社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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すぎな会生活ホーム すぎな会第7生活ホーム

2024年12月04日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細

評価結果報告書

評価機関名 公益社団法人神奈川県社会福祉士会
評価対象事業所名 すぎな会生活ホーム すぎな会第7生活ホーム
評価対象種別サービス 共同生活援助(介護サービス包括型)
設立年月日 1981年04月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人すぎな会
③ 理念・基本方針 すぎな会の経営理念
1.人間としての尊厳を重んじる姿勢を貫きます。
2.利用者それぞれのライフステージにおけるケアを目指します。
3.地域と協調し、地域の一員としての役割を果たすよう努めます。
4.経営体としての安定性・積極性・信頼性を追求します。
本経営理念に基づき、職員・保護者・理事者が力をあわせて、すぎな会発展のため最善を尽くします。
④ 施設・事業所の特徴的な取組 〇業務運営方針として、以下に取り組んでいる。
1.重点実施目標
(1) 利用者の人権に配慮し意思を尊重した生活支援
(2) 安定した支援体制
(3) 支援の自己点検の実施
2.業務運営方針
(1) 利用者支援について以下の取り組みを行う。
 ア 利用者が安心して暮らせるよう人権に配慮し、意思を尊重した支援を行う。
 イ 個別支援計画に則り、利用者一人一人の生活が充実したものになるよう支援する。
 ウ 職員間で意思疎通を図り、情報を共有し利用者支援に取り組む。
 エ ホーム間で連携、協力し安定した支援体制になるよう努める。
(2) 人権擁護の研修をホーム支援会議などで定期的に開催し、人権に対する意識を深め、利用者支援の質の向上を目指す。
(3) 地域の行事や自治会活動に積極的に参加し、障がい者への理解を深めてもらうよう地域との良好な関係づくりに努める。
(4) 新規の入居を目的とした体験利用をしてもらい入居に繋げる。また、外部からの情報も取り入れ新規の入居者を募る。
(5) 補助金を活用し男性ホーム(第5・6・9・10ホーム)のスプリンクラー設備設置工事を進める。設置により、利用者の生活の場が安定したものになるようにする。
(6) 支援の質の向上を図るため、職員自身の振り返りの機会として支援の自己点検を実施する。
〇生活ホーム利用者の状況
 ・女性5名が入居している。20代2名、60代2名、70代1名である。重度であるが、平均年齢が若い。
 ・日中活動は、法人事業所に1名、他事業所に4名が通っている。

⑤ 第三者評価の受審状況 開始:2024年06月03日
終了:2024年11月18日(評価結果確定日)
受審回数:3回(2021年度)
⑥ 総評
◇ 特長や今後期待される点
〇利用者が一人の地域住民として安心して暮らすため、利用者の意思を尊重した生活支援
 生活ホームで生活する利用者・担当支援員がチームとなり、安心してくつろいで過ごせるよう、日々コミュニケーションを取り、試行錯誤や工夫を重ねて「アットホームな雰囲気のある一軒の家」を形成している。利用者一人一人がホームの主体であり、利用者自らが個別支援計画の策定に参画し、各々の目標を理解し、職員や家族・後見人等と一緒に取り組む姿がある。また、地域の生活者であるとの意識を持てるよう、近隣住民をはじめ地域との関係づくりに積極的に取り組んでいる。

〇職員の人権擁護意識の醸成
法人が4つの経営理念および具現化するための「行動指針」を掲げているのに対し、全職員も「職員倫理綱領及び行動規範」によって、「職員は、『障害をもつ個人が尊厳を以て、その人らしい自立した生活を送れるように支える』という福祉の理念を遵守するという決意を、明確にする責務がある」と基本的な姿勢を明示し、クレドを常時携帯し実践に臨んでいる。毎年、全職員が人権チェックリスト自己点検を行うことにより、自らの行動を振り返る機会を持ち、適切な言葉遣いや対応等を職員間で共有する。人権委員会で2か月おきに人権標語を定めており、ホーム内に掲出し職員に注意喚起している。

〇利用者自らが、意見や考えを述べやすい環境づくり
 利用者一人一人に対して担当職員がついており、身近な存在として気軽に相談できる体制を設けている。ホーム全体として、傾聴を中心に寄り添う形で個別支援を行っている。また、苦情解決第三者委員・オンブズマン制度をホーム内に顔写真付きポスターを掲出し、利用者が相談先を選択できるよう配慮している。今年度、新たに利用者自治会が立ち上げられ、利用者自らが「やりたい」ことを考え、意見交換し、力を合わせて実現につながるよう、職員の後方支援を受けながらも、会長や書記などの役割を自発的に担って活動を開始している。
〇年1回以上の定期的な自己点検と課題整備への取り組み
定期的に第三者評価を実施している。法人全体で、年度ごとの自己評価実施に向けて検討が始まっており、生活ホームも今年度の業務運営方針の柱のひとつに位置づけている。今後、利用者支援に視点を置いたチェック項目が設定され、年度毎に自己評価が実施され、課題整理や対策が講じられるよう仕組みづくりが期待される。
⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント すぎな会生活ホームは今回で4回目の受審となりました。各ホームの担当職員(常勤)の入れ替わりもあり、すぎな会生活ホームとして第三者評価を受ける職員はほとんどが初めてでした。改めて生活ホームの運営や利用者支援についてホーム内で振り返りながら考える良い機会になりました。また初めの職員には良い経験にもなりました。調査員の方の質問などに「ハッ」としながらも気付きを得ることもありました。
この結果を全職員に周知し、今後の運営や更なる利用者支援の向上に取り組んで行きたいと思います。
詳細評価PDF
Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
Ⅰ-1 理念・基本方針

