社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

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それいゆ保育園

2026年02月16日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細
① 第三者評価機関名
第三者評価機関名 株式会社ケアシステムズ

② 施設・事業所情報
名称 それいゆ保育園 評価対象サービス 2024~ 保育所版
対象分野 地域型保育事業(居宅訪問型保育事業除く) 定員 25 名
所在地 215-0001
川崎市麻生区細山1203番地
TEL 044-959-3003 ホームページ https://www.misasakai.or.jp
【施設・事業所の概要】
開設年月日 2015年07月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人 三篠会
職員数
常勤職員:11 名
非常勤職員:5 名
専門職員
保育士:15 名
看護師:1 名
施設・設備の概要
居室数:4
設備等:保育室・調乳室・保育園事務室・テラス

③ 理念・基本方針
☆保育理念
児童福祉法の理念に基づき、児童の最善の利益を考慮し、養護と教育の一体的な機能を果たしながら豊かな人間性をもった心身ともに健やかな児童を育成します。
☆保育目標
○ 自然の中でのびのび遊べる子ども
○ 友だちや保育者と過ごす事が好きな子ども
○ よく見、よく聞く子ども
○ 心豊かで自分を表現できる子ども
☆保育方針
〇子ども一人ひとりの権利・個性・発達を大切にした保育を進めていきます
〇少人数の良さを活かした保育をすすめていきます
〇年間を通じ薄着・また素足保育をおこない、健康な身体づくりをおこないます
〇保育の中に散歩を多く取り入れ、子どもたちが楽しみながら人や自然と関わる力や、また集団 行動のマナーを身につけられるようにします。
〇食事は、季節感のあるバランスの良い献立・安全な食材を心掛け、栄養士、調理員が心を込めてつくります。
〇保護者と職員が、子どもの成長や喜びを共有できるよう家庭と保育園が連携していきます
〇地域社会との連携を大切にし、子ども達がご近所の方や近隣の保育施設などと積極的に交流できるよう保育をすすめていきます。さらに、子育て中のお父さん、お母さん達にもお役に立てるよう、育児講座、遊ぼう会などもおこなっていきます

④ 施設・事業所の特徴的な取組
・事業所内保育所として、併設施設である重症心身障害児者施設CAMPソレイユ川崎の従業員のお子様を預かるとともに、地域にて保育が必要な児童の保育を行っています。
・2歳児までの保育園となっており、3歳児以降は市内保育園へのご案内を行っています。
・敷地内の広場には自然が広がっており、子どもたちは毎日散歩をして、虫や草花などの自然に触れながら過ごしています。令和3年度には「ぼうけんのもり」令和6年度には「子ども探索の庭」という区画を整理し、子どもたちが山、森の中で遊べるような空間もあります。
・重度の障がいや医療的ケアが必要なお子様も可能な限りお預かりいたします。どの子も一緒に過ごすことで、お互いの存在を認め合うことを目的に統合保育に取り組んでいます。

⑤ 第三者評価の受審状況
評価実施期間 2025/06/02(契約日) ~2026/02/12(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2 回(2022年度)

⑥総評
特長や今後期待される点 特長
・職員主体の対話と専門性向上を軸にした質改善サイクルが確立
全体的な計画・月案・指導計画を基盤に、クラス会議・職員会議等で子どもの姿を多面的に捉えながら実践を振り返る仕組みが整えられている。入園前アセスメント、医療的ケア児の個別調整、リハ職との協議など専門的視点を統合して計画へ反映する流れも確認できる。園長は「子どもの権利を大切にする姿勢」を書面・研修双方で示し、対話的な会議運営を通じて保育観の統一を図っている。年間研修は法人研修・園内研修・外部研修の三層で構成され、職員の学びが日々の保育改善につながる設計となっている。防災計画・土砂災害計画・危機管理マニュアル等も整っており、安全面の標準手順が共有されている点も強みである。

・子ども理解を深めるための関わり方の研修に力を入れている
子ども一人ひとりの状態や思いに寄り添った関わりを大切にし、昨年度からは「子どもへの関わり方」をテーマとした園内研修に力を入れている。研修は年2回、全職員が参加できるようグループに分かれて実施し、グループワークやケース検討を通して意見を出し合い、日々の関わりを振り返る機会としている。研修後には振り返りシートを提出し、学びを整理しながら実践につなげている。取り組みを通して、職員同士が考えを共有し、子ども理解を深める姿勢を大切にしながら、今後も継続して取り組んでいく考えである。

今後期待される点
・計画・方針の共有方法と実効性のあるPDCA運用の強化
事業計画・事業報告で方針や重点項目が整理されている一方、園長は詳細な内容を職員と段階的に共有しきれていない点を課題として認識している。保育の標準的手順や保育観は文書として整っているが、それらの見直し履歴や改善方針を明確に示す仕組みは、今後より体系化が望まれる。職員の目標管理は面談で確認されているものの、年度によって運用に揺れがあり、育成計画としての一体化には改善の余地がある。また、BCPは施設で整備されているが、園単位の整理は検討段階であり、医療的ケア児や複合災害を踏まえた園独自の視点を反映した体制整備が課題となる。これらの点を強化することで、組織としての計画性と改善サイクルがさらに明確になる。

