社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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かもめ保育園

2025年03月11日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 公益社団法人神奈川県介護福祉士会

② 施設・事業所情報
名称 かもめ保育園 評価対象サービス 2024~ 保育所版
対象分野 認可保育所 定員 66 名
所在地 230-0051
横浜市鶴見区鶴見中央5-2-7
TEL 045-506-4154 ホームページ https://kamome.yokohama
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2000年01月08日
経営法人・設置主体(法人名等) 特定非営利活動法人かもめあゆみの会
職員数
常勤職員:16 名
非常勤職員:10 名
専門職員
保育士:18 名
施設・設備の概要
保育室:6
給食室、沐浴室、調乳室:
事務室:

③ 理念・基本方針
<運営方針>
当園は、子どもや保護者の方々に寄り添った支援を職員と共に心掛ける。特に要配慮
児についての支援や育児に不安を持つ保護者支援に関しては、園全体でカンファレン
スを行うとともに研修などを実施し、対人援助者としての自覚を持って子どもひと
りひとりの成長を丁寧に見守っていく。
<保育目標および理念>
・心身共に健康な子どもに育つように、ひとりひとりの心や体の発達段階を充分にふまえ、様々な環境にふれたり、色々な経験や子ども同士のふれあいを通して、自主性、社会性を育てていきます。
・保護者の方々とコミュニケーションを大切にし、笑顔あふれる環境づくりに心がけます。
・0歳から6歳までの子ども達の個々の成長を受け止め、子どもの目線に立ち共感しながら歩みます。

④ 施設・事業所の特徴的な取組
〇0歳児の喃語はきちんと聞き、スキンシップを取りながら、応答的保育を心掛けている。特に乳児は、ふれあいやスキンシップを取りながら、その子どもを受け入れている。年長クラスでは、言葉と気持ちが異なる場合があり、よく話を聞き、子どもの気持ちを理解して対応している。遊びに夢中になり、部屋に戻りたくない子どもには、満足し納得してから部屋に入るなど、無理に遊びを中断することは止め、待つ保育を行っている。「もう止めなさい、早くしなさい」など、否定的な言葉は使わないことにしている。毎日のミーティングで、本日の保育の振り返りを行い、対応の仕方を共有している。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2024/04/16(契約日) ~2025/02/18(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1 回(2018年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 ◇事業所の特色や努力、工夫していること、事業所が課題と考えていること等
〇かもめ保育園は、最寄り駅より5分のビル街にあり、0歳から6歳までの子どもたち66名の個々の成長を受け止め、子どもの目線に立ち、共感しながら歩んで、保育を実践している。建物は3階建てで、JR線と京浜急行線に挟まれ、電車の走行を常に見ることができ、子どもたちからは好評である。天気の良い日は、近くの公園や線路の向こうの大きなお寺に散歩に出掛け、自然と触れ合う機会を多く持っている。
〇乳児クラスは、室内活動では滑り台やトンネル、マット、ボールなど、自由に身体を動かせるようにしている。幼児クラスは、パズルやブロック、お絵かきなど、コーナーを設定して自主的に遊べる工夫をしている。また、絵本やおもちゃも自由に出して使用できるよう、環境を整えている。異年齢交流もあり、上の子どもの真似をして遊んだり、下の子どもの面倒を見たりして、相手を思う気持ちを育んでいる。外部講師による体操教室や絵画教室、音楽教室など、興味を持てるものを提供している。
〇乳児クラスは、口に入るものは側に置かず、投げても大丈夫な柔らかい玩具を使用するよう配慮している。幼児クラスは、コーナー遊びなど、自分で興味のあるおもちゃや本を出して、自主的に遊べるよう工夫している。また、ランチルームと午睡の場を分けて、環境作りを行っている。保育士は温かい笑顔や言葉掛けに気を付け、子どもの気持ちに寄り添える保育士となるよう指導している。1歳児でいやいや期の子どもには、「こうしたかったのね」など、優しい言葉掛けを行うようにしている。
〇嫌いな食べ物は無理強いせず、自分で食べられる量を伝え、配膳時に少なくしてもらったり、お代わりができるようにしている。自分でやりたいという気持ちが芽生えた時には、温かく見守り、必要に応じて手伝っている。できた時には、ともに喜び合い、褒めて、うまくいかなくても温かく見守りながら励ましている。
〇0歳児は、スキンシップを取りながら、ゆっくりと過ごせる時間を確保している。保育士と愛着関係ができるよう、食事や排泄、着脱は担当制を取って関わっている。職員は一人ひとりの生理的・心理的欲求を満たし、心地よい生活ができるようにしている。子どもの目線や様々な表情、仕草などから気持ちを汲み取り、ていねいに応答している。
〇1、2歳児は、様々な物に興味を持ち、自分でやりたい気持ちが芽生えてきている。子どもたちのやりたい気持ちを尊重しながら、優しく見守り、できた時はともに喜んで褒め、できないときにはそっと手伝って励ましている。言葉がまだうまく使えず、先に手が出てしまうことがあるが、保育士が介入し、子どもの気持ちを代弁しながら、気持ちに寄り添って対応している。探索活動も活発になり、危険防止に配慮しながら、環境を整えている。
〇3歳以上児は、ルールやマナーを守ること、自分のことは自分でやることが身に付いてきて、人の気持ちが理解できるような関わりを持ちながら、保育を行っている。ルールを守って集団遊びができるようになり、自分たちで考え、ルールを決めて遊んでいる。自分たちの間のトラブルは、自分たちで解決できるようになり、良いこと、いけないことの理解ができるようになっている。できるだけ自分たちで考え、発言する機会を多く持つように保育している。お泊り保育や運動会、発表会などの行事を通して、皆でやり遂げる体験を大事にしている。
〇障害の手帳を持っている子どもや、療育センターに通っている子どももいる。不適応行動がある場合は、臨床心理士から関わり方のアドバイスを受けて対応している。子どもの行動を注意するのではなく、子どもの気持ちがどうだったのかを理解しながら対応している。自閉的傾向がある子どもには、言葉ではなく、絵などを使って、情報を伝えている。保育士は障害の理解のため、専門機関の研修に行き研鑽している。
〇幼児クラスはビュッフェ形式を取り、一人ひとりトレーを持って調理員のところでよそってもらっている。苦手な物は少しにしてもらい、好きな友だちと一緒に食べている。自分の食べられる量を自分で考え、お代わりもしている。年長クラスは野菜の栽培を行い、キュウリやナス、オクラなどを収穫して調理してもらっている。クラスでクッキングを行って楽しんだり、今日の食材について話し合っている。絵本や紙芝居、ペープサートなどで楽しみながら、食に関心が持てるようにしている。「おいしく、楽しく食べるひと時」を大切にして、優しい声掛けで、穏やかな雰囲気を作るようにしている。
◇独自項目への取り組み
〇事業所が次の取り組みを計画する「課題抽出項目」に取り組んでいる。「保育士等が主体的に保育実践の振り返りを行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている」の項目に対して、職員が話し合いを行い、今後の具体的な取り組み内容を決めている。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価結果を受け、施設内にて課題に向き合いより良い施設にするための話し合いをすることができました。丁寧な調査と回収率の高い保護者からのアンケートに心から感謝いたします。これらを踏まえ職員一同が共有し、皆で施設の理念や運営方針、職員の育成、保育目標、養護や教育の視点、安全面の確保、保護者とのコミュニケーション等に至るまで、再度見直し施設全体で今後も「笑顔のあふれる園」「保育の向上」に努めて参ります。