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・社会福祉法人すぎな会は、経営理念4項目「人間としての尊厳を重んじる姿勢を貫きます」「利用者それぞれのライフステージにおけるケアを目指します」「地域と協調し、地域の一員としての役割を果たすよう努めます」「経営体としての安定性・積極性・信頼性を追及します」を掲げている。
・経営理念を具現化するため「社会福祉法人すぎな会 行動指針」を策定し、経営者および職員が取るべき行動を明示している。
・経営理念・行動指針は規程集に掲載され、全職員に周知している。
・全職員は基本姿勢「障害をもつ個人が尊厳を持って、その人らしい自立した生活が送れるように支える」を「職員倫理綱領及び行動規範」に整備し、クレドにして名札に常時携帯し、実践の拠り所にしている。
・利用者へは入所時に契約書・重要事項説明書に基づき口頭で工夫して説明する他、生活ホームの掲示板に掲出している。
・ホームページを整備し、経営理念や行動指針・行動規範や経営状況を広く情報開示している。

◇評価機関からのコメント

・経営理念4項目の下、職員・保護者・理事者が法人発展のために力を合わせて最善を尽くすと表明し、具体的な行動指針や行動規範を明示し実践している。 ・入職時、全職員が法人内新任研修を受講して周知されており、実際に業務中は名札と一緒にクレドとして常時携帯し、各自で必要に応じて実践を振り返るため活用している。 ・利用者には、本入居前の体験入居時に説明の機会が設けられている。課長が説明者となり、利用者一人ひとりの状態に合わせ、主に口頭で質疑応答形式にて説明対応している。 ・生活ホーム内の掲示物は、ルビや簡単な表現を用いた物が多く、利用者に分かりやすい周知の工夫がみられる。
Ⅰ-2 経営状況の把握

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

(Ⅰ-2 経営状況の把握)
・法人および生活ホームの業務運営方針や経営状況を、職員会議で全職員に周知している。
・前期中期5ヵ年計画の経営課題として掲げていた生活ホーム利用者の高齢化対策として、日中サービス支援型グループホームを2棟開所した(生活ホームⅡ)。このことにより、利用者の高齢化とADLの低下が進む中でも、利用者の「地域での生活を続けたい」意思を尊重した支援が可能になっている。
・法人として、利用者の地域移行を大切にしており、その取り組みを実現する事業部門として生活ホームが位置づけられている。

◇評価機関からのコメント

・法人の全職員が、経営状況を周知されており、各事業部門が置かれている状況を理解している。生活ホームは収益が望めない点で経営状況が厳しいと認識しつつも、中期計画(5ヵ年計画、2023-2027)で「地域生活支援の拡充」と位置付けられ、利用者支援の上で大切にされている事業であり、担当職員もそれを認識し業務にあたっている。
Ⅰ-3 事業計画の策定

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・2023年度から5か年の中期計画を策定している。今期中期計画に福祉ニーズの多様化・複雑化への対応を課題として掲げ、法人全体で課題に取り組み、地域生活支援事業である生活ホームを拡充すると明示している。
・前期の中期計画を受けて、2021年度から2か年に渡って日中サービス支援型グループホーム(生活ホームⅡ、男性・女性各1棟)を開所し、生活ホームの高齢化・重度化対策を講じると共に、新規需要への対応も図っている。
・年度初めに職員会議を設けて、全職員に業務運営方針(事業計画)を説明し共有を図っている。

◇評価機関からのコメント

・法人の中期計画に基づいた業務運営方針(単年度事業計画)に関連付けて、生活ホームの業務運営方針(単年度事業計画)を策定している。 ・施設長は、前年度の報告をふまえ、「利用者が安心して暮らせるように人権に配慮し意思を尊重した」を基本テーマに簡潔かつ全職員が分かりやすいよう表現を工夫して、方針策定している。
Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・定期的に第三者評価を受審し、併せて利用者サービス支援についての自己評価を実施している。第三者評価結果を、ホームごと全職員に周知し共有し、業務の見直しや確認の機会を設けている。
・全職員を対象に、毎年定期的に「すぎな会人権チェックリスト自己点検表」を用いて、人権意識を確認する機会を設けている。
・チェックリストは、個人の尊厳の尊重、自己選択・自己決定の尊重、人権侵害、利用者との接し方等13項目50問で構成され、職員が各問4選択肢から最も近いと思う行動や考え方を選択し、自己評価している。
・法人内では、各事業所において毎年自己点検を行う必要があるとの認識を持ち、年度内に独自のチェック項目による仕組みを導入するよう検討している。

