・財務に関して連携を図る仕組みがあり、園での取り引き業者とは見積もりをとり法人に稟議してから契約書を交わしています。園長は会計報告会に参加し予算の執行状況を常に確認しており、法人や会計士に相談しながら改善策を検討し実行するなど指導力を発揮しています。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

園の職員採用は法人が主導して、養成校の訪問や就職相談会を活用して求人募集をしています。園長が就職希望者の園見学を対応しており、パンフレットを用いて保育方針や保育内容の説明と園内を案内しており、希望があれば保育体験を受け入れています。また、入社後の研修体制の説明をするなど福祉人材の採用・育成などに関して具体的な仕組みを整備しています。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

職員全体会議にて、法人理事長より期待する職員像について周知しています。自己評価ではこどもの尊重、基本的人権の配慮、プライバシー保護などの項目で保育を振り返っており、評価結果を元に分析をしています。年度末には職員全員と面談をしており、1年間の取り組み状況の確認と次年度の目標や要望を確認し柔軟に対応しています。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

法人では、職員全体会議において理事長から時代の流れに沿った働き方を周知しておりワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みをしています。保育日誌の更新や欠席・遅刻の連絡確認、保護者とのやりとりができる連絡帳などが業務支援アプリにより効率化されています。職員からはアプリの導入により「事務負担が軽減した」などの声があり、組織的に働きやすい職場づくりに取り組んでいます。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:b】

職員は各自で目標設定し保育に取り組んでおり、自己評価にて振り返りをしています。園長は職員とは日頃からコミュニケーションを図っており、保育の助言や必要な研修の受講を勧めるなど職員の育成に向けた取り組みをしています。今後は面談時に目標管理シートなどを用いて目標達成度の確認や課題を明確にすることが望まれます。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

園では年間研修計画を作成し、職員が資質向上に取り組む機会を設けています。法人研修は、職員からの希望に沿って内容が決められており、園内研修、外部研修、キャリアアップ研修と職員の専門性や知識や技術などの開発を支援しています。研修計画は社会福祉の動向や子どもたちの状況に応じて法人と連携を図り見直しをしています。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

園長は職員一人ひとりの専門資格と、キャリアアップ研修とその他の研修受講歴を把握し管理しています。外部研修は昼礼で案内したり、事務所に掲示などして周知しており、申し込みは職員からの希望制にしています。園長から職員の経験や適性を判断して研修の受講を勧めることもありますが、キャリアアップ研修の受講は偏りがないように勤務調整し、研修の機会を確保しています。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

実習生の受け入れは採用の窓口の一つと捉え、園は養成校と連携して積極的に取り組んでいます。実習前にはオリエンテーションをおこない、園での基本的なルールの説明や注意事項など書面にして配布しています。実習生の対応は主に園長がしており、実習生に「実習生としての自覚と学ぶ意欲を持って実習に臨んでください。」と声掛けをするなど、助言や指導をおこなっています。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

園のパンフレット・ホームページには、理念や基本方針、保育の内容などを掲載しており、園の玄関には、保育所における自己点検・自己評価結果と重要事項説明書を掲示しています。事業計画や事業報告など保護者懇談会で説明するなど適切に情報公開しています。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

園の適正な運営を確認するため法人監査を実施しています。法人監査では保育・事務・運営・採用と項目ごとにチェックし出来ていることの確認と、課題を把握し改善策を検討しています。横浜市の監査結果を受けて法人や職員と情報共有を図っており、適正な経営・運営に取り組んでいます。指摘事項があった場合は速やかに対応し改善報告書を提出しています。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園では園見学は随時受け入れており、見学時に保護者からの育児相談を受けるなど地域の子育て家庭を支援しています。コロナ禍のため自粛していた地域との交流や園庭開放、栄養士と協働して離乳食教室の実施を検討しています。保護者には地域のイベント情報や地域の活用できる社会資源の情報提供をしています。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

ボランティアの受入れを通じてこどもが地域との交流を広げられるよう、ボランティア受け入れの仕組みを検討しています。学校教育への協力は要望があれば積極的に受け入れをおこなっています。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

