にじいろ保育園金沢文庫
第三者評価機関名 | 株式会社ケアシステムズ |
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名称 | にじいろ保育園金沢文庫 | 評価対象サービス | 2024~ 保育所版 |
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対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 60(58) 名 |
所在地 | 236-00042 横浜市金沢区釜利谷東2-18-22 |
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TEL | 045-308-1770 | ホームページ | https://www.like-kd.co.jp/ |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2006年04月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | ライクキッズ株式会社 | ||
職員数 |
常勤職員:16 名
非常勤職員:13 名
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専門職員 |
看護師:1 名
栄養士:2 名
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施設・設備の概要 |
居室数:8室
設備等:乳児室1 乳児トイレ1 調理室1 休憩室1 保育室2 幼児トイレ1 調乳室1 園庭1
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ライクキッズ株式会社公式ホームページに企業理念に基づく「こども理念」が記載されている。 ・「人からありがとうと言われるサービスを提供する」企業理念を軸とし、保育事業に関わる「ライクこども理念」を定め、子どもが本来持っている「生きていく力」を引き出す保育を目指している。 ・こども理念は「のびやかに育てだいちの芽」、保育方針は「みとめ愛(信頼)・みつめ愛(安定)・ひびき愛(共感)」で、人を信じ尊重し、自他共に好きといえる認め合う心、温かい眼差しに見守られ、見つめられ、認められ、心地良く安定した心で響き合い、共感し合い、喜びと自信を持って逞しく生きていける心を「目指す保育園像」及び「保育基本姿勢」としている。「陽だまりのような保育園」という温かい人的環境の下、自己肯定感と逞しく生きていく力の土台づくりを目指したものである。 ・保育目標である「①自然を愛し、心身ともに健やかな子ども」「②自分で考え行動し、意欲と根気のある子ども」「③仲間と関わり、人を思いやれる子ども」「④自己を表現できるこども」の4項目を重視し、保育指導の実践や活動の中で育って欲しい子どもの姿の指針としている。 ・本社入社時研修会では、「保育理念」の研修を全員受講し理解を深めている。 ・理念・保育方針・保育目標は、園内各所に提示し、職員や保護者がいつでも確認出来るようにしている。 ・毎週木曜日に、職員会議・保育会議・全体ミーティング・園内研修を行い、各クラスの状況を把握している。その中で考察や振り返りを定期的に行い、保育の質向上に繋がり、一体感を持った保育運営となっている。 |
・にじいろ保育園金沢文庫が開園して20年目を迎えた。職員は外部研修(キャリアアップ研修)や本社主催の経験年数別の研修を受講したり、園内研修を積極的に取り組んだりして、保育の質向上に繋げている。昨年の園内研修では、「子どもの主体性を伸ばす保育環境~自由な遊びを充実させる保育とは~」を年間テーマにして取り組んだ。まず主体性とは何かを考え、実際に子どもたちにどんな事ができるのか、計画、実行、振り返りを行い、限られた環境の中でも工夫して改善に向けて前向きに取り組む事ができた。 ・地域育児支援では、育児講座を年3回行い、栄養士による離乳食の提供や、看護師による感染症防止対策、保育士による玩具作りなど意欲的に取り組み好評であった。クリスマス会やひな祭りの集いの参加もあり喜んで貰えた。 ・近隣との地域交流では、2園交流やきらきらかなざわっこに参加し、年長児が交流の中で就学に向けて友だち関係を増やす良い体験となった。 ・地域との関わりも大切にしており、毎年地域の方から笹を頂き、七夕で使用させて頂いたり、近隣の老人ホームに年長がダンスを披露しに伺った。最後に握手をして触れ合うことで、泣いて喜ばれる方もいて、交流を楽しむことができた。 ・保護者主体の活動として、スポーツトレーナーの保護者の方に講師をして頂き、懇談会後に希望の保護者と職員を対象に体力向上の為、トレーニングをして頂いた。保護者の方からも好評だった。 |
評価実施期間 | 2025/05/16(契約日) ~2025/10/07(評価結果確定日) |
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受審回数(前回の受審時期) | 3 回(2020年度) |
