しののめ保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
---|
名称 | しののめ保育園 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
---|---|---|---|
対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 90(98) 名 |
所在地 | 236-0014 横浜市金沢区寺前1-8-28 |
||
TEL | 045―791-5043 | ホームページ | https://www.shinonome-kai.jp/shino/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2005年09月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 しののめ会 | ||
職員数 |
常勤職員:26 名
非常勤職員:7 名
|
||
専門職員 |
園長:1 名
主任保育士:1 名
保育士:22 名
看護師:1 名
栄養士:4 名
調理員:1 名
事務員:2 名
|
||
施設・設備の概要 |
乳児室:1
幼児室:1
沐浴室:1
調理室:1
トイレ:2
事務室:1
職員休憩室(更衣室):2
地域子育て支援室:1
鉄筋コンクリート造り2階建て:建物延床面積 809.80㎡
園庭:381.41㎡
|
【保育理念】 安全・安心 そして信頼をモットーに 地域社会との共生をめざします 【基本方針】 ・人との関わり、支え合いを大切に、お互いを認め合い助け合う関係を育て、人間関係の基礎を養う ・四季を充分に感じ、自然を愛しみ、心身を鍛え、物事に感動し美しい心を育てる |
【立地および施設の概要】 しののめ保育園は、京浜急行「金沢文庫」駅から歩いて8分、マンションの多い住宅街の中に位置しています。近隣には海の公園、健康歩道、松風公園等海や自然に触れることができる場所が多くあります。 社会福祉法人しののめ会が2005年9月に開設し17年目の保育園です。園舎は鉄筋コンクリート造りの2階建てで、広い園庭があり、0~5歳児98名(定員90名)が在籍しています。 【園の特徴】 園は、しののめ会の理念に基づき、保育園(人的、物的、生活環境)を通して、子どもたちの「成長を保障」することを「最善の利益」として追及し、子どもが主体の保育を通して“生きていく力(目標に向かっていく力、人と関わる力、感情をコントロールする力)を育む”取組を行っています。 1、2階ともワンフロアとして使用し、0、1歳児は2階、2歳児と3~5歳児は1階で、日常的に異年齢クラスで活動しています。1歳児でも月齢や発達状況の様子から2歳児クラスに年度途中で進級することもあります。チーム保育を行い、全職員がすべての子どもを把握し、職員全員で連携を取り、いつでもだれでも対応できるようにしています。 地域の子育てを支援するため、地域支援スペースを設け、一時保育等の取組のほか、子育てサークルに職員が出向き、多様な交流をしています。年度限定保育では保育所を利用できなかった1、2歳児(3名)を受け入れ、地域のニーズを解決、緩和する事業に積極的に取り組んでいます。 |
評価実施期間 | 2022/05/31(契約日) ~2022/03/25(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2017年度) |
特に評価の高い点 | 1.子どもが自ら選んで決めていく保育 すべての保育活動においてそれぞれの子どもの思いを大切にし、遊びや楽しさの共有、生活能力や技術の習得、コミュニケーション能力の向上等に配慮しています。また日常的に異年齢で過ごしており、上の年齢の子どもは下の年齢の子どもに思いやりを持って接し、下の年齢の子どもは上の子どもへのあこがれをもつことで、遊びや生活において自らチャレンジする力をはぐくんでいます。 遊びにおいては子どもたちがその日の気分や生活リズムを満たすことができるように、制作、園庭遊び、散歩等、静と動両方のプログラムを用意し、遊ぶ場所を自分で決めることができるようにしています。生活習慣の習得については、子どもが自らやってみようと思えるような声かけを行い、職員はできない部分を手伝うようにしています。 また、子どもが制作で使う素材(折り紙等)をチケット制にしています。1週間のうちに使える枚数が決まっているため、いつ何枚使うかを自分で決めることになります。物を大切にする心を育てるとともに、自分の行動に見通しを立てることを目的としています。 2.園運営への職員の積極的参加 園長は、子どもだけでなく職員にも主体性を持ち、保育の幅を広げてほしいと考え、係決めを行っています。係を毎年変え、職員は保育に必要なあらゆる面を具体的に見ることができるようになっています。研修内容、スケジュールに取り組むOJT係(研修担当)、事故防止マニュアルや避難訓練計画の作成等に取り組む安全管理係等多岐にわたっています。 経営計画や園の重点項目を含めて職員に周知したいことを記した「周知事項」という冊子を毎年全職員に配付しています。それを使って、基本理念・方針・保育目標・園テーマについて園内研修を行っています。 園テーマは毎年職員によって考えだされています。今年度のテーマは「絵本」で、絵本についての研修を行っています。職員間で意見を出し合って、絵本のイメージからごっこ遊びや登場人物の制作への展開を考えるなど、保育技術のレベルアップを図っています。 また、前年度に保育実践が不十分だったことを今年度の「職員テーマ」としています。制作等が毎回同じものになるマンネリ化を防ぎ、子どもがやってみたいと思えるものを提供できるように、今年度のテーマは「ひらめき、ときめき」を掲げ、園テーマに連動しながら、職員が積極的に考え、園運営に参加できるようにしています。 |
