にじいろ保育園塚越
第三者評価機関名 | 株式会社ケアシステムズ |
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名称 | にじいろ保育園塚越 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 90 名 |
所在地 | 212-0024 川崎市幸区塚越4-345-11 |
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TEL | 044-555-0553 | ホームページ | https://www.like-kn.co.jp/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 1978年02月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | ライクアカデミー株式会社 | ||
職員数 |
常勤職員:16 名
非常勤職員:8 名
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専門職員 |
看護師:1 名
管理栄養士:1 名
栄養士:1 名
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施設・設備の概要 |
居室数7:保育室・沐浴室・事務所・面談室・給食室
設備等:屋外プール・テラス(屋上遊戯場)・園庭
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*保育理念 のびやかに育て だいちの芽 *保育方針 みとめ愛・みつめ愛・ひびき愛 *保育目標 自然を愛し、心身共に健やかな子ども 自分で考えて行動し、意欲と根気ある子ども 「仲間」と関わり、人を思いやれる子ども 自己を表現できる子ども *令和3年度園保育方針 (乳児)安心して過ごせる環境の中で「やってみよう」と思える子どもを育てる (幼児)子どもたちの主体性を引き出し、ひとり一人を認め合える人間関係作りを目指す |
・身近な恵まれた自然環境を活かした保育 ・戸外遊びを十分に取り入れた保育 ・日常生活や遊びの中での子ども同士の関わりを通した自然な異年齢児とのかかわりを大切にした保育 ・幼児クラスにおいては、縦割りグループを継続的に構成し、意図的な異年齢交流を取り入れた保育 ・地域の中の保育園としての長い歴史を土台とした、地域とのかかわりを大切にした保育 |
評価実施期間 | 2021/05/28(契約日) ~2022/01/18(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2019年度) |
特に評価の高い点 | 自己表現を楽しみ、さまざまな活動を経験できるよう保育を計画的に進めている 園の保育目標である「自分で考え行動し意欲と根気のある子ども」のもと、子どもたちが自己表現を十分に楽しみ、さまざまな活動を経験できるよう日々の保育を計画的に進めている。園庭や園周辺の多くの公園を活用した保育を展開し、隣接の公園は園敷地より直接行けるようになっている。園庭にはすべり台・鉄棒・砂場があり、2階のベランダにも遊具を配置し、広いスペースで子どもが自発的に活動できる場を設けている。段差やフラフープを使って日常では使わない動きを遊びに取り入れ、体力作りなど活発に体を動かした活動を意図的に実施している。 長い運営実績を誇り、地域の中核的保育園としての役割を担っている 昭和53年に公営保育園として開園後、平成29年から「ライクアカデミー株式会社・にじいろ保育園塚越」として運営している歴史のある保育園である。これまで培われてきた地域との関係に加え、法人の理念や保育方針を融合させている。園長は保育士として当該園に入職し、主任を経て現職を担っており、人的な関係も含めて地域社会との深い絆のもとに園運営をリードしながらリーダシップを発揮している。コロナ収束の折には、休止している地域と様々な取り組みを復活させ、地域の中核的な保育園としての役割を充実させることを目指している。 職員一人ひとりの得意なことや経験、職種の特性を尊重しながら保育に取り組めるようにしている 現在勤務している常勤・非常勤職員合わせて24名の保育士は、年齢幅があることに加え様々な保育観をもつ保育者、男性保育士、様々な経歴を持つ職員など多様な構成になっている。各々の得意なことや経験、職種の特性を尊重しながら保育を進めようにしている。また、用務職が独立しており、日々清潔で安全な環境を維持することに取り組んでいる。さらに、法人内研修や地域で開催される研修に加え、AED(心肺蘇生)・緊急時対応(水遊び時など)・リトミック・事故の振り返りなどをテーマとした園内研修を実施して、資質やスキル向上にも力を入れている。 |
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改善を求められる点 | 保護者とのコミュニケーションや信頼関係の更なる構築が期待される 日々の登降園時には保護者と保護者が安心して子育てができるよう、連絡帳アプリ(ナナポケ)だけでなく、口頭でのやりとりで子どもの生活の様子やエピソードを伝えている。また、個人面談の機会を設けて、保護者との相談や情報共有の場としている。相談内容によっては、すぐに回答できない内容についてはリーダー職や園長に確認して後日回答することとしている。今後はさらに相談を受けた職員が適切に対応できるよう研修や指導が期待される。 園舎の改修計画を、さらにスピードアップすることが求められる 開業以来36年が経過しており、園舎などの経年変化は否めない。民営化に伴って園舎のリフォームを実施し、明るい木のぬくもりのある園舎に改装している。 木々に囲まれた園庭には遊具を設置せず、からだを動かして遊べる環境作りにも力を入れている。また、民営化の際には大規模改修工事を実施しているが、園舎自体が経年劣化による修繕を要する箇所が多く、安全な環境の維持に労力を要することも課題としている。中長期事業計画に明示している改修計画を、さらにスピードアップすることが求められる。 タイトな人員体制を改善することを課題としている タイトな人員体制であることは否めないことを踏まえ、就業を継続させるために職員間で職場環境について討議する機会を設けている。経験の少ない職員が安心して保育に取り組めるように「サポートシステム」と「OJTの手法」を充実させた人材育成に力を入れている。また、職員採用実務は本部の人事担当が担っているため、担当SVと密な連携を図り迅速な対応が必要になってくる。コロナ禍においてはオンラインや動画視聴での学びの機会を維持確保しているが、コロナ収束後の外部研修への参加や園内研修を充実させることも含めて、早期の改善を必要としている。 |
