この評価結果報告書は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、訪問調査に代わる手法で第三者評価を実施しております。
実施した評価手法は、詳細評価PDFにてご確認いただけます。
にじいろ保育園青葉台
第三者評価機関名 | 株式会社ケアシステムズ |
---|
名称 | にじいろ保育園青葉台 | 評価対象サービス | 2021 保育所版 |
---|---|---|---|
対象分野 | 認可保育所 | 定員 | 70 名 |
所在地 | 227-0062 神奈川県横浜市青葉区青葉台1-19-15 |
||
TEL | 045-482-6844 | ホームページ | https://www.like-kn.co.jp |
【施設・事業所の概要】 | |||
開設年月日 | 2014年06月01日 | ||
経営法人・設置主体(法人名等) | ライクアカデミー株式会社 | ||
職員数 |
常勤職員:18 名
非常勤職員:7 名
|
||
専門職員 |
園長:1 名
保育士:18 名
看護師:1 名
栄養士:2 名
調理師:2 名
事務員:1 名
委託医:1 名
委託歯科医:1 名
|
||
施設・設備の概要 |
居室数:10室(0~5歳児室・事務所・給食室・休憩室・相談室)
設備等:全館冷暖房完備・木(檜)の暖かいお家のような造り・エレベーター設置・誰でもトイレ設置
|
保育理念は『のびやかに育て だいちの芽』です。あたたかな環境の中で、1人ひとりの心に寄り添い、人や物・自然との豊かな出会いや体験を通して生きていく力を育てます。大きくあたたかな大地から出てきたばかりの小さな芽。私たちは子どもたちに「大地にしっかりと根を張り、のびやかにたくましく育ち、やがて思い思いの『花』を咲かせてほしい」と願っています。そのためには興味関心のあることにチャレンジする子どもたちの「勇気」を応援しうまくいったときには共に喜び、失敗した時には悔しい気持ち・悲しい気持ちを受け止めることのできる「あたたかな空間(いえ)が欠かせません。家族、友達、子ども達を見守る私たち。そして世界中のいろいろな「人」。子どもの好奇心を掻き立てる、おもちゃ、絵本、絵の具、楽器、ラップの芯や牛乳パックのような身近な素材など様々な「物」。土、雨や風、植物、動物、石ころなどの「自然」。私たちは、これらの環境を計画性と柔軟性の両面をもって整え、子ども達が自らの感性を育み、主体的に遊び、体験し、考えることを応援し、そのことで一人ひとりに「生きていく力」を育てていきます。 |
当園は静かな住宅街に立地し、園庭があり、子どもたちは青空の元、元気に活動できている。固定遊具はなく子どもたちがしたい遊びを自由に組み立てて遊べるようにしている。中でもタイヤや板を使っての遊びが盛んで、タイヤを転がしたり重ねたり立てかけたりしていろいろな物に見立てて遊んでいる。タイヤを積み上げての山登りを子どもの意思で展開したり、タイヤに板を渡して様々に渡って遊びながら体幹が鍛えられてる。この日常の遊びがやがては鉄棒や跳び箱、マット運動などの力に繋がっていくものと考える。また、地域の子育て支援などでは園庭で泥んこ遊びを行ったり、1,2歳児クラスと交流して砂遊びやタイヤ遊びを楽しんだりしながら毎回楽しく参加してもらえている。そして参加保護者の悩みなどもその機会に気楽に保育士に相談してもらえるように関わっていている。植栽や花は年中絶やさないように環境設定している。栽培では夏には夏野菜、冬には冬野菜を育て観察をしたりクッキングしたりして食育活動を行っている。その時折々に植物に寄って来る昆虫なども子どもたちの興味のあるところで、触ったり、図鑑で調べたりして自然を育んだ活動が日常にできている。さらには、造形教室と体操教室を外部講師で行っており、日頃の活動に加えてより専門の指導を受け、より質の高い保育を目指すことができていると思われる。子どもがのびのびと自己表現をして、自主的、主体的に活動していけるよう環境を常に考えて保育をしている。 |
評価実施期間 | 2021/05/28(契約日) ~2021/12/24(評価結果確定日) |
---|---|
受審回数(前回の受審時期) | 2 回(2016年度) |
特に評価の高い点 | ・子どもたちが主体的に活動できる環境づくりや、遊びを通して、友だちなどと人間関係が育まれるよう援助している 子どもたちが主体的に活動できる環境づくりのため、保育園独自の日々の連絡表に各クラスの主活動、内容、ねらいを記入して全職員が共有し連携して活動している。製作活動ではトイレットぺーパーの芯など廃材を使い、切ったり、つなげたりして子どもが作りたいもののイメージを共有しながら作品を作る事を楽しめるよう工夫している。子どもの自由遊びから発展したハンバーガーのデリバリーごっこなど、行事計画ではなく子ども遊びから発展したものをイベントとして活かす工夫をしている。保護者からは、「家ではできない遊び、友だちの関わりなどすごく貴重な時間を過ごしています。」などの言葉もあり、遊びを通して、友だちなどと人間関係が育まれるよう援助している。 ・子どもの食への興味・関心を深める、様々な食育活動に取り組んでいる 子どもが楽しく落ち着いて食事をとれるように保育者の動きを考えて介助し、言葉を添えて味わえるようにすすめている。