園は嘱託医などの関係機関や団体の連絡先を一覧にしており、迅速に対応ができるようにしています。園内研修の救命講習訓練では消防署の職員からAEDの使用法や心肺蘇生法の指導を受けています。地域の相談窓口のパンフレットなど常置しており、中区の子ども家庭支援課と連携を図るなど地域の協力を得ながら、園の運営に努めています。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

地域の福祉ニーズの把握は、法人理事長が横浜市市立保育園こども園園長会の会長を務めていることから園長会で情報共有しています。また、園長は行政からの通知から地域の具体的な福祉ニーズを把握しており、職員に周知しています。園では園見学時に保護者からの育児相談を通じて園で取り組める福祉ニーズや生活課題などの把握に努めています。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

園は育児相談で悩みの多い離乳食の進め方をまとめたプリントを作成して園見学者に配布しており、地域の子育て家庭に向けた離乳食講座の実施に向け取り組んでいます。園は横浜中華街に近いことから、近隣保育園との繋がりで龍舞の練習に参加したり、中区保育園駅伝大会に5歳児が参加するなど地域のイベントに参加し様々な体験を通じて地域交流に取り組んでいます。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園ではこどもを尊重した保育をおこなうために定期的にマニュアルを読み合わせており、こどもの気持ちを第一に尊重し共感することを共通理解して保育に努めています。職員は「よりよい保育のためのチェックリスト」にて保育内容の振り返りをして、日々の保育に取り組んでいます。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

法人の運営規程にこどものプライバシー保護について明記しており、職員は規程に基づきプライバシーに配慮した保育に努めています。オムツ交換は手順を定めており他からの視線を遮る場所でおこなうなど、幼児用トイレは個室も設置してこどもが選択して使用できるようにプライバシーを守る設備環境を整えています。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園のホームページやパンフレットでは、法人理念・保育理念・保育目標・活動内容など文章だけではなく写真を多く使い、視覚的に園の様子や保育内容が伝わるように工夫しています。園見学の問い合わせは随時受付けており、実際に保育の様子を見ていただきイメージを持てるように対応しています。見学の際は、見学者が知りたい内容に合わせて概要や特徴や保育内容など説明しています。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

保育の開始時は入園説明会と個別面談にて運営規程・利用規程、重要事項説明書と個人情報に関する取扱いについて説明をおこなっており、同意書の提出をお願いしています。特に配慮が必要な保護者への説明は園長が寄り添い、通訳が必要な場合は通訳ボランティアの協力を得るなど保護者が理解しやすいよう工夫や配慮に努めています。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

保育園を転園する際は、子どもが転園先で安心して過ごせるように保育の継続性に配慮しています。また、転園先から問い合わせには、保育に必要な情報提供をおこなうよう努めています。卒園児との交流は運動会への招待や小学校の夏休み期間中に卒園児交流会の実施など交流を図っています。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

園ではこどもの様子や成長過程を発達記録に記入しており、職員はこどもの表情などからこどもの満足を把握するよう努めています。保護者とは年2回個人面談と保護者懇談会を実施しており、さらに保護者から意見や要望などはいつでも受付けています。業務支援アプリの導入で保護者との日々の連絡に写真が添付できることで、こどもの様子や表情を伝えることができ保護者から喜ばれています。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

園は苦情解決規程を定めており、苦情受付担当者・苦情解決責任者・第三者委員を設置しています。保護者には入園前に運営規程にて周知しています。苦情・要望の申し出があった際は、園長主導のもと迅速に職員会議で情報共有と解決策を協議しており、苦情・要望の内容や解決結果については必要に応じて苦情・要望を申し出た保護者に配慮したうえで公表しています。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

園では日頃から笑顔で挨拶するなど保護者とのコミュニケーションを心掛けており、保護者アンケートでも「気軽に相談ができる雰囲気がある」との声がありました。保護者が相談や意見を伝えたい時は連絡帳・アンケート・意見箱など複数の相談方法や、行政・第三者委員に相談できる仕組みを周知しています。個人面談は担任と保護者が1対1でWeb会議ツールを活用しており保護者の都合に合わせて対応しています。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