・学びを実践につなげ、関わりの質を高めていくことを目指している
子どもへの関わり方について研修を重ねる中で、内容の受け止め方や理解には職員の個人差があることを課題としている。研修の学びがその場限りにならないよう、日々の保育場面で具体的に意識し、実践につなげていく工夫が求められている。今後は、共通理解をより深めながら、研修で得た視点を日常の関わりに落とし込み、職員全体の関わりの質を段階的に高めていくことを目指している。

⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
職員が主体となって、子どもたち一人ひとりの権利を大切にした保育をすすめている点について評価をしていただきありがとうございます。第三者評価を受審して、日頃の保育を振り返り、新たな気づきとなったと感じております。
今後も受審の結果をもとに、職員とともに保育を振り返り、子どもたち、保護者の皆様にとって「それいゆ保育園に来てよかった」と言ってもらえるような保育園づくりに、より一層努めてまいりたいと考えております。
この度は誠にありがとうございました。

詳細評価PDF

評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織

Ⅰ-1 理念・基本方針
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。

【第三者評価結果:a】

・開園時に策定した理念と基本方針を文書として整え、毎年度見直す機会を設けることで、職員が改めて内容を確認し理解を深める体制を築いている。
・「自然の中でのびのび過ごすこと」や「子ども主体の保育」といった園の目標を、パンフレットやしおり、全体計画など複数の媒体で一貫して示している。
・入園前健診や懇談会での説明に加え、園長メッセージや職員会議、研修を通じて理念を共有し、子どもの権利を重視する姿勢も近年強化している。

Ⅰ-2 経営状況の把握
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。

【第三者評価結果:a】

・医療的ケア児支援事業など新制度の導入を受け、川崎市と情報交換を重ねながら補助金や研修機会の確保を検討し、園の運営体制へ反映している。
・園児数の減少や地域特性を踏まえ、障害児加算の算定や医療的ケア児受入れなど複数の視点で経営面のバランスを考え、法人研修での財務理解と併せて分析している。
・こうした状況把握の内容を園内で共有し、職員が経営環境の変化を認識しながら日々の運営に生かせるよう働きかけている。

【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。

【第三者評価結果:a】

・法人会議や通達から得た情報を基に経営課題を整理し、稼働率や物品購入など運営上の判断へつなげる形で課題への対応を進めている。
・園児募集の課題について、子育て支援事業を通じた園の紹介や自治会・支援センター・行政へのチラシ配布など、周知を広げる取り組みを複数展開している。
・医療的ケア児受入れも園の方向性として位置付け、市との連携を深めながら加算・地域支援の制度に関する情報を得て運営面へ反映している。

Ⅰ-3 事業計画の策定
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。

【第三者評価結果:c】

・理事長との会議を通じて課題や方向性を話し合い、園としての中長期的な視点を持ちながら運営の改善点や将来像を検討している。
・園のしおりには「ここに来てよかったと思える保育園を目指す」姿勢や、自然・地域・インクルーシブ保育を重視する方針が示され、長期的な保育の方向性が共有されている。
・全体計画で示された「育ってほしい姿」10項目は、乳児期から幼児期までの継続した成長を見通した内容であり、園の長期的な保育観の基盤となっている。

【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。

【第三者評価結果:b】

・園児数の状況や地域のニーズなど中長期課題として把握している内容を、年度の事業計画に具体的な取り組みとして落とし込んでいる。
・事業計画では理念と保育方針に沿った目標を掲げ、自然環境の活用、インクルーシブ保育、子育て支援、安全対策、研修など幅広い項目を年間の方向性として整理している。
・子どもの減少傾向への対応として、子育て支援事業のイベントを通して園を知ってもらう働きかけを強化し、年度計画に位置づけながら取り組んでいる。

【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。

【第三者評価結果:b】

・R6事業報告には行事・研修・子育て支援・防災などの実績が整理され、課題を確認しながら翌年度計画へ反映する形で運営の振り返りが行われている。
・R7事業計画には前年度の課題が具体的に反映され、職員会議や研修の場で関係する内容を取り上げることで、職員が目標を理解するよう工夫している。
・計画全文の共有は限定的であるが、会議の年間計画が整備されており、進捗管理や内容確認を行える環境を整えている。

【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。

【第三者評価結果:b】

・事業計画本体は配布していないものの、保護者が関わる重要事項はしおり・重要事項説明書・園だよりなど、複数の媒体にまとめて伝えている。
・クラス懇談会や説明資料では、年間の重点や行事への参加の考え方をわかりやすく示し、園の意図を保護者へ丁寧に説明している。
・令和7年度は「子どもが主体的に遊び、行事に向かう姿」を重点に据え、そのねらいを対話を交えながら共有することで理解を深めている。

Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。

【第三者評価結果:a】

・職員の言動が保護者に見えやすい環境であることを踏まえ、園長が日常的に声かけや関わり方を具体的に確認し、面談等を通じて保育姿勢の共有を図っている。
・月案を基にクラス会議で子どもの姿や保育内容を検討し、その内容を全体会議で再度確認することで、園全体で保育観を揃えながら実践を見直す流れを確保している。
・目標管理シートや園長との個人面談、第三者評価の結果など複数の視点を組み合わせ、研修計画とも関連づけながら、保育の質を段階的に高める体制を整えている。

