社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会

かながわ福祉サービス第三者評価推進機構 評価結果検索サイト

なごみグループホーム ぐっすりⅡ

2025年02月05日公開
評価結果報告書 第三者評価詳細

評価結果報告書

評価機関名 ㈱第三者評価機構神奈川評価調査室
評価対象事業所名 なごみグループホーム ぐっすりⅡ
評価対象種別サービス 共同生活援助
設立年月日 2014年09月01日
経営法人・設置主体(法人名等) 社会福祉法人なごみ福祉会
③ 理念・基本方針 (1)理念
共に生き、共に育つ
 障がいの有無に関わらず地域であたりまえの生活を
(2)行動指針
1)人間としての尊厳と社会連帯の思想を基本理念とし、公平・公正な法人運営に努めます。
2)常に健全かつ活力ある経営に努めるとともに、民間社会福祉事業としての先駆性・独自性を発揮し、市民の期待に応えます。
3)広く法人・施設の機能を挙げて、地域福祉の充実発展に寄与します。
職員の資質の向上を図るとともに勤務条件の改善に努めます。
4)法人は相互の親睦・交流を深めるとともに、切磋琢磨を怠らず、進んで研修・研究に努め、社会の発展に応じた広い視野をもって経営にあたります。
④ 施設・事業所の特徴的な取組 1) ひとりでは難しいことは職員が手伝い、それぞれの方に沿った自立を模索しながら、地域の中で暮らしていくことをサポートしている。例えば買い物を一人でできなくもない利用者でも本人がコミュ二ケーションをもちながら「選ぶ」助言をして欲しい場合、職員は時間をつくっている。
2) 日帰りや1泊旅行を行っている(1泊旅行についてはコロナ禍であったため中止中、日帰り旅行のみ実施している)。
3) アレルギーや衛生・健康面に配慮した、調理担当者による手作りの夕食を提供している。また委託業者による配食を併用し、安定的な食事の提供に努めている。
4) 体験入所を実施している(今年度コロナ禍のため、緊急時・入居前提の体験のみ実施)
※体験入居は基本的には実施しておらず、入居前提で体験をされる方はいる。また緊急時には空きがあり体制状問題なければ受け入れを検討している。
⑤ 第三者評価の受審状況 開始:2024年06月20日
終了:2025年01月31日(評価結果確定日)
受審回数:2回(令和2年度)
⑥ 総評
◇ 特長や今後期待される点
なごみグループホーム「ぐっすりⅡ」は、社会福祉法人なごみ福祉会が運営する7か所の事業所の一つで、2014年9月の開設以降、11年に亘って運営をおこなっています。昨年までは男女混合でしたので、男性専用となってからの稼働は7か月(9月時点)です。定員は7名で、本年6月の時点では利用者は2名です。居室はワンルームで鍵もかかるもので、プライベートが確保される一方で、食堂兼リビングでは団らんを囲むこともできます。建物内には同法人の事業所があるものの、事業所間で交流活動は特段おこなっていません。但し、当事業所には、もう一つの事業所の利用者だった人がいますので、顔みしりの関係にあります
利用者調査のペーパーにおいては2名が提出くださり、回収率は100%でした。また「グループホーム内で悩みを聞いてもらったり、相談できる人はいますか」の問いには、2名共に「相談できる」との回答が得られており、信頼関係に結ばれていることが伝わります
法人の中には障害者の就労支援や生活介護など複数の事業所があり、日中活動先として利用しているケースもあり、また勤務先がある人はその往復に買い物をするといった安定した生活が根付いています
コロナ禍においては発熱者やコロナウイルス濃厚接触者及び感染者の隔離部屋として、2床を確保していましたが、今後は空室が埋まり、「ぐっすりⅠ」のように活気のある事業所となることを期待します
⑦ 第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント 今回の評価を通じて、私たちの取り組みの成果と課題が見えてきました。特に、利用者の皆様の生活の質向上に向けた支援や、スタッフの専門性向上、清潔な環境維持、利用者との信頼関係構築、バリアフリー対応やプライベート確保の取り組みなどを評価いただき、大変励みとなりました。
一方で、改善が必要とされた点についても真摯に受け止めております。例えば、利用者やそのご家族の高齢化への対応、事業所間や地域との交流促進が課題として挙げられました。これらの課題に対しては、今後の運営において検討を重ね、改善に努めてまいります。
家族支援の強化や地域社会との連携を進めるとともに、利用者の高齢化や地域移行に向けた住環境の整備を進め、利用者の皆様が安心して生活できる環境づくりを最優先に考えてまいります。
最後に、評価機関の皆様のご尽力に改めて感謝申し上げますとともに、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
詳細評価PDF
Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
Ⅰ-1 理念・基本方針

