しらゆり新城保育園
第三者評価機関名 | ナルク神奈川福祉サービス第三者評価事業部 |
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名称 | しらゆり新城保育園 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60(73) 名 |
所在地 | 211-0043 川崎市中原区新城中町1-18 |
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TEL | 044-948-9610 | ホームページ | http://shinjyo-shirayuri.org |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2019年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | 社会福祉法人 しらゆり福祉会 | ||
職員数 |
常勤職員:21 名
非常勤職員:2 名
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専門職員 |
園長:1 名
主任、副主任:2 名
保育士:19 名
看護師:1 名
栄養士:2 名
調理員:3 名
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施設・設備の概要 |
乳児室(0~2歳児室):3
幼児室(3~5歳児室):3
沐浴室:1
調理室:1
事務室:1
トイレ:6
職員休憩室(更衣室):1
鉄筋コンクリート 3階建ての1F・2F部分:床面積 489.59㎡
園庭:園庭 229.72㎡
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【保育理念】 子ども一人ひとりを大切にし、子どもと保護者から信頼され、地域に愛される保育園を目指す 【基本方針】 人間形成の過程で最も大事な乳幼児期に、基本的な生活習慣を育てると共に『知・情・意・体』の調和した人間として『生きる力』を育てるための保育を行う 【保育目標】 たくましく心豊かな子ども <知>挨拶ができ自分で考え行動する子ども <情>やさしく思いやりのある子ども <意>強い心を持ち頑張る子ども <体>元気よく遊ぶ子ども |
【立地および施設の概要】 しらゆり新城保育園はJR南武線武蔵新城駅から徒歩5分の所に立地しています。駅の近くでありながら園庭があり、外遊びの遊具も充実しています。園の近くには公園も多く、子どもたちは毎日のように散歩に出かけています。隣には建物のオーナーである寺があり、園の避難訓練にも協力してもらっています。敷地は寺が経営していた幼稚園の跡地であるため、子どもの声や生活音等にも一定の理解が得られており、地域と良好な関係を築いています。 【園の特徴】 設置法人は宮崎県都城市にあり、現在川崎市中原区内に保育所を3園展開しています(令和4年4月に新たに開園予定)。法人では『職員10か条』を掲げ、職員の行動指針にしています。全ての職員が、子どもたちの未来のために ①子どもの育ちを保証する ②質の高い保育を提供する という目標を受けて研鑽しています。 法人の各園では各自が行事部や研修部等の部会に所属し、保育の向上のために活動しています。人権についての意識を高めるため、毎年人権セルフチェックリストを行い、その結果をまとめ、研修や会議で振り返る取組も行っています。 |
評価実施期間 | 2021/06/03(契約日) ~2022/03/25(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 1 回(年度) |
特に評価の高い点 | 1.年齢や発達に応じた戸外あそび 駅から近い立地ですが、園庭があり、体を十分に動かして遊ぶことができます。鉄棒や砂場があり、倉庫には滑り台、三輪車、コンビカー、竹馬、ボール、ぽっくり等の遊具が用意してあります。子どもたちは年齢や一人ひとりの興味に合わせた遊具で遊んでいます。夏は組み立て式の大型プールを設置して水あそびを楽しんでいます。また、園の近隣には公園が多くあります。子どもたちは毎日のように散歩に出かけて、のびのびと体を動かし、身近な自然に触れています。 2.働きやすい職場づくりと積極的な職員採用の取り組み 川崎市の借り上げ住宅制度を取り入れています。入職時から利用できて、未婚既婚問わず利用でき、職員の大半が利用しています。人員に余裕を持たせて、休暇を取りやすくしています。残業や持ち帰りの仕事を無くすために、職員が事務作業に専念できる時間(ノンコンタクトタイム)を設けています。働きやすい環境を整え、保育の質の向上につなげています。 法人では近隣の学校だけでなく地方の養成校にむけて採用活動を行っています。採用希望者には、面接前にまず系列園全てを案内し、理念や方針についても十分に説明しています。理念に賛同した職員を採用しているため、離職率が低くなっています。 3.保育の向上にむけた多様な職員研修 年間の研修計画を作成し、園外研修・園内研修を計画的に行っています。園長は職員の資質や能力に応じた研修受講を提案しています。職員で構成する研修部が職員の意見を取り入れながら、自主研修を推進しています。今年度はわらべうた研修、手作りおもちゃ作り等を行いました。さらに、毎年1回、主任を含む全保育士が系列園で1日保育に入る「姉妹園研修」を行っています。自園の課題や他園の良いところを見直す機会になっています。 |