【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。

【第三者評価結果:a】

・年度末の職員会議で理念の振り返りを行い、園として共有すべき課題を整理し、次年度の重点に落とし込む形で改善に向けた方向性をまとめている。
・月案に基づくクラス会議と全体会議の二段階で、子どもの姿や保育内容について確認し、多くの職員が同じ情報を踏まえて見直しを進められるようにしている。
・事業報告や防災訓練の反省、子育て支援の参加状況など年度単位の評価内容を踏まえ、訓練方法の改善や企画の再構成など具体的な変更点を保育運営に反映している。

評価対象Ⅱ 組織の運営管理

Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。

【第三者評価結果:a】

・園長は事業計画や事業報告で園運営の方針を整理し、必要な場面でその意図を職員に伝え、日々の判断の背景が共有されるよう働きかけている。
・入園のしおりや懇談会を通じ、保護者と職員に自身の役割を説明し、管理責任と保護者対応の位置づけを明確にしている。
・職務分担表や避難確保計画では、有事の際の指揮系統や権限委任の方法を示し、園長の責務が文書と会議で重層的に示されている。

【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・園長は新聞や行政資料、法人研修などから必要な情報を得て、法令や行政通知の内容を理解し、園運営に関わる要点を整理している。
・法人園長会議や研修を通じて他園と情報交換を行い、条例や制度改正の動きを把握し、園としての対応を検討している。
・理解した内容は朝礼や会議で職員に伝え、重要事項説明書や各種マニュアルと合わせて運営基準を共有できるよう努めている。

【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・職員からの意見を受けて子どもの権利を保育方針に明記するなど、現場の声を大切にしながら保育の方向性を整える姿勢を示している。
・主任保育士と協働して保育内容の振り返りを行い、会議では職員が考えを伝えやすい環境づくりに配慮し、対話を軸とした検討の場を整えている。
・個人面談や日常のコミュニケーションを通じて職員の意見を把握し、迅速な対応や助言を行いながら、保育体制の改善に向けた働きかけを継続している。

【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。

【第三者評価結果:a】

・園児数の状況や職員配置のバランスを踏まえ、必要な倹約や運営上の留意点を職員に丁寧に説明し、共通理解を踏まえた体制づくりを進めている。
・理事長との定期会議では園児数・職員数・予算資料を基に運営を分析し、人員配置や働きやすさの調整につながる具体的な検討を行っている。
・多層的な会議体を通じて情報共有を行い、係活動や研修内容の検討を保育改善へ結びつけ、園全体で子ども主体の保育への意識を醸成している。

Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。

【第三者評価結果:b】

・市の配置基準を押さえつつ、園児の状態や医療的ケア児の受入れ状況に応じて法人本部と相談し、必要に応じて基準を上回る配置を行う判断をしている。
・採用については関東事務局が計画を立て、園長も採用試験等に関わっており、現場の状況を踏まえた人員確保に動いている。
・勤務条件や雇用形態は本人の希望をできるだけ取り入れるようにし、職務分担表や研修計画とあわせて、定着しやすい環境づくりに配慮している。

【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。

【第三者評価結果:a】

・法人の理念「歩実心」や期待する職員像を基盤とし、服務心得や職務分担表で勤務態度や役割を明文化し、人事管理の共通認識を持てるようにしている。
・給与規程や処遇に関する規程は職員室で閲覧できるようにしており、令和6年度からはCSS制度により自らの働き方や異動範囲を選べる仕組みとして運用している。
・年2回の個人面談で意向や課題を確認し、評価内容を踏まえた勤務や配置の調整を行うなど、対話を通じた人事管理に取り組んでいる。

【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

【第三者評価結果:a】

・勤務表作成時には一人ひとりの希望を聞き、家庭状況なども考慮しながらシフトを組むようにしており、急な休みや早退にも可能な範囲で対応している。
・年2回以上の個人面談や日常の声かけを通じて、就業状況や負担感を把握し、体調がすぐれない職員には早めの休養を勧めるなど健康面にも目を向けている。
・法人の相談窓口や園内の会議体を活用し、意見や困りごとを伝えやすい環境づくりに努めており、職員同士の協力やコミュニケーションを重視する姿勢が示されている。

【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・目標管理の仕組みを活用し、個々が自分の目標や数値的な到達イメージを言語化し、半年ごとの面談で達成状況や課題を振り返る流れを整えている。
・中間面接や日常の対話を通じて、保育実践やキャリアの希望について確認し、現状の役割や今後の成長の方向性を一緒に整理している。
・年間研修計画や会議での振り返りを組み合わせ、保育指針・安全・医療的ケアなどのテーマを通じて、個々の専門性を段階的に高める機会を用意している。

【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。

【第三者評価結果:a】

・法人研修・園内研修・外部研修を組み合わせた体系をとり、年次別研修や理念理解の場を設けることで、法人としての基本姿勢を共有している。
・園内研修では感染症・救急・衛生などの基礎に加え、GWを用いた人権学習など、園の方針に沿ったテーマを年間計画として位置づけている。
・年度当初に職員の学びたい内容を確認し、キャリアアップ研修や専門研修への参加希望を把握したうえで、研修委員が内容の見直しを行っている。

【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。

【第三者評価結果:a】

・年度初めの個別面談や職員会議で研修希望を聞き取り、取得資格や関心分野を一覧で把握しながら、年間の研修参加計画に反映している。
・新任や配慮が必要な職員にはOJTや定期面談を組み合わせ、基礎的な技術習得と職場適応の両面から支えるようにしている。
・園内研修は全員参加を基本とし、外部研修は情報回覧や個別の声かけで参加者を募り、非常勤も含めて日程調整を行うことで、継続的に学べる機会を確保している。