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

「共に生き、共に育つ ~障がいの有無に関わらず地域であたりまえの生活を~」の理念について理事長自らがホームページ上で語っている。また入職時には必ず配付する法人パンフレットにも記載されている。一方、職員が常に意識できているかというと、万全とは言い難い状況である

◇評価機関からのコメント

「共に生き、共に育つ」は、なごみ福祉会発足当時より支援者の中で継がれているものであり、法人が目指す方向性や姿勢を現わしています。保護者や利用者にもパンフレット、重要事項説明書を通じて伝えていますが、今後は職員とともに浸透度についての確認をおこなうことを期待します
Ⅰ-2 経営状況の把握

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

法人が発行する「なごみだより」において決算報告がなされるとともに、ホームページでも公開している。より詳細なものは、他の事業所と同じく独立行政法人福祉医療機構のホームページの中にある「財務諸表等電子開示システム」を通じて掲載している

◇評価機関からのコメント

法人としては経営企画会議が置かれ、現場の情報交換は障害福祉部連絡会が毎月開かれています。他にも管理者会議、経営企画会議、せせらぎ事業部管理者会議と情報共有を密にする体制がつくられ、外的環境を含む現況の情報把握が速やかです
Ⅰ-3 事業計画の策定

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

事業計画は前年の取組を振り返りつつ、毎年策定しているが、おおむね管理者1名で検討・策定していて、職員からの聴取や会議開催はおこなわれていない。事業計画は全職員がパソコン上から閲覧できるように整備されているが、「見るか、見ないか」の判断は個人に任せている

◇評価機関からのコメント

法人では「アクションプラン2031」を策定し、福祉分野における立ち位置とその役割と責任における成すべきことを示しています。そのうえで今年度の法人事業計画があり、更にせせらぎ事業部事業計画があり、そして当事業所の計画と、堅固な構成です
Ⅰ-4 福祉サービスの質の向上への組織的・計画的な取組

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

事業計画にも研修開催による人材育成を位置付け、質の担保を図っている。また毎月会議日を設け、利用者意見や職員の考えを受け協議するほか、第三者委員会(川崎市障害福祉施設等苦情解決支援事業)の委員来訪時には、間に入って利用者が話しやすくなるよう支援している

◇評価機関からのコメント

事業計画が適切に推進されているかどうかは、法人理事会による進捗状況の確認が年度途中にあり、中間報告を法人へ上げることは事業計画の実践を支えることに成っているものと受け止めます。第三者委員については、何かが発見されたということはありませんが、外部者が入ることは良い事と考えます
Ⅱ 組織の運営管理
Ⅱ-1 管理者の責任とリーダーシップ

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

「人材が充足された」には及ばない状況にあっても、主任やリーダー職の現場における直接支援を減らし、側面的なサポートに移行するよう進めることで全体を把握し、適宜支援に介入できるような体制を構築中である

◇評価機関からのコメント

前回の受審時には管理者も着任まもなくで、まだ全体を見渡す余裕はなく、実際職員数も現在より厳しい状況でした。現在も楽観視できないものの、「職位にある側が本来の業務を担えることが組織の安定につながる」との考えをもち、ゴールに向かって少しずつ体制を整えていることは評価に値します
Ⅱ-2 福祉人材の確保・育成