保護者がいつでも相談ができるよう登園時間帯は事務所の窓口を開放して顔を合わせており、声掛けしやすいようにしています。保護者から相談や意見があった時などは担任が一人で対応するのではなく、職員会議で情報共有しており園長や食に関する相談は栄養士と組織的に対応しています。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

園は緊急対応マニュアルを整備し保育室の電話の横には119番通報メモと応答マニュアルを掲示しており、緊急時に職員が落ち着いて通報できるようにしています。職員全員が普通救命講習を受講しておりAEDの使用方法や緊急時対応など実践的に理解しており、安心・安全な保育を提供しています。お散歩マップは職員のイラスト入りで作成しており、注意箇所には写真を添付して留意点などの書き込みをするなどリスクマネジメント体制を構築しています。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

感染症マニュアルが整備されており、嘔吐物処理手順消毒方法・排泄交換の手順・玩具の消毒など保育室に掲示し、感染症予防と衛生管理を適切におこなっています。季節性感染症については、園内研修で予防策や発生時の対応マニュアルを確認しています。保護者には園内で感染症が発生した時に時には、掲示や一斉配信により注意喚起しています。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

運営規定に非常災害対策時の緊急時役割分担表を明記しており、保護者には重要事項説明書にて周知しています。園内には避難経路図を掲示しており、毎月の避難訓練では職員が落ち着いた行動をとるための訓練をしています。園では、防災倉庫を設置しており、緊急時に備えて水・ミルク・オムツ・簡易トイレ・食料など備蓄しており、消費期限の管理は園長と事務員が確認しています。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

園では各種マニュアルを整備しており、日々の保育は職員によりばらつきがないようマニュアルに沿った保育を提供しています。朝の受け入れ時に保健関係の確認事項を各保育室に掲示しており、受け入れ職員は確認したことを職員間で申し送りをしています。各種マニュアルは事務所に常置しているほか、各クラスのタブレットから随時確認することができます。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

各種マニュアルなどは、年度末に見直しをしており必要に応じて改訂しています。園では不適切保育の通知を元に改善策などを職員会議で話し合っており、安心・安全な取り組み方法をマニュアルに反映するよう協議しています。マニュアルの見直し内容は職員会議で周知しています。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

入園時に保護者から提出された児童票で、こどもの成育歴や成長過程を把握しています。理解を深めるために、職員は会議以外でもこどもの様子を情報共有しており、こどもの興味関心を踏まえて指導計画を作成しています。配慮が必要なこどもには、保護者と関係機関とで連携を図り適切に個別支援計画を作成しています。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

指導計画は学期毎に評価・反省を記入する際に見直しをおこなっています。月案は前月末のクラスの状況やこどもの姿から保育の振り返りと評価をおこない、翌月の計画に反映しています。保護者には保育の理解を深めてもらえるよう、クラスだよりで保育のねらいとこどもの様子を伝えています。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

日々のこどもの記録はタブレットに入力し職員間で共有しています。記録する職員により記録内容や書き方に差異が生じないよう法人内で記録の書き方研修を実施しています。早番・遅番で得た情報は連絡ボードを活用しており、こどもの様子や保護者への伝達事項など職員間で情報共有しています。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

園の運営規程に個人情報保護方針を明記しており、個人情報の利用目的について定めています。保護者には入園時に個人情報の利用目的を示したうえで、個人情報の使用に係る同意書を提出してもらい管理しています。職員には個人情報保護方針について毎年周知しており、こどもの記録などの園外持ち出しの禁止など記録の管理体制を整えて適切に情報管理しています。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画は、「保育所保育指針の5領域」「3つの柱」「幼児期に育って欲しい10の姿」の趣旨に沿って作成しています。園は、こども達の様子・興味・関心に沿った計画を作成することに重視しています。なかでも保育理念「心技体のバランスを整えること」を目標に、成長過程における自分で歩く事、食べる事、身の回りの自立、生きていく上で基本となる事を年齢に合わせて促す計画を立てています。また、定期的に評価をおこない年度(2023年度)にあったこどもの特徴を捉えるように作成しています。年度末には保育に関わる職員の意見も取り入れ、施設長がまとめて作成をしています。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