【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。

【第三者評価結果:b】

・2歳児までの事業所内保育事業であるため保育実習のニーズは多くないが、法人として実習マニュアルを整備し、受け入れ時の基本的な対応は共有されている。
・病院併設の特徴を活かし、医学生の実習を4日間受け入れ、子どもとの関わりや保育現場の様子を理解してもらう機会を設けている。
・法人内の交換研修では他園職員を受け入れることがあり、その際には日常の保育や園の特徴を伝えながら、互いの学び合いにつながるよう配慮している。

Ⅱ-3 運営の透明性の確保
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。

【第三者評価結果:a】

・園の事業内容はホームページやパンフレット、入園のしおり等で示され、保育方針・利用条件・緊急対応など運営の基礎情報が保護者へわかりやすく提示されている。
・法人の財務諸表を電子開示システムで公開し、行政への報告も適宜行うなど、運営状況の把握に必要な情報を外部に対しても整えようとする姿勢が見られる。
・子育て支援事業の案内を地域へ配布し、令和6年度に新設したHPでは園活動の様子を紹介するなど、地域や見学者への情報発信の機会を増やしている。

【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・給与規程・経理規程に沿って処理を進め、会計責任者の任命や他施設との相互チェックを行うことで、財務手続きの適正化に努めている。
・公認会計士の監査を受け、助言を取り入れながら経理面の透明性を確保し、法人としての基準に沿った運営管理を進めている。
・禁止事項や利用料などは重要事項説明書に明示され、危機管理マニュアルや個人情報取扱いの手順とも合わせて、公正な運営体制を文章化している。

Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・子育て支援事業を月1回開催し、自治会・行政・支援センターへチラシを配布しながら、地域の親子が園を訪れやすい機会を整えている。
・市立高石保育園と年間7〜8回の交流保育・園庭開放・公開保育に参加し、子ども同士の関わりや地域とのつながりを継続的に築いている。
・相談に来た地域家庭には行政や関係機関の情報を提示し、利用可能な社会資源を案内するなど、地域に寄り添った支援にも取り組んでいる。

【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。

【第三者評価結果:b】

・保護者の保育士体験を受け入れた事例があり、事前説明文書を用いて注意事項を共有しながら活動内容を確認している。
・事業所内保育で2歳児までの園という特性もあり、地域の学校からの職場体験は多くないが、今後の受入れ方法について検討している。
・医学生の短期実習を受け入れた経験があり、受入れに際して必要な手順や説明体制を整え、園内で実習できる範囲を明確にしている。

【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。

【第三者評価結果:a】

・麻生区の各種連絡会(施設長会・主任連絡会・インクルーシブ保育連絡会など)に担当者を参加させ、区内の情報や課題を園内で共有している。
・医療的ケア児の支援では行政・法人相談支援センター・療育センターと定期的に情報交換を行い、受入れや支援方法を関係機関と調整している。
・児童相談所とのケースカンファレンスも実施し、必要な家庭への支援や対応方針を協議するなど、福祉機関連携を日常的に行っている。

【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。

【第三者評価結果:a】

・子育て支援事業後のアンケートで地域家庭の声を集め、育児相談も受けながらニーズを把握し、自治会等から得た情報も園運営に反映している。
・行政担当(保育総合支援・児童家庭課・保育第2課)との連携により、地域の支援状況や課題を共有し、必要な家庭への相談支援につなげている。
・未就園児家庭を対象にした多様な子育て支援プログラムを継続しており、地域の状況を直接聞き取れる機会を確保している。

【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。

【第三者評価結果:a】

・田園調布学園大学と協働し、園敷地内に「こども探索の庭」を整備する活動を進め、植樹会などを通して地域住民や学生との交流を発展させている。
・子育て支援事業の案内掲示を整備し、地域家庭に向けて参加しやすい環境を整え、地域の子育て支援資源の一部として機能している。
・防災計画や土砂災害計画で地域の避難所・行政と連携を前提とした体制を整え、災害時にも地域の安全に寄与する役割を担っている。

評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・会議や研修の中で子どもの権利を扱う機会を継続し、職員の意見を踏まえて保育方針に「子どもの権利」を明記するなど、園全体で尊重の視点を育てている。
・令和6年度からは「子どもの関わり方」を主題にした園内研修を継続し、個人ワークやグループワークを通して子ども理解を深める時間を設けている。
・全体計画や園長メッセージでは、一人ひとりの育ちを尊重し、その子らしさを大切にする姿勢を明文化し、職員間で共通の視点を持つよう働きかけている。

【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。

【第三者評価結果:a】

・送迎時には他の保護者と重ならないよう声かけの場所やタイミングを調整し、玄関が狭い環境でも落ち着いて話ができるよう配慮している。
・排泄・着替えはパーテーションを活用して人目に触れないようにし、写真の掲載や販売は同意書に基づいて実施するなど、具体的なルールを基に対応している。
・性被害防止やデジタル機器の取り扱いに関する研修を行い、スマホ持ち込みなど新たなリスクへの理解を深め、プライバシー保護の視点を広げている。

【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。

【第三者評価結果:a】

・見学は希望日時にできる限り合わせ、園長が中心となって園内案内・説明・相談を丁寧に行い、職員全体で温かな受け止めを意識している。
・パンフレットやしおり、重要事項説明書を通じ、保育方針・医療的ケア体制・行事・生活の流れなど、必要な情報を体系的に伝えている。
・麻生区児童家庭課との連携で空き状況を毎月公開し、HPからも園の情報を見られるようにして、利用希望者が判断しやすい環境を整えている。