◇評価機関からのコメント

・「すぎな会人権チェックリスト自己点検表」の結果は、法人内事業所毎に集計され全職員にフィードバックされている。さらに、生活ホーム課長が生活ホームの結果を分析し、ホーム全職員にフィードバックしており、職員間で注意喚起し合える関係構築につながっている。 ・第三者評価による自己評価に加え、今後、事業所独自のチェック項目による年1回以上の利用者サービスに対する自己点検が開始されることが期待される。
Ⅱ 組織の運営管理
Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・「すぎな会管理規則」に管理職の職責を明記し、規定集に掲載し、全職員に配布し会議等で周知している。
・運営方針を業務運営方針(事業計画)に記載し、コンプライアンスや活動方針を全職員に周知している。
・「目標管理」を、人材育成と組織力の向上並びに利用者サービスの向上を目的とし導入している。施設長は、支援員との面談を年3回実施している。支援員は目標管理シートに年間の目標を記載して業務にあたり、施設長面談時に成果を確認している。ホーム支援員(世話人)についても年1回、施設長面談を行っている。
・会議での発言について誰でも指摘し合える環境を提供している。
・課長は専門性の向上のためサービス管理責任者更新研修等の研修を受講している。

◇評価機関からのコメント

・支援員は、施設長や課長に対して「頼りになる」、「相談しやすい」と感じ、職場環境についても「アットホームな環境」であるとの印象を抱いている。施設長との面談についても、一人一人の目標の達成について振り返りがしっかりできる場との話があった。このことから、施設長として働きやすい、相談しやすい環境作りの維持に努めていることが確認できる。
Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・生活ホームごとに、担当支援員とホーム支援員を配置している。生活ホーム第7(利用者5名)・生活ホーム第8(利用者5名)に対し、常勤支援員1名と非常勤ホーム支援員5名を配置している。
・人材確保が非常に難しい状況の下で、ハローワーク、インターネット、職業相談会等の媒体を利用し、大学や専門学校への働きかけ・求人用のチラシ配布・広告看板作成・近隣へのチラシ配布宣伝等を積極的かつ継続して行っている。
・人員不足へのフォローを常勤職員が担っている。管理職もシフトに入ったり、新たに派遣職員を導入したりし、常勤職員の業務負担増にならない体制づくりに努めている。
・職員は内部研修・外部研修に参加し、人権擁護・虐待防止対策・感染症予防等多岐に渡る内容を受講している。ビデオ視聴研修のように、いつでも視聴可能なものも選択できる。ホーム支援員は法人内研修・ホーム内研修に参加することができる。年3-4回のホーム支援会議でも人権擁護の他、給食や食事作りの注意、AED等テーマを決めて実施している。新任研修は2日間実施されている。研修参加後は報告書を提出し、振り返りを行っている。
・働きやすい職場作りの取り組みとして、年に一回、全職員対象にストレスチェックを実施している。
・社会福祉士実習指導者有資格を活かして、社会福祉士一般養成通信課程の現場実習を受け入れた。実習で培った成果を発表する場(会議)の提供をしている。

◇評価機関からのコメント

・すぎな会のみならず、福祉業界は人材確保困難職種である。一法人の努力に任せることなく、国や県が主導し人材確保を確実に行っていく必要を強く感じる。 ・実習生の受け入れ等さらに人材確保につながる取り組みが期待される。
Ⅱ-3 運営の透明性の確保

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・ホームページに生活ホームの施設概要と、各ホーム利用者の生活の様子を紹介している。また、法人の業務運営方針(事業計画)や事業報告・決算報告書を開示している。
・広報誌「すぎなだより」には、前年度末(3月)に、生活ホームの新年度の重点実施目標や業務運営方針を掲載している。また、毎年8月には、前年度事業報告および決算報告を掲載している。
・毎年、外部監査機関による会計監査を実施している。
・会計事務所が月例で法人内事業所を巡回し、確認を行っている。
・法人事務担当者が、生活ホームの経理の他、生活ホーム利用者の日常生活費の精算チェックを2週間毎に実施している。
・毎年5月に法人監事による内部監査を実施し、会計年度に関わる事業報告等に関する確認を実施している。

◇評価機関からのコメント

・運営透明性を確保するため、生活ホームを含め、法人全体として、広報誌やホームページ等の広報媒体を活用し広く周知を図っている。また、外部監査の他、内部で法人本部に事業所内チェック機能を持たせたりしている。
Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・地域の自治会に加入し、回覧板によって情報が得られる。積極的に地域の様々なイベントに参加している。年2回の地域清掃や、地域のお祭りに参加している。
・毎年、厚木市一斉防災訓練に参加し、防犯パトロールがある地域では、利用者・職員が住民と一緒に巡回活動をしている。
・各ホームは、近隣住民との関係づくりを大切にすることを基本にしている。年2回、お中元に手作りの手ぬぐいを、お歳暮に手作りカレンダーを、挨拶を兼ねて地域住民に配っている。
・法人全体として、地域ふれあいの会や納涼祭・すぎな祭を主催し、地域住民を招き交流の機会を設けている。地域の生活者の一人として、障害者への理解を深めるよう取り組んでいる。
・ボランティアについては、利用者の活動時間の関係で受入れをしていない。
・利用者は日常的に、必要に応じて職員同伴で、近隣へ散歩や買い物のため外出するようにしている。利用者が個人で参加できるような催しが無いか、市の広報誌やホームページ等を手掛かりに、利用者・職員で一緒に情報収集し模索している。