特長や今後期待される点 | 特長 ・卒園児をはじめ、その保護者や近隣の住民・地元との交流を深め、地域に根付いた保育園となっている 子どもと地域との交流として、市や区のプロジェクトに参加したり、有事の災害に備えて避難場所(学校・公園)との連携を図っている。また、年に三回「育児講座」を開き、「保育士による手作り玩具」「看護師の感染症の話」「栄養士による離乳食試食会」など行い、また園児の誕生日会に地域の人を招待している。一方卒園児も、学生はもちろん、社会人になってもボランティアに来たり、遊びに来ている。園は保育の継続性として、サービス提供終了後も、子どもの成長と保護者の育児を支援する姿勢を示し、にじいろ保育園が「第二の家庭」である旨を伝えている。また、職員は卒園後の子どもの成長を見届けたい思いで、自主的に小学校の運動会や行事などに参加して、その後の子どもの成長を楽しみにしている。園・職員と子ども、保護者、地域住民相互に信頼関係を持ち、卒園後も交流を深め、地域に根付いた保育園となっている。 ・子ども主体の保育を大切にし、研修を通して職員が学びを深めながら継続的に実践している 子どもの主体性を尊重する姿勢が日常の活動や行事に定着しており、子どもたちが自分の思いや意見を出し合いながら取り組む姿が多く見られている。行事では子どもの発想を反映し、主体的に関わることで達成感や意欲につながるよう援助している。また、廃材遊びを日常に少しずつ取り入れ、子どもが好きな時に自由に取り組めるようにしている。道具の使用にあたっては保育士がそばで見守り、安全に配慮しながら活動を広げており、子どもが安心して挑戦できる環境づくりが行われている。 ・ワンフロアを活かしたアットホームな環境と信頼関係が築かれている 全体を見渡せるワンフロアの造りをいかし、アットホームで安心感のある環境を大切にしている。職員同士が自然に声をかけ合える距離感の中で連携がとりやすく、看護師や栄養士といった専門職も積極的に保育に関わることで、協力体制も整っている。保護者アンケートにおいても園の雰囲気や職員の姿勢について高い評価が寄せられており、園内見学を通してもアットホームさや温かい雰囲気が伝わり、地域や家庭から信頼されている様子がうかがえる。 今後期待される点 ・一層の地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動の取り組みに期待したい 園は年一回保護者参加の大規模災害時対応訓練を実施して職員、保護者はじめ関係者に対して危機管理意識向上に努め、毎月避難訓練を行い消防署の指導を受けつつ、「安心伝言板」や「災害時伝言ダイヤル」などの発信練習をしている。また、町内会など地域とも連携して安否確認訓練や避難訓練、防災訓練を行い、園舎の入るマンション階上への洪水避難、近隣小学校や指定公園への避難など地域とも連携した訓練を子どもを含めて実施している。一方、リスクマネジメントの一環として有事災害に備え、食材備蓄品・備品点検を行っているが、被災時の福祉支援を要する地域住民への備えや支援までは現在のところ取り組めていない。近隣地域とは災害時の協力体制を整えているが、地域の福祉ニーズにもとづいて、地域コミュニティの活性化や街づくりなどの具体的な事業・活動展開には至っていない。今後、保育福祉施設として、一層の地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動の取り組みに期待したい。 ・職員の成長支援と子どもに寄り添う保育にむけて継続的に取り組んでいる 幼児クラスでは合同保育で人数が多く、にぎやかになる場面もあるが、子どもの主体性を尊重しながら安心して過ごせる工夫がなされている。主任を中心に、職員が一人ひとりを丁寧に見守り合える体制が広がっていくような取り組みを進めており、落ち着いた声がけや、活動内容に幅を持たせる工夫を重ねることで、さらに環境が充実していくことが期待される。 |
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自己評価シートを全職員で分担し作成して行くことで、日々の保育の振り返りを行うことができました。 「今後期待される点」に記載されている「街づくりなどの具体的な事業、活動展開」については、この度「金沢区自助連絡協議会」からの申し出に応じ「おかしもち」の防災音頭を子ども達とダンスで楽しく覚える企画や、金沢区FMラジオに出演し、金沢文庫園で取り組んでいる防災対策などを伝え、近隣地域や災害時の協力体制を行う計画をたてていけるよう、改善に向けて取り組み始めています。 第三者評価結果については、全体的に温かく励まして頂き感謝しています。保護者様のアンケートでは、園の良い点だけでなく、改善点を職員と共に受け止めながら、引き続き取り組んで行きたいと思います。 気候変動により真夏の戸外活動を安全に行うには、難しい状況もありますが、これからも将来の子ども達への成長を見据えた保育内容を取り組めるように、職員と力を合わせながら様々な体験が提供できるよう努力していきたいと思います。 |
詳細評価PDF |
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評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・理念や基本方針は「企業理念」「ライクこども理念」として、法人HPおよび園パンフレットに記載しており、法人・保育園が実施する保育の内容や特性、目指す方向性や考え方を読み取ることができる。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・社会福祉事業全体の動向については、法人による定例会議にて、保育業界全般の動向と方策について検討している。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育園の経営に関しては法人による定例会議で検討し、全園の経営状況や問題点を取り挙げて取り組んでいる。