【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。

【第三者評価結果:a】

・保育開始や変更の際には手続き方法と同意取得の流れを定め、個々の保護者の状況に応じて丁寧に説明する姿勢を重視している。
・ならし保育の予定を別紙にまとめ、生活リズムや園での過ごし方が見通せるようにし、開始時の不安を軽減できるよう工夫している。
・重要事項説明書・入園のしおりに手続きや保育時間、変更時の対応などを詳細に記載し、保護者が理解しやすいよう文書面の整備を行っている。

【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

・卒園や転園時には、保育経過をまとめた申し送り書を作成し、必要に応じて次の園へ情報提供を行うことで、子どもの連続した育ちを支えている。
・進級先の保育園や認可園から照会があった際には、個人情報に配慮しながら、可能な範囲で子どもの状況を説明し、円滑な移行を支援している。
・特別支援学校への移行では児童要録や支援シートを提出し、関係機関との連携を図ることで、子どもの特性理解と支援の継続につなげている。

【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・日頃の送迎や連絡帳での対話を大切にし、要望や気づきが得られた際には園内で共有し、改善点を適切な場で検討しながら運営に反映している。
・保護者からの申し出には迅速に対応し、変更が必要な事項は職員間で確認しながら調整するなど、柔軟な姿勢で満足度向上を図っている。
・クラス懇談会の時間を活用し、保護者が意見を出しやすい場を設け、対話を軸に園の取り組みや行事運営の見直しにつなげている。

【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。

【第三者評価結果:a】

・苦情解決責任者・受付担当者・第三者委員の役割を明記し、入園説明会で全保護者に説明することで、相談ルートが明確に理解されるようにしている。
・苦情の申し出があった場合には個別に面談を設定し、内容を丁寧に聞き取りながら対応方針を検討し、誠意ある姿勢で整理している。
・重要事項説明書やしおりなど複数の媒体で手続きが説明され、園内でも職員が確認できる環境を整え、仕組みとして機能するよう意識している。

【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。

【第三者評価結果:b】

・担任への日常的な相談を受け止めつつ、必要に応じて園長が面談を調整し、保護者の希望に合わせた時間設定で丁寧に対応している。
・相談や意見の場がいつでも開かれていることを説明会・園だより・懇談会で繰り返し周知し、申し出やすい雰囲気づくりを意識している。
・発達支援コーディネーターの存在を案内し、担任以外にも相談できる窓口を増やすことで、保護者が安心して話せる環境を整えている。

【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。

【第三者評価結果:a】

・相談や意見は園長・担任が誠実に受け取り、内容を整理しながら適切な改善策を検討し、保護者が納得できるよう丁寧に説明している。
・相談内容は記録に残し、後日の振り返りや園内共有に活用して、保育の見直しや体制調整の視点として扱うようにしている。
・職員には要点を共有し、対応が必要な場合には役割を確認しながら組織で対応するなど、園内の連携を通じて迅速な解決を図っている。

【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。

【第三者評価結果:a】

・ソレイユ川崎の安全対策委員会で責任者を明確にし、事故・ヒヤリハット様式を再構築することで、発生傾向の把握や改善策の検討が行いやすい体制を整えている。
・インシデントの内容はカンファレンスで分析し、当事者・発見者だけでなく職員全体で共有し、対応策を周知することで組織全体での再発防止に努めている。
・重大事故時には速やかな市報告と保護者対応を行い、防災・危機管理マニュアルと照らしながら必要な手順を随時見直し、継続的に安全管理の精度を高めている。

【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。

【第三者評価結果:a】

・主な感染症への対応は年間研修で定期的に確認し、役割や手順を再度押さえることで、発生時の混乱を避けるための基礎を整えている。
・併設施設と情報を共有しながら、感染症の発生状況やマニュアルの内容を随時見直し、園内へ周知しながら実践につなげている。
・感染症発生時には玄関掲示で状況を知らせ、個人を特定しない形で情報提供を行い、家庭と協力しながら拡大防止に取り組む姿勢が示されている。

【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。

【第三者評価結果:a】

・地震・豪雨・火災など災害別の対応手順を定め、毎月の訓練を記録し、実施後には職員で振り返りを行い、改善点を次の訓練へ反映している。
・訓練計画は年度ごとに見直され、今年度は小学校避難も取り入れるなど、地域環境やリスクに応じて訓練内容を拡張している。
・園だよりや懇談会を通じて防災の考え方や訓練状況を保護者へ共有し、一斉メール体制も整備することで、災害時の連絡・誘導の確実性を高めている。

Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。

【第三者評価結果:a】

・年度初めに理念・方針とともに保育の基本姿勢を丁寧に確認し、子どもとの関わり方や援助の考え方を全職員で共有する機会を設けている。
・月ごとの会議で子どもの姿や家庭状況を踏まえ、対応方法が権利保障や最善の利益に沿っているかを都度検討し、日常保育の判断をそろえている。
・全体計画、入園のしおり、各種マニュアルに生活・健康・安全の手順が網羅され、職員が迷わず実践に組み込める標準的運用が整えられている。

