きくなハート保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | きくなハート保育園 | 評価対象サービス | 2022~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60(60) 名 |
所在地 | 〒230-0075 横浜市鶴見区上の宮2-15-15 |
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TEL | 045-710-0467 | ホームページ | https://www.mirai-heart.co.jp/pages/82/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2020年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 株式会社 美頼 | ||
職員数 |
常勤職員:15 名
非常勤職員:4 名
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専門職員 |
保育士:15 名
看護師:1 名
栄養士:1 名
調理員:2 名
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施設・設備の概要 |
乳児室(0~2歳児室) :3
幼児室(3~5歳児室):3
沐浴室:1
調理室:1
トイレ:4
事務室:1
職員休憩室(更衣室):1
建物の構造:(木造)造り 2階建て 園庭 :建物延床面積:142.14㎡
園庭: 81.91㎡
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【保育理念】 「いきいきとした子どもの豊かな未来を育む」を理念に掲げ、園児一人ひとりをしっかりと見つめた温かい保育を行い、子どもたちの成長を保護者と共に喜び、分かち合う。 【保育方針】 ・良質な水準かつ適切な内容の保育を行うことにより、すべての子どもたちが健やかに成長するために、適切な環境が等しく確保されることを目指します。 ・乳児期の大切な時に、子どもの心に寄り添ったきめ細やかな保育を目指します。 ・様々な経験を提供し、子ども自身が色々な発見や考え、また、一緒に過ごす仲間への思いやり、優しさが芽生えるよう子どもが主体となって過ごせるような保育を目指します。 |
きくなハート保育園は、東急東横線およびJR横浜線の菊名駅から、坂を上り約15分ほどの高台にあります。周囲は新旧の戸建てや集合住宅が混在する住宅街で、間近に横浜市立菊名小学校、横浜市立上の宮中学校があるほか、子どもの足で徒歩5分~30分で行けるお寺や大小の公園が6か所あります。約82㎡の園庭があり、園児はプランターで花を育てたり、砂遊びや水遊びを楽しんでいます。 園舎は2階建てで、2階の保育室はパーテーションを開けて広い空間を作り、行事の際に利用したり、思い切り身体を動かして遊ぶことができます。園内の家具や建具は木調で統一され、小さな植物の鉢や可愛らしいオブジェが飾られて落ち着いた雰囲気となっています。 【園の特徴】 運営法人は2015年設立の株式会社美頼で、鶴見区を中心に、保育園4か所のほか、障がい児対象の療育支援室4か所を運営しています。開園4年目となる当園は0~5歳児の保育をしています。 子どもが様々な経験をすることを大切にしています。散歩等の戸外遊びを多く取り入れ、梅雨の時期には3~5歳児の「雨の日散歩」も企画しています。外部講師を招いて、1歳児から英語遊び、3歳児から体操教室を実施しています。また、3歳児からは遊びながら年齢に応じて、色や線、ひらがなや数字に親しむワークの時間を設けています。異年齢の子ども同士が触れ合う機会を増やし、人と関わる力を養うため、毎年7月から3~5歳の縦割りグループを作り、5歳児が中心となって一緒に遊んだり、5歳児と3歳児でペアを作って給食を運ぶなどの異年齢保育をしています。 定員60名という規模を生かし、全職員がクラスの枠を超えて園児に関わる家庭的な雰囲気の中で、子どもたちはのびのびと過ごしています。 |
評価実施期間 | 2023/04/06(契約日) ~2023/12/01(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | ー 回(年度) |
特長や今後期待される点 | ◇特長 1.子ども一人ひとりに寄り添った生活と遊びへの配慮 職員全員で園児に関わっていく方針があり、担当制としている0歳児についても、1日に1回は他の職員も顔を見せに行き、声をかけるようにしています。 午前睡を取る子どもがある場合には照明やスペースに配慮し、遊び疲れて眠くなってしまった子どもには、食事の前に短時間の午睡を勧めています。給食の後には棚の向きを変えて、玩具が子どもの目に入らないようにして、落ち着けるよう環境を作っています。幼児では、マットや机でコーナーを設け、子どもが自分の好きな場所で最後まで集中して遊び切れるようにしています。 給食は、一人ひとりのペースで、成長に即した食具で、食べたい量を好きな順序で食べられるように配慮しています。 2.地域との関係づくりのための積極的な働きかけ 開園直後からコロナ禍にありましたが、積極的に地域との関係づくりに努めています。子どもが近隣の店へ食材の買い出しに行き、制作の素材集めに協力してもらったり、寺の敷地で遊ばせてもらったりしています。園の夏祭りでは子どもが神輿を担いで園の周辺を練り歩き、地域の方に見てもらいました。 鶴見消防署の寺尾消防出張所や鶴見警察署、鶴見図書館に講師派遣を依頼し、救命救急講習や不審者訓練、絵本の読み聞かせやわらべ歌の職員研修を実施しています。警察官が日常的に立ち寄る交流もあり、関係機関と日頃より相談・連携ができる関係を構築しています。 3.働きやすい職場環境づくりの工夫 非常勤職員を活用し、全クラスに配置基準より1名多い職員を配置しています。2年前から保育アプリを導入し、記録や連絡等の業務の効率化を図っています。