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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

保育理念や運営方針は、玄関入口や事務室内に掲示して、職員が常に確認できるようにしている。また、常勤の職員会議や全職員が参加する全体会議の場で、確認し合っている。職員全員が毎年11~12月頃、「職員レポート」を提出し、園長との面接を行っているが、「職員レポート」にも、保育理念を掲載している。また、保育理念や運営方針は、園のしおりや入園のしおり、重要事項説明書に記載し、入園説明会や年度初めの懇談会の場で、重要事項説明書をもとに保護者に説明している。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

私立保育園の園長会や県保育会の会合に園長が出席して、事業経営をとりまく環境と経営状況を把握している。また、園長が他法人の役員を担っており、児童以外の分野についても関わりがあり、社会福祉事業全体の動向を把握している。職員に必要な情報は、全体会議や職員会議、それぞれのクラスのクラスミーティングの場で、園長から職員に説明している。全職員を対象とする全体会議は四半期に1回、常勤職員を対象とする職員会議は週1回、開催している。また、クラスミーティングは子どもたちの午睡時に行い、職員間の意識統一を図っている。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

月1回、園長と統括主任、中堅職員3人で、5人会議を開催して、経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。現在、新人の職員4名が勤務しており、育成に力を入れている。4名ともコロナ禍に学生時代を送っており、zoomでの対応が中心であったため、コミュニケーションの取り方を、丁寧に教えているところである。また、支援が必要な保護者がいることから、区の担当者にも相談し、保護者支援に関わっている。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

法人の中・長期計画については、園長と5人会議のメンバーが中心になり策定している。5ケ年の「特定非営利活動法人かもめあゆみ会 中長期計画」は、今年度より新しい5ケ年になるため、4月に内容の見直しを行って策定している。新しい中・長期計画には、①施設整備の問題、②運営の問題(待機児童の動きの把握など)、③職員の教育、育成の問題などを柱として組み立てている。中長期計画を基に、単年度の事業計画を作成している。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:a】