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

人材の確保と育成は事業所にとっては一番の課題となる。公的な求人媒体や無料媒体には継続的に求人掲載をしている。また不定期的ではあるが、有料求人媒体も活用し募集をかけている。育成については、入職時の義務研修に加え、年間の内部研修への参加、常勤においては外部研修もキャリアに応じて取組んでいる

◇評価機関からのコメント

「人材の不足は支援力の低下に直結する」との考えに基づき、管理者は人材確保は第一の命題としており、事業部・事業間のフォローを受けて現状はなんとか保持されています。また育成については常勤、非常勤に関係なくフルタイムで働く職員には「行動援護従事者」「強度行動障害支援者」の養成研修を勧奨している点も評価される取組です
Ⅱ-3 運営の透明性の確保

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

昨年大きく報道された給食費不正受給の件を受け、川崎市から調査を実施する旨指示があったため、適切か否かを調査中である。透明性を高めるための方策の一つとして、現在一同に集う会議は、7つあるグループホームごとにするなど方法を見直し、より出席者を増やした話し合いが出来たら良いと考える

◇評価機関からのコメント

給食費の見直しにあたり、他の費用に関しても同様の調査を進め、是正及び改定箇所を洗い出している点は、大変意欲的で感心した次第です。今後の課題としては、記録を残すことがあるかと考えます。精査の経過記録や分析した結果、またそれらにもとづく新たな課題を文書化していくことを期待します
Ⅱ-4 地域との交流、地域貢献

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

地域の自治会に加入している。また近隣にはお中元、お歳暮といった季節の挨拶を欠かさず、地域の一員としての関係継続を図っている。上位組織にあたるせせらぎ事業部として「あゆまつり」を開催していることから、同法人内で日中支援事業所に通所する人は催しを通し地域交流の一翼を担っている

◇評価機関からのコメント

日中は勤務先や日中支援事業所に出かけ、休日は趣味の遠出や、家族の元に帰ることから、なかなか地域に親しむという時間がない利用者ですが、日用品や身の回りの品物の買い物は地域の店舗を利用しています。「人とあまり関わりたくない」とのことから交流には及ばないものの、それなりに親しんでいます
Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス
Ⅲ-1-(1)利用者を尊重する姿勢の明示

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

利用契約時には、重要事項説明書及び運営規定に基づき説明をおこなっている。また運営規定については誰もが目にできるようにホーム内に掲示している。「利用者が楽しく生活できるように努力する」ことを旨として、利用者の特性に応じた必要な配慮は常に意識して支援にあたっている

◇評価機関からのコメント

「人間としての尊厳と社会連帯の思想を基本理念とし、公平・公正な法人運営に努めます」を行動指針の一つとしており、ホームページでの公開もあります。また個人情報保護マニュアルを備え、入職時には職員から守秘義務の誓約書をとっていて、体制は整備されています
Ⅲ-1-(2)福祉サービスの提供に関する説明と同意(自己決定)

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

利用契約時にアセスメントをおこなっている。計画相談を利用している場合には支援会議での情報共有や個別面談を通じて支援計画書に反映させるとともに、定期的にモニタリングをおこなっている。セルフプランの場合は本人作成のプランで個別面談をおこない、その後は前述と同様の取組である

◇評価機関からのコメント

個別支援計画策定の責任者は、管理者とサービス管理責任者と定まっています。サービス開始・変更時の福祉サービスの内容に関する説明及び同意にあたっては、利用者の自己決定を尊重するためにも、要約説明や読み合わせといった配慮や工夫がおこなわれており、「待つ」ことを大切にしています
Ⅲ-1-(3)利用者満足の向上

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

満足度調査はおこなっていないが、普段の面談やモニタリング、支援者会のほか、希望があれば第三者委員会の委員に面談をお願いしている。多面的な情報ツールからの内容を踏まえ、改善できることについてはできる限り対応している。また3年に一度、第三者評価の受審に取組んでいる

◇評価機関からのコメント

利用者のアセスメントに取組むとともに、日常の中での気づきを記録に残し、また利用者に頼まれたことはできる限り遂行しています。利用者が外部者を警戒せず、親しく様々話してくださるのは、日頃の職員の温かい関わりの賜物と、利用者の聞き取り調査で受け止めました
Ⅲ-1-(4)利用者が意見等を述べやすい体制の確保