季節を感じられる旬の食材を取り入れたり、イベントの時には行事食にしたり、お誕生日会の時にはお誕生月の子にお誕生日プレートで給食を提供している。年長クラスには当日食べた給食を栄養士と一緒に三色食品群に色分けして、栄養についても意識付けている。園で栽培したナスやキュウリなどの野菜を子どもと一緒に収穫し、栄養士が子どもたちの見える前で栄養の話や調理しながら提供するなど食育を行っている。また、保護者には毎月の給食だよりに、給食で人気のメニューや家庭で作りやすそうなメニューを載せて子どもとの会話につなげている。 ・職員会議、記録物などを通じて職員間のコミュニケーション、情報共有に力を入れている 毎日、短い時間でもミーティングを行い、情報の共有と問題の解決を行っている。職場は風通しの良い環境であるよう、常に相談し合ったり、報告し合ったりして職員間の共有に心がけている。月1回の職員会議ではカリキュラムの検討や評価を中心に、行事の話し合いや研修報告なども行っている。記録は日々の保育日誌に、その日のねらい、活動、内容評価などを記載している。また、連絡帳を作成して家庭との情報交換も行っており、子どもの心身の状況を詳しく記載することにしている。職員同士の交流を大切にしており、園長・主任を中心に声かけしあっている。 |
---|---|
改善を求められる点 | ・新たな生活様式の中でも、ゆったりとした園運営を目指している これまで行ってきた保育園運営の日常が新型コロナウイルス感染症の発生によって、新たな生活の仕方へと転換しなくてはならなくなった。安心と安全を確保し、保育園を利用していただく方々の協力をも得て、皆が安心して過ごせる環境作りとたゆまない努力をしてきたと園では自負している。これからも更に社会の動向を注視しながら運営していくが、以前のようなゆったりとした保育園を取り戻すことは、まだまだ多くの課題があることを認識している。 ・保育士と保護者が協働し保育園がもっと活力ある場所になることを目指している 保護者には保育参加を企画し、子どもと一緒に過ごしてもらう機会を設けている。子どもや友達との関わりを身近で見てもらい、保育者の声かけなどを育児の参考にしてもらっている。時にはパパ先生やママ先生になってもらい保育の体験などを取り入れている。また、保育参加の直後に個人面談を行い、日々の子どもの成長や保育内容について共有したり保護者の悩みなどを一緒に考えたりしている。今後は保護者が自主的に参加できる行事等の企画を検討し、保育士と保護者が協働し保育園がもっと活力ある場所になることを目指している。 |
この度、第三者評価を受けることになって、まず平成28年度に受けた第三者評価を遡った。開園して3年目、保育の評価はとても良く、職員一同、やり甲斐を感じたことを記憶している。ただし、地域の情報収集や保育園PRも足りていなかったことを踏まえ、「地域の子育て支援の一端を担うこと」を課題として取り組んだ。努力の甲斐あって、近年では地域の子育て支援や地域交流も充実し、周りの保育園や支援施設と協同することも出来てきた。昨年度は新型コロナウイルス感染症の発生により中止をした企画もあったが、今年度は社会状況を見ながら規模を縮小したり、時期を延ばしたりして行い、徐々に成果を上げてきていると考える。 今回の第三者評価受審では、これまでの保育を一つ一つ振り返って確認し、共有したり共感し合ったりすることが出来たことはとても良い経験になり、コロナ禍においてもできることはしっかり行っていきたいという職員の意欲が生まれてきた。子どもたちのために、保育園を利用してくれる人のために、また、保育園がどうであったらよいのか運営においても様々な場面で考えさせられた機会でもあった。これからはさら保護者との協力関係を深めて協働していけるようにしたいと考える。この評価結果によって、また新たな課題をもち、切磋琢磨して保育を充実させ、職員の一人ひとりがやり甲斐をもって資質向上に努められるように、効果を発することを期待してやまない。 |
詳細評価PDF | 詳細評価PDF |
---|
評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織
【1】Ⅰ-1-(1)-① 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人のホームページ、パンプレットなどには企業理念に基づく「こども理念」を明示し、関係者への周知に努めている。 |
【2】Ⅰ-2-(1)-① 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人として保育業界全般の動向と方策について検討したり、保育ニーズの収集や分析を重ねたりして、待機児童減少の時代を見据えて「選れる保育園作り」に取り組んでいる。さらに、最新の社会福祉情勢や地域の動向を把握、分析し「こども庁」設置の動向など注視している。 |
【3】Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人本部の定例会議では、全園の経営状況や職員体制、施設整備、保育内容や問題点について検証し、中長期計画を作成して各園に対して事業の方向性を示唆している。 |