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改善を求められる点 | 1.主体的な活動につながるさらなる環境の工夫 園には多様な玩具が用意してありますが、多くのおもちゃが扉のある物置や高い棚の上に収納されています。子どもが自主的・自発的に遊びが選択できるような玩具の収納、コーナーづくり等の環境設定に関するより一層の工夫が期待されます。「良い保育環境とは何か」「主体性を育む環境とは」について保育に関わる全ての職員が意見を出し合い、保育内容のさらなる充実につなげることが期待されます。 2.調理担当者とのコミュニケーションの充実 調理は外部の委託業者が行っています。調理員は子どもの食事の様子を見たり話を聞いたりする機会がありますが、定期的に実施するには至っていません。また、調理員は職員会議に参加していません。委託業者の栄養士および調理員は、定期的に子どもの食事を巡回したり、直接会話するなどの機会を持ち、子どもの意見を聞き、より食事の時間が豊かになるような工夫が期待されます。 3.人事考課制度の構築 職員の評価は、職員の専門性、職務遂行能力、成果、貢献度等の観点から、園長が総合的に評価しています。明確な人事考課基準は作成していません。現在法人と話し合いをしている段階ですが、求められる職員像を実現するための具体的な人事考課制度の確立が期待されます。 |
開園から3年を迎えたところで、客観的な視点から自園の保育を見直す機会とするべく、今回初めて第三者評価を受診しました。 保育室の環境設定についての改善点が明確になり、保育内容を充実させていくための重要なポイントとして職員間で共有できた点が、非常に意義のあることでした。当園は駅に近い立地ながら園庭を備え、恵まれた環境にありますが、子どもたちがより自主的・自発的に遊びを選択できるような環境構成、主体性を育む環境設定について活発に意見を出し合いながら、さらなる工夫を重ねていきたいと考えます。 栄養士・調理員の方との連携については、園の課題であると認識しており、今後は今以上にコミュニケーションをとりながら、食育の充実にも繋げていきます。 また姉妹園が近隣にあることで、職員研修の機会を設けやすく、連携もとりやすいというメリットを再認識する機会にもなりました。その強みを活かし、今後は職員間のみならず、園児同士の積極的な交流も行いながら、法人全体の保育の質向上に努めて参ります。 しらゆり新城保育園 荒川 祐輔 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・設置法人の理念は「子ども一人ひとりを大切にし、子どもと保護者から信頼され、地域に愛される保育園を目指す」です。保育の基本方針として「人間形成の過程で最も大事な乳幼児期に、基本的な生活習慣を育てると共に『知・情・意・体』の調和した人間として『生きる力』を育てるための保育を行う」を掲げています。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は川崎市における待機児童問題や地域の保育ニーズについて、川崎市内の系列3園の園長が出席する「園長会議」で課題を討議し、対応策を打ち出しています。不定期ですが、本部のある宮崎から理事長が園長会に出席しています。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・顧問の税理士法人から提出される毎月の報告から、園を取り巻く課題や問題点を明らかにして、系列3園の園長が出席する「園長会議」で検討しています。経営状況や課題については、法人理事会に報告しています。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・理念や基本方針の実現に向けて、中・長期計画を策定しています。「保育内容」「安全管理」「給食と食育」「保護者対応」「組織と運営」「設備及び備品整理・施設改修」等の項目に分けて、目標を明確にしています。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・令和3年度の事業計画は「保育内容」「安全管理」「給食と食育」「保護者対応」「組織と運営」「設備及び備品整理・施設改修」等の項目に分けて目標を明確にしています。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:b】 ・年度末に事業計画を振り返り、総括しています。園長は総括をもとに次年度の事業計画案を提案し、職員全員の意見を集約して事業計画としています。事業計画は年度末の職員研修会で全職員に周知しています。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・保護者に年間行事計画を配付しています。園の事業計画はファイルにとじて玄関に置き、保護者が閲覧できるようにしています。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・月案、週案等では、担当職員が提出したものを園長、主任が内容を確認しています。PDCAサイクルに基づくふり返りと見直し作業を繰り返しています。また、月2回の職員会議の他に、リーダー会議、乳児会議、幼児会議でも保育内容や質の向上について振り返っています。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の自己評価に基づく改善課題については、職員会議や系列園の園長会等で話し合い、検討しています。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は年度始め の職員会議や年度末等に園の運営方針・取組を説明し、園長自らの役割について話しています。また、職務分担表には、園長・保育士等の職務分掌(職務内容)について記載しています。園長不在時の権限移譲についても職務分担表に明記しています。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は児童福祉法・保育所保育指針や雇用・労働・環境に関する法令等を理解し、さらに園で保育理念や保育方針、保育目標が実現できるように取り組んでいます。