法人の中長期計画を視野に入れて、単年度の事業計画を作成している。事業計画は法人として作成することから、法人の理事と話し合いを行いながら、作成している。今年度の事業計画には、①経営基盤についてと②安定運営についてをあげている。②安定運営については、(1)組織の見直しとして、計画に則った保育の実施、人事・労務等の見直し、研修の見直しの3点と、(2)施設・環境の整備をあげ、具体的な取り組みにつなげている。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:a】

法人の中長期計画を視野に入れて、単年度の事業計画を作成している。事業計画は法人として作成することから、法人の理事と話し合いを行いながら、作成している。作成にあたっては、主に職員会議や5人会議の場で職員の声をひろい、計画に反映している。生活発表会や運動会などの大きな行事の後には、保護者にアンケートを実施している。また、年数回開催する懇談会の場でも、保護者の声を聞いている。事業計画には、それらの保護者の意見も反映することにしている。作成した事業計画は、全体会議の場で、園長から職員に内容を説明している。また、職員会議や5人会議で、内容の見直しを行っている。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:a】

年数回開催する懇談会の場で、保育内容や行事の内容などについて、保護者の意見を聞いている。また、事業計画の内容についても、園長から説明を行っている。生活発表会や運動会など、保護者が参加する行事については、行事の後にアンケートを実施し、保護者の声や意見を次の計画や事業計画に反映するようにしている。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

子どもたちの午睡時に行う、それぞれのクラスのクラスミーティングは、気になったことを出してもらい、話し合う場としている。また、統括主任がミーティングに参加したり、書類を確認して一緒に考えたり、アドバイスをしたりしている。全体会議や職員会議、5人会議では、日頃の保育において、自分あるいは自分たちの大切にしていることや課題となっていることを明確化し、共通理解を持ち、次の保育につなげている。第三者評価を定期的に受審するとともに、年度末には、園独自の自己評価シートに全職員が取り組み、集計結果を掲示して、保護者に示している。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

月案や週案、日誌、ミーティングノートに、評価結果や課題、改善策を記載して、改善に取り組んでいる。保護者支援を高めるため、虐待事例をテーマにして、どう捉えるか、職員間で話し合いを行っている。また、子どもたちの外出時に、念のためオムツを使用することについて、保護者にどう説明するかなど、職員の意見を集めて対応している。PDCAサイクルを意識して、計画的に取り組みを進めている。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

園長や統括主任の役割と責任については、「職務内容」にまとめて、職員に周知している。全体会議や職員会議では、会議の冒頭に園長からの話の時間を設け、保育の振り返りや課題として考えていることなどについて、話をしている。園だよりには、園長と統括主任が交互に執筆して、園の取り組みを保護者に伝えるようにしている。園長が不在時の権限は、統括主任に委譲することにしている。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

私立保育園の園長会や県保育会の会合に園長が出席して、事業経営をとりまく環境と経営状況を把握している。また、園長が他法人の役員を担っており、児童以外の分野についても関わりがあり、不適切保育を含め、遵守すべき法令などを正しく理解するよう努めている。必要な情報は、全体会議や職員会議、クラスミーティングの場で、園長から職員に説明している。1回だけの説明では理解が難しいため、文書を掲示し、繰り返し説明している。1法人1園の保育園であることを大事にして、地域支援を行っていきたいと考えている。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

保育の質の向上に向け、職員一人ひとりの向上を支援している。ただし、保育はチームで仕事をしていることも伝えるようにしている。園長と職員の面談は定期的に実施しているが、必要な時には、園長から声を掛けて実施することもある。子どもたちとの関わりについては、遠足などには園長も付き添うようにしている。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

業務の実効性を高めるため、職員数の充実に取り組んでいる。市が示す職員配置数を超える人数の職員を配置し、安全で安心できる保育の提供に努めている。また、職員が休みを取りやすい環境作りに取り組み、有給休暇の取得率は高い。延長保育の時間を、19時30分までに短縮し、職員が働きやすい職場作りを行っている。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:a】

福祉人材の採用は、園で行っている。ハローワークや保育士の養成校に働きかけて、求人活動を行っている。現在、職員の定着率は高く、特に人員不足などの問題は起こっていない。来年の春には、卒園した子どもが成長し、保育士として働くことになっているので、とても楽しみにしている。福祉人材の育成に力を入れており、新人研修に他園の園長や大学の先生を講師に招いている。内部研修についても、活発に開催している。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

週1回開催する正規職員の職員会議では、職員の声を多く聞き、それぞれの職員の貢献度を確認している。法人が期待する職員像としては、事実をきちんと把握して、それに対して何に気付いたか、どう対応したかを伝えることができる職員であってほしいと、園長は考えている。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