【4】Ⅰ-3-(1)-① 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人の中長期計画をもとに、園としての個別案件や課題を踏まえて中長期計画を策定している。特に昨年度からの新型コロナウイルス対応を重視し、「新しい生活の仕方」などを保育の見直しの中に取り入れている。 |
【5】Ⅰ-3-(1)-② 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・中長期計画を踏まえて、事業計画や全体的な計画、年間保育計画、行事計画、食育計画、保健計画、研修計画などの計画を策定している。単年度事業計画では保育目標を達成するために、どの様な保育を実践していくか・園が独自に行っていく計画や健康・栄養管理・保護者や地域との関り、環境問題への取り組み、職員体制、年間行事予定を具体的に盛り込んでいる。 |
【6】Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。 |
【第三者評価結果:a】 ・事業計画には前年度の事業報告内容を反映させ、年度末から年度初めに策定している。園長指導のもと、行事やクラス年間反省などをもとに主任や副主任の意見を聞いて作成している。 |
【7】Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。 |
【第三者評価結果:b】 ・例年であれば、事業計画は第1回運営委員会において説明し周知を図ることにしているが、昨年度及び本年度は緊急事態宣言発令中のため資料配布に留めている。 |
【8】Ⅰ-4-(1)-① 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・法人の保育ガイドには「職員の資質向上」を図るために、「保育所保育指針に明記されている職員に求められる専門性」や「保育の質の向上に向けた組織的な取り組み」などが明示されており、職員の自己研鑽や職場における研修などの必要性を示唆している。 |
【9】Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。 |
【第三者評価結果:a】 ・評価については各項目ごと文書化されており、チェックしながら課題を記載して改善に取り組めるようにしている。課題は職員間で検討・共有し、次年度に向けて計画に盛り込むことにしている。また、「保育所の自己評価表」は年度末に本部へ提出し内容確認する流れとしている。 |
評価対象Ⅱ 組織の運営管理
【10】Ⅱ-1-(1)-① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・園長は日頃より職務分掌を明確にし、職員に対して自らの職務や権限の周知に努めている。特に事故発生時のフロー、災害発生の際の役割分担などを整備し園長の役割を明記しており、責任の所在を明確にしている。 |
【11】Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人のコンプライアンス規定をもとに、園長は職員会議などを通じて社会的ルールや倫理要綱を指導する機会を設け、法令遵守・人権の尊重・個人情報の管理などについて自覚を持ってあたれるようにしている。 |
【12】Ⅱ-1-(2)-① 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「中長期計画」「保育所の自己評価」「職員育成研修計画」「成長支援シート」などを定期的に分析して、課題抽出に取り組んでいる。また、職員の育成については個人目標の進捗状況を把握し、達成に向けてアドバイスしている。 |
【13】Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本部より配信された年間予算をもとに、計画的に必要予算を検討して執行している。毎月小口現金を管理して運営経費として本部に報告している。人員配置については職員の経験や希望を優先して行い、意識向上につながるように取り組んでいる。 |
【14】Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書や事業計画には、看護師や管理栄養士の専門職配置を明記している。また、常勤職員、非常勤職員の比率を考慮した人員構成を計画し、加配の必要に応じて本部に人員要請を行う人員体制を整えている。 |
【15】Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人共通の「成長支援制度」の周知を図るために、「成長支援の手引き」に職位別の期待度(基本姿勢・業務能力・対人能力・マネジメント能力)を明確に掲載している。 |
【16】Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。 |
【第三者評価結果:a】 ・休暇取得の促進や時間外労働の削減、さらに職員の心身状態を把握してシフト調整に取り組んでいる。休暇取得については職員の意向を大切にして、趣味やリフレッシュなど一人ひとりが生き生きと働けるように協力体制を図っている。 |