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人は将来の保育事業全体を見据えた中・長期計画を明確にしており、理念や基本方針の実現に向けた目標を設定している。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・中・長期計画を踏まえ、単年度事業計画や全体的な計画が策定されている。園が独自に行っていく、年度の重点目標、保育内容、職員育成さらに保護者支援や外部機関との連携など、実行可能な具体的な内容となっている。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画は前年度の事業報告と主任・リーダー格の保育士が吸い上げた職員の意見を反映して、園長を中心に主任・リーダー格の保育士がまとめて作成している。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画は第一回運営委員会でその内容を保護者などに詳細に説明している。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」「にじいろの保育」「保育者ナビ」に、職員の資質向上・自己評価や保育の在り方を明文化している。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画をはじめ各計画書に「自己評価欄」が設定されており、項目ごとに取り組むべき課題が文書化されている。チェック欄と共に課題を記載し、改善の方向性を明確化している。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・園長は、園長就任時に法人より各園の経営・管理に関する方針と取り組みの説明を受けている。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人は徹底した法令順守、コンプライアンス遵守を規定して「保育ガイド」に定めている。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長自ら各保育室を周り、子ども一人ひとり丁寧に関わっており、職員とのコミュニケーションを図って自園の運営および保育の質の現状について評価・分析を行い、問題や課題を把握している。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎月法人より、予算データが配信され園長はそれを基にコスト管理を行っている。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人としての人材の確保・人員体制、職員育成など基本的な考え方・方針を明確にしている。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「成長支援の手引き」に「期待する職員像等」や人事基準を明確にしており、園長は「成長支援制度」の内容を職員に明示し周知を図っている。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人にてハラスメント、ストレスマネジメント、その他の労働災害への対応として嘱託医や臨床心理士による相談窓口を設置し、また入寮制度など各種の福利厚生制度を設けて働きやすい職場づくりに努めている。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は法人より成長支援制度のレクチャーを受け、職員一人ひとりの育成を支援している。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」の「職員の資質向上・自己評価」の項目の中に、「望ましい保育士としての資質」および「社会人としての基本」を明記し、「保育ナビ」では「求める保育士像」を明確化している。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は職員個別に知識・経験・資格取得の状況などを把握し、個人別管理ファイルを作成している。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」に実習生の受入れマニュアルを整備し、保育に関する専門職の研修・育成に関する基本姿勢を明文化している。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・区ホームページやライクキッズ公式のホームページ・SNSなどを活用し、法人および園の理念・基本方針をはじめ、各種の情報や園の概要・活動の様子を紹介し公開している。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・経理規定および「職務分掌」に事務・経理・取引などに関する各業務のルールや体制・権限・責任が明確にされ、園長以下職員は各規程・マニュアルに基づいて適切かつ円滑な業務遂行を行っている。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・地域との関わり方については、「保育ガイド」の「地域支援・子育て支援」に地域支援および地域交流の基本的な考え方を明確にしている。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」にボランティア受入れマニュアルを整備し、ボランティア受入れや職場体験、地域の学校への協力などに関する基本姿勢や体制を明確にしている。