必要に応じて税理士・社労士に相談し、適正な経営を行っています。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の質の現状については、園長は月案等の記録の確認を行い、頻繁に保育現場に入る中で把握しています。また、職員会議・乳児会議・幼児会議に参加して、職員との話し合いの中でも確認しています。法人の系列3園の園長が参加する園長会議でも保育に関する課題を共有し、話し合っています。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、外部の社会保険労務士、税理士等の意見を踏まえて、経営の改善や業務の実効性について分析しています。浮かび上がった課題について法人理事長や系列園の園長と協議しています。予算・決算については理事会の承認を得て適正に運営しています。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・新人職員はベテラン職員と同じクラスでOJTを行うなど、職員育成のための配置を計画的に行っています。毎年1回、全職員が系列園で1日保育に入る「姉妹園研修」を行っています。自園の課題や他園の良いところを見直す機会になっています。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人の理念に基づき、「職員10か条」を定めて、職員の行動規範としています。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、日ごろのコミュニケーションや個人面談等で職員の就業状況や意向の把握に努め、人事や労務管理を行っています。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人の理念に基づき、「職員10か条」を定めて、職員の行動規範としています。事務室や更衣室にも掲示して周知しています。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・令和3年度の事業計画には職員研修について明記しています。毎年1回、全職員が系列園で1日保育に入る「姉妹園研修」を行っています。自園の課題や他園の良いところを見直す機会になっています。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・全職員一人ひとりの個人ファイルには、専門資格の取得状況・研修受講状況が記録されています。職員の知識、経験等は園長が把握しています。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・実習生受け入れマニュアルを整備して、園の実習生受け入れに対する姿勢を明記しています。実習生の受け入れ実績があります(3年間で2件)。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・独立行政法人福祉医療機構(WAMNET)に、法人の現況報告書、予算・決算状況を公開しています。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・事務、経理、取引についてのルール等は、法人運営規定・経理規定・就業規則に明記しています。職務分掌を作成しています。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園の理念に「地域に愛される保育園をめざす」と明記しています。全体的な計画の中に地域支援として育児相談、保育実習受け入れ、子ども110番等について記載しています。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・ボランティア受け入れマニュアルを整備し、受け入れに関する基本姿勢を明文化しています。現在までボランティア受け入れの実績はありません。学校教育への協力について明文化していません。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・川崎市の関係部署、療育センター、警察署、消防署、嘱託医、警備会社等の緊急連絡先について明記しリストを作成しています。連絡先リストは事務室に備え付け、職員間で共有しています。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中原区園長会、幼保小連絡会、主任連絡会、看護師連絡会に参加して、地域の子育て世代のニーズの把握に努めています。町内会に加入しています。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育実習生の受け入れを行っています。中学生の職業体験の受け入れ、地域の親子向けの子育て相談会、地域への絵本の貸し出し、園庭開放などを計画していますが、コロナ禍で実施できていません。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念は「子ども一人ひとりを大切にし、子どもと保護者から信頼され、地域に愛される保育園を目指す」です。職員には、職員会議や研修会で理念と基本方針を浸透させる取組を行っています。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育に関する園の決まりをまとめたマニュアルとして「統一事項」を作成しています。年度末に毎年見直しを行い、2月の職員研修会で内容を確認しています。プールの着替えや散歩時のトイレについてのルールを明記し、保護者に説明も行っています。おむつ替えのエリアを決め、シャワーやおむつ替え等は一人ひとり個別に援助するように配慮しています。