【17】Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園長は本部人事部より成長支援制度のレクチャーを受け、職員一人ひとりの成長を支援している。職員個別面談を定期的(年2回)に実施し、「目標設定」や「目標達成」に向けた具体的な行動を指導している。 ・等級毎に求められる役割を定義し「評価基準」「教育の方向性」「処遇の根拠」を明確にしている。また、園長は目標達成に向けて日常的に助言・支援に取り組んでいる。 |
【18】Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」には職員の資質向上・自己評価の項目に望ましい保育士としての資質、社会人としての基本を明記し、「保育ナビ」では求める保育士像を明確に掲載している。さらに、本部では年間研修計画を策定し社内研修を実施している。 |
【19】Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本部では入社年次、職域、職制に沿った研修や専門的分野の研修を開催しており、個々の課題やスキルを考慮して研修参加を推奨している。 |
【20】Ⅱ-2-(4)-①実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。 |
【第三者評価結果:b】 ・実習生の受け入れは本部が統括しており、「保育ガイド」に掲載されているマニュアルによって対応することにしている。受け入れ時には担当者によるオリエンテーションを実施し、実習後にはアンケートを行い採用に繋げている。 ・指導計画、実習実務、実習日誌等は配属クラス担任が丁寧な指導に努めているが、担当者(指導者)に対する研修を実施することも望まれる。実習生受け入れの際は園だよりや園掲示にて実習生名を公表している。 |
【21】Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・「保育理念」を園内各所に掲示し、園玄関には運営規程・重要事項説明書・全体的な計画・事業計画・事業報告・財務収支報告・保育所の自己評価・運営委員会議事録をファイリングし、いつでも保護者が閲覧できるように常置している。 |
【22】Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人として監査法人による本部及び保育園の内部監査を定期的に実施して指導・助言を受け、事業経営・運営の適正性を確保している。園では年4回「小口現金実査」を行い、園長以外の第三者が収支の確認をしている。 |
【23】Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」の「地域支援・子育て支援」項目に掲載されている「地域との関わり」をもとにした取り組みをはじめ、玄関先には地域の子育て施設や情報の各案内を提供している。具体的には、地域の保育園との年長児交流や小学校交流、高齢者施設と交流を定期的に設けている。 |
【24】Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。 |
【第三者評価結果:b】 ・ボランティア受け入れの基本姿勢は「保育ガイド」に明示されており、活動開始時のオリエンテーションでは「機密保持誓約書」の署名及び園概要や保育理念、保育の心得等の説明をし、ガイドに沿った対応に努めている。 |
【25】Ⅱ-4-(2)-① 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・事務室には行政関係・児童相談所・地域療育センター・保健所、学校、管轄警察、消防署、病院リスト等の連絡先を一覧にまとめ、職員への周知を図っている。また、区の園長会や協議会に参加し、最新の地域情報の収集に取り組んでいる。 |
【26】Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・区園長会に参加し地域待機児童状況をはじめ、近隣施設と近況や情報交換などよって地域のニーズを把握している。また、園では年2回運営委員会を開催しており、地域の福祉ニーズや周辺住民の状況等の情報収集に取り組んでいる。 |
【27】Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。 |
【第三者評価結果:b】 ・地域の子育て支援として、「園庭開放」「育児相談」「臨床心理士相談」「絵本の貸出」「行事へのお誘い」等を、区の保育園紹介システムや地域活動施設のイベント案内などの媒体で知らせている。 |
評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施
【28】Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・入社時採用研修では人権研修(子どもの人権を大切にする保育)を受講し、「保育ガイド」への「児童憲章」「全国保育士倫理要綱」を明示や各保育室への掲示をしている。「保育ガイド」の「人権」は重要視し、職員会議では実際の子どもへの関わり方や言動、性差への先入観、外国文化の理解、個人情報への配慮等を話し合う機会を設けている。 |
【29】Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」の「人権」項目は、子どもが着替えやお漏らしをした場面等、様々な場面での留意事項を記載し、実践に反映できるようにしている。プール遊びでのSNSへの肌の露出している写真掲載については、行わないことにしている。 |