【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。

【第三者評価結果:a】

・会議で子どもの姿や保育上の課題、保護者の声を職員が出し合い、その内容を基に保育の手順や対応の適切性を見直す場が継続して設けられている。
・事業報告では年間の活動・事故・子育て支援・行事運営などの実績を整理し、翌年度の事業計画へ改善事項として反映する運用が根付いている。
・防災計画や危機管理マニュアルなどは年度更新され、環境変化や体制整備に応じて内容を調整しており、標準手順の柔軟な改善につながっている。

【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。

【第三者評価結果:a】

・入園前健診で健康・生活・家庭の状況を確認し、その内容を踏まえた初期指導計画を作成することで、個々の特性に応じた支援が進められている。
・医療的ケア児については看護師が入念なアセスメントを実施し、疾病情報や必要な援助を整理したうえで保育士・栄養士へ共有し、保育へ反映している。
・リハ職など外部専門職が関与するケースでは協議内容を記録し、保護者同意のもとで指導計画へ反映しており、多面的な支援体制を整えている。

【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。

【第三者評価結果:a】

・月ごとに指導計画の振り返りを行い、発達の変化やクラスでの出来事を細かく整理し、翌月の計画に改善を反映する実践的なサイクルを確立している。
・クラス会議・職員会議では評価内容を共有し、保育観や援助方法にばらつきが生じないよう、共通理解をつくるための話し合いが継続されている。
・振り返りの作業は職員にとって学びの機会となり、経験値の異なる職員同士で気づきを共有し、保育の質を高める土台となっている。

【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。

【第三者評価結果:a】

・日々の保育日誌に活動内容・子どもの姿・体調等を記録し、期ごとの発達記録で成長の過程を整理することで、連続性のある支援につなげている。
・園長が記録を確認し、表現の明確化や視点の不足を補うよう指導しており、記録の精度と一貫性を保つためのチェック機能が働いている。
・クラス会議では個別ケースを丁寧に検討し、職員会議で共有すべき内容を整理することで、情報の偏りを防ぎ職員全体で支援できる体制を整えている。

【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。

【第三者評価結果:a】

・保育日誌や計画書は各クラスで保管し、無断での持ち出しを禁じるなど、記録の扱いに対する明確なルールを設けている。
・児童票や発達記録は施錠可能な書庫で管理し、必要時のみ取り出せる仕組みにより、紛失や閲覧制限を徹底している。
・電子データはアクセス権を制限し、外部と共有できない設定を施すことで、個人情報の漏えいリスクを最小化する管理体制を維持している。


評価結果内容評価

A-1 保育内容
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。

【第三者評価結果:a】

・子どもの権利について見直しを行い、権利の尊重を明確に位置づけた保育方針を策定している。完成した方針は年初の職員会議で共有され、全体的な計画にも反映されている。理念に掲げる「一人ひとりを大切にする姿勢」が、計画の土台として整理されている。
・全体的な計画は、0・1・2歳児の発達課題や「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を踏まえ、養護と教育を一体的に捉えた構成としている。クラス会議では年間計画を確認し、月案作成時には前月の振り返りを行いながら、日々の保育内容へとつなげている。
・医療的ケア児の受け入れを前提とした環境や、自然環境に恵まれた立地特性を踏まえ、家庭や地域の実態に応じた保育内容を計画に盛り込んでいる。少人数であることを活かした関わりや家庭との連携も、全体的な計画の中で位置づけられている。

【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。

【第三者評価結果:b】

・保育室内は子どもの興味や発達に応じて家具や玩具の配置を随時見直している。1歳児では玩具や絵本ごとにコーナーを設け、仕切りを用いて落ち着いて過ごせる空間を確保している。2歳児では広い空間を活かし、活動と食事の場を分けて使用している。
・午睡については生活リズムを踏まえつつ、医療的ケアを必要とする子どもの状態にも配慮し、午前睡眠を含めた柔軟な対応を行っている。
・環境整備について継続的に取り組んでおり、現在は施設全体で壁紙や天井、ダクトの整備についても検討している。また、室内外の環境については、安全チェック点検表を用いて毎日確認を行い、園庭など屋外環境も含めて点検している。管理表の見直しを進め、今後はクラスごとに点検を行う体制へと整理する予定としている。

【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。

【第三者評価結果:a】

・医療的ケアが必要な子どもについては、看護師が常に関わりながら体調や生活リズムを把握し、その日の状態に応じた無理のない過ごし方となるよう配慮している。特別な配慮を要する子どもも含め、同じ場で生活する関わりを大切にしている。
・入園時や日々のやり取りを通して、睡眠状況や体調など家庭での様子を丁寧に把握し、活動内容や休息の取り方を調整している。指導計画に示された子ども理解の視点を踏まえ、個々の状態に応じた関わりを行っている。
・個人差を尊重した応答的な関わりを意識し、クラスごとに目標を設定して保育に取り組んでいる。令和6年度からは園内研修を充実させ、言葉かけや関わり方を見直す機会を設け、日常の保育場面での意識づけにつなげている。