職員が働きやすい職場づくりに取り組み、産休や育休の取得をすすめる他、子育て中の職員は日勤の固定シフトにして負担のないようにしている。有給休暇の取得率も高い。勤務シフトは、統括主任が組んでいるが、事前に休みの希望を聞いて作成している。職員間のコミュニケーションを重視して、子どもに対しても職員に対しても、相手の気持ちを思いやることを大切にしている。職員の離職率はとても低い。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

非常勤の職員を含めた全職員が、「職員レポート」に取り組んでいる。職員それぞれが自己の実践の振り返りを行ってレポートにまとめ、園長との個人面談を行っている。また、内部研修を活発に開催し、外部から講師を招いて、虐待やハラスメント、子どもの発達などをテーマに実施する他、ロシアのウクライナ侵攻の問題など、社会情勢を取り上げて、職員のディスカッションの場を作っている。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

職員が研修に参加する機会を多く作っている。職員のキャリアアップの研修は、職員それぞれが自分の勤務年数などを確認しながら、自分で選んで参加するようにしている。外部研修については、本人からの参加希望を聞きながら、勤続年数や職務内容などを考慮して、園長が参加者を決めている。内部研修は、年8回程度開催し、毎回担当者を変えて、担当者がテーマを決めて実施している。最近では、虐待やハラスメント、子どもの発達、救急対応などの研修を行っている。新人職員については、4月に外部講師による新人研修を行う他、1年間は先輩の職員とペアを組んで一緒に動くようにしている。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

職員が研修に参加する機会を多く作っている。職員のキャリアアップの研修は、職員それぞれが自分の勤務年数などを確認しながら、自分で選んで参加するようにしている。外部研修については、本人からの参加希望を聞きながら、勤続年数や職務内容などを考慮して、園長が参加者を決めている。外部研修に参加した職員は、研修報告書を提出している。また、内容によって、全体会議や職員会議で、研修報告を行っている。研修報告書はまとめて綴じ、いつでも内容を確認できるようにしている。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:a】

実習生に関する基本姿勢やマニュアルを作成し、事務室に置いていつでも内容を確認できるようにしている。園長と統括主任を窓口として、実習生の受け入れを行っている。年間、2~3人くらいの実習依頼があり対応している。職員も負担にはなるが、自分も通ってきた道として、積極的に実習生に関わっている。実習生からは就職の希望もあるが、これまで就職につながったケースはない。園の風通しを良くしていきたいため、今後も実習生の受け入れを継続していきたいと考えている。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

市の情報サイトに、園の収支や決算の情報を掲載して、運営の透明性を確保する情報の公開を行っている、また、園内にも掲示して、保護者に情報を伝えている。保護者には、懇談会の場で活動内容を報告している。地域に対しては、玄関前や公園の掲示板に、行事や子育て支援のイベントの情報を掲示して、園の取り組みを伝えるようにしている。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

事務や経理、取引などに関するルールは、役割表に示し、公正で適正な運営に努めている。また、毎月、領収書などを確認し、監査なども適正に実施している。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

雨天以外は、積極的に外に出て、地域と触れ合う時間を作っている。近くの公園に散歩に出掛けたり、線路の向こうのお寺の境内に出掛けることが多い。コロナ禍以降、地域の高齢者施設との交流は中止しているが、小学校との交流は現在も継続している。また、他の保育園の子どもたちとも交流する機会を作っている。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:a】

有償のボランティアになるが、子どもたちの表現を豊かにするため、体操教室や絵画教室の指導にボランティアが活動している。また、保育士を目指している学生や、教員志望の大学生から、ボランティアの体験希望が出ることがある。中学生の福祉体験学習には、継続して協力している。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

療育センターや児童相談所、区の保健センター、小学校など、関係機関との連携に努めている。また、療育センターの臨床心理士や他市の支援センターの職員とも連携している。連携先が多ければ、それだけ選択肢が多くなり、視野も広がると捉えている。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

市の社会福祉協議会や区の医師会の集まりに園長が出席して、地域の情報の入手に努めている。園が駅の近くにあり、周囲には新しいマンションや建物が増え、他の地域から転居してきた人や外国籍の人が多く居住している。核家族が多いことから、子育てについても孤立化している印象がある。そういった人たちの声をひろっていく環境作りが今後必要と感じている。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

町内会からの依頼で、子どもとの関わり方の説明や、保育園の利用の仕方、また、手遊びを行ったりして、地域の子育てを支援している。コロナ禍以降、地域の運動会に参加したり、公園の清掃活動を行う機会が減少している。園としては、もっと地域と関わっていきたいと考えている。災害の発生に備え、食料や飲料水を3日分以上備蓄し、防災訓練では、非常食の提供を行っている。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