【30】Ⅲ-1-(2)-① 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・法人のホームページに園情報を掲載し、見学はなるべく希望に沿うようにしている。見学者にはパンプレット等の資料を配布し、保育理念や園概要、園の特徴などを各箇所で丁寧に解説をし、質問や相談をしやすい雰囲気づくりを心がけている。 ・園見学の際には情報誌や離乳食の手びきなどを提供して利用を促し、地域の子育て支援として行っている園庭開放などに誘い、園をより身近に感じてもらえるようにしている。 |
【31】Ⅲ-1-(2)-② 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園説明会では「重要事項説明書」や「個人情報使用承諾」などを詳しく説明して同意を得ている。入園時に必要とする用品等は写真付で解説した資料を作成し、入園面接時には実際の物を見せるなどして理解を促している。 |
【32】Ⅲ-1-(2)-③ 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・転園など保育所の変更時には、変更先や行政や各関係機関と連携を図り、必要に応じた申し送りをしている。卒園や退園後も子どもの成長と保護者の育児を支援する姿勢を示し、にじいろ保育園が「第二の家庭」である旨を伝えている。 |
【33】Ⅲ-1-(3)-① 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもの心身の健康が保障され、個々が伸び伸びと保育園生活を楽しめているか、園児の表情や活動の様子を注視した日々の保育を、園一丸となって取り組んでいる。子どもが活き活きと成長した姿を共に感動し、さらに子どもの細微の変化への「気づき」を共有し、子どもの満足度の向上に取り組んでいる。「元気に通ってきてくれる子どもの姿」をその証としている |
【34】Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。 |
【第三者評価結果:a】 ・重要事項説明書には苦情受付け体制や第三者委員を記載し、さらに、苦情解決のフロー及び行政機関等の相談窓口の連絡先を掲示している。また、園玄関には「すまいるボックス」の施錠意見箱とメモを設置している。 |
【35】Ⅲ-1-(4)-② 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保育園では日常的に接する担任以外にも、園長、主任を始め、看護師や栄養士の専門分野からの相談窓口を設置している。保護者が気軽に声を掛け易いコミュニケーションを日々構築している。本部専属の巡回臨床心理士相談では保護者相談に応じる体制がある。 ・本部公式ホームページではネット上で問い合わせが出来、保育園に直接相談しにくい内容の意見を受ける体制を整えている。保護者の相談が深刻化される場合は、別室に案内したり継続的に相談に応じられる配慮をしている。 |
【36】Ⅲ-1-(4)-③ 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者が相談しやすい環境として、日々の送迎時の挨拶や何げない会話を大切にし、連絡帳では子どもへの理解を深めるため成長の喜びを共有できるよう努めている。 ・保護者の意見は「苦情・ご意見報告書」や「業務日誌」「育児相談票」に記録をしている。「すまいるボックス」(意見箱)には、すぐに意見が投稿できるようメモを設置している。 |
【37】Ⅲ-1-(5)-① 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・本部では入社時研修で「安全管理・危機管理」の研修を実施している。「事故報告」「アクシデントレポート」「ヒヤリハット」を記録に残し回覧しており、再発防止、事故防止策を検討し職員間で共有している。 |
【38】Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育所における感染症ガイドライン」、行政からの指導を踏まえ、新型コロナウイルスの感染予防策として看護師会において「新型コロナウイルス対応」を作成し、系列園での予防策の目安を示している。 ・感染症の発生、まん延した際には、対応フローを掲示して備えている。発生時には、その都度園内に掲示して潜伏期間等の病症の情報を提供している。看護師指導による嘔吐物処理等の専門分野の講習会を定期的に実施している。 |
【39】Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」の「危機管理」には災害時の対応マニュアルが盛り込まれている。食材備蓄品リストを作成して栄養士が定期的にチェックしたり、災害対応備品の点検を年1回行ったりしている。 |
【40】Ⅲ-2-(1)-① 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・本社作成の「保育の実践」「看護・保健ガイド」「保護者支援・地域支援」などが整備され、保育実践の場での統一した基準を文書化している。ガイドは事務所に設置して職員はいつでも確認できるようにしている。 |