事務所内にタスクボードを掲示し、職員全員の業務予定や作業の進捗状況を可視化することで、業務内容を精査しています。効率的な業務分担や調整をすることで、毎日、どの職員も1時間は記録や制作準備の時間が確保できるようにして、残業を減らしています。法人として多様な福利厚生制度を整備しており、休暇が取りやすい雰囲気が醸成されています。 ◇今後期待される点 1.よりよい保育につなげるための職員の意識の向上と体制作り 園として取り組むべき課題について改善計画を策定し、実施状況の評価をしながら計画的に改善に取り組んでいくことが望まれます。 令和4年度の園の自己評価の課題点には、子どもへの言葉のかけ方についての課題が特に多く挙げられています。保護者対応や職員間のコミュニケーション等の課題も含め、定期的に職員間で振り返りや学びの機会を設け、職員一人ひとりが主体的・積極的に課題改善への意識を持ち、園全体で取り組んでいく体制を作ることが期待されます。 2.保護者の意見を積極的に把握して保育の質の向上につなげる環境作り 今までに苦情として挙げられた事案はありませんが、保護者からの意見を受けて、安全な環境やお迎え時の保護者への対応方法について改善した事例があります。 保護者と積極的にコミュニケーションをはかり、連携して子どもの育ちを支え合うことが、保育の質の向上につながります。苦情までには至らない日常的な保護者からの意見や要望を丁寧に受け止めるためにも、内容や検討結果を記録に残すことが期待されます。 |
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第三者評価を受審して 当園は、令和6年4月に開園5年目を迎えます。 今回の第三者評価受審にあたり、評価機関の皆様のお力添えいただきながら、春から職員全体で細かい項目に分けて話し合いを重ねてきました。毎年保育園での自己評価を行っていますが、今回の受審を通して、子ども達・保護者の皆様・地域のために、私たちは何が出来るかということを別の視点で見直すことが出来ました。 他にも、保育分野のみではなくすべての職員全員が保育園の運営に関わっているという意識を持たなければならないと痛感いたしました。 今回の受審結果や評価調査員の方からのご指摘を受け、課題の整理や認識の共有化などを行い、改善に向けて更なる向上を目指していきたいと思います。 当園の理念でもある、「きめ細やかな保育、家庭的な保育」を大切に、安全面等を考慮しながら大切なお子様が安心して通える保育園運営に今後も努めてまいります。 評価機関の皆様には、長期にわたり様々な角度から保育・運営面に対して的確なご指摘をいただけましたことを感謝しております。 保護者の皆様にはお忙しいところ、アンケートにご協力いただきありがとうございました。いただいたご意見は大変貴重なものになりました。 これからも、子どもたちや保護者の皆様のため、また地域に必要とされる保育園になるため、一人ひとりに寄り添った丁寧な保育をおこない基本理念に向かって努力を続けて参ります。 きくなハート保育園 園長 藤吉美世子 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人の理念、基本方針は明文化され、園のパンフレット、入園のしおり(重要事項説明書)、ホームページに掲載しています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・社会福祉事業全体の動向、横浜市および鶴見区の状況については法人本部で把握・分析しています。法人の中期経営計画書(2023~2025年)に事業環境の分析内容の記載が見られます。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・経営状況や改善すべき課題については、先ず、園長と主任で共有・判断し、法人の専務、代表に相談しています。毎月、法人グループ内の全保育園が参加する会議に園長が参加しています。開所から3年で定員が充足され、経営状況は安定しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・法人グループとしての中期経営計画書(2023~2025年)が策定されています。また、園としての中・長期計画(令和5年4月1日~令和10年3月)が策定されています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・令和5年度の園の事業計画が策定されています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画は園長、主任、事務職員で原案を作成し、乳・幼児リーダーから意見を聞いて作成しています。年度末に園長、主任、事務職員で見直しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者には、事業計画のうち、園児の定員や職員の人員体制、行事予定等、日々の保育に関わる内容について、パンフレットや入園のしおり(重要事項説明書)に掲載・配付し、入園説明会や懇談会で説明しています。園の年間行事計画、年間保健計画については、保育アプリおよび園内掲示でも周知しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年度始めの職員会議で、園内研修として横浜市の「よこはま☆保育・教育宣言」をもとに保育の振り返りをしています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年度末に職員が各自で作成した「一年の振り返り」シートをもとに、職員会議で意見を出し合った内容を園長がまとめ、次年度に改善すべき点を明文化しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「職員業務分担表」があり、組織図が明示されています。施設長から、主任、乳・幼児リーダー、各クラスへの権限移譲や情報伝達の流れが明らかにされています。