年度初めに、全職員で保育理念の読み合わせを行っている。また、「より良い保育のためのチェックリスト~人権擁護のために~」の冊子について、各クラスで読み合わせを行っている。園内の内部研修は、不適切な保育や安全な保育、救急対応など、その月の担当者がテーマを決めて取り組んでいる。外部研修には職員が多く参加し、研修内容を共有している。年4回全体会議を開催し、非常勤の職員も含め全職員が参加し、子どもを尊重する保育について、活発に意見を交わしている。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

職員は入職時に、退職後のことを含めて守秘義務の誓約書を提出している。おむつ交換は個室にて対応し、必ず他の職員に声掛けし、1人ずつ対応している。園庭での水遊びは、道路側にシートを貼って目隠しをして、子どもたちは上半身に肌着を着て遊んでいる。屋上でのプール遊びの撮影は、子どもの顔を中心に映し、保護者共有のアプリ「コドモン」に掲載する際は、クラス担当や統括主任、園長が写真を必ず確認してから掲載している。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

園のホームページや卒園者からの口コミ、公園やお寺を散歩する子どもたちの姿を見て、保護者から直接、園に連絡が入ることが多い。子どもたちが活動している時間帯に見学に来てもらい、園の様子を見学してもらっている。園長から保育方針や保育内容を説明し、保護者からの質問に丁寧に対応している。また、見学の際には、保護者に「ご見学アンケート」に記入してもらい、情報を収集している。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

入園前には、保護者に子どもについてのアンケートを行っている。個人面談の際に、ミルクの種類やアレルギーの有無、健康状態などについて細かく確認し、保護者の保育の不安や質問などに丁寧に対応している。また、面談の際には、「かもめ保育園重要事項説明書」に沿って、保育理念や運営方針などを丁寧に一つずつ説明して、保護者の理解を促している。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

今年度は1名が転居で退園している。退園にあたっては、転園しても必要な配慮が受けられるように、子どもの様子を文書にまとめて保護者に渡している。保護者には、いつでも相談にのることができることを話している。また、卒園後の保護者からの相談も継続して受けている。小学校入学前には、学校の先生に来園してもらい、子どもの様子を見てもらう機会を作っている。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

外部の講師による絵画や体操、英会話の教室を開催し、子どもたちが楽しんで参加している。保護者とは、連絡帳を活用して、園での日々の様子を伝えたり、保護者からの質問を受けたりしている。個人面談の際には、事前に質問を聞き、話し合っている。保護者の質問や相談は、子どもの食事の様子や、友達とのやり取り、睡眠のことなど、園での様子を知りたいことが多く、クラス担当が対応している。障害のある子どもに対しては、クラス担当と園長の三者面談で対応している。玄関に子育てに関する本を置いて、保護者に貸し出している。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

苦情相談窓口と第三者委員の設置は、重要事項説明書に記載して、保護者に説明している。また、苦情受付対応マニュアルを整え、職員に周知している。意見箱を園の玄関に起き、統括主任が随時確認しているが、保護者から苦情の申し出は特にない。建物の両サイドは常時、電車が走行しているので、子どもたちの声に対する近所からの苦情もない。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:a】

日々、クラス担任が連絡帳を活用し、保護者と意見交換をしている。子どものクラスが違っていても、保護者には必ず声掛けして、日頃から、保護者とのコミュニケーションを大切にしている。話しやすい雰囲気を作り、信頼関係を深めている。朝夕の送迎時には、保護者の様子を確認して声掛けしている。保護者には、いつでも面談ができることを伝えている。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

保護者からの連絡帳に、意見や相談などが記載されている時は、コピーを個人ファイルに残して、皆で対応を考えるようにしている。クラス担任が一人で考え込まないように、園長や統括主任も一緒に考え、保護者と面談している。玄関に意見箱を置いているが、苦情の申し出はなく、ほとんどが日頃の感謝の言葉で、内容は玄関に貼りだしている。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

事故防止マニュアルを事務室に置き、常に職員が確認できるようにしている。園内外のヒヤリハットは、全職員に回覧して内容を共有している。また、子どもたちの安全を確保するために、対策を検討している。「ケガノート」には、ケガ以外の発熱なども記入し、保護者とのやり取りについても記載して全職員で共有している。週1回、職員会議を開催し、ケガなどの状況も周知している。また、事務室のモニターで、保育室や玄関の出入り口の状況を確認できるようにしている。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

嘱託医より、感染症対策のアドバイスを受けている。感染症対応マニュアルを整備し、嘔吐物の処理などを全職員に周知している。感染症が発生した場合は、早期治療や感染症の拡大防止に努めている。保護者へは注意を呼びかけるとともに、玄関に感染症のお知らせを掲示している。園内にオゾン装置を設置し、窓も数センチ開けて喚起に十分配慮している。毎日、子どもたちの帰宅後、ドアノブや棚、椅子、ブロックなどをすべて消毒して、園内を常に清掃して清潔にしている。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