---|---|
改善を求められる点 | 1.保護者への情報発信と意思の疎通 法人の基本理念「安全・安心 そして信頼をモットーに地域社会との共生をめざします」を実現するため事業を展開していますが、利用者アンケートによると事業計画の保護者への周知が十分ではありません。 例えば門扉の鍵を日常的に施錠していないことについて、保護者に園の意図するところが伝わっていません。園としては地域社会との共生を目指しており、地域の方々が入りやすい環境を整える意味を持って門扉の施錠を行っていません。安全のため玄関は電子ロックになっており、インターホンで訪問者を確認した後解錠することになっています。 新型コロナウイルス対応のため、懇談会等で直接保護者に説明することが困難な状況ですが、計画やお知らせの配付だけでなく、保護者に分かりやすく情報発信をして保護者との意思の疎通を図ることが期待されます。 2.個人別記録(個別指導案)の振り返り 0~2歳児、障がい児の個人別記録(個別指導案)には評価・反省する欄がありません。ねらいに沿った反省・気づき・振り返りが確認できるような記録の工夫が期待されます。 |
この度は、第三者評価の受審にあたり、保護者の皆様にはアンケート等にご協力いただき感謝申し上げます。 また、評価機関や評価者の方々には保育についてご理解くださり評価結果報告書としてまとめいただき感謝申し上げます。 評価結果報告書の内容を踏まえ、今後もより良い保育運営を行っていかれるように努力していきます。 |
詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・基本理念は「安全・安心そして信頼をモットーに地域社会との共生をめざします」、基本方針は「人との関わり、支え合いを大切にし、お互いを認めあい助けあう関係を育て、人間関係の基礎を養う」「四季を十分に感じ、自然を愛しみ、心身を鍛え、物事に感動し、美しい心を育てる」としています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は金沢区の園長会や法人施設6園の施設長会議等に出席し、社会福祉事業を取り巻く現状を把握しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人6園の施設長会議で職員体制や人材育成、設備の整備、財務状況等の現状を分析し、具体的な経営課題を明確にして法人の理事会で共有しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・法人の基本理念、基本方針の実現に向けたビジョンを明確にした園独自の中長期計画を作成しています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・単年度の計画は事業計画、収支計画ともに策定しています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画や行事計画は職員会議や園内研修(OJT研修)、職員アンケート等で職員の意見を集約・反映して策定しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年間行事予定表、保育の進め方等の詳細を重要事項説明書に記載し、園だよりや懇談会で全体的な計画、年間保育計画を保護者に配付し、説明しています。また玄関や園舎内のクラスボードに掲示して周知しています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・月案、週案・保育日誌には「反省・気づき・次に向けて」欄があり、保育内容の自己評価を行い、次期の計画に反映しています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の自己評価の結果明らかになった課題は、OJT係(研修担当)がとりまとめ、職員会議、クラス会議、パート会議で共有し、共有スペースに掲示して次期の全体的な計画に反映しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は事業計画(周知事項)や入園のしおり(重要事項説明書)で、基本理念を実現するための基本方針、保育目標等を明示しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は法人の研修や日本保育協会の法令遵守関連の研修を受講し、金沢区の公私合同園長会や法人の園長会に出席し、保育園を取り巻く社会情勢や環境の変化について学んでいます。会計士からも新しくなる制度や法令等について必要な知識を得ています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は毎日保育の現場を見て回り、週案・保育日誌等を確認しています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は園運営のため職員の役割分担を決め、経営や業務の効率化と改善に向けて取り組んでいます。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・園運営に必要な人材や人員体制に関する方針に関して事業計画(周知事項)に記載し、関係校との連携を取りながら、保育学生、看護学生の受け入れを行うとともに地域の中高生のために職業体験・福祉体験の場を提供しています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・事業計画(周知事項)に期待される職員像を明記し、「職員の初任給、昇給昇格等に関する細則」「級別標準職務表」をもとに処遇改善を行っています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・労務管理の責任者は園長です。