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

第一の窓口としては直接支援している職員に相談している。苦情受付担当者を配置するとともに、ホーム内にわかりやすく掲示してあるほか、第三者委員会を活用している。またそのリーフレットも掲示され、そこには他の相談機関の連絡先も記してある。職員にも「話をよく聞いてほしい」と呼び掛けている

◇評価機関からのコメント

採用にあたって「現状選べる状況にない」との一方で、「利用者の生活を護れる人でないと」とは考えて、人選を図っています。ポイントの一つは「話をよく聞ける人」です。管理者もサービス管理責任者も利用者に対する気持ちは一度受け止め、必要に応じて共有を図っています
Ⅲ-1-(5)安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

福祉サービスに直接的に係る研修だけでなく、感染症や防災についても、主に会議の時間を使い年一回以上実施しており、出席が叶わなかった職員には動画や資料を閲覧できるよう図っている。利用者については年4回の避難訓練が設定され、課題としては「土日のみと勤務が固定された職員も参加できるよう開催曜日は万遍なくおこなう」ということがある

◇評価機関からのコメント

BCP(自然災害発生時における事業継続計画)が策定されています。備蓄は、なごみグループホーム(7事業所)として現在50人分(3日分想定)がありますが、飲料水が不足しています。そこで食糧と同じく50人分(3日分)の飲料水を保存期間も吟味しつつ確保することとして、事業計画にも位置付け、取組を進めています
Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保
Ⅲ-2-(1)提供する福祉サービスの標準的な実施方法の確立

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

個人毎にサービス内容は確立している。基本的な部分としては、業務マニュアルに基づき支援にあたっている。その中には各利用者の一日の流れやホームでの過ごし方も記載されている。複数の利用者が共に生活しているので、細かな要望まで聞き入れるのは難しいものの、標準的な支援についてはそれぞれの個別支援計画と連動している

◇評価機関からのコメント

アセスメントから個別支援計画が策定され、此処での生活がスタートしています。同時に 支援手順書が作成されており、特性から見たてをおこない、関わる視点を整理しています。その後の日常においては、食事・睡眠・入浴・服薬・検温・特記事項で構成された業務日誌の記録を通じて変化に気づき、ニーズへの把握と個別支援につなげています
Ⅲ-2-(2)適切なアセスメントによる福祉サービス実施計画の策定

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

担当者会議(一部の人はセルフプランでおこなう)がおこなわれ、大枠の計画は予め存在している。新規の場合は入居前、利用者は概ね年に一度アセスメントをおこない、その後個別支援計画書を作成している。定期的にモニタリングも実施している

◇評価機関からのコメント

アセスメントシートについては、支援課題の整理表も別に作成しています。障害のグループホームでは日中活動を可能とする利用者であることから本件が脆弱な傾向にあることが否めませんが、障害の他種別もある法人であることや転勤者もいるためか、手順が確立しています
Ⅲ-2-(3)福祉サービス実施の適切な記録

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

新しい福祉システムを導入し、業務日誌として日々の記録をパソコン上で職員が記録している。ケース記録とも連動しているため、その日の全体の情報だけではなく、毎日の個別の記録も抽出できもので、更に時系列の経過記録にもつなげることができている

◇評価機関からのコメント

「記録は概ね問題ないが、気になる書き方もある」と管理者は課題を述べています。勤務体制から研修会を重ねるのは困難と推測されますので、「インプット(記録)後に記録のチェック項目を5つ程度に絞っておこなう」といった工夫や個別面談があることを期待します
A-1 利用者の尊重と権利擁護
A-1-(1)自己決定の尊重

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

共同生活の場ということで一定のルールやお願いベースの物はあるが、「外泊したい」「友達と出かけるので夜遅くなる」「朝は食べたくない」「夕食を減らして欲しい」などの要望に応えている。基本的には担当者会議の中で検討していくことになるが、個別に応じることも間々ある。また情報提供には、自分で判断できるよう配慮している