年1回、消防署の園内点検があり、対応している。災害マニュアルを整備して、災害時の持出し担当や対応策などを決めている。災害発生時には、子どもたちを園で預かることを保護者に伝えている。月1回、避難訓練を実施する他、年1回、警報器や防火扉、消火器の点検を依頼している。園長と統括主任、栄養士が備蓄品を管理し、非常食や飲料水などを3日分以上用意し、園庭や屋上に備蓄している。年2回、子どもたちに非常食の体験を行い、子どもたちの前で職員がおにぎりを握ったり、おやつに非常食用のクッキーを食べる体験をしている。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

保育マニュアルや手順書を文書化し、常に確認できるよう事務室に置いている。保育場面で疑問に思ったこと、確認したいことは声に出し、内部研修では、不適切保育などについて、新人もベテランも一緒に考えて検討するようにしている。また、担当クラスの交換体験を行って、その日のミーティングで気付きを発表している。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

子どもたちの午睡時に、各クラスが5分間ミーティングを行い、一日を振り返っている。子ども中心の関わりについて、指摘し合うのではなく、良い面、改善が必要な点を出し合って検討し、保育の充実を図っている。また、毎週金曜日には、統括主任が、職員同士の声掛けや行事などの振り返りと見直しを行っている。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

毎年、各クラスが年間の目標を設定している。設定した目標は、統括主任が必ず確認し、担当にねらいを確認している。障害のある子どもは別に年間の計画があり、その子どもに合った目標を決めている。子どもの発達の経過や保護者との関わりは、伝達記録で職員全体に周知している。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

日誌や個別評価記録表、個人発達記録については、クラスミーティングで、子どもの発達状況を話し合い、担当者が記録している。記録は、クラスリーダーや統括主任が内容を確認している。各職員が意見交換をし、毎月、計画の見直しを行っている。療育センターから心理士を招き、自閉症の子どもの対応について、アドバイスをもらっている。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

インフルエンザのお知らせや提出物の期限、職員の急な休みなど、職員への連絡事項は、事務室内にある職員伝達ノートに記入し、職員は1日に2回確認することにしている。各担当が、子どもの発達記録を記録し、それ以外はクラスミーティングノートに記載して職員に伝達している。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

パソコンで書類の管理を行っている。パソコンは事務室内にあり、持ち出しは昼休みと夕方のみで、使用する際は必ず声掛けをしている。また、USBメモリーの使用は禁止している。情報の漏洩などに注意し、職員には定期的に守秘義務の周知を行っている。子どもの記録類は、施錠して厳重に管理している。建物全体は、セキュリティ会社に警備を依頼している。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

全体的な計画には、保育目標や理念、子どもの発達過程、年齢別の養護と教育、健康支援、安全対策・事故防止、延長保育、食育、園の特色、異年齢との交流、職員の質の向上などを明文化している。全体的な計画は、園長と統括主任が案を作成し、各クラスに持ち帰り、クラスの中で検討し、調整して策定している。園では延長保育を行っているが、働き方改革の影響か、延長保育の希望者が少なくなってきている。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:a】

乳児クラスは、口に入るものは側に置かず、投げても大丈夫な柔らかい玩具を使用するよう配慮している。幼児クラスは、コーナー遊びなど、自分で興味のあるおもちゃや本を出して、自主的に遊べるよう工夫している。また、ランチルームと午睡の場を分けて、環境作りを行っている。東日本大震災の発生以降、子どもたちはパジャマを使用しないようにしている。乳児は遊びの中で汚れた衣類を替えることができるよう、着替えを多く持参してもらっている。天気のいい日は、園庭や近くのお寺や公園に行って自然に触れ、落ち葉やドングリを拾って、制作活動を行っている。保育士は温かい笑顔や言葉掛けに気を付け、子どもの気持ちに寄り添える保育士となるよう指導している。1歳児でいやいや期の子どもには、「こうしたかったのね」など、優しい言葉掛けを行うようにしている。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

0歳児の喃語はきちんと聞き、スキンシップを取りながら、応答的保育を心掛けている。特に乳児は、ふれあいやスキンシップを取りながら、その子どもを受け入れている。年長クラスでは、言葉と気持ちが異なる場合があり、よく話を聞き、子どもの気持ちを理解して対応している。遊びに夢中になり、部屋に戻りたくない子どもには、満足し納得してから部屋に入るなど、無理に遊びを中断することは止め、待つ保育を行っている。「もう止めなさい、早くしなさい」など、否定的な言葉は使わないことにしている。毎日のミーティングで、本日の保育の振り返りを行い、対応の仕方を共有している。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