各保育室は、園庭側に面して日差しが入り明るい環境になっています。保育室は温湿度計を設置し、夏場は日よけ対策をおこない、季節に合わせた環境を整えています。設備点検を毎月おこない、清掃時には破損個所の有無を確認し、布団は週一で天日干しをして安全と衛生管理に努めています。乳児は、日光を感じながら食事がとれるように窓側にテーブルを配置しています。幼児は給食を合同で食べ、おやつは保育室横のウッドデッキで食べる事もあります。ひるね前は、絵本の読み聞かせをして心地よく眠る環境を整えています。また、こどもの様子に合わせてリラックスコーナーを作り、落ち着いて過ごせるよう環境を整えています。手洗い・トイレは明るいピンクの壁紙で、こどもがトイレに進んで行きたくなるような壁面装飾を、必要に応じて貼っています。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

こどもの様子が気になる場合は、園長に相談しており、園長も定期的に保育の様子を見るよう努めています。発達の個人差は、発達記録を作成し把握しています。保育者は、こどもに対して否定的な言葉掛けを減らす為に保育環境を見直し、こどもに合っているかを確認するように心がけています。こどもの欲求を受け止める際は、こどもの言葉に耳を傾け尊重できるように努めています。具体的に「散歩に行きたくない」と伝えてきた時は、園内で残っているクラスと合同保育、もしくは園長が対応するようにしています。保育者は、自我の芽生えを受け止める保育に努めており、短い言葉で分かりやすく伝えるようにしています。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

職員は、こども一人ひとりの発達や意欲に合わせ、身の回りの自立を促し、小さな成長に気づけるように努めています。乳児は、連絡帳で生活リズムを確認し、気になる点は保護者に口頭で確認しています。トイレトレーニングは、家庭から進めてもらい様子を聞き取り、園での様子も伝え連携を図っています。ひるねで眠くない子は、布団に横になって休めるように促し、早く起床した子は、別室で絵本を読むなど落ち着いて過ごせるようにしています。食事での自立は、発達過程を保護者に丁寧に伝え、必要に応じてアドバイスに努めています。また、発達に合わせて生活習慣が身につくよう、繰り返し言葉がけをして促しています。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

自由遊びの際は、こどもが好きな玩具を選べるようにコーナー遊びの環境を整えています。夕方保育は、園庭遊びがメインになっており、園庭か室内遊びのどちらかを選択でき、園庭に行きたくなれば自由なタイミングで園庭遊びに参加しています。室内では、マット、跳び箱など身体を動かせる環境を整えています。各学年で花や野菜を育て水やり・収穫などの活動に、積極的に参加しています。昨年度は、カブトムシを羽化するまで育て、こどもが世話をするなどの活動をおこなっています。また、夏場におこなった縦割り保育が、こどもの主体性を育てる機会となった事から、再度縦割り保育に取り組んでいます。こども同士の人間関係が育まれるよう、保育者は答えを直ぐに言わずこどもの思いを尊重し、寄り添うように努めています。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

0歳児では、担任保育者と愛着関係を深め安心して過ごせる事をねらいにし、関わりをもつように努めています。室内では、クッションマットを敷いて、転倒の際の安全面に配慮しています。食事では、こどもが自分で食べたい意欲と、五感を育てる為に手づかみ食べを促しています。睡眠は、一人ひとりのリズムに合わせるようにしています。戸外では、心身の発達を促す為に探索活動を取り入れ、安全に配慮しながら、手で触れる体験を大切にしています。保護者とは、家庭での様子を連絡帳でやりとりし、気になる様子があれば、送迎時に口頭で確認するように取り組んでいます。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

園庭では、2歳児が育てた花や野菜があり、成長する過程を観察し、水やりなどができる環境を整えています。また、園庭にある固定遊具は、こどもが選択し自発的に活動できるようにしています。夕方の園庭遊びでは、幼児クラスと一緒に遊び、異年齢での関わりをもてる環境を作っています。友だちとの関わりで、自我のぶつかり合いが見られた時は、こども同士のやり取りを経験と学びの場と捉え、見守るように努めています。トイレトレーニングでは、園での様子を具体的伝え、連絡帳に写真を添付するなど保護者がイメージしやすいような援助に取り組んでいます。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