◇評価機関からのコメント

基本日中は勤務先や日中支援事業所に出ていることから、設備上ぐっすりⅡでは日中食堂がある部屋には鍵がかかっています。必要に迫られてのことであるものの、平日が休日の利用者は自分でお茶を入れ、食器を洗うということが定着しています。このことは本人が「そうする」と決めたことで、できるようになった事が増えたことは喜ばしい限りです
A-1-(2)権利侵害の防止等

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

虐待、身体拘束、権利擁護は年一回以上の義務研修として定め、その内容は運営規定にも記載し各ホームに掲示している。また事業部として定期的に虐待防止委員会を開催、必要に応じて会議の場で事例を共有している。虐待につながらないように、まずは言葉遣いに気をつけるようにしており、声掛けから見直しを図っている

◇評価機関からのコメント

3か月毎に開催する事業部主導の虐待防止委員会では各事業所の事故やヒヤリハットが共有されるほか、虐待防止と身体拘束、権利擁護に関する研修の推進が取組まれ、堅固な体制があります。事業所内でも新採研修で虐待防止のハンドブック(支援のための利用者虐待防止ハンドブック)を配付するほか、以前講義に招いた講師の資料を用いる等、工夫に努めています
A-2 生活支援
A-2-(1)支援の基本

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

本人の意向を個別支援計画に細かく落とし込むことは難しいが、基本的には支援計画に沿って利用者支援を展開している。職員はパソコン上で支援計画を閲覧でき、利用者にとって不利益が生じないよう、また穏やかに安心して生活してもらえる支援に取組んでいる。利用者のできること、苦手なこと、できないところを見極め自立につながるよう支援している

◇評価機関からのコメント

「髪型を事前に選んでから理美容に行きたい」とのこだわりには管理者がスマートフォンで写真を見せるとの事例をはじめ、本人の能力の範囲内の自立につながることを精一杯支援するというのが事業所のモットーです。また個人あての書簡は、通信の秘密が守られるよう配慮しているものの、ぐっすりⅡでは、本人が「難しい」として、開封しないまま事業所側に渡されることが慣習と成っています
A-2-(2)日常的な生活支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

グループホーム設立当初からいた職員も次第に定年を迎え、特に夜間支援と調理の職員減が顕著であり、昨年度は法人内の夢花事業部が採用するセントラルキッチン業者を利用、また今年度はせせらぎ事業部に「ひとと」(日中支援施設)が開所したことで、その厨房で一括調理を委託するに至っている。安定的な食事の提供をおこなっていくことを主眼に、業務委託による食事提供にシフトしていく方向性で進めている

◇評価機関からのコメント

冷凍パックされた総菜を温めて提供するというのは味気ないとは思うものの、毎日の食事を欠かさず提供するということがより重要です。外部発注は致し方ないことと思います。食事に限らず、例えば幾つかある物の中から選ぶということが困難な利用者が「眼鏡を買いに行きたい」となれば、本人の特性を熟知している管理者が付き添い、選択のサポートをおこなうといった事に日々対応しています
A-2-(3)生活環境

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

ホーム共通の課題としては「生活音」が挙げられる。利用者意見に耳を傾けながら、各種ボリュームの確認や状況に応じて職員からの声がけのほか、同意を得て部屋の変更となることも視野にある。日常的には安心安全に生活できるよう清掃や戸締りを職員がおこなっている。特に週末は開所していないので、電気系統の切り忘れなども気を付けている

◇評価機関からのコメント

設備としては、利用者の居室のほか、食堂兼リビング、事務所、トイレ、浴室があります。人も人的環境として環境の一つです。日中は利用者が出ていますので居室には鍵をかけています。エアコンで快適温度を保ち、トイレにはウオシュレットを完備するとともに、レースカーテンと遮光カーテンが取り付けられ、光の調整にも配慮があります
A-2-(4)機能訓練・生活訓練

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

法人の方針として、グループホームを訓練の場としては捉えていないので、必要に応じて他サービスの利用につなげている。ホーム内では利用者のそれぞれの状況に応じて、支援するのか、見守ったほうがよいのかを検討しながら進めている。機能訓練については、担当者会議をベースに日中支援事業所、訪問看護事業所と連携しながら進めている利用者もいる