【41】Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・「保育ガイド」の内容は本部で適宜、見直しを行い、2019年に最新版を改訂している。 |
【42】Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。 |
【第三者評価結果:a】 ・入園時は「家庭調査票」をもとに、「面談」を通して子どもと保護者の生活状況を把握しアセスメントしている。0歳児は栄養士や看護師も面談を行い、他の年齢児も必要に応じて聞き取りをしている。 |
【43】Ⅲ-2-(2)-② 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・年度の終わりには反省と評価を行い、子どもの姿を反映させて、新しい年度の年間指導計画を作成している。年間指導計画は4期に分け、期ごとに評価と反省をしながら月案、週案につなげている。 |
【44】Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。 |
【第三者評価結果:a】 ・個別の「発達経過記録」様式を用い、定期的に成長過程を記録している。0、1、2歳児は個別指導月案を策定し、特別な支援が必要な児は3歳以降も個別指導計画を策定している。 |
【45】Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している。 |
【第三者評価結果:a】 ・本部は「個人情報保護法」にもとづき「個人情報保護規定」を策定し、公式ホームページを通して「個人情報保護方針」を開示してる。また、財団法人日本情報処理開発協会よりプライバシーマークの認定を取得し、個人情報保護を遵守している。 |
評価結果内容評価
【A1】A-1-(1)-① 保育所の理念、保育の方針や目標に基づき、子どもの心身の発達や家庭及び地域の実態に応じて全体的な計画を作成している。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・全体的な計画は、保育方針、保育目標を基本に保育に関わる職員が参画し、発達過程の共通理解のもと作成している。子どもの発達の順序性や連続性を踏まえ長期的な視野を持って見通し、0歳児から6歳児までの作成をしている。特に地域子育て支援の重要性を視野に園内外での交流計画を全職員で認識し協力体制を取っている。 |
【A2】A-1-(2)-① 生活にふさわしい場として、子どもが心地よく過ごすことのできる環境を整備している。 |
【第三者評価結果:a】 ・感染症を踏まえ、室内の換気・温度・湿度などに注意を払いチェック、声かけをしている。また、室内の清掃、玩具の消毒を行い確認チェックしている。特に子どもが舐めたりしたおもちゃは分別してカゴに入れ洗浄を行っている。 |
【A3】A-1-(2)-② 一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・園の保育理念として、子ども一人ひとりの声や姿、行動を受容する保育を大切にした保育を行っている。年齢別の適切な言葉掛けや、乳児期に見られる「ジブンデ」の声を受けとめ、見守る事を大切にして保育しており、子ども同士のトラブルなどには、「欲しかったんだよね!」と子どもの思いを言葉にしたり、「いやだったんだよね!」と気持ちを代弁したりして、子どもの仲介役として保育士が関わりを持てるようにしている。 |
【A4】A-1-(2)-③ 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助を行っている。 |
【第三者評価結果:b】 ・子どもたちが基本的な生活習慣を身に付けることが出来るように、乳児クラスでは、牛乳パックで靴入れや帽子入れを作り、自分の持ち物を分かりやすくしたり、衣服の着替えがしやすいように牛乳パックでベンチを作りはきやすい環境を作っている。 |
【A5】A-1-(2)-④ 子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもたちが主体的に活動できる環境づくりのため、保育園独自の日々の連絡表に各クラスの主活動、内容、ねらいを記入して全職員が共有し連携して活動している。今年度は新型コロナ感染症拡大防止の中でも時間を調整して密にならないように体制を取り、毎日、園庭で遊んだり、水遊びを行っている。 |
【A6】A-1-(2)-⑤ 乳児保育(0歳児)において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・0歳児の保育の中では、子どもとの愛着関係築くため、抱っこやおんぶをして身体にたくさん触れたり、ふれあい遊びを通してスキンシップをとるようにしている。 |
【A7】A-1-(2)-⑥ 3歳未満児(1・2歳児)の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもたちの「ジブンデ」の気持ちを引き出せるよう着脱では靴下を自分で脱いでみることから始め、靴を履こうとしたり、服の袖を通そうとしたりするような声掛け、援助を行っている。2歳児クラスではロッカーのかごに入ったTシャツ、肌着、ズボンを自分で選んで着脱出来る環境をつくっている。 |