職種ごとの役割を明示した「職務分担表」があり、園長の職務も明示されています。年度始めの職員会議で園長から職員に経営・管理方針と共に、自らの役割と責任について表明し周知しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人グループの8施設の長が参加する施設会議が毎月開催され、園長も参加して情報を得ています。園長は報道された不適切事案や遵守すべき法令等の最近情報を把握し、職員に周知しています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は指導計画の内容を確認し職員を指導しています。リーダー会議等、各種の定例会議にも出席してクラス運営や子どもの対応について助言しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、業務の改善に向けて、職員の勤務状況や財務の分析を行なっています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・園の中・長期計画(令和5年4月1日~令和10年3月)の中に、「人材育成に向けた基本方針および基本計画」「人材確保の計画」「人材育成の計画」が策定されています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「組織が求める職員像(職員に求めている姿勢や役割、持って欲しい使命感など職員に期待すること)」が明文化され、理念、基本方針と共に事務所に掲示しています。園の中・長期計画にも明記されています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員の勤務シフトは園長が作成し、主任が確認しています。シフトや有給休暇は職員の希望に添えるよう配慮しています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「組織が求める職員像」として7項目が明文化され、事務所に掲示しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・中・長期計画には「人材育成に向けた基本方針および基本計画」として、職員を①新任職員、②中堅職員、③副主任保育士および主任保育士、④園長の4つに体系化し、それぞれの職位で求められる知識・技術を明文化しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は入職時に専門資格の取得状況を把握し、年度末の個人面談や日々の職員の保育の様子の把握により、個別の職員の知識や技術水準を確認しています。園長は職員がさらに必要とする知識や技術を習得できるよう、テーマを選んで外部研修の受講を勧めています。キャリアアップ研修を含む年間計画を立て、該当する職員が受講できるようにしています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生受け入れマニュアルがあり、受け入れの意義を明記しています。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・保育理念や保育方針、保育内容を、園のパンフレットやホームページに記載しています。区役所にパンフレットを置き、地域へ向けて園の情報を広報しています。事業計画や資金収支計算書は、事務室前に置いて公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・事務・経理・取引等に関するルールは法人の経理規程や保育園業務マニュアル(危機・安全管理マニュアル)に記載しています。園の組織図と職務業務分担表により職務分掌と責任を明確にし、職員会議で周知しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画の中に「地域との関わり」を記載しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画の「地域貢献」に、地域の小・中学校生を受け入れ、保育士の未来につながる人材育成に協力すると記載し、基本姿勢を明確にしています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・医療機関や区役所、関係機関や地域の施設等の連絡先を一覧にして事務所に掲示し、職員間で共有しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・鶴見区の園長会や法人グループの園長会に参加して、地域の福祉ニーズや課題を把握しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画の中長期的に目指す姿として、「待機児童問題の解消および近年増加している障がい児へのケアを通じて、子どもたちの成長をサポートする」としています。園庭開放や子育て相談の案内をしていますが利用者はまだいません。開園直後からコロナ禍であったため、地域貢献に関する取組は未実施です。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念や保育方針は、職員会議や研修で職員に繰り返し説明しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育マニュアルの中に、場面ごとにプライバシー保護に関する配慮事項を明記しています。内科健診では肌着のまま受けること、プール使用時のすだれ、幼児の着替えはトイレの個室を使用するなどの工夫をしています。幼児用トイレの個室にドア、各便器に仕切り、おもらし時に使用するシャワーブースは囲いがあり、プライバシーの配慮があります。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の理念や園の基本情報、保育内容等を紹介したパンフレットは選択資料として鶴見区役所に置いてあります。