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画(周知事項)に期待される職員像を明記し、職位ごとに必要とされる専門技術や役割を明確にした、級別標準職務表があります。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画(周知事項)に期待される職員像を明記しています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は毎日保育の現場に入り、職員の自己評価や週案・保育日誌を確認し、キャリアアップ研修の受講状況で職員一人ひとりの知識、技術水準、専門知識を把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・受け入れの基本姿勢を明記した受け入れマニュアルがあります。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・ホームページ、パンフレットに法人の基本理念、基本方針、保育目標等を公開しています。WAMNET(社会福祉法人の財務諸表等電子開示システム)に現況報告書や決算情報を公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職務規程、経理規程、文書取り扱い及び保有・決算規程に、園運営における事務、経理、取引等に関するルール、職務分掌と権限・責任を明記し、職員に周知しています。事務を担当する職員が2名おり、役割分担が明確で、経理・取引に関するルールに則り、業務が遂行されています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人の基本理念に「安心・安全そして信頼をモットーに地域社会との共生をめざします」を掲げ、全体的な計画に地域との交流について明記し、園や子どもたちへの理解を深めるための取組を実施しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・ボランティア受け入れマニュアルがあり、事業計画(周知事項)には、地域の中高生のために職業体験福祉体験の場を提供し、次世代育成に努めることを明記しています。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・医療機関、行政、横浜市南部地域療育センター、横浜市南部児童相談所、学校等のリストを事務室に掲示し、職員は共有しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域子育て支援会議や地域子育て連絡会に出席し、地域の福祉ニーズ・生活課題を把握しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の福祉ニーズにもとづいた公益的な事業として、年度限定保育を実施しています。横浜市が待機児童対策として、保育所を利用できなかった1、2歳児(3名)を受け入れ、地域のニーズを解決、緩和する事業に積極的に取り組んでいます。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・保育目標に「誰からも愛される子、誰をも愛せる子」、基本方針に「人との関わり、支えあいを大切にしお互いを認め合い助けあう関係を育て、人間関係の基礎を養う」、統合保育目標を明記しています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どものプライバシー保護についてのみのマニュアルはありませんが、業務マニュアル、職員心得及び禁止事項、NGワードの中にプライバシー保護についての記載があります。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所の特性等を紹介した資料を区役所に置いています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書は事前に送付し、保護者が前もって読むことができるようにしたうえで、入園時説明会において説明しています。同意書は説明会時か入園時に提出してもらっています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・引継ぎに関しての定められた文書はありませんが、転園先からの要請があった場合には、保護者の了解を得て情報提供することはあります。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育者は日々の保育の中で、子どもの笑顔、言動を見たり、話を聞いたりして子どもの満足感を把握するようにしています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・苦情解決責任者は園長、苦情受付担当者は各クラス担任、主任となっています。