◇評価機関からのコメント

・生活ホームの利用者・職員は、地域との交流を積極的に図っており、近隣住民と挨拶を交わしたり、普段から利用している指定集積場を清潔に保つよう近隣住民と協力し合ったりする等、一人の地域生活者として当たり前の行動を大切にしている。そのことにより、地域住民の理解が一層進み、利用者が居心地の良い生活環境をもたらしている。今後も引き続き、地域との良好な関係が維持されるよう取り組みが期待される。
Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
Ⅲ-1-(1)利用者を尊重する姿勢の明示

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・利用者に対する適切な呼称や言葉遣いについては、支援会議、職員会議の中で周知徹底している。利用者に対する適切な態度や虐待防止についても同様に会議で周知しており、職員同士で指摘できる環境や雰囲気作りに努めている。
・年2回、全職員対象に人権チェックリスト自己点検表を用いて振り返りの機会を設けている。新任職員を対象に虐待等研修できるシステムがある。ホーム支援員は、年3-4回のホーム支援会議の中で1回、人権研修を受けている。
・職員は「職員倫理綱領及び職員行動規範」が記されたクレドを名札ケースに入れ常に意識し確認できるようにしている。
・「職員倫理綱領及び職員行動規範」「人権侵害防止規定」「苦情解決規程」「個人情報保護規程」があり権利擁護を示している。虐待防止はポスターを掲示している。
・居室は全て個室でプライバシーを確保できる。ドアは内鍵で利用者全員が部屋鍵とホーム玄関鍵を所持している。
・見学者等の訪問がある際は必ず利用者の承諾を得ている。利用者個人の郵便物は必ず本人に開封してもらい、電話も本人に取り次いでいる。携帯電話も所持することができる。

◇評価機関からのコメント

・利用者は支援員について、誰がいつ勤務するのかなどとても気にかけている。生活ホームには、利用者の見通しがきくように職員勤務表を掲示するなどの工夫がみられ、利用者に寄り添う支援をしている。
Ⅲ-1-(2)福祉サービスの提供に関する説明と同意(自己決定)

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・生活ホームの利用選択に必要な情報は、すぎな会のホームページに掲載されており、法人組織や各施設の建物、各事業所活動や地域活動等の写真により利用者の様子も紹介されている。
・自己決定を尊重できるよう、利用希望者による見学は利用希望のホームで行われ、居室や設備、近隣を確認できるよう配慮している。体験費用や日課については事前に資料を用いて説明している。
・生活ホームでの利用が困難になった場合、相談支援事業所や入院先の病院等と連携し、新たな拠点について相談している。新たな受け入れ拠点とは情報交換を行っている。

◇評価機関からのコメント

・ポスター等掲示物や説明資料について、図や絵を利用したり、文言等の表現を工夫したりする等、利用者に分かりやすい情報提示に努めていることが確認できた。
Ⅲ-1-(3)利用者満足の向上

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・施設利用満足度調査を3年に1度行っている。利用者の面談は外部が個別に行い、意見を述べやすいよう配慮している。面談内容を集計し、利用者から寄せられた全ての意見要望について、本人や家族に回答している。職員にも閲覧文書にして周知している。
・令和6年度より利用者自治会を立ち上げ、利用者からの意見を反映できるようにしている。自治会の報告は全ホームに掲示し全利用者に周知している。

◇評価機関からのコメント

・利用者自治会を立ち上げ、利用者自らが運営できるよう職員がバックアップし、利用者の意見要望等をまとまって発信する仕組みを作るに至ったことは評価できる。今後、利用者主体の会が発展するよう取り組みの継続が期待される。 ・利用者満足度調査が3年毎である。利用者や家族の声を聴く機会であり、寄り添った支援の質を高めるために1年毎実施できることが望ましい。
Ⅲ-1-(4)利用者が意見等を述べやすい体制の確保

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・苦情解決の仕組みや苦情受付窓口について利用者へ分かりやすい場所に掲示している。苦情受付担当者、責任者はポスター掲示している。苦情受付から検討結果の記録は苦情解決担当者が担う。苦情申し出は、面接、電話、書面で随時受け付け、内容を記録している。苦情申立人と話し合い解決に努めている。
・苦情解決第三者委員の設置は、法人規程「苦情解決規程」により外部の第三者を選任している。
・厚木福祉ネットワークオンブズマン制度を活用したり、「かながわ福祉サービス適正化委員会」の情報提供をしたりしている。
・利用者からの個別相談は、傾聴を中心に本人の思いを聞き、寄り添う支援をしている。2か月に1回オンブズマン相談会があり、利用者が相談している。
・利用者個々の要望は、利用者の個性に配慮しつつ適切に支援している。外出や余暇活動は利用者の思いを尊重している。食事も個人の好みに可能な限り対応するようにしている。給食委員会が管理栄養士、看護師、支援員参加の下、月1回開催され情報を共有し利用者意見の反映に努めている。誕生月の利用者は、食事のアンケートで希望のメニューを選択できる。