・第三者評価の受審を通して、園運営についての振り返りをするきっかけとなりました。園運営の中で評価していただいたことは、継続的に且つ状況に合わせた臨機応変な対応をしてまいりたいと考えております。またコロナ禍であることを言い訳にせず、現状の中でできることや創意工夫により実現できることをより具体化し、引き続き子どもたちの成長を援助していければと思います。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育目標は①「自然を愛し、心身ともに健やかな子ども」②「自分で考え行動し意欲と根気のある子ども」③「仲間と関わり、人を思いやれる子ども」④「自己を表現できる子ども」の4項目を重視し、保育指導の実践や活動の中で、育ってほしい子どもの姿の指針としている。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・今年度は昨年度に引き続き、新型コロナウイルスに伴う保育業界の動きを法人として把握し、そのうえで県や市の方針を踏まえ、開所、職員配置、保護者対応などを本部と連携を図りながら保育運営にあたっている。さらに、今後の運営の目安についても本部と連携して取り組んでいる。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・部長、エリアマネージャー、園担当SVなどが出席する本部の定例会議において、全園の経営状況、職員体制、保育施設整備、保育内容などについての課題を検討しており、「オムツ定額サービス」の開始に向けての協議などに取り組んでいる。法人としての取り組みは園長会議を通じて各園に伝えることにしている。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・法人として保育事業を見据えた中長期計画を策定しており、それらをベースに園としての課題を踏まえた中長期計画を策定している。また、中長期計画は職員各々の目標設定に反映できるようにしている。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・中長期計画を踏まえ、事業計画、全体的な計画、年間保育計画、行事計画、食育計画等の計画を策定している。事業計画の策定にあたっては、園を取り巻く地域環境などを反映させることにしている。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画は前年度の事業の未達成事項などを盛り込み、年度末から年度始めにかけて策定している。また策定にあたっては、園長、主任、副主任を中心に意見を集約して取り組むことにしている。事業計画は作成後、本部運営部に提出し承認及び共有をしている。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画は保護者の代表者などが出席している第1回運営委員会において、内容を詳しく説明して理解を促している。ただし、新型コロナウイルス対策の一環として、参集しての開催は見送り、文書を配布している。さらに、園としての説明責任として、園の玄関エントランスに事業計画書をファイリングして常置し、来訪者が自由に閲覧できるようにしている。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的計画・保育指導計画などには「自己評価欄」を設けており、計画⇒保育実践⇒振り返り⇒課題の解決のPDCAのサイクルで評価をする仕組みが整っている。さらに、定期的な職員の自己評価(成長支援制度)や、年度末の「保育所の自己評価」など評価体制を構築してる。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所自己評価シートの評価欄は、チェック欄と共に課題を文章で記載できるようになっており、改善の方向性をより明確にできるようにしている。さらに自己評価は少人数から開始し、全職員での振り返りを行うようにしている。よって、次年度に向けての課題が改善・解決できるような計画作成につながるようになっている。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は本園に保育士として入職し、主任を経て園長に就任し重責を担っている。現在まで培った保育や地域との関係を継続させることで、事業の方向性を示唆し園運営をリードしている。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長就任時にはコンプライアンスに関する研修を受講し、園長の責務に関する理解を促している。園長就任後も本部主催の研修に加え、行政が主催する施設長研修にも参加し、法令遵守や人権、個人情報の取り扱いに関する理解を深めている。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は、「中長期計画」「職員育成研修年間計画」「保育所の自己評価」「成長支援シート」を定期的に分析して課題を抽出している。行事企画等は、職員が主体的に関われるよう意見を尊重し、意欲が持てるよう導いている。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・公平な残業や有給休暇取得をはじめ、ライフワークバランスを意識した働きやすい環境づくりに努めている。保護者との連絡機能としてのネットワーク通信「ナナポケ」の導入を推進し、職員の業務の効率性と紙資源使用の削減を高める取組みに力を入れている。