法人監事、法人評議員が第三者委員として設置され連絡先が記載されています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者が相談したり意見を述べる相手を選択できるよう、園内の苦情相談窓口、第三者委員を園のしおりに掲載するとともに廊下には金沢区こども家庭支援課の電話番号を掲示しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育者は朝夕の送迎時には、保育者が忙しそうな振る舞いを行わないようにして、保護者が声をかけやすい環境作りを行うようにしています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園には安全管理係があり、月に1回行われる避難訓練等の場面設定を行い、各職員に振り分けています。振り分けられた職員は訓練の詳細を決め実行しています。全職員で順に訓練を実行することで、リスクに対する共通認識を育むとともに手順を明確にするようにしています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎年、感染症が流行する前に嘔吐処理研修や手洗い、うがいについての注意喚起を行っています。保護者には、連絡帳に子どもの今日の体温を記載してもらっています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・災害マニュアルに基づき、災害時の責任者は園長、園長不在時には主任が責任者となって災害時対応を行うことになっています。園には安全管理係があり日ごろから災害時における安全確保について話し合っています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・標準的な実施方法について、各種マニュアルがあり、職員が一定の水準、内容の保育を提供できるようにしています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・標準的な実施方法としてのマニュアルは園が制定し、年度末の職員会議や必要に応じて見直しを行っています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園時にアセスメントシートにもとづいて家庭環境、子どもの身体状況や生活状況について把握し、入園後は経過記録や発達記録等でアセスメントが実施されてます。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画にもとづいて、クラス会議で話し合い「年間保育計画」「月案」「週案・保育日誌」を作成しています。内容によっては職員会議で検討することもあります。各指導計画はそれぞれの評価・反省を行い、次期の指導計画に反映しています。子どもや保護者のニーズは備考欄に記入し、ニーズに沿った保育が実践されているかなどを明確にしています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの発達状況や生活状況等の記録は園独自の書式でパソコンに入力しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・就業規則、個人情報の保護に関する規程、職員心得及び禁止事項、入園のしおり(重要事項説明書)に個人情報に関して明記しています。記録の保管は文書保存年数票で管理し、書類についての公開・非公開リストを作成し、保護者の開示請求に応じています。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は児童憲章、児童の権利に関する条約、保育所保育指針等の趣旨を捉え、園が大切にしている5つの保育(人と関わる力が育つ保育、主体性が尊重される保育、チーム保育・異年齢保育、適切な保育環境での保育、日本の四季を感じられる保育)を中心に作成しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所内の設備、おもちゃ等は昼寝時、保育終了時に消毒を行うなど、衛生管理マニュアル、清掃マニュアル、清掃チェック表等を用いて園内は清潔が保たれています。寝具は夏季の間は月2回、冬季は月1回布団乾燥を行い衛生管理に努めています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時提出される児童票、健康台帳等から子どもの様子、家族関係、健康状態を把握しています。入園時個人面接で収集した生活状況、アレルギー情報等を職員全員で共有し子どもの個人差を把握しています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの主体性を引き出し生活習慣の取得ができるよう、職員は子どもを褒める事、子どもに考えさせることを念頭に保育にあたっています。一人ひとりの子どもの配慮事項は個人別配慮の健康・食育・言葉等の枠に記載し全職員で共有しています。子どもが自らやってみようと思えるように、職員はできない部分を手伝うようにしています。「どうしたの?」「この帽子どうする?」など子どもが考える事ができるような質問を行い、できないことを子どもから発信できるようにしています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが主体的に園での生活を送ることができるよう、様々な活動を行う玩具コーナーが子どもの目に見える高さで常設され、子どもたちはそれぞれの興味で選ぶことができるようになっています。また、子どもたちが制作に必要な素材(折り紙等)を求める場合にはチケット制を導入し、枚数によって子どもが必要な素材を手に入れるようになっています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児は1歳児と同じ空間で生活を行っています。睡眠、食事、遊びの空間に分かれ、子どもたちが生活するための十分な広さが確保されています。