【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。

【第三者評価結果:a】

・着脱や身支度については、1歳頃から子どもの「やってみたい」という気持ちを受け止め、衣服や靴下の着脱、ロッカーから自分の荷物を持ってくるなど、発達や意欲に応じて段階的に援助している。介助が必要な子どもについても、状況に応じた個別の関わりを行っている。
・排泄や睡眠、清潔面では、保護者と相談しながら進め、失敗や不安につながらないよう情緒面に配慮している。睡眠時は室温や湿度、照明に留意し、個々の入眠のしやすさを把握したうえで安心して休める環境を整えている。
・食事では、残さず食べることや好き嫌いの改善を目的とせず、保育者や友だちと関わりながら楽しく食べる経験を大切にしている。「いただきます」の挨拶や配膳後に自分のタイミングで食べ進めること、食具の持ち方を少しずつ身につけることなど、生活の流れの中で食習慣につなげている。

【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

【第三者評価結果:a】

・午前中はクラスごとに戸外活動を行い、広い敷地内を一周約15分かけて散歩するなど、歩行や探索を楽しめる環境としている。園庭や「ぼうけんの森」「花畑」「果樹園」などを日常的に活用し、敷地内でも挨拶や手をつなぐこと、道路に飛び出さないことなど安全に関する約束事を繰り返し伝えている。
・室内では遊びを一律に決めるのではなく、複数の活動を用意し、子どもが自ら選んで関われるようにしている。体操やトンネルなど遊具を使った身体遊びに加え、製作、歌、ダンス、リトミックなどの表現活動を取り入れている。
・誕生日会や季節の行事、保育参加を通して、遊びや生活の経験を広げている。製作した作品は玄関に展示し、送迎時に保護者が子どもの取り組みや成長に触れられる機会としている。

【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・0歳児6名を受け入れ、慣らし保育は保護者同席で1時間から開始し、10日程度を目安に家庭と相談しながら進めている。医療的ケアを要する子どもは、状況に応じて期間を長く設定している。
・保育室を中心に、敷地内の散歩や併設施設の廊下を活用した遊びなども取り入れ、生活リズムや体調に配慮しており、個別の月案を作成し、一人ひとりの発達や関心に応じた関わりを行っている。
・子どもの発達に合わせて手作りの玩具なども取り入れ、探索や感触を楽しめる環境を整えている。送迎時や連絡ツールを通じて家庭と日常的にやり取りし、成長や変化を共有している。

【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・歩行や運動機能、言葉の発達、自立心の芽生えなど個人差の大きい時期であることを踏まえ、保育者が一人ひとりの気持ちを受け止めながら、遊びや生活場面で丁寧に援助している。
・感染症への配慮から、クラス単位での生活を基本とし大切にしているが、1・2歳児は人数や発達に応じて柔軟に関わりを持てるように配慮し、散歩などでは一緒に過ごす機会も少しずつ取り入れるようにしている。
・2歳児の「自分でしたい」という思いと「手伝ってほしい」という気持ちの両方に応じ、保育者が仲立ちとなって友だちとの関わりやごっこ遊びが広がるよう環境を整えている。

【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:非該当】

3歳以上の受け入れを行っていない

【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・標準時間に加え延長保育にも対応し、延長時は2歳児室で落ち着いて過ごせる環境としている。医療的ケア児については延長保育を行わず、体調や生活リズムに配慮した利用としている。
・朝夕の早番・遅番時には、各クラスで申し送りを行い、保護者からの連絡事項やその日の子どもの様子を共有している。主任も必要に応じて関わり、情報の引き継ぎが途切れないようにしている。
・送迎時には保護者と直接言葉を交わし、体調や在園中の様子を確認している。日々の気づきはクラス会議等で共有し、在園時間の長短に応じた関わりにつなげている。

【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。

【第三者評価結果:a】

・重度の障害や医療的ケアが必要な子どもを受け入れ、保育者とともに看護師を配置して日々の保育を行っている。子どもの様子を丁寧に把握し、体調や変化に気づける体制のもと、安心して過ごせる環境を整えている。
・保育日誌や週案とは別に個別指導計画を作成し、無理のない生活や活動となるよう配慮している。保育者が仲立ちとなり、周囲の子どもとの関わりを支えながら、同じ場で過ごす経験を重ねている。
・療育機関との連絡や見学、訪問を行うほか、医師や看護師から病状に関する研修を受けている。保護者とも日常的にやり取りを行い、情報を共有しながら保育内容を調整している。

【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。

【第三者評価結果:b】

・事業所内保育事業として0〜2歳児を対象としており、就学直前期の保育は行っていないが、満3歳以降は連携施設への優先入所制度を設け、幼児期以降の生活につながる配慮を行っている。
・特例ではあるが、医療的ケアを要する園児の保育を継続して行い、令和6年度には5歳児を麻生養護学校へ送り出した実績があり、保護者と小学校以降の支援シートを作成し、就学後の生活に見通しが持てるように支援を行っている。

【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。

【第三者評価結果:a】

・日常の健康観察は看護師が中心となり、一人ひとりの体調や様子を確認している。医療的ケア児への対応に加え、ケガや発熱時の初期対応も行い、担任保育者と連携しながら子どもの状態を把握している。
・感染症対策として、主な感染症の症状や注意点を各クラスに掲示し、発生時には対応マニュアルを共有している。感染状況は玄関掲示とICT配信の両方で保護者に伝え、注意喚起を行っている。
・SIDS予防や手洗い、歯みがき、熱中症対策などを年間計画に位置づけ、職員会議や園だよりを通して職員・保護者双方に周知している。川崎市の保健だよりも掲示し、健康に関する意識づけにつなげている。