嫌いな食べ物は無理強いせず、自分で食べられる量を伝え、配膳時に少なくしてもらったり、お代わりができるようにしている。自分でやりたいという気持ちが芽生えた時には、温かく見守り、必要に応じて手伝っている。できた時には、ともに喜び合い、褒めて、うまくいかなくても温かく見守りながら励ましている。幼児クラスでは、食べ物が身体に入りどうなるのか、おしっこやウンチの大切さ、昼寝はなぜ必要なのかなど、絵本や紙芝居を使って楽しく理解できるようにしている。延長保育を利用する子どもは、休息の時間も大切に考えている。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

乳児クラスは、室内活動では滑り台やトンネル、マット、ボールなど、自由に身体を動かせるようにしている。幼児クラスは、パズルやブロック、お絵かきなど、コーナーを設定して自主的に遊べる工夫をしている。また、絵本やおもちゃも自由に出して使用できるよう、環境を整えている。異年齢交流もあり、上の子どもの真似をして遊んだり、下の子どもの面倒を見たりして、相手を思う気持ちを育んでいる。外部講師による体操教室や絵画教室、音楽教室など、興味を持てるものを提供している。2歳児以上は、近くのお寺に行き、自然と触れ合い、自然の物を使った制作を行っている。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

0歳児は、スキンシップを取りながら、ゆっくりと過ごせる時間を確保している。保育士と愛着関係ができるよう、食事や排泄、着脱は担当制を取って関わっている。職員は一人ひとりの生理的・心理的欲求を満たし、心地よい生活ができるようにしている。子どもの目線や様々な表情、仕草などから気持ちを汲み取り、ていねいに応答している。離乳食は完了期に入っている子どもがいるだけで、しっかり幼児食を食べている。ほとんどが1歳になり、クラスの中を元気に歩いている。保育士にだっこをしてもらい、保育士は静かな声で話しかけている。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

様々な物に興味を持ち、自分でやりたい気持ちが芽生えてきている。子どもたちのやりたい気持ちを尊重しながら、優しく見守り、できた時はともに喜んで褒め、できないときにはそっと手伝って励ましている。言葉がまだうまく使えず、先に手が出てしまうことがあるが、保育士が介入し、子どもの気持ちを代弁しながら、気持ちに寄り添って対応している。探索活動も活発になり、危険防止に配慮しながら、環境を整えている。子どものいる場所や人数を、保育士同士が声を掛け合い、安全を守っている。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

ルールやマナーを守ること、自分のことは自分でやることが身に付いてきて、人の気持ちが理解できるような関わりを持ちながら、保育を行っている。ルールを守って集団遊びができるようになり、自分たちで考え、ルールを決めて遊んでいる。自分たちの間のトラブルは、自分たちで解決できるようになり、良いこと、いけないことの理解ができるようになっている。できるだけ自分たちで考え、発言する機会を多く持つように保育している。お泊り保育や運動会、発表会などの行事を通して、皆でやり遂げる体験を大事にしている。年長児は、小学校進学に向けて準備を進めている。

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

障害の手帳を持っている子どもや、療育センターに通っている子どももいる。不適応行動がある場合は、臨床心理士から関わり方のアドバイスを受けて対応している。子どもの行動を注意するのではなく、子どもの気持ちがどうだったのかを理解しながら対応している。自閉的傾向がある子どもには、言葉ではなく、絵などを使って、情報を伝えている。保護者と連携を密にとりながら、保育にあたっている。保育士は障害の理解のため、専門機関の研修に行き研鑽している。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

朝は7時15分から7時29分まで、夕は18時30分から19時30分までを延長保育としている。延長保育は1階の保育室で行っており、朝は早番、夕は遅番の保育士が対応している。日中の状況は伝言ボードを使用して、クラス担当から遅番に伝え、遅番が保護者に一日の様子を伝えている。夕食に差支えないよう、おせんべいに麦茶など、軽目のものを提供している。最近は働き方改革の影響か、延長保育の希望が少なくなってきている。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:a】

小学校への入学に向け、年長の子どもは1月頃から午睡を止めている。また、ポケットにハンカチとちり紙を入れるなど、小学生になる準備を行っている。「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を、指導計画に取り入れ、自立心などを養うよう指導している。卒園が近づくと、学校を訪問して、給食を体験したり、ランドセルをしょわせてもらったりしている。3月の懇談会では、保護者から小学校入学の不安や相談を聞いている。幼保小交流座談会に出席して連携を取り、保育所児童保育要録を小学校に提出している。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

朝の受け入れ時の視診では、子どもの表情はどうか、咳や鼻水はどうか、傷はないかなど確認し、気になることがあった場合は伝言ボードに記入して、他の保育士が周知できるようにしている。健康管理マニュアルを整備し、熱発時や嘔吐時、首から上の怪我などの対応方法を記載している。また、感染症の症状が出ていないか、複数の保育士で確認している。怪我や体調不良の場合は、怪我・体調不良等記録簿及び職員伝達ノートに記載して、全職員に周知している。睡眠時にはSIDS(乳幼児突然死症候群)対策として、0歳児は5分毎、1歳児は10分毎、2歳児以上は15分毎にブレスチェックを行っている。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