室内はラティスで所々区切られており、眠くなった子どもが布団で眠ったり、安全にハイハイできるようになっています。歩けるようになるまでは2階のテラスで外遊びをするようになっています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・1歳児:0歳児と同じ空間で保育を行っています。年度途中でも子どもの発達具合、月齢、友達関係で1階の幼児と同じ空間に移ることもあります。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全ての保育活動において自主性を重んじた異年齢保育のため、年齢からくる興味関心、成長発達具合から遊びや活動に関する興味が、個々の子どもに育っています。あこがれや思いやりを持って遊びにチャレンジしたり、下の子どもに教えたりするなど、それぞれの子どもが自分の場所を見つけることができるようになっています。職員は子どもたちの様子を常に見守りながら、必要な時に助言をしたり、子どもの考えを引き出すような問いかけを行っています。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・障がいのある子どもと他の子どもが隔たりなく日常生活が送れるようになっています。子どもたちは自身の選択で遊びや活動を選んでいるため、それぞれのできることを行い一緒に活動できるようになっています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育室には月間の活動予定カレンダー、その日の予定を掲示したり、朝の会で説明するなど、子どもたちが予定を立てやすいようにしています。子どもたちはその日の気持ち・生活リズムを満たすプログラムを自分で選ぶことができるようになっています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画に記載されている「小学校以上の教育との接続を鑑みて」を基に、その年の子どもの様子に合わせた「就学までに身につけたい力」を職員全員で考えて、保育プランを構成しています。今年度は絵本の読み聞かせ時間を設けたり、ひらがなの練習を行ったりしています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの健康に関する健康管理マニュアルがあり、それに基づいて入園前、入園後の子どもの健康状態を把握しています。入園前面接で得た子どもの健康に関する情報は看護師が健康台帳に記載し、職員に周知しています。入園後の子どもの健康状態については申し送り表を使い、全職員が共有できるようにしています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・年2回の健康診断(内科健診)、歯科健診、毎月の身長・体重測定を実施しています。健康台帳に看護師が記録し管理しています。結果は職員会議で共有しています。個人別に伝える事がある場合にはクラスに申し送りを行っています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に基づいてアレルギー疾患のある子どもに対しての適切な対応を行っています。保護者から伝えられた子どもの慢性疾患、個別の対応については看護師が職員会議の中で全職員に周知しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・食事はランチルームでビッフェ形式でとることになっています。ランチルームは2~5歳児が一緒に使用しています。ランチルームには10テーブルが設置してあり、子どもたちはその日の気分でテーブルや一緒に食べる友だちを選んでいます。テーブルは丸、長四角等大きさ、形が数種類あり、各テーブルの定員数も異なっています。2歳児のみは身長の関係もあり、2歳児の座るテーブルにはペンギンの絵が置いてあります。また、全てのテーブルには小花が飾ってあり、カフェの雰囲気を出しており、子どもが楽しく落ち着いて食事をとれる雰囲気作りが行われています。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園は「子どもたちが楽しく食べられる食事の提供」をテーマに掲げ、子どもが自ら食べたいと思えるような色付けの良い、おいしい食事を用意できるようにしています。職員会議の中で献立について話し合うとともに年2~3回、法人の栄養士が集まって献立の振り返りを行い、献立・調理の工夫を行っています。職員会議では、子どもが子ども自身で食べやすい肉の大きさについて話し合われています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・送迎時に家庭での様子、園での様子を口頭で伝え合っているほか、0~2歳児と障がい児は個別の「連絡帳」、幼児クラスは「しゅっせきノート」で情報交換しています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は保護者の話を傾聴し、保護者との信頼関係を築けるように努めています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・朝の受け入れ時、着替え、喫食状況、服が汚れていないか、傷の有無等子どもの身体の状況や保護者の様子を観察し、必要に応じて記録や写真に収めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
---|
【第三者評価結果:b】 ・月案、週案・保育日誌等の指導計画に対する保育の実践について、クラス会議等で意見交換を行い、主体的に日々の保育の振り返りを行い、議事録に記録し、情報共有しています。 |