◇評価機関からのコメント

機能訓練を必要とする利用者には担当者会議での協議を経て、関係職種が連携して訓練につなげています。また生活訓練のレベルではないものの、自律・自立生活のための動機づけとして「防災訓練の日程」は各ホームの掲示板に貼りだし、グループホーム内においてコミュニティを形成しています
A-2-(5)健康管理・医療的な支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

家族、本人の高齢化により、医療的サポートを引き継ぐケースが増加している。また合併症等があり、他科にわたり通院が必要となる利用者も増えているため、自身での通院が難しい場合は担当者会議等で話し合い、訪問診療を導入している。服薬や通院に不安のある利用者には、薬の仕分けや服用時の提供、必要に応じて通院同行の支援もおこなっている

◇評価機関からのコメント

服薬についてはポケット付きの服薬カレンダーが配されています。2名の内1名は飲んだら空袋を入れるボックスを置き、翌日の職員がチェックして捨てるというダブルチェックが図られています。日中支援事業所などの他の施設に通う利用者は登所先で検温などの健康管理を受けているものの、事業所でも顔色などに気遣っています
A-2-(6)社会参加、学習支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

社会参加、学習支援については利用者の要望に応じてということになる。事業所としては必要に応じて情報提供をおこなうに留まる。余暇面の展開では、金銭面の負担も絡むため、希望を確認しつつ大枠は担当者会議で話し合ったうえで、各サービスの窓口と連携をとることもある

◇評価機関からのコメント

利用者の希望と意向はアセスメントで把握しています。社会参加に資する情報や学習・体験の機会については最適なものはなかなかないものの、ホーム内に月間で地域情報を貼りだす掲示ボードの設置があります。必要があればバスの時刻表なども貼りだしています
A-2-(7)地域生活への移行と地域生活の支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

地域生活の支援は、ホーム単体として検討する場合もあるが、基本的には担当者会議を通している。本人の希望に応じるにはどのような方法があるかなどを全体で協議し、可否も含め検討している。すぐというわけではなく、数年先にひとり暮らしをしたいという希望は7事業所全体で数件ある

◇評価機関からのコメント

ぐっすりⅡでは地域に戻ることを目的とした人専用とする為、一部屋の改修を予定しています。ここ3年でホームから地域移行となった例はありませんが、「家に戻る」「独り暮らし」「他への移設」と次の方向にむかってけるよう支援していきたいとの方針を事業所は持っています
A-2-(8)家族等との連携・交流と家族支援

◇取組の状況(努力・工夫していること、課題と考えていること)

年に3回、せせらぎ事業部として合同で家族会を開催している。その中で事業所としての報告や家族との意見交換をおこなっている。平日の日中開催ということもあり、ホームの家族の参加者は固定されつつある。他には支援会議や連絡帳、職員との電話、メールでのやり取りを通して情報の共有に努めている

◇評価機関からのコメント

せせらぎの会(家族会)は大変有意義な取組です。ただぐっすりⅡの入居者には関わる家族がいないことから、職員を頼りとする気持ちを自然にもつものと思いますので、声掛けや関わりに常以上に留意くださることを期待します。また今後入居者が増え、リビング(兼食堂)での団らんが生まれることも併せて祈念いたします

利用者調査結果<別紙3>

利用者調査概要 利用者調査総合結果
利用者総数:2名
アンケート調査対象:2名
ヒアリング調査対象:1名
アンケート調査は全員提出していることから、事業所の取組に協力的であることがうかがえる。アンケート調査の設問「グループホーム内で悩みを聞いてもらったり、相談できる人はいますか」「自由に外出したり、友達に会いに行ったりできますか」は共に「できる」との回答が100%であった。ヒアリング調査では、ある利用者に「素敵な眼鏡ですね」と声をかけたところ、嬉しそうに「管理者が一緒に店に行ってくれた(物を選ぶことができないという症状があることから)」と答えてくださり、日常の生活に大きく困ることがなく、穏やかな暮らしがあることが感じられた