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園内定の保護者には、予め「入園のしおり(重要事項説明書)」とともに、保育アプリによる説明動画の配信をしています。感染症予防と、自宅で落ち着いて説明を聞けるメリットがあります。その後の説明会で質疑応答を受け、契約書と同意書を交わしています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所を変更する際は、保育の継続性に配慮し保護者の同意を得て関係機関と連携していますが、個人情報保護のため引継ぎ文書を作成していません。保護者の希望あるいは転園先の希望があって保護者の同意が得られれば、作成する場合があります。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・生活や遊びの中で、子どもの姿や表情から意向をくみ取ったり、意見を聞いたりしながら、子どものニーズを満たす保育を行っています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・苦情解決責任者は園長、受付窓口は主任とし、第三者委員を2名定めています。連絡方法は重要事項説明書に明記して入園説明会で周知しています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保護者が相談したり意見を述べたりしたい時に、複数の方法や窓口があることを、入園時に重要事項説明書をもとに説明しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は朝夕の送迎時のコミュニケーションを大切にし、関係作りを図っています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・リスクマネジメントの責任者は園長です。委員会は組織していませんが、職員会議で共有しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策の責任者は園長で、年間保健計画に従って、主任・看護師が中心となり対策を講じています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「緊急時対応マニュアル」をもとに「非常災害時の対策」を重要事項説明書に記載し、入園時に保護者に周知しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人により「危機・安全管理マニュアル」として保育マニュアルが整備され、それを基本として、園の状況に合わせた独自のマニュアルを作成しています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度末に法人本部でマニュアルの更新が行われ、各園に変更事項が伝えられています。行政からの改定された資料の配付を受けて、見直すこともあります。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に保護者から「入園時調査票」「入園前健康診断表」を記入・提出してもらい、子どもの状況や、1日の生活リズム、離乳食の経験、健康状態について把握しています。入園後は定型様式の個人面談記録、3か月ごとの経過記録があり、決められた項目に沿って把握された情報に基づき、適切なアセスメントを実施しています。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・各指導計画に反省・自己評価欄があり、園長・主任が、振り返り内容と次期の計画の内容を確認する仕組みがあります。職員会議が月2回、クラス会議が月1回、給食会議が月1回開催され、会議の中で、指導計画について定期的に話し合う機会があります。保護者の意向は、日々の送迎時の会話や保育アプリでの連絡、個人面談や懇談会の機会に把握し、園で提供する保育の内容について伝え同意を得ています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人別ファイルがあり、児童票、児童健康台帳、健康診断個人票、食物アレルギー児がいる場合には医師の指示書を綴っています。子どもの発達経過は3か月ごとに記録しています。開園2年後からは子どもに関する記録は保育アプリの統一した様式により共有しています。睡眠記録簿も保育アプリの中で保管しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の運営規程に、記録の整備の条項を設け、記録の保存期間や開示について定めています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画には、保育理念、保育方針、園目標を明記し、児童福祉法、保育所保育指針等の趣旨に沿って作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・各保育室に温湿度計、加湿機能付き空気清浄機を備え、換気に努め、常に適切な温湿度であることを確認しています。窓からの自然光とLED照明により、適切な明るさが保たれています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・職員は、子ども一人ひとりの生活リズムやペースを大切にしています。給食は、全体で開始や終了の時間を決めるのではなく、用意ができた子どもから食べ始め、食べ終わったらおしまいにしています。ゆっくり時間をかけて食べる子どももいれば、早めに食べ終わり、午睡の準備に入る子もいます。集団でする遊びが苦手な子どもには無理をさせず、自分のペースで遊んでいけるように配慮しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に年齢別の保育目標を明記し、子ども一人ひとりに合わせながら、食事や排せつのリズムを整え、必要な生活習慣を身に付けられるように援助しています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・上履きや道具の置き場が分かるように、4歳児までは一人ひとりの個人マークを決めています。