◇評価機関からのコメント

・苦情や要望を受け止める、解決する仕組みがしっかり構築されている。今後も利用者や家族の要望等を聞き取り、支援の品質維持につなげ続けることが期待される。
Ⅲ-1-(5)安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・「危機管理対応マニュアル」等、リスクに関するマニュアルが整備されている。
・生活ホームは、支援体制の固定化を図り安心感のある生活環境を提供している。緊急時は職員2名以上で協力して対応している。マニュアルにより法人からバックアップも受けている。夜間の宿直体制は二棟で1名、計4名を配置して盤石な体制となっている。
・災害については防災マニュアルの下、年2回の火災避難訓練のほか大地震を想定した移動訓練を年1回実施している。ホームの安全点検を年2回行い問題があれば速やかに対応している。懐中電灯や2日分の非常食等の防災備品を揃え非常時に備えている。
・警備会社による火災報知設備を設置し火災時の対応に備えている。
・医療、健康管理は、看護師と連携して医療機関の受診や日々の治療、服薬管理を行っている。緊急時のために「利用者健康カード」をホームに置き通院や入院時にも医療機関への対応引継ぎができるようにしている。利用者健康カードのファイルには家族連絡先のほか保険証のコピーも用意されている。緊急時の対応マニュアルに沿って「報告、連絡、相談」の徹底を周知している。

◇評価機関からのコメント

・前回の調査時にはスプリンクラー設置が課題とあったが、第7ホームは設置済みであった。
Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
Ⅲ-2-(1)提供する福祉サービスの標準的な実施方法の確立

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・「生活ホーム支援マニュアル」の平日用・休日用を整備し、生活ホームごとに職員が内容共有している。マニュアルは毎年見直しし、4月に新たに作成している。利用者一人ひとりの特性に配慮した支援事項を盛り込み、一日の生活の流れに沿う形で勤務職員の行動を明記し、支援の統一性を図っている。
・マニュアルは定期的に改訂され、利用者個々の状態に変化があった際にも随時見直し実施している。
・個別支援計画は、「個別計画作成の手順書」により、年度ごとかつ支援の切れ目が無いよう留意され、「個別支援計画書作成資料」として作成されている。
・「個別支援計画書の年間予定」によりアセスメント・計画作成・モニタリング・再アセスメントの工程が定められ、個別支援の質の保持に努めている。

◇評価機関からのコメント

・生活ホーム支援マニュアルには、第7・8ホームの2ホームをまとまりとして作成されている。 ・利用者への声掛け・検温や血圧測定・服薬支援の基本的な約束・方法などが時系列で明記されており、利用者の生活の場としての細かい配慮がなされている。嚥下など配慮が必要な利用者に提供する食事形態も詳細に記述し共有の徹底を図っている。 ・個別支援計画書は、利用者一人ひとりが自身の計画内容を確認できるよう、利用者の特性に応じた書き方や表現・表記の仕方に工夫がなされている。
Ⅲ-2-(2)適切なアセスメントによる福祉サービス実施計画の策定

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・個別支援計画の見直しと合わせ、アセスメントを実施している。利用者面談を実施し、成年後見人や家族等から「個別支援計画要望受付票」を受け付けて利用者ニーズを把握し、利用者の基本情報を併せてアセスメントシートを作成している。
・アセスメント項目は日常生活動作、生活技術・健康管理、デイ活動での状況、社会技術や社会参加、意思伝達や対人関係、社会生活上の課題、家族状況等80以上に及び、各項目を5段階評価している。
・アセスメントシートを基に「支援課題一覧」を作成し、個別支援計画に反映している。
・個別支援計画は、利用者や成年後見人・家族等の同意を得て、個別支援計画検討会議で合意形成し実施している。個別支援計画は年度初めに策定し、6か月毎にモニタリングを実施して利用者状況と支援評価をまとめ、次の6か月の支援につなげている。利用者の特性に応じてひらがな表記にし、共有しやすいよう配慮している。検討会議には、利用者やホーム支援員も参加している。
・随時、利用者の状況変化に応じ、個別支援計画の見直しを行っている。
・年度末のモニタリングを受けて再アセスメントを行い、次年度の個別支援計画策定につなげるよう取り組んでいる。

◇評価機関からのコメント

・利用者の声と、利用者の立場である成年後見人、家族等の要望を受け付けることで、その時点での利用者ニーズをしっかり捉え、アセスメントが行われている。 ・「パン屋さんになりたい」と夢を語る利用者へは、どうすれば夢に近づけるかを職員が寄り添って一緒に考え、生活ホーム定着へとつながった事例がある。 ・支援課題を取りまとめ、個別支援計画案に反映させたものを、利用者本人が自ら確認できるよう、表現・表記の仕方に工夫がなされており、利用者参加型でのアセスメントおよび計画策定である。今後もこのような形で進められることが期待される。
Ⅲ-2-(3)福祉サービス実施の適切な記録