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・行政や医療機関、学校関係などの社会資源や関係機関を明示したリストや一覧表を作成し、事務所内に掲示して職員間で情報共有している。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・地域の福祉ニーズを把握するため、区の園長会に参加したり、子育て支援会議で情報交換や地域の状況を把握し、関係者から地域の生活課題などの情報把握に努めている。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・近隣地域とは災害時の協力体制を整えているが、地域の福祉ニーズにもとづいて、子育て支援としての役割や取り組みの必要性を感じているものの、地域コミュニティの活性化や街づくりなどの具体的な事業・活動展開には至っていない。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」に「人権」「児童憲章」「全国保育士倫理要綱」を明示して、子どもを尊重した保育を実践するために、職員会議や研修を通じて職員の理解・実践につなげる取り組みを行っている。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人でプライバシーマークを取得し、社内規定「個人情報保護方針」「個人情報保護規定」を定め、これらを基に園においても厳重な個人情報管理を行っている。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人ホームページやSNSなどを使って園の概要や行事・活動、子どもたちの様子などが伝わるよう情報発信している。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時前、またサービス内容変更時には、重要事項説明書を用いて丁寧に説明し保護者などの理解と同意、署名を確認している。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・保育所などの変更にあたっては保護者の了解を得て、変更先保育所や行政、各関係機関と連携を図り、また支援の必要な家庭に対しては変更園へ引き継ぎや申し送り事項を口頭で詳細に説明し、配慮の必要な情報を共有して子どもと保護者へのスムーズな保育の継続性に配慮している。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもに対しては、日常の保育の中で子どもの表情、態度、言葉の発信内容、しぐさなどから、子どもの細微な変化への「気づき」を共有し子どもの満足度を把握している。 |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書をもって保護者に苦情解決制度の仕組みを説明しており、苦情解決のフローや行政機関の相談窓口の連絡先などを掲示している。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・園玄関に「すまいるボックス」意見箱とメモを設置し、苦情受付から解決に至る図解フローを掲示している。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者からの苦情や相談に対しては相談対応マニュアルに沿って対応している。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイ㉃」に「事故防止・対応」「危機管理対応」が明記され、リスクマネジメントの体制を整備している。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・行政の指導および「保育所における感染症ガイドライン」、さらに本部看護師会の「新型コロナウィルス対応」研修結果を踏まえて感染症対応をしている。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園は「保育ガイド」の危機管理および災害時への対応マニュアル、さらにハザードマップで園の立地条件を確認して「事業継続計画」を策定し、その他の各種規定を整備してリスクマネジメントに取り組んでいる。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・法人共通の「保育ガイド」「看護・保健ガイド」「栄養・給食ガイド」を整備し、保育実践の基準を文書化している。ガイドはいつでも確認できる場所に置かれ、日常的に活用できるようにしている。「保育ガイド」には発達や個性に応じた具体的な基準が明記されており、職員による対応の差が出ないよう工夫されている。園独自のマニュアルも整備されており、掃除や書類の記入など日常業務に関する確認頻度の高い内容をまとめ、必要に応じて見直しや振り返りが行われている。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」は本部で適宜見直しており、直近では2024年に改訂を行っている。保育所保育指針の改訂に合わせて「全体的な計画」「年間計画」「月案」などの様式も整え、日々の実践に反映している。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時に「家庭調査票」や面談を通して子どもと保護者の生活状況を把握し、アセスメントを行っている。