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育理念や目標・施設の概要・デイリープログラム・利用料・案内図を載せた「園のパンフレット」と、開園予定の姉妹園を掲載した[法人のパンフレット]を、中原区児童家庭課に置いています。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育の開始・変更時には、保護者の意向を確認したうえで、同意書を残しています。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所等の変更は、保育がスムーズに継続できるように中原区児童家庭課と連携しています。保護者の同意を得て、個別の事情に配慮しながら、児童票・経過記録表等の記録をもとに申し送っています。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・日々の保育の中で、一人ひとりの子どもの声を聞き、言葉で表現できない子どもの表情やしぐさを観察して、子どもの気持ちをくみ取っています。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の相談窓口と第三者委員(1名は法人監事)を「重要事項説明書」に明記し、入園時に保護者へ説明しています。ホームページでは、外部相談窓口「かながわ福祉サービス運営適正化委員会事務局」を紹介し、玄関に「川崎市人権オンブズパーソン」のポスターとチラシを置いています。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者には入園時に「重要事項説明書」「法人パンフレット」を配布し、相談窓口が複数あることを説明しています。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育士は、子どもの送迎時に保護者と情報交換しています。相談があれば、職員は速やかに園長へ伝え、クラス担任、主任保育士と共に対応しています。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・責任者は園長で、運動安全部を設置し「事故対応マニュアル」を作成しています。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症対策は、法人および川崎市のマニュアルがあり、保健部会(看護師と主任保育士)と嘱託医が連携しています。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「災害時対応マニュアル」「不審者対応マニュアル」があり、運動安全部で、避難訓練・不審者対応訓練の実施計画を作成しています。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「園のしおり」には、「保育理念」「保育目標」「保育方針」「保育の基本姿勢」が示され、それに基づいた保育内容が明記されています。「危機管理マニュアル(事故防止)」「安全管理マニュアル」「給食衛生管理マニュアル」「虐待防止マニュアル」「健康管理マニュアル」「保健マニュアル」「苦情および事故対応手順書」等、園の標準的な実施方法を明示して保育の実施に努めています。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・標準的な実施方法として「保育及び教育の内容に関する全体的な計画」を作成しています。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画は、担当職員が作成し、クラスリーダー、主任保育士が確認し、園長が最終責任者です。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画は、養護・教育に分けて評価し、月間指導計画は子どもの評価と自己評価、年間指導計画は四半期ごとの自己評価を出しています。クラス会議・職員会議で検討し、全体の計画に反映しています。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの情報は、0~2歳児は個別経過記録、0~5歳児の保育経過記録、保育日誌に記録しています。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人情報保護規程・プライバシー保護規定があります。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、児童の権利に関する条約、児童福祉法、保育所保育指針等の趣旨をとらえ、「子ども一人ひとりを大切にし、子どもと保護者から信頼され、地域に愛される保育園を目指す」という理念をベースに保育方針、保育目標に基づいて策定しています。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内は、エアコンと床暖房、加湿機能付き空気清浄機を使用し、室内温度・湿度を管理しています。採光も充分で、換気が行われています。住宅との間には防音の配慮があります。保育士は日常の声のトーンに注意をしています。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの児童票や経過記録、連絡帳により、一人ひとりの状況を把握しています。子どもの家庭環境や、保護者の就労状況による生活の連続性に配慮しながら、子どもの欲求を受け止めています。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・生活習慣は、国籍や個別の家庭環境に合わせ、無理なく身につくよう援助しています。