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・職員の採用に関しては法人本部の「採用グループ」の専任業務としており、例年では全国の養成校への求人活動、就活ブース会場設置、園見学ツアー、公式HP求人、社員紹介制度等、多岐に渡った採用活動を駆使し人材確保に努めている。人材採用の状況を人事部が分析し、定期的に園長会で報告して理解を促している。ただし、コロナ禍においては、大変厳しい状況になっていることは否めない。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人としての人材育成制度として「アドバンス制度」や「総合職保育士」の制度を導入している。「成長支援の手引き」には職位による期待度を「基本姿勢」「業務能力」「対人能力」「マネジメント能力」別に明確にしている。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人として個人携帯端末を利用した「意向調査」を実施し、意見が直接本部に届くようにしている。それらの結果を踏まえ、個人の要望、異動希望、昇進意欲を集約し、園長に結果を報告して連携を図っている。また、必要に応じて本部SVも面接を行うことにしている。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人として園長に対して成長支援制度のレクチャーを受けさせ、職員一人ひとりの成長を支援する仕組みを設けている。職員個別面談を定期的(年2回)に実施し、「目標設定」や「目標達成」に向けて具体的な指導・助言に取り組んでいる。 ・園長は職員の目標達成に向けた取り組みに対し、日頃から援助的姿勢で助言・支援に力を入れ、等級毎に求められる役割を定義し「評価基準」「教育の方向性」「処遇の根拠」を明確にしている。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画の別紙に「職員育成年間研修計画」を策定しており、キャリアパス研修や専門部門研修などの研修受講を支援し、次期の研修計画に反映している。さらに、法人内研修や地域で開催される研修に加え、AED(心肺蘇生)・緊急時対応(水遊び時など)・リトミック・事故の振り返りなどをテーマとした園内研修を実施している。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:b】 ・本部では園長研修、主任研修、新卒研修等、経験に応じた研修や専門的分野の研修を開催している。園長、主任は職員の研修受講希望を踏まえ、個々の課題やスキルを考慮した研修を選定し研修参加を推奨している。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・実習生の受け入れについては本部が統括し、実習後にはアンケート調査を実施して採用に繋げるようにしている。「保育ガイド」には、「受け入れ時には担当者によるオリエンテーションの実施」「機密保持誓約書の署名」「園概要や保育理念、保育の心得等の説明」などの事項が明示されれおり、マニュアルとして活用できるように整備されている。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「保育理念」を園内各所に掲示するとともに、運営規程・重要事項説明書・全体的な計画・事業計画・事業報告・財務収支報告・保育所の自己評価・運営委員会議事録を玄関エントランスに常置し、いつでも来訪者に閲覧できるようにしている。また、苦情解決のフロー及び行政機関等の相談窓口の連絡先を掲示している |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人として外部の監査法人に業務委託し、法人本部や園の内部監査を定期的に実施している。その際に受けた指導や言をもとに組織一丸となって事業経営や運営の適正性に取り組んでいる。保育園では年4回、「小口現金実査」を行い、園長以外の第三者が収支の確認、押印をしている。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」の「地域支援・子育て支援」項目には地域との関わりについて明記されており、それらの指針に基づいて具体的な取り組みを実施することにしている。さらに園では玄関先に地域の子育て施設に関するパンフレットなどを常置して、情報提供に取り組んでいる。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・「保育ガイド」にはボランティア受け入れの基本姿勢を明示しており、さらに、オリエンテーションの実施や機密保持誓約書への署名、園概要や保育理念、保育の心得等の説明などを明示している。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・事務室には行政関係・児童相談所・地域療育センター・保健所、学校、管轄警察、消防署、病院リスト等の連絡先をまとめ、全職員への周知を図っている。さらに、区園長会や協議会に参加し、最新の地域情報の収集に取り組んでいる。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・園長は区園長会に参加して、地域の待機児童状況などの子育てに関する情報収集に取り組んだり、年2回開催している運営委員会では、第三者委員などから地域の福祉ニーズや周辺住民の状況等の情報を提供してもらったりしている。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・地域の子育て支援として「育児相談」や「臨床心理士相談」を実施しており、園見学時やSNSで情報提供に取り組んでいる。さらに継続して、子育ての孤立化の対応策として課題にしている。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・入社時研修では、人権研修として「子どもの人権を大切にする保育」を受講し、さらに「保育ガイド」には「児童憲章」「全国保育士倫理要綱」を明示したり、各保育室に掲示したりして職員への注意喚起を促している。