保育開始後も連絡帳や面談、日常のやり取りから得た情報をもとに職員間で共有し、個別指導計画に反映している。特別な支援が必要な子どもについては、区の子ども支援係や児童相談所、保健所、療育センター、臨床心理士と連携しながらアセスメントを行い、支援につなげている。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・指導計画は職員会議やクラス会議での評価・反省を通して次に活かしており、行事についても職員や保護者の意見を取り入れ、内容や日程の見直しを行っている。年間指導計画は年4回の反省を通じて見直され、変更が生じた場合は修正し、常に最新の状態にしている。主任は必ず各計画に目を通し、質の向上に努めている。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個別の「児童票」を用いて子どもの成長過程を定期的に記録し、0・1・2歳児については個別指導月案を作成している。特別な支援を必要とする子どもには個別指導計画を策定し、一人ひとりに合った保育を大切にしている。保育に関する書類にはすべて主任と園長の押印欄があり、必ず確認を受ける仕組みになっているため、記録内容や表現方法についても必要に応じて助言をもらえる体制となっている。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・個人情報の適切な取り扱いを大切にしており、本部が「個人情報保護規定」を策定し、公式ホームページでも「個人情報保護方針」を公開している。さらにプライバシーマークの認定を取得し、法令に基づいた管理体制を整えている。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
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【第三者評価結果:a】 ・保育理念や保育方針をクイズ形式にし、全職員で理解を深める機会を設けている。全体的な計画は年度末に各クラスにて反省を行い、翌年度の担任が新たに作成する流れとなっており、必要に応じて赤字修正を加えて次年度に活かしている。計画は全体計画に基づき年間・月案・週案へと展開され、園の特色や地域との関わりも反映している。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どもの安全と快適さを大切にし、窓や扉の工夫に加えて二酸化炭素チェッカーを使った換気管理を行っている。シーツやタオルは保護者に週ごとの洗濯をお願いし、レンタルサービスも利用することで、おもらしがあった時もすぐに交換できる体制を整えている。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・乳児や特別な配慮が必要な子どもに個別月案を作成し、一人ひとりの発達に合わせた関わりを大切にしている。日々の様子は児童票に記入し、降園時や連絡帳を通じて家庭へ丁寧に伝えている。臨床心理士や療育センターの巡回訪問では専門的な助言を受け、職員会議で共有して保育に反映できるように努めている。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・家庭とのやりとりを大切にし、園での様子を伝え合いながら、できることは見守り、必要な部分は援助するよう心がけている。子どもが「自分でやりたい」と思う気持ちを大切にし、できたことはたくさん褒めて意欲につなげている。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが好きなことや夢中になっていることを大切にし、遊びや行事へとつなげている。年長児はお祭りごっこやおみこしのデザインなど、自分たちで話し合いながら行事を作り上げ、意見を取り入れることで主体性を育んでいる。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児の生活リズムに合わせ、午前寝や午後のゆったりした時間を取り入れ、長時間保育の子どもも無理なく過ごせるようにしている。慣らし保育は5日間を予定しているが、子どもの様子や保護者の就労状況に合わせて相談しながら進めている。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが「自分でやってみたい」という気持ちを大切にし、余裕をもって見守りながら、難しい部分はそっと援助して達成感につなげるようにししており、イヤイヤ期にも気持ちを受け止め代弁することで安心できるよう援助している。室内では自分で好きな玩具を取り出せる環境を整え、散歩先の公園では自由に歩いて探索できるようにしている。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・3歳~5歳児を中心に異年齢保育を行っているが、3歳児は進級直後の不安に対応できるよう仕切りを作るなどして落ち着いて過ごせる空間を用意し、慣れてから少しずつ異年齢の活動に参加できるよう工夫をしている。4歳児は自分の思いを伝える中で友だちの気持ちにも気付き、葛藤しながらも集団で遊ぶ楽しさを味わっている。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・個別に3か月ごとの月案を作成し、日々の様子を個別日誌に記録して全職員で共有しており、土曜保育利用時にも引き継ぎを徹底している。