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・利用者に関する支援記録には、ケース記録、ホーム日誌、健康記録、小遣い表があり、ホーム支援室に保管している。利用者ごとの支援状況はケース記録へ、生活ホームごとの日々の記録はホーム日誌へ記入し、それぞれ別に綴っている。
・記録類は「個人情報保護規定」に基づき保護に努めており、利用者個人に関わる話を他の利用者が居る所でしない等配慮し、個人情報を施錠可能な保管庫で管理し、メモ類をシュレッダーで確実に処分するようルール化している。
・法人本部が管理する通院記録等一部は、電子データ管理している。ケース記録やホーム日誌記録を電子データで試行した際、情報の見落としが発生したことがあり、事前準備段階で多くの課題が残っていることが判明した。継続検討しているが、現在は手書きで行っている。

◇評価機関からのコメント

・情報の電子データ化に向けて試行した結果、生活ホームのPC活用による課題が明らかになった。 ・ケース記録は、日々の情報共有だけでなく、個別支援計画の評価に活用することもあり、見落とし無く情報検索する等仕組みの構築が求められる。 ・引き続き、職員間の情報共有の仕組みの定着が図られることが期待される。
A-1 利用者の尊重と権利擁護
A-1-(1)自己決定の尊重

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・支援は個々の人格を尊重し個別支援を行っている。利用者のその時々の状況や個性に配慮し誰にでも分け隔てなく必要な支援ができている。
・生活の質の向上のための生活支援は、できる事は手出しせず、できないことへの支援は必要最小限にとどめ、できる事を増やせるようその利用者に合う方法を試行錯誤しながら支援している。
・金銭管理は、利用者が自己管理できるよう支援している。利用者の能力に応じて個別に対応し、小遣い帳をつけたり、小遣い金額を話し合ったり残金確認を行ったりしている。欲しい品があるときは貯金を可視化できるようにサポートするなど工夫しながら生活の質の向上、本人の楽しみにつながるよう努めている。

◇評価機関からのコメント

・生活ホームでは、利用者の自己決定を尊重した支援の形が確立され、全職員が一丸となって取り組んでいる。今後も利用者の生活の質の向上のため、継続して取り組むことが求められる。
A-1-(2)権利侵害の防止等

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・権利侵害防止の取り組みとして、人権擁護に関する研修を行い人権意識の向上を図っている。全職員が行う人権チェックリストの結果を下に研修を行っている。人権標語を人権委員会が職員用に掲示している。
・日々の利用者の状況、身上を共有するために申し送りノートがありその時々の利用者の状況を共有している。利用者から要望があった場合は日誌に記載し共有している。
・2か月に1回開催されるオンブズマン相談会やホーム相談会を開催し利用者意見を汲み取るように配慮している。

◇評価機関からのコメント

・外部から人が入ってしゃべり場を設ける等、利用者が話しやすい環境が整えられ、全職員が人権擁護に努めている。 利用者の要望を共有、確認することができている。
A-2 生活支援
A-2-(1)支援の基本

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・支援の基本は、利用者は利用者一人一人の個別支援計画に則り実施している。個別支援計画は利用者、家族の意見を確認した上で作成し作成後は本人の承諾を得ている。
・利用者の意思を尊重し傾聴に心がけ会話している。利用者の個性に配慮し見守りを重視した支援を行っている。安心安全な生活ができるように支援している。
・利用者との面談においては、自分の思いを発信することが苦手な方には聞き取り環境や聞き取り方の工夫をしており、多様な意見要望を聞き出せるように配慮している。言語表現が難しい方は、日頃の行動や表情を注視している。
・嚥下機能が低下している方へは、歯科医の指導の下、首のマッサージを行うなど個別性を重視した対応を行っている。

◇評価機関からのコメント

・利用者一人一人の個性に応じた支援ができている。利用者の思いを汲み、傾聴等寄り添う支援ができている。
A-2-(2)日常的な生活支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・日常業務マニュアルを各職員に配布し、各職員の業務の標準化を徹底している。支援内容の変更がある場合は連絡ノートで職員に周知している。今後、高齢化が進むため迅速な対応ができるよう心掛けている。
・食事は管理栄養士が献立を立て職員が調理している。できる範囲で利用者の好みや要望に応じた調理の工夫をしている。
・利用者の高齢化に伴い、嚥下機能評価を十分に考慮して食事支援するように心がけている。毎月訪問歯科が来訪し、治療や口腔ケアを実施している。3か月に1回、嚥下機能評価を実施している。食事姿勢、咀嚼や咽込み、入れ歯や食形態のサイズ等について行っている。
・誕生日月の方にアンケートを取り希望したメニューを提供している。
・入浴は毎日実施。同性介助である。見守りが必要な方には見守り支援を行っている。入浴の順番は利用者の話し合いにより決められている。

◇評価機関からのコメント

・障害程度や特性、好み等の要望に応じて、食事の際に座席や食形態を配慮したり調理の工夫をしたりし、利用者の食生活が大切にされている。 ・職員は訪問歯科医の定期的な来訪やアドバイスを受けており、利用者に対して安心安全な食事の提供を継続することができている。
A-2-(3)生活環境