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「保育ガイド」の「人権」項目に、は更衣や排泄などにおいての様々な留意事項の記載があり、保育実践で活用できるようにしている。また、重要事項説明書には個人情報の取り扱いについて明記し、入園時には「個人情報使用承諾書」の同意を得ることにしている。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:b】 ・法人のホームページには法人理念や保育方針、園の具体的な保育への取り組みなど詳しい情報を提供している。また、例年であれば園見学はなるべく希望に沿うよう対応をしている。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:b】 ・入園児には「重要事項説明書」や「個人情報使用承諾」の内容を詳しく説明し同意書を交わしている。また、入園前に準備する用品等は写真付で解説した資料を作成し、保護者が戸惑わないよう配慮している。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者の引っ越しや幼稚園などへの通園変更などによってによる転園を余儀なくされた際には、変更先や行政や各関係機関と連携を図り、保護者の同意を得たうえで必要に応じた申し送りを行うことにしている。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・給食試食会、保護者懇談会、個人面談、保育参加を年間計画として定期的に行い、要望や意見を記入できるアンケートを実施し、満足度や相談傾向の把握に取り組んでいる。コロナ禍においては 連絡帳や個人面談によって要望や意見を伺う機会としている。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書には園内外の苦情相談窓口を明示しており、入園時に説明し周知に努めている。また、外部機関の苦情相談窓口として「行政窓口・保健所・神奈川福祉サービス運営適正化委員会」の案内や冊子を用意している。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園では日常的に接する担任以外にも、園長、主任、看護師、栄養士などが相談に対応できるようにしている。保護者が気軽に声をかけ易い環境づくりに力を入れている。さらに、本部専属の巡回臨床心理士が相談に応じられるようにしている。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者が相談しやすい環境として、日々の送迎時の挨拶や何げない保護者との会話を大切にしている。連絡帳などでは、子どもへの理解を深めるため成長の喜びを共有できるようにしている。コロナ禍においても保護者対応の基本的な考え方は変わらないことを意識し、保護者にも感じてもらえるよう丁寧な対応に努めている。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」には「事故防止・対応」「危機管理対応」が明示し、リスクマネジメント体制の基本を整えている。「事故報告」「アクシデントレポート」「ヒヤリハット」などの記録を回覧して注意喚起を促し、再発防止に取り組んでいる。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育所における感染症ガイドライン」や「行政指導」を踏まえ、新型コロナウイルスの感染予防策に取り組んでいる。さらに、看護師会から「新型コロナウイルス対応」を作成し、法人として予防策の目安を示している。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「安心伝言板」「災害時伝言ダイヤル」などを、緊急時の保護者への連絡手段としており、日頃からシュミレーションを実施している。「避難訓練」は定期的に消防署の指導を受け、自治体助成の防災用品は本部が総括して購入し保管している。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人で統一した基準の保育・健康・栄養などに関するマニュアルを作成し、ファイルで保管して職員がいつでも確認できるように事務所に設置している。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育所保育指針の改訂に伴い、「全体的な計画」「保育年間計画」「月案」の様式を見直している。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園前の個人面談では保護者が記入した書類をもとに、心身の状況や家庭の様子、勤務に関する事項や園に対する要望などを確認している。聞き取った情報をもとに、職員間で話し合い保育所保育指針や園の理念に基づきクラスの指導計画を作成している。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・前月の評価反省をもとにクラス内で検討したうえで、指導計画を作成し、主任と園長の承認を得る手順が構築されている。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個別の「発達経過記録」を用いて年齢により成長過程を定期的に記録している。また、0.1.2歳児は個別指導月案を策定してる。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本部の公式ホームページにて「個人情報保護方針」を開示し、財団法人日本情報処理開発協会よりプライバシーマークの認定を取得し、個人情報保護を遵守している。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、児童憲章、保育所保育指針、法人の理念などの趣旨をとらえ、編成している。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 ・子ども達の成長発達や興味を捉え、室内環境の整備や遊具の入れ替えを行なっている。