排泄や食事のマナー等、園での生活がスムーズに行われるように段階的に進め、子どもの発達にあった言葉かけや援助をしています。家具や道具は年齢に合わせた使いやすい形状を選び、子どもの動線に合わせて配置しています。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:b】 ・0歳児の保育室には、つかまり立ちできる柵と棚があり、棚の下段に玩具箱があります。保育士は、子どもの遊ぶ姿を見ながら玩具を入れ替えています。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・床暖房の上で自由に探索活動をしています。安全柵や低い棚、発達過程に合わせたイスとテーブルを配置し、音の出る玩具や車、感触を楽しんだり押すと反応する玩具等を揃えています。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・室内には棚の下段に玩具箱があります。保育士は発達過程と子どもの遊ぶ姿を見ながら、倉庫の玩具と入れ替えています。保育室から園庭に出ることができ、時間差を設けて、各クラスがのびのび遊べるようにしています。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3~5歳クラスの体育遊び、4~5歳児クラスのリズム遊びと英語教室は、外部講師を呼んで月2回行っています。緊急事態宣言中はオンラインで実施しました。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園の入口から玄関までスロープで、保育室やトイレ、廊下に段差はなく、1階多目的トイレにはオストメイト、1・2階にあるユーティリティにはシャワー室を備えています。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児の個別指導計画があります。保護者と情報交換し、子どもの家庭での様子を聞き取って保育に反映しています。子どもの生活リズムに合わせて、慣らし保育の導入、午睡時間の調節、個別の対応に配慮しています。長時間保育では、コーナー遊び、絵本の読み聞かせ等、くつろいで過ごせるよう工夫しています。食事中、すぐ眠くなる子どもや動き出す子どもには、保育士が近くに座っています。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画に「小学校との接続および連携」「小学校以上との連携に鑑みて」を盛り込み、一貫した保育が実施されています。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間保健計画があります。月1回の身体計測と年1回の歯科健診、0~1歳児は毎月、2~5歳児は年2回の内科健診を実施しています。入園時の児童票や面談記録、健康診断で子どもの健康情報を把握し、送迎時に得た情報は朝礼で申し送っています。現在は1日2回の検温を行い、子どもの健康管理に努めています。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断・歯科健診の結果は、健康診断記録表に記録し、看護師はクラス担当職員に伝えるとともに、指導計画に配慮事項として反映しています。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー児対応マニュアルがあります。医師の指示に沿った「除去食申請書」を受け、川崎市のガイドラインをもとに委託業者と協議しながら除去食を提供しています。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・給食は業者に委託し、姉妹園3園が同じ献立を提供しています。献立は2週間のサイクルメニューですが、七夕や誕生会等の行事食があります。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長が、栄養士や委託業者と連携をとり、献立を協議しています。体調の悪化した子どもは、無理に食べさせずに保護者へ連絡および相談しています。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・0~2歳児については「連絡ノート」を通して、毎日保護者と連絡を取り合っています。3~5歳児については、保護者は必要な時に「連絡ノート」を利用しています。送迎時の会話も大切にしています。玄関に各クラスのホワイトボードを設置し、毎日クラスの活動内容について伝えています。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・職員は保護者が安心して子育てができるような支援をしています。職員は子どもが「園でできるようになったこと」「園で頑張っていること」など前向きな話をして、保護者が子育てに自信を持てるように心がけています。連絡ノート・懇談会を通して、情報交換や意見交換を行っています。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・虐待防止マニュアルを作成しています。職員会議では園長が実例を挙げて、マニュアルに基づいた対応についても説明しています。虐待の予防や早期発見ができるように、職員の意識を高めています。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・年間指導計画は年4回、月間指導計画は月末、週案は週末にクラスに関わる職員で「振り返り(自己評価)」を行っています。さらに、職員会議・乳児会議・幼児会議で、一人ひとりの子どもの姿についてていねいに話し合っています。話し合いの中で他の職員の意見や視点を知ることで、職員が自らの保育実践の振り返りや改善につなげています。 |