保護者との連携も丁寧に行い、連絡ノートや送迎時の会話を通して日々の様子を伝えるほか、療育センターを利用している家庭とは面談や降園時のやりとりで情報を交換し、保育に活かしている。心理士や療育センターによる巡回相談を年1回ずつ実施し、区役所の相談や訪問からも助言を受けている。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの体調や疲れ具合を見ながら活動内容を調整し、在園時間が長い子どもも安心して過ごせるよう、夕方は家庭的で落ち着いた雰囲気を大切にしている。パーテーションを活用して集中できるコーナーを作り、夕方には水分補給の時間を設けて一息つけるようにしている。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画や年間計画、月案、アプローチカリキュラムを通して、就学に向けた準備を大切にしている。年長児には布団運びや給食の準備などの当番活動を通して、役割を持つ喜びや意欲を育んでいる。年度後半は年長だけで過ごす時間を取り入れ、ピアニカ練習や鉛筆を持つ活動を取り入れるほか、午睡時間を短くして学校生活を意識した取り組みを行っている。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本社が作成した保健衛生マニュアルに基づき看護業務を行い、月1回の身体計測を通して子どもの成長を丁寧に把握し、曲線から外れる場合は嘱託医に相談し、保護者へも伝えている。入園時には0歳児全員と、必要がある場合は看護師との面談を行い、健康状態を確認している。保育中の体調不良やけがはその場で対応し、保護者へ説明と経過観察を行い、受診が必要な場合は許可を得て受診している。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断や歯科健診の結果を記録し、必要なことは会議で看護師から職員へ伝えている。健診前には保護者から質問を募り、不安に寄り添えるよう工夫をしている。健診後は歯科医による歯磨き指導や紙芝居を通して歯の大切さを学び、結果は棒グラフにして掲示するなど保護者への啓発も行っている。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・「保育所におけるアレルギーガイドライン」を基に、本社のマニュアルに沿った対応を行っている。入園時には0歳児は全員、他の年齢も必要に応じて看護師や栄養士と面談し、保護者から医師記載の生活管理指導表を受け取り、園長や主任、担任も含めて丁寧に確認している。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎年、担任が栄養士と相談しながら食育計画を立て、期ごとに振り返りを行いながら次につなげている。献立は本部のものを基本としつつ、行事食や誕生会は園独自に工夫し、見た目でも季節を感じられるようにしている。離乳食は段階に応じてテーブルを分け、椅子も成長に合わせて調整し、必要に応じてパーテーションを使って落ち着いて食べられるよう配慮している。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・毎月給食会議を開き、園長・主任・栄養士・保育士で各クラスの喫食状況や食事の様子を共有し、子どもの体調や発達に合わせて食材の大きさや固さを工夫するなど、相談して進めている。食事前には必ず検食を行い、温度や味付けを確認し記録している。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・連絡帳や登降園時のやりとりを通して家庭での様子を伺い、園での出来事も毎日各クラスに掲載して保護者と共有している。土曜保育では担任が不在の場合もあるため、必要な情報は会議や日誌で共有し、どの職員でも安心して対応できる体制を整えている。また、カレンダー掲示で行事予定を伝えたり、園だより・保健だより・給食だよりを発行して園の状況をわかりやすく知らせている。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・送迎時にその日の子どもの様子やエピソードを丁寧に伝え、日々の積み重ねの中で保護者との信頼関係を大切にしている。相談がある場合は落ち着いて話せる時間や場所を用意し、年2回の個人面談でも家庭での様子や悩みを共有できるようにしている。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・登園時や午睡前の着替え、身体測定の際に子どもの体を丁寧に確認し、傷やあざがあった場合は保護者に必ず確認している。気になる点がある時には園長や主任、看護師に報告し、複数人で確認した上で写真に残し、児童票に綴じて記録している。虐待が疑われる場合は経過を観察し、職員会議で共有するとともに、必要に応じて区の保健師や児童相談所と連携する体制である。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
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【第三者評価結果:a】 ・成長支援シートを活用し、前期・後期ごとに目標を設定して園長との面談で共有し、助言を受けながら保育に生かしている。毎月の保育会議では各クラスが月のねらいや反省を発表し、次月の保育につなげているほか、保育日誌には毎週の自己評価を記録して振り返りを大切にしている。 |