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

(A-2-(3)生活環境)
・一軒家タイプであることを活かし、利用者の自主性や意向を尊重した環境整備を心掛けている。
・毎日換気や清掃を行い、共用スペースの掲示板を利用してコロナ時期から換気の大切さを周知するポスターを掲示し周知を図っている。
・居室内の家具やインテリアは、利用者の意向を汲んで用意している。
・第7は、障害程度の重い方が利用できるようスプリンクラー設備を整えている。万が一に備え、警備会社の火災通報設備を設置し、火災時に備えている。
・生活ホーム第7は20歳代後半が2名、60歳台後半から72歳が3名、計5名の利用者が生活している。利用者自身でできることはやってもらい、難しい所を意向確認し支援している。
・利用者の高齢化が課題となっていたが、日中支援型グループホーム(生活ホームⅡ)が開所したことにより、施設入所(例:法人内の場合はすぎなの郷)だけでなく、地域生活の継続希望に対して調整しやすくなった。

◇評価機関からのコメント

・利用者が毎日安心して過ごせるよう、各居室だけでなく共用スペースも、担当職員と利用者が話し合いながら、環境整備を行っている。 ・共用スペースの掲示物は、利用者自身が理解しやすいよう表現や文字数・イラスト表示など配慮されたものである。また、職員の勤務表を利用者向けにアレンジし開示している。 ・生活ホーム第7は、スプリンクラー設備を整備完了している。
A-2-(4)機能訓練・生活訓練

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・生活ホーム第7利用者は重度であるが、年齢が若い。平日日中、法人事業所に1名・他事業所に4名が通っている。
・日々の買い物へは、利用者が自分でできる方には行ってもらう他、歩行の見守りを必要とする利用者にも職員が付き添って行かれるよう支援している。また、利用者は、自らが使いやすい小遣い帳を各々選択し、職員の見守りの下で、記帳や電卓使用など試行錯誤しながら取り組んで経験を重ねている。
・音に敏感な利用者が掃除機をかける目標の下、モップ掛けから経験を重ね、ボタン操作を色で識別して掃除機に慣れた結果、3年かけて「自分でやってみる」に至った事例がある。
・利用者の筋力低下や体重増加を防ぐことを目的として、日中活動が無い休日を中心に、散歩や買い物等外出やラジオ体操等のメニューを月間予定表に作成・掲示し、職員が利用者へ声掛けして集団で行う機会を設けている。

◇評価機関からのコメント

・利用者の余暇の過ごし方を課題として捉え、ホーム支援員の発案で休日メニューを提案し、今では利用者の間で習慣化している。 ・利用者は月間予定表を確認し、職員の呼びかけを契機に積極的に参加し、ラジオ体操をしたり、歌「しあわせなら手を叩こう」を定番に歌ったり、近隣の商店での買い物を兼ねて散歩したり、川沿いコースを散策して季節感を味わったりし楽しんでいる様子がある。 ・利用者各々が「自分でやってみたい」気持ちを抱いた際、その気持ちを尊重し、特性等に配慮しながら日常のちょっとした動作・物の操作などにチャレンジし経験を重ねられるよう、職員が温かく見守り、利用者に寄り添う姿がある。
A-2-(5)健康管理・医療的な支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・生活ホーム第7利用者は、平日日中、法人事業所に1名・他事業所に4名が通っている。支援員は通所先の看護師等と随時連携をとり、利用者の健康管理を行っている。
・月2回嘱託の内科医とカンファレンス機会を設け、利用者の状態を報告・相談し、受診できるよう対応している。
・「利用者健康カード」は年1回更新し管理している。
・服薬は、法人の医務課で看護師が生活ホームの利用者ごとに処方分を受け取って確認し、個別かつ曜日ごとに配薬し、生活ホームごと定期的に届けている。生活ホーム毎に「与薬個別支援表」を作成し、与薬方法を「生活ホーム支援マニュアル」に明記し全職員の支援を統一し、誤薬・落薬防止に努めている。
・嘱託の内科医を配置し、65歳以上は年2回、未満は年1回、定期健康診断を実施している。
・利用者の高齢化に伴い、自立度の高い者の中にも日常的な健康管理の課題が生じており、利用者の自主性に配慮しながら、職員から目配りや声掛けをしている。

◇評価機関からのコメント

・生活ホーム第7・8は、日々の体重や血圧管理が必要な利用者へ、決まった時間に測定できるよう支援し状態把握している。てんかん発作の見守り配慮が必要な利用者へは、入浴時、利用者と職員とで決めた位置から見守りを行い、利用者が安心し清潔保持できるよう支援している。 ・与薬マニュアルに従い実施する中で、職員による人為的なエラーが発生している。生活ホーム全体で共通課題と位置付けている。新任者には1か月間、実地で先輩職員がついて行うよう対策している。 ・生活ホームは、利用者の処方量や服薬タイミングの変更時に事故が発生しやすいことを分析把握している。 ・生活ホーム第7・8では、利用者に対し、錠剤は手のひらへ、粉薬は自身で服薬するよう、基本ルールをシンプルに決めている。 ・職員の方も与薬時にルーティンを目視し実践するよう、キッチン内に手順を掲出している。 ・今後、1件でも事故を少なくする取り組みの継続が求められる。
A-2-(6)社会参加、学習支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・地域の自治会に加入し、職員は、希望する利用者に同行して地域の祭事や清掃等の行事に参加し、地域生活者の一人として社会参加できるよう支援している。
・生活ホーム第7・8ではコロナ禍より、利用者が公共交通機関を利用し外出する際には、社会参加を応援すると同時に安全確認を目的として「外出予定届」の事前提出をルール化した。利用者が友人との外出やバス移動で買い物を予定する際に、届出によって職員の方も利用者の予定を把握するようにしている。
・R6年度から、生活ホームとして利用者自治会が組織され、「自治会とは何か」を学ぶ機会や、利用者が自治会の役割を担う(会長、書記など)など取り組みを始めている。今後、利用者の意思決定を目的とし、利用者主体の活動を職員も支援していく。