【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。

【第三者評価結果:a】

・内科健診は併設施設の嘱託医が2か月ごとに実施し、歯科健診も年1回行っている。健診時にはクラス担当保育者が付き添い、子どもの様子を直接確認しながら医師の所見を把握している。
・健診結果は「すこやかカード」に記録し、医師のサインを得たうえで管理している。降園時にはカードの内容をもとに保護者へ結果を伝え、家庭と情報を共有している。
・健診を通して気づいた点については、必要に応じて降園時や日常のやり取りの中で保護者と話し合い、園での関わり方や生活面での配慮につなげている。

【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。

【第三者評価結果:a】

・医師の指示に基づき除去食に対応し、日々の給食数依頼表では色分けして明記している。提供時は他児と混同しないよう個別トレイを使用し、必要に応じて座席を分けるなど配慮している。
・食事提供前には献立や食材の確認を行い、除去が不要な場合は他児と一緒に食事をするなど、子どもの状況に応じた関わりとしている。アレルギー対応マニュアルは各クラスに配布し、緊急時の対応手順を共有している。
・アレルギーや慢性疾患への対応について、市や法人主催の研修を受講し、嘔吐処理などの実技研修も行っている。医療的ケアが必要な子どもについては指示書を確認し、看護師からの情報を踏まえて保育を進めている。

【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。

【第三者評価結果:a】

・給食は併設施設のメニューを基に、管理栄養士が保育園向けに調理形態や内容を調整したうえで提供している。離乳食は子ども一人ひとりの発達や状態に応じた形状とし、ひと口から始めるなど個別の援助を行っている。
・食事の場では「食べたい」という気持ちを大切にし、保育者が食べさせるのではなく、子どもが自ら口に運ぶ姿を見守るようにしている。食具の使い方や姿勢についても、発達段階に応じてさりげなく援助し、楽しく食べ進められるよう配慮している。
・食育活動として、野菜に触れる体験やトウモロコシ・そら豆の皮むき、野菜の栽培や収穫、ホットケーキやおにぎり作りなどを行っている。栄養課と連携し、経験を通して食への関心が広がるよう援助している。

【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

【第三者評価結果:a】

・管理栄養士が入園時健診や月数回の来園時に各クラスを回り、子どもの発育状況や体調、喫食の様子を確認している。担任保育者も日々の喫食状況を把握し、情報を共有している。
・検食簿や栄養ミーティングを通して、一人ひとりの食事量や食べ進み方を確認し、献立や調理方法の工夫につなげている。季節感のある献立や誕生日会のケーキ、行事食も取り入れている。
・衛生管理は管理栄養士を中心にマニュアルに基づいて行われ、調理や提供の過程で安全面に配慮している。年齢や発達段階に応じた食事内容とし、安心して食べられる環境を整えている。

A-2 子育て支援
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。

【第三者評価結果:a】

・連絡帳や送迎時の対話を通して、子どもの体調や生活リズム、家庭での様子を日常的に共有している。入園のしおりに基づき、持ち物や衣類、健康面についても家庭と共通理解を図っている。
・クラス懇談会では、保育のねらいやクラス目標、着替えや生活の進め方などをレジュメにまとめて伝え、保護者からの意見や声を受け取る機会としている。また、定期的なおたより、掲示物などを通して保育内容への理解が深まるよう工夫している。
・年度後半には全家庭を対象に個別面談を実施し、子どもの育ちや園での様子を振り返っている。家庭の状況や相談内容は必要に応じて記録し、継続した関わりにつなげている。

【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

【第三者評価結果:a】

・保護者との関わりでは、子どもの園での様子を伝えることに加え、子育てへの不安や発達に関する思いについて話しやすい雰囲気づくりを心がけている。口頭だけでなく連絡帳も活用し、気づきや情報を受け取りやすい関係を保っている。
・保護者から寄せられる意見や思いを受け止め、日々の保育や行事の進め方を検討する際の参考としている。家庭の声を通して、子どもの姿を多面的に捉えることができるように努めている。
・家庭での育児状況や子どもの様子について共有された内容は、必要に応じて職員間で共有し、園全体で子どもの生活を支える視点として活かしている。家庭と園が共に子どもの育ちを見守る関係づくりを意識している。

【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。

【第三者評価結果:b】

・登園時は家庭でのケガの有無を保護者に確認し、着替えの際も含めて日常的に視診を行っている。園内でのケガとの区別を明確にするとともに、不審な傷やあざの有無に注意を向けている。
・身体面だけでなく、表情や情緒の変化、これまで見られなかった行動や様子がないかなど、日々の関わりの中で精神面の変化にも目を向け、一人ひとりの様子を継続的に把握できるようにしている。
・対応マニュアルは整備され、日常の観察や保護者との関わりの中で早期発見に努めているが、虐待対応に関する研修については体系的な実施には至っておらず、今後、職員が共通理解のもとで対応できるよう、学びの機会を充実させていくことを課題としている。

A-3 保育の質の向上
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。

【第三者評価結果:a】

・毎月のクラスミーティングでは、日々の保育を振り返り、子どもの姿や関わり方について意見を出し合っている。園長や主任が参加し、必要に応じて看護師も加わり、多角的な視点での共有を行っている。また、年度後期には取り組みを整理しながら課題を明らかにしており、全体的な視点で保育を見直す機会として位置づけている。
・また、個人としては目標記入シートを用いて年2回以上園長との面談を実施し、自身の保育目標への取り組みや課題を確認している。振り返りを次の実践につなげる流れを意識できるようにしている。