こどもが興味、関心をもった疑問に対して、自ら調べて発見ができるように図鑑や資料を用意するなどの環境を整えています。また、制作活動では、好きな材料を選び、完成した作品を使い友だちと関わりをもって遊びの展開が広がる環境づくりに取り組んでいます。観察日には、園庭でおままごとや落ち葉拾いをしたり、夏に育てた朝顔の蔓で作るリース飾りの材料を収穫をしたり、マットを広げて寝転ぶなど、こどもが主体的に好きな遊びを選択して楽しんでいる様子が見られました。保護者には、こどもの育ちついてのエピソードを個人面談、保護者会で共有し共感を図っています。また、ドキュメンテーションでも発信しています。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

現在は、障がいがあり特別な配慮を必要とする子は在籍していませんが、以前、配慮が必要と思われる子に対しては、個別の指導計画を作成、計画に基づき保育をおこなっていました。中区子ども家庭支援センターとは、必要に応じて相談、連携をとる体制を整えています。また、集団生活おいて配慮が必要と思われる子には、こどもの刺激物となる環境を減らし、保護者とも定期的に面談をおこなっています。職員は、積極的に障がい児保育に関する研修に参加し、どの職員が関わっても同じ対応ができるように周知を図っています。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

晴天時は、早い時間で幼児クラスの園庭活動を取り入れ、夕方は、乳幼児の合同保育で外気に触れて遊べる環境を整えています。室内での合同保育では、コーナー遊びを設定し、じっくり遊びこめる環境を整えています。その中で情緒が不安定なこどもは、無理に集団遊びはおこなわず、安心できるまで保育者との関わりをもつようにしています。延長保育では、水分補給をおこなっており、0歳児は必要に応じてミルクの提供をおこなっています。こどもの状況についての延長時の引継ぎは、書面の引継ぎ表に記入し共有しています。その他は、タブレットや昼礼の口頭にて、必要事項の周知に取り組んでいます。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:b】

年間指導計画の中に、就学に向けての取り組みが記載されています。秋の運動会以降には、おひるねを徐々に無くし就学に向けた生活リズムを作っています。また、教育プログラムの「こくご」で学習意欲を高める環境を整えています。今年度は、幼保小の連絡会に参加し、小学校との交流を図る計画が予定されている段階です。保護者には、就学に向けての資料を配布をしています。こどもが就学した際に困り事があると予測される時は、保護者に伝え就学後のフォロー体制の有無の確認を保護者がしていくなどのアドバイスにも取り組んでいます。保育所児童保育要録を担任が作成し、園長が最終確認して提出しています。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

健康に関するマニュアルは、法人看護師が作成しており、定期的に指導をおこなっています。担任は登園時に視診、触診をおこなっています。子どもの体調に変化があった時は保護者の緊急連絡先へ連絡、またアプリから写真付きで様子を伝えるなどをおこなっています。予後の確認は、登園時に口頭で確認し、欠席が長引いている場合は電話確認をおこなっています。既往歴は一覧表にして事務所へ掲示し周知しており、予防接種はアプリや口頭で聞き取り、児童健康台帳に記載しています。SIDS(乳児突然死症候群)チェックは、重要性を定期的に園長から職員へ周知し、正しくおこなわれているか園長が見回って安全面に努めています。保護者には、運営規定に情報提供として記載して周知を図っています。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

健康診断は年2回、歯科健診は年1回おこなっています。結果は、児童健康台帳、歯科健診審査票に記録しており、特記事項を一覧にして、職員間で周知をしています。歯科健診の際に、幼児クラスは歯科衛生士が、直接歯磨き指導をおこなっています。また、咀嚼が弱い子には、噛む力を促すメニューの提供や食育をおこなっています。特記事項がある場合は、送迎時に保護者へ口頭で伝えています。また、歯科健診で受診が必要な場合には、書面にて結果を配布し、内容に応じて受診を促しています。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