保育室ごとに年齢に合わせた家具を置き、生活場面や活動場面に合わせ移動しています。「子どもが自分で遊びを見つけられるよう」に、手の届く低い棚に玩具を並べ、置き場を記してあります。一人ひとりが遊びこめるコーナーを設定しています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人差に留意し発達に見合った援助を行なうこと等をクラスのねらいに定め、指導計画に沿って、発達過程に応じた保育を行なっています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画の配慮事情には「共に喜び、自信や達成感を持たせるような言葉かけをする(1歳児)」「個々の発達に合わせた援助を心がけ、見守って待つようにする(2歳児)」などと明記されています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・3歳児はブロックやパズルのコーナーで遊びに打ち込んでいます。「車ができた!」と声を上げて喜び合い、パーツの取り合いの場面では、保育士が代弁をして自分たちで解決できるよう促しています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・道路から、園舎まで階段を上る構造のため、スロープと手すりを設置しています。1階、2階の両階に「みんなのトイレ」(多目的トイレ)を設置しています。屋外の階段に滑り止めや点字ブロックを設置しています。屋外に掲示している園舎の案内には点字を付し、視覚障害のある地域の保護者にも配慮しています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・月間指導計画の「長時間にわたる保育への配慮事項」をふまえ、一人ひとりの子どもの姿や行動を観察し、落ち着いて過ごせる保育活動や環境構成に変更しています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画をふまえて、一貫した指導計画を実践しています。3歳児からの当番活動で、皆の前に出て挨拶しおやつや給食の献立を述べています。3~5歳児のワークの時間(15分~30分)では、色や線の遊びからひらがなや数字に関心が持てるよう取り組み、「あいうえお表」を掲示しています。5歳児には、時計を見ながら一日の流れを見通して行動できるよう促し、年明けから午睡の時間をなくしています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康管理は「年間保健計画」を作成し、一人ひとりの児童健康台帳をもとに、成長の記録や感染症の記録、予防接種の記録等で把握しています。入園後は、身体計測(毎月)、内科健診・歯科健診(年2回)、視聴覚健診(3歳)を実施し、毎年の母子手帳の確認で情報を更新しています。日々の情報は、0~2歳児は保育連絡アプリ、3~5歳児は朝夕の送迎時に口頭で聞き取って申し送っています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・身体測定(毎月)、内科健診・歯科健診(年2回)の結果を記録して、看護師から担当職員に周知しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギーのある子どもは、マニュアルをもとに、一人ひとりに合った適切な対応を行っています。食物アレルギーのある子どもには、かかりつけ医の「保育・教育施設におけるアレルギー疾患生活管理指導表」「食物アレルギー対応票」を提出してもらって除去食を提供しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画に「食を営む力の基礎としての食育」を位置づけ、「食育年間計画」にそって、栽培・クッキング・食事マナー等の習得に取り組んでいます。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの体調や発育状況を家庭と連携しながら職員間で共有しています。離乳食は進み具合を観察しながら記録しています。2週間ごとのサイクルメニューでは喫食状況を見て調理方法を工夫しています。給食の食材購入と献立作りは法人共通の専門業者に発注していますが、毎月の給食会議(園長・主任・栄養士)と業者の管理栄養士との打ち合わせで調整しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児の連絡帳には一人ひとりの体温・睡眠・食事・排泄等の生活と活動の様子を記載し、離乳食の進め方や食具の使い方について家庭と連携しています。3~5歳児は、個別の特記事項が無ければ、クラス全体の活動内容を保育アプリで伝えています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育士は、日々の送迎時の情報伝達とコミュニケーションを心がけています。迎えが集中する夕方は、「帰りの引き渡し担当者」が名札を下げて確実に申し送りをしています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人により「危機・安全管理マニュアル」の一部として、虐待防止マニュアルが整備されています。朝、子どもの受け入れ時には、子どもと保護者の様子や機嫌をよく見て虐待の早期発見に努めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・担任が各クラスで話し合い、非常勤職員にも意見を聞き取り作成した各指導計画を、主任、園長が確認しています。年間指導計画には期ごと、月案には毎月、週案には毎日の反省・自己評価欄があり、担任が各クラス内で保育実践を振り返り記載しています。 |