【A8】A-1-(2)-⑦ 3歳以上児の保育において、養護と教育が一体的に展開されるよう適切な環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・昨年度より、新型コロナ感染症拡大防止のため、例年は閉めている部屋のパーテーションを全て開けて保育を行っている。必要に応じてエアコンをかけ、窓を開けて換気するなどの工夫をしている。 |
【A9】A-1-(2)-⑧ 障害のある子どもが安心して生活できる環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・階段やエレベーターにバリアフリーの点字や点字ブロックを設置し、安全面に配慮して障害のある子どもが安心して生活できるような環境設定を行っている。 |
【A10】A-1-(2)-⑨ それぞれの子どもの在園時間を考慮した環境を整備し、保育の内容や方法に配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・延長利用の子どもたちは、朝夕共に1歳児室で過ごしている。延長保育の時間は静かに過ごせる環境作りを基本として家庭的な雰囲気が感じられる空間や玩具(積み木、お絵描き、ままごと、絵本など)を用意し、室内でできる遊びを工夫をして取り入れている。 |
【A11】A-1-(2)-⑩ 小学校との連携、就学を見通した計画に基づく、保育の内容や方法、保護者との関わりに配慮している。 |
【第三者評価結果:a】 ・小学校就学を見据えた年間計画をたて、日々の保育に取り入れている。就学に向けて、時計を見る習慣をつけられるようにしたり、ひらがな表を部屋に貼り、文字に触れられるようにしたりして環境を作っている。また、保育者や友だちと伝言ゲームなどの言葉遊びや手紙交換を楽しみ、文字に親しみが持てるようにしている。 |
【A12】A-1-(3)-① 子どもの健康管理を適切に行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・マニュアルに基づき一人ひとりの子どもの健康状態を把握し、朝のラウンドで毎日健康チェックと検温チェックをしている。 |
【A13】A-1-(3)-② 健康診断・歯科健診の結果を保育に反映している。 |
【第三者評価結果:a】 ・健康診断は年2回行っている。結果は健康の記録用紙に記入し担任より保護者へ渡し情報の共有をしている。結果に問題があった場合は、看護師から保護者へ説明して対応している。 |
【A14】A-1-(3)-③ アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・現在は除去食を行っているアレルギー・慢性疾患児はいないが、必要時には保護者と連携をとり対応を行っている。 |
【A15】A-1-(4)-① 食事を楽しむことができるよう工夫している。 |
【第三者評価結果:a】 ・子どもが楽しく落ち着いて食事をとれるように保育者の動きを考えて介助し、言葉を添えて味わえるようにすすめている。また、子ども達と一緒に給食を食べて、食材について話題にしたり味を共有して食への興味が持てるようにしている。 |
【A16】A-1-(4)-② 子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している。 |
【第三者評価結果:a】 ・栄養士や調理師は子ども達の食べ具合を見に行き、子ども達に味などの感想を聞きたり残飯を目視して毎日、日誌に記録している。 |
【A17】A-2-(1)-① 子どもの生活を充実させるために、家庭との連携を行っている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・家庭との連携は毎日、連絡帳アプリ(ナナポケ)を使用しながら家庭での食事、排泄、睡眠の様子、体温などを知らせてもらい、園からも活動中の個人エピソードや、クラス全体の様子を「今日の活動」として伝えている。 |
【A18】A-2-(2)-① 保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。 |
【第三者評価結果:a】 ・保護者が安心して子育てができるよう、連絡帳アプリ(ナナポケ)だけでなく、送迎時の口頭のやりとりで子どもの生活の様子やエピソードを伝えている。食事のことは栄養士、健康のことは看護師と、専門的な質問に答えることができる体制を整えている。 |
【A19】A-2-(2)-② 家庭での虐待等権利侵害の疑いのある子どもの早期発見・早期対応及び虐待の予防に努めている。 |
【第三者評価結果:a】 ・受入れ時、着脱時の身体観察、異常な不安やおびえ、不潔な身体や衣服などを観察し、日頃の保育の中で虐待の兆候をいち早く発見できるよう、親子の様子・変化などに気付けるよう、家庭での養育の状況について把握に努めている。 |
【A20】A-3-(1)-① 保育士等が主体的に保育実践の振り返り(自己評価)を行い、保育実践の改善や専門性の向上に努めている。 |
---|
【第三者評価結果:a】 ・日誌、週案、指導計画の保育実践の振り返りを行い、全体職員会議で報告をしている。他職員の気づきや意見、感想を等を貰う時間を設け次の保育へと繋がるようにしている。 |