また、環境の見直しはクラスだけでなく発達を見通せるよう前後の年齢との連携をしている。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に保護者から提出してもらう「児童票」や入園前の個人面談から家庭環境や子ども一人ひとりの特徴を把握し、日々の登降園時や連絡帳からも子どもの様子を確認しながら保育にあたっている。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの発達に合わせて、それぞれが興味をもった段階で身の回りの事や排せつなど、子どもが自分でやろうとする気持ちを育み、取り組んでいけるよう援助している。また、子どもがやろうとする気持ちを尊重し、見守ることを心がけて援助し、家庭と連絡を取りながら無理なく進めていけるようにしている。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の保育目標である「自分で考え行動し意欲と根気のある子ども」のもと、子どもたちが自己表現を十分に楽しみ、さまざまな活動を経験できるよう日々の保育を計画的に進めている。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児保育は愛着関係が形成されるよう、応答的なかかわりを心がけている。授乳やおむつ交換の時は子どもの目を見て声掛けをし、家庭的な雰囲気の中で安心して過ごせるような保育を行っている。また、応答的なかかわりが自己肯定感の形成に重要な役割を持つことを、会議や研修で認識したうえで、子ども達に接している。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・遊びや生活の中で意欲的に活動でき、探索活動が十分でき楽しめるように室内のコーナーづくりや興味に合わせ、子ども達が玩具を自分で取り出しやすいように配置するなど環境の整備を行っている。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・幼児クラスでは、縦割り活動を定期的に行っている。幼児クラスで共通の歌や体操、リトミックなどに取り組み、子ども同士の関りが広げられるようにしている。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・障害のある子どもの保育については、個別の指導計画を作成し、配慮事項について職員間で共有し支援にしている。実践においては1名加配して保育にあたっている。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・長時間保育は、1日の生活を見通して子どもの疲れや、子どもの気持ちに寄添って、遊びや配置の工夫をして、穏やかに過ごせるよう配慮している。また、異年齢の子どもが合同に過ごす時は、静と動の遊びでコーナー分けをするなど、安全性に配慮して見守りをしている。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:b】 ・全体的な計画の中に小学校との連携や就学に関連する事項があり、それをもとに具体的な計画を立案て実践につなげている。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年間の健康管理・健康教育計画書をもとに、子どもの健康管理を実施している。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断は年2回、歯科検診は年1回行い、一人ひとりの「健康の記録」に記録し、ファイルで保管していつでも確認できるようにしている。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・アレルギー疾患のある子どもに対しては、入園前に保護者と栄養士が面接で確認を行い、指示書やマニュアルにそって食事の提供を行っている。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・栄養士が年間計画を作成し、食に関する豊かな経験ができるように、年齢に合わせて食育を実施している。新型コロナ感染症拡大防止のため、クッキングの回数は減っているが、野菜栽培などを通して食について関心を深めるための取組を行っている。育てた野菜を自宅に持ち、家庭での会話につなげている。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・一人ひとりの子どもの発育状況や体調などを考慮し、乳児期は特に発達を見ながら食材を刻んだり、柔らかくするなど、保護者と連携を取りながら進めている。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・0・1・2・歳児は複写式の連絡帳、もしくは連絡帳アプリ(ナナポケ)で子どもの様子・園の様子・検温・午睡・機嫌・排便などを確認している。3・4・5歳児は、必要に応じて記載している。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・日々の登校園時には保護者と保護者が安心して子育てができるよう、連絡帳アプリ(ナナポケ)だけでなく、口頭でのやりとりで子どもの生活の様子やエピソードを伝えている。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・朝の受け入れ時には視診を行い、子どもと保護者の様子の把握に努め、気になることがあればその都度確認するようにしている。着替えの際には、子どもの様子や体の状態を観察し、些細な点でも職員で共有して、家庭養育状況の把握に努めている。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:b】 ・保育実践の評価反省は、日、週、月、期の単位で実施している。年度末には保育所の自己評価を全職員で実施している。その際には保護者からの意見も取り入れ次につなげるようにしている。また、乳児幼児会議において各クラスの取り組みについて共有したり助言しあう機会がある。 |