アレルギー疾患があるこどもに対しては「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に沿って対応しています。園では、アレルギーの有無に関わらず、卵の提供はおこなっていません。アレルギー児の配膳時には、口頭、指差し確認のダブルチェックをおこない、着席してから提供し、その後に通常食の配膳をおこなうなどの安全面に配慮しています。こども達には、アレルギーにより食べられない食材がある事を伝え、自分の食事以外は、触らない事を伝えています。職員は、アレルギー疾患、慢性疾患について必要な知識や情報を周知・共有しています。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

食育計画は、栄養士が作成し施設長が確認をしています。計画内容では、楽しく食べる事、様々な食材に触れることを大切にしています。食育では、野菜栽培をおこない育てた野菜を収穫、調理しています。また、苦手な野菜の成長過程を見て関心を持つ環境を作っています。食器は、発達に合わせて形状を変える工夫をしています。提供する量は、区の基準に合わせていますが、こどもの体調や、食べられる量を加減するなど配慮しています。栄養士は、定期的にこどもの咀嚼や口の動き、食事の様子を確認しています。また、毎月の給食だよりの発行をしており、発達に必要な内容に特化した特別号も作成しています。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

一人ひとりの発達や咀嚼に応じて、食材の大きさを調整して提供しており、体調に合わせて食材の代替えなどをおこなっています。喫食状況や残食は、保育者と栄養士が連携し把握、朝礼ノートに記録しています。献立は、旬の食材や行事を連想するような内容にし、目でも楽しめるように工夫しています。観察日には、収穫した食材をこどもが調理室まで運ぶなど、調理員と交流している姿が見られました。職員は、食事用のエプロン、三角巾で介助をおこない、盛り付けられた食事を運ぶ番重は、配膳台、空いているテーブルに置くなどの衛生面に配慮しています。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

家庭とは、アプリの連絡帳を活用しドキュメンテーションや園での様子を配信し、共有しています。0,1歳児は、こどもの様子を毎日配信する事で、育ちの共有を図っています。年に2回の保護者会を実施、日々の様子をスライドショーで伝え、保育内容やこどもの育ちの共有をおこなっています。また、園だよりや運営規定に関する注意事項の再確認をおこなうなど、園生活で必要を思われることを伝えています。個人面談で得た情報は、朝礼ノート、昼礼にて周知しています。保護者会での質問や意見、情報提供があれば議事録に記載し職員間で共有を図っています。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者からの意見や相談が合った場合は、文面記載や口頭にて答えています。園では、保護者発信で動くのではなく、求められている事に気づき、園サイドから早めに動くことを大切に取り組んでいます。相談がしやすい雰囲気をもつように心がけており、悩んでいる様子がみられた際は、声掛けをして保護者との信頼関係を築く取り組みをおこなっています。保育者は、専門性を活かし、こども一人ひとりの発達を促す取り組みを、保護者に発信するように努めています。保護者からの相談内容によっては、子ども家庭支援センターと連携や、療育センターの専門機関からアドバイスを受ける取り組みをおこなっています。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

虐待等権利侵害の疑いを見逃さないために、入園前個人面談で確認をしています。保育者は、こどもや保護者の様子を、気をつけて見るようにし、虐待の兆候が疑われた場合は、園長に報告して、文書に記録し職員間で周知を図っています。状況に応じて中区子ども家庭支援課、児童支援課へ報告しています。職員は、虐待防止マニュアルを周知し、人権擁護に関する研修や自己評価にて理解を図っています。また、年度初めに園長から人権擁護についての全職員で周知に取り組んでいます。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:b】

職員は、自己評価を年度毎に実施し、毎月クラス会議で保育の振り返りを取り組んでいます。研修で得た知識を報告書にて共有しています。園は、研修を受けた職員による園内研修の実施や、自己評価における職員間での学びの方法を検討している段階です。保育での振り返りで、実践できなかった内容は、保育者自身の学びへと繋げて前向きに捉えていけるように取り組んでいます。また、姉妹園研修の実施や、保育者自身が本物に触れ体験する音楽研修、可能な範囲での近隣保育園との交流会、見学など多岐に渡った研修を計画しており、保育の改善や専門性の向上に取り組む姿勢が見られました。