◇評価機関からのコメント

・利用者の積極的な社会参加のための行動について、職員が利用者の権利や意向を尊重し、並行して外出先での安全が確認できるよう寄り添い支援している。 ・R6年度から利用者自治会が組織されたことにより、利用者がより一層意思決定できるよう取り組むことが期待される。
A-2-(7)地域生活への移行と地域生活の支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・生活ホームは、利用者が社会参加し、自治会や近隣住民と良好な関係を保てるよう、日々の支援を継続している。利用者は、厚木市美化清掃時、生活ホームや近所周りの掃き掃除を行っている。職員も行動を尊重しつつ円滑に近隣づきあいが継続されるよう、利用者と一緒に取り組んでいる。
・生活ホーム第7・8の近隣に新規戸建てができたことで環境に変化があり、新たな住民と利用者との関わりに伴う課題も生じている。
・利用者の多くは、今後もホームでの生活を継続したいと希望している。

◇評価機関からのコメント

・日中サービス支援型グループホームが開所したことにより、生活ホームを含む法人施設からの地域生活の継続可能性を担保している。 ・生活ホーム間でも、利用者同士が気持ちよく生活を継続できるよう、入居後も再マッチングし異動など柔軟に対応している。 ・利用者が選択の幅を持つことができるよう、今後も継続することが期待される。
A-2-(8)家族等との連携・交流と家族支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

・利用者が定期的に帰省する際には、家族等あてに「帰宅連絡帳」を年1回作成し利用者に持ち帰ってもらい、帰省しない場合も「定期通信連絡帳」を年4回作成している。
・利用者個別の健康や通院状況、日常生活の様子を家族等に報告している。また、随時電話やメール等の手段を用いて連絡を取り、利用者の様子を報告対応している。
・利用者が家族等と連絡を取りたいと希望した際は、時間を調整し対応している。
・利用者が怪我をした際や、事故報告になるような状況が発生した際は、時間をおかずに家族等に連絡を取り状況報告している。
・家族・生活ホーム・法人にて定期的に「三者例会」を年5回、ホーム懇談会を年2回行っており、支援の説明や意見交換の場としているが、家族等の高齢化に配慮し、来所しなくても利用者の様子が分かるよう配慮している。
・成年後見人の必要性について利用者や家族に説明し制度利用促進している。

◇評価機関からのコメント

・利用者の親の高齢化に伴い、連絡可能な家族の世代交代も利用者の兄弟姉妹等へと進んでいる。 ・生活ホームでは、成年後見制度の利用促進を行っており、年1件の目標を設けて利用者や家族に声掛けを継続し、結果として家族後見、第三者後見人が就任するケースが徐々に増加している。 ・利用者本人の権利擁護や意思決定支援のため、今後も制度利用促進の取り組みが継続されることが期待される。

利用者調査結果<別紙3>

利用者調査概要 利用者調査総合結果
利用者総数:5名
アンケート調査対象:5名
ヒアリング調査対象:1名
アンケート及び利用者ヒアリングの結果は以下の通りであった。
① アンケートの結果「満足」の回答率
・あなたは、グループホームでの生活は好きですか100%
・あなたは自分のペースで過ごしていますか100%
・今困っていることや不安なことがありますか 60%
・悩みを聞いてもらったり、相談できる人はいますか20%
・あなたに職員丁寧な言葉で話してくれますか 100%
・あなたは職員から大切にされていると感じますか100%
・利用者同士のトラブルに職員が対応してくれますか100%
・自分のお金の額がいくらあるか知っていますか 0%
・ホームに預けているお金の使い道や、使った金額を毎月報告してもらっていますか 20%
・友達に会いに行くなど自由に外出できますか 20%
・グループホームでの生活についての不満や苦情(困っていること)がありますか 80%
・あなたはグループホームでの生活に関する不満や苦情がある時に、誰かに伝えることができますか 80%
② 利用者ヒアリングの内容
・グループホームでの生活は好き。お友達と遊べるような生活。
・自分のペースで過ごせる。
・ゲームとか、「マリオ」や「とっとこハム太郎」を部屋で毎日やっている。嬉しい。
・第7ホームのお友達に相談できる。
・職員は丁寧な言葉で話してくれる。
・利用者間でトラブルがあった場合、職員が助けてくれる。「コラ、何するのっ」と怒ったりして、大丈夫って聞いてくれる。
・自分のお金をいっぱい貯めている、お金持ち。
ドラえもんの(ゲームの)カセットを買っている。
・(外出が)嬉しい。おもちゃ屋さんに行っている。