内科健診を年2回、歯科検診を年2回行っている。健診の結果は健康台帳に記入し、保護者へ結果を報告し、病院の受診が必要な子どもは各自受診してもらい、その結果を報告してもらっている。昼食後の歯磨きは、コップと歯ブラシを持参して、毎日行っている、歯磨きの仕方は、ポスターを掲示し、子どもたちはポスターを見ながら歯磨きを行っている。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

専門医から、アレルギー疾患生活管理指導表や緊急時個別対応表、食物アレルギー対応表、アレルゲン内容表などの指示書を受けて、適切に対応している。アレルゲンがゴマ、卵の子どもがおり、除去食としている。4月の入園時には、栄養士と担任で、アレルギー確認面接を行っている。毎日の食事には、除去食用のメニューがある。アレルギーチェックボードに調理員がサインし、配膳職員とクラス担当がダブルチェックを行って、テーブルに提供している。アレルギー対応食は一番最初に配膳し、トレーはピンクで名前がついている。テーブルも決まっている。職員はアレルギー緊急時対応、エピペン(アナフィラキシー補助治療剤)訓練などの研修を受けている。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

幼児クラスはビュッフェ形式を取り、一人ひとりトレーを持って調理員のところでよそってもらっている。苦手な物は少しにしてもらい、好きな友だちと一緒に食べている。自分の食べられる量を自分で考え、お代わりもしている。年長クラスは野菜の栽培を行い、キュウリやナス、オクラなどを収穫して調理してもらっている。クラスでクッキングを行って楽しんだり、今日の食材について話し合っている。絵本や紙芝居、ペープサートなどで楽しみながら、食に関心が持てるようにしている。「おいしく、楽しく食べるひと時」を大切にして、優しい声掛けで、穏やかな雰囲気を作るようにしている。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

栄養士を衛生管理者とし、HACCP(ハサップ:衛生管理の国際的手法)の考えのもと、衛生管理計画を作成し、食材の納入後の管理を厳重に行っている。毎日提供するお米は、開園当初から無農薬米を農家と契約して送ってもらっている。その他の食材は、地元の肉屋や魚屋、八百屋から、旬の物を購入して提供している。調理員が毎日、子どもたちの食事の様子を確認して、子どもたちと会話している。本日の昼食のサンプルを玄関に置き、保護者にレシピを提供している。献立表にもレシピを載せている。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

子どもたち全員が連絡帳を持っているが、特に乳児クラスは毎日家での様子を記入してもらい、帰りの際は園での様子を記入して、情報を共有している。3歳児以上は、家や園で何か変わったことがあった時に記入している。特に変化がない時は、クラス前の伝達ノートに記入して、保護者に確認してもらっている。また、ドキュメンテーション(子どもの活動を写真などで記録するもの)の掲示を行い、写真で活動の様子を確認してもらっている。毎月の園だよりは携帯電話に配信し、園の様子を知ってもらっている。4月、9月、3月には、保護者懇談会を開催し、全体での連絡の後、各クラスに分かれて、保護者と情報交換を行っている。個人面談や保育参観も行い、保護者との連携の機会を設けている。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

保護者の今ある姿を受け止め、育児の見通しが持てるよう、保護者とのコミュニケーションを大切にしている。保護者からの相談は、担任と園長で、落ち着いた場所でいつでも対応できる体制を整えている。相談の内容は、園では食べるのに家では食べないなど、食事に関するものが多く、内容に応じてアドバイスを行っている。相談内容は記録し、個人ファイルに残している。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:a】

虐待防止の対応マニュアルを整備して、子どもの表情や保護者の状況を観察している。また、子どもの発育状況を把握し、受け入れや着替えの際に身体に変化がないかどうか確認している。子どもの発言内容や身体の状態から、虐待が疑われる場合は、園長と統括主任に報告し、協議することとしている。保護者に対する支援体制も整え、虐待の早期発見と予防に努めている。保育士は虐待防止研修会に参加し、被虐待児の態度や表情の確認などを学んでいる。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

各指導計画や指導案には、振り返りの記入欄があり、保育士が振り返りを行っている。振り返りの内容は、総括主任からアドバイスをもらっている。「人権擁護のためのセルフチェックリスト」「保育をする上でのチェックリスト」「子どもと関わる上でのチェックリスト」があり、各自が取り組んでいる。クラスミーテイングでは、今日の保育の中での子どもへの関わりについて、振り返りを行っている。皆で考えることにより、自分では気付かなかった部分が見えてくる。各自が自己評価し、自分の課題などを伝え合って、日々の保育につなげている。